JPH01309768A - 溶鋼の無酸化連続鋳造方法および無酸化鋳込装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、鉄鋼の連続鋳造工程において溶鋼中の介在物
、ブローホール等を低減して、介在物の少ない清浄な連
鋳鋳片が得られ、さらにノズル詰まりを防止できる連続
鋳造方法および無酸化鋳込装置に関するものである。

〈従来の技術〉 鉄鋼を連続鋳造によって鋳片を鋳造する場合に、？８鋼
中に存在する介在物が溶鋼に捕捉されると成品の疵、欠
陥となることが多く、これまで溶鋼中の介在物を低減す
るために種々の研究が行なわれている。たとえば、取鍋
内溶鋼に■不活性ガス気泡やフラックスを吹き込んで非
金属介在物の浮上を促進する方法、■タンデイツシュ（
以下Ｔ／Ｄと略す）からモールドに溶鋼を注入する浸漬
ノズルにフィルター機能をもたせ、非金属介在物をろ過
分離する方法、■ポーラスノズルを用いて、溶鋼中の不
活性ガスを脱気する方法（特開昭５４−２９３６号公報
参照）が提案されてきた。

しかし、上記のいずれの方法においてもひび割れ等によ
り浸漬ノズル、あるいは浸漬ノズルとスライディングノ
ズル（以下Ｓ／Ｎと略す）との接合部から浸入する空気
による溶鋼酸化を防ぐことができず、鋳片内郭金属介在
物による欠陥およびノズル詰まりを引きおこすという問
題があった。

また、Ｓ／Ｎ自身の隙間からの空気浸入に対してはＳ／
Ｎをシールする装置（例えば特開昭５７−２０６５６６
号公報）が提案されているが、このようにシールをして
も浸漬ノズル自身のひび割れ等から浸入する空気に対し
ては完全に対処することはできなかった。

〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は、前記の問題に鑑みＴ／Ｄ・モールド間の溶鋼
流路内での介在物の生成を効果的に防止できる連続鋳造
方法および無酸化鋳込装置を提供するためになされたも
のである。

〈課題を解決するための手段〉 本発明は、■連続鋳造装置のタンディツシュノズル、ス
ライディングノズル、浸漬ノズルを上方から下方に連結
してなる溶鋼の耐火性通路を介して連続鋳造する方法に
おいて、該耐火性通路の内部または内周面若しくは各ノ
ズル接合部に浸入した空気を外部に排気しつつ連続鋳造
する無酸化連続鋳造方法であり、■タンディツシュノズ
ル、スライディングノズル、浸漬ノズルを上方から下方
に連結して溶鋼の耐火性通路を構成する連続鋳造装置に
おいて、タンディッシュノズル・スライディングノズル
間、スライディングノズル各プレート間、スライディン
グノズル・浸漬ノズル間に夫々二重パツキンを設け、該
二重パツキンと各ノズルとによって空間を形成し、かつ
浸漬ノズル全長に亘ってその内部あるいは内周面を多孔
質とし、該多孔質部の上端部を、前記二重パツキンとス
ライデングノズルと浸漬ノズルとによって形成された空
間に接続して、さらに前記各空間に排気管を接続させた
無酸化鋳込装置である。

く作　用〉 本発明において、Ｔ／Ｄノズル、Ｓ／Ｄノズル。

浸漬ノズルとを連結した溶鋼の耐火性通路の内部または
内面あるいは各ノズル接合部に浸入した気体を強制的に
外部に排気することによって溶鋼と空気との接触を防止
し、溶鋼中の介在物を低減することができる。

また、Ｔ／Ｄノズル・Ｓ／Ｎノズル間、　　Ｓ／Ｎノズ
ルの各プレート間、Ｓ／Ｎノズル・浸漬ノズル間に夫々
二重バッキングを設け、該二重バッキングと各ノズルと
によって囲まれた空間を作り、この空間を排気でき、さ
らに浸漬ノズルの内部あるいは内周面を多孔質としてこ
の多孔質部を前空間と接続させることによって多孔質部
を排気できる構造とすることによって、Ｔ／Ｄノズル、
Ｓ／Ｄノズル、浸漬ノズル部の溶鋼と空気との接触を防
止できる。

〈実施例〉 第１図に本発明の１実施例を示す。

Ｔ／Ｄ　１からモールド１３への溶鋼の耐火性通路は、
Ｔ／Ｄノズル２、Ｓ／Ｄ各プレート３，１１゜５、浸漬
ノズル７によって構成される。溶鋼９がこの耐火性通路
１４を通る時接合部がいかに密閉されていても、熱によ
りギャップ及びクランク等が発生し、接合部に負圧が生
じ空気が浸入する。これを防止するために、各構成部品
１，２，３，４゜５．７の接合部を２重パツキン６でシ
ールし、その間に溝状の空間を作りその部分を真空ポン
プ等の吸引装置１１で排気することにより空気浸入を防
止する。またＳ／Ｎ各プレート３．４問および４゜５間
のパツキンには、グリース圧送等の手段でシール性を確
保する。

また浸漬ノズル７は、多孔質部８を有しており直接多孔
質部に排気管を配管して排気してよいし、第１図に示す
ようにＳ／Ｎプレート５の下部空間と多孔質部とを接続
し一緒に排気してもよい。多孔質部は、浸漬ノズル内面
全域に設けてもよいし、第１図に示すように内部に設は
浸漬ノズルを３層構造にして内部に設けてもよい。また
浸漬部での空気浸入防止のために多孔質部の下端は、溶
鋼に浸漬してできれば第１回に示す構造がよい。また、
Ｔ／Ｄノズル２、およびＳ／Ｎプレート３，４゜５の内
部を多孔質にして、同様に吸引してもよい。

本発明の装置は、各ノズルの簡易脱着が容易に行なえる
という長所もある。

第１図に示すような装置を用いて、１ヒート２００ｔの
取鍋から、Ｔｉ入り低次アルミキルド鋼。

Ｔｉ　　レス低次アルミキルド鋼、　５ＵＳ３０４．　
Ｔｉ入り低次フェライト系ステンレス、珪素鋼をＴ／Ｄ
溶鋼過熱度２０〜４０°Ｃで６０ｔＴ／Ｄを通じて各１
０ヒートの連続鋳造を実施した。尚、ポンプの排気圧は
１００　ｉｎ　Ｉｔ　ｇであり、鋳片サイズは幅’　１
２００ｍｍ、厚さ：２２０市である。

鋳造成分を第１表に示した。

１本の浸１ｒＩノズル当たりの３１Ｆ均通過溶鋼最の従
来法との比較を第２表に示した。

第２表 ＊ｌ　従来法はＳ／ＮΔ「吹き、シール無。

＊２　従来法におけるノズル通過量を１とした場合の通
過量。

ここでは、従来法の通過溶鋼量を１として本発明法の量
を示した。

また低次アルミキル１′鋼について、鋳片Ｃ断面におけ
る非金属介在物数、ブＩ」−ボール数の比較結果を第３
表に示した。

第３表 第４表に焼鈍時に発生ずるフクレ欠陥の発生率第４表 第５表にＴ／Ｄ・モールド間のＮピックアツプ量（＝モ
ールド内（Ｎ）−Ｔ／Ｄ内〔Ｎ〕）を指数化して、その
比較結果を示した。

第５表 ＊１　従来法を１とした場合の数値。

第２表に示す通過量の本性と従来法の差異は、空気浸入
を防止することによりケース■については八７２ｏｚ＋
　ｒｈｏｔ低減、ケース■はＭ２Ｏ，の低減、ケース■
はＣｒｙｐｔ、　Ａｉｔ（：ｈイ氏減、ケース■は八１
ｔＯｓ。

ＴｉＮの低減、ケース■はへ！アＯ，，Ｓ＋Ｏｔの低減
によるものである。

第３表に示す清浄度の差異は、非金属介在物数について
は、上記と同様の効果によるものであり、ブローホール
数については、ノズル詰まり低減により、Ｔ／Ｄ内及び
Ｓ／Ｎ等のＡｒ吹込景を従来の１／６にできたためであ
る。

第４表に示す差異は、ブローホール数、介在数が著しく
低減したためである。

第５表に示す差異は空気浸入を防止したためである。

〈発明の効果〉 本発明によれば、各ノズルの接合部あるいは浸漬ノズル
の割れ部から浸入する空気が？８鋼流と接触することが
防止でき鋳片内の非金属介在物およびブローホールを低
減できた。この結果、浸漬ノズル詰りは著しく低減し、
従来焼鈍時に多く発生していたフクレ欠陥等も低減でき
連鋳鋳片の小止り向上および品質向上に大いに寄与でき
た。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に依る無酸化鋳込装置の１実施例の主
要部を説明する縦断面図である。 １・・・タンデイツシユ（Ｔ／ｒ））、２・・・Ｔ　／
　ｌ）ノズル、　　３・・・Ｓ／Ｎ上プレート、４・・
・Ｓ／Ｎ中間プレート、 ５・・・Ｓ／Ｎ下プレート、 ６・・・バノニトング、　　　７・・・？Ｊｚ　？ｒｌ
ノズル、８・・・多孔質部、　　　９・・・溶鋼、１０
・・・空間　　　　　　１１・・・吸引装置、１２・・
・排気管、　　　　　１３・・・モールド、１４・・・
耐火性通路。 特許出願人　　　　川崎製鉄株式会社 第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、連続鋳造装置のタンディッシュノズル、スライディ
   ングノズル、浸漬ノズルを上方から下方に連結してなる
   溶鋼の耐火性通路を介して連続鋳造する方法において、
   該耐火性通路の内部または内周面若しくは各ノズル接合
   部に浸入した空気を外部に排気しつつ連続鋳造すること
   を特徴とする無酸化連続鋳造方法。 ２、タンディッシュノズル、スライディングノズル、浸
   漬ノズルを上方から下方に連結して溶鋼の耐火性通路を
   構成する連続鋳造装置において、ダンディッシュノズル
   ・スライディングノズル間、スライディングノズル各プ
   レート間、スライディングノズル・浸漬ノズル間に夫々
   二重パッキンを設け、該二重パッキンと各ノズルとによ
   って空間を形成し、かつ浸漬ノズル全長に亘ってその内
   部あるいは内周面を多孔質とし、該多孔質部の上端部を
   、前記二重パッキンとスライディングノズルと浸漬ノズ
   ルとによって形成された空間に接続して、さらに前記各
   空間に排気管を接続させたことを特徴とする無酸化鋳込
   装置。