JPH0127042B2 - - Google Patents

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JPH0127042B2
JPH0127042B2 JP54167053A JP16705379A JPH0127042B2 JP H0127042 B2 JPH0127042 B2 JP H0127042B2 JP 54167053 A JP54167053 A JP 54167053A JP 16705379 A JP16705379 A JP 16705379A JP H0127042 B2 JPH0127042 B2 JP H0127042B2
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Japan
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insect repellent
compound
clothing
acid
test
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Shigemasa Aoki
Kazuyuki Kunida
Isamu Nitsuta
Akira Nishimura
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は衣類用防虫剤に関する。 従来より衣類の防虫対策としては、一般にパラ
ジクロルベンゼン、ナフタリン、樟脳等の防虫剤
が慣用されている。之等防虫剤は通常適当な形態
に賦形後衣類収納家具類等に投入して用いられて
いるが、その有効期間はせいぜい3―4ケ月であ
り、この期間毎に新しい防虫剤と取り替えねば防
虫効果を持続できず、防虫管理に煩雑な手数を要
する致命的な欠点を有している。加えて上記公知
の防虫剤は、いずれも刺激を伴うきつい特異臭を
有し、これが収納衣類に染みつく難点があり、更
に毒性の問題も無視できない。また一般家庭用防
虫剤としては、ピレスロイド系防虫剤が汎用され
ているが、公知のピレスロイド系防虫剤は、概し
てその蒸気圧が低く、ガス効果を利用する衣類用
防虫剤としての使用に当つては、膨大な表面積を
有する剤型に賦形せねばならず、実用性は乏し
い。 本発明者らは、上記現状に鑑み、衣類用防虫剤
として有効に使用可能な、常温下での優れたガス
効果を発揮し、安全で且つ持続期間が長くしかも
無臭性の防虫剤を得ることを目的として広範な化
合物につき種々研究を重ねてきた。その結果合成
ピレスロイドの範疇には属するが、従来この種の
防虫剤として用いられた例はなく、勿論衣類害虫
に対する防虫作用の全く知られていない下記特定
のエステル類が、上記目的に合致する高い蒸気圧
(通常×10-3mmHg/30℃のオーダー)、速効性の
優れた防虫効果、極めて低い毒性及び無臭性を具
備することを見い出した。 本発明はこの新しい発見に基づいて完成された
ものである。 即ち本発明は、 (イ) 式 で表わされる1―エチニル―2―メチル―2―
ペンテニルアルコールと (ロ) 2,2,3,3―テトラメチルシクロプロパ
ンカルボン酸、2,2―ジメチル―3―(2′,
2′―ジクロビニル)シクロプロパン―1―カル
ボン酸及び2,2―ジメチル―3―(2′―メチ
ル―1′―プロペニル)シクロプロパンカルボン
酸から成る群から選ばれた酸 とのエステルの少なくとも1種を有効成分として
含有することを特徴とする衣類用防虫剤に係る。 本発明の衣類用防虫剤は、イガ、コイガ、ヒメ
カツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシ等の各
種の衣類害虫に対して優れた防虫効果を発揮で
き、しかもその有効成分化合物が、極めて高い蒸
気圧を有するため、ガス効果による速効性が期待
でき、更に実質的に無臭で且つ毒性も極めて低い
という卓越した諸性能を具備する。殊に本発明防
虫剤の有効防虫濃度は、後述する試験例に示す通
り、公知の代表的防虫剤であるパラジクロルベン
ゼン、ナフタリン及び樟脳と比較すれば、いずれ
も約1/1000〜1/200という低濃度である。従つて
これは極めて少量の使用で充分な防虫効果を発揮
でき、しかも同程度の使用量では飛躍的な有効期
間の延長を可能とする。 本発明において有効成分として用いるエステル
類は、具体的には以下の化学構造及び化学名で表
わされる。 1―エチニル―2―メチル―2―ペンテニル
2,2,3,3―テトラメチルシクロプロパンカ
ルボキシレート(以下「化合物No.1」という) 1―エチル―2―メチル―2―ペンテニル2,
2―ジメチル―3―(2′,2′―ジクロルビニル)
―シクロプロパン―1―カルボキシレート(以下
「化合物No.2」という) 1―エチニル―2―メチル―2―ペンテニル
2,2―ジメチル―3―(2′―メチル―1′―プロ
ペニル)シクロプロパン―1―カルボキシレート
(以下「化合物No.3」という) 上記化学構造(1)〜(3)で表わされるエステル類に
は、立体及び光学異性体が存在し、本発明におい
ては、之等異性体のいずれも略々同様に用い得
る。 本発明の衣類用防虫剤は、上記有効成分化合物
をそのまま防虫効果を要求される場所例えば和ダ
ンス、洋服ダンス、整理ダンス、衣裳箱等の衣類
を収納する目的に用いられる各種の収納家具内に
適用することもできるが、通常好ましくは適当な
担体その他の賦形剤を用いて、例えば粉末、顆
粒、錠剤、棒状、板状等の固剤形態又は乳剤、分
散剤、懸濁剤、噴霧剤、エアゾール剤、油剤等の
液剤形態に調製し、之等各形態に応じた方法によ
り衣料害虫の防除に適用される。 液剤の形態に調製するに当り用い得る担体(希
釈剤)としては例えば水、エチルアルコール等の
アルコール類、酢酸エチル等のエステル類、ジク
ロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ヘキサ
ン、ケロシン、パラフイン、石油ベンジン等の脂
肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン等の芳香族
炭化水素類等を例示できる。また液剤には通常の
乳化剤乃至分散剤、展着剤、湿潤剤、安定剤、噴
射剤等を添加配合するができ、更に通常の塗膜形
成剤を配合して塗料や接着剤等の形態とすること
もできる。用いられる各添加剤としては、例えば
ニトロセルロース、アセチルセルロース、メチル
セルロース、アセチルブチルセルロース等のセル
ロース誘導体、酢酸ビニル樹脂等のビニル系樹
脂、アルキツド系樹脂、ユリア系樹脂、エポキシ
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、
シリコン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ゴム等の
ゴム、ポリビニルアルコール等の各種の塗膜形成
剤;石けん類、ポリオキシエチレンオレイルエー
テル等のポリオキシエチレン脂肪アルコールエー
テル、ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテ
ル等のポリオキシエチレンアルキルアリルエーテ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、脂肪酸
グリセリド、ソルビタン脂肪酸エステル、高級ア
ルコールの硫酸エステル、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ソーダ等のアルキルアリルスルホン酸塩等
の界面活性剤;液化石油ガス(LPG)、ジメチル
エーテル、フルオロカーボン等の噴射剤;カゼイ
ン、ゼラチン、アルギン酸、CMC等を例示でき
る。 また固剤の形態に調製するに当り用いられる担
体としては、代表的には例えばケイ酸、カオリ
ン、活性炭、タルク、炭酸カルシウム、陶磁器粉
等の各種鉱物質粉末や、木粉、豆粉、小麦粉、で
んぷん等の各種植物質粉末やシクロデキストリン
等の包接化合物を例示できる。更に固剤の形態に
調製するに当つては、例えばトリシクロデカン、
シクロドデカン、2,4,6―トリイソプロピル
―1,3,5―トリオキサン、トリメチレンノル
ボルネン、パラジクロルベンゼン、ナフタリン、
樟脳等の昇華性担体を用いて、之等担体と有効成
分化合物を溶融混合又は擂潰混合後成型して昇華
性固剤とすることもできる。また上記固剤には、
有効成分化合物をプラスチツクスに練り込んだ樹
脂成型物の形態も包含される。 また本発明の衣類用防虫剤は、例えばポリビニ
ルアルコールやCMC等を用いたスプレードライ
法、ゼラチン、ポリビニルアルコール、アルギン
酸等を用いた液中硬化法、コアセルベーシヨン法
等に従いマイクロカプセル化した形態に調製した
り、ベンジリデン―D―ソルビトール、カラギー
ナン等のゲル化剤を用いてゲルの形態に調製する
こともできる。 かくして調製される各種形態を有する本発明の
衣類用防虫剤は、特に制限はなくまた各形態に応
じて適宜に決定できるが、通常有効成分化合物を
約80%(重量、以下同じ)までの範囲、より好ま
しくは0.1〜65%の範囲で含有しているのが好ま
しい。また本発明の防虫剤は、必要に応じて公知
のピレスロイド系殺虫剤に配合される各種の共力
剤や安定性向上のための酸化防止剤やその他の添
加剤を添加することができる。ここで好ましい共
力剤としては例えばピペロニルブトキサイド、イ
ソボルニルチオシアネート、リーセン、S―421
等を、酸化防止剤としてはブチルヒドロキシアニ
ソール、ジブチルヒドロキシトルエン、トコフエ
ロール、γ―オリザノール等を、夫々例示でき
る。之等の添加量は限定的ではないが有効成分化
合物の10倍量まで、通常1/50〜10倍量とするのが
適当である。またその他の添加剤としては、例え
ばPCMX,d―BCA、サリチル酸、安息香酸、
ソルビン酸、1―オキシ―3―メチル―4―イソ
プロピルベンゼン、O.P.P、ヒノキチオール等の
揮散性防菌・防黴剤や着色・着香料等を例示でき
る。上記揮散性防菌・防黴剤の添加剤は通常製剤
に対し70%まで、好ましくは0.1〜50%とするの
が適当である。更に本発明防虫剤は、公知の衣類
防虫剤と混合して用いることも可能である。 本発明防虫剤は、その使用に当つては、防虫効
果を要求される場所、例えば衣類収納家具内に、
適当な包装材例えば公知の各種の起毛状、クレー
プ状、網状、層状の紙、不織布、布等で包装する
か又は包装することなく、投入したり、撒布、噴
霧、塗布、貼り付け等により適用することができ
る。殊に本発明の有効成分化合物は実質的に無臭
であるため、これが直接衣類に接触される如く適
用することも可能である。 また本発明の衣類用防虫剤は、例えばこれを予
め適当なシート状基材に塗布、含浸、噴霧、滴
下、混練等により保持させて、該基材に保持され
た形態で、目的とする場所に適用することもでき
る。この際用いられるシート状基材としては、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエス
テル等の合成樹脂シート、動植物質又は無機質繊
維体シート(紙、布、不織布、皮革等)、之等合
成樹脂と無機質繊維または粉体との混合シートま
たは混紡布、上記合成樹脂と動植物繊維との混紡
布または不織布及び上記各種シートの積層シート
を例示できる。 更に本発明の衣類用防虫剤は、これを収納家具
部材とする木材例えばキリ、ペンシルシダ、ク
ス、イチイ、モミ、トドマツ、ツガ、ジヨンコ
ン、ジエルトン、アガチス、スギ、オニグルミ、
ブナ、ミズナラ、ケヤキ、ハルニレ、ミズメ等、
プラスチツクス例えば塩化ビニル樹脂、塩素化ポ
リエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩
化ビニル―酢酸ビニル共重合体、及び段ボール等
に予め塗布、含浸、噴霧、滴下、混練等により保
持させて利用することができる。上記において好
適な保持手段としては、例えば家具部材に、有効
成分化合物及び常温でゲル化又は結晶化乃至固化
する液体を別々に又は予め混合後常圧下、減圧下
又は加圧下に含浸させる方法を例示できる。用い
られる常温でゲル化する液体としては通常のゲル
化剤例えばジベンジリデン―D―ソルビトール
を、また常温で結晶化乃至固化する液体として
は、例えばアセトアニリド、イソフタル酸ジメチ
ル、酢酸マグネシウム、テレフタル酸ジメチル、
無水マレイン酸、ラウリン酸、ステアリルアルコ
ール、石油系固形パラフイン、動植物系固体ロ
ウ、四ホウ酸ナトリウム(10水塩)、硫酸アルミ
ニウムナトリウム、硫酸マグネシウム(6水塩)、
2,4,6―トリイソプロピル―1,3,5―ト
リオキサン、トリシクロデカン、シクロドデカ
ン、トリメチレンノルボルネン、リン酸水素二ナ
トリウム(5水塩)等を夫々例示できる。 かくして適用される本発明の衣類用防虫剤は強
力な効力、適度な揮散性を有し、効力持続期間を
必要に応じ可変出来ると共に、安定性の良さと合
まつて収納家具材等では数十年の効力持続も容易
になし得、また粉、粒体、昇華製剤等の剤型とす
る時には短期用として少量有効に揮散させ得る。
更に臭いもほとんど感じられず、無臭または好み
の付香も出来、且つ長い間タンス内に入れていた
洋服もタンスから出して直ちに着用出来る等、
数々の利点を有しており、工業的に利用価値の高
いものである。 次に実施例により本発明を具体的に説明する。 実施例 1 片面ポリエチレンラミネート不織布(P.E.80μ
厚)の不織布部に化合物No.3:ブチルヒドロキシ
アニソール=5:1重量部混合剤を化合物No.3が
5g/m2となるよう塗布し、更にポリエチレン
(80μ厚)を不織布側にヒートシールし三層状防
虫シートを製造した。 実施例 2 化合物No.2を0.9m2タトー紙に2g/m2となる
よう塗布し、和ダンス盆部用防虫シートを製造し
た。 実施例 3 化合物No.1を100mmφ×3mmパルプ製厚紙に3
mg/cm2となるよう塗布し、マツト状防虫シートを
製造した。 実施例 4 化合物No.3:ケイ酸:シクロドデカン=1:
1:98重量部を十分擂潰混合後、300Kg/cm2圧力
下10g/錠に打錠し不織布にて包装して防虫剤を
得た。 実施例 5 化合物No.1:テレフタル酸ジメチル:シクロド
デカン=3:50:47重量部を100〜120℃加熱溶解
した液に桐製抽出側板(150×370×20mm)および
向板(150×1150×20mm)を浸漬し15Kg/cm2加圧
処理し、木材重量の約50%、含浸量として約1Kg
を含浸した。次にこの側板2枚、向板1枚を使用
し抽出を製造し、タンスに入れ用いた。 実施例 6 化合物No.8:シクロドデカン=1:19重量部を
実施例5の処理に準じて抽出、側板および向板に
含浸し、合計約1Kgを処理した抽出を製造し、タ
ンスに入れ用いた。 実施例 7 化合物No.1:アエロジル#200=1:4重量部
を十分撹拌混合し、粉状化した後、その10gを不
織布製袋に充填し用いた。 実施例 8 化合物No.3:炭化水素系溶剤(b.p.200〜280
℃):LPG=5:35:60重量パーセントの組成を
有す衣類用防虫エアゾールを製造し後記の試験に
供した。 実施例 8 化合物No.2:ニトロセルロース(5〜7秒):
ジブチルフタレート:シンナー=3.8:5:2.8:
910重量部なる塗料を作製し、タンス抽出内部お
よび受板下部に、溶剤留去後50μ厚となるよう塗
装し用いた。 実施例 10 片面に塩化ビニリデンコートナイロン/ポリエ
チレンを20μ厚にラミネートとしたダンボール紙
の他面より10%化合物No.3含有ジクロルメタン溶
液を110ml/m2処理し、溶剤留去後500×800×200
mmの蓋付衣裳箱を製造し用いた。 試験例 1 有効成分化合物の所定量を段階的にシヤーレに
入れ10容のガラス容器底部に設置し、次にコイ
ガ30日令幼虫20頭と2×2cm2モスリン布(約50
mg)を入れた60メツシユナイロンゴウス袋を容器
内に上記化合物と接しないように設置し、密封後
25℃下暗所に放置する。1週間後容器を開封し、
モスリン布の食害量(mg)を測定する。上記食害
量より下式により食害率(%)を求める。 食害率(%)=試験終了後布食害量(mg)/試験開始前
布重量(mg)×100 上記食害率(%)が2%を示す場合の有効成分
化合物量(容器1当りのmg数、以下LC0.02とい
う)を求めた結果を同一試験を2度行なつた平均
値にて下記第1表に示す。 尚第1表には比較としてパラジクロルベンゼン
及びナフタリンを用いて同一試験を行なつた結果
を併記する。 第 1 表 有効成分化合物 LC0.02(mg/) 化合物No.1 0.04 化合物No.2 0.02 化合物No.3 0.01 パラジクロベンゼン 8 ナフタリン 6 試験例 2 実施例1〜9に示した製剤の効力試験を試験例
1に準じて行なつた。なお容器は衣類を入れた60
容抽出を用い製剤設置2週間後に幼虫を設置
し、テスト期間は2週間とした。また実施例6,
7については更に経時的に同様の試験を行なつ
た。結果を試験例1(第1表)と同様にして下記
第2表に示す。また第2表には比較のため市販ナ
フタリン製剤を用い同様の試験を行なつた結果を
併記する。
【表】 試験例 3 実施例10に示した衣裳箱の効力試験を、試験例
1に準じて行なつた。なお衣類を入れた2週間後
に幼虫を設置し、テスト期間は2週間とした。ま
た経時的にも同様の試験を行なつた。結果を試験
例2(第2表)と同様にして下記第3表に示す。
【表】 試験例 4 ガラス・シヤーレ(直径8cm、高さ4cm、容量
200ml)にイガ幼虫10匹と薬剤処理加工の行なつ
ていないウール片(2×2cm)を入れた。 シヤーレ上部にネツトをかぶせ、ネツト中央部
に有効成分を含浸させた紙(2×2cm)を置い
た。 さらに、その上に、同容量のシヤーレを、ふた
をする様に置き、内容量が400mlになる様にした。 上記の方法にて24時間薬剤暴露し、ウール片の
食害率及び致死率を観察し、食害忌避効果を観察
した。
【表】
【表】 本願化合物は致死効力を低いレベルに保ちなが
ら良好な食害忌避効果を示したのに対し、d―ア
レスリンは同効果は示さなかつた。 一方、対照のパラジクロルベンゼンは上記の薬
量で100%の致死効力を示したが、食害率は本願
化合物より高かつた。 試験例 5 ベニヤ板製の三角柱箱(1辺が3cm、高さ7.5
cmで、両側面を厚紙で封鎖したもの。但し、一方
は0.5×1cmの小間〓付。)に試験幼虫10頭を放
つ。 この三角柱箱の中に、施用量を変えた薬剤処理
グラス・ウール紙(2cm2)1枚をつるし、これ
ら三角柱箱をガラス・シヤーレ(直径12cm、高さ
6cm)の中に置き、4時間後の追い出し効果を評
価した。
【表】 * 既知蒸散殺虫剤
【表】 本発明化合物は、きわめて低薬量で、イガ及び
ヒメカツオブシムシを追い出し、明らかに忌避効
果が認められた。 一方、d―アレスリンには、この試験方法では
著しい効果は認められなかつた。 更に、加熱型の忌避剤として知られている、2
―t―ブチル―4―ヒドロキシアニソールや、衣
類用防虫剤として知られているパラジクロルベン
ゼンと比較の結果、本発明化合物は、これらより
も低い施用量で充分に衣料害虫類を忌避する効果
を有することがわかつた。 試験例 6 試験例4の方法に準じ、コイガを用いて試験を
行つた。但し、薬剤暴露期間は7日間とした。結
果を下表に示す。
【表】
【表】 上表に示されるように、化合物No.3はテトラメ
スリン、レスメスリンおよび特開昭49―132230号
公報に記載の比較化合物A,B,Cに較べて、優
れた食害効果を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ) 式 で表わされる1―エチニル―2―メチル―2―
    ペンテニルアルコールと (ロ) 2,2,3,3―テトラメチルシクロプロパ
    ンカルボン酸、2,2―ジメチル―3―(2′,
    2′―ジクロルビニル)シクロプロパン―1―カ
    ルボン酸及び2,2―ジメチル―3―(2′―メ
    チル―1′―プロペニル)シクロプロパンカルボ
    ン酸から成る群から選ばれた酸 とのエステルの少なくとも1種を有効成分として
    含有することを特徴とする衣類用防虫剤。
JP16705379A 1979-12-21 1979-12-21 Insecticide for cloth Granted JPS5690004A (en)

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JPS5690004A (en) 1981-07-21

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