JPH01208644A - 空調機の温度制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野〕 この発明は、同一空調対象領域（共通空間）内に複数の
空調機をそなえて空調を行なう場合に用いられる温度制
御装置に関するものである。

［従来の技術］ 第２図は従来の空調機の温度制御装置を示すブロック図
であり、同一空調対象領域（共通空間）内に複数（図中
では２台）の空調機をそなえた場合を示している。第２
図において、１はポンプ（後述）の回転数を設定・指令
する制御手段としての調節計、２は各空調機５の近傍に
配設されて空調対象領域６内の温度を検出する温度セン
サ、３は冷水（冷房時）もしくは温水（暖房時）を配管
４により空調対象領域６内における空調機５へ供給する
ポンプ、６は２台の空調機５，５により空調（温度）制
御される空調対象領域、７は温度センサ２により検出さ
れた空調対象領域６内における温度測定値入力信号（検
出信号）、８は調節計３からポンプ３へ出力される回転
数制御指令信号である。そして、上述した調節計１．温
度センサ２．ポンプ３．配管４は、２台そなえられた空
調機５それぞれについて別個独立に設けられている。

次に動作について説明する。空調対象領域６の温度を最
適に保つため、調節計１により空調対象領域６内の温度
を設定・制御し、空調対象領域６内の温度を設定温度と
すべく、温度センサ２からの実際の測定温度と設定温度
とを比較する。そして、その偏差に応じ調節計１からポ
ンプ３へ回転数制御指令信号８を出力し、ポンプ３の回
転数を調整し冷水もしくは温水の供給量を制御する。

これにより、配管４を介して適当量の冷水もしくは温水
が、空調機５へ供給され、空調対象領域６内の温度が制
御される。また、空調対象領域６が広い場合や、負荷に
アンバランスがある場合、前述した制御は、空調機５ご
とに別個独立した閉ループとして行なわれる。

なお、空調機５には、冷房時に冷水、暖房時に温水がポ
ンプ３．配管今により供給される。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の空調機の温度制御装置は以上のように構成されて
いるので、空調対象領域６内の冷気もしくは暖気が流動
した場合、各温度センサ２にて測定される値にばらつき
を生じる。このような場合、例えば、一方の制御系が高
い温度を検出しこれに対応して温度を下げる方向に動作
するにもかかわらず、他方の制御系は低い温度に対応し
たままで、一方の制御系とは反対に温度を上げる方向に
動作するといったように、２つ（あるいはそれ以上）の
制御系が、常にハンチング現象を起すことがある。

その極端な場合には、一方の空調機５の動作の作用が他
方の空調機５のための温度センサ２にて捉えられ、他方
の制御系は制御を絞りながら、一方の制御系は制御を全
開状態として、片側運転のみの状態になってしまう。上
述のようなハンチング現象のために、頻繁な速度変化を
行なうことになって機械的な消耗を早めたり、片側運転
のような制御性の悪化をまねくなどの問題点がある。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、複数の空調機を共通空間で用いる場合に、各
々の制御系に相関関係をもたせ、強制的に同傾向の制御
出力を得るようにして、定常的に生じていた各制御系の
アンバランスを除去し精度の高い制御を効率よく行なえ
るようにした、空調機の温度制御装置を得ることを目的
とする。

、１山４１ を解決するための手段］ この発明に係る空調機の温度制御装置は、制御出力判別
調整手段をそなえたものであり、この制御出力判別調整
手段が、各制御手段から出力される各空調機ごとの制御
目標温度に関する値を比較し、その差が一定期間に亘っ
て設定値以上となった場合には、上記の各制御手段から
の制御目標温度に関する値を同一のものに強制的に切り
換え、この後、上記差が正常範囲内となった場合に前記
の強制的な切り換えを解除しうる機能を有することを特
徴としている。

［作　　　用］ この発明における空調機の温度制御装置では、制御出力
判別調整手段により、各制御手段から出力される各空調
機ごとの制御目標温度に関する値（例えば空調機用のポ
ンプの回転数）が比較され、その差が一定期間に亘って
設定値以上となったと判定された場合には、各制御手段
からの制御目標温度に関する値が同一のものに強制的に
切り換えられる。これにより、複数の空調機番々の制御
系に相関関係が与えられ、各制御系にアンバランスが生
じた場合に１強制的に同傾向の制御出力が得られるよう
になって、上記アンバランスが解消される。そして、上
記の強制的な切り換えの後、上記制御出力判別調整手段
により、上記差が正常範囲内となったと判定された場合
には、前記の強制的な切り換えを解除して、正常な制御
動作に移行する。

［発明の実施例］ 以下、この発明の一実施例を図について説明する。第１
図はこの発明の一実施例による空調機の温度制御装置を
示すブロック図であり、図中、既述の符号と同一の符号
は同一部分を示しているので、その説明は省略する。ま
た、本実施例では、従来と同様に、共通の空調対象領域
６内に２台の空調機５，５をそなえた場合について説明
する。

第１図において、１０は制御出力判別調整手段であり、
この制御出力判別調整手段１０は、各調節計（制御手段
）１から出力される各空調機５ごとの制御目標温度に関
する値、即ち、本実施例ではポンプ３へ回転数制御指令
信号８を常時比較し、その差が一定期間に亘って設定値
以上となった場合には、一方の調節計１からの回転数制
御指令信号８を、他方の調節計１か、らの回転数制御指
令信号８と同一のものに強制的に切り換え、それぞれ制
御信号１１としてポンプ３へ出力するものである。また
、制御出力判別調整手段１０は、前述した強制的な切り
換えの後、各調節計１からの回転数制御指令信号８の差
が正常範囲内となった場合に前述の強制的な切り換えを
解除する機能も有している。

本実施例の装置は、上述のごとく制御出力判別調整手段
１０をそなえたことにより、次のように動作する。

共通の空調対象領域６を２台の空調機５，５で温度制御
するため、通常は各温度センサ２によって検出される温
度にはそれほどの差はなく、空調機５へ冷水もしくは温
水を供給するポンプ３の回転数にも大きな差はない、こ
のときは、制御出力判別調整手段１０は、特に動作する
ことなく、各調節計１からの回転数制御指令信号８をそ
のまま制御信号１１として各ポンプ３へ出力して、正常
時の制御を実行する。

ところが、外部要因等により、空調対象領域６内で空気
の流動が生じ、各温度センサ２により検出された温度に
差がつき始めると、各調節計１の働きにより、各ポンプ
３への回転数制御指令信号８が変化し差が生じてくる。

この回転数制御指令信号８の差を、制御出力判別調整手
段１０により常時比較して求め、その差が設定許容範囲
内にあるか否かを判定する。もし、両者の差が、設定値
以上となり設定許容範囲を超えた場合には、次に設定許
容範囲を超えている期間が一定時間以上継続するかどう
かを判定し、それをも超えた場合には、上記差をなす２
つの回転数制御指令信号８のうち大きい方あるいは小さ
い方（どちらを選択するかは予め設定しておく）を選び
、回転数制御指令信号の強制的に切り換えて同一の制御
信号１１．１１としてポンプ３，３へ出力する。

そして、前述の強制的な切り換えの後も、制御出力判別
調整手段１０により、各調節計１からの回転数制御指令
信号８の差を常に求め、その差が正常範囲内となったか
否かを判定する。もし、上記差が正常範囲内に戻った場
合には、前述の強制的な切り換えを解除して、正常時の
制御動作、即ち、各調節計１からの回転数制御指令信号
８をそのまま制御信号１１として各ポンプ３へ出力する
動作に移行する。

このように１本実施例の装置によれば、２台の空調機５
，５各々の制御系に相関関係が与えられ、各制御系にア
ンバランスが生じても、強制的に同傾向の制御信号１１
．１１がポンプ３，３へ出力され空調機５，５が制御さ
れるので、各制御系のアンバランスが強制的に解消され
ることになり、空調対象領域６における一時的な負荷変
動に対して各制御系がハンチング現象等の片寄った制御
状態に入り込むのを防止できる。従って、従来のように
機械的な消耗を早めたり片側運転のような制御性の悪化
をまねくこともなくなり、精度の高い制御が効率よく行
なわれるのである。

なお、上記実施例では、空調機５を２台そなえた場合に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されるものでな
いことは言うまでもない。

また、上記実施例では、制御出力判別調整手段１０によ
り強制的な切り換えを行なう際に、２つの回転数制御指
令信号８うち大きい方あるいは小さい方を選択するよう
にしたが、予め設定した同一の固定出力に切り換えるよ
うにしてもよく、この場合も上記実施例と同様の効果を
奏する。

さらに、上記実施例では、調節計１と制御出力判別調整
手段１０とを別個にそなえたが、マイクロプロセッサを
応用したコントロールシステムであれば、これらの調節
計１と制御出力判別調整手段１０との機能はソフトウェ
ア処理にて達成することもできる。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、制御出力判別調整手
段により、各制御手段から出力される各空調機ごとの制
御目標温度に関する値の差が一定期間に亘って設定値以
上となった場合には、上記の各制御手段からの制御目標
温度に関する値を同一のものに強制的に切り換えるよう
にしたので、複数の空調機番々の制御系に相関関係が与
えられ、各制御系にアンバランスが生じても、強制的に
同傾向の制御出力が得られ、各制御系のアンバランスが
強制的に解消されることになり、空調対象領域における
一時的な負荷変動に対して各制御系がハンチング現象等
の片寄った制御状態に入り込むのを防止でき、精度の高
い制御を効率よく行なえる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による空調機の温度制御装
置を示すブロック図、第２図は従来の空調機の温度制御
装置を示すブロック図である。 図において、１・・・−調節計（制御手段）、２−温度
センサ、５・−・空調機、６・・−空調対象領域、１０
・−制御出力判別調整手段。 なお、図中、同一の符号は同一、又は相当部分を示して
いる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 共通の空調対象領域内に複数の空調機をそなえ、上記空
   調対象領域内の温度を制御すべく、上記の各空調機の近
   傍に配設されて上記空調対象領域内の温度を検出する温
   度センサと、同温度センサからの検出信号に基づき上記
   の各空調機を制御する制御手段とを上記の各空調機ごと
   にそなえてなる空調機の温度制御装置において、上記の
   各制御手段から出力される上記の各空調機ごとの制御目
   標温度に関する値を比較し、その差が一定期間に亘つて
   設定値以上となつた場合には、上記の各制御手段からの
   制御目標温度に関する値を同一のものに強制的に切り換
   え、この後、上記差が正常範囲内となつた場合に前記の
   強制的な切り換えを解除しうる制御出力判別調整手段が
   設けられていることを特徴とする空調機の温度制御装置
   。