JPH0121143B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0121143B2
JPH0121143B2 JP21295081A JP21295081A JPH0121143B2 JP H0121143 B2 JPH0121143 B2 JP H0121143B2 JP 21295081 A JP21295081 A JP 21295081A JP 21295081 A JP21295081 A JP 21295081A JP H0121143 B2 JPH0121143 B2 JP H0121143B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
trans
present
mixture
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP21295081A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58135850A (ja
Inventor
Setsuo Fujii
Toshihiro Hamakawa
Kazuo Ogawa
Yoshuki Muranaka
Sadao Hashimoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP21295081A priority Critical patent/JPS58135850A/ja
Priority to US06/377,074 priority patent/US4452813A/en
Priority to AU83679/82A priority patent/AU536817B2/en
Priority to NLAANVRAGE8202064,A priority patent/NL187352C/xx
Priority to IT67661/82A priority patent/IT1157013B/it
Priority to FR8208888A priority patent/FR2509297A1/fr
Priority to DE3219244A priority patent/DE3219244C2/de
Priority to ES513184A priority patent/ES8401754A1/es
Priority to CH3165/82A priority patent/CH649079A5/de
Priority to CA000403485A priority patent/CA1189082A/en
Priority to GB08214826A priority patent/GB2101124B/en
Priority to KR8202253A priority patent/KR880002298B1/ko
Priority to ES83522317A priority patent/ES522317A0/es
Publication of JPS58135850A publication Critical patent/JPS58135850A/ja
Publication of JPH0121143B2 publication Critical patent/JPH0121143B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な誘導体およびこれを含有する抗
脂血症剤に関する。 本発明の誘導体は、文献未記載の新規化合物で
あり、下記一般式()で表わされるトランス−
スルホネート誘導体である。 〔式中R1はアルキル基又はアルコキシ基、lは
0又は1〜3の整数及びR2はアルキル基を示
す。〕 上記一般式()中R1及びR2で表わされるア
ルキル基としては炭素数1〜6の直鎖状もしくは
分枝状アルキル基、例えばメチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル基等を、R1で表わされるアルコキシ基として
は、炭素数1〜4の低級アルコキシ基、例えばメ
トキシ、エトキシ、プロピルオキシ、イソプロピ
ルオキシ、ブチルオキシ基等を夫々例示できる。
上記R1で表わされる各置換基は、ベンゼン環上
の任意の位置に存在し得るものであり、1個であ
る必要はなく、2〜3個存在していてもよい。ま
たR2で表わされる置換基は、シクロヘキシル環
上の任意の位置に存在し得るものであり、その立
体配置はトランス体である。従つて本発明誘導体
は、トランス−1−(ベンゼンスルホニルオキシ)
−2−シクロヘキシル−2−エタノン誘導体と呼
ばれるものである。 本発明の上記一般式()で表わされる化合物
は、例えば下記<A法>及び<B法>により製造
できる。 <A法> 一般式 〔式中R2は上記に同じ。〕で表わされるトランス
体ジアゾ化合物と、一般式 〔式中R1及びlは上記に同じ。mは0、1又は
2を示す。〕で表わされる化合物とを反応させる。 上記A法における反応は、通常溶媒中で行なわ
れる。溶媒としては反応に関与しないものである
限り、特に限定されないが、一般にジメチルエー
テル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類、アセトニトリル、ク
ロロホルム、ジクロルメタン等の非プロトン性溶
媒、石油エーテル、リグロイン等が好適に用いら
れる。トランス体ジアゾ化合物()と化合物
()の使用割合は適宜選択すればよいが、一般
には化合物()に対し、化合物()を等モル
以上使用するのが有利である。また反応は一般に
約−10〜60℃好ましくは約0℃〜室温程度におい
て有利に進行する。 上記において原料として用いられるトランス体
ジアゾ化合物()は、通常下記のようにしてシ
ス−トランス混合物である公知化合物()に塩
化チオニル()を作用させてシス−トランス混
合物である化合物()を得、これにジアゾメタ
ン()を作用させてシス−トランス混合物であ
る化合物(−a)を得、これを常法に従い例え
ばクロマトグラフイーにかけトランス体()を
分離することにより収得される。 〔式中R2は上記に同じ。〕 上記化合物()と塩化チオニル()の反
応、化合物()とジアゾメタン()の反応及
び得られる化合物(−a)からのカラムクロマ
トグラフイーによるトランス体()の分離は、
夫々通常の方法に従い実施できる。例えば化合物
()とジアゾメタン()との反応は上記A法
に例示したと同様の溶媒中化合物()に対し一
般に2倍モル以上のジアゾメタン()を用い
て、約−10℃〜室温程度の温度条件下に有利に行
なわれる。上記各反応の詳細は、後記参考例に示
す通りである。 <B法> 一般式 〔式中R2は上記に同じ。〕で表わされるトランス
−1−(ハイドロキシアセチル)−シクロヘキサン
誘導体()に、一般式 〔式中R1及びlは上記同じ。〕で表わされるベン
ゼンスルホニルクロライドを反応させる。 上記B法における反応は、適当な溶媒中、脱塩
化水素剤としての塩基の存在下に行なわれる。溶
媒としては、反応に関与しないもの例えばジクロ
ルメタン、ジクロルエタン、クロロホルム等のハ
ロゲン化炭化水素類を好適に利用できる。また脱
塩化水素剤として利用される塩基としては、通常
のもの例えばピリジン、トリエチルアミン、N,
N−ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジア
ザビシクロ(5.4.0)−7−ウンデセン(D.B.U)
等を有利に用い得る。トランス−1−(ハイドロ
キシアセチル)−シクロヘキサン誘導体()と、
ベンゼンスルホニルクロライド()との使用割
合は、適宜に決定でき、特に限定されないが、通
常両者を等モル量となる割合で用いるのが好まし
い。反応は通常約−10〜50℃、好ましくは約−5
〜5℃の範囲の温度下に良好に進行する。 上記B法に利用する原料化合物の一方であるト
ランス−シクロヘキサン誘導体()は、例えば
次式に示されるようにシス−トランス混合物(
−a)を、アルコール中ナトリウムアルコキサイ
ド(XI)と反応させて、シス体をトランス体に変
換後、得られるトランス体()を常法に従い臭
素化し、次いで得られる臭素化物(XII)を常法に
従い例えば蟻酸エチル、水酸化カリウム及びメタ
ノールを用いて加水分解することにより製造する
ことができる。之等各反応の詳細は、後記する参
考例に示す通りである。 上記A法及びB法により得られる本発明化合物
は、通常の分離手段例えばカラムクロマトグラフ
イー、再結晶、減圧蒸留等により単離することが
できる。 本発明化合物は、エステラーゼ阻害作用、キモ
トリプシン阻害作用及び抗脂血症作用を有し、抗
脂血症剤として、また抗炎症剤及び免疫調節剤と
して有用であり、本発明は、かかる新規なトラン
ス−スルホネート誘導体を含有する抗脂血症剤を
も包含するものである。 高脂血症は、動脈硬化、心腎血管症患、糖尿病
等の各種成人病の危険因子である事が認識されて
おり、その軽減乃至予防用薬剤としては、症患の
性格上薬剤の使用が長期間に渡る可能性があり、
安全度の高い薬剤が要求されている。しかるに従
来から抗脂血症剤として知られているニコチン酸
及びその誘導体、デキストラン硫酸、クロフイブ
レート及びその誘導体等は種々の副作用が報告さ
れている。即ちニコチン酸及びその誘導体は、血
管拡張作用による皮膚痒感、顔面紅潮、胃腸障
害、肝機能障害、耐糖能悪化等の副作用が認めら
れており、さらに1日3g以上の大量投与を必要
とすることからも副作用の多い薬剤である。また
クロフイブレートは世界的にも広く使用されてい
る抗脂血症剤として代表的な薬剤であるが、最
近、クロフイブレートの発癌作用が重大な副作用
として報告され、各種研究機関において動物試験
あるいは疫学的調査が行われているが、最終的結
論が得られておらず、各国にてそれぞれクロフイ
ブレートの臨床使用制限を設け使用しているのが
現状である。さらにこの発癌性に加えて、クロフ
イブレートは、そのステロール***増加作用から
消化器中の胆石発生率の増加報告もあり、新たな
副作用として問題視されている。 本発明の抗脂血症剤は、その抗脂血症効果にお
いて、公知のニコチン酸及びその誘導体、デキス
トラン硫酸、クロフイブレート及び誘導体を凌ぐ
ものであり、しかもその毒性は非常に弱く、安全
域が極めて広く、従来の抗脂血症剤に比べ安全性
の高い点において特徴付けられる。 本発明の抗脂血症剤は、その投与経路により
種々の製剤化が可能である。例えば経口剤として
は錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液体等の各
種製剤形態を、また非経口剤としては坐剤等の形
態をとり得る。之等各形態への調製は、常法に従
い通常の担体その他の添加剤を用いて行なわれ
る。 錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤を製造する際
に用いられる賦形剤としては、例えば乳糖、蔗
糖、デンプン、タルク、ステアリン酸マグネシウ
ム、結晶セルロース、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、グリセリン、アルギン酸
ナトリウム、アラビアゴム等を、結合剤としては
ポリビニルアルコール、ポリビニルエテール、エ
チルセルロース、アラビアゴム、シエラツク、白
糖等を、滑尺剤としてはステアリン酸マグネシウ
ム、タルク等を、その他通常公知の着色剤、崩壊
剤等の添加剤を任意に用いることができる。尚錠
剤は周知の方法によりコーテイングしても良い。
又液体製剤は水性又は油性の懸濁液、溶液、シロ
ツプ、エリキシル剤等であつてよく、通常の希釈
剤その他の添加剤を用いて常法に従い調製され
る。 坐剤を製造する際の基剤としては、例えばカカ
オ脂、ポリエチレングリコール、ラノリン、脂肪
酸トリグリセライド、ウイテツプゾル(登録商標
ダイナマイトノーベル社)等の油脂性基材を用い
ることができる。 本発明の抗脂血症剤の投与量は、患者の症状、
体重、年令等によつて異なり、一概に限定するこ
とはできないが、通常成人一日当り有効成分化合
物量が約50〜1500mgとすればよく、これは好まし
くは1〜4回に分けて投与される。また一単位製
剤当りの有効成分化合物含量は例えば約10〜1500
mgとするのが好ましい。 以下本発明化合物を製造するために用いる一般
式()で示されるトランス−ジアゾケトン体の
代表的な化合物を表1に、一般式()で示され
るトランス−1−(ハイドロキシアセチル)−シク
ロヘキサン誘導体の代表的な化合物を表2に示
す。また本発明の一般式()で示されるトラン
ス−スルホネート誘導体の代表的な化合物を表3
−(1)及び−(2)に示す。各表中MSはマススペクト
ル分析結果(M+)を示し、またH−NMRは
CDCl3中で測定した核磁均共鳴スペクトル分析結
果(δppm値)を示す。
【表】
【表】
【表】
【表】 以下、上記表1及び表2記載の各化合物の製造
例を参考例として挙げる。 参考例 1 4−イソプロピル安息香酸25.0gを酢酸中、ア
ダムス型酸化白金1.0gを用いて室温下100気圧で
水素添加して沸点131〜134℃/1mmHgの4−イ
ソプロピルシクロヘキサン−1−カルボン酸23.0
g(収率88.8%)を得た。(シス体及びトランス
体の割合はH−NMR分析の結果より約3:1と
認められた。) 4−イソプロピル−シクロヘキサン−1−カル
ボン酸23.0gを塩化チオニルで処理して沸点140
〜142℃/45mmHgの4−イソプロピル−シクロヘ
キサン−1−カルボニルクロライド23.0g(収率
90.1%)を得た。 4−イソプロピル−シクロヘキサン−1−カル
ボニルクロライド6.0gと、過剰のジアゾメタン
より淡黄色油状の1−ジアゾ−2−(4−イソプ
ロピルシクロヘキシル)−2−エタノンを定量的
に得た。 上記で得られた1−ジアゾ−2−(4−イソプ
ロピル−シクロヘキシル)−2−エタノンのシス
体及びトランス体混合物(3:1)をシリカゲル
カラムクロマトグラフイー(展開溶媒:クロロホ
ルム)にて分離精製し、先の分画より淡黄色油状
のシス−1−ジアゾ−2−(4−イソプロピル−
シクロヘキシル)−2−エタノン3.5gを得、又後
の分画より融点34〜34.5℃のトランス−1−ジア
ゾ−2−(4−イソプロピル−シクロヘキシル)−
2−エタノン(化合物A)1.2gを得た。 参考例 2 参考例1と同様の操作により、表1に記載の化
合物B〜Dを合成した。 参考例 3 1−アセチル−4−イソプロピルシクロヘキサ
ンのシス−トランス混合体12gを、等モルのナト
リウムメトキサイドと共にメタノール150ml中で
6時間加熱撹拌した。反応後、減圧下で溶媒を留
去し、残渣に水50mlを加え溶解させ、エーテル50
mlで3回抽出した。抽出液を水洗し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。乾燥後、減圧下で溶媒を留
去し、残液を減圧蒸留し、沸点109〜113℃/18〜
19mmHgのトランス−1−アセチル−4−イソプ
ロピルシクロヘキサン9gを得た。 トランス−1−アセチル−4−イソプロピル−
シクロヘキサン8gをメタノール130mlに溶解し
た。室温下、臭素8gを一度に加えて4時間撹拌
した。反応後、炭酸水素ナトリウムを加えて中和
し、減圧下で溶媒を留去し、残液に水30mlを加え
てエーテル100mlで2回抽出した。抽出液を水洗
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥後、減
圧下で溶媒を留去し、残液を減圧蒸留して沸点
113〜115/2mmHgのトランス−1−(ブロムアセ
チル)−4−イソプロピル−シクロヘキサン8.5g
を得た。 メタノール60mlに水酸化カリウム4.5gを溶解
し、氷冷下、ギ酸エチル6.6gを加えて2時間加
熱撹拌した。次に再び冷却し、上記反応で得たト
ランス−1−(ブロムアセチル)−4−イソプロピ
ル−シクロヘキサン10gを加えて10時間加熱撹拌
した。反応後、減圧下で溶媒を留去し残液に水を
加えてエーテル100mlで2回抽出した。無水硫酸
ナトリウムで乾燥の後、減圧下で溶媒を留去し、
得られる残液を石油エーテルより結晶化して、融
点43〜44℃のトランス−1−(ハイドロキシアセ
チル)−4−イソプロピル−シクロヘキサン(化
合物E)を6g得た。 参考例 4 表2に記載の化合物F、G及びHを、上記参考
例3と同様にして得た。 参考例 5 メタノール200mlに金属ナトリウム1.6gを加え
アルコラートとし、これにシス、トランス混合体
である2−(4−イソブチル−シクロヘキシル)−
2−エタノン12gを加えて、16時間加熱撹拌し
た。反応冷後メタノール−硫酸混液で中和した。
メタノール50ml追加し、室温下に臭素9.0gを加
えて脱色するまで撹拌した。次に炭酸水素ナトリ
ウムで中和し、メタノール40mlに水酸化カリウム
4.5gを溶解した溶液を反応温度を5℃以下に保
ちながら滴下した。 滴下後1時間撹拌した。次に3N−塩酸にてPH
=2〜3として1時間撹拌した。その後1N−水
酸化ナトリウム溶液でPH=7〜8として溶媒を減
圧下で留去した。残液をエーテル50mlで3回抽出
し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾
燥後、溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をn
−ヘキサンで再結晶して白色結晶(化合物F)の
6.9g(53%)を得た。 以下本発明化合物の製造例を実施例として挙げ
る。 実施例 1 参考例1により得られたトランス−ジアゾ−2
−(4−イソプロピル−シクロヘキシル)−2−エ
タノン(化合物A)0.5gを、エーテル30mlに溶
解し、ベンゼンスルホン酸を過剰に加えて窒素の
発生がなくなるまで撹拌した。反応終了後、水洗
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥後減圧
下で溶媒を留去し、残液をカラムクロマトグラフ
イー(展開溶媒:クロロホルム)に付し、融点48
〜49℃のトランス−1−(ベンゼンスルホニルオ
キシ)−2−(4−イソプロピル−シクロヘキシ
ル)−2−エタノン(化合物1)の0.65g(収率
77.8%)を得た。 実施例 2 実施例1と同様の操作により、表3に記載の化
合物2〜8を得た。 実施例 3 トランス−1−(ハイドロキシアセチル)−4−
イソプロピルシクロヘキサン1.1gをベンゼンス
ルホニルクロライド1.1gとを、無水ジクロルエ
タン1.5mlに溶解した。5℃以下に冷却下、トリ
エチルアミン1mlを滴下し、滴下後5℃以下で2
時間撹拌の後、氷−塩酸中に注加し、クロロホル
ム50mlで抽出し、水洗し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。乾燥後、減圧下で溶媒を留去し、得ら
れた油状物を石油エーテルで結晶化し、これを
過し、取した結晶をエタノールより再結晶して
融点48〜49℃のトランス−1−(ベンゼンスルホ
ニルオキシ)−2−(4−イソプロピル−シクロヘ
キサン)−2−エタノン(化合物1)の1.5gを得
た(収率81%)。 実施例 4 化合物3と同様の操作により、化合物2〜8を
合成した。 次に本発明のトランス−スルホネート誘導体に
つき行なわれた薬理作用試験を説明する。 抗脂血症効果試験 7週令、体重200〜220gのウイスター系雄性ラ
ツトを一群5匹として試験に用いる。 本発明化合物100mgを5mlのオリーブ油に溶解
して試験に用いる。本発明化合物を含むオリーブ
油を5ml/Kg相当にてラツトにゾンデを用いて経
口投与し、2時間後エーテル麻酔下にて下行大静
脈よりヘパリンを含む注射筒にて全血6mlを採取
する。得られた血液を5℃、3000r.p.mで遠心分
離し、血漿を得る。 得られた血漿のトリグリセライド含量を、和光
純薬社製のトリグリセライド測定キツト(トリグ
リセライド−テストワコー)を用いて測定する。
対照群にはオリーブ油のみを同様に投与する。正
常群には何らの処理も行わない。之等両群とも本
発明化合物処置群と同様、血漿中のトリグリセラ
イド含量を測定する。 本発明化合物の高脂血症抑制率を次式により算
出する。 抑制率(%)=A−C/A−B×100 A:対照群トリグリセライド含量 B:正常群トリグリセライド含量 C;本発明化合物処置群トリグリセライド含量 急性毒性試験 6週令、体重180〜200gのウイスター系雄性ラ
ツトを一群5匹として、本発明化合物を30%のポ
リエチレングリコール6000の水溶液に懸濁して経
口投与する。試験開始より一週間に渡つて一般中
毒症状、体重及び死亡の有無を連日観察して
LD50値を求める。 上記各試験結果を表4に示す。表4においてト
リグリセライド抑制率はTG抑制率と表示する。
尚表4には、前記各参考例1及び2で得られたシ
ス体を用い、実施例1又は2と同様に操作して、
得られた本発明化合物(トランス体)に対応する
シス体(参考化合物、表中本発明化合物No.と同一
No.を付して示す)を用いて上記と同一試験を繰り
返した結果を併記する。
【表】 上記第4より明らかな通り、本発明の一般式
()で表わされるトランス−スルホネート誘導
体は、同じ構造式を有し、立体配置がシス体であ
る化合物に比較して、優れた抗脂血症効果を有す
ることが判る。 次に本発明の製剤例を示す。 製剤例 1 化合物2を含有する1カプセル内容物重量500
mgの軟カプセル剤 化合物2 250mg オリーブ油 250mg 上記組成量を常法に従い一カプセルに充填す
る。 製剤例 2 化合物8を含有する1錠重量406mgの錠剤 化合物8 100mg 軟質無水ケイ酸 80mg 結晶セルロース 140mg 乳 糖 80mg タルク 2mg ステアリン酸マグネシウム 4mg 上記組成量を常法に従い1錠に成型する。 製剤例 3 化合物4を含有する1個重量2000mgの坐剤 化合物4 1000mg ウイテプゾールW−35 1000mg 上記組成量を常法に従い1個の坐剤に成型す
る。 製剤例 4 化合物7を含有する1包1000mgの顆粒剤 化合物7 200mg 軽質無水ケイ酸 170mg 結晶セルロース 350mg 乳 糖 270mg ステアリン酸マグネシウム 10mg 上記組成物を常法に従い1包の顆粒剤に調製す
る。 製造例 5 化合物1と含有する1バイヤル20mlのエリキシ
ル剤 化合物1 300mg エタノール 0.5ml グラニユー糖 2000mg ニツコールHCO−60 150mg 香 料 0.01ml 精製水にて20mlとする。 上記組成量を常法に従い1バイヤルのエリキシ
ル剤に調製する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中R1はアルキル基又はアルコキシ基、lは
    0又は1〜3の整数及びR2はアルキル基を示
    す。〕 で表わされるトランス−1−(ベンゼンスルホニ
    ルオキシ)−2−シクロヘキシル−2−エタノン
    誘導体。 2 一般式 〔式中R1はアルキル基又はアルコキシ基、lは
    0又は1〜3の整数及びR2はアルキル基を示
    す。〕 で表わされるトランス−1−(ベンゼンスルホニ
    ルオキシ)−2−シクロヘキシル−2−エタノン
    誘導体を含有する抗脂血症剤。
JP21295081A 1981-05-22 1981-12-29 トランス−1−(ベンゼンスルホニルオキシ)−2−シクロヘキシル−2−エタノン誘導体及びこれを含有する抗脂血症剤 Granted JPS58135850A (ja)

Priority Applications (13)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21295081A JPS58135850A (ja) 1981-12-29 1981-12-29 トランス−1−(ベンゼンスルホニルオキシ)−2−シクロヘキシル−2−エタノン誘導体及びこれを含有する抗脂血症剤
US06/377,074 US4452813A (en) 1981-05-22 1982-05-11 Sulfonate derivatives, process for preparing same and antilipemic compositions containing the derivative
AU83679/82A AU536817B2 (en) 1981-05-22 1982-05-13 Sulfonate derivatives
NLAANVRAGE8202064,A NL187352C (nl) 1981-05-22 1982-05-19 Farmaceutisch preparaat, alsmede sulfonzuurester van een 2-oxoalkanol derivaat.
IT67661/82A IT1157013B (it) 1981-05-22 1982-05-20 Derivati solfonati procedimento per la loro preparazione e composizioni antilipemiche contenenti detti derivati
FR8208888A FR2509297A1 (fr) 1981-05-22 1982-05-21 Benzene-sulfonates organiques, leur preparation et compositions antilipemiques contenant ces substances
DE3219244A DE3219244C2 (de) 1981-05-22 1982-05-21 Sulfonatderivate, Verfahren zu ihrer Herstellung und diese Derivate enthaltende Arzneimittel
ES513184A ES8401754A1 (es) 1981-05-22 1982-05-21 "procedimiento de preparar derivados sulfonato".
CH3165/82A CH649079A5 (de) 1981-05-22 1982-05-21 Sulfonatabkoemmlinge und verfahren zur herstellung solcher sowie diese abkoemmlinge enthaltende antilipaemische praeparate.
CA000403485A CA1189082A (en) 1981-05-22 1982-05-21 Sulfonate derivatives, process for preparing same and antilipemic compositions containing the derivative
GB08214826A GB2101124B (en) 1981-05-22 1982-05-21 Sulfonate derivatives, process for preparing same and antilipemic compositions containing the derivative
KR8202253A KR880002298B1 (ko) 1981-05-22 1982-05-22 술포네이트 유도체의 제조법
ES83522317A ES522317A0 (es) 1981-05-22 1983-05-12 Metodo de preparar derivados sulfonato.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21295081A JPS58135850A (ja) 1981-12-29 1981-12-29 トランス−1−(ベンゼンスルホニルオキシ)−2−シクロヘキシル−2−エタノン誘導体及びこれを含有する抗脂血症剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58135850A JPS58135850A (ja) 1983-08-12
JPH0121143B2 true JPH0121143B2 (ja) 1989-04-19

Family

ID=16630975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21295081A Granted JPS58135850A (ja) 1981-05-22 1981-12-29 トランス−1−(ベンゼンスルホニルオキシ)−2−シクロヘキシル−2−エタノン誘導体及びこれを含有する抗脂血症剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58135850A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3368259D1 (en) * 1982-09-06 1987-01-22 Taiho Pharmaceutical Co Ltd Sulfonic ester derivatives and process for their preparation
JP2504907Y2 (ja) * 1991-12-20 1996-07-24 東洋製罐株式会社 キャップ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58135850A (ja) 1983-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR880002298B1 (ko) 술포네이트 유도체의 제조법
JP2919030B2 (ja) キノン誘導体
PT98292A (pt) Processo para a preparacao de heterociclos tioxo e de composicoes farmaceuticas que os contem
KR910002583B1 (ko) 피페라진 유도체 또는 이의 염, 이의 제조방법 및 활성 성분으로서 이를 함유하는 약제학적 조성물
JPH05221926A (ja) アルカン酸誘導体、その製造方法およびロイコトリエンが介在する疾患または症状に使用するための調剤学的組成物
EP0180190B1 (en) 3,4-dihydrobenzopyran compounds and pharmaceutical composition containing the same
KR900006724B1 (ko) 벤조티아진 디옥사이드 유도체
JPS63290868A (ja) ジケトピペラジン誘導体およびその塩類
EP0096890B1 (en) Oxazoleacetic acid derivatives, process for their production and compositions containing said derivatives
JPH0261950B2 (ja)
FR2510113A1 (ja)
EP0149419B1 (en) Acylindole derivatives and pharmaceutical compositions containing them
EP0093945B1 (en) 1,4-dihydropyridine derivatives
JPH0121143B2 (ja)
JPH083163A (ja) 縮合ピリジン誘導体
JPS623145B2 (ja)
JPS63119455A (ja) グリシン誘導体
JPH06100448A (ja) シクロアルカン誘導体、その製造方法およびそれを含有するロイコトリエンが介在する疾患または症状に使用するための調剤学的組成物
FR2849849A1 (fr) Nouveaux acides carboxyliques et derives pour le traitement et la prevention du diabete et des dyslipemies
JPS6229585A (ja) エーテル化若しくはエステル化しうるジヒドロキシ基により位置2で置換された4―ohキノリンカルボン酸の新規の誘導体、その製造方法、及び医薬としてのその使用
US20050009909A1 (en) Carboxylic compound and medicine comprising the same
US5578596A (en) 2-alkoxy-5,6,7,8-tetrahydroquinoxaline derivatives, and production method and use thereof
JP2790335B2 (ja) 共役γ―オキシブテノライド化合物およびこれを有効成分とする抗潰瘍剤
JPH0139422B2 (ja)
EA010020B1 (ru) Соединение карбоновой кислоты и лекарственное средство, его включающее