JPH0126573Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、組立てが容易であり、収納する瓶等
を所定の位置に確実に収納支持することが出来る
瓶等の包装展示紙箱に関するものである。

従来の技術 従来、瓶等の包装、展示を兼ねた紙箱は瓶等の
収納保持部を形成するために、その展開したブラ
ンクが複雑な形状を呈し、所定の糊付箇所に糊置
き後、貼着した製函前の状態で完全な偏平とはな
らないため、この様な直ちに残部を組立てて製函
し得る状態で保管をする場合、偏平となる場合に
比して余分な保管スペースを必要とした。

また、製函後の箱体内の瓶等の収納部は、単に
瓶等の外形状に合わせて凹陥部が形成されている
にすぎず、当該箱体内の所定箇所に瓶等を収納し
た後、透明なビニール等で外装を施し、これを輸
送、展示等する際に瓶等がその収納部から外れて
しまう欠点があつた。

考案が解決しようとする問題点 本考案は、上記従来技術の欠点を解消するもの
であり、所定糊付箇所への貼着後の製函一歩手前
の状態で偏平となり、この様な状態で積重ねて保
管することが出来、製函した箱体内に収納した瓶
等は、その収納部内に確実に支持されて外れるこ
とのない瓶等の包装展示紙箱の提供をその目的と
するものである。

問題点を解決するための手段 上記の目的を達成するために、本考案の構成
は、底板１の相対向する両側に、突出片２ａ，２
ｂ，３ａ，３ｂを突設した側板２，３を各々折り
筋１５，１６によつて設け、一側に糊付片４を折
り筋１７を介して設け、他側には側面板５を折り
筋１８を介して設け、該側面板に折り筋１９によ
つて水平支持板６を連設し、更に折り筋２０を介
して垂直支持板７を設け、前記水平支持板６及び
垂直支持板７の略中央部に鍵穴形状孔８を穿設
し、折り筋２１を介して糊付部９Ａを有する内底
板９を設け、他側中央に舌片１０を突設して両端
に折り筋２２，２２′を設け、半月形状孔１１を
有する垂直支持板１２を連設し、更に折り筋２
３，２３′を介して水平支持板１３を設け、再び
折り筋２４により側面板１４を設けてブランクを
形成し、前記折り筋１９により二つ折りし、底板
１上に糊付部９Ａに糊置きした内底板９を重ね合
わせて貼着し、糊付片４の背面に側面板１４を折
り筋２４によつて折り曲げて貼着し、側面板５，
１４を立ち上げた後、側板２，３を立ち上げて、
各突出片２ａ，２ｂ，３ａ，３ｂを水平支持板
６，１３の下部に形成された空間内に押し込むこ
とによつて製函させたものである。

作 用 本考案は前記の手段により、製函前の一歩手前
の状態、即ち展開したブランクから、折り筋１９
により二つ折りし、底板１上に糊付部９Ａに糊置
きした内底板９を重ね合わせて貼着し、糊付片４
の背面に側面板１４を折り筋２４によつて折り曲
げて糊着した状態では偏平となる（第３図参照）。

また、上記の偏平状態から側面板５，１４を立
ち上げると、水平支持板６から垂直支持板７にか
けて設けた鍵穴形状孔８の先端円形部が立ち上が
つた垂直支持板７の中央に位置し、該円形部に瓶
２５の口部をその先端から挿し込み、瓶２５の底
部を同様に立ち上がつた垂直支持板１２の半月形
状孔１１で形取られた中央凹陥部内に落し込むこ
とにより、瓶２５は、その瓶口が鍵穴形状孔８の
先端円形部内に支持され、底部が垂直支持板１２
の中央凹陥部で支持されることで、収納部内に確
実に支持されるものとなる。

実施例 以下図面に基づいて本考案の一実施例を説明す
ると、図面第１図の如く、底板１の上下に相対向
する両側に、突出片２ａ，２ｂ，３ａ，３ｂを突
設した側板２，３を各々折り筋１５，１６によつ
て設け、一側に糊付片４を折り筋１７を介して設
け、他側には側面板５を折り筋１８を介して設
け、該側面板に折り筋１９によつて水平支持板６
を連設し、更に折り筋２０を介して垂直支持板７
を設け、前記水平支持板６及び垂直支持板７の略
中央部に鍵穴形状孔８を穿設し、折り筋２１を介
して糊付部９Ａを有する内底板９を設け、他側中
央に舌片１０を突設して両端に折り筋２２，２
２′を設け、半月形状孔１１を有する垂直支持板
１２を連設し、更に折り筋２３，２３′を介して
水平支持板１３を設け、再び折り筋２４により側
面板１４を設けた形状のブランクを、一枚の厚紙
を打ち抜く等して得る。この時、上記の鍵穴形状
孔８の先端円形部の直径は、収納する瓶２５の瓶
口部の外径と略同径とし、半月形状孔１１は瓶２
５の底部がきつちりと収まる形状とし、又底板１
の横巾（折り筋１７，１８間）は瓶２５の底部か
ら瓶口までの高さよりやや大なる巾とし、且つ瓶
２５を所定位置に収納したとき、瓶口部がこれを
挿入した鍵穴形状孔８の先端円形部から抜けない
ように水平支持板６の横巾（折り筋１９，２０
間）を設定する。

そして、第２図及び第３図の如く、上記のブラ
ンクを折り筋１９により二つ折りし、底板１上に
糊付部９Ａ上に糊置きした内底板９を重ね合わせ
て貼着し、糊付片４の背面に側面板１４を折り筋
２４によつて折り曲げて貼着し、通常は第３図の
如くの偏平な状態で重ねて保管をしておく。

次に、第４図の如く側面板５，１４を立ち上げ
た後、瓶２５の瓶口部を鍵穴形状孔８の先端円形
部に挿入し、この状態から側面板５を後方（第４
図において底板１に重なる方向とは反対方向）に
倒しながら、瓶２５の底部を垂直支持板１２の中
央の凹陥部内に落し込み、側板２，３を立ち上げ
て、各突出片２ａ，２ｂ，３ａ，３ｂを水平支持
板６，１３の下部に形成された空間内に押し込み
製函を完成させる。

尚、水平支持板６，１３上に設けた方形開口部
８ａ及び円弧開口部１１ａは瓶２５の形状を脱落
しない程度に見せる展示効果をあげるものであ
る。

考案の効果 以上の如く構成した本考案によれば、展開した
ブランクから、折り筋１９により二つ折りし、底
板１上に糊付部９Ａに糊置きした内底板９を重ね
合わせて貼着し、糊付片４の背面に側面板１４を
折り筋２４によつて折り曲げて貼着した状態では
偏平となるので、この様な所定の箇所への貼着後
の製函完成一歩手前で直ちに製函を完成し得る状
態での保管が出来、しかも偏平であることから積
み重ねて保管する場合の保管容積が少なくすみ、
多数の偏平体の保管が出来る。

また、上記の保管中の偏平状態から、側面板
５，１４を立ち上げた後、側板２，３を立ち上げ
て、単に各突出片２ａ，２ｂ，３ａ，３ｂを水平
支持板６，１３の下部に形成された空間内に押し
込むだけで製函を完成するので、瓶２５の箱体へ
の収納及び製函の完成を手早く行うことが出来る
ものとなる。

また、箱体内の所定の位置に収納した瓶２５
は、その瓶口が鍵穴形状孔８の先端円形部内に支
持され、底部が垂直支持板１２の中央凹陥部で支
持されることで、当該箱体内の瓶等の収納部で確
実に上下左右への移動が阻止されることから、瓶
２５を収納後、箱体を製函させ、透明な外装を施
す等した後、輸送、展示等する際に、例えば箱体
を逆さにしたり、左右に振つたりしても、瓶２５
が所定の箱体内部の収納部から外れることはな
く、瓶等の包装、展示に極めて適した紙箱に係る
考案である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は本考案の展開図、第２図は内底板を底板に貼着
した状態図、第３図は糊付片と側面板を貼着した
偏平な状態図、第４図は凹型に立ち上げた状態
図、第５図は瓶を収納して製函を完成した状態図
を示すものである。 １……底板、２，３……側板、２ａ，２ｂ，３
ａ，３ｂ……突出片、４……糊付片、５……側面
板、６……水平支持板、７……垂直支持板、８…
…鍵穴形状孔、８ａ……方形開口部、９……内底
板、９Ａ……糊付部、１０……舌片、１１……半
月形状孔、１１ａ……円弧開口部、１２……垂直
支持板、１３……水平支持板、１４……側面板、
１５，１６，１７，１８，１９，２０，２１，２
２，２３，２４……折り筋、２５……瓶。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底板１の相対向する両側に、突出片２ａ，２
   ｂ，３ａ，３ｂを突設した側板２，３を各々折り
   筋１５，１６によつて設け、一側に糊付片４を折
   り筋１７を介して設け、他側には側面板５を折り
   筋１８を介して設け、該側面板に折り筋１９によ
   つて水平支持板６を連設し、更に折り筋２０を介
   して垂直支持板７を設け、前記水平支持板６及び
   垂直支持板７の略中央部に鍵穴形状孔８を穿設
   し、折り筋２１を介して糊付部９Ａを有する内底
   板９を設け、他側中央に舌片１０を突設して両端
   に折り筋２２，２２′を設け、半月形状孔１１を
   有する垂直支持板１２を連設し、更に折り筋２
   ３，２３′を介して水平支持板１３を設け、再び
   折り筋２４により側面板１４を設けてブランクを
   形成し、前記折り筋１９により二つ折りし、底板
   １上に糊付部９Ａに糊置きした内底板９を重ね合
   わせて貼着し、糊付片４の背面に側面板１４を折
   り筋２４によつて折り曲げて貼着し、側面板５，
   １４を立ち上げた後、側板２，３を立ち上げて、
   各突出片２ａ，２ｂ，３ａ，３ｂを水平支持板
   ６，１３の下部に形成された空間内に押し込むこ
   とにより製函する瓶等の包装展示紙箱。