JP2746680B2 - 空調システム - Google Patents

空調システム

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JP2746680B2
JP2746680B2 JP1212511A JP21251189A JP2746680B2 JP 2746680 B2 JP2746680 B2 JP 2746680B2 JP 1212511 A JP1212511 A JP 1212511A JP 21251189 A JP21251189 A JP 21251189A JP 2746680 B2 JP2746680 B2 JP 2746680B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は空調システムに関し、詳しくは、 空調器により温度調整した温調気を空調対象空間に供
給する送風器を設け、前記空調対象空間を目標空間温度
に調整する空調運転での空調負荷を検出する負荷検出手
段を設け、この負荷検出手段による検出空調負荷に基づ
いて、暖房負荷状況では、暖房負荷が大きくなるほど前
記送風器の送風能力を増大させるとともに前記温調気の
給気温度を上昇させる調整状態で、かつ、冷房負荷状況
では、冷房負荷が大きくなるほど前記送風器の送風能力
を増大させるとともに前記温調気の給気温度を低下させ
る調整形態で、暖房負荷状況及び冷房負荷状況の夫々に
おいて前記送風器の送風能力及び前記温調気の給気温度
を調整する負荷対応制御手段を設ける空調システムに関
する。
〔従来の技術〕
従来、特開昭62−84250号公報、特開昭62−225842号
公報、特開昭62−66043号公報に見られるように、この
種の空調システムとしては、空調器により温度調整され
て送風器により供給される温調気を、各室の検出室温と
目標室温との偏差(室温偏差)に応じて各室への供給風
量を調整する形態で複数室に分配する構成において、暖
房運転及び冷房運転の夫々で、それら複数室の室温偏差
の総和(又は、それら室温偏差の内の最大値)に応じ温
調気の給気温度と給気ダクト内圧(換言すれば送風器の
送風能力)とを調整するものがあった。
そして、これらシステムでは、暖房運転の場合、暖房
負荷が減少して給気温度やダクト内圧が設定下限値に至
ると、それ以上の暖房負荷減少に対しては給気温度やダ
クト内圧を設定下限値に維持してしまい、また同様に、
冷房運転の場合、冷房負荷が減少して給気温度が設定上
限値に至るとともにダクト内圧が設定下限値に至ると、
それ以上の冷房負荷減少に対しては給気温度を設定上限
値に維持するとともにダクト内圧を設定下限値に維持し
てしまう調整形態になっていた。
また、同公報に示されるように、冷房運転では、給気
温度は一定に保ったままで、冷房負荷の減少に対し温調
気供給風量の減少側への調整で対応し、そして、温調気
供給風量が設定下限値に至ると最小換気風量の確保の為
に、次には、温調気供給風量を設定下限値に保ったまま
で、冷房負荷の減少に対し給気温度の上昇側への調整で
対応し、一方、暖房運転では、給気温度は一定に保った
ままで、暖房負荷の減少に対し温調気供給風量の減少側
への調整で対応し、そして、温調気供給風量が設定下限
値に至ると同様に最小換気風量の確保の為に、温調気供
給風量を設定下限値に保ったままで、暖房負荷の減少に
対し給気温度の低下側への調整で対応する調整形態を採
るものもあった。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、いずれの調整形態のものにしても、従来のシ
ステムでは、暖房運転において暖房負荷がある程度まで
減少してしまうと、形式によって送風のみは継続するに
しても、また、その後に冷房負荷状況への移行を判定の
上、運転モードを冷房モードに切り換えて新たに冷房運
転を開始するにしても、一旦は、空調器の空気温調運転
(換言すれば給気温度の調整運転)を停止する構成にな
っており、また同様に、冷房運転においても冷房負荷が
ある程度まで減少してしまうと、形式によって送風のみ
は継続するにしても、また、その後に暖房負荷状況への
移行を判定の上、運転モードを暖房モードに切り換えて
新たに暖房運転を開始するにしても、やはり一旦は、空
調器の空気温調運転(給気温度の調整運転)を停止する
構成になっている。
この為、例えば、収容人員の変動や設置機器の発熱量
の変動が大きい、あるいはまた、日射量の変化が大きい
などのことが原因で、暖房負荷状況から冷房負荷状況へ
の負荷状況移行や、冷房負荷状況から暖房負荷状況への
負荷状況移行が生じ易い空調対象空間の場合、それら負
荷状況移行の際の空調器運転の停止で一時的にせよ無空
調状態になるときが目立つようになって、空調性(対人
空調の場合には快適性)が大きく損なわれる問題があっ
た。
この実情に対し、本発明の目的は、空調負荷に応じた
送風能力及び給気温度の調整において、合理的な調整形
態を採用することで、上記問題を効果的に解消する点に
ある。
〔課題を解決するための手段〕
(請求項1記載の発明) 本発明による空調システムの第1の特徴構成は、 空調器により温度調整した温調気を空調対象空間に供
給する送風器を設け、前記空調対象空間を目標空間温度
に調整する空調運転での空調負荷を検出する負荷検出手
段を設け、この負荷検出手段による検出空調負荷に基づ
いて、暖房負荷状況では、暖房負荷が大きくなるほど前
記送風器の送風能力を増大させるとともに、前記温調気
の給気温度を上昇させる調整形態で、かつ、冷房負荷状
況では、冷房負荷が大きくなるほど前記送風器の送風能
力を増大させるとともに前記温調気の給気温度を低下さ
せる調整形態で、暖房負荷状況及び冷房負荷状況の夫々
において前記送風器の送風能力及び前記温調気の給気温
度を調整する負荷対応制御手段を設ける構成において、 この負荷対応制御手段を、 暖房負荷状況での前記給気温度の調整下限値と冷房負
荷状況での前記給気温度の調整上限値とを前記目標空間
温度に一致させて、暖房負荷状況での前記給気温度の調
整と冷房負荷状況での前記給気温度の調整とに連続性を
持たせ、 かつ、暖房負荷状況での前記送風能力の調整下限値と
冷房負荷状況での前記送風能力の調整下限値とを一致さ
せて、暖房負荷状況での前記送風能力の調整と冷房負荷
状況での前記送風能力の調整とに連続性を持たせた調整
形態で、 暖房負荷状況と冷房負荷状況との相互間での負荷状況
移行の際に、前記負荷検出手段の検出空調負荷に基づく
前記送風能力の調整と前記給気温度の調整とを継続して
実行する構成にしてある点にある。
(請求項2記載の発明) 本発明による空調システムの第2の特徴構成は、上記
第1特徴構成の実施において、 前記負荷検出手段を、 前記空調対象空調の検出空間温度が前記目標空間温度
よりも高いことと、その検出空間温度が前記目標空間温
度よりも低いこととの一方を出力増大要因とし、かつ、
他方を出力低下要因として、発生基準出力を増減変化さ
せる構成にし、 前記負荷対応制御手段を、 前記負荷検出手段が発生する前記基準出力と前記送風
能力と前記給気温度とについての設定相関関係に従っ
て、前記送風能力及び前記給気温度を、その設定相関関
係上で前記負荷検出手段の発生基準出力に対応する値に
調整する構成にしてある点にある。
〔作 用〕
(請求項1記載の発明の作用) 上記の第1特徴構成では、空調器により温度調整した
温調気を送風器により空調対象空間に供給する構成にお
いて、負荷検出手段が空調対象空間を目標空間温度に調
整する空調運転での空調負荷を検出するのに対し、暖房
負荷状況の場合、負荷検出手段の検出空調負荷(検出暖
房負荷)に基づいて、暖房負荷が大きくなるほど送風器
の送風能力を増大させるとともに温調気の給気温度を上
昇させる調整形態(逆言すれば、暖房負荷が小さくなる
ほど送風器の送風能力を低下させるとともに温調気の給
気温度を低下させる調整形態)で、負荷対応制御手段が
送風器の送風能力及び温調気の給気温度を調整すること
により、空調対象空間に対する空調出力(暖房出力)が
各時点の暖房負荷と均衡するように調整され、これによ
り、暖房負荷状況において、空調対象空間を目標空間温
度に調整する空間(暖房)が良好に実現される。
また、冷房負荷状況の場合、負荷検出手段の検出空調
負荷(検出冷房負荷)に基づいて、冷房負荷が大きくな
るほど送風器の送風能力を増大させるとともに温調気の
給気温度を低下させる調整形態(逆言すれば、冷房負荷
が小さくなるほど送風器の送風能力を低下させるととも
に温調気の給気温度を上昇させる調整形態)で、負荷対
応制御手段が送風器の送風能力及び温調気の給気温度を
調整することにより、空調対象空間に対する空調出力
(冷房出力)が各時点の冷房負荷と均衡するように調整
され、これにより、冷房負荷状況において、空調対象空
間を目標空間温度に調整する空調(冷房)が良好に実現
される。
そして、これら暖房負荷状況での運転及び冷房負荷状
況での運転において、負荷の減少に応じ送風能力を低減
側へ調整することで、必要以上の大きな送風能力での無
駄な送風器運転を回避して消費動力を低減でき、また、
送風能力の調整と給気温度との調整との両方で負荷変化
に対応することで、対応可能な負荷範囲を大きく確保で
きる。
一方、暖房負荷状況と冷房負荷状況との相互間での負
荷状況移行に対しては、暖房負荷状況での給気温度の調
整下限値と冷房負荷状況での給気温度の調整上限値とを
空調対象空間の目標空間温度に一致させて、冷房負荷状
況での給気温度の調整と冷房負荷状況での給気温度の調
整とに連続性を持たせ、かつ、暖房負荷状況での送風能
力の調整下限値と冷房負荷状況での送風能力の調整下限
値とを一致させて、暖房負荷状況での送風能力の調整と
冷房負荷状況での送風能力の調整とに連続性を持たせた
調整形態で、負荷対応制御手段が負荷検出手段の検出空
調負荷に基づく送風能力の調整と給気温度の調整とを継
続して実行することにより、暖房と冷房との切り換え処
理を不要にした状態で、また、空気温調運転の一時停止
(すなわち一時的無空調状態)を伴わない状態で、さら
にまた、給気温度の急変や送風能力の急変(すなわち温
調気送風量の急変)の無い状態で、これら暖房負荷状況
と冷房負荷状況との間での負荷状況移行に対し良好に対
処できる。
なお、当然のことではあるが、この調整形態を採るこ
とにおいて、空調器には給気温度を目標空間温度に調整
できる形式のものを選定しておく。
(請求項2記載の発明の作用) 上記の第2特徴構成では、負荷検出手段を、空調対象
空間の検出空間温度が目標空間温度よりも高いことと、
その検出空間温度が目標空間温度よりも低いこととの一
方を出力増大要因とし、かつ、他方を出力低下要因とし
て、発生基準出力を増減変化させる構成にすることで、
その基準出力が、暖房負荷状況と冷房負荷状況、及び、
それらの間の負荷状況移行過程の全体を通じ空調負荷に
対応して連続的に変化する出力となるようにし、この基
準出力の作成をもって空調負荷の検出とする。
そして、負荷対応制御手段を、負荷検出手段が発生す
る基準出力と送風能力と給気温度とについての設定相関
関係に従って、送風能力及び給気温度を、その設定相関
関係上で負荷検出手段の発生基準出力に対応する値に調
整する構成にすることで、送風能力及び給気温度の調整
を空調負荷変化に対し適切に対応させた状態で、暖房負
荷状況と冷房負荷状況、及び、それらの間の負荷状況移
行過程の全体を通じて連続的かつ円滑に行えるようにす
る。
すなわち、このことにより、暖房負荷状況と冷房負荷
状況との相互間での負荷状況移行の際の検出空調負荷に
基づく送風能力調整と給気温度調整との継続実行を精度
良く円滑に実現できるようにする。
〔発明の効果〕
(請求項1記載の発明の効果) 前記の第1特徴構成によれば、送風器運転の消費動力
を低減できることで省エネ面で優れ、しかも、対応可能
な負荷範囲を大きく確保できることで負荷対応性にも優
れた空調システムにすることができる。
そして、これのことに加え、暖房負荷状況と冷房負荷
状況との相互間での負荷状況移行に対し、暖房と冷房と
の切り換え処理を不要にした状態で、また、空調温調運
転の一時停止(すなわち一時的無空調状態)を伴わない
状態で、さらにまた、給気温度の急変や送風能力の急変
(すなわち温調気送風量の急変)の無い状態で良好に対
処できることにより、特に、暖房負荷状況と冷房負荷状
況との間で負荷状況移行が生じ易い空調対象空間の場合
において、空調性(対人空調の場合には快適性)を大き
く向上できる。
(請求項2記載の発明の効果) 前記の第2特徴構成によれば、暖房負荷状況と冷房負
荷状況との相互間での負荷状況移行の際の検出空調負荷
に基づく送風能力調整と給気温度調整との継続実行を精
度良く円滑に実現できることにより、第1特徴構成によ
る暖房負荷状況と冷房負荷状況との間での負荷状況移行
の際の空調性の向上を極めて効果的に達成できる。
〔実施例〕
次に実施例を説明する。
第1図は空調システムの全体構成を示し、(1)は空
調対象空間としての対象室、(2)は空気温調手段とし
て冷却コイル(2a)と加熱コイル(2b)とを備える空調
器、(3)は空調器(2)による温調気を給気風路
(4)を介して対象室(1)に送風供給する給気送風
器、(5)は対象室(1)の室内気を還気風路(6)を
介して空調器(2)に戻す還気送風器、(7)は外気取
入風路、(8)は対象室(1)からの還気のうち外気取
入量に相当する量を排気するための排気風路である。
又、(9)はシステムの運転制御を統括的に司る統括
制御器、 (10),(11)は給気送風器(3)、及び、還気送風
器(5)夫々の送風能力(VS),(VR)を統括制御器
(9)からの指令に基づき送風器の回転数制御をもって
調整する送風能力調整器、 (12)は給気温度センサ(13)により検出される空調
器(2)からの供給温調気の温度(すなわち給気温度
(TS))と統括制御器(9)から与えられる設定給気温
度(TSO)との偏差(ΔTS)に基づいて、冷却コイル(2
a)に対する冷媒供給量調整弁(14)及び加熱コイル(2
b)に対する熱媒供給量調整弁(15)を自動調整(すな
わち温調能力を自動調整)することにより、空調器
(2)からの温調気の給気温度(TS)を設定給気温度
(TSO)に調整する温調能力調整器であり、 更に、(16)は室温センサ(17)により検出される対
象室(1)の室温(TR)(すなわち空調対象空間の検出
空間温度)と設定器(18)により人為的に設定される目
標室温(TRO)(すなわち空調対象空間の目標温度)と
の偏差(ΔTR)を対象室(1)の空調負荷を判定するた
めの情報として統括制御器(9)に与える偏差検出器で
ある。
そして、統括制御器(9)には、各送風器(3),
(5)の送風能力(VS),(VR)と空調器(2)からの
温調気の給気温度(TS)とを対象室(1)の空調負荷に
応じて統括的に調整するための調整基準とする基準出力
(CS)を偏差検出器(16)から付与される室温偏差(Δ
TR)に基づいて作成する調整基準出力発生部(9A)、並
びに、この調整基準出力発生部(9A)が発生する基準出
力(CS)に応じて温調能力調整器(12)の調整目標であ
る設定給気温度(TSO)と、各送風能力調整器(10),
(11)の調整目標である各送風器(3),(5)の送風
能力(VS),(VR)とを決定する調整指令発生部(9B)
を備えさせてある。
具体的には、調整基準出力発生部(9A)は、対象室
(1)の空調負荷に応じて増減変化する出力として、正
の室温偏差(ΔTR>0、TR>TRO)が出力増大要因とな
り、かつ、負の室温偏差(ΔTR<0、TR<TRO)が出力
低下要因となる第2図に示す如き変化パターンの基準出
力(CS)を、比例積分動作等により室温偏差(ΔTR)か
ら作成する構成としてある。
又、調整指令発生部(9B)は、基準出力(CS)の変化
パターンに対応させて予め設定してある第3図に示す如
き調整パターンに従って、各時点においてその時の基準
出力(CS)に対応する設定給気温度(TSO)と送風能力
(VS),(VR)とを各調整器(10),(11),(12)に
指示すべき指示値として決定する構成としてある(例え
ば、基準出力(CS)がa点にあるときには、b点におけ
る設定給気温度(TSO)を温調能力調整器(12)に指示
し、かつ、c点における送風能力(VS),(VR)を各送
風能力調整器(10),(11)に指示する)。
以上の構成により、対象室(1)の空調負荷に応じ
て、空調器(2)からの温調気の給気温度(TS)と、各
送風器(3),(5)の送風能力(VS),(VR)とを、
第3図に示す所定の調整パターンに従って自動調整する
ようにしてあり、第3図において、AB間及びDE間では、
給気温度(TS)を一定とした状態で対象室(1)の空調
負荷に応じて各送風器(3),(5)の送風能力(VS
(VR)のみを調整し、一方、BD間では、各送風器
(3),(5)の送風能力(VS),(VR)を一定とした
状態で対象室(1)の空調負荷に応じて給気温度(TS
のみを調整するようにしてある。
第3図において(l)は目標室温(TRO)の調整範囲
であり、例えば、目標室温(TRO)が図中d点に設定さ
れた場合では、CE間での運転が冷房負荷状況での冷房運
転に相当し、かつ、AC間での運転が暖房負荷状況での暖
房運転に相当するが、本例の空調システムにおいては、
同第3図に示すように、暖房負荷状況(AC間)での給気
温度(TS)の調整下限値と冷房負荷状況(CE間)での給
気温度(TS)の調整上限値とを対象室(1)の目標室温
(TRO)に一致させて、暖房負荷状況での給気温度
(TS)の調整と冷房負荷状況での給気温度(TS)の調整
とに連続性を持たせ、かつ、暖房負荷状況での送風能力
(VS),(VR)の調整下限値と冷房負荷状況での送風能
力(VS),(VR)の調整下限値と一致させて、暖房負荷
状況での送風能力(VS),(VR)の調整と冷房負荷状況
での送風能力(VS),(VR)の調整とに連続性を持たせ
た状態で、暖房負荷状況と冷房負荷状況との相互間での
負荷状況移行の際にも調整基準出力発生部(9A)の発生
基準出力(CS)に基づく送風能力(VS),(VR)の調整
と給気温度(TS)の調整とを継続して実行させ、これに
より、暖房と冷房との切り換え処理を不要にした状態
で、また、空気温調運転の一時停止(すなわち一時的無
空調状態)を伴わない状態で、さらにまた、空気温度
(TS)の急変や送風能力(VS),(VR)の急変(すなわ
ち温調気送風量の急変)の無い状態で、暖房負荷状況
(AC間)と冷房負荷状況(CE間)との間で負荷状況移行
に対し良好に対処できるようにしてある。
以上要するに、本実施例において、 偏差検出器(16)、及び、調整基準出力発生部(9A)
は、空調対象空間(1)を目標空間温度(TRO)に調整
する空調運転での空調負荷を検出する負荷検出手段を構
成する。
また、調整指令発生部(9B)、給気側の送風能力調整
器(10)、及び、温調能力調整器(12)は、上記の負荷
検出手段(16),(9A)による検出空調負荷に基づい
て、暖房負荷状況では、暖房負荷が大きくなるほど送風
器(3)(給気送風器)の送風能力(VS)を増大させる
とともに空調器(2)からの温調気の給気温度(TS)を
上昇させる調整形態で、かつ、冷房負荷状況では、冷房
負荷が大きくなるほど送風器(3)の送風能力(VS)を
増大させるとともに空調器(2)からの温調気の給気温
度(TS)を低下させる調整形態で、暖房負荷状況及び冷
房負荷状況の夫々において送風器(3)の送風能力
(VS)及び温調気の給気温度(TS)を調整する負荷対応
制御手段を構成する。
そして、この負荷対応制御手段(9B),(10),(1
2)は、暖房負荷状況での給気温度(TS)の調整下限値
と冷房負荷状況での給気温度(TS)の調整上限値とを空
調対象空間(1)の目標空間温度(TRO)に一致させ
て、暖房負荷状況での給気温度(TS)の調整と冷房負荷
状況での給気温度(TS)の調整とに連続性を持たせ、か
つ、暖房負荷状況での送風能力(VS)の調整下限値と冷
房負荷状況での送風能力(VS)の調整下限値とを一致さ
せて、暖房負荷状況での送風能力(VS)の調整と冷房負
荷状況での送風能力(VS)の調整とに連続性を持たせた
調整形態で、暖房負荷状況と冷房負荷状況との相互間で
の負荷状況移行の際に、前記の負荷検出手段(16),
(9A)の検出空調負荷に基づく送風能力(VS)の調整と
給気温度(TS)の調整とを継続して実行する構成にして
ある。
さらにまた、上記負荷検出手段(16),(9A)は、空
調対象空間(1)の検出空間温度(TR)が目標空間温度
(TRO)よりも高いことと、その検出空間温度(TR)が
目標空間温度(TRO)よりも低いこととの一方を出力増
大要因とし、かつ、他方を出力低下要因として、発生基
準出力(CS)を増減変化させる構成にし、 これに対し、負荷対応制御手段(9B),(10),(1
2)は、負荷検出手段(16),(9A)が発生する基準出
力(CS)と送風能力(VS)と給気温度(TS)とについて
の設定相関関係に従って、送風能力(VS)及び給気温度
(TS)を、その設定相関関係上で負荷検出手段(16),
(9A)の発生基準出力(CS)に対応する値に調整する構
成にしてある。
〔別実施例〕
次に別実施例を列記する。
(イ) 前述実施例においては、空調対象空間(1)の
検出空間温度(TR)と目標空間温度(TRO)との偏差
(ΔTR)に基づいて空調対象空間(1)の空調負荷を判
定する型式を採用したが、これに代えて、検出空間温度
(TR)と目標空間温度(TRO)との偏差に応じて温調気
供給風路(4)の開度を自動調整する変風量装置を設け
る場合等、この変風量装置の風路開度調整状態に基づき
空調対象空間(1)の空調負荷を判定する型式を採用し
ても良く、空調対象空間(1)の空調負荷を検出する負
荷検出手段は、空調負荷そのものを測定検出する型式、
あるいは、上述の如く検出空間温度(TR)と目標空間温
度(TRO)との偏差(ΔTR)や上記変風量装置の風路開
度調整状態等々、空調負荷に対応する諸値・諸状態を検
出する型式のいずれを採用するにしても、種々の検出方
式のものを採用できる。
(ロ) 送風器(3)の送風能力(VS)と温調気の給気
温度(TS)との自動調整において、その調整パターンを
どのようなパターンに設定するかは適宜決定すれば良
く、例えば、第3図に示した前述実施例における調整パ
ターンに代えて、第4図に示すように、一方向への空調
負荷変化に対して送風能力(VS)の調整と給気温度(TS
=(TSO))の調整とを交互に複数回にわたって実施す
る形態の調整パターンや、第5図に示すように、空調負
荷変動に対して送風能力(VS)の調整と給気温度(TS
(TSO))の調整とを並行して実施する部分(FG間及びH
I間)を有する調整パターンを採用する等、種々の形態
の調整パターンを採用できる。
(ハ) 送風器(3)の送風能力(VS)を空調負荷に応
じて調整するに、検出送風量と設定送風量との偏差に基
づき送風能力を調整して送風量を設定送風量に調整する
送風量調整器を設け、この送風量調整器に指示する設定
送風量を空調負荷に応じて調整する型式にしても良く、
又、温調気供給風路の検出風路圧と設定風路圧との偏差
に基づき送風能力を調整して風路圧を設定風路圧に調整
する風路圧調整器を設け、この風路圧調整器に指示する
設定風路圧を空調負荷に応じて調整するようにしても良
い。
(ニ) 空調対象空間(1)はどのような形態・用途の
空間であっても良く、又、送風器(3)から温調気の分
配供給を受ける複数の空間であっても良い。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の実施例を示し、第1図は
システムの構成図、第2図は基準出力の変化パターンを
示す図、第3図は調整パターンを示す図である。第4図
及び第5図は夫々、本発明の別実施例を示す調整パター
ン図である。 (1)……空調対象空間、(2)……空調器、(3)…
…送風器、(9B),(10),(12)……負荷対応制御手
段、(16),(9A)……負荷検出手段、(VS)……送風
能力、(TS)……給気温度、(TRO)……目標空間温
度、(TR)……検出空間温度、(CS)……基準出力。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空調器(2)により温度調整した温調気を
    空調対象空間(1)に供給する送風器(3)を設け、 前記空調対象空間(1)を目標空間温度(TRO)に調整
    する空調運転での空調負荷を検出する負荷検出手段(1
    6),(9A)を設け、 この負荷検出手段(16),(9A)による検出空調負荷に
    基づいて、暖房負荷状況では、暖房負荷が大きくなるほ
    ど前記送風器(3)の送風能力(VS)を増大させるとと
    もに前記温調気の給気温度(TS)を上昇させる調整形態
    で、 かつ、冷房負荷状況では、冷房負荷が大きくなるほど前
    記送風器(3)の送風能力(VS)を増大させるとともに
    前記温調気の給気温度(TS)を低下させる調整形態で、 暖房負荷状況及び冷房負荷状況の夫々において前記送風
    器(3)の送風能力(TS)及び前記温調気の給気温度
    (TS)を調整する負荷対応制御手段(9B),(10),
    (12)を設ける空調システムであって、 前記負荷対応制御手段(9B),(10),(12)を、 暖房負荷状況での前記給気温度(TS)の調整下限値と冷
    房負荷状況での前記給気温度(TS)の調整上限値とを前
    記目標空間温度(TRO)に一致させて、暖房負荷状況で
    の前記給気温度(TS)の調整と冷房負荷状況での前記給
    気温度(TS)の調整とに連続性を持たせ、 かつ、暖房負荷状況での前記送風能力(VS)の調整下限
    値と冷房負荷状況での前記送風能力(VS)の調整下限値
    とを一致させて、暖房負荷状況での前記送風能力(VS
    の調整と冷房負荷状況での前記送風能力(VS)の調整と
    に連続性を持たせた調整形態で、 暖房負荷状況と冷房負荷状況との相互間での負荷状況移
    行の際に、前記負荷検出手段(16),(9A)の検出空調
    負荷に基づく前記送風能力(VS)の調整と前記給気温度
    (TS)の調整とを継続して実行する構成にしてある空調
    システム。
  2. 【請求項2】前記負荷検出手段(16),(9A)を、 前記空調対象空間(1)の検出空間温度(TR)が前記目
    標空間温度(TRO)よりも高いことと、その検出空間温
    度(TR)が前記目標空間温度(TRO)よりも低いことと
    の一方を出力増大要因とし、かつ、他方を出力低下要因
    として、発生基準出力(CS)を増減変化させる構成に
    し、 前記負荷対応制御手段(9B),(10),(12)を、 前記負荷検出手段(16),(9A)が発生する前記基準出
    力(CS)と前記送風能力(VS)と前記給気温度(TS)と
    についての設定相関関係に従って、前記送風能力(VS
    及び前記給気温度(TS)を、その設定相関関係上で前記
    負荷検出手段(16),(9A)の発生基準出力(CS)に対
    応する値に調整する構成にしてある請求項1記載の空調
    システム。
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