JPH01225651A

JPH01225651A - 農業用被覆材

Info

Publication number: JPH01225651A
Application number: JP63053171A
Authority: JP
Inventors: Tokutaro Kanai; 金居　徳太郎
Original assignee: Achilles Corp
Current assignee: Achilles Corp
Priority date: 1988-03-07
Filing date: 1988-03-07
Publication date: 1989-09-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は農業用のトンネル、簡易温室（ハウス）等の被
覆用として用いられる農業用被覆材に関する。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕

農業用のトンネル、簡易温室等の被覆材として安価で透
明性が良く保温性、強度等に優れることから塩化ビニル
系樹脂フィルム又はシートが広く用いられているが、塩
化ビニル系樹脂よりなる被覆材をトンネル、簡易温室等
に用いると被覆材内面に結露を生じ、太陽光線の透過を
妨げるという問題がある。このため従来は塩化ビニル樹
脂中に界面活性剤を添加することにより塩化ビニル系樹
脂フィルム又はシート表面の親水性を高めて表面の濡れ
性を良好にし、表面が均一に濡れるようにするとともに
表面に生じた水滴を速やかに流れ落ちるようにすること
により被覆材表面への結露を防止しているが、界面活性
剤を添加すると結露が生じなくなるかわりに、被覆材内
表面付近において霧が発生し、この霧によってトンネル
、簡易温室内への太陽光線の透過が妨げられるという問
題があった。このよ゛うな問題を解決するために従来は
界面活性剤とともにパーフルオロアルキル基又はパーフ
ルオロアルケニル基を存するフッ素系界面活性剤を塩化
ビニル系樹脂中に添加している。

しかしながら、このような被覆材は初期の防霧性は優れ
ているものの、防霧性能の耐久性に問題があり、比較的
短期間で防霧性が低下するという欠点があった。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者等は上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた
結果、非イオン界面活性剤と、特定の構造を有するフッ
素系化合物とを特定量塩化ビニル系樹脂中に添加するこ
とにより、結露を防止でき、防霧性にも優れるのはもと
より、優れた防霧性能が長期間に亘って維持されること
を見出し本発明を完成するに至った。

即ち本発明は、塩化ビニル系樹脂１００重量部当たり、
非イオン界面活性剤０．５重量部以上と、Ｈ＠ＣｎＦ　
ｌｎ＊＋−ｗｈ基を有するフッ素系化合物及び／又はＨ
，Ｃ，’Ｆ　ｚ−＋−＝＆を有するフッ素系化合物（但
し、ｍは１〜３の整数、ｎは３〜２０の整数）０．０１
〜１．０重量部とを含有し、シート状或いはフィルム状
に形成したことを特徴とする農業用被覆材を要旨とする
ものである。

本発明において塩化ビニル系樹脂としては、ポリ塩化ビ
ニル及び塩化ビニルと他のモノマーとの共重合体であり
、塩化ビニルと共重合可能な他のモノマーとしては、例
えばエチレン、プロピレン、酢酸ビニル、塩化ビニリデ
ン、アクリル酸及びアクリル酸エステル、メタクリル酸
及びメタクリル酸エステル、マレイン酸、フマール酸、
アクリロニトリル等が挙げられる。共重合体の場合、塩
化ビニル成分を９０重量％以上含有することが好ましい
。この塩化ビニル系樹脂は平均重合度がｍ００〜２５０
０のものが好ましい。

本発明においては上記塩化ビニル系樹脂１００重量部当
たり、０．５重量部以上、好ましくは０．５〜４重量部
、特に好ましくは１〜３重量部の非イオン界面活性剤が
添加される。非イオン界面活性剤としてはソルビタン脂
肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸エステル、ジグリセ
リン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソル
ビタン脂肪酸・二塩基酸エステル、ソルビトール脂肪酸
・二塩基酸エステル、ジグリセリン脂肪酸・二塩基酸エ
ステル、グリセリン脂肪酸・二塩基酸エステル等の多価
アルコールと脂肪酸とのエステル、多価アルコールと脂
肪酸及び二塩基酸とのエステル、或いはこれらにアルキ
レンオキサイドが付加されたもの等が挙げられる。なか
でも炭素数１２〜２２の脂肪酸とのエステル、或いはこ
の脂肪酸及び二塩基酸のエステル等が挙げられ、具体的
には、ソルビタンパルミテート、ソルビタンステアレー
ト、ソルビタンステアレート・エチレンオキサイド３モ
ル付加物、ソルビタンパルミテート・プロピレンオキサ
イド２モル付加物、ソルビトールステアレート、ソルビ
トールステアレート・エチレンオキサイド３毛ル付加物
、ジグリセリンパルミテート、ジグリセリンステアレー
ト、グリセリンパルミテート、グリセリンステアレート
、グリセリンパルミテート・エチレンオキサイド２モル
付加物、ソルビタンステアレートアジペート・プロピレ
ンオキサイド１モル付加物、ソルビトールステアレート
アジベート・エチレンオキサイド３モル・プロピレンオ
キサイド３モル付加物、ジグリセリンパルミテートセバ
ケート・プロピレンオキサイド２モル付加物、ソルビト
ールパルミテートアジベート・プロピレンオキサイド３
モル付加物等が挙げられる。これら非イオン界面活性剤
は１種又は２種以上混合して用いることができる。

本発明の農業用被覆材には上記非イオン界面活性剤とと
もに塩化ビニル系樹脂１００重量部当たり０．０１−１
．０重世部、好ましくは０．０５〜０．５重量部のフッ
素系化合物が添加される。本発明において用いられる上
記フッ素系化合物は、Ｈ，Ｃ，Ｆ、、。１−１基を有す
るフッ素化合物或いは、ＨＩＩｃＲＦ　Ｚｎ−１−ｍ基
を有するフッ素系化合物である。このようなフッ素系化
合物としては例えば以下の式で表される化合物が例示さ
れる。

（ａ）Ｒｆ　（ＣＩ＋り　−０１ｌ（ｂ）Ｒｆ　（Ｃ１ｌｔ）−０（Ｒ＋Ｏ）　ｂＲｚ（Ｃ
）Ｒｆ（Ｃ１ｈ）−Ｃ１ｌ（Ｑｌｈ）ＣＩＩｔＯ（Ｒ＋
０）Ｊｔ（ｄ）ＲｆＢＮ（Ｒ，０）　、Ｒ。

但し上記の式中、ＲｆはＨ、ＣｎＦ　、、、、−、Ｌ、
ｕ、又はＨ＠　ＣｙＩ　Ｆ　ｔｎ−１−ａ基を（ｍは１
〜３の整数、ｎは３〜２０の整数）、ＢはＣＯ又はＳＯ
ｔ基、Ｒ１はＣｚ　Ｈａ又はＣ，ｌ＋６基、Ｒ２はＨ又
はＣｍｚ　、Ｃｚｌｌｓ、ｐｈＣ，Ｈ，、、ＣＯＲ５（
Ｒｓは炭素数１〜１８のアルキル基）基、Ｐ、はＨ又は
Ｃｌ１ｚ　、Ｃｚｌｌｓ基であり、−ａ−ｄはそれぞれ
１〜１０．１〜３０．１〜１０．１〜１０の整数である
。

上記フッ素系化合物の添加量が塩化ビニル系樹脂１００
重量部当たりに対して０．０１重量部未満であると防霧
効果がなく、１．０重量部を超えるとふき出し及び耐候
性が悪（なる。

本発明被覆材には必要に応じて可塑剤、安定剤、安定化
助剤等の添加剤を添加することができる。

上記可塑剤としてはフタル酸エステル系可塑剤、リン酸
エステル系可塑剤、エポキシ系可塑剤等が挙げられる。

フタル酸エステル系可塑剤としては例えばジブチルフタ
レート、ジドデシルフタレート、ジ−ｎ−オクチルフタ
レート、ジイソオクチルフタレート、ジー２−エチルへ
キシルフタレート、ジノニルフタレート、ジイソノニル
フタレート、ジイソデシルフタレート、ジドデシルフタ
レート、ジイソデシルフタレート、ジトリデシルフタレ
ート、ブチルベンジルフタレート等が挙げられる。リン
酸エステル系可塑剤としては例えばトリオクヂルボスフ
ェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホス
フェート、トリキシレニルホスフェート、ジフェニルオ
クチルホスフェート、ジフェニルクレジルポスフェート
、トリエチルフェニルホスフェート等が挙げられる。ま
たエポキシ系可塑剤としては例えばエポキシ化魚油、エ
ポキシ化アマ風油、エポキシ化魚油、エポキシ化ヒマシ
油、エポキシ化すフラワー油、エポキシ化トール油脂肪
酸エステル、エポキシ化アマニ油脂肪酸エステル、エポ
キシ化中脂油、エポキシ化ポリブタジェン、エポキシス
テアリン酸メチル、エポキシステアリン酸ブチル、エポ
キシステアリン酸−２−エチルヘキシル、エポキシステ
アリン酸ステアリル、トリス（エポキシプロビル）イソ
シアヌレート、３−（２−キセノキシ）−１，２−エポ
キシプロパン、ビスフェノールＡ・ジグリシジルエーテ
ル、ビニルジクロヘキセンジエボキサイド、２．２−ビ
ス（４−ヒドロキシフェニル）プロパンとエピクロルヒ
ドリンとの重縮合物等が挙げられる。上記可塑剤は１種
又は２種以上混合して用いられるが、好ましい添加量は
塩化ビニル系樹脂１００重量部当たり、フタル酸エステ
ル系可塑剤で３０〜７０重量部、リン酸エステル系可塑
剤で１〜７重量部、エポキシ系可塑剤で０゜５〜７重量
部である。

安定剤としてはジプチル錫ジラウレート、ジブチル錫マ
レエートエステル、ジオクチル錫メルカプチド、ステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン
酸亜鉛、ラウリン酸カルシウム、リシノール酸バリウム
、オレイン酸カルシウム、オクトイン酸亜鉛等の１種又
は２種以上が用いられる。また安定化助剤としてはトリ
フェニルホスファイト、ジオクチルフェニルホスファイ
ト、トリス（ノニルフェニル）ホスファイト、ジフェニ
ルイソデシルホスファイト、トリラウリルトリチオホス
ファイト、ジフェニルアシッドホスファイト、ジオクチ
ルアシッドホスファイト等が挙げられ、これら安定化助
剤も１種又は２種以上を用いることができる。

更に必要に応じてベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノ
ン系、サリチル酸系等の紫外線吸収剤、ポリオキシエチ
レンアルキルアミン、ポリグリコールエーテル、ｐ−ス
チレンスルホン酸ナトリウム等の帯電防止剤あるいは酸
化防止剤、着色剤等の添加剤を適宜添加することもでき
る。

本発明の農業用被覆材はフィルム又はシート状に形成さ
れるが、′その厚みは０．０３〜０．３　ｍｍ程度が好
ましい。

〔実施例〕

以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。

実施例１〜６、比較例１〜７第１表に示すフッ素系化合物を用い、以下に示す配合物
をヘンシェルミキサーに仕込み、ｌＯ分間撹拌混合した
後、１８０　’Ｃに加熱溶融してロール混練し、次いで
カレンダー装置によって厚さ０゜ｍＩＩＩｍのフィルム
に形成した。各フィルムをパイプハウス（面積２５０Ｍ
、高さ２．５　ｍ　）の被覆材として使用し、１０月１
日〜翌年１月３１日までの間霧の発生状況を観察した。

結果を第１表にあわせて示す。

に−金ポリ塩化ビニル　　　　　　　１００重量部ジオクチル
フタレート　　　　　４５重量部エピクロルヒドリン系エポキシ樹脂　　　　　　２重量部トリクレジルフォスフェート　　　５重量部バリウム−
亜鉛系液状安定剤　　　２重量部バリウム−亜鉛系粉末
安定剤　　　１重量部ソルビタンモノパルミテート　　
　１重量部ソルビタンステアレート・エチレンオキザイド２モル付加物　　１重量部ベンゾフェノ
ン系紫外線吸収剤　０．２重量部フッ素系化合物　　　
　　　　第１表に記載※１　防霧性は、 ◎・・全く霧の発生がない。

○・・かすかに霧が発生する。

Δ・・やや濃い霧が発生する。

×・・濃い霧が発生する。

として判定した。

〔発明の効果〕以上説明したように本発明農業用被覆材は、塩化ビニル
系樹脂１００重量部当たり、非イオン界面活性剤０．５
重量部以上と、ＨＩＩＩＣＩＩＦ　２％、１−ｓ基を有
するフッ素系化合物及び／又はＨ＠Ｃ＠Ｆ　Ｌ、、−１−ａｍ基を有するフッ素系化合
物０．０１〜１．０重量部”とを添加したことにより、
被覆材表面への結露が防止されるとともに、防霧効果に
も優れ、しかも従来のもののように防霧性が短期間で低
下する虞れがなく、優れた防霧性が長期間に亘って保持
される効果を有するものである。

Claims

【特許請求の範囲】　塩化ビニル系樹脂１００重量部当たり、非イオン界面
活性剤０．５重量部以上と、Ｈ＿ｍＣ＿ｎＦ＿２＿ｎ＿＋＿１＿−＿ｍ基を有するフ
ッ素系化合物及び／又はＨ＿ｍＣ＿ｎＦ＿２＿ｎ＿−＿
１＿−＿ｍ基を有するフッ素系化合物（但し、ｍは１〜
３の整数、ｎは３〜２０の整数）０．０１〜１．０重量
部とを含有し、シート状或いはフィルム状に形成したこ
とを特徴とする農業用被覆材。