JPH01292011A - 高剛性ポリプロピレンを製造する方法 - Google Patents

高剛性ポリプロピレンを製造する方法

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JPH01292011A
JPH01292011A JP12152388A JP12152388A JPH01292011A JP H01292011 A JPH01292011 A JP H01292011A JP 12152388 A JP12152388 A JP 12152388A JP 12152388 A JP12152388 A JP 12152388A JP H01292011 A JPH01292011 A JP H01292011A
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JP
Japan
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titanium trichloride
trichloride composition
organoaluminum compound
compound
reacting
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Application number
JP12152388A
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English (en)
Inventor
Jun Saito
純 齋藤
Nobutoshi Komori
信敏 小森
Toshihiro Uei
俊弘 上井
Takeshi Shiraishi
白石 武
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は“、高剛性ポリプロピレンの製造方法に関する
。更に詳しくは、無臭の高剛性ポリプロピレンの製造方
法に関する。
[従来の技術とその問題点] 本出願人は先に、特定の方法によって得られた三塩化チ
タン組成物と有機アルミニウム化合物および芳香族カル
ボン酸エステルの特定の使用割合を組み合わせてなる触
媒の存在下にプロピレンを重合させて高剛性ポリプロピ
レンを製造する方法(特開昭58−104,907号公
報、以下、先順発明(1)ということがある2)を提案
しており1.該先願発明(1)の方法によれば、なんら
特別な添加剤を添加しなくても、従来の方法により得ら
れたポリプロピレンに比べ、著しく高い剛性を有する成
形品が得られるポリプロピレンを製造することが可能と
なった。
しかしながら、先願発明(1)の方法を、原則として溶
剤を使用しない気相重合プロセスに適用した場合は、触
媒の一成分である芳香族カルボン酸エステルはすべて該
ポリプロピレンに含まれることになる。該芳香族カルボ
ン酸エステルは、微量存在するだけで強い臭いを発生す
るので、芳香族カルボン酸エステルを使用し、気相重合
プロセスにより製造されたポリプロピレンは、芳香族カ
ルボン酸エステルを含み、ポリプロピレンの造粒工程中
あるいは成形加工中に悪臭を発生する。従ってポリプロ
ピレンの気相重合プロセスにおける工業的規模での生産
あるいは加工時に環境汚染および作業性不良を起こす問
題点があった。
また、本発明者等は既に、先願発明(1)の方法に用い
たのと同様な三塩化チタン組成物と有機アルミニウム化
合物、およびアルコキシ基若しくはフェノキシ基を有す
る有機ケイ素化合物を組み合わせた触媒の存在下にプロ
ピレン等のα−オレフィンを重合させる方法(特願昭6
2−72,828号以下、先願発明(2) ということ
がある2)を出願しているが、該先願発明(2)の方法
は、該有機ケイ素化合物と該三塩化チタン組成物の使用
モル比率が0.05〜1.4モルであり、先願発明(2
)の特徴は、重合活性の向上と、沸an−ヘキサン抽出
残率に示される高結晶性にあり、該先願発明(2)の方
法によって製造されたポリプロピレンを用いて得られた
成形品は、先願発明(1)の方法によって得られたポリ
プロピレンを用いた成形品に比べて剛性の劣るものであ
った。
本発明者等は気相重合プロセスにおいても無臭の高剛性
ポリプロピレンを得ることが可能な製造方法について鋭
意研究した。その結果、先願発明(2)の方法で組み合
わせた触媒を用いて、その使用割合を特定の範囲に限定
した場合において、気相重合プロセスにおいても無臭の
高剛性ポリプロピレンが得られることを知って本発明を
完成した。
以上の説明から明らかなように本発明の目的は、気相重
合プロセスにおいても、無臭の高剛性ポリプロピレンを
製造し得る方法をi是供するにある。他の目的は、無臭
の高剛性ポリプロピレンを提供するにある。
【問題点を解決する手段とその作用1 本発明は以下の構成を有する。
(1)[1]有機アルミニウム化合物(A1)若しくは
有機アルミニウム化合物(^2)と電子供与体(Ill
)との反応生成物(1)に四塩化チタンを反応させて得
られた固体生成物(!りを、α−オレフィンで重合処理
し、若しくは重合処理せずに、更に電子供与体(B2)
と電子受容体とを反応させて得られる三塩化チタン組成
物(III )、 ■有機アルミニウム化合物(A2)および■アルコキシ
基若しくはフェノキシ基を有する有機ケイ素化合物(S
) を組み合わせ、該有機ケイ素化合物(S)と該三塩化チ
タン組成物(1■)のモル比率(S)/(III)=1
.S〜10.0とした触媒の場合の存在下にプロピレン
を重合することを気相重合する高剛性ポリプロピレンの
製造方法。
(2)有機アルミニウム化合物(A2)がジアルキルア
ルミニウムモノハライドである前記第1項に記載の製造
方法。
(3)三塩化チタン組成物(III )と有機アルミニ
ウム化合物(^2)の組み合わせに対してα−オレフィ
ンを反応させて予備活性化して用い・る前記第1項に記
載の製造方法。
(4) プロピレンを気相重合する前記第1項に記載の
製造方法。
(5)ポリプロピレンのメルトフローレート(VFR)
と赤外線吸収スペクトル法による吸光度比(IR−γ、
赤外線の波数997cm−’ と973cm−’におけ
る吸光度比、^s++y/A++ts)とがIR−τ≧
0.0O2031o MFR+ 0.950の式を溝足
する如くした前記第1項に記載の製造方法。
本発明の構成および効果について以下に詳述する。
本発明に用いる三塩化チタン組成物口■)としては、先
願発明(1)および(2) に使用したものと同様な三
塩化チタン組成物を用いる。その詳細は先願発明(1)
および(2)の明細書に詳しいが以下の通りである。
先づ反応生成物(I)を得るための有機アルミニウム化
合物 (^I)と電子供与体(B+)との反応は、溶媒
(0)中で一20℃〜200℃、好ましくは−to℃〜
 too℃で30秒〜5時間行なう、(^l)、(81
)、(D)の添加順序に制限はなく、使用する量比は有
機アルミニウム1モルに対し、電子供与体0.1〜8モ
ル、好ましくは1〜4モル、溶媒0.5〜5It、好ま
しくは0.5〜2j2が適当である。溶媒としては脂肪
族炭化水素が好ましい、かくして反応生成物(I)が得
られる0反応生成物(I)は分離をしないで反応終了し
たままの液状態(反応生成液(夏)と言うことがある)
でつぎの反応に供することができる。
次に反応生成物(I)、若しくは有機アルミニウム化合
物(^1)と四塩化チタン(C)との反応は、0〜20
0℃、好ましくは10〜90℃で5分〜8時間行なう、
溶媒は用いない方が好ましいが、脂肪族又は芳香族炭化
水素を用いることは出来る− (A+)若しくは(1)
、(II:)及び溶媒の混合は任意の順で行えばよく、
全量の混合は5時間以内に終了するのが好ましい0反応
に用いるそれぞれの使用量は四塩化チタン1モルに対し
、溶媒は0〜3,000■1、有機アルミニウム化合物
(^1)若しくは反応生成物(I)は、該(A+)若し
くは該(1)中のAI原子数と四塩化チタン中のTi原
子数の比(^l/Tl)で0.05〜lO1好ましくは
0.06〜0.2である。
反応終了後は濾別又はデカンテーションにより液状部分
を分離除去した後、更に溶媒で洗浄を繰り返した後、得
られた固体生成物(II )を、溶媒に懸濁状態のま1
次の工程に使用しても良く、更に乾燥して固形物として
取り出して使用しても良い。
又、この有機アルミニウム化合物(A+)若しくは反応
生成物(I 2)と四塩化チタンとを反応させて得られ
る固体生成物(!■)をα−オレフィンで重合処理して
、次の反応に用いることも可能である。
なお、本発明で「重合処理する」とは、少量のα−オレ
フィンを重合可能な条件下に固体生成物(II )に接
触せしめてα−オレフィンを重合せしめることをいう、
この重合処理で固体生成物(■りは重合体で被覆された
状態となる。α−オレフィンで重合処理する方法として
は、(1)有機アルミニウム化合物(A2)若しくは反
応生成物(I)と四塩化チタンとの反応の任意の過程で
α−オレフィンを添加して固体生成物(!■)を重合処
理する方法、 (2)有機アルミニウム化合物(^鵞)若しくは反応生
成物(1)と四塩化チタンとの反応終了後、α−オレフ
ィンを添加して固体生成物(!■)を重合処理する方法
、 (3)有機アルミニウム化合物(^1)若しくは反応生
成物(夏)と四塩化チタンとの反応終了後、濾別又はデ
カンテーションにより液状部分を分離除去した後、得ら
れた固体生成物(!■)を溶媒に懸濁させ、更に有機ア
ルミニウム化合物、α−オレフィンを添加し、重合処理
する方法がある。
有機アルミニウム化合物(^1)若しくは反応生成物(
1)と四塩化チタンとの反応の任意の過程でα−オレフ
ィンを添加する場合及び有機アルミニウム化合物(^1
)若しくは反応生成物(1)と四塩化チタンとの反応終
了後、α−オレフィンを添加する場合は、反応温度30
〜90℃で5分〜10時間、α−オレフィンを大気圧で
通すか10Kg/crr?G以下の圧力になるように添
加する。添加するα−オレフィンの量は、固体生成物(
11) 100gに対し、lO〜s 、000gのα−
オレフィンを用い、0.05g〜1.000g重合させ
ることが望ましい。
α−オレフィンによる重合処理を、有機アルミニウム化
合物ズ^1)若しくは反応生成物(I)と四塩化チタン
との反応終了後、濾別又はデカンテーションにより液状
部分を分離除去した後、得られた固体生成物(U )を
溶媒に懸濁させてから行う場合には、固体生成物(II
 ) 100gを溶媒1001℃〜2.000mf 、
有機アルミニウム化合物5g〜500gを加え、反応温
度30〜90℃で5分〜10時間、α−オレフィンを0
〜l OKg/cnfGで10〜5,000gを加え、
0.05〜1.QOOg重合させることが望ましい。
溶媒は脂肪族炭化水素が好ましく、有機アルミニウム化
合物は(^l)に用いたものと同じであっても、異なり
たものでも良い0反応終了後は、濾別又はデカンテーシ
ョンにより液状部分を分離除去した後、更に溶媒で洗滌
を繰り返した後、得られた重合処理を施した固体生成物
(以下固体生成物(11−^)と呼ぶことがある)を、
溶媒に懸濁状態のま工つぎの工程に使用しても良く、更
に乾燥して固形物として取り出して使用しても良い。
固体生成物(II)又は(n −A )は、ついでこれ
に電子供与体(B2)と電子受容体(E)とを反応させ
る。この反応は溶媒を用いないでも行うことができるが
、脂肪族炭化水素を用いる方が好ましい結果が得られる
。使用する量は固体生成物(H)又は、(II−A)1
00gに対して、(B2)0−1g〜1.000g、好
ましくは0.5g〜200g、 (E)0.1g〜1.
000g、好ましくは0.2g〜500g、溶媒θ〜3
.000mj! 、好ましくは100〜1,00011
である0反応方法としては、■固体生成物(11)また
は(II −A )に電子供与体(B2)および電子受
容体(E)を同時に反応させる方法、■(n )または
(n −A )に(E)を反応させた後、(B2)を反
応させる方法、■(II )または)(II−A)に(
B2)を反応させた後、(E)を反応させる方法、■(
B2)と(E)を反応させた後、(II )または(n
 −A )を反応させる方法があるがいずれの方法でも
良い。
反応条件は、上述の■、■の方法においては、40℃〜
200℃、好ましくは50℃〜100℃で30秒〜5時
間反応させることが望ましく、■の方法においては(n
 )または(II −A )と(B2)の反応をθ℃〜
50℃で1分〜3時間反応させた後、(E)とは前記■
、■と同様な条件下で反応させる。また■の方法におい
ては(B2)と(E)を10℃〜100℃で30分〜2
時間反応させた後、40℃以下に冷却し、(II)また
は(n −A )を添加した後、前記■、■と同様な条
件下で反応させる。固体生成物(1■)または(II−
A) 、(112)、および(E)の反応終了後は濾別
またはデカンテーションにより液状部分を分離除去した
後、更に溶媒で洗浄を繰り返し、本発明に用いる三塩化
チタン組成物(III )が得られる。
以上の様にして得られた三塩化チタン組成物(Ill 
)は、(m )中のチタン1モルに対して有機アルミニ
ウム化合物(^2)を0.1モル〜500モルおよび後
述のアルコキシ基若しくはフェノキシ基を有する有機ケ
イ素化合物(S)の所定量を組み合わせて触媒とするか
、更に好ましくは(at >と(^2)の組み合わせに
対してα−オレフィンを反応させて予備活性化した後に
、該有機ケイ素化合物(S)を加えて本発明に使用する
触媒とする。
本発明に用いる三塩化チタン組成物(m )の製造に使
用する有機アルミニウム化合物(^l)としては、−最
大が^IR’@R”+a・X5−1+++**・+ (
式中R1、R2はアルキル基、シクロアルキル基、アリ
ール基で示される炭化水素基またはアルコキシ基を、X
はハロゲンを表わし、また@j’は0<m◆■°≦3の
任意の数を表わす2)で表わされる有機アルミニウム化
合物が使用される。
その具体例としてはトリメチルアルミニウム、トリエチ
ルアルミニウム、トリn−ブ口ビルアルミニウム、トリ
n−ブチルアルミニウム、トリミーブチルアルミニウム
、トリn−ヘキシルアルミニウム、トリl−ヘキシルア
ルミニウム、トリ2−メチルペンチルアルミニウム、ト
リn−オクチルアルミニウム、トリn−デシルアルミニ
ウム等のトリアルキルアルミニウム類、ジエチルアルミ
ニウムモノクロライド、モロ−プロピルアルミニウムモ
ノクロライド、ジi−ブチルアルミニウムモノクロライ
ド、ジエチルアルミニウムモノフルオライド、ジエチル
アルミニウムモノブロマイド、ジエチルアルミニウムモ
ノアイオダイド等のジアルキルアルミニウムモノハライ
ド類、ジエチルアルミニウムハイドライド等のジアルキ
ルアルミニウムハライド類、メチルアルミニウムセスキ
クロライド、エチルアルミニウムセスキクロライド等の
アルキルアルミニウムセスキパライト類、エチルアルミ
ニウムジクロライド、ドブチルアルミニウムジクロライ
ド等のモノアルキルアルミニウムシバライド類などがあ
げられ、他にモノエトキシジエチルアルミニウム、ジェ
トキシそノエチルアルミニウム等のアルコキシアルキル
アルミニウム類を用いることもできる。
これらの有機アルミニウムは2種類以上を混合して用い
ることもできる。
本発明に用いる三塩化チタン組成物(!■)を製造する
のに使用する電子供与体としては、以下に示す種々のも
のが示されるが、(81)、(B2) としてはエーテ
ル類を主体に用い、他の電子供与体はエーテル類と共用
するのが好ましい。
電子供与体として用いられるものは、酸素、窒素、硫黄
、燐のいずれかの原子を有する有機化合物、すなわち、
エーテル類、アルコール類、エステル類、アルデヒド類
、脂肪酸類、ケトン類、ニトリル類、アミン類、アミド
類、尿素又はチオ尿素類、イソシアネート類、アゾ化合
物、ホスフィン類、ホスファイト類、ホスフィナイト類
、硫化水素又はチオエーテル類、チオアルコール類など
である。
具体例としては、ジエチルエーテル、ジn−プロピルエ
ーテル、ジn−ブチルエーテル、ジイソアミルエーテル
、ジn−ペンチルエーテル、ジn−ヘキシルエーテル、
ジイソアミルエーテル、ジn−オクチルエーテル、シト
オクチルエーテル、ジn−ドデシルエーテル、ジフェニ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、
テトラヒドロフラン等のエーテル類、メタノール、エタ
ノール、プロパツール、ブタノール、ペンタノール、ヘ
キサノール、オクタツール、フェノール、クレゾール、
キシレノール、エチルフェノール、ナフトール等のアル
コール類若しくはフェノール類、メタクリル酸メチル、
酢酸エチル、ギ酸ブチル、酢酸アミル、酪酸ビニル、酢
酸ビニル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香
酸ブチル、安息香酸オクチル、安息香酸2−エチルヘキ
シル、トルイル酸メチル、トルイル酸エチル、トルイル
2−エチルヘキシル、アニス酸メチル、アニル酸エチル
、アニス酸プロピル、ケイ皮酸エチル、ナフトエ酸メチ
ル、ナフトエ酸エチル、ナフトエ酸プロピル、ナフトエ
酸ブチル、ナフトエ酸2−エチルヘキシル、フェニル酢
酸エチルなどのエステル類、アセトアルデヒド、ベンズ
アルデヒドなどのアルデヒド類、ギ酸、酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、修酸、こはく酸、アクリル酸、マレイン酸
などの脂肪酸、安息香酸などの芳香族酸、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、ベンゾフェノンなど
のケトン類、アセトニトリル等のニトリル酸、メチルア
ミン、ジエチルアミン、トリブチルアミン、トリエタノ
ールアミン、β(N、N−ジメチルアミノ)エタノール
、ピリジン、キノリン、α−ピコリン、2,4.6−ト
リメチルピリジン、N、N。
N’、N’−テトラメチルヘキサンエチレンジアミン、
アニリン、ジメチルアニリンなどのアミン類、ホルムア
ミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、N、N、N’、
N’、N−ペンタメチル−N゛−β−ジメチルアミノメ
チルリン酸トリアミド、オクタメチルピロホスホルアミ
ドのアミド類、 N、N、N’−N’−テトラメチル尿
素等の尿素類、フェニルイソシアネート、トルイルイソ
シアネートなどのイソシアネート類、アゾベンゼンなど
のアゾ化合物、エチルホスフィン、トリエチルホスフィ
ン、トリn−プチルホスフィン、トリn−オクチルホス
フィン、トリフェニルホスフィン、トリフェニルホスフ
ィンオキシトなどのホスフィン類、ジメチルホスファイ
ト、ジn−オクチルホスファイト、トリエチルホスファ
イト、トリn−ブチルホスファイト、トリフェニルホス
フィトなどのホスファイト類、エチルジエチルホスフィ
ナイト、エチルブチルホスフィナイト、フエニルジフェ
ニルホスフィナイトなどのホスフィナイト類、ジエチル
チオエーテル、ジフェニルチオエーテル、メチルフェニ
ルチオエーテル、エチレンサルファイド、プロピレンサ
ルファイドなどのチオエーテル類、エチルチオアルコー
ルn−プロピルチオアルコール、チオフェノールなどの
チオアルコール類などをあげることがでとる。
これらの電子供与体は混合して使用することもできる0
反応生成物(1)を得るための電子供与体(B2)、固
体生成物(!りまたは(II−^)に反応させる(B2
)のそれぞれは同じであっても異なっていてもよい。
重合処理に用いられるα−オレフィンとしては、エチレ
ン、プロピレン、ブテン−11ペンテン−1、ヘキセン
−11ヘプテン−1等の直鎮モノオレフィン類、4−メ
チル−ペンテン−1等の枝鎖モノオレフィ類である。こ
れらのα−オレフィンとしては、2以上のα−オレフィ
ンを混合して用いることもできる。
本発明に用いる三塩化チタン組成物Hn)の製造に使用
する電子受容体(E)は、周期律表1■〜■族の元素の
ハロゲン化物に代表される。具体例としては、無水塩化
アルミニウム、四塩化ケイ素、塩化第一スズ、塩化第二
スズ、四塩化チタン、四塩化ジルコニウム、三塩化リン
、五塩化リン、四塩化バナジウム、五塩化アンチモンな
どがあげられ、これらは混合して用いることもできる。
最も好ましいのは四塩化チタンである。
本発明i用いる溶媒としてはつぎのものが用いられる。
脂肪族炭化水素としては、n−ペンタン、n−ヘキサン
、n−ヘプタン、n−オクタン、i−オクタン等が示さ
れ、また、脂肪族炭化水素の代りに、またはそれと共に
、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロルエタン、トリク
ロルエチレン、テトラクロルエチレン等のハロゲン化炭
化水素も用いることができる。
芳香族化合物として、ナフタリン等の芳香族炭化水素、
及びその誘導体であるメシチレン、デュレン、エチレン
ベンゼン、イソプロピルベンゼン、2−エチルナフタリ
ン、l−フェニルナフタリン等のアルキル1ifJA体
、モノクロルベンゼン、クロルトルエン、クロルキシレ
ン、クロルエチレンベンゼン、ジクロルベンゼン、ブロ
ムベンゼン等のハロゲン化物等が示される。
かくして得られた三塩化チタン組成物(tn )は、前
述の様に有機アルミニウム化合物(^2)およびアルコ
キシ基若しくはフェノキシ基を有する有機ケイ素化合物
(S)と組み合わせて触媒として、常法に従って、プロ
ピレンの重合に用いるか、更に好ましくは、α−オレフ
ィンを反応させて予備活性化した。触媒として用いる。
有機アルミニウム化合物(B2)としては式(^IR’
R’X)で示されるジアルキルアルミニウムモノハライ
ドが好ましい0式中R3、R4はアルキル基、アリール
基、アルカリール基、シクロアルキル基等の炭化水素基
又はアルコキシ基を示し、Xはフッ素、塩素、臭素及び
ヨウ素のハロゲンを表わす、具体例としてはジエチルア
ルミニウムモノクロライド、ジn−プロピルアルミニウ
ムモノクロライド、ジI−プチルアルミニラムモノクロ
ライド、ジエチルアルミニウムモノフルオライド、ジエ
チルアルミニウムモノブロマイド、ジエチルアルミニウ
ムモノアイドダイド等があげられる。
上記の触媒を用いるプロピレンの重合の重合形式は限定
されず、スラリー重合、バルク重合の様な液相重合のほ
かJ気相重合においても好適に実施できる。スラリー重
合またはバルク重合には三塩化チタン組成物(’II+
)と有機アルミニウム化合物とを組み合わせた触媒でも
充分に効果を表わすが、気相重合に使用する場合は、ざ
らにα−オレフィンを反応させて予備活性化したより高
活性度のものが望ましい、スラリー重合またはバルク重
合に続いて気相重合を行う場合は、当初使用する触媒が
前者であっても、気相重合のときは既にプロピレンの反
応が行われているから後′者の触媒と同じものとなって
優れた効果が得られる。
予備活性化は、三塩化チタン組成物(III)Igに対
し、有機アルミニウム0.1g〜500g、溶媒0〜5
0J2 、水素O〜1,0OOsJZ及びα−オレフィ
ン0.05g〜S、000g好ましくは0.05g〜3
,0001gを用い、0℃〜100℃で1分〜20時間
、α−オレフィンを反応させ、固体生成物(+n)Ig
当り0.01〜2.0QOg、好ましくは0.05〜2
00gのα−オレフィンを反応させる事が望ましい。
予備活性化の為のα−オレフィンの反応は、脂肪族また
は芳香族炭化水素溶媒中でも、又、溶媒を用いないで液
化プロピレン、液化ブテン−1等の液化α−オレフィン
中でも行え、エチレン、プロピレン等を気相で反応させ
る事も出来る。又、予め得られたα−オレフィン重合体
又は水素を共存させて行う事も出来−0 予備活性化する為に用いるα−オレフィンは、前述の三
塩化チタン組成物(■りを得る際に、重合処理に用いら
れたものと同様なα−オレフィンがあげられる。また有
機アルミニウム化合物としては、前述の(^1)と同様
なものが使用可能であるが、好適には(^2)で使用し
たジアルキルアルミニウムモノハライドが用いられる。
予備活性化終了後は、溶媒、有機アルミニウム化合物未
反応α−オレフィンを減圧留去等で除き、乾燥した粉粒
体として重合に用いることも出来るし、固体生成物(I
II)Ig当り、8oJ2を超えない範囲の溶媒に懸濁
した状態で用いることも出来、又、溶媒、未反応α−オ
レフィン、有機アルミニウム化合物を濾別、デカンテー
ションで除いたり、乾燥して粉粒体として用いる事も出
来る。
又、重合の前に有機アルミニウム化合物を加える事も出
来る。
この様にして得られた予備活性化された触媒は、プロピ
レンをn−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、ベ
ンゼン、トルエン等の炭化水素溶媒中で行うスラリー重
合、又は液化プロビレ中で行うバルク重合及び気相重合
で行うことができるが、得られるポリプロピレンの結晶
性を上げるためには、アルコキシ基若しくはフェノキシ
基を有する有機ケイ素化合物(S)を三塩化チタン組成
物(Ill )に対し、 (S)/(m)−1,5〜1
0.0 (モル比)添加する必要がある。(S)の添加
が少ないと結晶性の向上が不十努であり、多過ぎると触
媒活性が低下し実用的でない。
アルコキシ基若しくはフェノキシ基を有する有機ケイ素
化合物(S)の具体例としてはテトラメトキシシラン、
メチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン
、アリルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシ
ラン、ジメチルジメトキシシラン、メチルフエニルジメ
トキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、トリメチ
ルメトキシシラン、トリフェニルメトキシシラン、テト
ラエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチル
トリエトキシン2ン、ビニルトリエトキシシラン、プロ
ピルトリエトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、
ペンチルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシ
ラン、n−オクチルトリエトキシシラン、n−オクタデ
シルトリエトキシシラン、6−ドリエトキシシルー2−
ノルボルネン、ジメチルジェトキシシラン、ジエチルジ
ェトキシシラン、ジフェニルジェトキシシラン、トリメ
チルエトキシシラン、トリエチルエトキシシラン、トリ
フェニルエトキシシラン、アリルオキシトリメチルシラ
ン、テトラn−ブトキシシラン、メチルトリイソプロポ
キシシラン、ジメチルジイソプロポキシシラン、トリメ
チルイソプロポキシシラン、テトラn−ブトキシシラン
、メチルトリn−ブトキシシラン、テトラ(2−エチル
ブトキシ)シラン、メチルトリフエノキシシラン、ジメ
チルジフェノキシシラン、トリメチルフェノキシシラン
、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、トリエト
キシクロロシラン、トリイソプロポキシクロロシラン、
トリn−ブトキシクロロシラン等があげられる。
有機アルミニウム化合物(^2)と三塩化チタン組成物
(In)ノ使用比率は(At)/ (In ) −0,
1〜500(!ル比)、好ましくは1〜100である。
なお三塩化チタン組成物(1■)のモル数とは、実質的
に(■璽)の中の71g原子数をいう。
本発明の効果を発揮できるポリマー結晶性としては、ポ
リプロピレンのメルトフローレート(VFR)と赤外線
吸収スペクトル法による吸光度比(IR−τ、赤外線の
波数!197c*−’と973C麿−宜におIする吸光
度比、A書77/^・アS)とがIR−τ≧0.020
3O2031o◆o、ssoの式を満足することに特徴
づけられる。
VFRは通常0.05〜200 、好ましくは0.1〜
100程度が実用的である0重合温度は通常20〜10
0℃、好ましくは40〜85℃である。温度が低過ぎる
場合は、触媒活性が低くなり実用的でなく、温度が高い
場合は、アイソタフティシイティを上げるのが困難にな
つてくる0重合圧力は常圧−50に8/crrrGで通
常30分〜15時間程度実施される0重合の際、分子量
調節のための適量の水素を添加するなどは従来の重合方
法と同じである。
かくして得られた本発明の高剛性ポリプロピレンは、公
知の射出成形、真空成形、押し出し成形、ブロー成形等
の技術により、各種成形品用として供される。
[発明の効果] 本発明の効果は、無臭の高剛性ポリプロピレンが製造で
きることである。以下に示す実施例によって明らかな様
に、本発明の方法によフて得られたポリプロピレンは、
先願発明(1)の方法によって得られた高剛性ポリプロ
ピレン(比較例2)に比較して、著しく臭いが低減して
いる。また剛性においても改善されており、曲げ弾性率
において約700kgf/cn?向上している。
更に本発明の方法と同様な触媒を用いても、先願発明(
2)の方法の様に特定の有機ケイ素化合物の三塩化チタ
ン組成物に対するモル比が1,5未満であると(比較例
3.5)、剛性が本発明の方法を用いて得られたポリプ
ロピレンに比べて著しく劣っている。
[実施例] 以下、実施例によって本発明を説明する。実施例、比較
例において用いられている用語の定義、および測定方法
は次の通りである。
(1) IR−τ 試料を200℃の加圧成形機にて予熱1分−加圧1分で
フィルム状に成形した後、直ちに20℃に水冷し、約4
0μのフィルムを得た。ついで該フィルムをアニール管
にいれ、真空に吸引後135℃のオイルバス中で一時間
、アニーリングを行う、アニール後の該フィルムから3
枚の小フィルムを切り出し、これらの小フィルムのそれ
ぞれを測定試料として、997cm−’ と973cm
−1との吸光度比(へ〇97八11.)を測定し、その
平均値をIトτ値とする。このIR−で測定鎗パーキン
エルマー783型の赤外分光光度計にて行った。
(2) MFRCf1fiyドア0−L/−ト) : 
JISK 6758に準拠。
(3)CY、重合活性を示し、三塩化チタン組成物1g
当りのポリマー収量(g)を表わす、(単位g/g)(
4)剛 性:ポリプロピレンパウダーにテトラキス[メ
チレン−3−(3°65°−ジ−t−ブチル−4°−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネートコメタンおよびステ
アリン酸カルシウムをそれぞれ0.1重量%混合し、該
混合物をスクリュー口径401箇の押出造粒機な用いて
造粒した。ついで該造粒物を射出成形機で溶融樹脂温度
230℃、金型温度50℃でJIS形のテストピースを
作製し、該テストピースにつき湿度50%室温23℃の
室内で72時間状態調整した後、下記の方法で測定した
イ)曲げ弾性率: JIS K 7023に準拠。
(単位: kgf/cゴ) 口)引張強度: JIS K 7113に準拠。
(単位: kgf/err?) ハ)ロックウェル硬度(Rスケール):JISに720
2に準拠。
二)熱変形温度(HDT) : JISに7207に準
拠。
(単位:  kgf/cnf) (5) ポリマーの臭い 得られたポリマーを窒素雰囲気下70℃、3時間放置し
た後、臭い官能試験により判定した。
臭い官能試験は、10人の実験者が感じた臭いの有無な
O〜Xの4段階に分類した。10人全員が臭いなしと判
断した場合(0)、10人中1〜4人が臭いありと判断
した場合(0)、10人中5〜9人が臭いありと判断し
た場合(Δ)、および10人全員が臭いありと判断した
場合(X)である。
実施例1 (1)三塩化チタン組成物(m)の調製n−ヘキサン6
j!、ジエチルアルミニウムモノクロリド(DHAC)
 5.0そル、ジイソアルミエーテル12モルを25℃
で1分間で混合し5分間同温度で反応させて反応生成液
(■) (ジイソアルミエーテル/DEACのモル比2
.4)を得た。窒素置換された反応器に四塩化チタン4
0モルを入れ、35℃に加熱し、これに上記反応生成液
(1)の全量を30分間で滴下した後、同温度に30分
間保ち、75℃に昇温して更に1時間反応させ、室温迄
冷却し上澄液を除き、n−ヘキサン20j!を加えてデ
カンテーションで上澄液を除く操作を4回繰り返して、
固体生成物(II ) 1.9kgを得た。
この(II)の全量をn−ヘキサン30IL中に懸濁さ
せ、ジエチルアルミニウムモノクロリド200gを加え
、30℃でプロピレン1.okgを加え1時間反応させ
、重合処理を施した固体生成物(n −A )を得た(
プロピレン反応量0.6kg)、反応後、上澄液を除い
た後、n−ヘキサン30Itを加えデカンテーションで
除く操作を2回繰り返し、上記の重合処理を施した固体
生成物(II −A ) 2.5kgをn−ヘキサン6
1中に懸濁させて、四塩化チタン3.5kgを室温にて
約1分間で加え、80℃にて30分間反応させた後、更
に、ジイソアルミエーテル1.6kgを加え、80℃で
1時間反応させた0反応終了後、上澄液をデカンテーシ
ョンで除いた後、 40J2のn−ヘキサンを加え、1
0分間攪拌し、静置して上澄液を除く操作を5回繰り返
した後、減圧で乾燥させ三塩化チタン組成物(m)を得
た。三塩化チタン組成物(m)1g中のチタン含量は1
921gであった。
(2)予備活性化触媒の調製 内容積80J!の傾斜羽根付きステンレス製反応器を窒
素ガスで置換した後、n−ヘキサン4o1、ジエチルア
ルミニウムモノクロリド43g1および(1)で得た三
塩化チタン組成物(m)450gを室温で加えた後、3
0℃で2時間かけてエチレンを0.9Nm’供給し、反
応させた(三塩化チタン組成物1g当り、エチレン2.
0g反応)後、未反応エチレンを除去し、予備活性化触
媒を得た。
(3) プロピレンの重合 窒素置換をした内容積+10j!の攪拌機のついたLl
o・3の横型重合器にMFRl、5のポリプロピレンパ
ウダー20kgを投入後、上記予備活性化触媒を三塩化
チタン組成物(m)換算で1.118g/hr、ジエチ
ルアルミニウムモノクロライド6.4g/hr 、およ
びフェニルトリエトキシシラン3.6.g/hrを触媒
として連続的に供給した。また気相中の濃度が1.9容
積%を保つ様に水素を全圧が23kg/cs”Gを保つ
様にプロピレンをそれぞれ供給して、プロピレンの気相
重合を70℃において120時間、連続して行った。
重合期間中は、重合器内のポリマーの保有レベルが50
容積%となる様にポリマーを重合器から連続的に10 
k g7 h rで抜き出した。抜き出されたポリマー
は続いてプロピレンオキサイドを0.2容積%含む窒素
ガスによって、95℃にて30分間接触処理された後、
製品パウダーとして得られた。
実m例2.3 実施例1の(3)において、気相中の水素濃度をそれぞ
れ3′、5容積%(実施例2)、6.8容積%(実施例
3)とし、また全圧が23kg/c*’Gを保つ様に三
塩化チ多ン組成物(m)の供給量を調節すること以外は
実施例1同様にしてポリプロピレンを得た。
比較例1 実施例1の(3)においてフェニルトリエトキシシラン
を供給せずに、また全圧がo’hg/c膳2Gを保つ様
に三塩化チタン組成物の供給量を調節すること以外は実
施例1と同様にしてポリプロピレンを得た。
比較例2 実施例2においてフェニルトリエトキシシランの代りに
、p−トルイル酸メチルを用いて、三塩化チタン組成物
(In )とのモル比が2.0となる様に供給すること
以外は実施例2と同様にして、プロピレンの重合を行っ
た。
比較例3.4および実施例4 実施例2において、フェニルトリエトキシシランの供給
量を、三塩化チタン組成物(at >に対するモル比が
それぞれ0.5(比較例3>、  3.o(実施例4)
、ts、o(比較例4)となる様に変化させること以外
は実施例2と同様にしてポリプロピレンを得た。
実施例5 (1)三塩化チタン組成物の調製 n−ヘプタン81、モロ−ブチルアルミニウムモノクロ
リド16モル、モロ−ブチルエーテル10モルを30℃
で10分間で混合し、20分間反応させて反応生成液(
1)を得た。この反応生成液(r)の全量を、45℃に
保たれたトルエン5j!、四塩化チタン64モルからな
る溶液に60分間で滴下した後、85℃に昇温しで更に
2時間反応させた後、室温迄冷却し上澄液を除き、n−
へブタン30℃を加えてデカンテーシミンで上澄液を除
く操作を2回繰り返して得られた・固体生成物(II 
) 4.9kgを得た。この(II )の全量をn−ヘ
プタン301中に懸濁させ、ジn−ブチルエーテル2.
0kgと四塩化チタン15kgを室温にて約20分間で
加え、90℃で2時間反応させ、冷却後、デカンテーシ
日ンn−へブタン洗浄及び乾燥を行い、三塩化チタン組
成物(Ill )を得た。三塩化チタン組成物(III
)1g中のチタン原子の含有量は255■gであった。
(2)予備活性化触媒の調製 実施例1の(2)において、三塩化チタン組成物(m)
として、上記(1)で得た三塩化チタン組成物(In)
を用いる以外は同様にして予備活性化を行った。
(3)プロピレンの重合 実施例1の(3) において、全圧が23kg/cm’
Gを保つ様に上記(2)で得た予備活性化触媒を、また
、フェニルトリエトキシシランの代りにアリルトリエト
キシシランを三塩化チタン組成物(III )とのそル
比が1.8となる様に供給すること以外は同様にしてポ
リプロピレンを得た。
比較例5 実施例5の(3)において、アリルトリエトキシシラン
と三塩化チタン組成物(1■)の供給モル比を0.4と
すること以外は実施例5と同様にしてポリプロピレンを
得た。
比較例6 実施例5の(3)において、アリルトリエトキシシラン
を供給しないこと以外は実施例5゛と同様にしてプロピ
レンの重合を行ない、ポリプロピレンを得た。
実施例6 n−ヘキサン12j!に四塩化チタン27.0モルを加
え、1℃に冷却した後、更にジエチルアルミニウムモノ
クロライド27.0モルを含むn−ヘキサン12.51
を1℃にて4時間かけて滴下した0滴下終了後15分間
同温度に保ち反応させた後、1時間かけて65℃に昇温
し、更に同温度にて1時間反応させた6次に上澄液を除
き、n−ヘキサンIllを加え、デカンテーションで除
く操作を5回繰り返し、得られた固体生成物(11) 
5.7kgのうち、1.8kgをn−ヘキサン4J2中
に懸濁し、これにジイソアルミエーテル1.6ILを添
加した。この懸濁液を35℃で1時間攪拌後、n−ヘキ
サン31で5回洗浄し処理固体を得た。得られた処理固
体を四塩化チタン40容積%のn−ヘキサン溶液6Jl
中に懸濁した。
この懸濁液を65℃に昇温し、同温度で2時間反応させ
た6反応終了後、1回にn−ヘキサン201を使用し、
3回得られた固体を洗浄した後、減圧で乾燥させて、三
塩化チタン組成物(!■)を得た。
(2)実施例1の(2) において三塩化チタン組成物
(■璽)として上記(1)で得られた三塩化チタン組成
物(■りを用いる以外は同様にして予備活性化した。
(3)実施例1の(3) において、全圧が23kg/
cm”Gを保つ様に上記(2)で得た予備活性化触媒を
、またフェニルトリエトキシシランの代りにビニルトリ
エトキシシランを三塩化チタン組成物(■■)と、のモ
ル比が2.0となる様に供給すること以外は同様にして
ポリプロピレンを得た。
比較例7 実施例6の(3)においてビニルトリエトキシシランを
供給しないこと以外は実施例6と同様にしてポリプロピ
レンを得た。
実施例7 (1)n−ヘプタン41、ジエチルアルミニウムモノク
ロリド 5.0モル、ジイソアルミエーテル9.0モル
、モロ−ブチルエーテル5.0モルを18℃で30分間
反応させて得た反応液を四塩化チタン27.5モル中に
40℃で300分間か1って滴下した後、同温度に1.
5時間保ち反応させた後、65℃昇温し、1時間反応さ
せ、上澄液を除き、n−ヘキサン201を加えデカンテ
ーションで除く操作を6回繰り返し、得られた固体生成
物(II ) 1.8kgをn−ヘキサン5OIt中に
懸濁させ、ジエチルアルミニウムモノクロリド2θOg
を加え、80℃でプロピレン1.Okgを加え1時間反
応させ、重合処理を施した固体生成物(II −A )
を得た(プロピレン反応量0.5kg)、反応後、上澄
液を除いた後、n−ヘキサン30j2を加えデカンテー
ションで除く操作を2回繰り返し、上記の重合処理を施
した固体生成物(II −A )(2,3kg)をn−
ヘキサン4J2中に懸濁させ、四塩化チタン1.8kg
 1n−ブチルエーテル1.8kgを加え、60℃で3
時間反応させた0反応終了後、上澄液をデカンテーショ
ンで除いた後、201のn−ヘキサンを加えて5分間攪
拌し静置して上澄液を除く操作を3回繰り返した後、減
圧で乾燥させ三塩化チタン組成物(m )を得た。三塩
化チタン組成物(III)1g中のチタン原子の含有量
は200■gであった。
(2)実施例1の(2) において、三塩化チタン組成
物(1■)として上記(1)で得た三塩化チタン組成物
(1■)を用いる以外は同様にして予備活性化触媒を調
製した。
(3)実施例1の(3) において、気相中の濃度が3
.8容積%となる様に水素を、全圧が23kg/cm2
Gを保つ様に上記(2)で得た予備活性化触媒を、また
、フェニルトリエトキシシランに代えて、トリエトキシ
クロロシランを三塩化チタン組成物(Ill )とのモ
ル比が2.2 となる様に、更に、ジエチルアルミニウ
ムモノクロライドの他にジ−n−プロピルアルミニウム
モノクロライドを1.1g/hrで重合器に供給するこ
と以外は同様にしてプロピレンの重合を行ない、ポリプ
ロピレンを得た。
比較例8 実施例7の(3) において、トリエトキシクロロシラ
ンを供給しないこと以外は実施例フと同様にしてポリプ
ロピレンを得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法の製造工程を示すフローシート
である。 以   上

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)[1]有機アルミニウム化合物(A_1)若しく
    は有機アルミニウム化合物(A_1)と電子供与体(B
    _1)との反応生成物( I )に四塩化チタンを反応さ
    せて得られた固体生成物(II)を、α−オレフィンで重
    合処理し、若しくは重合処理せずに、更に電子供与体(
    B_2)と電子受容体とを反応させて得られる三塩化チ
    タン組成物(III)、 [2]有機アルミニウム化合物(A_2)および[3]
    アルコキシ基若しくはフェノキシ基を有する有機ケイ素
    化合物(S) を組み合わせ、該有機ケイ素化合物(S)と該三塩化チ
    タン組成物(III)のモル比率(S)/(III)=1.5
    〜10.0とした触媒の場合の存在下にプロピレンを重
    合することを特徴とする高剛性ポリプロピレンの製造方
    法。
  2. (2)有機アルミニウム化合物(A_2)がジアルキル
    アルミニウムモノハライドである特許請求の範囲第1項
    に記載の製造方法。
  3. (3)三塩化チタン組成物(III)と有機アルミニウム
    化合物(A_2)の組み合わせに対してα−オレフィン
    を反応させて予備活性化して用いる特許請求の範囲第1
    項に記載の製造方法。
  4. (4)プロピレンを気相重合する特許請求の範囲第1項
    に記載の製造方法。
  5. (5)ポリプロピレンのメルトフローレート(MFR)
    と赤外線吸収スペクトル法による吸光度比(IR−γ、
    赤外線の波数997cm^−^1と973cm^−^1
    における吸光度比、A_9_9_7/A_9_7_3)
    とがIR−τ≧0.0203logMFR+0.950
    の式を満足する如くした特許請求の範囲第1項に記載の
    製造方法。
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