JPH01197145A

JPH01197145A - 車両用故障診断装置

Info

Publication number: JPH01197145A
Application number: JP63020004A
Authority: JP
Inventors: Toshihiro Ishihara; 石原　敏広; Haruhiro Hirano; 晴洋平野; Masao Hideshima; 秀島　政雄; Satoru Kawazoe; 河添　覚
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1988-01-30
Filing date: 1988-01-30
Publication date: 1989-08-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は車両用故障診断装置、特に故障発生時に車外の
故障診断ステーションからの指示にしたがって重要度の
高いもののみを車内の表示器に表示させるようにした故
障診断装置に関する。

（従来の技術）最近、移動体通信技術の進歩によって、例えば特開昭６
１−８９１４４号公報に開示されているような自動車用
故障診断装置が開発されている。

この公報に開示された診断装置は、当該自動車にメモリ
部を有するマイクロコンピュータを積載しておき、該自
動車に備えられた各種制御システムのセンサーやアクチ
ュエータなどからの信号データを上記マイクロコンピュ
ータ内のメモリ部に記憶されているデータと比較して故
障の発生を予知すると共に、故障の発生が予知されたと
きには該自動車に備えられた故障警告表示器に故障警告
を表示する一方、この故障情報を該自動車に備えられた
自動車電話の電話回線を用いてサービス会社の故障診断
用コンピュータに送信し、該コンビ　　　′ユータによ
って故障診断を行うようにしたものである。これによれ
ば、自動車の故障診断が迅速に行われることになる。

（発明が解決しようとする問題点）ところで、上記公報に記載された故障診断装置によれば
、故障の重要度にかかわらず、すべての故障が車内の警
告表示器に表示されることになるが、この場合、故障警
告表示の回数が多くなって乗員に不安感を与えるなど、
当該自動車の信頼性を失わせる結果となり、あるいは故
障警告表示に対する慣れが生じ、重要度の高い故障警告
表示の場合であっても安易に考えて見逃してしまう場合
が生じ得る。

そこで、本発明は、故障に関するデータをすべて車外の
故障診断ステーションに送信して所要の故障診断を行う
一方、当該自動車に備えられた表示器には必要最小限の
故障表示のみを行うようにし、もって乗員に不安感を与
えるなど、当該自動車の信頼性を失わせたりすることな
く、また、故障表示に対する慣れによって重要度の高い
故障を見逃してし才うといったことがない車両用故障診
断装置を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段）上記の目的を達成するために本発明に係る故障診断装置
は次のように構成したことを特徴とする。

すなわち、車載機器の故障を検出する故障検出手段と、
故障発生時に上記故障検出手段からの出力信号を車外の
故障診断ステーションに送信する送信手段とが備えられ
た構成において、上記故障診断ステーションに、車載の
故障検出手段により検出されて上記送信手段によって送
信された故障を重要度の高い故障と低い故障とに分類す
る重要度判定手段を備えると共に、この判定手段によっ
て重要度の高い故障と判定された故障のみを当該車両に
備えられた表示器に表示させる表示制御手段とを備える
。

（作　　用）上記の構成によれば、車載機器の故障に関するデータは
重要度の高低にかかわらず、すべてのデータが車外の故
障診断ステーションに自動的に送信され、該故障診断ス
テーションで故障の重要度が判定される。そして、特に
、重要度の高いと判定された故障のみが当該車両に備え
られた表示器に表示されることになる。つまり、当該車
両に備えられた表示器による故障表示が必要最小限のも
のに限られることになり、従って頻繁に故障表示がなさ
れて乗員に不安感あるいは不信感などを与えることがな
くなると共に、重要度の高い故障については、これを確
実に乗員に告知することができて、このような故障を見
逃してしまうことがなくなる。

（実　施　例）以下、本発明を実施例について説明する。

まず、第１図によって本実施例に係る車両用故障診断装
置の概略を説明すると、該故障診断装置１は車載装置２
と車外の故障診断ステーション３とから構成されている
。上記車載装置２は、車載の各種機器やシステムの制御
とその故障検出とを行う制御ユニット４と、この制御ユ
ニット４と接続された表示装置５と、上記制御ユニット
４と車外の故障診断ステーション３との間の通信を制御
する通信制御ユニット６と、このユニット６による通信
信号を送受信するアンテナ７とから構成されている。ま
た、車外の故障診断ステーション３は、当該車両との間
で上記通信信号を送受信するアンテナ８と、該アンテナ
８に接続されて、上記車載装置２との間の通信を制御す
る通信制御ユニット９と、該ユニット９で受信した信号
に基いて故障診断を行う故障診断ユニット１０とで構成
されている。

次ぎに、第２図により上記車載装置２における制御ユニ
ット４について説明する。

この制御ユニット４は当該車両に搭載された自動変速機
の制御を行うもので、該ユニット４には、車速を検出す
る車速センサ１１、エンジンのスロットル開度を検出す
るスロットルセンサ１２、トルクコンバータのタービン
回転数を検出するタービンセンサ１３、エンジンのアイ
ドル状態を検出するアイドルスイッチ１４などが接続さ
れており、これらのセンサ１１．１２．１３．１４から
の出力信号１１ａ、１２ａ、１３ａ、１４ａが入力処理
回路１５を経て該制御ユニット４内のコンピュータ１６
に入力される。

このコンピュータ１６は、制御部１６ａと故障検出部１
６ｂとから構成されていると共に、メモリ部１７　（Ｒ
，ＡＭ）を備えている。そして、上記制御部１６ａが、
上記各センサ１１〜１４からの入力信号１１ａ〜１４ａ
とメモリ部１７に記憶された所定のプログラムとに基い
て第１変速ソレノイド１８、第２変速ソレノイド１９、
ロックアツプ用ソレノイド２０などに出力処理回路２１
を介して制御信号１８ａ〜２０ａを出力し、これによっ
て自動変速機の作動を制御するようになっている。また
、上記故障検出部１６ｂは、上記各センサ１１〜１４か
らの入力信号１１ａ〜１４ａや制御信号１８ａ〜２０ａ
をメモリ部１７に記憶されているデータもしくはプログ
ラムに照らしてこれらの信号の異常の有無を判定し、当
該自動変速機もしくはその制御システムの故障の発生を
検出するようになっている。そして、所定の異常につい
ては、その発生時に上記出力処理回路２１を介してワー
ニングランプ２２を点灯させるようになっている。

また、この制御ユニット４には、以上の構成に加えて、
送受信データ処理回路２３および表示選択回路２４が備
えられており、これらのうち送受信データ処理回路２３
は、該制御ユニット４と通信制御ユニット６との間での
データの交換を行い、また表示選択回路２４は、後述す
る故障診断ステーション３からの診断データを表示装置
５に選択的に表示させる制御を行う。

また、上記通信制御ユニット６は、故障診断ステーショ
ン３からの診断データ信号を上記アンテナ７を介して受
信する受信回路２５と、該回路２５に受信された信号を
処理し易い信号に変換する受信データ復調回路２６と、
この復調された信号を蓄える受信データバッファ２７と
を有し、また上記制御ユニット４から出力される故障デ
ータ信号を蓄える送信データバッファ２８と、このデー
タ信号を送信し易い信号に変換する送信データ変調回路
２９と、この変調された故障データ信号を上記アンテナ
７から故障診断ステーション３に送信する送信回路３０
とから構成されている。また、この通信制御ユニット６
は、上記の如き受信信号と送信信号との流れを制御して
、上記制御ユニット４における送受信データ処理回路２
３との間で受は渡しする通信制御回路３１を有する。

更に、上記表示装置５は、！ＩＩ御ユニット４の表示選
択回路２４から出力された信号を表示しやすい信号に変
換する信号変換回路３２と、ＣＲＴ等でなる表示器３３
とから構成されている。

次ぎに、故障診断ステーション３の構成を第３図によっ
て説明すると、この故障診断ステーション３における通
信制御ユニット９は、上記車載装置２における通信制御
ユニット６と同様の構成であって、車載装置２から送信
された故障データ信号をアンテナ８を介して受信する受
信回路３４と、この受信した信号を処理し易い信号に変
換する受信データ復調回路３５と、処理された信号を蓄
える受信データバッファ３６とを有し、また後述する故
障診断ユニット１０から出力された診断データ信号を蓄
える送信データバッファ３７と、この信号を送信するに
適した信号に変換する送信データ変調回路３８”と、こ
の信号を送信する送信回路３９とを有する。そして、こ
の通信制御ユニット９にも、受信信号と送信信号との流
れを制御して故障診断ユニット１０との間で受は渡しす
る通信制９４回路４０が備えられている。

また、上記故障診断ユニット１０は、ホストコンピュー
タである故障推論回路４１と、車載装置２からの故障デ
ータ信号に対する処理方法がファイルされているルール
データベースファイル４２とを有する。そして、上記故
障推論回路４１には、インターフェース４３を介して上
記車載装置２からの故障データや推論結果などを表示す
る表示器４４と、必要なデータの入力や当該車両に対す
るメツセージなどを入力するキーボード４５とが接続さ
れ、また、該故障推論回路４１からの診断データを上記
通信制御ユニット９に出力する出力回路４６が備えられ
ている。

次ぎに、上記車載装置２内の制御ユニット４におけるコ
ンピュータ１６の動作を中心として、この実施例の作用
を第４図のフローチャート図によって説明する。

まず、ステップＳ１において、自動変速機の制御に用い
られる各センサ１１〜１４からの入力信号１１ａ〜１４
ａ及び各ソレノイド１８〜２０に出力される制御信号１
８ａ〜２０ａがコンピュータ１６の故障検出部１６ｂに
入力され、メモリ部１７に記憶されているプログラムに
基いて故障の有無が検出される。そしてステップＳ２で
故障有りと判定されれば、故障内容の識別符号が当該故
障データの前に付された上で、ステップＳ３で上記識別
符号に基いてワーニングランプ２２の点灯の要否が判定
され、ワーニングランプ２２の点灯の必要がある場合は
、ステップＳ４においてワーニングランプ２２に点灯用
信号が出力されて、該ランプ２２が点灯される０次いで
、ステップＳ５において、上記故障データが送信信号と
して通信制御ユニット６から車外のサービス工場などの
故障診断ステーション３に送信される。この故障データ
信号は故障診断ステーション３における通信制御ユニッ
ト９に受信されて、故障診断ユニット１０の故障推論回
路４１に入力され、ステップＳ６において、該故障推論
回路４１によりルールデータベースファイル４２に設定
された処理方法に従って故障診断が行われる。そして、
当該故障の重要度に応じてこれを車載装置２の表示装置
５に表示するかどうかが判定されると共に、この診断デ
ータが識別符号を付された上で上記通信制御ユニット９
から当該車両に送信される。

また、この診断データ信号は、ステップＳ７において車
載装置２の制御ユニット４に通信制御ユニット６を介し
て受信される。そして、ステップＳ８において、この診
断データが関連情報データと共にメモリ部１７に一旦記
憶された後、ステップＳ９においてこの診断データの前
に付されている識別符号に基いて当該故障に対する診断
結果を表示するか否かが判定され、表示の必要がある場
合にはステップＳＩＯによって、当該車両に備えられて
いる表示器３３に表示される。

なお、ステップＳ３において、ワーニングランプ２２の
点灯が必要でないと判定された場合にも、当該故障デー
タはステップ８５以下に従って故障診断ステーション３
に送、信され、上記のようにして表示の要否が判定され
る。

以上のようにしてこの実施例によれば、自動変速機の制
御で用いられる各センサ１１〜１４からの入力信号１１
ａ〜１４ａや各ソレノイド１８〜２０に出力される制御
信号１８ａ〜２０ａ等に基いて当該制御システムにおけ
る故障の有無が検出されると共に、故障発生時にはその
故障データが故障診断ステーション３に送信されて、そ
の重要度が判定される。そして、重要度の高い故障の場
合のみ車載の表示装置５に表示されることになるので、
すべての故障表示が行われる場合のように、乗員に不安
感を与えたり、当該車両もしくは故障表示に対する信頼
感を失わせたりすることが防止されることになる。

ここで、ワーニングランプ２２が点灯したにも拘わらず
表示器３３に表示されない場合は、乗員に不安感を与え
ることが考えられるので、この実施例では、第１図に示
すようにマニュアルスイッチ４７が用意されており、こ
のマニュアルスイッチ４７を操作することによって、故
障診断ステーション３で行った診断結果を車内の表示装
置５に表示することがでるようになっている。

なお、上記実施例は自動変速機の制御システムに本実を
適用したものであるが、他の車載制御システム、例えば
アンチスキッドブレーキシステム４８、電子燃料噴射シ
ステム４９などにも本実を適用することができ、その場
合に、これらのシステム間に多重伝送システムが採用さ
れておれば、第２図に示す車載側の通信制御ユニット６
を共用することができる。

（発明の効果）以上のように本発明に係る車両用故障診断装置によれば
、当該車両における故障のすべてを車内の表示器に表示
するのではなく、故障の重要度を車外の故障診断ステー
ションで判定して、重要度の高いものだけを上記表示器
に表示するようにしたので、この種の故障表示が必要最
小限のものについてのみ行われることになる。これによ
り、徒らに故障表示を行って乗員に不安感あるいは不信
怒などを与えることがなくなると共に、故障表示に対す
る慣れによって重要な故障を見逃してしまうといったこ
ともなくなり、故障表示に対する信頼性が向上すること
になる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は車両用故
障診断装置の全体概略構成図、第２図は車載装置の構成
を示すブロック図、第３図は故障診断ステーションの構
成を示すブロック図、第４図は故障診断動作を示すフロ
ーチャート図である。１・・・車両用故障診断装置、３・・・故障診断ステー
ション、６・・・送信手段（通信制御ユニツ））、１６
・・・故障検出手段（コンピュータ）、３３・・・表示
器、４１・・・重要度判定手段（故障推論回路）。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）　車載機器の故障を検出する故障検出手段と、故
障発生時に上記故障検出手段からの出力信号を車外の故
障診断ステーションに送信する送信手段とを有する車両
用故障診断装置であって、上記故障診断ステーションに
備えられて、上記故障検出手段により検出された故障を
重要度の高い故障と低い故障とに分類する重要度判定手
段と、この判定手段によって重要度の高い故障と判定さ
れた故障のみを当該車両に備えられた表示器に表示させ
る表示制御手段とを有することを特徴とする車両用故障
診断装置。