JPH01280759A - パターン膜除去方法 - Google Patents

パターン膜除去方法

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JPH01280759A
JPH01280759A JP63110191A JP11019188A JPH01280759A JP H01280759 A JPH01280759 A JP H01280759A JP 63110191 A JP63110191 A JP 63110191A JP 11019188 A JP11019188 A JP 11019188A JP H01280759 A JPH01280759 A JP H01280759A
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ion beam
focused ion
scanning
etching gas
pattern film
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JP63110191A
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Takehiro Yamaoka
武博 山岡
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Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、集束イオンビームによる微細加工方法に係わ
り、時に半導体集積回路製造工程で使用するマスク、レ
チクルにおける、黒欠陥修正時のパターン膜除去加工の
際、パターン膜除去部にイオン注入層を残さずにパター
ン膜の除去加工を行う方法に関するものである。
〔発明の概要〕
パターン膜除去加工を集束イオンビームによる物理的ス
パックリングのみで行った場合に、イオン注入による基
板損傷によりパターン膜除去部の光透過率が低下し、更
にエツチングガスによる化学反応の効果を利用して、エ
ツチングガス雰囲気中で集束イオンビームによるパター
ン膜除去加工を行った場合でも、その効果は小さく、黒
欠陥修正におりる基板損傷による光透過率の低下が問題
になっていた。
従来方法での欠点は、ビームの走査ノコ法である。
一般にパターン膜のイメージングのための走査方法であ
るデジタルスキャンでは、相隣るスボノI・毎にビーム
が走査され、スポット毎の画像情報を得ることができる
が、この走査方法をパターン膜除去時にも用いたために
、集束イオンビームの照射強度分布の相隣るスボノ[・
においてかなりの重なり部分を持ってしまい、エツチン
グガス雰囲気中でも、重なり部分ではエツチングガスが
化学反応を起こした直後に再び集束イオンビームが照射
されてしまうので、化学的エツチング効果を十分に引き
出ゼなかった。
本発明は、パターン膜除去工程を、ビームの走査方法を
切り換えることにより第1工程と第2工程に分離し、第
1工程は従来と同様のパターン膜除去を行い、第2工程
においてはビームの走査方法を切り換え、和隣り合わな
いスボノhに次々に走査していく、あるいL4社隣るス
ポットに移る間δこ−・定のブランキング時間を設けつ
つ順々に走査していくことにより、集束イオンビームの
照射さ=3− れるスポットには常に必要かつ十分な量のエツチングガ
スが付着している状態となるようにして、エツチングガ
スによる化学反応の効果を最大に引き出し、しかも第1
工程は従来通りの走査方法によりパターン膜の大部分を
除去してしまい、エツチング速度の遅い第2工程は、残
りの部分のみの除去を行うために、全行程に要する時間
は、全工程を第2工程で行う場合に比べてはるかに短く
することができ、更に装置に導入するエツチングガスの
量は最小限にとどめることができるようにしたものであ
り、本発明のパターン膜除去方法によってパターン膜除
去部の光透過率をほぼ100%にまで高めたものである
〔従来の技術〕
従来のパターン膜除去方法に関するパターン膜除去装置
の全体の構成図を第2図に示し、図中の1は液体金属イ
オン源などのイオン源、2は集束レンズ、3は対物レン
ズ、4は集束イオンビーム、5はフォトマスクあるいは
レチクルからなる試料、6はXYステージ、7は2次イ
オン(又は2次電子)、8は2次イオン検出器(又は2
次電子検出器)、9は演算部、10はCRT、11は走
査制御部、12は走査電極、13はブランキング制御部
、14はブランキング電極、15はマウスあるいはキー
ボー(・などの外部入力装置、16はエツチングガス、
17はガス銃ノズル、18はエツチングガスのオン オ
フのためのバルブ、19はガス供給源である。
この構成で、イオン#、1から発生したイオンビームは
、集束レンズ2、対物レンズ3からなる静電レンズ系に
より集束されてザブミクロン径の集束イオンビームとな
り試料5に照射される。XYステージはXY水平面上を
移動し、試料5表面上の任意の箇所を集束イオンビーム
直下にする。集束イオンビーム4の走査は走査制御部1
1より直交するX、Y方向に階段状の電圧を走査電極1
2に印加することにより行われ、試料5表面上をスポノ
I・的にデジタルスキャンがなされる。試料5−にでの
集束イオンビームのオン・オフは、ブランキング制御部
13よりブランキング電極14に電圧を印加して集束イ
オンビームを偏光させ、例えばガス銃ノズル17の外筒
部分で遮断することにより行う。
集束イオンビームの走査により試料5表面より発生した
2次イオン7は2次イオン検出器8により検出され、演
算部9により2次イオン、強度に応じたパターン画像が
CRTIO上に表示される。
パターン膜除去加工は、CRTl、OJ二のパターン画
像を観察しながら、外部入力装置15により集束イオン
ビーム4の繰り返し走査範囲を設定し、演算部9を介し
て走査制御部11、ブランギング制御部13に指示され
、集束イオンビーム4の繰り返し走査が開始され、物理
的スパッタリングにより行われる。あるいは、集束イオ
ンビーム4の繰り返し走査が開始されると同時に、演算
部9によりバルブ18が開かれ、ガス供給源19からの
エツチングガスが吹きつけられながらパターン膜除去加
工が行われる。
第3図は集束イオンヒーJ、4の走査順序を示す図であ
る。簡単のために走査範囲境界20は長方形で示しであ
る。21の正方形の領域ばスボソI・であり、スポット
番号1. 2. 3.−i、  i 4−1 、−にの
順序で1フレームの走査がなされる。
第4図に、上記走査順序をならしめるための走査電極1
2のx、X方向の電圧波形22.23を示す。
図中にイ(Jした番号は第3図のスポット番号と対応し
ており、X方向にはスポット毎に階段状の電圧波形とな
り、X方向には列毎に階段状の電圧波形となる。従って
、スポットから相隣るスポットに移る時間は瞬間的であ
り、各スポットには一定時間の照射が行われ、全体とし
て連続なデジタルスキャンが行われる。このような走査
方法はイメージングのためであり、2次イオン7の検出
1画像表示を演算部9よりデジタル的に処理を行うため
である。
第5図は集束イオンビーム照射強度分布を示す図である
。一つのスポットにおける強度分布24は一般にガウス
分布をなしている。図(A)は、大視野のイメージング
における強度分布であり、スポット21の各点は、互い
に重なり合わない点の連続として走査することにより、
除去すべきパターンの形状1位置などを迅速に確認でき
る。
図(B)は、小視野のイメージングにおける強度分布で
あり、スポット21の間隔は、集束イオンビームの全幅
よりも小さく、互いに重なり合って全体の強度分布は連
続的になる。従って、精度の良い画像を得ることが可能
であり、パターン膜除去加工時においても、上記の小視
野のイメージングにおける走査方法を行うことによって
、エッヂ精度の良い加工が可能となる。
〔発明が解決しようとする課題〕 従来のパターン膜除去方法では、エツチングガス吹きつ
けによる効果が十分でな(、パターン膜除去部分の光透
過率は、工・7チングガスを使用しない場合約75%で
あり、エツチングガスを吹きっkJた場合約85%で少
しは良くなっているが、ICやLSIなどの半導体集積
回路製造工程に使用されるフォトマスクやレチクルによ
る露光においては実用的なレベルには達していなかった
第6図は、従来のパターン膜除去方法における欠点を模
式的に表した図である。図中(A)〜(E)は、第3図
の集束イオンビーム走査範囲中のスボソI・1〜5に順
々に集束イオンヒーl、が走査されている様子を示して
いる。(A)は工、チングガス16がイ」着しているパ
ターン膜のスポット1に集束イオンビームが照射されて
いる図である。(B)では、スボノl−1の照射部分だ
けきれいにエツチングされているが、スポット2の照射
分布の重なり25があり、この部分にエツチングガス1
6がイ」着する時間よりも早く集束イオンビームの照射
が行われるためイオン注入層26が形成され、(C)の
ようニナル。(D) 、 (E)も同様に集束イオンビ
ームの照射分布の重なり25の部分にはエツチングガス
が付着しておらす、イオン注入層を残すことになる。
このようにして、エツチングガスを導入しても効果は小
さく、光透過率は良くならなかった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記の問題点をなくすためになされたもので
、イオン源とイオン源より発生したイオンビームを集束
するための静電レンズと、集束イオンビームを走査する
ための走査電極と、試料上にエツチングガスを吹きつけ
るためのガス銃と、試料より放出される2次荷電粒子の
検出器と、検出器の出力に応して前記試料」二のパター
ンを表示する画像表示装置からなるパターン膜除去装置
において、 パターン膜除去の全工程を前記集束イオンビームの走査
方法を切り換えることによって二つの工程に分離し、第
1工程においては、相隣るスポットに順々に集束イオン
ビームを走査し、第2工程においては相隣り合わないス
ポットに次々に集束イオンビームを走査するか、あるい
は相隣るスポットに移る間に一定のブランキング時間を
設けつつ順々に集束イオンビームを走査し、エツチング
ガスの吹きつけはパターン膜除去工程の途中からか、あ
るいは最初から行うことを特徴とする。
〔作用〕
上記方法の作用は、パターン膜除去工程を集束イオンビ
ームの走査方法を切り換えることにより第1工程と第2
工程に分離し、第1工程は従来と同様のパターン膜除去
によりパターン膜の大部分を除去してしまい、第2工程
においては、相隣り合わないスポットに次々に走査して
いく、あるいは相隣るスポットに移る間に一定のブラン
キング肋間を設けつつ順々に走査していくごとにより、
集束イオンビームの照射されるスボノI・には常に必要
かつ十分な量のエツチングガスが付着している状態とな
るようにして、エツチングガスによる化学反応の効果を
最大に引き出しながらパターン膜の残りの部分を除去す
るために、第1工程では化学反応の効果よりもエツチン
グ速度を大きくする効果を優先し、第2工程ではエツチ
ング速度は第1工程よりも遅くなるが化学反応の効果を
最大に引き出しており、全体として最小限の加工時間で
、イオン注入層を残さず、光透過率はほぼ100%に達
することができる。更に、エツチングガスの吹きつけは
パターン膜除去行程の途中から行うことによって、装置
に導入するエツチングガスの量は最小限にとどめ、また
加工時間の短い小さい面積のパターン膜除去などは、除
去行程の最初からエツチングガス吹きつけを行うことに
よって、エツチングガス制御系の遅れの効果をなくすこ
と= 11− ができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。パタ
ーン膜除去装置の全体の構成は従来と同じであり、第2
図に示される。
図中の1は液体金属イオン源などのイオン源、2は集束
レンズ、3は対物レンズ、4は集束イオンビーム、5は
フォトマスクあるいはレチクルからなる試料、6はXY
ステージ、7は2次イオン(又は2次電子)、8は2次
イオン検出器(又は2次電子検出器)、9は演算部、1
0はCRT、11は走査制御部、12は走査電極、〕3
はブランキング制御部、14はブラン;1−ング電極、
15はマウスあるいはキーボードなどの外部入力装置、
16はエツチングガス、17はガス銃ノズル、18はエ
ツチングガスのオン・オフのためのバルブ、19はガス
供給源である。
この構成で、イオン源1から発生したイオンビームは、
集束レンズ2、対物レンズ3からなる静電レンズ系によ
り集束されてザブミクロン径の集束イオンビームとなり
試料5に照射される。XYステージはXY水平面」二を
移動し、試才」5表面上の任意の箇所を集束イオンビー
ム直下にする。集束イオンビーム4の走査は走査制御部
11より直交するx、  y方向に階段状の電圧を走査
電極12に印加することにより行われ、試料5表面上を
スポット的にデジタルスキャンがなされる。試料5上で
の集束イオンビーJ、のオン・オフは、ブランキング制
御部13よりブランキング電極14に電圧を印加して集
束イオンビームを偏光させ、例えばガス銃ノズル17の
外筒部分で遮断することにより行う。
集束イオンビームの走査により試料5表面より発生した
2次イオン7は2次イオン検出器8により検出され、演
算部9により2次イオン、強度に応したパターン画像が
CRTl、0上に表示される。
走査範囲の設定は、CRTIO上のパターン画像を観察
しながら、外部入力装置15により行われ、演算部9を
介して走査制御部11、ブランキング制御部13に指示
される。また走査制御部11、ブランキング制御部13
は、演算部9の指示により走査方法を切り換えられる。
同様に、ガス銃のバルブ18の開閉も演算部9の指示に
より制御され、バルブ18が開かれるとガス供給111
t19よりエツチングガスがバルブ18、ノスル17を
通して試料5の表面上に吹きつげられる。
次に本発明の一実施例であるパターン膜除去方法を詳細
に説明する。内部が真空ポンプ(図示せず)により真空
に維持されているチェンバー(図示せず)内に、試料5
を挿入する。そして、除去箇所の位置データを外部入力
装置15により演算部9に入力することにより、演算部
9の指示によってXYステージ6が駆動され、試料5の
除去ずべき箇所を集束イオンビーム直下にし、除去箇所
の位置確認のために試料5上の広い範囲に1〜2回集束
イオンビームを走査させ、大視野のイメージングを行い
、CRTIO上の表示を見ながら、除去箇所がCRTI
Oの画像の中心にくるようにXYステージ6を移動し、
視野を小さくしてCRTIO上に、除去すべき箇所を大
きく表示する。集束イオンビームの走査範囲はCRTI
O上のパターン画像を観察しながら、外部入力装置15
により設定され、演算部9を介して、第4図において説
明した電圧波形が走査制御部より走査電極12に印加さ
れ、第3図に示される走査順序に従って集束イオンビー
ムによる繰り返し走査か除去箇所である走査範囲のみに
行われ、本発明のパターン膜除去の第1工程が始まる。
第1工程の終了点は、例えば、除去加工中のパターン種
度の変化によって決定される。試料5のフメトマスクや
レヂクルは、一般にガラス下地基板上にクロJ、のパタ
ーン膜が形成されており、集束イオンビームの照射によ
って発生する2次イオンは主にパターン膜からはCイオ
ンが、また、ガラス下地裁板からはS イオンである。
除去加工中のこれら2種のイオンの強度変化は第7図の
ン強度である。時刻t−Qおよび1=1.においてCイ
オン強度27にニーつのピークがあるが、これらはパタ
ーン膜の表面および下地基板との界面付近の酸化層によ
り、Crがイオン化しゃずくなっているためである。第
1工程の終了は、Cイオン強度27の1−1.における
2番目のピークまたはS イオン強度28の1=1.に
おける立ちトがりを2次イオン検出器8および演算部9
によって検出することにより決定される。あるいはパタ
ーン膜厚の決まった試料に対して、予めLlの値あるい
はCイオン強度27の2番目のピークを迎えるまでの繰
り返し走査回数を演算部9に人力してお(という方法も
ある。これらの方法によってパターン膜の大部分を第1
工程において除去することができるが、ここまでは従来
と全く同し除去方法であり、イオン注入層は残っている
第1工程の終了と同時に、第2工程が始まり、演算部9
から走査制御部またはブランキング制御部に、走査方法
切り換えが指示される。
また、ここではエンチングガスの吹きつけも、第2工程
の始まりと同時に演算部9より指示されるものとする。
次に第2工程の集束イオンビーム走査方法の一実施例で
あるスキ、ブスキャン方法について第8図に基づいて説
明する。図(A)において、イオンビーム走査範囲20
は第3図に示したものと同等であり、a、、a2、 a
l+ a i+1+’−”’a k+ b I+ b 
2.’−’−’。
b 4. b ++1.””’b k、CI+ 02.
Cr−C;++1”−”c k+ dl+d2. dl
、d、、l、 dKはそれぞれ集束イオンビームを照射
するスポ・ノドの順番を示している。この走査方法は、
走査範囲境界20の内部を一定の数のスボノ1−21を
含むブロック2つに区分し、まずブロック内の各スポッ
トにスポット・ナンバーを与え(図(A)においては、
a、b、c、dである)、かつブロックに対してもブロ
ック・ナンバーを与え(図(A)においてはa、  b
、  c、  dの添字iである)、ブロック内の同し
スポットナンバーをもつスポットばかりをプロソクナン
ハーの順に走査していき、1フレーム終了したら、最初
のブロック内の次のスポットナンバーをもつスポ・ノド
ばかりをプロソクナンハーの順に走査していくという方
法であり、スキップスキャン方法と呼ぶことにする。こ
の第8図(A)のスキップスキャンを行うための走査電
極12のX、  Y方向の電圧波形を第9図の22.2
3に示す。図中に付した番号は、第8図(A)のスポソ
トナンハーと対応しており、X方向にはブロック毎に階
段状の電圧波形、Y方向にはブロックで構成された列毎
に階段状の電圧波形であり、それぞれ段違いの成分を持
っている。また、第10図には、第8図(A)に示され
るスキップスキャンによる集束イオンビーム照射強度分
布を示す。
一つのスポツl□における強度分布24は一般にガウス
分布をなしており、第1O図(A)のように、集束イオ
ンビームの走査はまずa l+ a 2. a 3.’
−”a +なる1つ飛びのスポットをスキップしながら
行われるので、強度分布の重なりは従来方法を示す第5
図(B)の場合と比べてはるかに小さくなる。そして、
この同しライン」二を、集束イオンビームがす、、 b
 2. b 3.b、のように1つ飛びのスポットをス
キップしながら走査されるので、全体としての強度分布
は従来方法を示す第5図(B)の場合と同じであり、精
度の良い加工が可能になる。
なお、スキップスキャン方法におけるブロックサイズ(
ブロック内のスポットの数)は、2×2による実施例に
ついて説明したが、例えば3×3のサイズであっても良
い。この場合、走査範囲のブロック区分は第8図(B)
のようになる。第10図(八)による2×2ザイスの場
合の集束イオンビームの照射強度分布の重なりが問題と
なる場合は、ブロックサイズを第8図(B)のように3
×3にしたり、あるいはもっと大きくすれば良い。
次に第2工程におけるバクーン膜除去の様子を第1図に
模式的に示す。
(A)〜(E)は、第8図(B)によるブロックサイズ
3×3のスギノブスキャンによって集束イオンビーム4
がエツチングガス16の付着しているパターンII!1
I24J−を走査されている様子であり、第1図(酎で
は、集束イオンビーム4がal+ a2+”3の順でス
ポットに照射され、エツチングガスの化学反応による効
果を利用してイオン注入層を残すことなく、第1図(B
)に示されるようにきれいに工7チングされる。集束イ
オンビーム4は、その後、a 4. a =、、””’
a qの順でスポットに照射され、その間に第1図(C
)に示すように、エツチングガス16が付着し、そして
再び第1図(D)に示すように集束イオンビーム4がb
l、b2.b3の順でスポットに照射され、きれいなエ
ツチングを行い、集束イオンビーム4がスポツ1− b
 、、 b 、、、−bイを廻る間に、十分な量のエツ
チングガス16がイ」着し、第1図(E)に示すように
集束イオンビーム4がC,、C2、C3の順でスポット
に照射され、以下同様のことを繰り返していく。このよ
うにして、集束イオンビーム4の照射されるスポツI・
は、化学反応による効果を引き出すのに必要かつ十分な
量のエツチングガスが常に供給された状態となる。しか
しながらスキップスキャン方法において、集束イオンビ
ームの照射が一つのスポットから、相隣るスポットに移
るまでの時間が短い場合もある。このような場合は、ブ
ランキングによって積極的に、エツチングガスが付着す
るまでの時間を設けることができる。例えばブロックか
ら相隣るブロックに集束イオンビームが移動する際にブ
ランキングを行い(ブロック・ブランキング)あるいは
1フレームの最後のブロックから最初のブロックに戻−
20= ってくる間にブランキングを行う (フレーム・ブラン
キング)など行って、集束イオンビームがあるスポツI
・から相隣るスポットに移る時間(スポラ1−ブランキ
ング時間)を大きくすることもできる。これらブロック
ブランキング時間、フレームブランキング時間の他に、
デユアリング時間(集束イオンビームが一つのスポット
上に停止している時間)、ブロックサイズ、第2工程の
開始点。
終了点などのパラメータの設定はエツチングガスによる
化学反応の効果を最大に引き出し、なおかつパターン膜
除去加工の所用時間と、装置に導入するエツチングガス
の量が最小になるように決めれば、パターン膜除去部の
光透過率の向上、スルーブツト向上、装置内のイオン源
、2次イオン検出器、真空ポンプなどの保護に効果があ
る。なおエツチングガスは、C1,2,SiCE 1.
 BC123,XeF2などのハロゲン系ガスである。
また、液体金属イオン源にGaを用いた装置において、
パターン膜除去加工中に四重極マスフィルターなどで残
留ガス分析を行った結果、GaCI2.などが検出され
ているが、これはエツチングガスによる化学反応の効果
でイオン注入層のGaと、エツチングガスの成分である
Ciとが、集束イオンビームの照射下で反応しGaCi
3となってガス化したことと推定される。
また他に、パターン膜除去部分をオージェ電子分光(A
ES)などで分析すると、従来の方法に比べてGaの成
分は数%程度であり、イオン注入層をほとんど残さずに
パターン膜の除去が行われていることがわかる。
次に本発明の実施例の効果を第110に示したグラフに
より説明する。
グラフ(A)はパターン膜除去部の加工後の光透過率、
グラフ(B)はエツチング深さであり、曲線30は従来
方法でエツチングガスを用いない場合、曲線31は従来
方法でエツチングガスを用いた場合、曲線32は本発明
の実施例の場合であり、比較のため時刻1=1.までは
、すべて同一の条件でエツチングガスのない従来の方法
に従っており、時刻t、からt2において、エツチング
ガスの吹きつり、あるいは走査方法の切り換えを行って
いる。
なお、時刻1..12は、第7図のものと同一である。
グラフ(A)より光透過率は従来方法で、エツチングガ
スの無い場合約′75%、エツチングガスが有る場合約
85%であり、本発明の実施例のとおりエツチングガス
が有り、かつスキップスキャンを行った場合は100%
に達する。グラフ(B)より、エツチング速度は、従来
方法のエツチングガスの無い場合よりも工、チングガス
の有る場合のほうが増速しているが、本発明の実施例で
はエツチングガスによる増速の効果よりも、スキ、ブス
キャン方法による従来の走査方法からの遅れの効果が大
きく、結果としては従来方法よりも減速されている。し
かし、このことは時刻t2の加工終了点を2次イオンの
強度変化などで行う場合に、精度良く決定することがで
き、オーバーエツチングの防止に効果がある。実際に、
第2工程にかりる時間12−1.は、第1工程の所用時
間t1に比べて十分Gご小さいので、第2工程でエツチ
ング速度が多少減少したとしても、スループットにはほ
とんと影響しない。但し、パターン膜除去工程のず−2
3= べてを第2工程のみで行った場合は、減速の効果から、
加工時間は増加し、装置に導入するエツチングガスの量
も増加するので望ましくない。本発明において、パター
ン膜除去工程を二つの工程に分離した理由はここにある
。すなわち、第1工程においては、化学反応の効果より
もスルーブソI・を優先し、第2工程においては、短い
時間の間にエツチングガスを吹きつけて、装置に導入す
るエツチングガスの量を最小にしながら、化学反応の効
果を最大に引き出すことにより、全体として最小限の加
工時間および最小のエツチングガス量で、イオン注入層
を残さず、光透過率は100%に達することができる。
次に、第2工程の集束イオンビーム走査方法の他の実施
例を第3図に基づいて説明すると、第3図に示される従
来方法と同様の走査順序に従って集束イオンビームによ
る繰り返し走査において、相隣るスポットにビームが移
動するときにブランキングを行うことによって、相隣る
スポットにエツチングガスが必要かつ十分量付着するま
での時間を設けることにより、化学反応の効果を引き出
すものであり、従来方法にほんの僅かな改良を行うだけ
で、従来の問題点を解決することができる。
本発明の更に他の実施例では、エツチングガスを第1]
二程の最初から吹きつけることを特徴とする。この方法
は、面積の小さい除去部分や、バクーンll!J厚の薄
い除去部分に有効であり、短時間で終了する加工におい
ては、エツチングガスを第1工程の最初から吹きつりる
ことにより、2次イオン検出器による2次イオン強度の
ピークの検出力らガス銃のバルブ操作までの系の遅れな
どを考慮する必要がなくなる。また、もし装置に導入す
るエツチングガスが腐蝕性のないようなものであるか、
あるいは、腐蝕対策の講しられた装置で導入するエツチ
ングガスの量を多(でも構わない場合は、面積の大きい
除去部分に対しても第11図(B)で述べたように、従
来方法と同し走査方法でエツチングガスを吹きつけた場
合の増速の効果により、力U工の所用時間を短くするこ
とができる。
さらにもう一つ本発明の詳細な説明する。この実施例で
は、第2工程の集束イオンビームの走査方法において、
例えばスキップスキャン方法ではブロックブランキング
時間やフレームブランキング時間など、従来の走査方法
にブランキングを加えた方法では、そのブランキング時
間を除去部分の面積に応じて変えるという方法であり、
除去部分の面積が小さくなると、その分相隣るスポット
に集束イオンビームが照射されるまでの時間が短くなり
、エツチングガスが十分に付着しないまま集束イオンビ
ームが照射されてしまうことが起こり得る。この実施例
では、各種ブランキング時間を面積に応じて変えること
により上記の問題点を解決している。
最後にもう一つ本発明の実施例を第12図および第13
図に基づいて説明する。第12図は、集束レンズ2また
ば対物レンズ3の電圧を変えることによって集束イオン
ビームをデフォーカスしたときの強度分布34であり、
通常の強度分布33に比べてなだらかな形のガウス分布
となる。パターン膜除去工程の第2工程をこのようなデ
フォーカスビームで行った様子を模式的に第13図に示
す。(八)〜(E)は、第3図の集束イオンビーム走査
範囲中のスポノl−1〜5に順々にデフォーカスビーム
35が走査されている様子を示している。(八)はエツ
チングガス16が付着しているパターン膜24のスポノ
l−1にデフォーカスビームが照射されている図である
デフォーカスの効果により照射強度が小さくなっている
分、1回の照射で未反応のエツチングガス36が残り、
(B)に示されるように、相隣るスポット2にデフォー
カスヒームを照射すると、照射分布の重なり25のため
、2回の照射で未反応のエツチングガス37が残り、こ
れらの残ったエツチングガスが照射分布の重なり25に
あるため、イオン注入層を形成セずに(C) 、 (D
) 、 (E)とパターン膜除去が進行する。一般にデ
フソーカスビームによる加工は精度が悪くなるが、本発
明の実施例では、第2工程にのみデフソーカスビームを
用いるので、精度は問題にならない。
(発明の効果〕 本発明によれば、集束イオンビームによるフォー27 
= I・マスクあるいはレチクル上のパターン膜除去加工に
おいて、パターン膜除去部にイオン注入層を残さずに除
去加工を行うことが可能であり、光透過率の向上に効果
がある。
また本発明によれば、最小限の加工時間で最小限のエツ
チングガスを使用しながら、エツチングガスによる化学
反応の効果を最大限に引き出すことが可能であり、単に
フォトマスク、レチクルに限らず、集束イオンビームに
よるICやLSIなどの微細加工においても応用が可能
であり、更にカーボン系のガスやタングステン系のガス
を用いた集束イオンビームによるデポジションにおいて
も、化学反応の効果を最大限に引き出さなければならな
いという全く同し理由から応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例によるパターン膜除去の第2工
程を模式的に表した図、第2図はパターン膜除去装置の
基本構成図、第3図は従来の集束イオンビームの走査順
序を示す図、第4図は第3図の走査順序をならしめるた
めに走査電極のX2Y方向に印加する電圧波形を示す図
、第5図(八)。 (B)はそれぞれ大視野、小視野のイメージングにおけ
る第3図P、P’断面の集束イオンビーム照射強度分布
図、第6図は従来の方法によるパターン膜除去工程を模
式的に表した図、第7図はパターン膜除去工程中の2次
イオン強度変化を示す図、第8図(A) 、 (B)は
それぞれブロックサイズが2×2.3X3である本発明
の実施例のスキップスキャン方法を示す図、第9図は第
8図(八)の走査順序をならしめるために走査電極のX
、Y方向に印加する電圧波形を示す図、第10図は第8
図(A)の走査順序における第8図(A)P、P’断面
の集束イオンビーム照射強度分布図、第11図は本発明
の実施例と従来方法によるパターン膜除去部の光透過率
とエツチング深さの経時変化を示す図、第12図は集束
イオンビームとデフォーカスビームの強度分布図、第1
3図は本発明の他の実施例によるパターン膜除去の第2
工程を模式的に表した図であ1・・・イオン源 4・ ・集束イオンビーム 16・・・エツチングガス 21・・・スポット 24・ ・ パターン膜 26・・・イオン注入層 29・・ ブロック 以上 出願人 セイコー電子工業株式会社 代理人 弁理士  林   敬 之 助= 7″V く       m 〇−−− 一ノ′                    −ノ
(%)卑瞥■下        ぐ源反V丁×    
      Σ CL              CL<      
  COO \ノ            −ノ         
      \ノ01」 手続補正書(自発)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)イオン源と、イオン源より発生したイオンビーム
    を集束するための静電レンズと、集束イオンビームを走
    査するための走査電極と、試料上にエッチングガスを吹
    きつけるためのガス銃と、試料より放出される2次荷電
    粒子の検出器と、検出器の出力に応じて前記試料上のパ
    ターンを表示する画像表示装置からなるパターン膜除去
    装置において、 パターン膜除去の全工程を前記集束イオンビームの走査
    方法を切り換えることによって二つの工程に分離し、第
    1工程においては、相隣るスポットに順々に集束イオン
    ビームを走査し、第2工程においては、相隣りあわない
    スポットに次々に集束イオンビームを走査し、更にパタ
    ーン膜除去工程の途中からエッチングガスの吹きつけを
    行うことを特徴とするパターン膜除去方法。
  2. (2)共通部分((1)のカッコ内)、第2工程におい
    ては、相隣るスポットに移る間に一定のブランキング時
    間を設けつつ順々に集束イオンビームを走査し、更にパ
    ターン膜除去工程の途中からエッチングガスの吹きつけ
    を行うことを特徴とするパターン膜除去方法。
  3. (3)共通部分、第2工程においては、相隣りあわない
    スポットに次々に集束イオンビームを走査し、更にパタ
    ーン膜除去工程の最初からエッチングガスの吹きつけを
    行うことを特徴とするパターン膜除去方法。
  4. (4)共通部分、第2工程においては、相隣るスポット
    に移る間に一定のブランキング時間を設けつつ順々に集
    束イオンビームを走査し、更にパターン膜除去工程の最
    初からエッチングガスの吹きつけを行うことを特徴とす
    るパターン膜除去方法。
  5. (5)上記相隣り合わないスポット間の距離が集束イオ
    ンビーム径以上離れていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項又は第3項記載のパターン膜除去方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003526919A (ja) * 2000-03-10 2003-09-09 フェイ カンパニ 荷電粒子ビームシステムにおいて銅の相互接続部をミリングする方法及び装置
JP2006059835A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Sii Nanotechnology Inc Euvlマスクの多層膜中の振幅欠陥修正方法

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