JPH01195891A - 本縫いミシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、本縫いミシンに関し、もつと詳しくは、内か
まかま止め凹所とその凹所に嵌きして内かまの回転を阻
止する回り止め部材との間を上糸が円滑に通過すること
ができるように、内かまの回転を阻止するための本縫い
ミシンの構造に関する。

従来技術 第４図は典型的な先行技術の断面図である。外かま３１
は、矢符３２の方向に回転駆動される。

外かま３１に収納される内かま３３には、かま止め凹所
３４が形成されており、このかま止め凹所３４には、ミ
シンの機体などに固定された回り止め部材３５の突部３
６が嵌り込んで係合する。縫製時において、外がま３１
が矢符３２の方向に回転駆動されると、突部３６とかま
止め凹所３４の回転方向３２の下流側に臨む面３７とが
接触する。

こうして内かま３３は、その回転が阻止される。

このような状態で、外がま３１の剣−ｙ’ｉ　８によっ
て捕らえられた上糸は、内かま３３の外周を摺動しなが
ら糸越しし、突部３６とかま止め凹所３４の面３７との
間を通過して１つの縫い目を形成する。このような突部
３６と面３７とは接触しているために、上糸通過時には
その上糸に不所望な張力が作用する。そのため、上糸の
糸抜は動作を円滑に行うことができず、糸締まりにむら
を生じなり、またルーピングを生じてしまい、縫いの質
が著しく低下してしまう。このような問題を解決するた
めに従来では、オープナ機構が用いられている。このオ
ープナ機構は、第５図に示されるように、内かま３３の
開放側前部に突起３９を形成し、この突起３９にオー１
す４０の揺動片４１が当接して、上糸が前記かま止め凹
所３４を通過する際に、内かま３３を外がま３１の回転
方向３２とは逆方向に微かに角変位させることによって
面３７と突部３６とを離間させ、その隙間を上糸が通過
するように構成されている。オープナ４ｏは、外がま３
１が取付けられた下軸４２に図示しないカム機構を介し
て連結された軸８４３に固定されており、この軸棒４３
がその軸線まわりに角変位することによって、面３７と
突部３６との間を上糸が通過するタイミングに調時して
内かま３３の突起３°９を連打する構成となっている。

したがって、このようなオープナ機構は部品点数が多く
、構造が複雑であり、大きな機械音を発生するなめ、縫
製時に騒音を伴うという問題がある。

発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、騒音を生
じることなく縫製作業を行うことができ、かま止め凹所
と回り止め部材との間隙を上糸が円滑に通過して、縫い
の質を向上することができるようにした本縫いミシンを
提供することである。

問題点を解決するための手段 本発明は、本縫いミシンにおいて、 内かまの開放側前部または側部に永久磁石片を設け、前
記永久磁石片に磁気吸引する磁気吸引部材を前記永久磁
石片に対向する位置で上糸が通過可能な固定位置に設け
て内かまの位置を決定することによって、内かまかま止
め凹所の外かまの回転方向下流側の端部と回り止め部材
との間に上糸が通過可能な間隙を形成させることを特徴
とする本縫いミシンである。

好ましい実施態様では、前記磁気吸引部材は、永久磁石
片であることを特徴とする。

また好ましい実施態様では、前記磁気吸引部材は、電磁
石であることを特徴とする。

また本発明は、本縫いミシンにおいて、内かまの開放側
前部または側部に永久磁石片を設け、これと対向する磁
気吸引部材によって内かまの姿勢を安定させることを特
徴とする本縫いミシンのかまである。

さらに本発明は、本縫いミシンにおいて、ボビンケース
の内かま開放側前部に永久磁石片を設け、前記永久磁石
片に磁気吸引する磁気吸引部材を前記永久磁石片に対向
する位置で上糸が通過可能な固定位置に設けてボビンケ
ースおよび内かまの位置を決定することによって、内か
まかま止め凹所の外かまの回転方向下流側の端部と回り
止め部材との間に上糸が通過可能な間隙を形成させるこ
とを特徴とするボビンケースである。

作　　用 本発明に従えば、外がま回転時において、永久磁石片と
磁気吸引部材とが磁気吸引して、かま止め凹所と回り止
め部材とが離間するように、内かまの回転が阻止される
。したがって、上糸はかま止め凹所と回り止め部材との
間を円滑に通過することができ、これによって上糸に不
所望な張力を作用させることなく、希望する糸調子で縫
製作業を行うことができる。また、内かまは、磁気吸引
部材によって磁気吸引されるため、外かまの回転時に内
かまにがたつきを生じることなく、予め定めた停止位置
で安定な姿勢で停止させておくことができる。したがっ
て内かまの底を摺動する上糸に、内かまのがたつきに起
因して作用する不所望な張力が生じない。さらにボビン
ケースに永久磁石片を設けることによって、既存の内か
まをそのまま用いることができ、利便性が向上されると
ともに、新たに準備すべき部品点数が削減される。

実施例 第１図は、本発明の一実施例の垂直全回転かま１０の正
面図である。本縫ミシンに備えられる垂直全回転かま１
０は、下糸１１が巻回されたボビン１２と、ボビン１２
が収納されるボビンケース１３と、ボビンケース１３が
装着される内かま１４と、内かま１４が収納される外が
ま１５とを含む。内かま１４の外周面には軌条１６が形
成される。軌条１６は、外かま１５に形成された軌溝１
７（第３図参照）に嵌り込んで支持される。内かま１４
は、かま止め凹所１８を有し、このかま止め凹所１８内
に基端部がミシンの機体に固定された回り止め部材１９
の突部２０が嵌り込み、これによって内かま１４の回転
が阻止される。このような垂直全回転かま１０において
、内かま１４の開放側前部である鍔２１には、外方に臨
んで永久磁石片２２が固設される。また、この内かま１
４の鍔２１の前方位置には、ミシンの機体などに固定さ
れた支持部材２３が立設されており、この支持部材２３
の先端部には、磁気吸引部材である永久磁石片２４が固
着されている。この永久磁石片２４と前記永久磁石片２
２とは、相互に対向する面が逆の磁性となっている。

第２図は、垂直全回転かま１０の斜視図であり、第３図
は、第２図の切断面線■−■から見た部分断面図である
。前述した永久磁石片２４は、内かま１４に設けられた
永久磁石片２２と距ＭＬをあけた状態で対向している。

この距離りは、外がま回転時に上糸が永久磁石片２２に
引っ掛かることなく通過できるように選ばれている。

このような構成を有する垂直全回転かま１０において、
縫製作業が開始され、外かま１５がその回転軸線回りに
回転駆動（矢符Ａ方向）されると、軌溝１７の内面が軌
条１６の外面に摩擦接触しているため、内かま１４は、
外がま１５と同一方向（矢符Ａ方向）に回転しようとす
る。しかしながら永久磁石片２２と永久磁石片２４とは
相互に磁気吸引しているため、内かま１４は、かま止め
凹所１８と突部２０とが離間した状態となるようにその
回転が阻止される。このような状態で、剣先２５によっ
て捕らえられた上糸は、外かま１５が回転するにつれて
、ボビンケース１３の前面１３ａに沿って移動し、かま
止め凹所１８と突部２０との間を円滑に通過して１つの
縫い目を形成することができる。したがってこのような
上糸には、不所望な張力が作用しないため、外かま１５
を高速で回転駆動しても、糸切れなどを生じることなく
、質のよい縫い目を形成することができる。

上述の実施例では、磁気吸引部材として永久磁石片２４
を用いるようにしたけれども、この永久磁石片２４に代
えて電磁石を用いるような構成も可能である。これによ
って外かま１５の回転速度に応じてその電磁石の磁力を
変化させ、内かま１４の回転を確実に停止させることが
できるため、高速で外かま１５を回転駆動して縫製作業
を行う各種工業用ミシンに対して、好適に実施すること
ができる。したがって大きな騒音を生じない高速度の縫
製作業を行うことが可能となる。

他の実施例として、内かま１４の鍔２１を永久磁石に代
えた構成であってもよい。さらにボビンケース１３に外
かま１５の回転軸線からずれた位置に永久磁石片を設け
、この永久磁石片に対向して磁気吸引部材を固定位置に
設けて、内かま１４の位置決めを行うようにしてもよい
。このような場合には、ボビンケースだけを改良すれば
よく、したがって内かまをそのまま用いることができ、
既存のがまに関連して本発明を広範囲に実施することが
できる。なお、ボビンケース１３と内かま１４とは相互
に角変位が阻止されている。

上述の実施例では、垂直全回転かま１０を用いるように
したけれども、水平全回転かまに対しても本発明を好適
に実施することができる。

効　　果 本発明によれば、かま止め凹所と回り止め部材の突部と
が相互に離間するように構成されており、これによって
上糸が円滑に繰り出されて、糸切れなどを生じることな
く、縫製動作を行うことができ縫いの質を向上すること
ができる。また先行技術のオープナ機構を用いた場合に
比べて、部品点数を増大させることなく、簡単な構造で
、しかも大きな騒音を生じることなく高速で縫製動作を
行うことができる。また、内かまは磁気吸引部材によっ
て安定に停止させておくことができるため、内かまの底
を摺動する上糸に不所望な張力が作用しない、これによ
って糸切れを防止して希望する糸調子で縫製作業を行う
ことができる。さらに、ボビンケースに永久磁石片を設
けることによって、内かまは改良する必要がないため、
新たに準備すべき部品点数を削減することができ、既存
のがまに関連して本発明を広範囲に実施することができ
るという優れた効果が達成される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の垂直全回転かま１０の正面
図、第２図は垂直全回転かま１０の斜視図、第３図は第
２図の切断面線■−■から見た部分断面図、第４図は典
型的な先行技術の斜視図、第５図は先行技術のオープナ
機構を説明するための斜視図である。 １０・・・垂直全回転かま、１１・・・下糸、１２・・
・ボビン、１３・・・ボビンケース、１４・・・内かま
−１１５・・・外かま、１８・・・かま止め凹所、１９
・・・回り止め部材、２０・・・突部、２１・・・鍔、
２２．２４・・・永久磁石片 代理人　　弁理士　画数　圭一部 図面の浄＠（内容に変更なし） 第１図 冨　２　図 １！３図 第４図 η 第５図 手続補正書く方式） ％式％ ２、発明の名称 本縫いミシン ３、補正をする者 事件との関係　　出願人 住所　大阪市阿倍野区三明町２丁目１０番３２号名称　
株式会社１！瀬製作所 代表者廣瀬徳三 ４、代理人 住　所　大阪市西区西本町１丁目１３番３８号　新興産
ビル国装置ＥＸＯ５２５−５９８５ＩＮＴＡＰＴ　　Ｊ
国際ＦＡＸ　ＧＩＩＩ＆ＧＩ［（０６）５３８−０２４
７平！＃１忽　３日　７１：１番裏口１ ６、補正の対象 図面 ７、補正の内容 図面の浄書（内容に変更なし）。 以　　上 ”　　・−・。 社′品・−／

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）本縫いミシンにおいて、 内かまの開放側前部または側部に永久磁石片を設け、前
   記永久磁石片に磁気吸引する磁気吸引部材を前記永久磁
   石片に対向する位置で上糸が通過可能な固定位置に設け
   て内かまの位置を決定することによつて、内かまかま止
   め凹所の外かまの回転方向下流側の端部と回り止め部材
   との間に上糸が通過可能な間隙を形成させることを特徴
   とする本縫いミシン。
2. （２）前記磁気吸引部材は、永久磁石片であることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の本縫いミシン。
3. （３）前記磁気吸引部材は、電磁石であることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の本縫いミシン。
4. （４）本縫いミシンにおいて、 内かまの開放側前部または側部に永久磁石片を設け、こ
   れと対向する磁気吸引部材によつて内かまの姿勢を安定
   させることを特徴とする本縫いミシンのかま。
5. （５）本縫いミシンにおいて、 ボビンケースの内かま開放側前部に永久磁石片を設け、
   前記永久磁石片に磁気吸引する磁気吸引部材を前記永久
   磁石片に対向する位置で上糸が通過可能な固定位置に設
   けてボビンケースおよび内かまの位置を決定することに
   よつて、内かまかま止め凹所の外かまの回転方向下流側
   の端部と回り止め部材との間に上糸が通過可能な間隙を
   形成させることを特徴とするボビンケース。