JPH0123967Y2

JPH0123967Y2 -

Info

Publication number: JPH0123967Y2
Application number: JP9464081U
Authority: JP
Priority date: 1981-06-26
Filing date: 1981-06-26
Publication date: 1989-07-21
Also published as: JPS58959U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は瓶口に装着して用いる瓶蓋に関する
ものである。

従来、第６図に示すように、瓶口ａに嵌装した
瓶蓋ｂにおいて、その蓋ｃが本体ｄにヒンジによ
り回動自在に設けられ、、かつ蓋ｃの回動する端
部に突起ｅが設けられ、この突起ｅが、蓋ｃの回
動による開放と共に瓶口ａの周面に対して立ち上
り、この突起ｅが蓋ｃの閉止方向への回動のスト
ツパとなり、瓶口ａからの内容品の注出の際に、
蓋ｃが瓶口ａ上にかぶさらないようになつてい
る。

しかし、このような形式の蓋は、一般に次のよ
うな難点を有している。即ち、この種の蓋は合成
樹脂の有する弾性によつて瓶口等を密閉させてい
るため、その蓋を開こうとすれば、上記密閉のた
めの弾性に反して、前記突起ｅを立ち上らせるま
で開かねばならず、比較的大きな力を要する。

このため、この種の瓶蓋は家庭における子女等
のように非力な者が扱う場合はやや不向きであ
る。

この考案はこのような問題を解決するためにな
されたもので、その目的は上記の形式の瓶蓋にお
いて、前記従来のものより一層容易に開けること
のできる瓶蓋を提供することである。この考案を
実施例について述べると、第１図、第７図及び第
８図において、合成樹脂製の板状のヒンジ１の両
端に、薄肉部２，３を介して中蓋４と蓋５とをそ
れぞれ一体に設け、前記中蓋４の外周一部に、前
記ヒンジ１を収容する凹所１１を形成し、該凹所
１１に、前記ヒンジ１に形成した穴状の被係合部
６と圧接係合する突起状の係合部７を設け、更に
前記ヒンジ１の蓋５側端部に穴１７を形成し、該
穴１７に、前記蓋５の周縁一部に形成した厚みＴ
を有する舌片状の突起８を収容させ、該突起８
を、前記蓋５のヒンジ１に対する回動に伴い、前
記穴１７に対し出入自在に形成したことを特徴と
する瓶蓋である。なお図中１２は注口、１３（第
５図）は栓部、１４はローレツト、１５は肩部、
１６（第４図）は凹部、１８（第５図）は瓶、１
９，２０は螺条、２１はアルミニウム箔によりシ
ール部材を示す。

この蓋の使用の際は、まず第５図においてこの
瓶蓋を瓶１８から外し、シール部材２１を取り除
き、又は穴をあけ、後再び瓶蓋を瓶１８に装着し
て用いる。

そして、この瓶蓋を開ける場合は、第４図に示
す凹部１６に指先を当てがい、蓋５を矢印Ａ５方
向に開ける。

この場合、突起８は回動を起そうとし、その回
動は凹所１１の表面により妨げられるが、突起８
は、その先端で凹所１１の表面を押しながら回動
する。（第８図参照）そして、その際ヒンジ１の
蓋５側端部は薄肉部３に形成されており、又、前
記係合部７、被係合部６の圧接係合が僅かながら
解放する方向にずれることにより、力のいわゆる
逃げが起り、蓋５の突起８は、前記従来のものよ
りも少い力で、弾性による思案点を越して凹所１
１表面に立ち上る。

そして、このように立ち上つた突起８は、前記
のように思案点を越して立ち上つているため、そ
のままでは思案点を越して戻ることができず、従
つて瓶口を傾けて内容液を注出する際に、瓶口に
かぶさらない。

この蓋を閉止する場合は、蓋５を閉止する方向
に押せば、前記突起８は凹所１１表面を押し乍ら
回動し、思案点を越し、ヒンジ１の弾性により付
勢されて、中蓋４を閉止する。

この考案は前記のように構成され、蓋５を開放
する際に、前記突起８は中蓋４側面に立ち上らせ
られるが、ヒンジ１の端部３は薄肉に形成されて
いるため容易に弾性変形が起り、かつ又前記係合
部７と被係合部６の圧接係合は、該両者６，７が
開放自在でかつ圧接係合しているため、この部分
の圧接係合が僅かながら開放方向にずれ、この結
果いわゆる力の逃げが起り、このため前記従来例
のものよりも小さい力で蓋５を開放することがで
きるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は、この考案の実施例を示すも
ので、第１図はヒンジを開いて示した瓶蓋の斜視
図、第２図はヒンジを閉じ、通常使用する形態
で、蓋を開いた場合を示す瓶蓋の斜視図、第３図
は蓋を閉じた場合の瓶蓋の斜視図、第４図は第３
図に示す状態を他の角度より見た場合の斜視図、
第５図は瓶に装着した瓶蓋の部分断面図、第６図
は従来の瓶蓋の部分断面図、第７図はこの考案の
瓶蓋の第１図に示す状態の部分の拡大断面図、第
８図は同第２図に示す状態の部分の拡大断面図で
ある。１……ヒンジ、２……薄肉部、３……薄肉部、
４……中蓋、５……蓋、６……被係合部、７……
係合部、８……突起、１１……凹所、１７……
穴。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

合成樹脂製で、外面の一部に、かつ下端部から
上方に向う凹所１１を形成した中蓋４；該中蓋４
の前記凹所１１の下端部と、蓋５とを一体に接続
するヒンジ１；ほぼ板状に形成され、両端部に
夫々薄肉部２，３が形成されている前記ヒンジ
１；該ヒンジ１を収容可能に形成し、かつ突起状
の係合部７を持たせて構成された前記凹所１１；
前記ヒンジ１に形成された、前記係合部７に解放
自在でかつ圧接係合する穴状の被係合部６；前記
ヒンジ１の蓋５側端部に形成された穴１７；該穴
１７内で、前記蓋５に設けられた厚みＴを有する
舌片状の突起８；前記蓋５の、中蓋４に対する開
放動作の際に、前記蓋５のヒンジ１に対する回動
に伴つて、前記穴１７を通つて前記中蓋４の側面
に立ち上り、前記薄肉部３により前記側面に圧接
させられる前記突起８；前記蓋５の中蓋４に対す
る閉止動作の際に、前記中蓋４の側面から離れ、
前記穴１７を通つて蓋５に、外向きに突出せしめ
られる前記突起８から成る瓶蓋。