JPH01234623A - 駆動力伝達装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、入力軸と出力軸との間に差動回転が生じた時
に入力軸の回転動力を出力軸に伝えるようにした駆動力
伝達装置に関するものである。

〈従来の技術〉 ４輪駆動車のトルク伝達装置において、前輪駆動軸（入
力軸）と＠輪駆動軸（出力軸）との両軸の間でＩ・ルク
を伝達する多板クラッチを配置し、前輪駆動軸と後輪駆
動軸との差動回転に応じた油圧力を発生ずる油圧発生手
段の油圧力により前記多板クラッチの伝達ｌ・ルクを制
御する作動ピストンを備えた駆動力伝達装置は例えは特
開昭６０−２５２０２６号公報で公知である。

このものの前記油圧発生手段は、前輪駆動軸と後輪駆動
軸との間に、両軸の差動回転に応じて圧油を吐出するプ
ランジャ形あるいはベーン形のオイルポンプを組み込み
、このオイルポンプより吐出された圧油を両軸の一方に
形成された圧力導入路を介して前記作動ピストンの一側
方のシリンダ室に導入し、多板クラッチを作動ピストン
により接合方向に押圧する構成である。

また、前記油圧発生手段として、前記作動ピストンを収
納するシリンタハウジングとの間で制限された軸方向隙
間を作動ピストンの側方に設け、この軸方向隙間にその
隙間と略同程度の肉厚の薄肉口〜夕を収納し、この旨−
タを前記前輪駆動軸と後輪駆動軸の何れか一方に連結し
、かつ他方に前記シリンタハウジングを連結し、前記ロ
ータの円周上に複数のブレードを設け、これらブレード
によって前記空間部を円周上複数に区画し、これら各空
間部に高粘度油を封入した構成のものを本願出願人にお
いて特願昭６２−７５２４０号によって提供している。

〈発明が解決しようとする問題点〉 」−配回れの構成の油圧発生手段を備えた駆動力伝達装
置においても、車載スペース等の制約で油圧発生手段の
外径を小さくしなければならない場合、ヂャンバ内での
発生油圧力が小さくなり、かつ作動ピストンの作用面積
も小さくなるため、作動ピストンが多板クラッチを接合
方向に押圧する押圧力が充分に得られず、必要な１ヘル
ク伝達能力か発揮されない。

く問題点を解決するだめの手段〉 本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、その構
成は、入力軸と出力軸との間に配置され両軸間でトルク
を伝達する多板クラッチと、この多板クラッチの伝達ト
ルクを制御する作動ピストンと、前記入力軸と出力軸と
の差動回転に応じた油圧力を発生し、この油圧力を前記
作動ピストンに作用させる油圧発生手段とを備えた駆動
力伝達装置において、前記作動ピストンを隔壁で仕切っ
た２つの室内にそれぞれ油圧応動可能に並列して嵌装し
た第１、第２の２つの作動ピストン構成とし、前記隔壁
を貫通して前記両作動ピストン間を連係する推力伝達手
段を設けたものである。

〈作　用〉 上記の構成により、並列された２つの作動ピストンの合
成推力で多板クラッチを接合方向に押圧し、発生油圧力
が小さくても充分なトルク伝達を確保する。

〈実施例〉 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第１図
において、１は円筒状のハウジングであり、後輪駆動軸
が結合される出力軸を兼ねている。このハウジング１は
１側方のみ開口され、その開口部にキャップ２を密嵌着
している。

前記ハウジング１とキャップ２に入力軸３がハウジング
１と同心で回転自在に軸承されている。この入力軸３に
は前輪駆動軸の一端が結合される。

前記ハウジング１の内周には複数のアウタプレー１〜５
がスプラインにより回転方向を係合し、かつ軸方向に移
動可能に並設されている。

一方、入力軸３の外周には複数のインナプレー１〜６が
スプラインにより回転方向を係合し、かつ軸線方向に移
動可能に並設され、これら、アウタプレー１〜５つとイ
ンナプレー１・６は交互に配置され、いわゆる多板クラ
ッチを形成している。

前記ハウジング１内の略中央部位に隔壁８が設けられて
おり、この隔壁８によりハウジング１内は多板クラッチ
７側とキャップ２側とに区画している。この区画された
キャップ２側のハウジング１内と多板クラッチ７側のハ
ウジング１内には、それぞれ第１作動ピンＩ・ン９ａと
第２作動ピストン９ｂが軸線方向に摺動可能に嵌挿され
、第２作動ピストン９ｂが前記多板クラッチ７に当接し
ている。また、第１作動ピストン９ａと第２作動ピスト
ン９ｂは、隔壁８を貫通するピン１２によって連係され
、第１作動ピストン９ａのイを力が第２作動ピストン９
ｂに伝達されるようになっている。

前記第１作動ピン９ａのキャップ２側の側方には、キャ
ップ２との間に僅かな軸方向隙間１０ａが設けられ、こ
の隙間１０ａに薄肉ロータ１１ａが摺動可能に収納され
ている。また、第２作動ピストン９ｂの隔壁８側の側方
にも同様に隙間１０ｂが設けられ、この隙間１０ｂに薄
肉ロータ１１ｂが摺動可能に収納されている。このロー
タ１１ａ、１１ｂは第３図で示ずように直径方向にブレ
ードが形成され、その中心部を入力軸３の外周にスプラ
イン係合している。尚、１コータ１１ａ　、１１ｂは入
力軸３側ではなくハウジング１側にその外周をハウジン
グ１の内周にスプライン係合してもよい。そして、隙間
１０ａ　、　１０ｂ内にシリコンオイル等の高粘性油が
封入されている。

上記した構成により、人力軸３と出力軸を兼ねたハウジ
ング１とが相対回転していない場合は、ロータ１１ａ　
、１１ｂが収納されている隙間１゜ａ　、１０ｂには高
粘性油による内圧は発生ぜず、作動ピストン９ａ、９ｂ
は第１図において右方への推力が生じない。従って、ア
ウタプレート５とインナプレート６はスリップしてトル
ク伝達は行わず、４輪駆動車において、前輪若しくは後
輪の駆動軸のみの２輪駆動となる。

しかしながら、入力軸３とハウジング１とが差動回転し
、ロータ１１ａ　、１１ｂが隙間１０ａ　、１０ｂ内て
回転すると、隙間１０ａ　、１０１１内に封入された高
粘性油がロータ１１ａ　、　１１ｂ野ブレードによって
接近した２面間を回転速度差に応じた流速て強制移動し
、キャップ２と第１作動ピストン９ａの両端面及び隔壁
８と第２作動ピストン９ｂの両端面との粘性摩擦により
内圧が発生する。

この内圧発生により第１作動ピストン９ａは第１図の右
方の隔壁８の方向ノ＼移動し、また第２作動ピストン９
ｂは多板クラッチ７の方向へ移動する。このとき、第１
作動ピストン９ａはピン１２を介して第２作動ピストン
９ｂに伝達される。従って、第２作動ピストン９ｂにて
接合方向に押圧される多板クラッチ７は、第１作動ピス
トン９ａの推力と第１作動ピストン９ａの推力との合成
ａ力によって押圧接合されるのである。

尚、上記の実施例におりる第１、第２作動ピストン９ａ
、９ｂに作用させる油圧発生手段は、高粘性油を封入し
た隙間１０ａ　、　１０ｂ内で回転するロータ１１ａ　
、１１ｂによる内圧発生構造であるか、１ランジヤ形あ
るいはベーン形のオイルポンプ方式のものでも本発明を
適用することができる。

〈発明の効果〉 以上述べたように本発明は、入力軸と出力軸との間に作
動ピストンによって制御される多板クラッチが設けられ
た駆動力伝達装置において、前記作動ピストンを隔壁で
仕切った２つの室内にそれぞれ油圧応動可能に並列した
第１、第２の２つの作動ピストン構成とし、隔壁を貫通
して両作動ピストン間を連係する推力伝達手段伝達手段
を設けた構成であるため、多板クラッチは２つの作動ピ
ストンにより発生する推力の合成力によって接合方向に
押圧され、ハウジングの外径を小さくし、それに伴う作
動ピストンの受圧面積が小さくなり単体の作動ピストン
の推力が減少しても、２つの作動ピストンの合成推力に
よって必要充分なト・ルク伝達能力を持たせることが可
能となり、駆動力伝達装置の外径を小さくし、車載上の
スペース的制約に対応することができる効果を有してい
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は本発明装置の断
面図、第２図は第１図■−■線断面図、第３図は第１図
Ｉ［−ｍ線断面図である。 １・・・ハウジング、２・・・Ａヤツプ、３・・・入力
軸７・・・多板クラッチ、８・・・隔壁、９ａ・・・第
１作動ピストン、９ｂ・・・第２作動ピストン、１２・
・・ピン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 入力軸と出力軸との間に配置され両軸間でトルクを伝達
   する多板クラッチと、この多板クラッチの伝達トルクを
   制御する作動ピストンと、前記入力軸と出力軸との差動
   回転に応じた油圧力を発生し、この油圧力を前記作動ピ
   ストンに作用させる油圧発生手段とを備えた駆動力伝達
   装置において、前記作動ピストンを隔壁で仕切った２つ
   の室内にそれぞれ油圧応動可能に並列して嵌装した第１
   、第２の２つの作動ピストン構成とし、前記隔壁を貫通
   して前記両作動ピストン間を連係する推力伝達手段を設
   けたことを特徴とする駆動力伝達装置。