JPH01299203A - 土壌処理用白アリ防除剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はジメチ／Ｉ／（４−エトキシフェニ／Ｌ／）１
３−（３−フェノキＶ−４−フルオロフェニ／Ｉ／）プ
ロピ／ｖ１シラン（以下化合物Ａと称す）と、オクタク
ロロジプロピμエーテｆｉ／（以下Ｓ−４２１と称す）
を含有することを特徴とする土壌処理用白アリ防除剤に
関する。

〔従来の技術〕

近年、木材を食害する害虫、例えば白アリ。

フナクイムシ、とツクキクイムシ等の被害が問題となっ
ているが、これらの害虫に食害されないために、あらか
じめ用材や床下土壌に防虫剤を処理する方法が従来より
行われ、この目的のために殺虫、防虫成分としてクロル
デン、ディルドリン等の有機塩素系殺虫剤が使われてき
た。

しかしながら、これらの殺虫、防虫成分はいずれも残留
性、毒性、刺激性、環境汚染などの点で問題があり、昨
年使用が禁止され、これらに替わるものとして、クロμ
ピリホス。

ホキシムなどの有機リン剤が最近上布された。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記有機リン系土壌処理用白アリ防除剤は土壌中で分解
されやすいため長期間にわたる白アリ防除効果が乏しく
、また人畜に対する安全性の点で問題が多いという欠点
があり、低毒性の新しい白アリ防除剤の開発が切望され
ている。

〔問題点を解決するための手段及び作用〕本発明者らは
、低毒性を特徴とするピレスロを長年研究してきたが、
その結果、クロルデン、デイ〃ドリンより殺虫性、残効
性において優れた化合物として化合物Ａを見い出した。

化合物Ａは、特にリン翅目の害虫、アブラムシ類、ウン
カ類等に高い殺虫活性を有するため農園芸用分野で実用
化が検討されているが、直翅目の害虫に対して低活性で
あることからこれまで白アリ防除剤用途には不向きであ
ると考えられていた。

しかるに本発明者らは白アリの生態等を考慮した時、白
アリ防除剤の殺虫、防虫成分の評価としては基礎殺虫効
力試験のみでは不適切、ｌＬ令才勿 であると考え、種々のｉ社−社≠傘について実用的な木
部処理試験を行ったところ化合物Ａが高い食害防止効果
を示すことが明らかとなった。化合物Ａはピレスロイド
系薬剤としての特長である昆虫に対する速効性、温血動
物に対して低毒性という長所をもつと同時に非常にすぐ
れた残効性を有している。

更に本発明者らは、化合物Ａが有機塩素系殺虫剤や有機
リン剤と比べると高価な殺虫剤であることを鑑み、コス
トダウンを図る目的で土壌処理用白アリ防除剤をめざし
たピレスロイド系薬剤の探索を行ったところ、化合物Ａ
と３−４２１との組み合わせが、ピベロニルプトキサイ
ド、サイネピリン５００　、ＭＧＫ−２６４。

セサミン、スルホキサイド、Ｎ工Ａ−１６３８８など、
他の共力剤に比べて特異的に高い相乗効果を示すことを
見い出し本発明を完成した ８−４２１を白アリ防除剤の成分として使用する知見は
例えば特開昭６１−１７５０２号公報で会知であるが、
該公報はＳ−４２１と有機リン剤ホキシムとの混合物を
趣旨としたもので、本発明が開示する化合物ＡとＳ−４
２１の相乗効果を示唆するものは全くない。

この結果、化合物Ａの配合量を減らしても高い殺虫、防
虫効果を得ることが可能となり、コスト面での実用的メ
リットは版めて大きい。

本発明で用いる化合物Ａは次式ＣＩ）で示され、分子中
にケイ素原子を含有している。

土壌処理用白アリ防除剤には殺虫、防虫成分として化合
物人を０．０１〜９０重量％含有することができ、Ｓ−
４２１と混合する場合、高い共力効果を奏する化合物Ａ
と８−４２１との混合比は３：１〜ｌ二２０（好壕しく
はｌ：ｌ〜１：５）が適当である。

また、殺虫、防虫効果をより効率的に発揮させるために
白アリ誘引剤を適宜配合してもよい。更に、本発明の土
壌処理用白アリ防除剤に、例えばクロルピリホス、ホキ
シム、ピリダフェンチオンなどの有機リン剤、７μパリ
ネート。

バーメスリン、フェンバレレート、フェンプロパスリン
などのピレスロイド剤あるいはトリプロピルイソシアヌ
レート、カーバメート剤などの他の殺虫剤、また、次に
示すような種々のタイプの防腐剤 ０ＣＣＡ系化合物−ｃｃＡ、ｃａＢなどＯハロフェノー
ル系化合物−ベンタクロ〜フェニ／Ｌ’う’７レート、
ｐ−プロモー２．６−　Ｓ）クロルフェノール Ｏヨードプロバルギμ系化合物−工Ｆ−１０００。

３−ヨード−２−グロビニルブチルカーパメートなど ０第４級アンモニウム化合物およびアミン塩〜ベンザル
コニウムクロリド、ジアルキルジメチルアンモニウムク
ロリドなど Ｏ有機スズ化合物−ビス−（ｎ−）！Ｊプチルヌズ）オ
キシド、トリブチμスズテレフタレートなど Ｏその他−　ナフテン酸亜塩．キシリゲンアルミニウム
塩など を適宜混合して有用な多目的組成物を得ることもできる
。

本発明土壌処理用白アリ防除剤の剤型としては、防除剤
の性状、使用目的により、油剤、乳剤、水和剤、水溶剤
、粉剤、粒剤、エアシール剤など種々可能であるが、乳
剤、水溶剤が−収約である。いずれの製剤も常法に従っ
て調製することができ、固体担体としては粘土類（カオ
リン、ベントナイト類など）、夕ｔｖり類などの倣わ）
末ないし粉状物があげられる。

液体担体としては、水、アルコール類、芳香族炭化水素
類（例えばトルエン、キシレンなど）。

脂肪族炭化水素類（例えばケロシン、灯油など）。

エステ／ｌ／類、ニトリＮ１ｔ４などが使用できる。次
に界面活性剤としてはア〜キ／Ｌ’硫酸エヌテμ類。

アルキルスルホン酸塩、アルキ〜アリ−ｙスルホン酸塩
、ポリエチレングリコ−ｐ工−テ〃類、多価アｌレコー
ｐエステ／Ｌ’類などがあげられる。、そのｍｉ宜、カ
ゼイン、ゼラチン、でんぷん扮、　ｔ、ｙｃ　。

ポリビニμアルコールなどの固着剤や分散剤が使用され
る。また、本発明で使用される化合物Ａをマイクロカプ
セμ化あるいはサイクロデキストリン包接化することに
より、史に化学的安定性を増し土壌中における残効性を
高める製剤を得ることができる。一方、化合物人と８−
４２１の混合物についても上記と同様の効果が得られる
。

本発明の土壌処理用向アリ防除剤の適用方法としては、
従来の方法例えば家屋下や周囲の土壌に乳剤、粒剤、水
利剤、粉剤などを散布あるいは泡沫施用したり、白アリ
防除剤を含有する樹脂エマルジョンを散布して、樹脂膜
を土壌および基礎表面に形成する方法などがあげられる
。

また前記マイクロカプセル化あるいはサイクロデキスト
リン包接化した製剤は土壌中での残効性が高められ、土
壌処理剤として有効な適用方法である。

〔実　施　例〕。

以下本発明の有用性を一層明確にするため、実施例及び
試験例について説明するが本発明がこれらのみに限定さ
れるものでないことはもちろんである。

製剤例１ 化合物Ａ５部、Ｓ−４２１１０部にソルボ−Ａ／５Ｍ−
２００（東邦化学登録商標名）５部、キシロ−々２０部
、白灯油６０部を加え、これらをよくかく拌混合溶解し
て乳剤を得る。

製剤例２ 化合物Ａ１部、５−４２１４部、ペンタクロロフェノー
ル３部に乳化剤ハイマー／ｖＰｓ−ＡＰ（松本油脂１１
ｔ１１薬登録商標名）２０部及び精製水７２部を加えて
水溶剤を得る。

試験例１ ２ケの広口ビンが円筒状の通路でつながった装置を用い
た。一方のビンには木片を、他方には無処理サンプ（ロ
ーム４０ｇに蒸留水８ｄを加えたものを入れ、また、間
の通路には試験土壌（製剤例１に準じてｔＩ４ｍした乳
剤の所定希釈ｇ！１２　ｇをサンデイローム４８ｇに処
理後、その１２ｇを採取）を５ｃ１Ｒの距離になるよう
に詰めた。

無処理サンデイロームを含むビンにイエシロアリ職蟻２
００頭及び兵蟻２０頭を投入し、２１日後の試験土壌の
貫通度を調べたところ次の如くであった。

なお、いずれも化合物Ａの供試濃度は０．５％としたう 土壌処理試験の結果、化合物Ａと８−４２１の組み合わ
せが特異的に相乗効果を示し、一方、ピベロニルプトキ
サイド、サイネピリン５００など他の共力剤については
効果のレベルは低かった。

ヤマトシロアリについても同様の傾向が得られた。

相乗効果の理由に関しては不明な点が多いが、Ｓ−４２
１の忌避効果が化合物Ａの殺蟻効力に大きく関与してい
るものと考えられる。

試験例２ 試験例１に準じて下記の供試乳剤を用いて土壌処理試験
を行ったところ以下の如くであった。

試験の結果、貫通度が１０ｍｍ以下が合格という基準か
ら判断すると化合物Ａの濃度が０．５％の場合、化合物
Ａと３−４２１の混合比が１：１〜１：２．化合物への
濃度が０，２５％の場合１：１〜１：１０で十分な効果
が得られた。

製剤上あるいはコスト面からみて１：１〜１：５が実用
的と思われる。

実施例１ 化合物Ａ５部、Ｓ−４２１８部、フルパリネート５部に
５Ｍ−２００（Ｊ［邦化学登録商標名）１０部、キシロ
−１′ｖ１５部及び白灯油５７部を加えてこれらをよく
かく拌混合溶解して乳剤を得る。

この乳剤の水ｒこよる３０倍希釈液を、床下に設置され
ている架台類の周囲２０ｃｒｘ巾の土壌部分、浴室、便
所、玄関、勝手口などの土間コンクリート下の土壌部分
、地中から立ち上がる自己管類の周囲２０ｃ渭巾の土壌
部分などに、１ｒｌあたり３１の割合で動力噴霧機を用
いて散布したところ、５年間にわたって白アリの食害を
防止できた。

実施例２ 化合物Ａ２部、５−４２１５部をトリオクチルホスフェ
ート２５部に溶解し、塩化ビニル原料樹脂５０部および
夕〜り１８部を加えよく混合した。これを水で２０倍に
希釈した樹脂エマルジョンとウレタン系樹脂をツメｙ先
端で合流させて噴射し家屋下の土壌表層に速硬化性樹脂
膜を形成させたところ、３年間以上白アリの被害を受け
なかった。

〔発明の効果〕

本発明の土壌処理試験アリ防除剤は、従来の有機リン系
土壌処理用白アリ防除剤に比べ、人畜に対する安全性、
土壌中の安定性及び白アリ防除効果にすぐれ、極めて有
用な防除薬剤を提供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は試験例２の化合物Ａ、Ｓ−４２１各成分の濃度
と、試験土壌の貫通度との関係を示したものであり、点
線より下部は共力作用領域を示す。 特許出願人　大日本除蟲菊株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ジメチル（４−エトキシフェニル）｛３−（３−フェノ
   キシ−４−フルオロフェニル）プロピル｝シランとオク
   タクロロジプロピルエーテルを含有することを特徴とす
   る土壌処理用白アリ防除剤。