JPH01297059A - 温熱貼付剤 - Google Patents

温熱貼付剤

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JPH01297059A
JPH01297059A JP12938888A JP12938888A JPH01297059A JP H01297059 A JPH01297059 A JP H01297059A JP 12938888 A JP12938888 A JP 12938888A JP 12938888 A JP12938888 A JP 12938888A JP H01297059 A JPH01297059 A JP H01297059A
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晃 中川
Masaji Kobayashi
正司 小林
Hiroaki Kasai
笠井 浩昭
Munehiko Hirano
宗彦 平野
Fumiaki Tokubuchi
文明 徳渕
Nobuchika Hirashima
信親 平島
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は人体皮膚に適用することを目的とした自若性の
優れた温熱貼付剤並びに発熱部材用粘着剤を提供するこ
とにある。
〔従来の技術〕
従来より、空気又は酸素の存在によって発熱する発熱層
及び粘着層からなる、温熱貼付剤が検討されている。例
えば特開昭50−54188号には鉄粉等よりなる発熱
部材と湿布部材よりなる温湿布構造物が、特開昭53−
47154号にはアルカリ金属の硫化物よりなる発熱剤
と湿布剤よりなる温熱湿布剤が、更に特開昭62−10
3014号には発熱体と粘着剤を組み合わせた温熱プラ
スターが、それぞれ開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、これらの温熱貼付剤において、イ)粘着力が弱
いため、皮膚に貼付する場合粘着テープ等で止める補助
手段が必要である。
口)湿布剤にあっては含有する水の影響のため熱伝導が
悪く貼付時に冷感を感じ、更に温感を惑しるまでのラグ
タイムがある。
ハ)油性の粘着剤を用いた場合、剥離時の角質剥離によ
る気触れが発生する場合がある。
二)湿布剤と皮膚との間に、発熱による汗等の分泌物が
貯留しこれが気触れの原因となる。
ホ)発熱により、皮膚と接触している粘着剤に変化が起
き、ダレ、膏体のはみだし等が起きる場合がある。
等の問題があり、未だ理想的な温熱貼付剤並びに発熱部
材用粘着剤が出現していないのが現状である。
そこで本願発明者らは、これらの問題を解決するために
鋭意研究を重ねた結果、A−B−A型ブロック共重合体
、脂環族系石油樹脂、軟化剤及び吸水高分子よりなる粘
着剤を使用することで、1、貼付時より温感を感じる熱
伝導性を保持2、皮膚の動きに追従しうる柔らかい粘着
特性 3、気触れの原因となる汗等の分泌物を吸収する 4、熱に対して安定であり、ダレ、膏体のはみだし等が
ない 5、皮膚に対する副作用(気触れ)の緩和等の特性を保
持した、まさに理想的な温熱貼付剤並びに発熱部材用粘
着剤となることを見い出し、本発明としたのである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、温熱貼付剤並びに発熱部材用粘着剤に最も適
した粘着剤を見い出し温熱貼付剤としたことにある。
次に本発明の構成成分について詳しく説明する。
A−B−A型ブロック共重合体とは、モノビニル置換芳
香族化合物Aと共役ジオレフィン共重合体Bとのブロッ
ク共重合体であり、具体的にはカリフレックスTR−1
101、カリフレックスTR−1,107、カリフレッ
クスTR−1111(シェル化学製)等、フィリップベ
トロリアム製のツルプレン418等であり、その配合量
は粘着剤組成物中10〜30重量部であり、好ましくは
15〜25重量部である。
吸水高分子とは、自重の10倍以上の水を吸収しゲル化
膨潤するものであり、例えば水溶性ポリマーに軽度な架
橋結合を導入した吸水高分子が、適宜単独もしくは2種
以上の混合でもって処方される。具体的にはサンウェッ
トIM−300、サンウェットIM−300MPS、サ
ンウェット■M−1000、サンウェットIM−100
0MPS(三洋化成製)等、アクアキープ4S、アクア
キープ4SH(製鉄化学製)等、スミカゲル5P−52
0、スミカゲルN−1040(住友化学製)等、KIゲ
ル201−に、Klゲル−201に−F2(クラレ製)
等、アラソーブ8001アラソーブ800F (荒用化
学製)等であり、中でもサンウェットIM−300MP
S、サンウェットIM−1000MPS、スミカゲルN
P−1020、スミカゲルNP−1040SKlゲル−
201に−F2、アラソーブ800F等は特に好ましい
。配合量としては、粘着剤組成物中1〜10重量部であ
り、好ましくは2〜8重量部である。
脂環族系石油樹脂とは、環状骨格を持った石油系樹脂で
あり、具体的にはアルコンP−85、アルコンp−1o
o、アルコンP−125(荒用化学製)等、フィントン
(日本ゼオン製)、エスコレッツ3000 (エクソン
製)等であり、その配合量は10〜50重量部であり、
好ましくは25〜45重量部である。
軟化剤としては、高級脂肪酸、液化ゴム、鉱油等が用い
られ、その配合量としては、10〜50重量部、好まし
くは25〜45重量部である。
その他使用目的に応じて、従来公知の老化防止剤、無機
充填剤、酸化防止剤等が適宜適量配合される。
以上のようにして、得られた粘着剤を発熱部材と組み合
わせて、本願発明の温熱貼付剤とするわけであるが、こ
こで発熱部材の種類は別に制約はなく、従来公知の発熱
を有する部材であればすべて適用できるものである。
例えば電気利用の発熱部材、乾電池又は太陽電池等を使
用した発熱部材又はペーパー状の電池、あるいはもぐさ
や昔から使用されているカイロ部材や化学発熱を利用し
た発熱カイロ等が挙げられる。又、化学発熱を利用した
発熱カイロの原料としては、例えば特開昭50−105
562号公報、実開昭50−97289号公報、特開昭
50−23064号公報、特開昭50−40477号公
報、実開昭55−59616号公報、特公昭60−12
381号公報、特公昭61−8116号公報、特公昭6
3−24030号公報等に記載のものが使用されるが、
これら引用公報記載のものに限定はされず、これら以外
の公報又は文献記載のものも当然使用される。尚、本発
明における発熱部材として特に好ましいのは、化学発熱
型の発熱カイロ型のものが携帯上より便利である。その
組成としては鉄粉系、反応助剤、水及び保水剤から構成
されるもので、空気及び水の共存下で発熱を生起する物
質が好んで使用される。具体的には鉄粉、還元鉄粉、活
性炭、アルミナ、シリカゲル、木炭、吸水性高分子、塩
化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化
鉄、酢酸、クロル酢酸、水、アクリル系吸水高分子等の
発熱原料を適宜配合処方した組成物であり、本発明にお
いて使用する発熱剤量は1〜2g/eIll程度が適当
である。又、発熱剤の温度条件としては粘着剤層の熱安
定性を破壊しないことがもっとも重要であり、極度の高
温状態は好ましくない。そこで、本発明の温度設定とし
ては粘着剤表面温度が60℃以下がよく、好ましくは5
0℃以下、更に好ましい状態としては45℃以下がもっ
ともよい、又、遠赤外線効果を期待するうえで発熱組成
中にセラミックスの含有や発熱部材層と粘着剤層の間に
セラミックスを挿入した層を設けてもよい。
このようにして得られた温熱貼付剤は、肩こり、腰痛、
打ち身、捻挫等の疾患に使用され、温熱による治療効果
を充分期待できるものであり、又、使用上特に問題を生
じていた気触れの発生を、本発明の温熱貼付剤に吸汗性
を持たせることにより著しく抑制させたものである。
又、薬物としては経皮吸収可能な薬物を含有させ、温熱
医療用貼付剤として用いることができる。
例えば、皮膚刺激剤及び鎮痛消炎剤として、サリチル酸
、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、l−メン
トール、カンフル、ハツカ油、チモール、ニコチン酸ベ
ンジルエステル、トウガラシエキス、カブサイシン、ノ
ニル酸ワニアルアミド、フルビナク、フルフェナム酸ブ
チル、ピロキシカム、インドメタシン、ケトプロフェン
、プラノプロフェン、フエブラゾン、ロキソプロフェン
、アンツェナフナトリウム、オキサプロジン、エモルフ
ァゾン、フェンチアザツク、ジクロツェナフナトリウム
、ジフルニサール、イブプロフェンピコノール、ベンダ
ザック、及びスブロフエン、並びにこれらのエステル誘
導体、あるいは塩酸ブブレノルフィン、ペンタゾシン、
酒石酸ブトルファノール等。
中枢神経作用剤(睡眠鎮静剤、抗てんかん剤、精神神経
用剤)として、フルフェナジン、チオリダジン、ジアゼ
パム、クロルプロマジン、ニトラゼバム、エスタゾラム
、トリアゾラム、ニメタゼパム、フルニトラゼバム、ハ
ロセキサシラム、フルラゼパム、クロナゼパム、プロベ
リジアジン、プロクロルペラジン、アルブラシラム、オ
キサゼパム、オキサゾラム、クロキサゾラム、プラゼパ
ム、フルタゾラム、メキサゾラム、ロラゼパム、フルジ
アゼパム、プロマゼバム、メタゼパム等。
利尿剤としてハイドロサイアザイド、ペンドロフルナサ
イアザイド、エチアジド、シクロベンチアジド、ヒドロ
クロロチアジド、ペンフルチド、メチクロチアジド、フ
ロセミド、メトラゾン、ボリチアシト、ペンドロフルメ
チアジド等。
血圧降下剤として、クロニジン、アルサーオキシロン、
レシナミン、メシル酸ジヒドロエルゴトキシン、レセル
、ピンプラゾシン、カプトプリル、ピンドロール、マレ
イン酸エナラプリル等。
冠血管拡張剤としてニトログリセリン、ニトログリコー
ル、イソソルバイトシナイトレート、塩酸ババベリン、
ジピリダモール、エフロキサ−1・、トリメタシン、ニ
コランジル、シンナリジン、ナイリドン、モルシドミン
ニフエジピン等。
鎮咳去痰剤としてリン酸コデイン、リン酸ジヒドロコデ
イン、塩酸エフェドリン、塩酸クロルプレナリン、臭化
水素酸フェノチロール、硫酸サルブタモール、リン酸ジ
メモルファン、塩酸アゼラスチン、塩酸クレンブテロー
ル、塩酸ツロブテロール、塩酸トリメトキノール、塩酸
プロカテロール、塩酸ブロムヘキシン、トラニラスト、
ヒベンズ酸チペピジン、フマル酸ケトチフエン、フマル
酸フォルモチロール、リン酸ペンスプロベリン、グリチ
ルレチン酸等。
抗ヒスタミン剤として塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸ト
リプロリジン、塩酸イソチペンジル、塩酸プロメタシン
、マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸シプロへブタジ
ン、フマル酸タレマスチン、マレイン酸カルビノキサミ
ン、マレイン酸ジメチンデン等。
不整脈用剤としてアルプレノロール、オクスプレノロー
ル、ブクモロール、ブプラノロール、ピンドロール、イ
ンデノロール、カルテオロール、ブクモロール、プロプ
ラノロール、チモロール等。
強心剤としてジキタリス、ユビデカレノン、ジゴキシン
、メチルジゴキシン、デストラノシド等。
性ホルモンとしてエストラジオールエナンテート、エス
トラジオールシビネート、レボノルゲストレル、エスト
ラジオール等。
副腎皮膚ホルモン剤として酢酸ヒドロコルチゾン1、ヒ
ドロコルチゾン、プレドニゾロン、ドリアムシノロンア
セトニド、デキサメタシンリン酸エステル、メチルプレ
ドニゾロン、酢酸ダイクロリンアセトニド、酢酸デキサ
メタシン、デキサメタシン、フルオロメトロン、リン酸
ベタメタシンナトリウム、ベタメタシン、吉草酸ベタメ
タシン、プロピオン酸ベクロメタゾン、フルドロキシコ
ルチド、酪酸ヒドロコルチゾン、ジプロピオン酸ベタメ
タヅン、フルオシノニド、プロピオン酸クロベタゾール
、吉草酸ジフルコルトロン、ハルジノニド、アムシノニ
ド、吉草酸プレドニゾロン等。
局所麻酔剤としてリドカイン、アミノ安息香酸エチル、
塩酸ブロカイン、ジブカイン、プロ力イン等が挙げられ
る。
これら薬効成分は、一種又は必要に応じて二種以上配合
されて用いられる。
配合量としては薬効を期待できる量が好ましく、粘着剤
全体を100重量部とした場合、0.001〜20重量
部の範囲内で適宜処方される。又、湿布薬として使用可
能な漢方薬のエキス、粉体等も当然使用できるものであ
る。
このようにして薬効成分を配合した粘着剤を付与した温
熱貼付剤は特に長時間貼付しても気触れの原因と考えら
れる汗を充分に吸収するため、その発生を著しく抑制す
るものである。又、温熱効果もあり、人体皮膚に対する
薬物の経皮吸収が一段と向上し、薬効発現性が速く治療
効果においても好ましいものである。
次に製造法としては、従来公知の方法で良く、例えばニ
ーダ−、ミキサー等の混練機を用い、120〜160℃
程度の温度で混練し、シート基材に展延するか、もしく
はいったん剥離処理の施された紙、フィルム等に展延し
、その後使用される基材に圧着転写して得られた粘着シ
ートを発熱体として張り合わせて製造することもできる
このようにして製造された、温熱貼付剤は最終的には気
密性の包装形態で処理されることが望ましいものである
が、これは発熱体の発熱の仕方に応じた包装形態の対応
を取る必要があり、特に限定されるものではない。
〔作用〕
以上、上述した本発明の温熱貼付剤は、以下の試験例、
実施例で述べる如く、 1)A−B−A型ブロック共重合体10〜30重量部 2)吸水高分子1〜10重量部 3)脂環族系石油樹脂10〜50重量部4)軟化剤10
〜50重量部 又は1)〜4)の組成物に薬物配合による粘着剤が必須
であり、これを発熱体と組み合わせることにより、 ■早い温域発現 ■皮膚に追従しうる柔らかい粘着特性 ■汗等の分泌物の吸収 ■熱に対して安定な特性 ■皮膚に対する副作用(気触れ等)の緩和等の特徴を有
し、正に理想的な温熱貼付剤並びに発熱部材用粘着剤と
なるのである。
〔実施例〕
次に、上述の作用及び効果を実施例及び試験例により更
に詳しく説明する。
実施例1 A−B−A型ブロック共重合体としてカリフレックスT
R−1107(シェル化学製)25重量部と軟化剤とし
て流動パラフィン30重量部、脂環族系石油樹脂として
アルコン(荒用化学製)40重量部をニーグー中160
℃にて混練、その後吸水高分子としてサンウェットIM
−300MPS(三洋化成製)5重量部を添加混合し、
不織布に350μ鳳の厚さになるように展延したものを
、所望の大きさに切断後、発熱体と張り合わせ本願発明
の温熱貼付剤とした。このものを貼付したところ、貼付
後3分で温感を感じ初め、6時間にわたって適度な温感
が持続した。又、剥離後の皮膚気触れも皆無であった。
実施例2 A−B−A型ブロック共重合体としてカリフレックスT
R−1107(シェル化学製)22重量部と添加剤とし
て流動パラフィン33重量部、脂環族系石油樹脂として
アルコン(荒用化学製)37重量部をニーグー中150
℃にて混練、その後酸化チタン3重量部と吸水高分子と
してサンウェッ1−IM−300MPS (三洋化成製
)5重量部を添加今後し、実施例1と同様に処理して本
発明の温熱貼付剤とした。皮膚に貼付したところ実施例
1と同様であった。
参考例1 ゼラチン          4重量部ポリアクリル酸
ソーダ    5重量部グリセリン        2
0重量部ポリビニルピロリドン    1重量部カオリ
ン         15重量部水         
     残部 上記の組成により、湿布剤を作成し、実施例1と同様に
して、温熱貼付剤とした。
参考例2 カリフレックスTR−110720重量部流動パラフィ
ン      24重量部水添ロジン        
30重量部吸水性高分子        1重量部上記
の組成により、実施例1と同様に処理して温熱貼付剤と
した。
試験例1 (温感試験) ボランティアの背中に本発明の実施例1及び参考例1の
温熱貼付剤を貼付し、その皮膚温度変化を温度センサー
にて測定した。その結果を表1に示す。
表1 表1に示す通り、本発明の温熱貼付剤は、参考例に比較
し、早い温域発現を如実に示しており、本発明温熱貼付
剤並びに発熱部材用粘着剤の優秀さを裏付けるものであ
った。
試験例2 (吸水力試験) 各試験サンプル(実施例1.2及び比較例1より発熱体
を除いたもの)5X5cmのものを水中に浸し、8時間
後に取り出しその重量を測定し、増加した重量を元の重
量で除し、吸水した量を表2に示す。(尚、比較例1と
は、実施例1より吸水高分子を除いたものである。) 表2 結果より明らかな如く、本発明の粘着剤は、比較例に比
べきねだった吸水力を示した。
試験例3 (耐熱性試験) 各試験サンプルの基材を一定押出圧力を加え、各温度に
おける細管の流出速度を測定し、図2に示した。
図1 cm/sec 図1に示す通り、実施例は参考例に比較し温度における
流出速度が非常に小さく、耐熱性に優れる温熱貼付剤並
びに発熱部材用粘着剤であることが示された。
試験例4(柔軟性試験) 1号型ダンベル状で調整した試験サンプルを、300m
m/minの引張速度で強度と伸びを測定し図3に示し
た。
図2 kg / ctA 200 400 600 800 1000(χ)図2
より実施例1は参考例2に比較して、弱い力で伸長し、
更に破断時における伸びと強度が大きく柔軟性に優れた
温熱貼付剤である。
〔発明の効果〕
実施例及び試験例からもわかる通り、本発明の温熱貼付
剤は ■早い温感発現 ■皮膚に追従しうる柔らかい粘着特性 ■汗等の分泌物の吸収 ■熱に対して安定な特性 ■皮膚に対する副作用(気触れ等)の緩和等の機能を保
持した、従来にない優れた自若性の温熱貼付剤並びに発
熱部材用粘着剤であり、薬物を含有しない場合は、特に
肩こり、腰痛、打ち身。
捻挫等の疾患に対する治療剤として有用である。
又、各々の薬物を含有した場合においても上記の機能を
有し、それぞれの薬効発現性をより向上させるものであ
り、医薬産業上非常に有用である。
手続補正書(B Q ) 昭和63年 7月tt1診 特許庁長官   吉 1)文 ta  殿1、事件の表
示 昭和63年 特許願第129388号 2、 発明の名称 温熱貼付剤 3、補正をする者 6、補正の内容 本願願書及び明細書中、下記の訂正を致します。
(11願書を「別紙の通り」補正する。
(2)  明細書を「別紙の通り」補正する。
明細書 1、発明の名称 温熱貼付剤 2、特許請求の範囲 1、発熱部材にA−B−A型ブロック共重合体、脂環族
系石油樹脂、軟化剤及び吸水高分子よりなる粘着剤を付
与した温熱貼付剤。
2、発熱部材にA−B−A型ブロック共重合体10〜3
0重量部、脂環族系石油樹脂10〜50重量部、軟化剤
10〜50重量部及び吸水高分子1〜10重量部よりな
る粘着剤を付与した温熱貼付剤。
3、  A−B−A型ブロック共重合体、脂環族系石油
樹脂、軟化剤及び吸水高分子よりなる発熱部材用粘着剤
4、  A −B −A型ブロック共重合体10〜30
重量部、脂環族系石油樹脂10〜50重量部、軟化剤1
0〜50重量部及び吸水高分子1〜10重量部よりなる
発熱部材用粘着剤。
5、発熱部材にA−B−A型ブロック共重合体、脂環族
系石油樹脂、軟化剤、吸水高分子及び薬物を含有させた
粘着剤を付与した温熱貼付剤。
3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は人体皮膚に適用することを目的とした自着性の
優れた温熱貼付剤並びに発熱部材用粘着剤を提供するこ
とにある。
〔従来の技術〕
従来より、空気又は酸素の存在によって発熱する発熱層
及び粘着層からなる、温熱貼付剤が検討されている。例
えば特開昭50−54188号には鉄粉等よりなる発熱
部材と湿布部材よりなる温湿布構造物が、特開昭53−
47154号にはアルカリ金属の硫化物よりなる発熱剤
と湿布剤よりなる温熱湿布剤が、更に特開昭62−10
3014号には発熱体と粘着剤を組み合わせた温熱プラ
スターが、それぞれ開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、これらの温熱貼付剤において、イ)粘着力が弱
いため、皮膚に貼付する場合粘着テープ等で止める補助
手段が必要である。
口)湿布剤にあっては含、有する水の影響のため熱伝導
が悪く貼付時に冷感を感じ、更に温感を感じるまでのラ
グタイムがある。
ハ)油性の粘着剤を用いた場合、剥離時の角質剥離によ
る気触れが発生する場合がある。
二)湿布剤と皮膚との間に、発熱による汗等の分泌物が
貯留しこれが気触れの原因となる。
ホ)発熱により、皮膚と接触している粘着剤に変化が起
き、ダレ、膏体のはみだし等が起きる場合がある。
等の問題があり、未だ理想的な温熱貼付剤並びに発熱部
材用粘着剤が出現していないのが現状である。
そこで本願発明者らは、これらの問題を解決するために
鋭意研究を重ねた結果、A−B−A型ブロック共重合体
、脂環族系石油樹脂、軟化剤及び吸水高分子よりなる粘
着剤を使用することで、1、貼付時より温感を怒しる熱
伝導性を保持2、皮膚の動きに追従しうる柔らかい粘着
特性 3、気触れの原因となる汗等の分泌物を吸収する 4、熱に対して安定であり、ダレ、膏体のはみだし等が
ない 5、皮膚に対する副作用(気触れ)の緩和等の特性を保
持した、まさに理想的な温熱貼付剤並びに発熱部材用粘
着剤となることを見い出し、本発明としたのである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、温熱貼付剤並びに発熱部材用粘着剤に最も適
した粘着剤を見い出し温熱貼付剤としたことにある。
次に本発明の構成成分について詳しく説明する。
A−B−A型ブロック共重合体とは、モノビニル置換芳
香族化合物Aと共役ジオレフィン共重合体Bとのブロッ
ク共重合体であり、具体的にはカリフレックスTR−1
101カリフレックスTR−1107、カリフレックス
TR−1111(シェル化学製)等、フィリップペトロ
リアム製のツルブレン418等であり、その配合量は粘
着剤組成物中10〜30重量部であり、好ましくは15
〜25重量部である。
吸水高分子とは、自重の10倍以上の水を吸収しゲル化
膨潤するものであり、例えば水溶性ポリマーに軽度な架
橋結合を導入した吸水高分子が、適宜単独もしくは2種
以上の混合でもって処方される。具体的にはサンウェッ
トIM−300、サンウェットIM−300MPS、サ
ンウェット■M−1000、サンウェットIM−100
0MPS(三洋化成製)等、アクアキープ4S、アクア
キープ4SH(製鉄化学製)等、スミカゲル5P−52
0、スミカゲルN−1040(住人化学製)等、Klゲ
ル201−に、Klゲル−201に−F2(クラレ製)
等、アラソーブ800、アラソーブ800F (荒川化
学製)等であり、中でもサンウェットIM−300MP
S、サンウェットIM−1000MPS、スミカゲルN
P−1020、スミカゲルNP−1040、Klゲル−
201に−F2、アラソーブ800F等は特に好ましい
。配合量としては、粘着剤組成物中1〜10重量部であ
り、好ましくは2〜8重量部である。
脂環族系石油樹脂とは、環状骨格を持った石油系樹脂で
あり、具体的にはアルコンP−85、アルコンP−10
0、アルコンP−125(荒川化学製)等、フィントン
(日本ゼオン製)、エスコレッッ3000 (エクソン
製)等であり、その配合量は10〜50重量部であり、
好ましくは25〜45重量部である。
軟化剤としては、高級脂肪酸、液化ゴム、鉱油等が用い
られ、その配合量としては、10〜50重量部、好まし
くは25〜45重量部である。
その他使用目的に応じて、従来公知の老化防止剤、無機
充填剤、酸化防止剤等が適宜適量配合される。
以上のようにして、得られた粘着剤を発熱部材と組み合
わせて、本願発明の温熱貼付剤とするわけであるが、こ
こで発熱部材の種類は別に制約はな(、従来公知の発熱
を有する部材であればすべて適用できるものである。
例えば電気利用の発熱部材、乾電池又は太陽電池等を使
用した発熱部材又はペーパー状の電池、あるいはもぐさ
や昔から使用されているカイロ部材や化学発熱を利用し
た発熱カイロ等が挙げられる。又、化学発熱を利用した
発熱カイロの原料としては、例えば特開昭50−105
562号公報、実開昭50−9’7289号公報、特開
昭50−23064号公報、特開昭50−40477号
公報、実開昭55−59616号公報、特公昭60−1
2381号公報、特公昭61−8116号公報、特公昭
63−24030号公報等に記載のものが使用されるが
、これら引用公報記載のものに限定はされず、これら以
外の公報又は文献記載のものも当然使用される。尚、本
発明における発熱部材として特に好ましいのは、化学発
熱型の発熱カイロ型のものが携帯上より便利である。そ
の組成としては鉄粉系、反応助剤、水及び保水剤から構
成されるもので、空気及び水の共存下で発熱を生起する
物質が好んで使用される。具体的には鉄粉、還元鉄粉、
活性炭、アルミナ、シリカゲル、木炭、吸水性高分子、
塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩
化鉄、酢酸、クロル酢酸、水、アクリル系吸水高分子等
の発熱原料を適宜配合処方した組成物であり、本発明に
おいて使用する発熱剤量は1〜2 g / cnl程度
が適当である。又、発熱剤の温度条件としては粘着剤層
の熱安定性を破壊しないことがもっとも重要であり、極
度の高温状態は好ましくない。そこで、本発明の温度設
定としては粘着剤表面温度が60℃以下がよく、好まし
くは50℃以下、更に好ましい状態としては45℃以下
がもっともよい。又、遠赤外線効果を期待するうえで発
熱組成中にセラミックスの含有や発熱部材層と粘着剤層
の間にセラミックスを挿入した層を設けてもよい。
このようにして得られた温熱貼付剤は、肩こり、腰痛、
打ち身、捻挫等の疾患に使用され、温熱による治療効果
を充分期待できるものであり、又、使用上特に問題を生
じていた気触れの発生を、本発明の温熱貼付剤に吸汗性
を持たせることにより著しく抑制させたものである。
又、薬物としては経皮吸収可能な薬物を含有させ、温熱
医療用貼付剤として用いることができる。
例えば、皮膚刺激剤及び鎮痛消炎剤として、サリチル酸
、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、!−メン
トール、カンフル、ハツカ油、チモール、ニコチン酸ベ
ンジルエステル、トウガラシエキス、カブサイシン、ノ
ニル酸ワニアルアミド、フルビナク、フルフェナム酸ブ
チル、ピロキシカム、インドメタシン、ケトプロフェン
、プラノプロフェン、フェプラゾン、ロキソプロフェン
、アンツェナフナトリウム、オキサプロジン、エモルフ
プゾン、フェンチアザツク、ジクロツェナフナトリウム
、ジフルニサール、イブプロフェンピコノール、ペンダ
ザック、及びスプロフェン、並びにこれらのエステル誘
導体、あるいは塩酸ブブレノルフィン、ペンタゾシン、
酒石酸ブトルファノール等。
中枢神経作用剤(睡眠鎮静剤、抗てんかん剤、精神神経
用剤)として、フルフェナジン、チオリダジン、ジアゼ
パム、クロルプロマジン、ニトラゼバム、エスタゾラム
、トリアゾラム、ニメタゼパム、フルニトラゼバム、ハ
ロセキサシラム、フルラゼバム、クロナゼパム、プロベ
リジアジン、プロクロルペラジン、アルブラシラム、オ
キサゼパム、オキサゾラム、クロキサゾラム、プラゼパ
ム、フルタゾラム、メキサゾラム、ロラゼバム、フルジ
アゼパム、プロマゼバム、メタゼパム等。
利尿剤としてハイドロサイアザイド、ベンドロフルナサ
イアザイド、エチアジド、シクロペンチアジド、ヒドロ
クロロチアジド、ペンフルチド、メチクロチアジド、フ
ロセミド、メトラゾン、ポリチアシト、ペンドロフルメ
チアジド等。
血圧降下剤として、クロニジン、アルサーオキシロン、
レシナミン、メシル酸ジヒドロエルゴトキシン、レセル
、ピンプラゾシン、カプトプリル、ピンドロール、マレ
イン酸エナラプリル等。
冠血管拡張剤としてニトログリセリン、ニトログリコー
ル、イソソルバイトシナイトレート、塩酸ババベリン、
ジピリダモール、エフロキサート、トリメタシン、ニコ
ランジル、シンナリジン、ナイリドン、モルシドミンニ
フエジピン等。
鎮咳去痰剤としてリン酸コデイン、リン酸ジヒドロコデ
イン、塩酸エフェドリン、塩酸クロルプレナリン、臭化
水素酸フェノチロール、硫酸サルブタモール、リン酸ジ
メモルファン、塩酸アゼラスチン、塩酸クレンブテロー
ル、塩酸ツロブテロール、塩酸トリメトキノール、塩酸
プロカテロール、塩酸ブロムヘキシン、トラニラスト、
ヒベンズ酸チペピジン、フマル酸ケトチフェン、フマル
酸フォルモチロール、リン酸ペンスプロペリン、グリチ
ルレチン酸等。
抗ヒスタミン剤として塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸ト
リプロリジン、塩酸イソチペンジル、塩酸プロメタシン
、マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸シブ口へブタジ
ン、フマル酸りレマスチン、マレイン酸カルビノキサミ
ン、マレイン酸ジメチンデン等。
不整脈用剤としてアルプレノロール、オクスプレノロー
ル、ブクモロール、ブプラノロール、ピンドロール、イ
ンデノロール、カルテオロール、ブクモロール、プロプ
ラノロール、チモロール等。
強心剤としてジキタリス、ユビデカレノン、ジゴキシン
、メチルジゴキシン、デストラノシド等。
性ホルモンとしてエストラジオールエナンテート、エス
トラジオールシピネート、レボノルゲストレル、エスト
ラジオール等。
副腎皮膚ホルモン剤として酢酸ヒドロコルチゾン、ヒド
ロコルチゾン、プレドニゾロン、トリアムシノロンアセ
トニド、デキサメタシンリン酸エステル、メチルプレド
ニゾロン、酢酸ダイクロリンアセトニド、酢酸デキサメ
タシン、デキサメクゾン、フルオロメトロン、リン酸ベ
タメタシンナトリウム、ベタメタシン、吉草酸ベタメタ
シン、プロピオン酸ベクロメタゾン、フルドロキシコル
チド、酪酸ヒドロコルチゾン、ジプロピオン酸ベタメタ
シン、フルオシノニド、プロピオン酸クロベタゾール、
吉草酸ジフルコルトロン、ハルジノニド、アムシノニド
、吉草酸プレドニゾロン等。
局所麻酔剤としてリドカイン、アミノ安息香酸エチル、
塩酸プロ力イン、ジブカイン、プロ力イン等が挙げられ
る。
これら薬効成分は、一種又は必要に応じて二種以上配合
されて用いられる。
配合量としては薬効を期待できる量が好ましく、粘着剤
全体を100重量部とした場合、0.001〜20重量
部の範囲内で適宜処方される。又、湿布薬として使用可
能な漢方薬のエキス、粉体等も当然使用できるものであ
る。
このようにして薬効成分を配合した粘着剤を付与した温
熱貼付剤は特に長時間貼付しても気触れの原因と考えら
れる汗を充分に吸収するため、その発生を著しく抑制す
るものである。又、温熱効果もあり、人体皮膚に対する
薬物の経皮吸収が一段と向上し、薬効発現性が速く治療
効果においても好ましいものである。
次に製造法としては、従来公知の方法で良く、例えばニ
ーダ−、ミキサー等の混練機を用い、120〜160℃
程度の温度で混練し、シート基材に展延するか、もしく
はいったん剥離処理の施された紙、フィルム等に展延し
、その後使用される基材に圧着転写して得られた粘着シ
ートを発熱体として張り合わせて製造することもできる
このようにして製造された、温熱貼付剤は最終的には気
密性の包装形態で処理されることが望ましいものである
が、これは発熱体の発熱の仕方に応じた包装形態の対応
を取る必要があり、特に限定されるものではない。
〔作用〕
以上、上述した本発明の温熱貼付剤は、以下の試験例、
実施例で述べる如く、 1)A−B−A型ブロック共重合体10〜30重量部 2)吸水高分子1〜10重量部 3)脂環族系石油樹脂10〜50重量部4)軟化剤10
〜50重量部 又は1)〜4)の組成物に薬物配合による粘着剤が必須
であり、これを発熱体と組み合わせることにより、 ■早い温域発現 ■皮膚に追従しうる柔らかい粘着特性 ■汗等の分泌物の吸収 ■熱に対して安定な特性 ■皮膚に対する副作用(気触れ等)の緩和等の特徴を有
し、正に理想的な温熱貼付剤並びに発熱部材用粘着剤と
なるのである。
〔実施例〕
次に、上述の作用及び効果を実施例及び試験例により更
に詳しく説明する。
実施例1 A−B−A型ブロック共重合体としてカリフレックスT
R−1107(シェル化学製)25重量部と軟化剤とし
て流動パラフィン30重量部、脂環族系石油樹脂として
アルコン(荒用化学製)40重量部をニーグー中160
℃にて混練、その後吸水高分子としてサンウェットIM
−300MPS(三洋化成製)5重量部を添加混合し、
不織布に350μ−の厚さになるように展延したものを
、所望の大きさに切断後、発熱体と張り合わせ本願発明
の温熱貼付剤とした。このものを貼付したところ、貼付
後3分で温域を感じ初め、6時間にわたって適度な温感
が持続した。又、剥離後の皮膚気触れも皆無であった。
実施例2 A−B−A型ブロック共重合体としてカリフレックスT
R−1107(シェル化学製)22重量部と添加剤とし
て流動パラフィン33重量部、脂環族系石油樹脂として
アルコン(荒用化学製)37重量部をニーダ−中150
℃にて混練、その後酸化チタン3重量部と吸水高分子と
してサンウェットIM−300MPS (三洋化成製)
5重量部を添加今後し、実施例1と同様に処理して本発
明の温熱貼付剤とした。皮膚に貼付したところ実施例1
と同様であった。
参考例1 ゼラチン          4重量部ポリアクリル酸
ソーダ    5重量部グリセリン        2
0重量部ポリビニルピロリドン    1重量部カオリ
ン         15重量部水         
     残部 上記の組成により、湿布剤を作成し、実施例1と同様に
して、温熱貼付剤とした。
参考例2 カリフレックス↑R−110720重量部流動パラフィ
ン      24重量部水添ロジン        
30重量部吸水性高分子        1重量部上記
の組成により、実施例1と同様に処理して温熱貼付剤と
した。
試験例1 (温感試験) ボランティアの背中に本発明の実施例1及び参考例1の
温熱貼付剤を貼付し、その皮膚温度変化を温度センサー
にて測定した。その結果を表1に示す。
表1 表1に示す通り、本発明の温熱貼付剤は、参考例に比較
し、早い温感発現を如実に示しており、本発明温熱貼付
剤並びに発熱部材用粘着剤の優秀さを裏付けるものであ
った。
試験例2(吸水力試験) 各試験サンプル(実施例1.2及び比較例1より発熱体
を除いたもの)5X5cmのものを水中に浸し、8時間
後に取り出しそのmmを測定し、増加した重量を元の重
量で除し、吸水した量を表2に示す。(尚、比較例1と
は、実施例1より吸水高分子を除いたものである。) 表2 結果より明らかな如く、本発明の粘着剤は、比較例に比
べきわだった吸水力を示した。
試験例3 (耐熱性試験) 各試験サンプルの基材を一定押出圧力を加え、各温度に
おける細管の流出速度を測定し、第1図に示した。
第1図に示す通り、実施例は参考例に比較し温度におけ
る流出速度が非常に小さく、耐熱性に優れる温熱貼付剤
並びに発熱部材用粘着剤であることが示された。
試験例4(柔軟性試験) 1母型ダンベル状で調整した試験サンプルを、300 
龍/lTl1nの引張速度で強度と伸びを測定し第2図
に示した。
第2図より実施例1は参考例2に比較して、弱い力で伸
長し、更に破断時における伸びと強度が大きく柔軟性に
優れた温熱貼付剤である。
〔発明の効果〕
実施例及び試験例からもわかる通り、本発明の温熱貼付
剤は ■早い温感発現 ■皮膚に追従しうる柔らかい粘着特性 ■汗等の分泌物の吸収 ■熱に対して安定な特性 ■皮膚に対する副作用(気触れ等)の緩和等の機能を保
持した、従来にない優れた自着性の温熱貼付剤並びに発
熱部材用粘着剤であり、薬物を含有しない場合は、特に
肩こり、腰痛、打ち身。
捻捏等の疾患に対する治療剤として有用である。
又、各々の薬物を含有した場合においても上記の機能を
有し、それぞれの薬効発現性をより向上させるものであ
り、医薬産業上非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1及び参考例2のサンプルの耐熱性試験
を示し、第2図は実施例1及び参考例2のサンプルの柔
軟性試験を示したものである。 第1図 cJ/5ec 3040506070℃ 第  2  図 kg/crA 2004006008001000(X)手続補正書、
自え。 平成 1年5月28日 特許庁長官   吉 1)文 毅 殿   \き!、事
件の表示 昭和63年 特許願第129388号 2、発明の名称     温熱貼付剤 3、補正をする者 4、補正命令の日付     自発 5、補正の対象 (1)  明細書中、[3、発明の詳細な説明」の欄の
第3真下から第2行目の次に「※上記における気触れと
はカブレを意味する。」を挿入する。 (2)同書中、第6真上から第5行目の「(荒用化学W
)Jの前に「、アラソーブS−100Jを挿入する。 (3)同書中、第16真上から第5行目の「アルコン」
を「アルコンP−100」と訂正する。 (4)同書中、第16頁最後の行の「アルコン」をrア
ルコンP−100Jと訂正する。 (5)同書中、第17真上から第4行目の「今後し」壱
「混合しjと訂正する。 (6)同書中、第17真上から第6行目の次に、下記e
r実施例3jを挿入する。 r実施例3 A−B−A型ブロック共重合体としてカリフレックスT
R−1107(シェル化学製)25重丘部と軟化剤とし
て流動パラフィン30重量部、川原族系石油樹脂として
アルコンP−85(荒用イ1学製)39重量部をニーグ
ー中160℃にて混層その後吸水高分子としてサンウェ
ットrM−i。 00MPS(三洋化成製)3重量部と酸化チタン3重量
部を添加混合し、実施例1同様に処理して;  本発明
の温熱貼付剤とした。皮膚に貼付したところ実施例1と
同様であった。j を 看 k、

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.発熱部材にA−B−A型ブロック共重合体、脂環族
    系石油樹脂、軟化剤及び吸水高分子よりなる粘着剤を付
    与した温熱貼付剤。
  2. 2.発熱部材にA−B−A型ブロック共重合体10〜3
    0重量部、脂環族系石油樹脂10〜50重量部、軟化剤
    10〜50重量部及び吸水高分子1〜10重量部よりな
    る粘着剤を付与した温熱貼付剤。
  3. 3.A−B−A型ブロック共重合体、脂環族系石油樹脂
    、軟化剤及び吸水高分子よりなる発熱部材用粘着剤。
  4. 4.A−B−A型ブロック共重合体10〜30重量部、
    脂環族系石油樹脂10〜50重量部、軟化剤10〜50
    重量部及び吸水高分子1〜10重量部よりなる発熱部材
    用粘着剤。
  5. 5.発熱部材にA−B−A型ブロック共重合体、脂環族
    系石油樹脂、軟化剤、吸水高分子及び薬物を含有させた
    粘着剤を付与した温熱貼付剤。
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