JPH01251019A - 防水カメラにおける鏡胴部構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、二焦点切替レンズ、ズーム、沈胴式レンズ等
の鏡胴部が比較的大きな範囲で前後に移動可能に構成さ
れており、このようなカメラにおける鏡胴部の防水構造
に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、防水カメラにおいて、可動の鏡胴部の防水構造と
して、Ｏリングや折り畳み式ベローズが用いられている
。

Ｏリングを用いた防水構造が第１０図、第１１図に示さ
れており、カメラ本体側に固定された固定鏡胴１に対し
て主レンズ５を内部に保持して光軸方向に摺動可能に可
動鏡胴４が配置されている。

広角撮影或いは沈胴位置である固定鏡胴１内に可動鏡胴
４が収容された第１０図の位置において、固定鏡胴１の
先端に形成された肉厚部１ａの前後面に０リング２，３
が装着されており、この肉厚部１ａの前面の０リング２
と可動鏡胴４の前端突部４ａとが接触して液密状態を維
持する。また、望遠逼影或いは非沈胴位置である固定鏡
胴ｌから可動鏡胴４が繰り出した第１１図の位置におい
て、固定鏡胴１の肉厚部１ａの後面の０リング３と可動
鏡胴の後端突部４ｂとが接触して液密状態を維持するよ
うに構成されている。

また折り畳み式ベローズを用いた防水構造が第１２図、
第１３図に示されており、液密を維持しうるゴム、ゴム
引き布等の材料からなる折り畳み式ベローズ１２が一端
を固定鏡胴１１の後側突出部１１ａと他端を可動鏡胴１
４の先端突出部１４ａとの間に取付けられている。可動
鏡胴１４が広角撮影或いは沈胴位置に引込んだ場合、第
１２図に示すように、固定鏡胴１１の後側突出部１１ａ
と可動鏡胴１４の先端突出部１４ａとで形成される空間
内に、折り畳み式ベローズ１２は折り畳んだ状態で収納
され、可動鏡胴１４が望遠撮影或いは非沈胴位置に繰り
出した場合、第１３図に示すように、折り畳み式ベロー
ズ１２は可動鏡胴１４の移動に伴ない追従して伸びる。

このようにして、折り畳み式ベローズ１２は固定鏡胴１
１と可動鏡胴１４との間の液密を維持する。

〔当該発明が解決しようとする課題〕

従来の防水カメラにおける固定鏡胴と可動鏡胴との間の
防水構造として、０リングを用いた前者の構成の場合、
可動鏡胴の繰り出し、引込みの途中では、０リングは可
動鏡胴と充分に接触しないため液密状態を維持できない
欠点を有している。

また、このような構成において、繰り出し、引込み途中
にも液密状態を維持するためには、可動鏡胴４の外周面
と固定鏡胴１の内周面を常時当接するように圧力をかけ
ておくことが考えられるが、この場合、可動鏡胴４が前
後に移動する際に大きな負荷となり、大型のモータや大
きな電源を必要とし、カメラが大型化する等の欠点を有
する。

折り畳み式ベローズを用いた後者の構成の場合、可動鏡
胴１４と固定鏡胴１１との間に、折り畳まれたベローズ
１２を収納する空間を必要とし、固定鏡胴１１が大型化
し、カメラが大型となる欠点を有している。

本発明は、防水カメラにおける可動鏡胴と固定鏡胴との
間の防水構造として、前述した従来の欠点を解消し、よ
り確実な液密状態を維持することができ、スペースを必
要としない、全体として小型化可能な液密手段を提供す
ることを目的とする。

［課題を解決するための手段〕 本発明は、前記目的を達成するため、カメラ本体に設け
られた固定鏡胴に対して引込位置と繰り出し位置との間
に移動しうる可動鏡胴を備えた防水カメラにおいて、可
動鏡胴の後方端部と固定鏡胴の後方端部に夫々ベローズ
の端部を固定すると共に、そのベローズの中間部を可動
鏡胴と固定鏡胴との間で可動鏡胴の後方端部を取り囲む
方向に弯曲した折り返し部を設けたことを特徴とするも
のである。

このような本発明の構成により、可動鏡胴が引込位置に
ある場合、防水手段としてのベローズは折り返し部を可
動鏡胴の取付位置近傍である可動鏡胴の後方端部の周囲
に位置し、この引込位置から繰り出し位置に可動鏡胴が
移動するにしたがって、折り返し部は順次固定鏡胴の取
付位置近傍へと移動し、ベローズは可動鏡胴が移動した
後の空所に位置することができる。可動鏡胴の繰り出し
位置から引込位置に向かうときは前記と逆の作動をして
ベローズは移動する。このように、本発明の鏡胴の防水
手段においてベローズの配置上の格別のスペースを必要
とすることなく、しかも繰り出し、引込みの作動が円滑
であり、確実な液密状態を維持しうる作用をなしうるち
のである。

〔実施例〕

以下、本発明を広角撮影と望遠撮影との間で切り替え可
能な二焦点切替レンズを有するカメラに適用した実施例
について説明する。。

第３図乃至第５図は、一端２２ａを固定鏡胴側、他端２
２ｂを可動鏡胴側に取付けられる折り返し式ベローズ２
２を示している。

第３図は、防水カメラの固定鏡胴と可動鏡胴に取付は前
の延伸状態のベローズ２２の斜視図であり、この状態で
はベローズ２２は折り返されていない。

このベローズ２２の一端２２ａは固定１１胴２１の後方
内周面２１ａに後述するベローズ固定部材２６によって
取付けられ、他端２２ｂを可動鏡胴２４の後方内周面２
４ａに取付けられ、そのベローズ２２は固定鏡胴２１の
後方内周面２１ａと可動鏡胴２４の後方内周面２４ａと
の間で、折り返し部２２ｃを形成している。第４図に示
される折り返し部を有するベローズは第１図の広角撮影
位置に対応し、第５図に示される折り返し部を有するベ
ローズは第２図の望遠撮影位置に対応する。

第１図に示されるように、広角撮影位置である可動鏡胴
２４が固定鏡胴２１内に引き込まれた位置にある時には
、このベローズ２２の折り返し部２２ｃ、は可動鏡１１
１ｉｉＪ２４の後方端部２４ｂに当接した位置にあり、
この位置から第２図に示される望遠撮影位置に可動鏡胴
２４が固定鏡胴２１内から繰り出される時には、ベロー
ズ２２の折り返し部２２ｃ２は、可動鏡胴２４の後方端
部２４ｂから順次離れ、ベローズ２２の他の取付端２２
ａである固定鏡胴２１の後方内周面２１ａ側に移動する
。２５は可動鏡胴２４に支持される主レンズである。

第６図には、第１図における固定鏡胴２１と可動鏡胴２
４との間の取付部の構成を拡大して示し、同じく、第７
図には、第２図の取付部を拡大して示している。

ベローズ２２の一端２２ａを固定鏡胴２１に取付ける手
段として、固定鏡胴２１の端部内壁の円周上に、３〜４
箇所からなる複数の凹部２１ｂを設け、この複数の凹部
２１ｂには、第８図に示される環状体をなすベローズ固
定部材２６に設けられた半径方向に起立した複数の爪部
２６ａが嵌入される。

ベローズ２２の端部２２ａを固定鏡胴２１の後方端部２
１ａに支持するために、ベローズ固定部材２６が用いら
れる。ベローズ固定部材２６は固定鏡胴２１の後方端部
２１ａに固定鏡胴２１の後方から挿入され、その前方位
置でベローズ２２の端部２２ａを後方端部２１ａとの間
で挟着する円筒部２６ｂと後方位置に抜は止めのため固
定鏡胴２１の凹部２１ｂに嵌入しうる複数の爪部２６ａ
とから構成される。

このため、ベローズ２２の端部２２ａを円筒部２６ｂに
巻付けたベローズ固定部材２６を固定鏡胴２１の後端か
ら押し込むことにより、爪部２６ａは弾性的に変形して
挿入され、所定位置で爪部２６ａは凹部２１ｂに係合し
て復元し、ベローズ２２の端部２２ａは、円筒部２６ｂ
の押圧挾持機能と複数の爪部２６ａと凹部２１ｂによる
抜は止め機能とにより確実に保持される。

固定鏡胴２１の先端側端部には、リップパツキン２７と
テレンプパツキン２８が設けられ、これは固定鏡胴２１
と可動鏡胴２４の先端側端部の隙間から水以外の砂、は
こり等の侵入を防止するものである。

リップパツキン２７は固定鏡胴２１の凹部２１Ｃ内に嵌
入され、−枚の舌状突起２７ａ先端を可動鏡胴２１の周
壁面に向かって突出せしめ、その舌状突起２７ａの先端
は可動鏡胴２４の外径よりも僅かに小さな内径であるた
め、可動鏡胴２４の引込み、繰り出し時、舌状突起２７
ａの先端は常に可動鏡胴２４の外周壁面に摺接している
。リップパツキン２７の舌状突起は１枚に限らず、２枚
としてもよく、リップパツキン２７により比較的大きい
砂等の侵入を防ぐことができる。

テレンプパツキン２８はリップパツキン２７に隣接して
固定鏡胴２１上に設けられ、植毛布のような微小の突起
を多数並べたものであり、リップパツキン２７を通り抜
けた比較的小さいほこり等の侵入を防止することができ
る。

テレンプパツキン２８は支持する固定鏡胴２１の一端に
は、可動鏡胴の繰出し位置を制限する規制突出部２１ｄ
が形成され、該規制突出部２１ｄは可動鏡胴２４の後端
の外周表面の３ケ所に形成された第９図に示される位置
決め突起部２４ｃと係合する。位置決めの突起部２４ｃ
は固定鏡胴２１の規制突出部２１ｄと接触する面２４ｃ
＋の形状を円弧状とし、前記規制突出部２１ｄとの当り
面積を小さくしている。この当り面積が小さいことによ
り、パツキン部材２７．２８により防ぎきれずに侵入し
たほこり等が可動鏡胴２４の接触面２４ｃ＋に付着して
、可動鏡胴２４の繰り出し位置の精度が低下することを
防止している。

また、固定鏡胴２１に対して可動鏡胴２４の繰り出し時
における固定鏡胴２１と可動鏡胴２４とベローズ２２と
の間の圧力の変化に対応しうるように、ベローズ２２は
取付端部に比して中間部を肉薄状に形成することにより
、内部の容積の変化分をベローズの伸縮により補正する
ことができる。

以上のように、本発明において、ベローズの中間部に折
り返し部を設けて、その端部を固定鏡胴２１の後方端部
の内周面と可動鏡胴２４の後方端部の内周面に夫々固定
したベローズを鏡胴部の防水構造としたことにより、可
動鏡胴が引込み位置から繰り出し位置又は繰り出し位置
から引込み位置への移動を円滑になしうると共にその防
水手段としてのベローズに格別のスペースを必要とする
ことなく確実な液密状態を維持することができる。

〔発明の効果］ 本発明の構成により、可動鏡胴と固定鏡胴との間の防水
手段としての０リングや折り畳み型ベローズに比較して
、これらの欠点である負荷を低減させると共に、格別の
収納スペースを必要とすることがなく、可動鏡胴の切替
のための省力化及び鏡胴部の小型化に寄与する効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の折り返し式ベローズを用いた広角撮影
（引込）位置の鏡胴部の断面図、第２図は第１図から望
遠撮影（繰り出し）位置に移動した鏡胴部の断面図、 第３図乃至第５図は本発明の折り返し式ベローズを示し
、第３図は鏡胴部に取付けられる以前の折り返されてい
ない状態、第４図は広角撮影位置で折り返された状態、
第５図は望遠撮影位置で折り返された状態を夫々示す斜
視図、 第６図、第７図は夫々第１図、第２図における部分的拡
大断面図、 第８図は本発明の固定鏡胴にベローズを取付けるベロー
ズ固定部材の一部を示す斜視図、第９図は本発明の可動
鏡胴の位置決め突起部を示す斜視図、 第１０図、第１１図は従来の０リングを用いた場合の広
角撮影状態、望遠撮影状態を示す断面図、 第１２図、第１３図は従来の折り畳み式ベローズを用い
た場合の広角撮影状態、望遠撮影状態を示す断面図。 ２１・・・固定鏡胴、２１ａ・・・固定鏡胴の後方内周
面、２２・・・折り返し式ベローズ、２２ｃ＋　　、２
２ｃ、・・・折り返し部、２４・・・可動鏡胴、２４ａ
・・・可動鏡胴の後方内周面。 特許出願人　　　　ミノルタカメラ株式会社１ａ 第６図 第７図 ２ｉａ 第１図 第２図 第１２図 第１３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　カメラ本体に設けられた固定鏡胴に対して引込位置と
   繰り出し位置との間に移動しうる可動鏡胴を備えた防水
   カメラにおいて、可動鏡胴の後方内周面と固定鏡胴の後
   方内周面にベローズの端部を夫々固定すると共に、その
   ベローズの中間部を可動鏡胴と固定鏡胴との間で可動鏡
   胴の後方端部を取り囲む方向に弯曲した折り返し部を設
   けたことを特徴とする防水カメラにおける鏡胴部構造。