JPH01184105A - 繊維強化複合材料の製造装置 - Google Patents

繊維強化複合材料の製造装置

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JPH01184105A
JPH01184105A JP842588A JP842588A JPH01184105A JP H01184105 A JPH01184105 A JP H01184105A JP 842588 A JP842588 A JP 842588A JP 842588 A JP842588 A JP 842588A JP H01184105 A JPH01184105 A JP H01184105A
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resin
reinforcing fibers
belt
fiber
roller
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JP842588A
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Keiji Hiyamizu
冷水 恵次
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Tonen General Sekiyu KK
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Toa Nenryo Kogyyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般に、各種成形の基材として用いられるt
an強化複合材料の製造装置に関し、特にマトリックス
樹脂としてエポキシ樹脂などの樹脂をガラス繊維、炭素
繊維などのような強化繊維に含浸させて作られるプリプ
レグのような繊維強化複合材料を製造する繊維強化複合
材料の製造装置に関する。
″ び。 r!i。
近年、種々の繊維強化複合材料が航空宇宙、陸上輸送、
船舶、建築土木、工業部品、電気音響機器、農漁業用資
材、スポーツ用品等の各分野で広く使用されている。こ
れらの繊維強化複合材料は、強度、耐熱性、耐食性、摩
擦、電気特性及び軽量性等に優れた材料として用いられ
ているもので、このような繊維強化複合材料は、従来2
例えば以下のように製造される。
すなわち、上記繊維強化複合材料を製造するための繊維
強化複合材料の製造装置を簡略的に示した第3図に示さ
れているように、ガラス繊維、炭素繊維の如き強化繊維
が巻付けられ収容されているクリールスタンド12から
ローラ群14に向って、強化繊維を供給し、ローラ群1
4においてこの強化繊維を整列すると共にそのテンショ
ン等を調整して、開繊し、この開繊された強化繊維に、
マトリックス樹脂としてエポキシ樹脂などのような粘性
を有する樹脂を離型紙上に塗工して作製した樹脂塗工紙
を、供給される強化繊維の両側に配設された樹脂塗工紙
供給ローラ16.18から、それぞれ供給し、樹脂塗工
紙上の樹脂を強化繊維に含浸させる。
樹脂が含浸された強化繊維、すなわち樹脂含浸強化繊維
は、その後、一対の含浸加圧ローラ20.22に入り、
上下のIIII型紙を介して加圧され、その結果、樹脂
と強化繊維との含浸がさらに行なわれると共に、所定の
厚さに形成され、一対の含浸加圧ローラ20.22の下
流に配設されている加熱プレート24に送られて、そこ
で加熱され、第1段階の所定の柔らかさを持つプリプレ
グになる。
このように作製されたプリプレグは、さらに、前述と同
様に、一対の含浸加圧ローラ26.28を通過させるこ
とによって、樹脂と強化繊維との含浸性をさらに向上さ
せると共に、所定の厚さに形成し、その後、加熱プレー
)30によって加熱され、第2段階の所定の柔らかさを
持つプリプレグに形成される。
このように作製されたプリプレグは、さらに、一対の含
浸加圧ローラ32.34を通過させ、樹脂と強化amと
の含浸性をさらに向上させると共に、所定の厚さに形成
し、その後、加熱プレート30aによって加熱され、第
3段階の所定の柔らかさを持つプリプレグに形成される
この作製されたプリプレグは、さらに、一対の含浸加圧
ローラ32a、34aを通過させ、樹脂と強化繊維との
含浸性をさらに向上させると共に、所定の厚さに形成し
、その後、冷却プレート36によって冷却し、この冷却
プレート36を通過したプリプレグは、剥離用ローラ3
8によって、プリプレグの上側離型紙が剥離され、この
剥離された上側離型紙は、上側離型紙巻取リローラ40
によって、巻取られ、また、剥離用ローラ38によって
、上側離型紙と分離された下側離型紙及び樹脂含浸強化
繊維すなわちプリプレグは、−対のプレスローラ44.
46に送られて、これらのプレスローラによって、フィ
ルム供給ローラ42から供給されるフィルムと密着され
、その後、プリプレグは、゛プリプレグ巻取リローラ4
8によって巻取られ、その結果、プリプレグ巻取リロー
ラ48において下側離型紙の上に樹脂含浸強化繊維すな
わちプリプレグ及びフィルム供給ローラ42から巻出さ
れるフィルムが密着されて巻きとられ、プリプレグ成形
品が作製される。
このようにプリプレグを作製する場合、従来では、樹脂
塗工紙上のエポキシ樹脂のような樹脂上にガラス繊維、
炭素繊維のような強化繊維を供給すると共に加熱、押圧
等の所定のプロセスを、複数個の加圧ローラを配設して
2段階、3段階と順次、加圧、含浸を複数回行なって所
定の硬度及び厚さに形成してプリプレグを製造していた
しかし、その場合、離れて配置された各段階での加圧ロ
ーラ間では加圧力がなくなるために、加圧ローラにて開
繊したam群は加圧ローラ出口部で再度集束する傾向が
ある。また、加圧力のなくなる部分で離型紙、すなわち
樹脂塗工紙の浮」ニリが生じ、その結果、樹脂塗工紙上
の樹脂に気泡溜りができることがあり、ひいては作製さ
れたプリプレグでのボイドの発生あるいはしま模様等の
発生によるプリプレグの外観の劣化が生じることもある
。さらに、樹脂塗工紙が第2段階、第3段階の加圧ロー
ラに入る前に、樹脂塗工紙上の樹脂が樹脂塗工紙上で局
部的な樹脂溜り(通称バンクという)を生じることがあ
り、そのために樹脂塗工紙上に供給された繊維にあそび
(みだれ)が生じるという問題がある。
その結果、樹脂塗工紙上の樹脂と供給される強化繊維と
が良くなじまず、したがって、樹脂と強化繊維との良好
な接着を得ることができず、品質の安定した高強度、高
密度のプリプレグを製造することが困難となる欠点があ
る。
λユニ1順 本発明の目的は、ガラス繊維、炭素繊維及びアラミド繊
維のような強化繊維にマトリックス樹脂を含浸させ、繊
維強化複合材料を作製する際、樹脂と強化繊維とを良く
なじませ、すなわち含浸効果を向上させ、樹脂と強化繊
維との良好な接着性を有する品質の安定した高強度、高
密度の繊維強化複合材料を製造することができる繊維強
化複合材料の製造装置を提供することである。
本発明の他の目的は、ガラスam、炭素繊維及びアラミ
ド繊維のような強化繊維にマトリックス樹脂を含浸させ
、繊維強化複合材料を作製する際、気泡の混入及びボイ
ドの発生を防止することかできる繊維強化複合材料の製
造装置を提供することである。
本発明の他の目的は、ガラス繊維、炭素繊維及びアラミ
ド繊維のような強化m維にマトリックス樹脂を含浸させ
、繊維強化複合材料を作製する際、供給される強化繊維
のみだれを防止することができるm維強化複合材料の製
造装置を提供することである。
本発明の他の目的は、ガラス繊維、炭素繊維及びアラミ
ド繊維のような強化繊維に、マトリックス樹脂を含浸さ
せ、H&維強化複合材料を作製する際、ムラなく均一に
含浸させることができる繊維強化複合材料の製造装置を
提供することである。
口 占  ゛  るための − 上記諸口的は本発明に係る繊維強化複合材料の製造装置
にて達成される。要約すれば本発明は、強化繊維にマト
リックス樹脂を含浸させて、加圧、加熱、成形、冷却の
所定プロセスを介し繊維強化複合材料を形成する製造装
置において、ベルトを複数個の加圧ローラ間に張架して
構成したベルトコンベアにより、供給される該強化繊維
の開繊部分に該マトリックス樹脂を加圧、含浸して搬送
することを特徴とする繊維強化複合材料の製造装置であ
る。
支崖遺 以下、本発明を、その実施例に基づいて添イづ図面を参
照して説明する。
第1図を参照すると、本発明による、プリプレグのよう
な炭素m維強化複合材料を製造する製造装置100が示
されている。この製造装置100は、供給されるべき、
例えばガラス繊維、炭素繊維及びアラミド繊維のような
強化繊維を巻取っているボビンを保持するためのクリー
ルスタンド102を備えている。このクリール7タンド
102の下流には、クリールスタンド102から供給さ
れる強化繊維を揃えると共にそのテンションを調整する
ためのローラ群104が配設されている。
このローラ群104の下流には、マトリックス樹脂とし
て供給されるエポキシ樹脂などのような粘性を有する樹
脂を離型紙上に塗工して、作製された樹脂塗工紙を取り
付け、供給するための樹脂塗工紙供給ローラ106.1
08が、樹脂塗工紙を供給する樹脂塗工紙供給ラインL
の上下位置にそれぞれ配設されている。
この樹脂塗工紙供給ローラlO6,108の下流には、
前述した樹脂塗工紙が供給される樹脂塗工紙供給ライン
Lの上側において、第1の含浸加圧ローラ11O1第2
の含浸加圧ローラ112及び冷却プレート密着用ローラ
114が配設されると共にテンション調整ローラ116
が配設されている。これらの含浸加圧ローラ110.1
12及び冷却プレート密着用ローラ114ならびにテン
ション調整ローラ116の間には、例えばスチール製ベ
ルト118が張架されて、これらでベルトコンベア12
0が構成されている。この不チール製ベル)118に代
わる他のベルトとして、例えば硬質ゴムでできたベルト
等を用いても良い。また、冷却プレート密着用ローラ1
14の下流には、このベルトコンベア120のスチール
製ベルト118に対し外側から押圧して、スチール製ベ
ルト118を所定位置で張架すると共に押えるための押
えローラ122が配設されている。
なお、テンション調整ローラ116は、スチール製ベル
ト118の蛇行防止を行なう蛇行防止ローラともなって
いる。
また、樹脂塗工紙供給ラインLの下側には、上側のベル
トコンベア120に対応する位置に、これとわずかに離
間して熱処理装置124が配設されている。この熱処理
装置124は、断熱板126を中間に介して、両側に加
熱板128及び冷却板130が配設されて一体的に構成
されている。
すなわち、加熱板128及び冷却板130は、断熱板1
26を介して連続的に接続されていることになり、この
断熱板126により加熱板128と冷却板130との相
互の熱影響を排除するようにしている。
熱処理装置124について、さらに詳しく述べれば、こ
の熱処理装置124は、温度を連続的に変更することが
できる加熱板128、この加熱板128に隣接して配設
される断熱板126及びこの断熱板126に隣接して配
設される冷却板130を備えており、加熱板128は、
コンベア120の含浸加圧ローラ110及び112に対
応する位置に、断熱板126は、コンベア120の含浸
加圧ローラ112と冷却プレート密着用ローラl14と
の間の位置に、そして冷却板130は、コンベア120
の冷却プレート密着用ローラ114に対応する位置に、
ベルトコンベア120とわずかに離間して配設されてい
る。
そして、ベルトコンベア120と熱処理装置124との
間のわずかに離間された間隙部に、樹脂塗工紙供給ライ
ンLの上下方向の樹脂塗工紙供給ローラ10B及び10
8から供給される樹脂塗工紙及びクリールスタンド10
2から供給される強化繊維を送り、樹脂塗工紙上の樹脂
を強化繊維に含浸させると共にベルトコンベア120と
熱処理装置124との間で加圧、加熱及び冷却等の熱処
理を行なって所定厚さに形成すると共に所定の柔らかさ
を有する樹脂含浸強化#1ltaすなわちプリプレグを
作製するものである。このとき、樹脂塗工紙が供給され
る熱処理装置124の供給入口部は、樹脂塗工紙を切っ
たり、損傷したりしないように、例えば10〜50Rの
丸みを付けることが望ましい。
熱処理装置124の下流には、樹脂塗工紙供給ローラ1
06及び108から供給される樹脂塗工紙の上側離型紙
と下側離型紙との間で作製された樹脂含浸強化繊維すな
わちプリプレグの上側離型紙を剥離するための剥離用ロ
ーラ132が配設され、この剥離用ローラ132の下流
には、この剥離用ローラ132によって剥離された上側
離型紙を巻取るための上側離型紙巻取リローラ134が
配設されていると共にこの剥離用ローラ132によって
上側離型紙と分離された下側離型紙及び樹脂含浸強化m
#、すなわちプリプレグにフィルムを供給するフィルム
供給ローラ136が配設され、さらに、フィルム供給ロ
ーラ136の下流には、下側離型紙及び樹脂含浸強化繊
維すなわちプリプレグに、フィルム供給ローラ136か
ら供給されるフィルムを押圧して粘着する一対の加圧ロ
ーラ138.140が配設されている。
一対の加圧ローラ138.140の下流には、剥離用ロ
ーラ132によって上側離型紙と分離された下側離型紙
及び樹脂含浸強化繊維すなわちプリプレグがロール状に
巻取られるときに、下側離型紙の間に樹脂含浸強化#I
l維すなわちプリプレグ及びフィルム供給ローラ136
から巻出されたフィルムが介在するように巻取るプリプ
レグ巻取リローラ142が配設されている。
以上のような構成になる本発明の繊維強化複合材料の製
造装置の作用を以下に述べる。
いま、含浸加圧ローラ110.112及び冷却プレート
密着用ローラ114ならびにテンション調整ローラ11
6間に張架されているベルト118の張力を、テンショ
ン調整ローラ116及び押えローラ122を好適に調整
することにより、例えば100 K g / mの強さ
で好適に緊張すると共に、ベルト118を所定位置で張
架して押え、上記繊維強化複合材料の製造装置100を
作動状態にしたとき、クリールスタンド102からロー
ラ群104に向って、例えば直径7色の強化繊維を12
000本たばねた糸束を1分当り2mの速さで供給しく
第2図C参照)、ローラ群104において、ローラ群1
04の各ローラの巾よりも少ない巾、例えば巾20cm
で強化繊維を整列すると共にそのテンションを調整して
予備開繊する(第2図す参照)。
そして、ローラ群104から供給されてくる、この予備
開繊された強化繊維に、樹脂塗工紙供給ローラ106.
108から供給される樹脂塗工紙が、樹脂塗工紙供給ラ
インL」二に両側から供給され、樹脂塗工紙の樹脂を強
化繊維に含浸させる。
この時、樹脂塗工紙に塗工される樹脂は、マドリックス
樹脂として塗工されるもので、例えば、下記の如く調整
されたエポキシ樹脂液から成る。
エポキシ  ゛ エポキシ樹脂のタイプはビスフェノールA系828(油
化シェル)  30部 1001 (油化シェル)  70部 ジシアンジアミド      4部 ジクロロメチルウレア    4部 樹脂がわずかに含浸された、この強化繊維、すなわち樹
脂含浸強化繊維は、上記の強さで緊張されたベルトコン
ベア120のベル)118と熱処理装置124との間の
間隙部に入り、この樹脂含浸強化繊維はベルトコンベア
120の加圧ローラ110によって、樹脂塗工紙の上下
の離型紙を介して、例えばI K g / c mで、
熱処理装置124の加熱板128に対し加圧されて、樹
脂を強化繊維に含浸させ所定の厚さ、例えば0.3mm
に形成される(第2図C参照)。その際、樹脂含浸強化
繊維は、温度を連続的に変更することができる加熱板1
28によって、例えば90°Cで加熱され、所定の柔ら
かさを有する第1段階の樹脂含浸強化繊維すなわちプリ
プレグが形成される。
その後、この第1段階の樹脂含浸強化Mil維は、ベル
トコンベア120のベル)118と熱処理装置124と
の間の間隙部で、緊張されたベルトコンベア120のベ
ルト118により、熱処理装置124に対し押圧されな
がら熱処理装置124上を搬送され、次の含浸加圧ロー
ラ112に送り込まれ、この含浸加圧ローラ112によ
り、再び樹脂塗工紙の上下の離型紙を介して、例えば5
Kg/ c mで、熱処理装置124の加熱板128に
対し加圧されて、樹脂を強化繊維に含浸させ、目的とす
る所定の厚さ、例えば0.15mmに形成される(第2
図C参照)。その際、樹脂含浸強化繊維は、再び加熱板
128によって、例えば1000Cで加熱され、所定の
柔らかさを有する第2段階の樹脂含浸強化繊維すなわち
プリプレグが形成される。
その後、さらに、この第2段階の樹脂含浸強化繊維は、
ベルトコンベア120のベルト118と熱処理装置12
4との間の間隙部で、緊張されたベルトコンベア120
のベル)118により、熱処理装置124に対し押圧さ
れながら熱処理装置124上を搬送され、断熱板126
を通過して、冷却板130に対応する位置に配設された
次の冷却プレート密着用ローラ114に送り込まれ、こ
の冷却プレート密着用ローラ114により、樹脂塗工紙
の上下の離型紙を介して、例えば1Kg70mで、熱処
理装置124の冷却板130に対し密着されて、上記し
た第2段階の樹脂含浸強化繊維すなわちプリプレグは、
冷却板130によって冷却され、所定の柔らかさを有し
、所定の厚さ、例えば0.15mmに形成された最終の
樹脂含浸強化繊維すなわちプリプレグが形成される(第
2図e参照)。
その後、この冷却プレー)130すなわち熱処理装置1
24を通過したプリプレグは、剥離用ローラ132によ
って、プリプレグの上側離型紙が剥離され、この剥離さ
れた上側離型紙は、上側離型紙巻取リローラ134によ
って巻取られ、また、剥離用ローラ132によって、上
側離型紙と分離された下側離型紙及び樹脂含浸強化繊維
すなわちプリプレグは、一対の加圧ローラ138.14
0に送られて、これらの加圧ローラによって、フィルム
供給ローラ136から供給されるフィルムと密着され、
その後、プリプレグは、プリプレグ巻取リローラ142
によって巻取られ、その結果、プリプレグ巻取リローラ
142において下側離型紙の上に樹脂含浸強化繊維すな
わちプリプレグ及びフィルム供給ローラ136から巻出
されるフィルムが密着されて巻きとられ、プリプレグ成
形品が作製される。
このように1強化繊維の開繊から、含浸、加熱、冷却ま
で、プリプレグの製造を、所定の強さで緊張されたベル
)118を用いて、樹脂含浸強化繊維を熱処理装置12
4に対し、押圧しながら連続して行なうので、従来の複
数段、設けられて間欠的に行なわれるローラ式に比べて
、樹脂含浸強化繊維が各含浸加圧ローラに巻き付いて付
着するのを、このベルト118により防止し、したがっ
て、プリプレグ製造中に樹脂含浸強化繊維がローラ等に
巻き付いて付着することもなく、その結果、例えばナイ
ロンのような熱可塑樹脂によるプリプレグの製造も可能
となり、ざらに層厚の薄い薄物プリプレグも作製するこ
とができる。
そして、上記した従来の、各ローラ部における間欠的な
温度及び加圧力の付与を行なうローラ式に比べて、本発
明では、ベルト118を使用しているので、熱処理装置
124上を移動する樹脂含浸強化繊維に対する温度及び
加圧力の付与を連続的に付与することができると共にな
だらかにすることができ、しかも付与されるべき温度を
逃がさなくてすみ、温度及び加圧力の付与の調整を容易
に行なうことができる。
また、上記したように、強化繊維の開繊から、含浸、加
熱、冷却まで、プリプレグの製造を加圧したままで連続
して行なうので、すなわち、所定の強さで緊張されたベ
ル)118によって、樹脂含浸強化繊維が熱処理装置1
24に対し押圧されなから熱処理装置124上を搬送さ
れると共に、含浸加圧ローラ110,112及び冷却プ
レート密着用ローラ114により連続的に加圧、含浸さ
れ、しかも熱処理装置124の加熱板128により温度
も連続的に変えてプリプレグが形成されるので、その押
圧により、各加圧ローラ間を搬送して上記プリプレグを
製造する間、樹脂含浸強化繊維の離型紙、すなわち樹脂
塗工紙を押えて、その浮上りを生じさせることもなく、
したがって、樹脂塗工紙・上の樹脂の気泡溜りの発生を
防止することが可能となり、プリプレグを作製する際の
温度制御も容易になる。その結果、作製されたプリプレ
グでのボイドの発生あるいはしま模様等の発生によるプ
リプレグの外観の劣化を防ぐことができる。さらに、上
記したベルトの抑圧により、樹脂塗工紙が第2段階、第
3段階の加圧ローラに入る前に、樹脂塗工紙上の樹脂が
樹脂塗工紙上で局部的な樹脂溜り(通称バンクという)
を生じることもなく、その結果、樹脂塗工紙上に供給さ
れた繊維にあそび(みだれ)を生じることもない。
その結果、樹脂と強化m維との含浸性を良好にすること
ができると共に良好な接着性を得ることができ、品質の
安定した高強度、高密度のプリプレグ、すなわち繊維強
化複合材料を製造することができる。
また、上記実施例では、加圧ローラと熱処理装置の加熱
板及び冷却板を、それぞれ別個に設けたが、上記実施例
の熱処理装置の位置に押圧板を配設し、この押圧板に対
応する位置に加圧ローラを配設して、この加圧ローラに
加熱板及び冷却板の機能を持たせ、供給されてくる樹脂
含浸強化繊維を加圧ローラにより加圧すると同時に加熱
及び冷却するような構成としても良い。その場合には、
上記実施例では、加圧ローラ110及び112が加圧兼
加熱ローラとなり、冷却プレート密着用ローラ114が
密着兼冷却ローラとなるであろう。
その際、好ましくは、例えば加圧兼加熱ローラ112の
温度は、加圧兼加熱ローラ110の温度よりも高くされ
るであろう。
さらに、上記実施例では、各加圧ローラは、その加圧力
を、個々に異なるように、加圧ローラ110く加圧ロー
ラ112として構成したが、この実施例に限らず、各加
圧ローラの加圧力を同一すなわち均等加圧になるように
構成しても、本発明を実施することができるのは勿論の
ことである。
なお、上記実施例では、プリプレグを作製するときに、
l1ill型紙を用いて樹脂塗工紙を作製した場合を述
べたが、上記実施例の変更態様として、スチール製ベル
トの表面及び熱処理装置の表面にテフロンコーティング
を施こすと、離型紙を用いて樹脂塗工紙を作製する必要
がなく、供給される強化繊維に直接、樹脂を含浸させ、
プリプレグを作製することが可能となる。
色覧立差】 以上説明してきたように1本発明の繊維強化複合材料の
製造装置によれば、ベルトを複数個の加圧ローラ間に張
架して構成したベルトコンベアにより、供給される該強
化繊維の開繊部分に該マトリックス樹脂を加圧、含浸し
てプリプレグを作製するので、各加圧ローラ間を搬送し
て上記プリプレグを製造する間、張架されたベルトコン
ベアのプリプレグに対する押圧により、樹脂含浸強化繊
維の離型紙、すなわち樹脂塗工紙を押えて、その浮上り
を生じさせることもなく、したがって、樹脂塗工紙上の
樹脂の気泡溜りの発生を防止することが可能となり、そ
の結果、作製されたプリプレグでのボイドの発生あるい
はしま模様等の発生によるプリプレグの外観の劣化を防
ぐことができる。
さらに、上記したベルトの抑圧により、樹脂塗工紙が第
2段階、第3段階の加圧ローラに入る前に、樹脂塗工紙
上の樹脂が樹脂塗工紙上で樹脂溜りを生じることもなく
、したがって、樹脂塗工紙上に供給された繊維みだれの
発生を防止することができる。その結果、樹脂と強化繊
維との良好な接着性を得ることができ、高強度、高密度
のプリプレグ、すなわち繊維強化複合材料を、安定して
製造することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による繊維強化複合材料の製造装置の
一実施例の概略フローチャート図である。 第2図は、第1図の繊維強化複合材料の製造装置の各段
階において、樹脂を含浸させる強化繊維の状態を示した
図である。 第3図は、従来の繊維強化複合材料の製造装置の一例の
概略フローチャート図である。 102:クリールスタンド 104:ローラ群 106.108:樹脂塗工紙供給ローラ110.112
.114+ 含浸加圧ローラ 116:テンション調整ローラ 118:ベルト 120:ベルトコンベア 122;押えローラ 124:熱処理装置 126:断熱板 128:加熱板 130:冷却板 132:剥離用ローラ 134:上側離型紙巻取リローラ 136:フィルム供給ローラ 138.140:加圧ローラ 142ニブリプレグ巻取リローラ L:樹脂塗工紙供給ライン 代理人  弁理士  倉橋  暎 代理人  弁理士  常用 長夫

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)強化繊維にマトリックス樹脂を含浸させて、加圧、
    加熱、成形、冷却の所定プロセスを介し繊維強化複合材
    料を形成する製造装置において、ベルトを複数個の加圧
    ローラ間に張架して構成したベルトコンベアにより、供
    給される該強化繊維の開繊部分に該マトリックス樹脂を
    加圧、含浸して搬送することを特徴とする繊維強化複合
    材料の製造装置。 2)前記ベルトコンベアのベルトは、鋼、硬質ゴム等か
    らなることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    繊維強化複合材料の製造装置。 3)前記ベルトコンベアのベルトの表面は、テフロンコ
    ーティングがなされていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項または第2項に記載の繊維強化複合材料の製
    造装置。 4)前記ベルトコンベアのベルトのテンションを調節す
    るためにテンション調節ローラが配設されると共に前記
    ベルトを所定位置で張架するように前記ベルトを押える
    ための押えローラが配設されていることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項〜第3項のいずれかの項に記載の繊
    維強化複合材料の製造装置。 5)前記供給される強化繊維に前記マトリックス樹脂を
    塗工する前に、前記強化繊維を整列させると共にそのテ
    ンションを調整するローラ群から成る手段を備える特許
    請求の範囲第1項〜第4項のいずれかの項に記載の繊維
    強化複合材料の製造装置。 6)前記ベルトコンベアと相対する側には、熱処理装置
    が配置され、この熱処理装置と前記ベルトコンベアとの
    間に、前記強化繊維及び前記マトリックス樹脂が供給さ
    れて、前記強化繊維に前記マトリックス樹脂を加圧、含
    浸させると共に前記マトリックス樹脂が含浸された前記
    強化繊維を熱処理することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項〜第5項のいずれかの項に記載の繊維強化複合材
    料の製造装置。 7)前記熱処理装置は、断熱板を介して加熱板及び冷却
    板が連続して一体的に構成されたことを特徴とする特許
    請求の範囲第6項に記載の繊維強化複合材料の製造装置
    。 8)前記熱処理は、加熱及び冷却であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第6項または第7項に記載の繊維強化
    複合材料の製造装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0291756A2 (de) * 1987-05-22 1988-11-23 Kurt Held Doppelbandpresse zur kontinuierlichen Herstellung von endlosen Werkstoffbahnen
JPH05200748A (ja) * 1991-09-03 1993-08-10 Kurt Held 樹脂含浸された材料ウェブを連続的に製造する方法および装置
US5387301A (en) * 1992-11-30 1995-02-07 Tonen Corporation Method of manufacturing a prepreg
WO2013143436A1 (zh) * 2012-03-26 2013-10-03 昆山渝榕电子有限公司 高频电加热滚动带

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