JPH0127631Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は動力刈払い機の回転軸に着脱自在に
装着される円盤と、この円盤の周囲に等間隔に配
設される複数個の単刃とからなる動力刈払い機の
回転刈刃の改良に関する。

従来のこの種の回転刈刃は単刃が円盤に固定さ
れた刃物であつたからこれが回転中にコンクリー
トとか石などに当ると刃が割れて破片が飛散する
欠点があつた。

この考案は前記した従来回転刈刃の欠点を除く
ためになされたもので、単刃を線材を二つ折りし
て折返し部に取付孔を有する割ピン状に形成され
る刃体と、Ｌ形一片に前記刃体を通す挿孔を有し
かつ他片に前記取付孔と合致する貫通孔を有する
Ｌ形金具とで構成し、この単刃を前記取付孔と前
記貫通孔とに貫通せるボルトにより円盤に回転自
在に取付けるようにすることにより、単刃が回転
中にコンクリートとか石などに当つても割れて飛
散することのない高い安全性を備えかつ安価な動
力刈払い機の回転刈刃を提供することを目的とす
る。

以下、この考案の一実施例を第１図〜第３図に
ついて説明する。図において、１は動力刈払い機
の回転軸（図示せず）に着脱自在に装着される円
盤で、前記回転軸を通す中心孔１ａを有してい
る。２は円盤１の周囲に等間隔に配設される３個
の単刃で、ピアノ線を二つ折りして折返し部に取
付孔２ａを有する割ピン状に形成される刃体２Ａ
と、Ｌ形一片に前記刃体２Ａを通す挿孔２ｂを有
しかつ他片に前記取付孔２ａと合致する貫通孔２
ｃを有するＬ形金具２Ｂとで構成されている。３
は前記単刃２を前記円盤１の外周寄り下面に回転
自在に取付けるためのボルトで、円盤１のバカ孔
４にナツト５により締着されている。このボルト
３の根元には前記刃体２Ａの取付孔２ａとＬ形金
具２Ｂの貫通孔２ｃとを通す段部３ａが形成され
ている。

３個の単刃２は円盤１に取付けられた状態では
それぞれボルト３の段部３ａを支点に第１図中一
点鎖線で示すように回動しうるようになつてい
る。しかして、円盤１が駆動されると、各単刃２
はいずれも遠心力により第１図中実線で示すよう
に放射線上に突出した状態で回転せしめられる。
円盤１から突出する刃体２Ａのピアノ線により草
などが刈られる。この刃体２Ａはコンクリートや
石などに当るとコンクリートや石などによつて遠
心力に逆らう方向に回転せしめられて逃げる。

以上のように、この考案によれば単刃はコンク
リートや石などに当ると自ら回転して逃げるので
回転中にコンクリートや石などに当つても単刃が
割れて飛散することがなく高い安全性が得られる
と共に、単刃として線材を使用できるので大幅な
コスト減が望めるという効果を奏する。さらに単
刃を割ピン状刃体とＬ形金具とで構成してＬ形金
具により割ピン状刃体の広がりを止めてあるので
作業中に刃体の先が広がり切れ味が純るというこ
とがなく、さらには単刃の交換は線材である刃体
の交換のみで行なえるので使い捨ても可能であ
る。

前記実施例では線材としてピアノ線を使用して
いるので刃物と同程度の切れ味が得られるが、ピ
アノ線の変りにステンレス針金の如きものでもよ
いし、さらに切れ味、耐久性の点でビアノ線より
は劣るが普通の針金を使用することも可能であ
る。

前記実施例では単刃２を円盤１の裏面に等間隔
に３個取付けたものを示したが、等間隔であれば
単刃２は何個でもよく、また円盤１の表面に取付
けてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す裏面図、第
２図は第１図中−の拡大断面図、第３図は単
刃を分解した斜視図である。図中同一符号は同一
または相当部分を示す。 図中１は円盤、２は単刃、２Ａは刃体、２Ｂは
Ｌ形金具、２ａは取付孔、２ｂは挿孔、２ｃは貫
通孔、３はボルトである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 動力刈払い機の回転軸に着脱自在に装着され
   る円盤と、この円盤の周囲に等間隔に配設され
   る複数個の単刃とからなる動力刈払い機の回転
   刈刃において、前記単刃を線材を二つ折りして
   折返し部に取付孔を有する割ピン状に形成され
   る刃体と、Ｌ形一片に前記刃体を通す挿孔を有
   しかつ他片に前記取付孔と合致する貫通孔を有
   するＬ形金具とで構成し、この単刃を前記取付
   孔と前記貫通孔とに貫挿せるボルトにより前記
   円盤に回転自在に取付けるようにしたことを特
   徴とする動力刈払い機の回転刈刃。 ２ 線材がピアノ線である実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の動力刈払い機の回転刈刃。