JPH01175539A - 自動車用ハイマウンテッドストップランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車用のハイマウンテッドストップランプに
係り、詳しくは自動車のリヤウィンドウ内側の自動車巾
方向中央に配置されるハイマウンテッドストップランプ
に関する。

〔従来技術〕

この種のハイマウンテッドストップランプは、第１３図
に示されるように、リヤウィンドウ１の内側の自動車巾
方向中央部位置であってパーシェルフ上に配置されてい
る。この図において、符号２はランプボディであり、ラ
ンプボディ２は内部にバルブ３の配置されたボディ本体
４と、このボディ本体を保護するためのボディカバー５
よりなる。このランプボディ２には前面開口部を覆うよ
うに前面レンズ６が取着されている。そして前面レンズ
６はリヤウィンドウ１の方向を向いており、ドライバー
がブレーキを踏んだ時にランプが点灯し、例えば後続車
両のドライバーに注意を促すようになっている。

しかし前記した構造では、前面レンズ６とリヤウィンド
ウ１との間に隙間があるため、ランプ照明光の一部がリ
ヤウィンドウ１で反射して自動車前方に向かう。そして
バックミラー７でさらに反射してドライバーの目に入り
、ドライバーを眩惑することがある。

そこで、第１４図に示されるように、前面レンズ６とリ
ヤウィンドウ１との間に、レンズ外周を取り囲むゴム製
プロテクタ８を介在させ、プロテクタ８の先端をリヤウ
ィンドウ１に密着させ、リヤウィンドウ１で反射して自
動車前方に向う光を遮光し、バックミラー７にランプ照
明光の反射光が届かないようにしたハイマウンテッドス
トップランプが提案されている。

〔発明の解決しようとする問題点〕

しかし、第１４図に示す従来の技術では以下のような問
題点が挙げられる。

先ず第１に、ランプボディ２とは別体にレンズ外周を取
り囲むプロテクタ８が必要なため、それだけ部品点数が
多くコスト高となる。

第２に、プロテクタ８による完全な遮光は困難で、特に
プロテクタ８の経年変化による変形や車の震動によるプ
ロテクタ８の取付位置のずれ等により、プロテクタ８と
リヤウィンドウ１との間に隙間が生じ、ここから光が漏
れ、ドライバーの目に入る有害光となる。

第３として、プロテクタ８はゴムの耐久性を考慮して着
色されない黒色とされており、自動車室内の内装やボデ
ィカバー５の色調とうまくマツチせず、美感面で好まし
くない。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、
その目的はレンズ外周を取り囲む別物プロテクタを使用
することなく、ハイマウンテッドストップランプの照明
が原因で生じるドライバーにとっての有害光を確実に排
除することにある６ハイマウンテツドストツプランプの
光がドライバーの目に入るということは、主としてラン
プ照明光がリヤウィンドウで反射し、さらにこれがバッ
クミラーで反射してドライバーの目に入るために引き起
こされる。そして自動車におけるドライバーの目の位置
（以下、これをアイポイントという）およびバックミラ
ーの取付位置は５ＡＥＪ９４１、同Ｊ８３４で規定され
ている。さらに、リヤウィンドウの傾斜も車種毎に定ま
っており、ランプのリヤウィンドウに対する取付位置も
ほぼ決められている。このように定められた配置の中で
、ランプ照明光の反射光がアイポイント領域内に来ない
ようにランプを構成すればよいわけであるが、そのよう
にするための要素としては、レンズの形状やランプボデ
ィの形状、あるいはリヤウィンドウからレンズまでの距
離等、種々の要素が考えられ、どれを基準にしてどこを
どのように設定するかを定めるのは容易なことではない
。

そこで発明者は、第１図に示されるように、前面レンズ
２０から上方に向かう光であって、リヤウィンドウ１に
対し最も入射角θが大きくなるランプ照明光りに着目し
た。このリヤウィンドウ１に対し最も入射角θが大きく
なる光りは、ランプ１０の縦断面を考えたときに、前面
レンズ２０の最前方突出点Ｐ１を通り、ランプボディ上
部領域の最前方突出点Ｐ２を通る光である。そしてこの
先りのリヤウィンドウでの反射光Ｌ□がバックミラー６
０に入射しないか、あるいはこの光Ｌ工がバックミラー
６０で反射してもアイポイント領域に入射しなければ、
ランプ照明光はすべてドライバーの目に入らないという
知見に基づいてなされたものである。

そして本発明に係る自動車用ハイマウンテッドストップ
ランプは、内部に光源を有するランプボディの前面開口
部に前面レンズが取着され、この前面レンズおよびラン
プボディの前面開口端が自動車のリヤウィンドウ内側の
自動車巾方向中央にリヤウィンドウ内側から離間されて
配置された自動車用ハイマウンテッドストップランプで
あって、ランプの縦断面における前面レンズの最前方突
出点とランプボディ上部領域の最前方突出点とを通・　
リ、リヤウィンドウで反射して自動車前方に向かう光線
がバックミラーに入射しないか、または前記光線がバッ
クミラーで反射してドライバーのアイポイント領域に入
射しないことを特徴とする。

そしてこのような構成としたことにより、ランプ照明光
のうちリヤウィンドウで反射されて自動車前力に向かう
光は、バックミラー以外の領域に向かう。あるいはバッ
クミラーに向かい、ここで反射してドライバー側に向か
ったとしても、この反射光はアイポイント領域以外に向
かう、そのためドライバーにとっての有害光を排除でき
る等、前記目的が達成される。

〔実施例〕

次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第２図〜第９図は本発明の第１の実施例を示すもので、
第２図はハイマウンテッドストップランプの正面図、第
３図はその底面図、第４（ｉ！はその左側面図、第５図
は第２図に示す線■−■に沿う断面図で、ランプを自動
車のリヤウィンドウの内側に配置した状態を示している
。第６図は第２図に示す線Ｖｌ−ＶＩに沿う断面図、第
７図〜第９図はそれぞれハイマウンテッドストップラン
プの各構成部材を示す図である。

これらの図において、符号１０は、自動車の後部構造体
２４に固定され、自動車のリヤウィンドウ１の内側であ
って自動車巾方向中央に配置されるハイマウンテッドス
トップランプ（以下、単にランプという）である、この
ランプ１０は、合成樹脂製のランプボディ１２と、この
ランプボディ１２に組付は一体化゛された前面レンズ２
０とから構成されている。ランプ１０はリヤウィンドウ
１に接近して配置されており、リヤウィンドウ１はゴム
材９（第５図参照）によって自動車の外板２４ａに固着
されている。

ランプボディ１２は、内部にバルブ１３が装着され、前
面が開口された矩形容゛器形状のボディ本体１４と、こ
のボディ本体１４の前面開口部を除いた領域を覆うボデ
ィカバー１６とから構成されている。バルブ１３は、バ
ルブソケット１３ａに取付けられてボディ本体１４に装
着されており、ボディ本体１４の裏側からバルブソケッ
ト１３ａと一体に着脱できる。

ボディ本体１４のバルブ上方内周面には耐熱プロテクタ
１５が内張すされている。ボディ本体１４の前面開口部
には、この開口部を取り囲むようにシェード１７が接着
剤およびネジ５０（第６図参照）によって取付けられて
いる。ボディ本体１４の前面開口部とシェード１７との
接続部は、第５図に示されるように、ボディ本体の前面
開口部内周縁が所々切欠かかれ、ここに隙間７０が形成
されている。そしてボディ本体１４内の熱をこの隙間７
０を介して放熱できるようになっている。

シェード１７には前面レンズ２０が超音波溶着により取
付けられ、ボディ本体１４の前面開口部を覆うように配
置されている。この前面レンズ２０は垂直状態に対して
レンズ外側が僅かに斜め上方を向くように配置されてい
る。

ボディ本体１４には、第５図、第６図に示されるように
、接続用脚１４ａが複数本突設され、この脚１４ａには
後述するカバー本体１８がリベット５２により接続され
ている。カバー本体１８とシェード１７とは、ボディ本
体１４の上部位置において、第７図に示されるように、
カバー巾方向（第５図紙面垂直方向）適宜位置に形成さ
れた凹凸係合部１７ａ、１８ａの嵌め合い構造によって
連結されている。

ボディカバー１６は、ボディ本体１４の前面開口部に取
付けられるシェード１７と、ボディ本体１４の全体、を
包み込むカバー本体１８とから構成されている。そして
ボディカバー１６の外部から見える領域はすべてシボ加
工処理がなされている。

シェード１７は前面レンズ２０の外周を取り囲むように
延び、シェード１７の前面（リヤウィンドウ１側）はリ
ヤウィンドウ１の傾斜に等しい傾斜とされている。シェ
ード上部領域１７ａは、前面レンズ２０の上部位置と面
一とされている。シェード１７はリヤウィンドウ１に対
し接近して配置され、ランプ照明光のリヤウィンドウ１
での反射光のうち、自動車前方に向かう光は、すべてバ
ックミラー６０の下方に向かうようになっている。

詳しく説明すると、第５図に示されるように、ランプの
縦断面におけるレンズ下端点（最前方突出点）Ｐ□とシ
ェード上部領域１７ａの最前方突出点Ｐ２とを通り、リ
ヤウィンドウ１で反射して自動車前方に向かおうとする
光線Ｌ工がバックミラ−６０の下端点Ｐ、より下方を通
るように、シェード１７の形状が形成されている。

さらに詳しく説明すると、ドライバーにとって有害光と
なる光は、ランプ照明光のうちリヤウィンドウ１で反射
してバックミラー６０に向かう光で、リヤウィンドウ１
で反射してランプ上方を通過する光である。そこで前面
レンズ２０から上方に向かう光で、リヤウィンドウ１に
対し最も入射角が大きくなる光りの光跡を考え、この光
りのリヤウィンドウ１での反射光り、がバックミラ−６
０下端点Ｐ３より下方に向かうように、シェード上部領
域１７ａの最前方突出点Ｐ２が形成されている。リヤウ
ィンドウ１で反射される光の反射角は光りの反射角θよ
り小さいので、光りがバックミラー６０下端点Ｐ、より
下方に向かえば、リヤウィンドウ１で反射されて自動車
前方に向かうすべての光はバックミラー６０の下方に向
かう。そしてバックミラー６ｏにリヤウィンドウ１での
反射光が一切入射しなければ、ドライバーが眩惑される
こともない。

なお取付位置を規制するために、シェード上部領域１７
ａの面端部には、第２図、第８図に示されるように、ゴ
ム製の円形微小プロテクタ４０が嵌合接着されていても
よい。

またボディ本体１４は、自動車後部構造体２４に取付固
定されたブラケット２６に固定支持されている。符号５
４．５５はボルト、ナツトを示す。

ブランケット２６は、第９図に示されるように、僅かに
屈曲して延びる枠構造とされている。ブラケット２６の
自動車後部構造体２４との接合部には十字形状に延びる
補強用の溝２７が形成され、端部に一対のボディ支持枠
２８が形成されている。

一方、ボディ本体１４の底面には一対のブラケット３０
が形成され、このランプ側ブラケット３０が自動車側ブ
ラケット２６のボディ支持枠２８にボルト、ナツト３２
．３４により締結されている。

また自動車側ブラケット２６の底面にはフック３６が溶
接され、カバー本体１８の内側に突設された係合突起１
４ｂがこのフック３６に係合するようになっている。な
お符号３８はトランクルームを形成するトランクトリム
、符号３９はバルブ１３へのリード線を保護するビニー
ルチューブ、符号２４ａ、２４ｂは自動車後部構造体を
構成する外板および内板である。

次に、このランプ１０の自動車への取付手順について説
明する。

先ず、ボディ本体１４、シェード１７、前面レンズ２０
を組付は一体化しておく。次に、自動車後部構造体２４
にブランケット２６をボルト、ナツト５４．５５により
取付は固定する。そしてシェード１７等の組付けられた
ボディ本体１４を、ボルト３２を使ってブラケット２６
のボディ支持枠２８に取付ける。最後に、カバー本体１
８をボディ本体１４の裏側に取付ける。このカバー本体
１８を取付けるには、係合突起１４ｂをフック３６に係
合させた状態で、カバー本体１８上側縁部を第５図矢印
Ａで示すように斜め下方に押し込むようにすれば、凹凸
係合部１７ａ、１８ａがパチンと係合して簡単に取付け
ができる。そしてリベット５２によってカバー本体１８
をボディ本体１４に固定する。

第１０図は本発明の第２の実施例の要部を示すものであ
る。

前記第１の実施例では前面レンズが平面形状とされてい
たが、この第２の実施例では、前面レンズが内側に湾曲
する所謂凹面レンズ２ＯＡとされている。この場合も前
記第１の実施例と同様、前面レンズの下端点（最前方突
出点）Ｐ工とシェード上部領域１７ａの最前方突出点Ｐ
２とを通り、リヤウィンドウ１で反射して自動車前方に
向かう光Ｌ２を考える。そしてこの反射光Ｌ２がバック
ミラー６ｏの下端点Ｐ、より下方に向かうように、シェ
ード１７が構成されている。

第１１図は本発明の第３の実施例の要部を示すものであ
る。

この第３の実施例では、前面レンズが外側に突出する所
謂凸面レンズ２０Ｂを用いた場合を示している。この場
合には、レンズの最前方突出点Ｐ、とシェード上部領域
１７ａの最前方突出点Ｐｔとを通り、リヤウィンドウ１
で反射して自動車前方に向かう光Ｌ３を考える。そして
この光り、がバックミラー６０の下端部Ｐ、より下方に
向かうようにシェード１７が構成されている。

第１２図は本発明の第４の実施例の要部を示すものであ
る。

前面レンズ２０は、第１の実施例と同様に平面形状であ
るが、シェード上部領域１７ａのレンズ２０に臨む部位
がレンズ２０より前方に突出されている。そのためレン
ズ下端点Ｐ工とシェード上部領域１７ａの最前方突出点
Ｐ５とを通り、リヤウィンドウ１で反射して自動車前方
に向かう光り、を考える。そしてこの光Ｌ４がバックミ
ラー６０下端点Ｐ、より下方に向かうように、シェード
１７が構成されている。

なお前記した第１〜第４の実施例ではいずれの場合も、
リヤウィンドウ１でのランプ照明光の反射光り、　（Ｌ
、、　Ｌａ、　Ｌ、）がバックミラー６ｏの下端点Ｐ２
より下方に向かうようにシェード１７が構成されている
。しかし、たとえリヤウィンドウ１での反射光がバック
ミラー６０で反射し、ドライバー側に向かう場合であっ
ても、バックミラー６０での反射光がドライバーのアイ
ポイント領域から外れる場合には問題がなく、このよう
な構成としてもよい。

また本発明は前記実施例に限定されるものではなく、同
一性の範囲内で種々の変形が考えられる。

例えば、前記実施例では、ボディカバーを設けたランプ
について説明しているが、ボディカバーを設けることな
く、ボディ本体に直接、前面レンズが取着されたランプ
構造であってもよい。

〔発明の効果〕

以上の説明から明かなように、本発明に係る自動車用ハ
イマウンテッドストップランプは、前面レンズおよびラ
ンプボディの前面開口端がリヤウィンドウから離間され
、ランプの縦断面における前面レンズの最前方突出点と
ランプボディ上部領域の最前方突出点とを通り、リヤウ
ィンドウで反射して自動車前方に向かう光線がバックミ
ラーに入射しないか、または前記光線がバックミラーで
反射してドライバーのアイポイント領域に入射しない構
成とされているので、別物プロテクタによってランプの
照明領域外周を密閉する従来技術とは技術的思想を全く
異にし、確実にランプ照明光に起因した有害光を排除す
ることができる。

また従来必要とされていた前面レンズを取り囲む別物プ
ロテクタが不要となるので、ランプを安価に提供できる
。

さらにまた別物プロテクタが不要となるので。

自動車車室の内装と色彩的にマツチせず美感を損ねると
いう不具合も解消される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理説明図、第２図は本発明の第１の
実施例に係るハイマウンテッドストップランプの正面図
、第３図はその一部を破断して示す底面図、第４図はそ
の左側面図、第５図は第２図に示す線■−■に沿う断面
図、第６図は第２図に示す線ＶＩ−ＶＩに沿う断面図、
第７図はその構成部材であるボディカバーの一部を拡大
して示す断面図、第８図はボディカバーの他の部分を拡
大して示す断面図、第９図はその構成部材の一部である
自動車側ブラケットを拡大して示す斜視図、第１０図は
本発明の第２の実施例の要部概要図、第１１図は本発明
の第３の実施例の要部概要図、第１２図は本発明の第４
の実施例の要部概要図、第１３図および第１４図は従来
のハイマウンテッドストップランプの断面図である。 １・・・リヤウィンドウ、 １０・・・ハイマウンテッドストップランプ、１２・・
・ランプボディ、１３・・・バルブ、１４・・・ボディ
本体、　１６・・・ボディカバー、１７・・・シェード
、　　１７ａ・・・シェード上部領域、１８・・・カバ
ー本体、 ２０．２０Ａ、２０Ｂ・・・前面レンズ、２４・・・自
動車後部構造体、 ２６・・・自動車側ブラケット、 ３ｏ・・・ランプ側ブラケット、 ６０・・・バックミラー、 Ｐｌ・・・レンズ最前方突出点である前面レンズ下端点
、 ｐ、、　ｐ、・・・シェード上部領域の最前方突出点、
Ｐ３・・・バックミラー下端点１、 Ｐ４・・・凸面レンズの最前方突出点、Ｌ・・・レンズ
最前方突出点とシェード上部領域最前方突出点を通る光
線、 Ｌｌ、Ｌ、、Ｌ、、Ｌ、・・・光線りのリヤウィンドウ
での反射光。 特許出願人　株式会社小糸製作所

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）内部に光源を有するランプボディの前面開口部に
   前面レンズが取着され、この前面レンズおよびランプボ
   ディの前面開口端が自動車のリヤウィンドウ内側の自動
   車巾方向中央にリヤウィンドウ内側から離間されて配置
   された自動車用ハイマウンテッドストップランプであっ
   て、ランプの縦断面における前面レンズの最前方突出点
   とランプボディ上部領域の最前方突出点とを通り、リヤ
   ウィンドウで反射して車両前方に向かう光線がバックミ
   ラーに入射しないか、または前記光線がバックミラーで
   反射してドライバーのアイポイント領域に入射しないこ
   とを特徴とする自動車用ハイマウンテッドストップラン
   プ。