JPH01176005A - 含有炭素鉄粉の脱炭処理方法 - Google Patents

含有炭素鉄粉の脱炭処理方法

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JPH01176005A
JPH01176005A JP62333004A JP33300487A JPH01176005A JP H01176005 A JPH01176005 A JP H01176005A JP 62333004 A JP62333004 A JP 62333004A JP 33300487 A JP33300487 A JP 33300487A JP H01176005 A JPH01176005 A JP H01176005A
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JP
Japan
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iron powder
fluidized bed
carbon
decarburization
fluidizing gas
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Pending
Application number
JP62333004A
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English (en)
Inventor
Eiji Ikezaki
英二 池崎
Kimihisa Kishigami
公久 岸上
Toshiji Nakajima
利治 中島
Yonejiro Nagaoka
米治郎 永岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication of JPH01176005A publication Critical patent/JPH01176005A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スティッキングを防止しながら流動層方式で
含有炭素鉄粉を脱炭する方法に関する。
〔従来の技術〕
流動層は、各種粉体の乾燥をはじめとして、酸化、還元
等の化学反応を伴うプロセスに多用されている。たとえ
ば、固体と気体との間の反応を促すプロセスにおいては
、両者の間の接触面積を大きくすることができる。しか
も、粉体表面の反応及び伝熱を律速する境膜の剥離が促
進されることから、境膜抵抗を極めて小さくすることが
でき、反応速度及び伝熱係数が大きくとれる。更に、流
動層内の温度分布及び成分分散が均一化され、反応条件
を支配する雰囲気の制御も容易である。また、設備自体
もコンパクト化することができ、可動部分が少なくメン
テナンスが容易であること等の種々の優れた特性をもっ
ている。
このような特性を活かして、たとえば特開昭57−98
615号公報では、微粉炭と粉粒状鉄鉱石を可動状態で
反応させ、鉄鉱石の還元を行う装置が提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この流動層を使用して含有炭素鉄粉の脱炭を行おうとす
るとき、水蒸気を含んだガスが流動化ガスとして使用さ
れる。流動化ガスに含まれる水蒸気は、次式の反応によ
って含有炭素鉄粉を脱炭する。
C十Hx O−CO+ Ht ところが、この水蒸気は、脱炭反応と共に、次式の反応
によって、含有炭素鉄粉の鉄分を酸化する作用をもつ。
Fe+HzO→FeO+Hz そのため、含有炭素鉄粉の脱炭は進行するものの、同時
に含有炭素鉄粉が酸化され、処理後の鉄粉は黒変し、商
品価値の低いものとなる。
また、脱炭反応を促進させるため、流動層の温度を高め
ようとすると、含有炭素鉄粉粒子相互がスティッキング
して均一な脱炭処理を行うことができなくなる。
そこで、本発明は、流動層の温度及び流動化ガスの組成
を特定することによって、スティッキング及び酸化を防
止しながら、含有炭素鉄粉を均一に脱炭することを目的
とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の脱炭処理方法は、その目的を達成するために、
流動層内の温度を550〜800℃に維持し、水素に対
する水蒸気の分圧比を0.4以上とした流動化ガスを流
動層に吹き込み含有炭素鉄粉を流動状態にすることを特
徴とする。
また、このようにして脱炭された含有炭素鉄粉は、引き
続き温度800℃以下で水素に対する水蒸気の分圧比を
0.4未満とした流動化ガスにより還元することができ
る。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら、実施例記より本発明の特徴
を具体的に説明する。
第2図は、本実施例で使用した流動層式〇脱炭処理装置
を示す側断面図である。
この脱炭処理装置は、処理槽1の内部が流動化板2で仕
切られており、流動化板2より下方がガス供給ヘッダー
3、流動化板2よ゛り上方が流動化室4にされている。
そして、処理槽1の下部に設けられているガス吹込み口
5から吹き込まれた流動化ガス6は、偏流防止板7によ
って流動化板2全面にわたって均一な流量分布をもつ流
れとなって、流動化板2に穿設した多数の開口部8から
流動化室4に流入し、流動化室4内にある含有炭素鉄粉
9を流動化させる。なお、処理槽1の炉壁10は保温材
11で覆われており、処理槽1内の熱が外部に放散され
ることを防止している。また、処理槽l内の流動状態を
検出する差圧マノメータ12及び内部温度を検出する熱
電対等の温度計13が処理槽1の内部に配置されている
処理槽1に投入される含を炭素鉄粉9として、転炉ダス
トから回収した鉄粉を使用した。この回収鉄粉は、転炉
ダストをベンチュリースクラバー等の湿式集塵機で排ガ
スから分離し、磁選、磨鉱等によってスラグ、スケール
等の非金属物質を分離したものである。この回収鉄粉は
、平均粒度が94.6.Llllで、次の組成をもつも
のであった。
成分      C金属鉄 FeOFezO+含有蓋(
重量%)  0.50 95.8  1.72  0.
67このように回収鉄粉の炭素含有量が高いため、回収
鉄粉を未脱炭のまま溶接棒等に使用すると、溶接中にc
o、co□ガスの発生を招き、溶接面を乱す等の問題が
ある。そこで、炭素含有量を下げ回収鉄粉の性質を向上
させるため、第2図に示した装置で脱炭処理した。この
とき、水素に対する水蒸気の分圧比P□。/P□及び流
動化ガスの温度を種々変更し、それらが脱炭反応にどの
ように影響したかを調べた。
第1図は、その結果を表したグラフである。
図中において、Fe+H,0=FeO+Hzの曲線より
下でP□。/P□の小さい側の領域と、C+H,o =
 CO+ Hzの曲線より上でP□。/P6の大きい側
の領域の重なる部分が優先脱炭の領域、つまりFeの酸
化を抑制しつつ脱炭を進行させることができる。しかし
、過度にPM、。/PM、の小さい領域で脱炭処理を行
うと、脱炭の進行と同時に急激に還元も進行し、鉄粉に
おいて550℃以上の温度条件下では鉄粉同志の付着力
が増大して、凝集、つまりスティッキングを発生し脱炭
終了前に流動層が維持できな(なる。
また、PHm。/P6の値と共に温度も重要な条件であ
り、第1図に示す如く、温度が高い程平衡する00分圧
が高く、脱炭反応の進行にも有利であると同時に同時に
、P□。/p、、であればよりF e + Ht O=
 F e O+ Htの反応が抑制され還元されやすい
ことになる。また、一般に鉄粉のスティッキングは高温
はど低い還元率で生じることが知られており、当該処理
中にも同様の傾向が確認され、やはり処理温度が高すぎ
ると脱炭終了前にスティッキングによる流動層の停止が
生じることがわかった。さらに低温側で処理を行うと、
第1図より容易に推察されるように脱炭の進行には不利
であり、550℃以下ではほとんど脱炭が進行しないこ
とがわかった。
発明者らは以上の事実をふまえ、各処理条件を広範囲に
わたり操業を行った結果、P□。/PM。
を0.4以上、温度計13で検出される流動層の温度を
550〜800℃に維持することがスティッキングを防
止し、所定の脱炭を行うために必要であることを見出し
た。
そこで、前述の含有炭素鉄粉9を、処理槽1の温度を7
00℃に維持し、分圧比P□。/P□−〇、83で脱炭
した場合の操業例を示す、第3図は、このときの炭素含
有量の変化を表す、第3図から明らかなように、処理時
間30分程度で、目標炭素含有ito、05%以下に脱
炭することができた。
ただし、脱炭の進行するにつれて、含有炭素鉄粉9の酸
化反応が盛んになり、全鉄分に対する金属鉄の割合が低
下する。そこで、炭素含有量が目標値0.05%以下に
なった時点を脱炭完了時とし、これ以降では水蒸気を含
有しない流動化ガスによって温度550℃で鉄粉の還元
を行った。第3図には、この還元処理工程を含めて、鉄
粉の還元率の推移を示している。
この還元工程における流動化ガスは、800℃以下の温
度範囲に維持することが好ましい。還元工程においても
脱炭の場合と同様にスティッキングが発生する。また、
高温であればある程低い還元率でスティッキングが発生
する。脱炭処理終了レベルの還元率まで、鉄粉の品位を
回復するためには、800℃以下で還元処理することが
好ましい。
すなわち、脱炭工程及び還元工程の何れにおいても、流
動化ガスの温度が800℃を超えないようにすることが
必要である。この温度が800℃を超えると、第4図に
示すように処理槽1内にある鉄粉が凝集していわゆるス
ティッキング14を生じ、流動化板2の開口部8直上に
空筒部15が形成されると鉄粉は流動しなくなり、流動
層が形成されない。したがってこのようなスティッキン
グ14が発生すると、ガス吹込み口5から吹き込まれた
流動化ガス6が空筒部15を通過して、含有炭素鉄粉9
との充分な接触が図れなくなる。
第5図は、このとき差圧マノメータ12で測定された処
理槽1内の圧力変動を示すグラフである。
スティッキング14が発生していないとき、流動化され
ている含有炭素鉄粉9を通過する流動化ガス6の圧損は
、大きな幅で変動する。ことろが、スティッキング14
が発生すると、流動化ガス6が空筒部15を優先的に流
れるため、差圧マノメータ12により測定された差圧の
変動幅は小さなものとなり、ついには差圧自体も低値に
安定する。したがって、処理槽l内における流動層前後
の差圧を測定することにより、スティッキング14発生
の有無を検出することができる。
第1図には、このようにして検出されたスティッキング
の発注状況を、流動層内の温度及び分圧比P□。/P□
との関係において表している。すなわち、スティッキン
グの発生を防止するには前述のように流動層内の温度を
800℃以下とすると共に、分圧比P□。/P□、を0
.4以上とすることがを効である。それはスティッキン
グは温度が上昇し、還元が進行した時に生じる。第1図
に示すように、800℃以下でP□o/P□を0.4以
上にすることにより、脱炭とFeの酸化の同時進行領域
となり、過度の還元の進行を防止でき、また〔C〕=O
,OS%程度まではFe酸化もほとんど進行しない。と
ころが、800℃以上の温度では第1図に示す如く、0
.4以上でもスティッキングが生じる。
また、P□。/P□を0.4以下とすると、第1図に示
すように、脱炭反応の平衡する00分圧が下がり脱炭が
進行し難い。
このようにして、スティッキング及び酸化反応を抑制し
ながら、含有炭素鉄粉9をO,OS%以下の炭素含有量
に脱炭することができた。この脱炭終了後の鉄粉は、鉄
粉同志の凝集もほどんどなく、脱炭源として酸化鉄粉を
別途ブレンドする必要もないため、鉄品位の低下がない
等において優れたものである。また、この脱炭に続いて
さらに還元を行うことによって、鉄粉の還元率を99.
75%以上とし、サガ一方式で製造された鉄粉の品位を
超える極めて高品位の製品を得ることができた。
なお、以上においては、転炉ダストから回収された鉄粉
を脱炭する場合を例にとって説明した。
しかし、本発明は、これに拘束されるものではなく、た
とえば鉄鉱石やミル・スケールをコークスや石炭等の炭
材を還元剤として還元した粗還元鉄粉等の含有炭素鉄粉
に対しても同様に適用することができるのは勿論である
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明においては、流動化ガス
の温度を800℃以下とし、分圧比P□。/P0を0.
4以上とすることによって、酸化及びスティッキングを
防ぎながら含有炭素鉄粉を極めて低炭素レベルまで脱炭
することができる。また、この脱炭時に、鉄粉表面に酸
化被膜の形成がないため、脱炭反応を律速する境膜がな
く、迅速な脱炭が可能となる。また、このようにして脱
炭された鉄粉を分圧比P□。/ P H−を0.4未満
の流動化ガスで還元することによって、還元率99.7
5%以上の極めて高品位の製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の条件がもつ意義を具体的に表したグラ
フであり、第2図は本発明実施例で使用した脱炭処理装
置を示し、第3図はその実施例における炭素含有量及び
還元率の変化を示すグラフである。他方、第4図はステ
ィッキングが発生した場合の処理槽の内部状況を示し、
第5図はそのときの圧損の変化を表したグラフである。 特許出願人    新日本製鐵 株式會社代理人  手
掘 益(ほか2名)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、流動層内の温度を550〜800℃に維持し、水素
    に対する水蒸気の分圧比を0.4以上とした流動化ガス
    を流動層に吹き込み含有炭素鉄粉を流動状態にすること
    を特徴とする含有炭素鉄粉の脱炭処理方法。 2、流動層内の温度を550〜800℃に維持し、水素
    に対する水蒸気の分圧比を0.4以上とした流動化ガス
    を流動層に吹き込み含有炭素鉄粉を流動状態で脱炭し、
    引き続き温度800℃以下で水素に対する水蒸気の分圧
    比を0.4未満とした流動化ガスにより前記含有炭素鉄
    粉を還元することを特徴とする含有炭素鉄粉の脱炭処理
    方法。
JP62333004A 1987-12-28 1987-12-28 含有炭素鉄粉の脱炭処理方法 Pending JPH01176005A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6027544A (en) * 1996-07-22 2000-02-22 Hoganas Ab Process for the preparation of an iron-based powder

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6027544A (en) * 1996-07-22 2000-02-22 Hoganas Ab Process for the preparation of an iron-based powder

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