JPH0127537Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は携帯電灯等に使用するスイツチの取付
装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来のこの種のスイツチの取付けは第１図に示
すように箱状をなすケース１内より外方にスイツ
チ２の操作釦２ａを突出させ、その状態でケース
１の外からゴム等で構成されたスイツチカバー３
を操作釦２′にかぶせ、そしてこのスイツチカバ
ー３およびケース１を介してビス４をスイツチ２
のフランジ部２ｂにねじ込むことによりスイツチ
２の取付けを行つていた。しかしながら、この構
成によれば、その組立動作が非常に面倒で、手間
がかかるとともに、その防水効果は止めビス４の
締付け具合に左右されて極めて不確実なものであ
つた。

考案の目的 本考案は上記従来の問題点に鑑み、簡単な作業
によりスイツチの取付けが行えるとともに、その
防水効果も確実なものが得られるようにすること
を目的とする。

考案の構成 上記目的を達成するために本考案は、スイツチ
のフランジ部の上に防水用スイツチカバーのフラ
ンジ部を重合させた状態でこれらを保持する保持
部材を設けるとともに、この保持部材を前記防水
用スイツチカバーがケースの開口穴より外方に突
出するようにケース内に挿入し、かつ前記ケース
の内面における側壁にはレール状の突起を設け、
この突起の上面と前記保持部材との間にケースの
端部開口側から弾性力を有する取付部材を挿入す
ることにより、防水用スイツチカバーのフランジ
部上面に設けたリング状の突起をケースの上部内
面に圧接させるように構成したもので、この構成
によれば、スイツチをケースに取付ける場合、弾
性力を有する取付部材を、ケースの内面側壁に設
けたレール状の突起の上面とスイツチ等を保持す
る保持部材との間にケースの端部開口側から挿入
するだけで、スイツチの取付けが行えるため、そ
の取付作業は従来のビス止め作業に比べ、きわめ
て簡略化され、その結果、組立作業性を向上させ
ることができるとともに、スイツチの防水効果も
防水用スイツチカバーのフランジ部上面に設けた
リング状の突起がケースの上部内面に圧接するこ
とにより、すぐれたものを得ることができるもの
である。

実施例の説明 以下、本考案の一実施例を添付図面にもとづい
て説明する。第２図および第３図において、１１
は端部を開口させ、かつ上面部に開口穴１２を設
けた前照灯ケース（以下ケースと称す）で、この
ケース１１の端部開口には反射鏡、電球等を装備
した前ベース（いずれも図示せず）が着脱自在に
取付けられる。１３はケース１１の内面における
左右の側壁に一体に形成したレール状の突起、１
４は前記開口穴１２より操作釦１５が外方に突出
するようにケース１１内に取付けられるスイツチ
で、このスイツチ１４の上部外周縁にはフランジ
部１６を形成している。１７は前記スイツチ１４
の操作釦１５を覆い、かつ下部外周縁にフランジ
部１８を形成した防水用スイツチカバーで、この
防水用スイツチカバー１７はゴムにより構成さ
れ、かつフランジ部１８の上面にはリング状の突
起１９を形成している。２０は前記スイツチ１４
のフランジ部１６と防水用スイツチカバー１７の
フランジ部１８を重合させた状態でこれらを保持
する保持部材で、この保持部材２０の下方外周縁
部には相対向する位置に凹溝２１を設けている。
２２は前記ケース１１に設けた突起１３の上面と
保持部材２０との間に挿入される取付部材で、こ
の取付部材２２は合成樹脂によりコ字形に構成さ
れ、かつ内面部には前記保持部材２０の凹溝２１
に弾性的に係合する凸部２３を相対向する位置に
設けている。

上記構成において、スイツチ１４をケース１１
に取付ける場合は、まずスイツチ１４のフランジ
部１６と防水用スイツチカバー１７のフランジ部
１８を重合させた状態でこれらを保持部材２０で
保持し、その後この保持部材２０を前記防水用ス
イツチカバー１７がケース１１の開口穴１２より
外方に突出するようにケース１１内に挿入し、次
にケース１１の突起１３の上面と保持部材２０と
の間に取付部材２２を矢印方向に挿入する。この
取付部材２２の挿入により、取付部材２２の凸部
２３が保持部材２０の凹溝２１に弾性的に係合し
て、その取付けは完了する。この取付けにより、
防水用スイツチカバー１７のフランジ部１８の上
面に設けたリング状の突起１９がケース１１の内
面に圧接するため、スイツチ１４の防水も確実な
ものを得ることができる。

なお、本考案の一実施例においては保持部材２
０に凹溝２１を設け、かつ取付部材２２に凸部２
３を設けたものについて説明したが、これとは逆
に保持部材２０に凸部を設け、かつ取付部材２２
に凹溝を設けてもよいものである。

考案の効果 以上のように本考案によれば、スイツチをケー
スに取付ける場合、弾性力を有する取付部材を、
ケースの内面側壁に設けたレール状の突起の上面
とスイツチ等を保持する保持部材との間にケース
の端部開口側から挿入するだけで、スイツチの取
付けが行えるため、その取付作業は従来のビス止
め作業に比べ、きわめて簡略化され、その結果、
組立作業性を向上させることができるとともに、
スイツチの防水効果も防水用スイツチカバーのフ
ランジ部上面に設けたリング状の突起がケースの
上部内面に圧接するため、すぐれたものを得るこ
とができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のスイツチの取付装置を示す断面
図、第２図は本考案の一実施例におけるスイツチ
の取付装置を示す断面図、第３図は同スイツチの
取付けを示す分解斜視図である。 １１……ケース、１２……開口穴、１３……レ
ール状の突起、１４……スイツチ、１５……操作
釦、１６……フランジ部、１７……防水用スイツ
チカバー、１８……フランジ部、１９……リング
状の突起、２０……保持部材、２２……取付部
材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 端部を開口させ、かつ上面部に開口穴を設けた
   ケースと、このケース内に取付けられ、かつ操作
   釦を前記開口穴より外方に突出させたスイツチ
   と、このスイツチの操作釦を覆い、かつ下端部外
   周縁にフランジ部を形成した防水用スイツチカバ
   ーとを備え、前記スイツチのフランジ部の上に防
   水用スイツチカバーのフランジ部を重合させた状
   態でこれらを保持する保持部材を設けるととも
   に、この保持部材を前記防水用スイツチカバーが
   ケースの開口穴より外方に突出するようにケース
   内に挿入し、かつ前記ケースの内面における側壁
   にはレール状の突起を設け、この突起の上面と前
   記保持部材との間にケースの端部開口側から弾性
   力を有する取付部材を挿入することにより、防水
   用スイツチカバーのフランジ部上面に設けたリン
   グ状の突起をケースの上部内面に圧接させるよう
   に構成したスイツチの取付装置。