JPH01267818A - 回転ヘツド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヘリカルスキャン方式磁気記録再生２万に用
いられる回転ヘッド装置に係わり、特に、複数個の磁気
ヘッドが所定の段差をもって取りつけられた回転ヘッド
装置に関する。

〔従来の技術〕

近年、ビデオテープレコーダは多機能化、性能の改善が
進められ、これに伴なって回転ヘッド装置に設けられる
磁気ヘッドの数も増えてきている。

たとえば、標準記録再生モードや長時間記録再生モード
に夫々専用の磁気ヘッドが用いられ、スチル、スロー再
生などの特殊再生専用磁気ヘッドも用いられるようにな
ったし、また、フライングイレーズヘッドと称する消去
ヘッドやＦＭ音声信号の記録再生ヘッドも回転ヘッド装
置に設けられるようになってきている。

とごろで、このような磁気ヘッドを回転ヘッド装置の回
転シリンダに取りつける場合、機能、用途が異なる磁気
ヘッド間で回転シリンダの回転軸方向に段差を設ける必
要がある。たとえば、フライングイレーズヘッドの場合
、映像信号の記録再生磁気ヘッドの軌跡上を走査し、回
転毎に磁気テープ上のトラックを消去できなければなら
ないが、このためには、この記録再生磁気ヘッドに対し
て所定の段差をもって回転シリンダ上に配置されなけれ
ばならない。

従来、回転ヘッド装置においては、回転シリンダのベー
ス取付面に磁気ヘッドが設けられたヘッドベースを取り
つけ、このヘッドベースを調整ねしでもってたわませる
ことにより、磁気ヘッドの高さ調整ができるようにして
おり、これでもって各磁気ヘッドの高さを異ならせ、こ
れら間に所定の段差が得られるようにしている。しかし
、この方法では、調整ねじの操作によって磁気ヘッドが
ヘッドベースの回転シリンダへの取付点を中心に回動し
、これによって磁気ヘッドの高さが調整されるものであ
るから、磁気ヘッド間の段差を得るために大きくたわま
された方のヘッドベースの磁気ヘッドは磁気テープに傾
いて接触することになり、スペース損失などによってこ
の磁気ヘッドの再生出力は大幅に低下することになる。

そごで、従来では、磁気ヘッド間に段差を得る他の方法
として、第７図に示すように、磁気ヘッド２が設けられ
たヘッドベース４を、この段差分の厚さを有するスペー
サ１３を挟さんで、ねじ６によって回転シリンダ１に取
りつけるようにした方法が知られている。かかる方法に
よると、スペーサ１３によってほとんど磁気ヘッド間の
所定の段差が得られ、調整ねしによるわずかな調整によ
ってスペーサ１３の厚さや磁気ヘッド２の幅などの誤差
によるこの段差の誤差が補正できるから、ヘッドベース
を大きくたわませることなく、磁気ヘッド間の所定の段
差を精度よく設定することができる。

しかし、この方法によると、磁気ヘッドの段差設定にス
ペーサが必要であり、部品点数が増加してコストアップ
につながることになる。

この点を解決するものとして提案された特開昭５９−１
６５２３３号に記載の回転ヘッド装置においては、ヘッ
ドベースの回転シリンダへの取付部と磁気ヘッドの取付
部との間に、一方の側面から他方の側面に貫通する２つ
の貫通穴と、これら貫通穴を連結しかつこれら側面間を
貫通するスリットとを設け、調整ねしによってヘッドベ
ースのこれら貫通大間の部分だけがたわむようにしてい
る。この回転ヘッド装置によると、調整ねしによってヘ
ッドベースをたわませても、このヘッドベースの磁気ヘ
ッド近傍のヘッド取付面は回転シリンダのベース取付面
と平行のまま上下し、したがって、磁気テープへの磁気
ヘッドの良好な接触状態を維持しつつ、磁気ヘッド間の
段差を所定に設定することができる。

さらに、磁気ヘッド間の段差を得る他の方法としては、
回転シリンダの面をフライス加工し、ヘッドベース毎に
その取付面を設ける方法がある。

夫々のヘッド取付面には、これに取りつけられるヘッド
ベースの磁気ヘッド間の段差に応じて、高さの差が設け
られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、上記特開昭５９−１６５２３３号公報に開示
される回転ヘッド装置においては、ヘッドベースには、
外形形状の成形加工やヘッド取付面などの仕上加工のほ
かに、貫通穴やスリットの加工が必要となり、これによ
るコストアップが生ずるし、しかも、ビデオテープの小
形化、薄形化の要求から回転ヘッド装置も小形化、薄形
化が必要となり、このために、ヘッドベースも、それに
必要なスペースの狭隘化により、小形化、薄形化が必要
となってきているが、これによると、貫通穴やスリット
の形成加工が非常に困難となって益々コストアップする
ことになる。

また、上記の回転シリンダに各ヘッドベースの取付面を
形成する方法は、この加工が複雑で手間がかかり、この
ために、加工コストが増加するし、組立コストも増加す
るという問題がある。

本発明の目的は、かかる問題点を解消し、磁気ヘッド間
の段差を容易かつ任意に、しかも高清度に設定すること
ができて、安価な回転ヘッド装置を提供することにある
。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明は、回転シリンダの
ヘッドベース取付面を互いに段差のある複数個の搭載面
とし、該搭載面夫々に１個以上のヘッドベースを取りつ
ける。また、該搭載面は該回転シリンダの回転軸を中心
に同心円状に配置される。

〔作用〕

搭載面間の段差はこれら搭載面に取りつけられろヘッド
ベースの磁気ヘッド間に必要な段差に設定される。した
がって、同一搭載面に取りつけられるヘッドベースの磁
気ヘッド間では段差がないが、異なる搭載面に取りつけ
られる磁気ヘッド間には所定の段差が得られる。

これら搭載面は回転シリンダの面であり、回転シリンダ
の加工の一貫として形成できる。搭載面が回転シリンダ
の回転軸を中心に同心円状のときには、該回転シリンダ
の外形旋削加工時に刃物の切込量を調整するだけで、夫
々搭載面を、それら間で所定の段差をもたせて、容易に
かつ精度よく加工できる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面によって説明する。

第１図は本発明による回転ヘッド装置の一実施例を示す
平面図であって、１は回転シリンダ、２ａ〜２ｄ、３は
磁気ヘッド、４ａ〜４ｄ、５−はヘッドベース、６ａ〜
６ｄ、７ａ、７ｂはねじ、８゜９は搭載面である。

同図において、回転シリンダ１には、５個の磁気ヘッド
２ａ〜２ｄ、３が搭載されるものとし、また、磁気ヘッ
ド２ａ〜２ｄは回転シリンダ１の面に対して同一高さに
配、置され、これらの磁気ヘッド３との間に段差（高さ
偏差）がもたされているものとする。

１１ｆｔ％ヘッド２ａ〜２ｄは、夫々、ヘッドベース４
ａ〜４ｄのヘッド取付面に取りつけられており、これら
ヘッドベース４８〜４ｄは、磁気ヘッド２ａ〜２ｄが互
いに９０’の角度間隔で配置されるようにして、ねじ６
ａ〜６ｄによって回転シリンダ１に固定されている。ま
た、磁気ヘッド３はヘッドベース５のヘッド取付面に取
りつけられ、磁気ヘッド３が磁気ヘッド２ａ、２ｄの中
間に位置するように、ねじ？ａ、７ｂによって回転シリ
ンダ１に固定されている。

回転シリンダ１には、第２図に示すように、所定の段差
でもって回転シリンダ１の回転軸を中心に同心円状に２
つの搭載面８，９が設けられており、搭載面８は搭載面
９に対して突出している。

この実施例は、従来の据置形のビデオテープレコーダよ
りも小径シリンダが用いられており、この小径シリンダ
の外周に磁気テープ（図示せず）が２７０”以上にわた
って斜めに走行する。かかる小径シリンダの回転ヘッド
装置においては、第１図において、磁気へラド２ａ〜２
ｄは記録再生用ヘッドであり、磁気ヘッド３はフライン
グイレーズヘッドである。磁気ヘッド２ａ〜２ｄは順番
に磁気テープを走査する２７０°の回転ずつ信号の記録
または再生を行なう。また、フライングイレーズヘッド
は磁気テープを走査する２７０’の回転ずつ磁気テープ
上のトラックを消去する。この消去された部分に磁気ヘ
ッド２ａ〜２ｄによって信号の記録が行なわれる。そし
て、このように、磁気へラド２ａ〜２ｄと磁気へラド３
との走査軌跡を関係づけるため、これらに所定の段差を
設ける必要がある。

なお、第１図では、磁気ヘッド３は磁気ヘッド２ａ、２
ｄの中間に位置づけられるとしたが、これに限るもので
はなく、搭載面８．９の段差を適宜設定することにより
、任意の位置に設けることができる。

そこで、第１図において、ヘッドベース４３〜４ｄが搭
載面８に取りつけられるのに対し、ヘッドベース５は搭
載面９に取りつけられている。搭載面８の半径を’Ｉ＋
回転シリンダ１の中心からヘッドベース５に達するまで
の距離をｒ２とすると、ｒ、＜ｒｚとなるようにし、ヘ
ッドベース５が搭載面９に取りつけることができるよう
にしている。

なお、以上のようにヘッドベース４ａ〜４ｄ。

５が回転シリンダ１に取りつけられたとき、磁気ヘッド
２ａ〜２ｄ、３は回転シリンダ１の外周から若干突出す
ることはいうまでもない。

第３図は第１図における分断！ｌ、ｉ　ｘ　−ｘからみ
た断面図、第４図は同じく分断線Ｙ−Ｙからみた断面図
である。

これら図面から明らかなように、ヘッドベース４ａはぞ
のヘッド取付面が搭載面８に当接するように回転シリン
ダ１に取りつけられ（ヘッドベース４ｂ−４ｄも同様）
、ヘッドベース５もそのヘッド取付面が搭載面９に当接
するように回転シリンダ１に取りつけられている。この
ために、磁気ヘッド２ａ、３の段差は、搭載面８．９の
段差りと磁気ヘッド２ａ、３の幅とで決まり、ヘッドベ
ース４ａ、５の厚さに影響されない。

そこで、第５図に示すように、ヘッドベース４ａのヘッ
ド取付面１０ａからの磁気ヘッド２ａのトラック幅の中
心の高さをＨ＋、ヘッドベース５のヘッド取付面１１か
らの磁気ヘッド３のトラック幅の中心の高さをＨ２とす
ると、磁気ヘッド２ａ。

３の段差Ｈは、 Ｈ＝Ｄ　＋　Ｈｚ　　Ｈｒ となる。したがって、第６図に示すように、磁気ヘッド
２ａと磁気ヘッド３とは上記式で表わされる段差Ｈをも
って回転シリンダ１に取りつけられるが、磁気ヘッド２
ａ、３夫々の上記高さＨ＋　、　Ｈｔが決まれば、搭載
面８，９の段差りを適宜設定することにより、磁気ヘッ
ド２ａ〜２ｄと磁気ヘッド３との間の段差ｔＩを所望に
設定できる。なお、第６図において、Ｉ２は同定シリン
ダである。

以上のようにして磁気ヘッド２３〜２ｄと磁気ヘッド３
との段差が設定されるのであるが、各磁気ヘッドの高さ
をより精度良く設定するために、あるいはまた、各磁気
ヘッドの寸法誤差や搭載面８．９の段差りの精度による
ＶＩ気ヘッド２ａ〜２ｄと磁気ヘッド３との段差Ｈをよ
り精度良く設定するために、従来技術と同様に、図示し
ない調整ねじによってヘッドベース４　ａ〜４ｄ、５を
夫々調整することができる。

この実施例では、搭載面８．９は、回転シリンダ１に同
心円状に設けられるかろ、回転シリンダ１の旋削加工の
一貫として容易に形成することができ、磁気ヘッド間に
段差を設けるための特別な加工や部品およびその組立工
程が工芸となって、コストアップの増大化を抑制できる
し、しかも、旋削加工での刃物の切込み量を調整するだ
けで搭載面８，９の必要な段差りを高精度に設定するこ
とができる。

なお、搭載面８．９は全周にわたって連続している必要
はなく、各ヘッドベースの取付は位置に夫々これらを取
りつけるのに充分な面積があればよい。

また、上記実施例では、小径シリンダの回転ヘッド装置
として、２つの搭載面８，９を設け、搭載面８に４個の
ヘッドベースを、搭載面９に１個のヘッドベースを夫々
取りつけたが、本発明は、これに限らず、据置形ビデオ
テープレコーダなどの回転ヘッド装置であってもよく、
搭載面を３個以上設け、夫々に１個以上のヘッドベース
を取りつけるようにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、回転シリンダに
所定の段差をもって複数個の搭載面を設け、夫々に磁気
ヘッドを取りつけたヘッドベースを取りつけるものであ
るから、各磁気ヘッドの段差を、部品点数や組立工程を
増加させることなく。

設定することができるし、また、該搭載面を該回転シリ
ンダの回転軸を中心に同心円状とすることにより、回転
シリンダの旋削加工の一貫として該搭載面を形成するこ
とができ、各磁気ヘッドの段差を任意にかつ高精度に設
定することができるという優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による回転ヘッド装置の一実施例を示す
平面図、第２図は第１図における回転シリンダを示す平
面図、第３図は第１図の分断線Ｘ−Ｘからみた断面図、
第４図は同じく分断ｖＡＹ−Ｙからみた断面図、第５図
はこの実施例の磁気ヘッド間の段差の説明図、第６図は
この実施例の段差をもって取りつけられた磁気ヘッドの
部分を示す部分正面図、第７図は従来の回転ヘッド装置
における磁気ヘッドの取付けの一例を示す部分断面図で
ある。 １・・・・・・・・・回転シリンダ、２ａ〜２ｄ、３・
・・・・・・・・磁気ヘッド、４ａ〜４ｄ、５・・・・
・・・・・ヘッドベース、８．９・・・・・・・・・搭
載面。 第１図 第２因 第３図 第４図 第７図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、複数個の磁気ヘッドを搭載した回転シリンダを有す
   る回転磁気ヘッド装置において、該回転シリンダのヘッ
   ドベース取付面を互いに段差のある複数個の搭載面とし
   、該搭載面夫々に磁気ヘッドが取りつけられたヘッドベ
   ースが１個以上取りつけられ、異なる搭載面に取りつけ
   られた該磁気ヘッド間で所定の段差をもたせることがで
   きるように構成したことを特徴とする回転ヘッド装置。 ２、請求項１において、前記搭載面は前記回転シリンダ
   の回転軸を中心に同心円状に配置されてなることを特徴
   とする回転ヘツド装置。