JPH0120280B2 - - Google Patents

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JPH0120280B2
JPH0120280B2 JP56215059A JP21505981A JPH0120280B2 JP H0120280 B2 JPH0120280 B2 JP H0120280B2 JP 56215059 A JP56215059 A JP 56215059A JP 21505981 A JP21505981 A JP 21505981A JP H0120280 B2 JPH0120280 B2 JP H0120280B2
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inorganic fiber
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fiber felt
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Hidetoshi Kojima
Makoto Gomaibashi
Osamu Yamamoto
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Nitto Boseki Co Ltd
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Nitto Boseki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、無機質繊維を主成分とし、耐火性と
断熱性とを兼備する無機質繊維製フエルトに関す
るものであり、機械による張付け施工適性及び結
露防止特性に優れ、且つその製造が容易で、主と
して屋根の下地材や壁の下地材等に利用される無
機質繊維製フエルトを提供するものである。 従来、屋根や壁の下地材としては、ポリエチレ
ンフオームやアスベストフオームが使用されてい
たが、ポリエチレンフオームは優れた断熱性は有
するものの、耐火性が無く、更には保水力にも不
足するために結露が落下する等の欠点を有する
し、また、アスベストフオームは断熱性、耐火
性、結露防止特性等は有するものの、アスベスト
フオームの製造時及び該フオームの施工時に発生
するアスベスト粉塵が、肺がんの原因となるとい
う弊害を有している。 このため、断熱性、耐火性等を兼備する無機質
繊維製フエルトとして、ロツクウール製フエルト
とガラス繊維製フエルトとが利用されているが、
前者のロツクウール製フエルトは、これを湿式抄
造法を利用して製造する場合に、抄造脱水後のウ
エツトフエルトの湿潤強度が弱いために抄造が極
めて困難であり、また、乾式製造法による場合に
は、得られるフエルトにおける繊維の分散状態が
悪く、外観、強度、圧縮回復率等に満足するもの
が得られない等の欠点がある。また、後者のガラ
ス繊維製フエルトは、これの通気性が大きいため
に、結露防止性に優れたフエルトを得ることがで
きないという欠点を有しており、いずれも満足さ
れる無機質繊維製フエルトを得ることが出来ない
のが実情である。これに対して本発明は、製造業
者や施工業者等の健康に悪影響を及ぼすアスベス
トが全く使用されていない無機質繊維製フエルト
であつて、耐火性、断熱性、引張り強度、結露防
止特性、圧縮回復率、外観等において優れた特性
を有し、しかも、その製造が容易である等の特性
を有する無機質繊維製フエルトを提供するもので
ある。 本発明の無機質繊維製フエルトは、ロツクウー
ル20〜97重量%、ガラス繊維1〜50重量%、有機
質結合剤1〜30重量%、結合助剤1〜2重量%の
範囲内で構成される必須の固形成分のみによつ
て、あるいは、前記固形成分と必要に応じて添加
される若干量の着色剤とによつて形成されている
ものであり、しかも、その比重が0.5以下に抑え
られているものである。 本発明の耐火性と断熱性とを兼備する無機質繊
維製フエルトにおいては、固形成分中のロツクウ
ールはガラス繊維と共に耐火成分をなすもので、
この無機質繊維製フエルトを構成する必須の固形
成分中の20〜97重量%、好ましくは45〜80重量%
がロツクウールで構成されていることが必要であ
る。これは、ロツクウールが無機質繊維製フエル
トを構成する必須の固形成分中の20重量%未満に
なると、得られる無機質繊維製フエルトに十分な
耐火性を具備せしめることが困難になるばかり
か、満足される結露防止特性を得ることが出来な
くなるためである。 本発明の無機質繊維製フエルトを構成するもう
一方の無機質繊維たるガラス繊維は、この無機質
繊維製フエルトを構成する必須の固形成分中の1
〜50重量%の範囲内で含まれていることが必要で
ある。これは、ガラス繊維が無機質繊維製フエル
トを構成する必須の固形成分中の1重量%未満に
なると、無機質繊維製フエルトを製造する際の抄
造脱水後の湿潤強度が低下するので、製造効率が
悪くなるという欠点を生ずるためであり、また、
ガラス繊維が無機質繊維製フエルトを構成する必
須の固形成分中の50重量%を越えると、得られる
無機質繊維製フエルトの通気性が増すために、該
フエルトの結露防止特性が低下するという欠点を
生ずるためである。 本発明の無機質繊維製フエルトは、必須の固形
成分中の1〜30重量%の有機質樹脂エマルジヨン
または有機質樹脂エマルジヨンと熱溶融性有機質
繊維との混合物からなる有機質結合剤で、前記ロ
ツクウールとガラス繊維とからなる無機質繊維が
絡合、結合せしめられて構成されるものである
が、これは、本発明の無機質繊維製フエルトにお
いて、前記有機質結合剤が、前記無機質繊維製フ
エルトを構成する必須の固形成分中の1重量%未
満になると、得られる無機質繊維製フエルトの乾
燥強度と湿潤強度との両強度が低下するためであ
り、また30重量%を越えると、得られる無機質繊
維製フエルトの耐火性が十分でなくなり、いずれ
も、具備せしめられる物性の面で満足される無機
質繊維製フエルトを得ることが出来なくなる。 この無機質繊維製フエルトにおいて、有機質結
合剤として利用される有機質樹脂エマルジヨンと
しては、アクリル樹脂、変性アクリル樹脂、ポリ
酢酸ビニル、エチレン―酢酸ビニル共重合樹脂、
スチレン―ブタジエン共重合樹脂、ニトリル―ブ
タジエン共重合樹脂、ポリ塩化ビニリデン、変性
ポリ塩化ビニリデン等の各樹脂のエマルジヨン
が、また、熱溶融性有機質繊維としては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロ
ン、ポリ塩化ビニリデン等の各繊維や、エチレ
ン・プロピレン複合繊維等が好適である。本発明
の無機質繊維製フエルトにおいては、前述の通
り、有機質樹脂エマルジヨンまたは有機質樹脂エ
マルジヨンと熱溶融性有機質繊維との混合物から
なる有機質結合剤が利用されるが、この有機質結
合剤として熱溶融性有機質繊維を併用する場合に
は、無機質繊維製フエルトを得る際の抄造工程
で、前記熱溶融性有機質繊維がその抄造性を向上
させる作用を奏し、かつフエルトの乾燥工程で、
該熱溶融性有機質繊維が部分的に熱融着し、フエ
ルトの結合剤としての作用を奏するので、製造効
率を良くするうえに、得られる無機質繊維製フエ
ルトの強度が更に高められる等の効果が得られ
る。 この有機質結合剤は、前記した通り、有機質樹
脂エマルジヨン単体、あるいは該有機質樹脂エマ
ルジヨンと熱溶融性有機質繊維との混合物が利用
されているものであり、無機質繊維製フエルトを
構成する必須の固形成分中の1〜30重量%が前記
有機質結合剤で構成されていれば十分であるが、
実用面からみて、有機質樹脂エマルジヨンは、こ
れの単体が有機質結合剤として使用される場合で
も、あるいは熱溶融性有機質繊維と併用される場
合でも、いずれにおいても、無機質繊維製フエル
トを構成する必須の固形成分中の5〜15重量%程
度が好ましく、また、有機質樹脂エマルジヨンに
併用される熱溶融性有機質繊維は3〜10重量%程
度が好ましい。 本発明の無機質繊維製フエルトを構成する固形
成分中の結合助剤は、無機質繊維製フエルトを湿
式抄造法で得る場合の抄造工程において、バイン
ダーたる前述の有機質樹脂エマルジヨンを、ウエ
ツトフエルトに効果的にリテンシヨン、固着せし
める作用を果すもので、通常、アニオン系又はカ
チオン系の高分子凝集剤が使用される。これら高
分子凝集剤の使用に際しては、その含有量が0.05
重量%程度で凝集効果が十分に発現され、0.1〜
0.5重量%程度でその凝集効果が最良となるが、
1.0重量%以上になると、一旦凝集したフロツク
が再分散する現象が発生するので、約1.0重量%
までに抑えておくことが好ましい。 更に、結合助剤としてアニオン系凝集剤を利用
する場合には、該凝集剤による凝集効果を高める
ために硫酸バンドを併用するのが好ましく、例え
ば、アニオン系凝集剤たるポリアクリルアミドを
必須の固形成分中の0.05〜0.5重量%にし、硫酸
バンドを0.1〜1.5重量%程度使用し、抄造原料た
るスラリーのPHを4.5〜6.8程度に抑えておくのが
好ましい。これは、硫酸バンドを多量に添加する
と、無機質繊維として使用されているロツクウー
ルに酸加水分解反応が起り、得られる無機質繊維
製フエルトの強度が低下するという弊害が発生す
るためである。 以上に説明した通りの成分を必須の固形成分と
する本発明の無機質繊維製フエルトは、前記必須
の固形成分のみによつて、あるいは、前記必須の
固形成分と若干量の着色剤とによつて構成されて
いるものであり、前述の各固形成分が略均一に分
散、絡合され、フエルト状構造をなしているもの
である。 なお、前記無機質繊維製フエルトは、該フエル
トにおける比重が0.5を超えるような高比重のも
のになると、その熱伝導率が大きくなり、断熱性
において十分な性質が得られなくなるので、比重
0.5以下に抑えられていることが必要である。 以上の通りの構成からなる本発明の無機質繊維
製フエルトは、通常の湿式抄造法、即ち、20〜97
重量%のロツクウールと、1〜50重量%のガラス
繊維と、1〜30重量%の有機質結合剤と、1〜2
重量%の結合助剤とから成る固形成分混合物、あ
るいは該固形成分混合物に若干量の着色剤を添加
した全固形成分を、全固形成分の約100倍量の水
中に分散させ、全固形成分約1重量%の分散液か
らなる水性スラリーを形成する第1工程と、該第
1工程で得られた水性スラリーを、長網式(フオ
ードリニヤタイプ)の抄造機を使用して抄造、脱
水し、抄造フエルトを得る第2工程と、該第2工
程で得られた抄造フエルトを乾燥し、成形を完了
せしめる第3工程とからなる湿式抄造法によつて
容易に得ることが出来るが、有機質結合剤たる有
機質樹脂エマルジヨンの1部を、抄造後のウエツ
トフエルトまたは抄造、乾燥後のフエルトにスプ
レーするか、あるいは含浸処理するかして含浸さ
せ、続いて乾燥処理を行うことによつても得るこ
とが出来る。 本発明の無機質繊維製フエルトは叙上の通りの
構成から成るものであり、主成分がロツクウール
とガラス繊維とで成る無機質繊維によつて構成さ
れているので、空隙の多い低比重の構造が付与さ
れるため、優れた耐火性と共に優れた断熱特性と
結露防止特性とを発現するという作用、効果を奏
する。 また、本発明の無機質繊維製フエルトは、湿式
抄造法により容易に得ることが出来るので、従来
の無機質繊維製フエルトを得る際に利用されてい
た湿式抄造設備をそのまま利用して製造すること
が出来るし、特に湿式抄造法によつて本発明の無
機質繊維製フエルトを得る場合には、乾式や半乾
式製造法によつて得られた無機質繊維製フエルト
と比較して、繊維の分散状態が良好で、優れた外
観を有する無機質繊維製フエルトを得ることが出
来るばかりでなく、強度や圧縮回復率において約
1.5倍も優れた無機質繊維製フエルトとすること
が出来る。この優れた圧縮回復率を有する本発明
の無機質繊維製フエルトは、特に折版屋根下地材
として使用された場合に、従来の無機質繊維製フ
エルトでは、ロールフオーミング工程によりその
厚みが製品本来の厚みより約50%もの大巾に低下
してしまうが、ロールフオーミング工程の前後を
通してその厚みがほとんど変わらないので、、施
工手段としてロールフオーミング工程を採つて
も、無機質繊維製フエルト自体の有する断熱性や
結露防止特性が低下するようなことがない。 更に、湿式抄造法によつて本発明の無機質繊維
製フエルトを得る場合には、水性スラリー中にエ
マルジヨン型の有機質顔料を混合することによ
り、製品内部にまで着色されている無機質繊維製
フエルトを得ることが出来るので、フエルトの表
面に多少の傷が生じても色相的に見苦しさのない
製品とすることが出来る。 以下、本発明の耐火性と断熱性とを兼備する無
機質繊維製フエルトの具体的な構成を、製造方法
実施例を以つて説明し、併せ得られた無機質繊維
製フエルトの性質を説明する。 実施例 1 (1) ロツクウール 97.0重量% (繊維長1〜20mm) (2) ガラス繊維(繊維長6mm) 1.0 〃 (3) アクリル樹脂エマルジヨン 0.5 〃 〔AP―5950:東亜合成(株)製〕(固形成分換
算) (4) エチレン―プロピレン複合繊維 0.5 〃 (繊維長10mm、3デニール) 〔ES繊維:チツソ(株)製〕 (5) 硫酸バンド 0.9 〃 (6) アニオン系高分子凝集剤 0.1 〃 〔A―102:東亜合成(株)製〕 以上の各成分を順次水中に分散、混合し、固形
成分濃度1重量%の水性スラリーを調製し、次い
で、得られた水性スラリーを長網式抄造機にて抄
造し、吸引脱水後140℃で10分間乾燥し、本発明
の無機質繊維製フエルトAを得た。 得られた無機質繊維製フエルトAの各性質は、
後記第1表に示す通りである。 実施例 2 (1) ロツクウール 20.0重量% (繊維長1〜20mm) (2) ガラス繊維(繊維長6mm) 50.0 〃 (3) アクリル樹脂エマルジヨン 18.5 〃 〔AP―5950:東亜合成(株)製〕(固形成分換
算) (4) エチレン―プロピレン複合繊維 10.0 〃 (繊維長10mm、3デニール) 〔ES繊維:チツソ(株)製〕 (5) 硫酸バンド 1.35 〃 (6) アニオン系高分子凝集剤 0.15 〃 〔A―102:東亜合成(株)製〕 以上の各成分を用いて、実施例1における手順
と同様の手順を繰り返し、後記第1表に示される
性質を有する本発明の無機質繊維製フエルトBを
得た。 実施例 3 (1) ロツクウール 71.44重量% (繊維長1〜20mm) (2) ガラス繊維(繊維長6mm) 5.0 〃 (3) エチレン―酢酸ビニル 13.0 〃 エマルジヨン (固形成分換算) 〔ヨドゾール:鐘紡NSC社製〕 (4) ポリエチレン繊維 9.0 〃 〔ケミベストFDSS2:三井ゼラパツク社製〕 (5) 硫酸バンド 1.43 〃 (6) ポリアクリルアミド 0.13 〃 〔ポリストロンA117:荒川化学社製〕 以上の各成分を用いて、実施例1における手順
と同様の手順を繰り返し、後記第1表に示される
性質を有する本発明の無機質繊維製フエルトCを
得た。 実施例 4 (1) ロツクウール 71.44重量部 (繊維長1〜20mm) (2) ガラス繊維(繊維長6mm) 5.0 〃 (3) エチレン―酢酸ビニル 5.0 〃 エマルジヨン (固形成分換算) 〔ヨドゾール:鐘紡NSC社製〕 (4) ポリプロピレン繊維 9.0 〃 (繊維長10mm、3デニール) 〔宇部日東化成(株)製〕 (5) 硫酸バンド 1.43 〃 (6) ポリアクリルアミド 0.13 〃 〔ポリストロンA117:荒川化学社製〕 以上の各成分を順次水中に分散、混合し、固形
成分濃度1重量%の水性スラリーを調製し、次い
で、得られた水性スラリーを長網式抄造機にて抄
造し、吸引脱水後、得られたウエツトフエルトの
表面に、塩化ビニリデンエマルジヨン〔クレハロ
ンR7:クレハ化学(株)製〕を固形成分換算で8重
量部スプレーし、140℃で10分間乾燥した。 得られた無機質繊維製フエルトDの各性質は後
記第1表に示す通りである。 尚、本実施例により得られた無機質繊維製フエ
ルトDを、厚さ0.8mmの折版に貼り、600×600mm
の平炉で、最高温度840℃の30分間の加熱試験を
行い、前記フエルトの耐火性能を測定したとこ
ろ、折版の熱変形もなく、又、折版目地部からの
火炎貫通も見られず、JIS A―1304に規定される
耐火性能を有していた。 実施例 5 (1) ロツクウール 70.94重量% (繊維長1〜20mm) (2) ガラス繊維(繊維長6mm) 5.0 〃 (3) エチレン―酢酸ビニル 13.0 〃 エマルジヨン (固形成分換算) 〔ヨドゾール:鐘紡NSC社製〕 (4) ポリエチレン繊維 9.0 〃 (繊維長0.6mm) 〔ケミベストFDSS2:三井ゼラパツク社製〕 (5) 硫酸バンド 1.43 〃 (6) ポリアクリルアミド 0.13 〃 〔ポリストロンA117:荒川化学社製〕 (7) 青色顔料 0.5 〃 〔ブルーFL2B:大日精化(株)製〕 以上の各成分を用いて、実施例1における手順
と同様の手順を繰り返し、本発明の無機質繊維製
フエルトを得たところ、前記実施例3で得られた
無機質繊維製フエルトCと同一の性質を有する無
機質繊維製フエルトで、青色に着色された美麗な
フエルトが得られた。 比較例 1 (1) ロツクウール 98.0重量% (繊維長1〜20mm) (2) アクリル樹脂エマルジヨン 0.5 〃 〔AP―5950:東亜合成(株)製〕(固形成分換
算) (3) エチレン―プロピレン複合繊維 0.5 〃 (繊維長10mm、3デニール) 〔ES繊維チツソ(株)製〕 (4) 硫酸バンド 0.9 〃 (5) アニオン系高分子凝集剤 0.1 〃 〔A―102:東亜合成(株)製〕 ガラス繊維成分を含まない以上(1)〜(5)の各成分
を用いて、実施例1における手順と同様の手順を
施し、比較のための無機質繊維フエルトaを得
た。 本操作中においては、抄造脱水後のウエツトフ
エルトの湿潤強度が低く(約0.5Kg/cm2)、無機質
繊維製フエルトaの製造操作が困難で、製品歩留
りも悪かつた。 因みに、抄造工程中を通して順調な操作を行う
ためには、抄造脱水後のウエツトフエルトの湿潤
強度が約1Kg/cm2以上であることが必要である。 尚、前記無機質繊維製フエルトaの各性質は後
記第1表に示す通りである。 比較例 2 (1) ガラス繊維(繊維長6mm) 98.0重量% (2) アクリル樹脂エマルジヨン 0.5 〃 〔AP―5950:東亜合成(株)製〕(固形成分換
算) (3) エチレン―プロピレン複合繊維 0.5 〃 (繊維長10mm、3デニール) 〔ES繊維チツソ(株)製〕 (4) 硫酸バンド 0.9 〃 (5) アニオン系高分子凝集剤 0.1 〃 〔A―102:東亜合成(株)製〕 ロツクウール成分を含まない以上(1)〜(5)の各成
分を用いて、実施例1における手順と同様の手順
を施し、比較のための無機質繊維製フエルトbを
得た。 得られた無機質繊維製フエルトbの各性質は後
記第1表に示す通りであり、特に結露防止特性の
点で満足されるものではなかつた。 比較例 3 前記実施例1で使用した固形成分と同一の組成
割合による各成分を水中に分散、混合し、固形成
分濃度1.5重量%の水性スラリーを調製し、次い
で、得られた前記スラリーを、前記実施例1で説
明した手順と同一の手順による抄造工程に付すこ
とによつて、比較のための無機質繊維製フエルト
cを得た。 得られた無機質繊維製フエルトcの各性質は後
記第1表に示す通りであり、特に、断熱性能が不
十分であつた。
【表】
【表】 尚、第1表に表示される無機質繊維製フエルト
の引張強度、湿潤強度、結露滴下時間、圧縮回復
率、及び熱伝導率の各値は、以下の通りの測定方
法に従つて得られたものである。 引張強度 島津製作所(株)製テンシロン機使用 試料サイズ 40mm×120mm チヤツク間距離 50mm 引張速度 50mm/分 湿潤強度 抄造脱水後のウエツトフエルトの引張強度を、
前記引張強度と同様の測定方法により測定した結
果である。 結露滴下時間 接合部が水漏れがしないようにハンダ付けされ
た厚さ0.3mmのブリキ製の円錐を作製し、この円
錐の外側全面に無機質繊維製フエルトをゴム系の
接着剤で貼り付ける。 しかる後に、前記円錐の内側に氷の入つた0℃
の水を内填し、これを30℃、80%RHの雰囲気中
に放置し、フエルトの外部に結露が生じ、フエル
トが貼られている円錐の下端部から水滴が落下し
始めるまでの時間を以つて、結露滴下時間とし
た。 圧縮回復率 試料サイズ 20mm×20mm×4mm(厚さ) 島津製作所(株)製のテンシロンを使用し、圧縮速
度5mm/分で、最大圧縮荷重80Kg(20Kg/cm2)に
到達した時点で荷重を解放し、24時間自然放置後
の厚さdmmを測定し、 圧縮回復率(%)=d/4×100 に従つて得られた値である。 熱伝導率 JIS A―1413直接平板法によつて測定した結果
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ロツクウールと、ガラス繊維と、有機質樹脂
    エマルジヨンまたは有機質樹脂エマルジヨンと熱
    溶融性有機質繊維との混合物による有機質結合剤
    と、結合助剤とを必須の固形成分とする比重0.5
    以下の無機質繊維製フエルトからなり、しかも、
    前記必須の固形成分の組成割合が、ロツクウール
    20〜97重量%、ガラス繊維1〜50重量%、有機質
    結合剤1〜30重量%、結合助剤1〜2重量%の範
    囲内にあることを特徴とする耐火性と断熱性とを
    兼備する無機質繊維製フエルト。
JP56215059A 1981-12-29 1981-12-29 耐火性と断熱性とを兼備する無機質繊維製フエルト Granted JPS58120900A (ja)

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