JPH01312058A - 耐銹性,表面性状および溶接性に優れたフェライト系ステンレス鋼 - Google Patents

耐銹性,表面性状および溶接性に優れたフェライト系ステンレス鋼

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JPH01312058A
JPH01312058A JP14056588A JP14056588A JPH01312058A JP H01312058 A JPH01312058 A JP H01312058A JP 14056588 A JP14056588 A JP 14056588A JP 14056588 A JP14056588 A JP 14056588A JP H01312058 A JPH01312058 A JP H01312058A
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JP
Japan
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stainless steel
weldability
ferritic stainless
resistance
rust resistance
Prior art date
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Pending
Application number
JP14056588A
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English (en)
Inventor
Kaoru Imazu
今津 薫
Keiichi Yoshioka
吉岡 啓一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は耐銹性、表面性状および溶接性に優れたフェラ
イト系ステンレス鋼に関する。
〈従来の技術〉 一般にステンレス冷延鋼板は、その熱延鋼帯の冷延後の
焼鈍条件により3つに大別される。すなわち焼鈍後酸洗
する2Bあるいは2D材、および無酸化雰囲気で焼鈍す
るBA材である。
さて、5US430で代表されるフェライト系ステンレ
ス鋼は、5tJS304で代表されるオーステナイト系
ステンレス鋼に比べ耐食性には劣るものの安価であるこ
とおよび光沢に優れているため、各種の厨房器具、各種
装飾部材等の用途に広く使用されており、これらの部材
に加工するため種々のプレス加工および溶接が施される
しかしながら、フェライト系ステンレス鋼では板の板幅
方向で塑性挙動が異なることによりプレス成形品に凹凸
(リジング)が生じ、表面の美麗さを著しく害する問題
があった。また部材の生産能率向上の点から溶接作業性
に優れたフェライト系ステンレス鋼が望まれていた。一
方、耐食性については前に述べたようにオーステナイト
系ステンレス鋼に比べ劣るため、これらの部材の使用中
に発銹する等の問題が生ずる場合があり耐誘性の改善が
望まれていた。即ち耐銹性、プレス成形後の表面性状お
よび溶接性に優れたフェライト系ステンレス鋼の出現が
要望されζいたわけである。
従来、これらの点を改善しようとする試みがなされてお
り、例えば特開昭59−858/18号公報に見られる
ようにフェライト系ステンレス鋼のBA材の耐誘性改善
があり、また米国特許第2851384号明細書で報告
されているようなプレス加工面の表面性状改善を試みた
ものもある。
しかしながら、これらの従来技術にあたってはフェライ
ト系ステンレス鋼の前述の欠点の一部のみに着目して検
討されたものであり、すべての欠点を解決し得るもので
はない。従って、今まで種々の検討がなされてきている
ものの、耐誘性、プレス成形後の表面性状および溶接性
における問題点を一挙に解決したフェライト系ステンレ
ス鋼は存在しなかった。
〈発明が解決しようとする課題〉 そこで、本発明はこれらの状勢に鑑み、従来にはない溶
接作業性、耐錆性およびプレス成形後の表面性状に優れ
たフェライト系ステンレス鋼を提供するものである。
く課題を解決するだめの手段〉 すなわち、本発明は重量%として、C,r : 16〜
20%、 Mn : 0.25%以下、Si:1.0%
以下、八l : 0.04〜0.2%、C:0.03〜
0.08%、10.03〜0.07%。
S : 0.003〜0015%を含み残部がFeおよ
び不可避的不純物からなることを特徴とする耐銹性、表
面性状および溶接性に優れたフェライト系ステンレス鋼
であり、その骨子とするところは、フェライト系ステン
レス鋼のMnの低減とAIの積極的添加により耐錆性の
改善を、CおよびNの規制により表面性状の向上を、ま
たS量の規制により溶接性の改善を達成した点にある。
〈作 用〉 本発明者らは、小型鋼塊を用い耐錆性2表面性状および
溶接性に優れたフェライト系ステンレス鋼を開発する過
程においてフェライト系ステンレス鋼の耐食性は鋼中S
の減少とともに改善されるものの、極低S量では溶鋼の
渦流れが悪く、溶接性に劣ることを見出した。
そこで鋼中Sをある程度含有したフェライト系ステンレ
ス鋼の耐誘性改善について検討したところ、Mnの低減
とAIの積極的添加によりslがある程度含有していて
も耐錆性が低下しないことを見出した。すなわち、Mn
量の減少はフェライト系ステンレス鋼板の耐錆性に有害
なMnSを減少させるとともにBA材においてはその酸
化皮膜中のMnCrzOnが耐食性に有害であり、Mn
の減少により耐食性が著しく向上することを見出した。
一方、Mの積極的添加は微細な多数のAltosを形成
させ、耐食性に有害なMnSを微細分散させることによ
り、耐食性の向上をもたらすとともにBA材ではその酸
化皮膜中のMnCrzO4の表層濃化がさらに抑制され
るため耐食性が一層向上することが判明した。
またプレス加工後の表面性状改善にはC,N量の規制が
有効であることを見出した。
以下これらの知見に基づき本発明のフェライト系ステン
レス鋼の化学成分の限定理由を述べる。
Mn:  Mnは耐食性に有害であり、耐食性に有害な
MnSやBA皮膜中にMnCrzOaの生成を助長する
第1図に示すごと<Mnが0.25%を越えると耐食性
が著しく低下するのでその上限を0.25%に限定する
。またMnが低くても他に何ら悪影響を与えないのでそ
の下限については特に限定しない。
AI:AIは耐食性改善に有効な元素であり耐錆性の面
から0.04%以上の添加が不可欠である。しかし、A
lが0.20%を越えると耐リジング性が低下するので
その上限を0.20%に限定した。
St:  Siは溶接性および耐食性に、殆ど影響を及
ぼさないが1.0%を越えると耐リジング性が低下する
のでその上限を1.0%に限定する。
Cr:  耐食性の面より16%以上が不可欠であるが
20%を越えると耐リジング性が低下するのでその」1
限を20%に限定する。
C,N:C,Nがそれぞれ0.03%未満であると耐リ
ジング性が著しく低下するので、その下限をそれぞれ0
.03%に限定する。しかしC,Nがそれぞれ0.08
%、 0.07%を越えると硬質となり、プレス加工性
が低下するので、その」1限をそれぞれ0.08%、 
0.07%に限定する。
S: Sは溶接性の向上に有効な元素であり、0.00
3%未満で著しく溶接性が低下するのでその下限を0.
003%とし、また耐食性の点からその上限を0.01
5%に限定する。
〈実施例〉 以下実施例について述べる。
表1に示す成分の真空高周波溶解(30kg小型鋼塊)
を用いて、公知の条件で熱間圧延および冷間圧延を行い
、1mm厚の冷延板とした。引き続き、850°cxi
分の条件で仕上げ焼鈍した後、#500エメリーペーパ
ーで研磨したものについて耐食性。
耐リジング性、溶接性について調査を行った。なお耐食
性については冷延板を11500エメリーペーパーで研
磨後850°C,露点−50〜−60゛Cの条件で光輝
焼鈍したものについても調査した。
耐食性は3.5%NaCZ 50°Cで〔16時間噴霧
+8時間保持〕の条件で塩水噴霧試験(ss′r)後、
試験片の腐食面積率(%)により評価した。
耐リング性については圧延方向20%引張変形後のリジ
ングの程度を目視により4段階で評価した。
溶接性についてはTTG?8接(トーチAr量151/
分1重ガスAr量7p、/分、タングステン電極;トリ
ューム人2.4mmφ)を行い溶接可能最大溶接速度に
より評価した。表2にその結果を示す。本発明鋼の1〜
8は耐食性、溶接性および耐リジング性がいずれも極め
て優れている。しかし一方、比較鋼は上記の3点をすべ
て満足し得なく汎用鋼として問題がある。
表1 表2 〈発明の効果〉 本発明鋼は耐錆性1表面性状および溶接性の3つを満足
し、またコストが安価なため例えば厨房用や装飾用など
の分野に広く、有利に用いることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、Mn含有量と腐食面積率の関係を示すグラフ
である。 特許出願人   川崎製鉄株式会社 第1図 Mn (重量%)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 重量%として、 Cr:16〜20%、Mn:0.25%以下、Si:1
    .0%以下、Al:0.04〜0.2%、C:0.03
    〜0.08%、N:0.03〜0.07%、S:0.0
    03〜0.015% を含み残部がFeおよび不可避的不純物からなることを
    特徴とする耐銹性、表面性状および溶接性に優れたフェ
    ライト系ステンレス鋼。
JP14056588A 1988-06-09 1988-06-09 耐銹性,表面性状および溶接性に優れたフェライト系ステンレス鋼 Pending JPH01312058A (ja)

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