JPH01230905A - ボイラの熱間起動方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、動力プラントなどのボイラの熱間起動方法に
関するものである。

［従来の技術］ ボイラには種々の形式のものがあるが、その中で水管ボ
イラは、ドラムを有する自然循環ボイラ、強制循環ボイ
ラとドラムを有しない貫流ボイラとがある。貫流ボイラ
は、長い管系群だけで構成され、給水ポンプによって一
端から押し込まれた水が予熱、蒸発、過熱され、他端か
ら所要の過熱蒸気となって取り出される形式である。貫
流ボイラは原理的に高圧大容量に適するために、動力プ
ラントなどの超臨界圧の大容量ボイラには貫流ボイラが
多く採用されている。

添付図面は、この種のボイラの部分的系統図を示す。ボ
イラ給水ポンプ１により給水された水が節炭器２に入り
、この節炭器２で煙道排ガスの余熱との熱交換により給
水を予熱する。予熱された水は、火炉入口連絡管３を通
り火炉下部パス４及び火炉上部パス５を通過し蒸発する
。

蒸気は、気水分離器６に入り、ここで蒸気と水とに気水
分離され、蒸気は更に過熱器７へ供給され、気水分離さ
れた飽和水又は水は気水分離タンク８からＰ弁９を通っ
て復水器（図示せず）へ送られる。Ｐ弁９の自動開閉に
より前記気水分離タンク８内の水レベルを制御する。前
記気水分離タンク８と節炭器２との間の再循環系統１０
にボイラ再循環ポンプ１１及びＱ弁１２を設け、この再
循環ポンプ１１により、低負荷運転でも必要な水量を循
環して火炉パス４．５を保護し、また、熱損失を軽減し
急速起動を可能にする。また、前記節炭器２と火炉下部
パス４との間の火炉入口連絡管３に火炉入口ドレーン弁
１３を設けて管内のドレーンを排出する。

［発明か解決しようとする課題］ ところで、ボイラには、Ｄ　Ｓ　Ｓ　（Ｄａｌｌｙ　５
ｔａｒｔＳｔｏｐ）及びＷＳ　Ｓ　（Ｗｅｅｋｌｙ　５
ｔａｒｔ　５ｔｏｐ）を必要とする運転方式があり、前
者は日々停止・起動し、後者は週末停止・週始め起動す
る。ボイラの停止時に、次の起動を容易にするため、ユ
ニット停止中、ダンパ、ドレーン弁などを閉じボイラを
温度の高い状態に保つためのホットバンキング（Ｈｏｔ
　Ｂａｎｋｉｎｇ−封じ込め）が行われる。

このホットバンキングが行われると、火炉５上部及び節
炭器２上部に蒸気を主体とする高温流体（蒸気）１４が
生じ、また、下部に低温流体１５が生じる。そして、ボ
イラ再循環ポンプ１１を有するボイラの場合には、その
再起動時に安定した運転を得るために前記高温流体を除
去する必要がある。

このために、従来は、再起動時に給水ポンプ１により節
炭器２に給水し、節炭器２上部の蒸気を、気水分離器６
へ押し出し、その後にボイラ再循環ポンプ１１を起動し
ていた。しがしながら、火炉パス４．５における水管は
長大であるために、この火炉を経由することによる蒸気
の除去に長時間を要し、ボイラ再循環系統１ｏ採用によ
る急速起動の特徴を効果的にすることができない。

本発明は、既存の設備を活用し、起動時の安定運転及び
時間短縮を可能にするボイラの熱間起動方法を提供する
ことを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明は上記実情に鑑みなされたものであり、ボイラの
再起動時に、給水ポンプによる給水開始と同時に、火炉
と節炭器との間の火炉入口連絡管に設けた火炉入口ドレ
ーン弁を開放し、所定時間後に前記ドレーン弁を閉鎖し
てボイラ再循環ポンプを起動することを特徴とするもの
である。

［作　　　用コ ボイラ停止時にホットバンキングを行うと、火炉及び節
炭器上部に蒸気を主体とする高温流体が生じ、下部に低
温流体か生ずるが、ボイラ再循環ポンプを有するボイラ
の場合には、その再起動時に安定した運転を得るために
節炭器上部蒸気を除去する必要がある。

ボイラ再起動時に、給水ポンプにより給水を開始すると
同時に、火炉と節炭器との間の火炉入口連絡管に設けた
火炉入口ドレーン弁を開放することにより、節炭器上部
の蒸気が前記ドレーン弁から比較的短時間で除去される
。その後、前記ドレーン弁を閉鎖し、ボイラ再循環ポン
プを起動すれば安定した運転を得られる。このようにし
て、再起動時の安定した運転及び時間短縮が共に可能と
なる。

［実　施　例］ 以下本発明の実施例を添付図面を参照しつつ説明する。

ボイラ給水ポンプ１により給水された水は、節炭器２に
より予熱され、火炉入口連絡管３から火炉下部及び上部
パス４．５を通過して蒸発する。蒸気は、気水分離器６
に入りここで蒸気と水とに分離され蒸気は更に過熱器７
へ移動し、気水分離された水は気水分離タンク８からＰ
弁９を通り復水器（図示せず）へ導かれる。また、気水
分離タンク８と節炭器２との間に、ボイラ再循環ポンプ
１１を設けた再循環系統１０を連結し、循環運転から貫
流運転に連続的な切換運転を可能にすると共に低負荷で
も火炉パス４．５を保護する他、熱損失を軽減し急速起
動を可能にする。

また、前記火炉入口連絡管３に火炉入口ドレーン弁１３
を設ける。

ボイラ停止時にホットバンキングを行うと、火炉５上部
及び節炭器２上部に蒸気を主体とする高温流体１４が生
じ、また、下部に低温流体１５が生ずる。この状態から
再起動を行うに際し、給水ポンプ１により給水開始と同
時に前記火炉入口ドレーン弁１３を開放する。これによ
り、節原器２の上部の蒸気は火炉下部バス４の前で前記
ドレーン弁１３から排出されるために比較的短時間で前
記蒸気か除去される。前記蒸気を除去した後に前記ドレ
ーン弁１３を閉鎖し、前記給水を継続すると共にボイラ
再循環ポンプ１１を起動することにより、火炉５上部の
蒸気を排除し、これにより少ない給水口にて（保有温度
を余り下げることなく）シかも短時間で安定した運転を
再開させることができる。

［発明の効果コ 本発明によれば、既存の火炉入口ドレーン弁を活用して
、ボイラ再循環ポンプを有するボイラ熱間起動時の安定
運転及び時間短縮が可能になるために、ボイラ操業効率
を高めるなどの優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明の一実施例の説明図である。 図中１は給水ポンプ、２は節炭器、３は火炉入口連絡管
、４は火炉下部パス（火炉）、１１はボイラ再循環ポン
プ、１３は火炉入口ドレーン弁を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）ボイラの再起動時に、給水ポンプによる給水開始と
   同時に、火炉と節炭器との間の火炉入口連絡管に設けた
   火炉入口ドレーン弁を開放し、所定時間後に前記ドレー
   ン弁を閉鎖してボイラ再循環ポンプを起動することを特
   徴とするボイラの熱間起動方法。