JPH01231440A - Ｆｍステレオ受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はＦＭステレオ受信機に関する。

背景技術 ＦＭステレオ受信機の従来例を第６図に示す。

この受信機において、アンテナ１に到来したＦＭ放送電
波はフロントエンド部２において増幅され中間周波信号
に変換される。そして、リミッタ機能を有するＩＦ（中
間周波）アンプ３において増幅された後、ＦＭ検波回路
４に印加される。この検波回路４においてＦＭ検波信号
であるコンポジット信号に変換された信号はパルス性雑
音除去装置５に供給される。このパルス性雑音除去装置
５は、例えば、上記コンポジット信号を通過させるゲー
ト回路と、上記コンポジット信号からバイパスフィルタ
によってパルス成分を検出して上記制御信号を出力する
パルス検出回路と、上記ゲート回路が遮断状態のとき遮
断直前の上記コンポジット信号のレベルを出力するホー
ルド回路とから構成される。パルス性雑音除去装置５の
出力は左右チャンネル信号を得るマルチプレックス復調
回路６に供給される。この左右チャンネル信号は、セバ
レージョン（分離度）を制御するセパレーション制御回
路７に供給され、更に高域レベルを減衰させる周波数特
性制御回路８を経てＬ及びＲ出力端子に供給される。

一方、受信電界強度に比例したレベルを検出すべくＩＦ
アンプ３のＩＦ信号レベルがＡＭ検波回路９に供給され
る。このＡＭ検波回路９の出力信号は抵抗１１及びコン
デンサ１２からなるＬＰＦ（ローパスフィルタ）１０を
介して平滑されてセパレーション制御回路７及び周波数
特性制御回路８に制御電圧として印加される。なお、Ａ
Ｍ検波回路９の出力信号はＳ（シグナル）メータへのレ
ベル信号として用いられる。

かかるＦＭステレオ受信機においては、ｌＦアンプ３内
のＩＦ倍信号検波したＡＭ検波回路９の出力がＬＰＦＩ
Ｏによって平滑されるとＩＦ信号レベルの大きさに応じ
て変化する制御電圧が発生する。この制御電圧レベルに
応じてセパレーション制御回路７においては、左右チャ
ンネル信号の分離度が制御され、周波数特性制御回路８
においては各チャンネル信号の高域レベルが制御される
。

すなわち、受信信号レベルが小さくなるほど左右チャン
ネル信号の分離度が低くなり、また各チャンネル信号の
高域レベルが減衰される。これにより緩やかな電界の変
化、すなわち弱電界ないし微弱電界時のノイズ等による
音質劣化が防止されている。

しかしながら、かかる従来のＦＭステレオ受信機におい
ては、マルチパス妨害が発生しても、妨害による電界変
動分がＬＰＦＩＯにより減衰されてしまうので分離度及
び高域レベルの制御が十分行なわれず、マルチパス歪に
よる音質劣化を良好に防止することは困難であった。

発明の概要 そこで、本発明の目的は、マルチパス歪の発生に対して
素早く応答してマルチパス歪による音質劣化を良好に防
止し得るＦＭステレオ受信機を提供することである。

本発明のＦＭステレオ受信機においては、受信信号を周
波数変換して得られた中間周波信号をＡＭ検波するＡＭ
検波手段と、該ＡＭ検波手段の出力信号の所定レベル以
下の信号を所定レベルに固定するクリップ手段と、ＡＭ
検波手段の出力信号レベルに応じた第１直流電圧を発生
する手段と、クリップ手段の出力信号中の交流成分レベ
ルに応じた第２直流電圧を発生する手段と、第１直流電
圧と第２直流電圧との差電圧を発生する差電圧発生手段
と、中間周波信号をＦＭ検波するＦＭ検波手段と、該Ｆ
Ｍ検波手段の出力信号を差電圧レベルに応じた復調特性
でステレオ復調するステレオ復調手段とを備えたことを
特徴としている。

実施例 以下、本発明の実施例を第１図を参照しつつ詳細に説明
する。

第１図に示した本発明の一実施例たるＦＭステレオ受信
機において、第６図に示した受信機と同一部分は同一符
号を用いて示しており、ＡＭ検波回路９の出力はＬＰＦ
ＩＯに接続されると共にクリップ回路１４に接続されて
いる。

クリップ回路１４は第２図に示すように差動接続された
ＮＰＮトランジスタ２１．２２と、トランジスタ２１．
２２のエミッタに接続された電流源２３とを有している
。トランジスタ２１のベースが入力となりＡＭ検波回路
９からＡＭ検波信号がそのベースに供給され、トランジ
スタ２１．２２のエミッタが出力となる。トランジスタ
２２のベースには電圧源２４からクリップレベルに略等
しい所定電圧Ｖが印加される。クリップレベルは所定電
圧Ｖからトランジスタ２２のベース・エミッタ間電圧Ｖ
９εを差し引いた電圧Ｖ−Ｖ９　Ｅである。

クリップ回路１４の出力にはコンデンサ１５が接続され
ている。コンデンサ１５はクリップ回路１４の出力信号
中の交流成分を抽出する。コンデンサ１５の出力にはア
ンプ１６を介して整流回路１７が接続され、更に、整流
回路１７の出力にはＬＰＦ１８が接続されている。

一方、ＬＰＦＩＯの出力ライン、すなわちセパレーショ
ン制御回路７及び周波数特性制御回路８への制ｇｏ電圧
供給ラインとアースとの間には電流源１９が接続されて
いる。この電流源１９はＬＰＦｌｇの出力電圧レベルに
応じた電流をＬＰＦ　１０からアースへ流し込む。その
他の構成は第６図に示した受信機と同様である。なお、
マルチプレックス復調回路６、セパレーション制御回路
７及び周波数特性制御回路８がステレオ復調手段を形成
している。

かかる構成の本発明によるＦＭステレオ受信機において
は、！Ｆアンプ３内のＩＦ倍信号検波したＡＭ検波回路
９の出力がＬＰＦＩＯによって平滑されるとＩＦ信号レ
ベルの大きさに応じて変化する制御電圧（第１直流電圧
）が発生する。一方、マルチパスが存在するとＩＦアン
プ３内のＩＦ倍信号振幅が変化してエンベロープ成分が
発生する。

このエンベロープ成分の信号レベルはマルチパス歪の大
きさに応じたレベルとなる。従って、ＡＭ検波回路９か
ら出力信号がクリップ回路１４を介してコンデンサ１５
に供給されることによりＡＭ検波回路９からの出力信号
の交流成分、すなわちマルチパス歪によるＩＦ信号中の
エンベローフ成分が抽出される。この交流成分はアンプ
１６によって増幅され、そして整流回路１７に供給され
て整流される。整流回路１７の出力信号はＬＰＦｌｇに
おいて平滑されて第２直流電圧となる。この直流電圧は
マルチパス歪の大きさに応じた電圧となり、この直流電
圧が増加するほど電流源１９に電流が流れてＬＰＦＩＯ
のコンデンサ１２に蓄えられた電荷を放電せしめる。す
なわち、第１直流電圧から第２直流電圧が差し引かれる
。よって、マルチパス歪の大きさに応じてコンデンサ１
２の両端電圧、すなわち制御電圧が低下する。この制御
電圧レベルに応じてセパレーション制御回路７において
は左右チャンネル信号の分離度が制御され、周波数特性
制御回路８においては各チャンネル信号の高域レベルが
制御される。

クリップ回路１４はＡＭ検波回路９の出力電圧レベルが
上記の電圧ｖ−ｖＢε以下の信号をカットして電圧Ｖ−
Ｖｅεに等しくする。ＡＭ検波回路９の出力信号のうち
受信電波信号による直流成分レベルは第３図に実線で示
したように強電界であるほど増加し、ホワイトノイズ等
の交流成分レベルは第３図に破線で示したように弱電界
で増加する。すなわち、微弱電界においてＡＭ検波回路
９の出力信号には第４図（ａ）に示すようなホワイトノ
イズ成分が多くなるが、クリップ回路１４を経ることに
より第５図（ａ）に示すようにホワイトノイズ成分がほ
ぼ除去されてしまう。弱電界においてはＡＭ検波回路９
の出力信号には第４図（ｂ）に示すようなホワイトノイ
ズ成分は少なくなり受信電波信号が多くなるので、クリ
ップ回路１４を経ることにより第５図（ｂ）に示すよう
にレベルが小なるホワイトノイズ成分が除去されてしま
う。また中強電界においてはＡＭ検波回路９の出力信号
には第４図（ｃ）に示すような受信電波信号による直流
成分レベルが大きくなりホワイトノイズ成分はほとんど
なくなるので、クリップ回路１４を経ても第５図（ｃ）
に示すように信号波形は変化しない。また微弱電界や弱
電界においてはマルチパスが存在してもホワイトノイズ
成分にマスキングされてしまうのでマルチパスによるエ
ンベロープ成分の検出は不可能となる。よって、クリッ
プ回路１４により特に微弱電界においてはコンデンサ１
５からはほとんど交流信号は出力されなくなり、マルチ
パスの検出が停止され、左右チャンネル信号の分離度及
び高域レベルはＬＰＦｌｏの出力電圧に応じて制御され
る。

なお、上記した実施例においては、電流源１９ヲ用いて
ＬＰＦｌｏのコンデンサ１２の電荷を放電させることに
より第１直流電圧から第２直流電圧を差し引く動作が行
なわれているが、差動増幅器等の電圧減算器によって差
し引いても良い。

発明の効果 以上の如く、本発明のＦＭステレオ受信機においては、
ＩＦ倍信号ＡＭ検波した信号レベルに応じた第１直流電
圧を発生し、またＡＭ検波した信号からクリップ手段を
介して交流成分レベルを抽出することによりマルチパス
によるＩＦ倍信号エンベロープ成分を得て、その交流成
分レベルに応じた第２直流電圧を発生し、第１直流電圧
と第２直流電圧との差電圧に応じた分離度及び高域減衰
量等の復調特性でＦＭ検波手段の出力信号をステレオ復
調することが行なわれる。よって、マルチパス歪の大き
さに応じてステレオ復調の際の分離度及び高域減衰量を
制御することができるので、マルチパスの発生に対して
素早く応答して聴感歪を低減させることができる。また
クリップ手段はＡＭ検波信号の所定レベル以下の信号を
カットして所定レベルに固定するので、微弱電界や弱電
界において多く発生するホワイトノイズにより第２直流
電圧レベルが上昇することが回避され、マルチパス妨害
が発生していないときに無駄に分離度を低下させたり高
域減衰量を多くすることが防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示すブロック図、第２図は第
１図の受信機中のクリップ回路の具体的構成を示す回路
図、第３図ないし第５図は第１図の受信機の動作を示す
図、第６図はＦＭステレオ受信機の従来例を示すブロッ
ク図である。 主要部分の符号の説明 ３・・・・・・ＩＦ増幅回路 ４・・・・・・ＦＭ検波回路 ５・・・・・・パルス性雑音除去装置 ６・・・・・・マルチプレックス復調回路７・・・・・
・セパレーション制御回路８・・・・・・周波数特性制
御回路 １０．１８・・・・・・ＬＰＦ １４・・・・・・クリップ回路 １９・・・・・・電流源 出願人　　　パイオニア株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 受信信号を周波数変換して得られた中間周波信号をＡＭ
   検波するＡＭ検波手段と、前記ＡＭ検波手段の出力信号
   の所定レベル以下の信号を前記所定レベルに固定するク
   リップ手段と、前記ＡＭ検波手段の出力信号レベルに応
   じた第１直流電圧を発生する手段と、前記クリップ手段
   の出力信号中の交流成分レベルに応じた第２直流電圧を
   発生する手段と、前記第１直流電圧と第２直流電圧との
   差電圧を発生する差電圧発生手段と、前記中間周波信号
   をＦＭ検波するＦＭ検波手段と、前記ＦＭ検波手段の出
   力信号を前記差電圧レベルに応じた復調特性でステレオ
   復調するステレオ復調手段とを備えたことを特徴とする
   ＦＭステレオ受信機。