JPH0127110Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は方位計を備えた液晶時計の構造に関す
るものである。

方位計付液晶時計は近年オリエンーテーリング
や登山等のスポーツ用として消費者から商品化の
要求の強い商品である。それは方位計の便利さに
加えて液晶時計ならではの機能例えばストツプウ
オツチ、タイマー、アラーム等が容易に付加でき
スポーツ用として、又、ドライブ等のレジヤー用
として最適なためである。

本考案はこの消費者の要求の強い方位計付液晶
時計に着目し、従来より方位計付時計を考えたと
きネツクとされていた時計体内の磁気影響を解決
し、しかも、本来の液晶時計の外観、表示の見易
すさを損なわずデザイン的にも、コスト的にも方
位計付液晶時計を提供しようとするもので以下図
面に従つて詳細に説明する。

第１図は本考案の実施例を示す図面で第１−ａ
図が平面外観図、第１−ｂ図が断面図である。

１はカバーガラス、２は液晶パネルである。液
晶パネル２はパネル枠７により案内され時計体５
により作られた信号により回路基板６からコネク
タ８を通して表示される。３は方位計の指針で軸
受１１により案内され液晶パネル２でアガキが決
められ軸受１１を中心に北、南方向に回転できる
４は反射板で液晶パネル２の反射板と方位計指針
３の文字板を兼用している。７は電池で時計体５
により案内され軸受１１と同中心に配置されてい
る。１６は圧電素子で裏ブタ１０に固定され、裏
ブタ１０は外装ケース９に係合されている。１５
は圧電素子１６へ回路から信号を送るリード板で
回路基板１５にハンダ付等により固着されてい
る。

ここで方位計の指針３は磁性体から成り着磁さ
れているため軸受１１を回転中心に回転でき南、
北を示す。これは従来の方位計と全く同様である
が時計体に磁性を持つ部品があるとその方向に引
き寄せられてしまうため、本考案に使用する部品
は非磁性体より成る。例えばネジ、ピン等もスチ
ール材でなく黄銅にする等の配慮をしている。
（図示せず）、特に電池１７による影響が大きいた
め、電池１７は一般に市販されていいものを使用
すると磁性材からなる陽極缶を使用しているため
新たに非磁性体の電池を作ることが必要となる。
非磁性電池であれば指針３と同中心に電池１７を
配置する必要はない。

本考案の実施例第１図によると電池１７の中心
を方位計の指針３の回転中心を一致させているの
で必ずしも非磁性体の電池である必要もなく一般
に市販されている電池でもよい。これは着磁され
た指針３と電池１７が指針３を回転させたときも
常に一定の等距離を保てるためで電池の磁気の影
響が回避できる。

又、アラーム付なので従来のような電磁型スピ
ーカや、昇圧コイルを用いた圧電スピーカも磁石
や、昇圧コイルの磁心を用いているため本構造に
は不向きである。

第３図は本考案の圧電スピーカの駆動回路図で
ある。１６は圧電素子で２０，２１，２２，２３
はMOSFET、１７は電池である。ここでＡ，Ｂ
の端子に時計体のIC（図示せず）からアラーム駆
動信号を入れると２１〜２３のMOSFETが作動
して圧電素子１６に電池１７の電圧が加わり音を
発する。この回路と駆動方法については特願昭53
−77602と全く同様なので詳細な説明は避ける。

この圧電スピーカの駆動方法を用いれば圧電表
子を直接電池電圧で駆動できるので昇圧コイルの
磁心等の磁性材を一掃できる。又、電池もリチウ
ム電池等の高電圧が得られるものを使用すること
でスピーカの音量も十分得られる。

第２図は本考案の方位計付液晶時計の操作によ
る機能、表示フローチヤート図である。

ａは基本時計モードで時刻とカレンダーが表示
されている。３は方位指針である。ａのモードで
ボタン１４を押すとｂのアラームモードになり、
アラーム時刻が表示される。更にｂのモードから
ボタン１４を押すとｃのストツプウオツチモード
になる。更にｃのモードからボタン１４を押すと
方位計モードになり液晶パネルで東西南北や目盛
等を表示する。

ここでａの基本時計モードでボタン１３を押す
とｄのモードが表示されるようにしても尚使い易
くなる。

これによると通常方位計を使わないときは方位
計の指針３が表示の下に見えるだけで目盛も東西
南北もないため液晶時計としての機能は損なわれ
ないし、専用の方位計モードも備えているため使
い易い。又、時刻表示状態であつても表示部以外
は光透過状態に設定されているので、時刻表示機
能と同時に方位計の機能も発揮できるものであ
る。もちろん、この際液晶パネルが指針３の上に
あるので表示読み取りの支障は全くない。

又、方位計の指針３も表示面一杯に大きくでき
るので見易く本格的なものとなる。

本考案は上述のとおりで単に方位計を付属品と
して時計に付けたものと異なり使い方により一般
の液晶表示時計と同様になり又、時計そのものが
方位計となるので本格的でしかもデザイン的にも
よい。又、従来の液晶時計に比べ（方位計の指針
が追加されるだけなのでコスト的にもサイズ的に
も不利にならない。

本考案は、従来より消費者の願望であつた方位
計付液晶時計を実現できるものとしてその効果は
大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す図面で第１−ａ
図は平面外観図、第１−ｂ図が断面図である。第
２図ａ〜ｄは本考案の機能・表示フローチヤート
図である。第３図は本考案に使用する圧電スピー
カ駆動回路図である。 １……カバーガラス、２……液晶パネル、３…
…方位計の指針、４……反射板、５……時計体、
６……回路基板、７……パネル枠、８……コネク
タ、９……外装ケース、１０……裏ブタ、１１…
…軸受、１２……ボタン、１３……ボタン、１４
……ボタン、１５……リード板、１６……圧電素
子、１７……電池、２０……MOSFET、２１…
…MOSFET、２２……MOSFET、２３……
MOSFET。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 時計体５上面に配置された反射板４、コネクタ
   ８を介することにより前記反射板から所定の間隔
   離して前記時計体に保持される液晶パネル２、ケ
   ースに固定され前記液晶パネルを被うカバーガラ
   ス１、前記時計体に保持される電池１７、前記反
   射板上面に突出する軸受１１、前記反射板と前記
   液晶パネルの間に配置され前記軸受に回動自在に
   軸支される方位計の着磁指針３′とからなり、前
   記軸受と前記電池を同軸状に配置するとともに、
   前記液晶パネルは表示以外は光透過状態に設定さ
   れるとともに、前記液晶パネルは外部操作部材か
   らの入力に応じて切換え表示される時刻表示モー
   ドと方位目盛のみを表示する方位計モードを備え
   てなることを特徴とする方位計付液晶時計。