JPH0130610Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0130610Y2
JPH0130610Y2 JP2453086U JP2453086U JPH0130610Y2 JP H0130610 Y2 JPH0130610 Y2 JP H0130610Y2 JP 2453086 U JP2453086 U JP 2453086U JP 2453086 U JP2453086 U JP 2453086U JP H0130610 Y2 JPH0130610 Y2 JP H0130610Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
resonator
inner pipe
section
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP2453086U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62137378U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2453086U priority Critical patent/JPH0130610Y2/ja
Publication of JPS62137378U publication Critical patent/JPS62137378U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0130610Y2 publication Critical patent/JPH0130610Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車用エンジンへの吸気音やエン
ジンからの排気音を低減するレゾネータに関し、
特にレゾネータ本体内に設けられるインナパイプ
の取付部構造に関する。
[従来の技術] 従来のレゾネータの構造は、たとえば第10図
および第11図に示すようになつている。図にお
いて、1a,1bは、それぞれ有底筒状体のレゾ
ネータ本体(たとえば樹脂製)を示しており、レ
ゾネータ本体1a,1bの開口部同士が接合され
ることにより密閉容器状のレゾネータ本体1が形
成される。有底筒状体のレゾネータ本体1a,1
bの底部には、組付状態で互いに端面が対向する
貫通パイプ2,3がそれぞれ設けられており、貫
通パイプ2,3がインナパイプ4で連結されるこ
とによりレゾネータの内管が構成される。インナ
パイプ4は、通常ゴムから成り、レゾネータ本体
1の振動およびレゾネータ本体1a,1bを溶着
等するときの力を吸収するようになつている。内
管とレゾネータ本体1との間は共鳴室5に形成さ
れ、共鳴室5と内管内は共鳴管6によつて連通さ
れる。この共鳴管6は、特定の周波数の吸気音や
排気音を消すためにチユーニングされ、インナパ
イプ4上に設けられる場合が多い。
このようなレゾネータにおいては、貫通パイプ
に接続される相手物の流路が多角形断面(たとえ
ば四角の断面)である場合には、それに合せて貫
通パイプの断面形状も多角形に構成される。とく
に吸気レゾネータにおいては、相手物であるエア
クリーナの流路が四角断面に形成されていること
が多く、それに応じてエアクリーナ側の貫通パイ
プ3の断面形状も四角とされる。
[考案が解決しようとする問題点] ところが上記のようにインナパイプ4と貫通パ
イプ3との嵌合が多角形断面同士の嵌合になる
と、第12図に示すように、多角形各辺の中央部
ではインナパイプ4の貫通パイプ3への締め付け
圧力が弱くなり、シール力が低下するという問題
がある。また、レゾネータ本体1bと一体に形成
される貫通パイプ3の場合には、樹脂成形の特性
として第13図に示すように多角形断面の各辺が
内側にそり易く、その場合インナパイプ4との間
のシールが困難になることがある。
このようにインナパイプ4と貫通パイプ3との
間のシールが不十分になると、その部分で共鳴管
6以外に内管内部と共鳴室5との連通路が形成さ
れてしまい、レゾネータの消音効果が低下すると
いう問題を招く。
本考案は、上記のような問題点に着目し、イン
ナパイプと多角形断面貫通パイプとの間のシール
性を向上し、レゾネータの消音効果を向上するこ
とを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この目的に沿う本考案のレゾネータは、密閉容
器状に構成されたレゾネータ本体と、該レゾネー
タ本体内に貫通して延び互いに端面が対向すると
ともに少なくとも一方の横断面形状が多角形(た
とえば四角形)に形成された二つの貫通パイプ
と、貫通パイプ間に介装され両端部がそれぞれ貫
通パイプの端部外周に嵌合され二つの貫通パイプ
を連結することによりレゾネータの内管を構成す
るインナパイプと、該内管とレゾネータ本体との
間に形成される共鳴室と内管内部とを連通する共
鳴管と、を備えたレゾネータにおいて、横断面形
状が多角形の貫通パイプに嵌合されるインナパイ
プ端部の外周面でかつ多角形の各辺に対応する各
面に、インナパイプ径方向に突出する突条を少な
くとも一つ以上設け、レゾネータ本体の前記突条
に対応する位置に、インナパイプが横断面多角形
の貫通パイプに嵌合されたときに突条を押圧し該
押圧によりインナパイプ内周面を貫通パイプの外
周面に向けて押圧する押圧壁を設けたものから成
つている。上記突条は、多角形の各辺の中央部に
相当する位置に設けられることが望ましい。
[作用] このようなレゾネータにおいては、インナパイ
プが横断面多角形の貫通パイプに嵌合される際
に、インナパイプ端部外周面上に設けられた突条
が押圧壁に係合して押圧され、それに伴なつてイ
ンナパイプ端部嵌合部の多角形各辺が径方向内側
に押圧され、インナパイプ各辺と貫通パイプの各
辺が強制的に密着される。突条は多角形の各辺に
対応する各面に設けられているので、インナパイ
プ端部嵌合部の各面がそれぞれ対応する貫通パイ
プの各面に密着し、両部品間のシール性が向上さ
れる。
[実施例] 以下に本考案のレゾネータの望ましい実施例を
図面を参照して説明する。
第1図および第2図は、本考案の一実施例に係
るレゾネータを示しており、エアクリーナへと接
続される吸気レゾネータを示している。図におい
て、11a,11bは、有底筒状体から成る樹脂
製のレゾネータ本体を示しており、レゾネータ本
体11a,11bの開口部同士が接合されること
により密閉容器状のレゾネータ本体11が構成さ
れる。レゾネータ本体11a,11bの底部側に
は、それぞれ貫通パイプ12,13がレゾネータ
本体11a,11bと一体に成形されており、貫
通パイプ12はエンジン側の吸気管へと接続さ
れ、貫通パイプ13はエアクリーナ側へと接続さ
れるようになつている。貫通パイプ13の断面形
状は、エアクリーナ側の吸気流路形状に合せて四
角形とされており、貫通パイプ13内は四角断面
の吸気流路に形成されている。
貫通パイプ12と貫通パイプ13は、レゾネー
タ本体11内で互いに端面が対向しており、この
間はインナパイプ14により連結されている。こ
の連結によりレゾネータの内管が構成され、内管
とレゾネータ本体11との間は共鳴室15に形成
される。そして本実施例では、インナパイプ14
に共鳴管16が設けられ、共鳴管16によつて内
管内部と共鳴室15は連通されている。インナパ
イプ14はゴム製のものから成り、貫通パイプ1
2側端部14aは貫通パイプ12の外周形状に合
せて円形断面とされ、貫通パイプ13側端部14
bは貫通パイプ13の外周形状に合せて四角断面
とされ、それぞれの端部14a,14bが貫通パ
イプ12,13に嵌合されている。貫通パイプ1
3側の嵌合部は、貫通パイプ13とレゾネータ本
体11bの側板とにより断面コ字状に形成されて
おり、このコ字状部分内にインナパイプ14の貫
通パイプ13側端部14bが挿入され貫通パイプ
13の外周に嵌合されている。
インナパイプ14の貫通パイプ13側端部14
bの外周面でかつ四角形断面の角辺に対応する各
面には、インナパイプ径方向外側に突出するリブ
状の突条17が設けられている。突条17は、多
角形各辺のほぼ中央部に位置し、インナパイプ1
4の軸に沿う方向に延びている。また、突条17
の貫通パイプ13側端部上面は、テーパ面に形成
されている。
この突条17の設けられたインナパイプ14の
貫通パイプ13側端部14bは、貫通パイプ13
とレゾネータ本体11bの側板とにより形成され
る断面コ字状部に挿入されるが、このインナパイ
プ14を貫通パイプ13に嵌合する際に、断面コ
字状部の突条17と対応するレゾネータ本体11
bの壁18は、突条17を押圧するようになつて
おり、該押圧によりインナパイプ14の内周面を
貫通パイプ13の外周面に押圧するようになつて
いる。したがつて、レゾネータ本体11bの壁1
8は、本考案で云う押圧壁を構成している。
なお、本実施例においては、突条17は多角形
各辺に対し一つづつとしたが、複数設けてもよ
い。また、突条17の形状も、上記の形状に限ら
ず、適当な形状の単なる突起であつてもよい。
上記のように構成された実施例装置の作用につ
いて説明する。
第3図ないし第5図に、第2図のA部の拡大図
を示す。第3図はレゾネータ本体11bにインナ
パイプ14を挿入し始め、インナパイプ14の端
部14bを貫通パイプ13の外周に嵌合し始めた
状態を示している。この状態では、従来装置と異
なるところはなく、ゴム製のインナパイプ14の
端部14bが、断面四角形の貫通パイプ13の外
周面に沿つて挿入される。
挿入の進行に伴ない、やがて突条17が押圧壁
18に当接し、さらに挿入されることにより突条
17は押圧壁18に押圧されて圧縮され始める。
突条17が押圧されると、それに伴ない、インナ
パイプ14の端部14bも内径側つまり貫通パイ
プ13の外周面に向けて押圧される。
そして、第5図に示すようにインナパイプ14
が貫通パイプ13に所定位置まで嵌合された状態
では、突条17は押圧壁18に押圧されて所定量
圧縮され、この押圧力によつてインナパイプ14
の端部14bが貫通パイプ13の外周面上に押し
つけられる。したがつて、インナパイプ14の内
周面と貫通パイプ13の外周面とは密着され、こ
の間が良好にシールされる。とくに、突条17
は、この部分の四角形断面の各辺の中央部に設け
られているので、シール不良となり易い各辺中央
部が確実にシールされる。
つぎに第6図および第7図に本考案の第2実施
例を示す。
本実施例においては、レゾネータ本体21を構
成するレゾネータ本体21a、レゾネータ本体2
1bのうち、横断面四角形の貫通パイプ22が設
けられるレゾネータ本体21bには、第1実施例
のようなコ字状断面部は形成されていない。イン
ナパイプ23の貫通パイプ22側端部23bの外
周各面には突条24が設けられ、この突条24と
対応する位置のレゾネータ本体21b内壁面上に
は、インナパイプ23が貫通パイプ22に嵌合さ
れたときに突条24を押圧する押圧壁としてのリ
ブ25がそれぞれ設けられている。
このように構成しても、インナパイプ23の端
部23bが貫通パイプ22に嵌合される際に、各
突条24が各リブ25によつて径方向内側に押圧
され、それに伴なつてインナパイプ23の端部2
2bの各面が貫通パイプ22の外周面に押しつけ
られ密着される。したがつて、インナパイプ23
と貫通パイプ22との間は、突条24とリブ25
の共働による強制的な押圧力により良好にシール
される。その他の構成、作用は第1実施例に準じ
る。
なお、以上の各実施例は吸気レゾネータについ
て説明したが、排気レゾネータについても、少な
くとも一方の貫通パイプの断面形状が多角形であ
る場合には、本考案が同様に適当出来ることは勿
論のことである。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案のレゾネータによ
るときは、インナパイプの端部外周面に突条を設
けるとともに、レゾネータ本体側に突条を押圧す
る押圧壁を設け、インナパイプが断面多角形の貫
通パイプに嵌合される際にインナパイプの各内周
面が貫通パイプに各外周面に強制的に密着される
ようにしたので、インナパイプと貫通パイプとの
間のシール性を確実に向上でき、レゾネータの消
音効果を向上することができるという効果が得ら
れる。
この消音効果の向上効果を、ある車種の吸気レ
ゾネータについて確認する試験を行つたところ、
第8図および第9図に示すように良好な結果を得
た。
第8図は、第10図および第11図に示した従
来のレゾネータの各周波数に対する音のレベルを
示しており、第9図は、本考案による突条と押圧
壁を設けたレゾネータの特性を示している。各図
の縦軸は音のレベルを示しており、O点は、レゾ
ネータの代りに単なる管路とした場合のレベルを
示している。この試験を行つた車種では、195Hz
の周波数のときにこもり音が発生する特性を有し
ており、その他の周波数については問題ない。し
たがつて、レゾネータの機能としては、この特定
の周波数における吸気音を低減することが要求さ
れるが、従来装置では、−2.5dBしか低減できな
かつたが、本考案装置では−12.4dB低減でき、
約10dB分消音効果が増大した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係るレゾネータ
の分解斜視図、第2図は第1図の装置の組付状態
の縦断面図、第3図は第2図の装置のA部の拡大
部分断面図、第4図は第3図の次の状態を示す第
2図の装置のA図の拡大部分断面図、第5図は組
付状態における第2図の装置のA部の拡大部分断
面図、第6図は本考案の第2実施例に係るレゾネ
ータの部分分解斜視図、第7図は第6図のレゾネ
ータの組付状態の縦断面図、第8図は従来のレゾ
ネータの特性図、第9図は本考案のレゾネータの
特性図、第10図は従来のレゾネータの分解斜視
図、第11図は第10図の装置の組付状態の縦断
面図、第12図は第10図の装置の部分拡大断面
図、第13図は第10図の装置の部分拡大断面
図、である。 11,11a,11b,21,21a,21b
……レゾネータ本体、12……貫通パイプ、1
3,22……断面多角形の貫通パイプ、14,2
3……インナパイプ、14b,23b……インナ
パイプ端部、15……共鳴室、16……共鳴管、
17,24……突条、18,25……押圧壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 密閉容器状に構成されたレゾネータ本体と、該
    レゾネータ本体内に貫通して延び互いに端面が対
    向するとともに少なくとも一方の横断面形状が多
    角形に形成された二つの貫通パイプと、該貫通パ
    イプ間に介装され両端部がそれぞれ貫通パイプの
    端部外周に嵌合され二つの貫通パイプを連結する
    ことによりレゾネータの内管を構成するインナパ
    イプと、該内管と前記レゾネータ本体との間に形
    成される共鳴室と内管内部とを連通する共鳴管
    と、を備えたレゾネータにおいて、前記横断面形
    状が多角形の貫通パイプに嵌合されるインナパイ
    プ端部の外周面でかつ該多角形の各辺に対応する
    各面に、インナパイプ径方向に突出する突条を設
    け、前記レゾネータ本体の前記突条に対応する位
    置に、インナパイプが横断面多角形の貫通パイプ
    に嵌合されたときに前記突条を押圧し該押圧によ
    りインナパイプ内周面を貫通パイプの外周面に向
    けて押圧する押圧壁を設けたことを特徴とするレ
    ゾネータ。
JP2453086U 1986-02-24 1986-02-24 Expired JPH0130610Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2453086U JPH0130610Y2 (ja) 1986-02-24 1986-02-24

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2453086U JPH0130610Y2 (ja) 1986-02-24 1986-02-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62137378U JPS62137378U (ja) 1987-08-29
JPH0130610Y2 true JPH0130610Y2 (ja) 1989-09-19

Family

ID=30823844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2453086U Expired JPH0130610Y2 (ja) 1986-02-24 1986-02-24

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0130610Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5426358B2 (ja) * 2009-12-24 2014-02-26 株式会社マーレ フィルターシステムズ 合成樹脂製部品の組付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62137378U (ja) 1987-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4874062A (en) Muffler
US20030075923A1 (en) Air filter, intake duct and assembly consisting of a filter and an intake duct of this kind
JPH0579589A (ja) 端部同志を配設した2本の管の密封連結装置
US6517614B1 (en) Plastic hollow structure
JP4105501B2 (ja) 油圧式振動減衰支持体
JPH0130610Y2 (ja)
JPH0814317A (ja) 液封入防振装置
JP3901070B2 (ja) 液体封入式防振装置
JP4018256B2 (ja) 円筒型液封防振装置
US5541374A (en) Resonator type silencer
JPH06174163A (ja) パイプ継手
JP3465418B2 (ja) 差込み継手及びこの差込み継手を組立てる方法
JP2003083391A (ja) 液封入式防振装置
JPH0244011Y2 (ja)
JPH0329892Y2 (ja)
JP4153598B2 (ja) 液封防振装置
JPS6029331A (ja) エンジン吸気ダクトの取付構造
JPS5928127Y2 (ja) エンジン用エアクリ−ナの吸気ノ−ズ
JP2000266105A (ja) 液封入防振装置
JPH0310339Y2 (ja)
JPS6033322Y2 (ja) 自動車用エンジンのエアクリ−ナ
JP3309034B2 (ja) 共鳴型消音器
JP2522876Y2 (ja) スタータの水抜き構造
JP3212050B2 (ja) 液体封入式防振装置
JPH0413428Y2 (ja)