JPH0128154B2

JPH0128154B2 -

Info

Publication number: JPH0128154B2
Application number: JP58092614A
Authority: JP
Inventors: Osuwarudo Manfuretsudo; Rau Hansu; Fuisuman Hansuuyoahimu
Original assignee: JM Voith GmbH
Current assignee: JM Voith GmbH
Priority date: 1982-05-28
Filing date: 1983-05-27
Publication date: 1989-06-01
Also published as: AT385296B; JPS58214594A; SU1274630A3; SE8302905D0; ATA109883A; FI831855L; FI70274B; SE8302905L; FI70274C; DE3220076C2; SE454093B; US4505052A; FI831855A0; DE3220076A1

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、広義には製紙装置に関し、特に、該
装置の乾燥部、とりわけ乾燥部と共に、除湿して
紙類の乾燥を促進する装置に関する。

乾燥部、乾燥端部、または製紙装置の一部にお
いて、他段のシリンダに対して互い違いになるよ
うに、段状に配列された乾燥シリンダ、またはド
ラムに、水気を含む紙ウエブを巻き付け、蛇行路
に沿つて導くことは。知られている。乾燥ドラム
を蒸気等で加熱し、通常は木綿織りのフエルトで
ある通気性のある多孔エンドレス支持帯、または
可塑針布ベルト等によつて、走行する紙ウエブ
を、加熱ドラムに圧接する。

通常、乾燥シリンダの各段は、これに付随する
上記のような支持帯またはベルトを備えている。
即ち、上方支持帯またはベルトは、紙ウエブを上
段の乾燥シリンダに圧接し、一方下方支持帯また
はベルトは、下段の乾燥シリンダに圧接する。

公知のように、各支持帯は、例えばガイトロー
ラ等の偏向装置を経由して、隣接す乾燥シリンダ
間を走行する。紙ウエブは、上段シリンダから下
段シリンダ（またはその逆）に向かつて、支持帯
に支持されることなく、自由に走行する。このよ
うに配列されているため、紙ウエブの到来部と退
出部（連続する乾燥シリンダの間における）、他
段シリンダの露出部分、および該露出部分に対向
する支持帯部分の間にポケツトができる。公知の
とおり、通常、製紙装置の乾燥端部には、複数個
のポケツトがあることは勿論である。

紙ウエブの到来および退出部分から蒸発する湿
気は、ポケツトに集まり、これを多湿状態にし
て、所望の乾燥温度を維持できないようにしてし
まう。

従来装置では、ポケツト内の湿気または蒸気
を、多孔支持帯またはベルトに通すか、あるいは
ベルトと自由に走行する紙ウエブとを横断して、
ほぼ側方に導くことにより、除去するようにして
いる。

米国特許第3110575号明細書は、関連するガイ
ドローラの一側で、支持帯またはベルトを通つて
吹出す噴射空気を用いると共に、ガイドロールの
他側に、支持帯を貫通して、ポケツトから出てい
く蒸気あるいは湿気を吸入する吸入箱を設けるこ
とを教示している。

しかし、この種の装置は、建造費がかさむばか
りでなく、ポンブ装置の作動、送風および吸入箱
の作動に、余計なエネルギーを必要とすることは
勿論である。

米国特許第3427727号明細書は、支持帯または
ベルトを通る空気流を形成する送風箱を開示して
いる。

形成された空気流を、矩形のほぼ連続するスロ
ツト、あるいは吹出オリフイスが形成する矩形の
「エアカーテン」で包囲する。エアカーテンは、
空気ブラストの渦巻を最大限減らして、支持帯ま
たはベルトを貫通できるようにする。

しかし、複数個の吹出または送風オリフイス７
４は、吐出板５２，５４の各面に設けられてお
り、箱２８と支執帯との間の吹出域にある、これ
らのオリフイス７４、すなわち刃状オリフイス７
４が、複数の渦巻域を形成するため、支持帯また
はベルトを通過する空気流量にロスが生じる。

その結果、空気流の形成に高エネルギーを要す
るばかりでなく、ロスが大きくなる。

さらに、箱または装置２８が、関連するガイド
ロール２０の両側に空気を送る結果、支持帯およ
び紙ウエブに対して横移動するだけで、ポケツト
内の湿気を帯びた空気は、ポケツトから流出する
が、この空気の流れにより、紙ウエブの両端が、
強風時の旗の自由端のようにはためいて、裂ける
危険性が高い。

したがつて、本発明は、従来装置に伴う上記
の、並びにその他の問題を、解消することを主眼
としている。

本発明によると、紙ウエブを誘導する上下段で
構成された複数段の乾燥シリンダ、紙ウエブを上
下段の乾燥シリンダで誘導する間に、紙ウエブを
圧接する通気性のあるエンドレス支持帯、第１お
よび第２乾燥シリンダ間に配設されたガイドロー
ラ、および紙ウエブが一方の段の第１乾燥シリン
ダから、他方の段の乾燥シリンダに移行し、さら
にそこから、一方の段の第２乾燥シリンダに移行
する際に、紙ウエブの到来および退出部分によつ
て形成されると共に、第１乾燥シリンダから、ガ
イドローラを経由して、第２乾燥シリンダに移行
する支持帯によつて形成されるポケツトを有する
製紙装置乾操部の送風装置であつて、この装置
は、エンドレス支持帯の走行方向に対して、ほぼ
直角に延びるように配設された送風ハウジング、
および送風ハウジングに保持されると共に、ほぼ
中央に位置する陸部を包囲し、かつ支持帯の走行
方向に対してほぼ直角に延び、支持体の走行方向
に対して、ほぼ直角に吹出す第１縦スロツトと、
支持帯の送行方向に対して、鈍角に吹出す第２縦
スロツトとを有し、かつ連続する輪状スロツトオ
リフイスで構成された吹出オリフイス装置とを備
えている。

本発明の種々の目的、利点および様相は、添付
図面を参照した、以下の詳細な説明から明らかに
なるが、明確化を計るため、図中の詳細部分は省
略されている。

第１図は、二段式乾燥シリンダまたはドラムの
通常の配列を示しており、通常、上段は、乾操シ
リンダ１１および１３で構成され、下段は、乾操
シリンダ１２で構成されている。

乾操される紙ウエブ１０は、上段シリンダ１
１、下段シリンダ１２、および上段シリンダ１３
の順で、上下段を交互に通つて走行し、上段シリ
ンダ１１および１３を通過する間に、ウエブ１０
と同期速度で走行する。上段の通気性のあるエン
ドレス支持ベルトまたは帯１４により、シリンダ
１１および１３に圧接される。下段の支持帯は、
シリンダ１２に関連して、支持帯１４と同様に作
用するため、図示されていない。

例えば、シリンダ１１と１３のような、対状の
シリンダの間にある支持帯１４が、ガイドローラ
１５のほぼ周辺を通過するため、下段シリンダ１
２、シリンダ１１から１２へ、１２から１３へ移
行する紙ウエブ１０、および隣接するシリンダ１
１と１３との間にさしかかる支持帯１４の部分に
よつて、ポケツト１６が形成される。

自明の通り、通常複数個のポケツトが形成され
るが、第１図については、下段シリンダ１２の両
側に、同様のポケツトを形成することができる。
この場合は、上段シリンダ１１および１３は、ポ
ケツトの両端を形成する。

本発明の教示を具体化する送風箱または装置２
０は、乾操シリンダ１１と１３との間の、ガイド
ローラ１５に向かつて、支持帯１４が延出するシ
リンダ１１寄りに位置している。

送風箱２０は、支持帯１４の延出区域に、吹出
オリフイスを有しているため、送風箱および関連
する吹出オリフイスが送出する熱風は、延出区域
にある支持帯１４を貫通して、ポケツト１６に入
る。

ポケツト１６内の蒸気は、第１図に矢印で示す
ように、ガイドローラ１５を中心として、右回り
に回流する性質がある。

支持帯１４の走行によるポンプ作用によつて、
蒸気はこのように流れ、ガイドローラ１５とシリ
ンダ１３との間にある支持帯１４を通り、ポケツ
ト１６から、送風箱２０のほぼ裏側に流出する。
走行する支持帯１４のポンプ作用により、ポケツ
ト１６から出いく空気または送風箱２０によつて
促進される。

第２図に示すように、送風箱２０は、フイール
ドまたはプレート部２５を効果的に包囲する、複
数個のスロツト形送風オリフイス２１を備えてい
る。好適実施例では、フイールドまたはプレート
部２５は、平行四辺形をしており、オリフイス２
１は、それぞれ、２個の縦スロツト部２２と２
３、および２個の横スロツト２４で構成されるエ
ンドレス「輪状スロツト」である。

輪状スロツトなる語については、一定領域また
は本体部分を包囲する、全ての可能な形状のオリ
フイスを指すものであり、単に円形のものを指す
ものではないことを理解されたい。

第３図に示す第１縦スロツト２２は、支持帯１
４の走行方向に対して、おおむね直角「ａ」に吹
出しているが、吹出角度「ａ」が70゜乃至110゜程
度である場合に、所期結果が得られるようになつ
ている。

好適実施例では、第２縦スロツト２３は、支持
帯１４の走行方向に対して斜めに吹出す。

すなわち、スロツト２３を通つて吹出る空気の
方向は、支持帯１４の走行方向に対して、好まし
くは100゜乃至140゜程度の鈍角「ｂ」を形成する。

第４図に最も良く示すように、各輪状スロツト
２１の横スロツト２４は、概ね互いに反対の方に
向つて空気を吹出すように、形成あるいは傾斜さ
せることができるが、本発明の他の実施例（図示
せず）では、横スロツト２４は、壁部材２５の平
面に対して、概ね直角に吹出すようにしてある。

第３図および第４図から、好適実施例におい
て、連続スロツトの内境を画成する。中間に位置
する壁または陸部２５は、複数の架橋ブラケツト
２６によつて、隣接する壁または支持帯に、可動
的に固定されていることが判る。

送風箱２０の内部を、横壁２７等で仕切り、数
個の室または隔室に分割して、各室に輪状スロツ
ト２１を収容するようにすることが好ましい。

複数個の室に送風する手段（各輪状スロツト２
１に通じている）としては、１個の送風路２８し
か図示されていないが、各室と連絡する。個別の
送風路（輪状スロツト２１に通じて、これに空気
を送る）を使用できることを理解されたい。

本発明によると、米国特許第3247727号に記載
されている、空気流を形成する円形の吹出オリフ
イス７４を用いる必要がない。

本発明の輪状スロツトにより、事実上１個以上
の環状エアカーテンができるため、非常に少ない
エネルギーで、支持帯を効果的に通る空気流を形
成できることが判つている。これは、２個の縦ス
ロツト２２および２３が、余り乱流を起こすこと
なく、支持帯を貫通する、集中性が高い層流エア
ジエツトを形成することによるものと思われる。

さらに、本発明に連続する輪状スロツト２１か
ら吹出る空気は、間断なく包囲するエアカーテン
（その内側には、送風箱２０と支持帯１４の並列
部分との間に絶えず存在する空圧クツシヨンが発
生する。）を形成することにより、多量の空気が、
その領域にある支持帯１４を貫通できるようにす
る。

本発明による輪状スロツト２１については、特
に、数個のスロツトを１列あるいは２列に配列す
る場合は、種々の形状にすることができる。

また輪状スロツト２１を、細長い平行四辺形あ
るいは不等辺四辺形にすると、非常な好結果が取
られる。このようにすると、紙ウエブ１０の退出
および到来部分が、空気流によつて最大限加圧さ
れるため、局部的に過熱されたり、あるいは湿り
が残るがために生じるしまができなくなる。

さらに、スロツト２１を三角形またはアーチ形
にすることもできる。また２列に隣接配置する場
合は、五角形にすることができる。

横スロツトを設ける場合は、その吹出し角度
を、輪状スロツトに対して、ほぼ中間または中央
位置に傾斜させることが有益である。

さらに、送風箱２０を、最も近くのシリンダ
（例えばシリンダ１１）から、かなり離間させる
ことができるため、支持帯１４が遊んで（乾操シ
リンダ１１が故障で停止するような場合は、回避
できない）も、送風箱２０と接解する危険がない
ばかりでなく、シリンダ１１と送風箱２０との間
に、新しい支持帯１４を挿入する際に、引出し棒
を通すに充分なスペースができる。

送風箱２０から出る空気が、全部確実に支持帯
を貫通して、ポケツト１６に流入できるようにす
るため、送風箱２０とガイドローラ１５との間に
は、適切な漏止ストリツプ３０が設けられてい
る。

この種のストリツプ３０については、ガイドロ
ーラ１５と係合、またはある間隔を置いて、ガイ
ドローラと近接配置することができる。

また、送風箱２０後部の支持帯１４を通つて、
ポケツト１６から出入する上記の空気の流量は、
乾操端部全体の能力の増強、および除湿を充分に
達成し得るものである点を指摘しておく。

従つて、米国特許第3110575号に開示されてい
るような吸入装置を設ける必要がない。

米国特許第3110575号では、隣接する送風域の
空気流を変えることにより、紙ウエブの湿り具合
を調節しようとしている。すなわち、完成された
紙ウエブの全幅にわたつて、残留含水量を、最大
限均一にすることが望ましい。

米国特許第3110575号の教示を具体化した構造
では、所望の均一性をうまく達成できなかつた。

しかし、本発明による送風箱を用いると、紙ウ
エブの残留含水量を、予想外に均一にすることが
できる。

確かな理由は不明であるが、選択された輪状ス
ロツト２１から出ていく空気ブラストが、紙ウエ
ブに衝突するまでは、横または側面方向（製紙装
置に対して）に飛散しないか、あるいは飛散して
もごくわずかであるためと思われる。

また、下段の連続するシリンダ（例えばシリン
ダ１２間にも、上記と同じ要領で、送風箱２０を
設置できることは勿論である。

上記のとおり、本発明の好適実施例、および特
定変形例に限つて説明したが、特許請求の範囲の
適用範囲を逸脱することなく、その他の変形を加
えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明を具体化した送風装置を示す
もので、製紙装置の乾操部の部分的概略図であ
る。第２図は、第１図の矢印方向から見た図で
ある。第３図は、第２図の−線に沿つて、矢
印方向から見た送風装置の一部拡大横断面図であ
る。第４図は、第２図の−線に沿つて、矢印
方向から見た送風装置の一部拡大横断面図であ
る。１０……紙ウエブ、１１，１２，１３……乾操
シリンダ、１４……支持帯、１５……ガイドロー
ラ、１６……ポケツト、２０……送風箱装置、２
１……スロツト形装風オリフイス、２２，２３…
…縦スロツト、２４……横スロツト、２５……陸
部、２６……架橋ブラケツト、２７……横壁、２
８……通気路、３０……漏止ストリツプ。

Claims

【特許請求の範囲】１紙ウエブを誘導する上下段で構成された複数
段の乾燥シリンダ、紙ウエブを上下段の乾燥シリ
ンダで誘導する間に、紙ウエブを圧接する通気性
のあるエンドレス支持帯、第１および第２乾燥シ
リンダ間に配設されたガイドローラ、および紙ウ
エブが一方の段の第１乾燥シリンダから、他方の
段の乾燥シリンダに移行し、さらにそこから、一
方の段の第２乾燥シリンダに移行する際に、紙ウ
エブの到来および退出部分によつて形成されると
共に、第１乾燥シリンダからガイドローラを経由
して、第２乾燥シリンダに移行する支持帯によつ
て形成されるポケツトを有する製紙装置乾燥部の
送風装置であつて、エンドレス支持帯の走行方向に対して、ほぼ直
角を向くように配設された送風ハウジング、およ
び送風ハウジングに保持されると共に、ほぼ中央
に位置する陸部を包囲し、かつ支持帯の走行方向
に対してほぼ直角に延び、支持帯の走行方向に対
して、ほぼ直角に吹出す第１縦スロツトと、支持
帯の走行方向に対して、鈍角に吹出す第２縦スロ
ツトとを有し、かつ連続する輪状スロツトオリフ
イスで構成された吹出オリフイス装置を構えるこ
とを特徴とする送風装置。２吹出オリフイス装置が、複数個の連続する輪
状スロツトオリフイスで構成され、また複数個の
輪状スロツトオリフイスが、エンドレス支持帯の
走行方向に対してほぼ直角の方向に、縦列するよ
うに、送風ハウジングによつて保持されているこ
とを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の装
置。３第１縦スロツトの吹出し角度が、支持帯の走
行方向に対して、70゜乃至110゜程度であることを
特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の装置。４第２縦スロツトの吹出し角度が、支持帯の走
行方行に対して、100゜乃至140゜程度であることを
特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の装置。５吹出オリフイス装置が、複数個の連続する輪
状スロツトオリフイスで構成され、複数個の輪状
スロツトオリフイスが、エンドレス支持帯の走行
方向に対してほぼ直角の方向に縦列するように、
送風ハウジングによつて保持され、複数個の輪状
スロツトオリフイスが、それぞれ第２縦スロツト
を有し、また各第２縦スロツトが、支持帯の走行
方向に対して、100゜乃至140゜程度の角度を成して
いることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記
載の装置。６吹出オリフイス装置が、複数個の連続する輪
状スロツトオリフイスで構成され、送風ハウジン
グが、複数個の通気道を備え、また少くとも複数
個の各輪状スロツトオリフイスが、複数個の各通
気道と連絡していることを特徴とする特許請求の
範囲第１項に記載の装置。７連続する輪状スロツトオリフイスが、四辺形
のスロツトオリフイスで構成され、第１および第
２縦スロツトが、相互離間されて、第１および第
２横スロツトにより、機能的に相互に連結され、
また、第１および第２横スロツトが、支持帯の走
行方向に対して、概ね傾斜していることを特徴と
する特許請求の範囲第１項に記載の装置。８各横スロツトの吹出し方向が、ほぼ四辺形ス
ロツトオリフイスの内側に向くように、支持帯に
対して傾斜していることを特徴とする特許請求の
範囲第７項に記載の装置。９連続する輪状スロツトオリフイスから流出す
る空気が、第１乾燥シリンダとガイドローラとの
間の領域にある支持帯を貫通して、ポケツトに流
入し、その後、第２乾燥シリンダとガイドローラ
との間の領域にある支持帯を貫通することによ
り、ポケツトから流出できるように、送風ハウジ
ングが、ポケツトの外側の第１および第２乾燥シ
リンダから、ある距離を置いた地点に配置されて
いることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記
載の装置。１０送風ハウジングとガイドローラとの間に配
置された漏止め装置を備えることを特徴とする特
許請求の範囲第１項に記載の装置。