JPH011533A - 複合フィルム - Google Patents

複合フィルム

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JPH011533A
JPH011533A JP62-256482A JP25648287A JPH011533A JP H011533 A JPH011533 A JP H011533A JP 25648287 A JP25648287 A JP 25648287A JP H011533 A JPH011533 A JP H011533A
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隆 角谷
尚 三村
久保山 寛
研二 綱島
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東レ株式会社
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、帯電防止性、易接着性にすぐれた二軸延伸ポ
リエステルフィルムに関するものである。
[従来の技術] 従来、帯電防止性、易接着性を賦与する方法としては、
以下のような方法が知られていた。すなわち帯電防止性
を賦与する方法としては、特開昭52−47071号公
報、特開昭52−47069号公報にみられる如く、ポ
リエチレングリコール、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムのような各種界面活性剤を練込む方法もしくは
薄く塗゛布する方法、又は特開昭49−73443号公
報にみられる如く、スチレンスルホン酸もしくはその塩
を描成成分とするビニル系樹脂を棟込むという方法もし
くは塗布するという方法でおる。また易接着性を賦与す
る方法としては、ポリエステル共重合体、アクリル樹脂
、変性ポリオレフィン樹脂などの種々の易接着性物質を
練込むという方法、又は特開昭46−1123号公報の
ように、アクリル樹脂、ポリエステル共重合体、ウレタ
ン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、変性ポリオレフィ
ン樹脂、エチレン耐酸ビニル共重合体等の易接着層を薄
く塗膜[するという方法でおる。
[発明が解決しようとする問題点] しかし各種界面活性剤を使用した場合、帯電防止性の湿
度依存性か大きく、安定した効果を得ることが出来ない
という欠点が、一方スヂレンスルホン酸又はその塩を構
成成分とするビニル系樹脂を帯電防止性が出る程練り込
んだ場合、ポリエステルとの親和性が不十分であるため
延伸により界面が剥離し、ボイドとなり透明性が茗しく
悪化するという欠点が、一方塗布した場合も同様、ポリ
エステルとの親和性が十分でないため、塗膜強度特に耐
もみ性が不十分であるという欠点があった。
−力任々の易接着性物質を接着性が改良される程練り込
んだ場合、は載持性が悪化するという欠点が、一方塗布
した場合は接着性あるいは耐もみ性が不十分であるとい
う欠点があった。
本発明はかかる問題点を改善し、帯電防止性、接着性、
塗膜強度共にすぐれた複合フィルムを提供することを目
的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明の複合フィルムは、表層におけるスルホンrf:
を必るいはスルホン酸塩の濃度が0.002〜2.0%
であるポリエステルフィルムの少なくとも一方の表面に
、一般式 (但し、Rは水素又はメチル基、Mは水素、アルカリ金
属、アルカリ土類又はアンモニウム、R+、 R2,R
3,R4は各々水素、ハロゲン、アルキル基又はアルコ
キシ基) なる繰返し単位を主要構成成分とする重合体を5重量%
以上95重■%以下含有する層を塗布した俊、延伸する
ことを特徴とするものである。
本発明におけるポリエステルは、エチレンテレフタレー
ト、エチレンα、β−ビス(2−クロルフェノキシ)エ
タン−4,4−ジカルボキシレート、エチレンα、β−
ビス(フェノキシ)エタン−4,4−ジカルボキシレー
ト、エチレン2,6−ナフタレート単位から選ばれた少
なくとも一種の構造単位を主要構成成分とする。
また、本発明を阻害しない範囲内、好ましくは10モル
%以内であれば、上記以外の他成分が共重合されていて
もよい。
本発明フィルムは上記組成物を主成分とするが、本発明
の目的を阻害しない範囲内で、多種ポリマをブレンドし
てもよいし、また酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線
吸収剤、核生成剤などの無機または有機添加剤が通常添
加される程度添加されていてもよい。
本発明においてスルホン酸又はその塩の添加法は特に限
定されないが、ポリマの形で、好ましくは手間平均分子
ff11000以上のポリマの形で、更に好ましくは1
万以上のポリマの形で添加するのが好適である。スルホ
ン酸又はその塩を持つポリマは特に限定されないが、代
表的なものとしての形でアクリル酸、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、あるいはス
チレンと共重合したもの、あるいは のみからなるポリマー、  03 X を種々のポリエステルのシカルアjζン酸の一部あるい
は全部として使用したポリマーを挙げることができる。
しかしその中でも の形で導入されたポリマを使用する場合、ベースポリマ
ーであるポリエステルとの相溶性が不十分であるためと
思われるが、改良効果がより著しいため好ましい。
ただし−X は特に限定されないが、H+、Na+、K
”、−NH4+、−Li+、−Ca”等のカチオン性イ
オンである。その中でもポリエステルと混合、押出す際
の熱安定性の点からNHa”、L i+、Ca”、K+
が、特にL i + 、K +、Ca”が好ましい。
本発明においては、フィルム表層にdうける濃度を0.
002〜2.0%とする必要がある。好ましくは0.0
06〜0.8%、更に好ましくは0゜02〜0.2%で
ある。0.002%より小さい場合 塗膜強度に劣り、
一方2%を越える場合、基材ポリエステルの特性が悪化
する。
フィルム表層における濃度を本発明範囲とする方法は種
々あり1hに限定されないが、代表的方法としては、必
要な添加物を錬込むという方法、練込んだ層と基材と複
合するという方法、必要な添加物を有する層を塗布する
という方法を挙げることができる。しかし、製膜方法が
簡単であり、基材ポリエステルフィルムの物性の悪化が
なく、また塗膜強靭性がすぐれているという点から練込
むという方法、特に以下に述べる手法を用いて練込むと
いう方法がすぐれている。即ち、該基材フィルムの溶融
押出温度における溶融粘度が基材ポリエステルの1/2
以下、好ましくは1/3以下、更に好ましくは1/8以
下であるようなスルホン酸あるいはスルホン酸塩を有す
る化合物を、押出機の混練の程度を示すパラメーターで
おるいわゆる圧縮比(フィード部とメタリング部でのポ
リマ充填mの比(断面積比))が3.8以上である押出
機を用いて所定のポリエステルと混合、ポリマ投入から
口金より吐出されるまでの時間を10分以上、好ましく
は15分以上120分以下として、冷却ドラム上に押出
成形したのち延伸、熱処理するのが好適である。このよ
うにして1qられたフィルムは、表層におけるスルホン
酸あるいはスルホン酸塩の濃度がフィルム中央部に比較
して特に高くなるため、基材の特性を悪化させることな
く塗膜強靭性を高め得るのが可能となるため好ましいの
で必る。
ただし本発明におけるスルホン酸あるいはスルホン酸塩
のf2度とは、島津X線光電子分光ESCA750を用
いて以下に示す測定条件で最表層100大におけるC 
に対するS2.の相対強度比でS 表わすことにする。
一測定条件一 励起X線:MC]Kα1,2線(1253,6eV)X
繰出カニ8kV、30mA 温度  :20’C 真空度 :io−”pa 本発明における一般式 (但し、R,M、R1、R2、R3、R4は前記の通り
)なる繰返し単位を主要構成成分とする正合体とは、ス
ルホン基導入率の異なったものを含む高分子スルホン酸
塩又は高分子スルホン酸である。スルホン基の導入率に
ついての制限はないが、導電性及び接着性改良効果から
みて導入率40〜100モル%が好ましい。より好まし
くは75モル%〜100モル%、更に好ましくは90モ
ル%〜100モル%である。当然でおるが上記−服代を
有する化合物とスチレン、メタクリル酸くエステル)、
アクリル酸(エステル)、フマール酸(エステル)との
共虫合物も本発明に含まれるが、上記−服代を示す化合
物が40モル%以上、好ましくは60?6以上、更に好
ましくは90%以上100%以下占めている場合、導電
性の点から好ましい。
重量平均分子量は特に限定されないが、1000〜50
0万が好ましく、より好ましくは2000〜100万、
更に好ましくは1万〜50万である。
上記基材に設ける塗布層としては、−服代なる繰返し単
位を主要溝成成分とする重合体と、他樹脂と混合したも
のを塗布する。
混合する樹脂は特に限定されないが、水溶性あるいは水
分散性の樹脂と混合するのが水系塗料の形で塗布可能で
ある点及び分散性の点から好適である。水溶性あるいは
水分散性の樹脂としては、ポリエステル系樹脂、アクリ
ル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ウレタン系樹脂、ビニル
系樹脂、ブタジェン系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコー
ン系樹脂、あるいはそれらの混合物を熱可塑性、熱硬化
↑」を問わず挙げることができる。
塗布層の同右性(ブロッキング性)、耐水性、耐溶剤性
、機械的強度の改良のため架橋剤としてメヂロール化あ
るいはアルキロール化した尿素系、メラミン系、アクリ
ルアミド系、ポリアミド系などの樹脂、エポキシ化合物
、アジリジン化合物、ブロックポリイソシアネート、ビ
ニル化合物などの反応性化合物を塗布層に含有せしめて
もよい。
本発明の塗イ5層には、必要に応じて消泡剤、サイ「性
改良剤、増粘剤、有機系潤滑剤、無機系微粒子、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、染料、顔料などを含イI
I!シめてもよい。
塗布剤のフィルムへの塗布性、接着性を改良するため、
塗布延伸前にフィルムの化学処理や放電処理を施しても
よいが、本発明においては基材フィルムとの親和性が向
上しているため特に必要はない。
水溶性あるいは水分散性の樹脂として ポリウレタン、
ポリエステル、アルキル樹脂を使用するのが接着性、透
明性の点から好適である。好適であるポリ1クレタンの
具体例としては、ポリウレタンがカルボン酸塩基、スル
ホン酸塩基、硫酸半エステル塩基の少なくとも一種を有
するもの、その中でもアンモニウム塩となったものを挙
げることができる。
又好適であるポリウレタンの具体例としては、5−スル
ホソジウムイソフタリックアシドを0.5〜20モル%
共重合したポリエステルを挙げることができる。その中
でも酸成分としてテレフタル酸、イソフタル酸、アジピ
ン酸の少なくとも1種を、又アルコール成分としてエチ
レングリコールあるいはヘキサングリコール、1,4−
ブタンジオール、ジエチレングリコール、ネオペンデル
グリコール、テトラメチレングリコールの少なくとも1
種をもち、5重量%稀釈時の粘度が3〜6cpsなるポ
リエステルを使用した場合接着性、帯電防止性のみなら
ず複合層表面が平滑でフィルム光沢にすぐれるため特に
好ましい。
アクリル系樹脂としては、アルキルアクリレートあるい
はアルキルメタクリレートを主要な成分とするものを挙
げることができ、該成分30〜99.9モル%と、これ
らと共重合可能でかつ官能基を有するビニル単♀体成分
70〜0.1モル%を含有する水溶性あるいは水分散性
樹脂が好ましい。
アルキルアクリレ−1へあるいはアルキルメタクリレー
トと共重合可能でかつ官能基を有するビニル’41m体
は、樹脂に親水性を賦与して樹脂の水分散性を良好にし
たり、あるいは樹脂とポリエステルフィルムや、下塗り
層上に設りる11!!の塗イ5層との接着性を良好にす
る官能基を有するものが好ましく、好ましい官能基とは
、カルホキシル基またはその塩、酸無水物基、スルホン
1%、またはその塩、アミド基又はアルキロール化され
たアミド基、アミノW(itff換アミノ基を含む〉ま
たはアルキロール化されたアミノ基あるいはそれらの塩
、水酸基、エポキシ基等である。特に好ましいものはカ
ルボキシル基またはその塩、酸無水物基、エポキシ基等
である。これらの基は樹脂中に二種以上含有されていて
もよい。
アクリル系樹脂中のアルキルアクリレートおるいはアル
キルメタクリレートが30モル%以上であるのが好まし
いのは、塗布形成性、塗膜の強度、耐ブロッキング性が
良好になるためである。アクリル系樹脂中のアルキルア
クリレートあるいはアルキルメタクリレートが99.9
モル%以下でおるのが好ましいのは、共重合成分として
特定の官能基を有する化合物をアクリル系樹脂に導入す
ることにより、水溶化、水分散化しやすくすると共にそ
の状態を長期にわたり安定にするためであり、さらに塗
布層とポリエステルフィルム層との接着性の改善、塗布
層内での反応による塗布層の強度、耐水性、耐薬品性の
改善、ざらに本発明のフィルムと他の材料との接着性の
改善などをはかることができるからでおる。
アルキルアクリレートあるいはアルキルメタフレレート
のアルキル基の例としては、メチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピルI1.n−ブチル基、イソブ
チル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基、ラウリ
ル基、ステアリル基、シクロヘキシル基などがあげられ
る。
アルキルアクリレートあるいはアルキルメタクリレート
と共重合する官能基を有するビニル系単量体は、反応性
官能基、自己架橋性官能基、親水性基などの官能基を有
する下記の化合物類が使用できる。
カルボキシル基またはその塩、あるいは酸無水物基を有
する化合物としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、これらの
カルボン酸のナトリウムなどとの金属塩、アンモニウム
塩あるいは無水マレイン酸などがあげられる。
スルホン1%またはその塩を有する化合物としては、ビ
ニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、これらのスルホ
ン酸のナトリウムなどとの金属塩、アンモニウム塩など
があげられる。
アミド基あるいはアルキロール化されたアミド基を有す
る化合物としては、アクリルアミド、メタクリルアミド
、N−メチルメタクリルアミド、メチロール化アクリル
アミド、メチロール化メタクリルアミド、ウレイドビニ
ルエーテル、β−ウレイドイソブチルビニルエーテル、
ウレイドエチルアクリレートなどがあげられる。
アミノWeるいはアルキロール化されたアミノ基あるい
はそれらの塩を有する化合物としては、ジメチルアミノ
エチルビニルエーテル、2−アミノエチルビニルエーテ
ル、3−アミノプロピルビニルエーテル、2−アミノブ
チルビニルエーテル、ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート、ジメチルアミノエチルビニルエーテル、それらの
アミノ基をメチロール化したもの、ハロゲン化アルキル
、ジメチル(12、サルトンなどにより4@塩化したも
のなどがあげられる。
水酸基を有する化合物としては、β−ヒドロキシエヂル
アクリレート、β−ヒドロキシエチルメタクリレート、
β−ヒドロキシプロピルアクリレート、β−ヒドロキシ
プロピルメタクレレート、β−ヒドロキシビニルエーテ
ル、5−ヒドロキシペンチルビニルエーテル、6−ヒド
ロキシへキシルビニルエーテル、ポリエチレングリコー
ルモノアクリレート、ポリエチレングリコールモノメタ
クリレート、ポリプロピレングリコールモノアクリレー
ト、ポリプロピレングリコールモノメタクリレートなど
があげられる。
エポキシ基を有する化合物としては、グリシジルアクリ
レート、グリシジルメタクリレートなどがあげられる。
ざらに上記以外に次に示すような化合物を併用してもよ
い。すなわちアクリロニトリル、メタクリレートリル、
スチレン類、ブヂルビニルエーテル、マレイン酸モノあ
るいはジアルキルエステル、フマル酸モノあるいはジア
ルキルエステル、イタコン酸モノあるいはジアルキルエ
ステル、メチルごニルケトン、塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、酢酸ビニル、ビニリピリジン、ビニルピロリドン
、ビニルトリメトキシシランなどがあげられるかこれら
に限定されるものではない。
アクリル系樹脂は、界面活性剤を含有していてもよいが
アクリル系樹脂に含有される低分子星体の界面活性剤が
造膜過程で凝縮され、粒子と粒子の界面に蓄積されたり
、塗布層の界面に移行するなどして、塗布層の機械的強
度、耐水性、積層体との接着性に問題を生じる場合があ
る。このような場合には、界面活性剤を含有しないいわ
ゆるソープフリー重合による重合物を利用できる。
しかしその中でもメチルメタクリレートとメチルアクリ
レートの35/65〜65/35 (モル比)の共重合
体を斡ポリマーとし、−COOHl−CH20Hを各々
1〜5重量%導入した水分散性アクリルが特に好適であ
る。
本発明における塗布層中にはこれまで説明した如き、−
服代 なる繰返し単位を主要構成成分とする小合体が5重間%
以上95重量%以下含有されていることが必要でおる。
これは5単量%より少ない場合、接着性改良効果と帯電
防止性が不十分であるため好ましくなく、一方95重足
%より多い場合塗膜強靭性が乏しくなるため好ましくな
い。特に10重量%〜30重辺%である場合、接着性、
塗膜強靭性と帯電防止性のバランスが良好であり好まし
い。
延伸後の塗布層の厚みは特に限定されないが、通常は0
.001〜5μmである。好ましくは0゜01〜0.4
μm、更に好ましくは0.04〜0゜2μmである場合
、接着性、帯電防止性の点から好適である。
また必要に応じて該塗布層中に無機粒子を添加してもよ
いが、その代表例を挙げれば、前述の無機粒子としては
、平均粒径1μm以下、さらに好ましくは0.5μm以
下、特に好ましくは0.2μm以下のもので、具体的に
はカオリン、シリカ、シリカゾル、炭酸カルシウム、酸
化チタン、バリウム塩、アルミナ、硫化モリブデン、カ
ーボンブラック、ジルコニウム類などがあげられるがこ
れらに限定されるものではない。
しかしその中でも膨潤性を示す層状ケイ酸塩を使用する
場合、易滑性、塗膜強靭性の面から好適である。膨潤性
を示す層状ケイ酸塩としては、モンモリロナイト、バー
ミキュライト、ヘクトライト、デュオライト、テトラシ
リシックマイカなどを挙げることが出来るが、透明性の
点から 合成されたテニオライト、ヘクトライト、テト
ラシリシックマイカが好ましい。
次に本発明の代表的製造方法について説明するがこれに
限定されるものではない。
まずスルホン酸あるいはスルホン酸塩をもつ化合物とそ
の他必要に応じて種々の添加剤を配合したポリエステル
のペレットを十分乾燥した後、公知の押出機、好ましく
は圧縮比3.8以上の溶融押出機に供給し、ペレットが
溶融する温度以上、ポリマが分Vl−vる温度以上の温
度でスリット状のダイからシート状に溶融押出し、冷却
固化せしめて未延伸シートを作る。該未延伸シートある
いは該未延伸シートを80〜105°Cで3〜8倍延伸
したフィルム上に 所定の塗布層を設けた後80〜13
0’Cで、未延伸フィルムを用いる場合は縦方向に3〜
6倍、横方向に3〜6倍、同時二軸延伸を、また−軸延
伸フィルムを用いる場合は3〜6侶横方向に延伸する。
また必要に応じて150″C〜250℃で0〜10%弛
緩を与えつつ0゜1〜10秒熱処理する。
また必要に応じて1,1〜1.7倍縦方向に再度延伸し
てもよい。
またスルホン酸あるいはスルホン酸塩をもつ化合物を添
加したポリエステルと通常のポリエステルの複合体上に
塗布を行なってもよいことはいうまでもない。
フィルム上に塗布する前に必要に応じ空気中その細極々
の雰囲気中でコロナ放電処理を施しておいてもよい。ま
たウレタン樹脂、エポキシ樹脂などの公知のアンカー処
理剤を用いてアンカー処理を施しておいてもよいが、通
常は特に必要ではない。
塗膜「する方法は特に限定されず押出ラミネート法、メ
ルトコーティング法を用いてもよいが、高速で薄膜コー
トすることが可能であるという理由から、水あるいは各
種溶媒に分散した塗料をグラビアコート、リバースコー
ト、スプレーコート、キツスコート、グイコート、ある
いはメタリングバーツー卜するのが好適である。
[作用] 本発明においては、スルホンM9るいはスルホン酸塩の
該表層における濃度が所定の範囲にあるポリエステルフ
ィルム上に、−服代 %式% なる繰返し単位を主要溝成成分とする重合体を含む層を
塗布した後延伸したので、基材フィルムの特性を悪化さ
せることなく塗膜との親和性が向上した結果、塗膜強靭
性にすぐれた易接着性、帯電防止性フィルムをj謬るこ
とが出来たのである。
[特性および効果の評価方法] (1)密着力 17られたフィルムを手で10回もみ、塗イ5層の密着
状態について調べた。全く剥離のないものを「◎」、5
%未満が剥離するものを「○」、それ以外を「×」とし
た。
(2)透明性 S E P −14−2形濁度計(日本精密光学■装)
を用いJ Is−に−6714−58に基づいて求めた
曇価(%)の上背がスルホン酸く塩)化合物を添加しな
い場合に比べ20%以下である場合を「○」、20%よ
り大きい場合を「×」とした。
(3)帯電防止性 超絶縁抵抗計MODEL−VE−40(川口電機工業(
!1製)ニテ印加m圧100Vでの20’C60%RH
における表面比抵抗を測定した。
(4)接着性 下記の4種の塗剤a)、b)、C)及びd)をそれぞれ
個別に二軸延伸ポリエステルフィルムの塗布層面に塗布
し、乾燥あるいは架橋させた後、手で10回−bんだ後
、市販のセロハン粘着テープにチバン(体製)を上に貼
りつり90’方向に剥離し剥離1すの塗膜層の剥離状態
で評価を行なった。全く剥離しないものを「◎」、殆ど
剥離しないものをU○」、それ以外をrXJとした。な
お、後述の表には、4種の塗剤のうち最も接着性の悪か
ったしのを使用したときの評価結果を示した。
a)紫外線硬化型インキ(UVインキ)・・・東洋イン
キ(体製FDO(墨)を約5μm厚にグラビアコーター
で塗布し照射出ノ180W/cm、照q」距離10cm
で8秒間処理した。
b)重合度1500、ケン化度90[ル%のポリビニル
アルコール(PVA)を水に溶解し乾燥後の塗膜厚みが
5μmになるように塗’IITシた。塗膜5後130’
Cで2分間乾燥を行なった。
C)アセチル化度13%、ブチル化度37%のセルロー
スアセテートブチレート(CAB)を水に溶解し乾燥後
の塗膜の厚みが10μmになるように塗膜[シ、150
’Cで2分間乾燥した。
d)磁性塗料・・・下記組成物を乾燥後の厚みで約2.
5μm塗布し150’Cで2分間乾燥した。
・7’−Fe203粉末    68重率部・カーボン
ブラック      7重量部・塩化ビニル−酢酸ビニ
ル− ビニルアルコール共重合体 26重量部・アクリロニト
リル〜 ブタジェン共重合体     5重量部・ポリイソシア
ネー1〜    2唄量部・メチルイソブチルケトン 
 75重量部・トルエン         75重率部
[実施例] 本発明を以下の実施例、比較例を用いて説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1〜6、比較例1〜3 固有粘度0.61のポリエチレンテレフタレート中に、
酸成分としてテレフタル酸82モル%とイソフタル酸8
七ル%a3よび5−スルホイソフタル酸のナトリウム塩
10Eル%、またジオール成分としてエチレングリコー
ルを用いた分子量約3万のポリエステル共重合体の添加
量を種々変更して混合した樹脂(該樹脂表層におけるS
2./C1Sを表中に示した〉を、285°Cで圧縮比
3.8のスクリコーを用いて溶融し、表面温度50’C
の冷J、11ドラム上にい押出成形した。この際ポリマ
投入よりポリマ吐出までの時間は18分であった。この
ようにして(Jられたフィルムを85℃で縦方向に4倍
延伸した後、メチルメタクリレ−1・とメチルアクリレ
ートを50対50で共重合したものを主成分とし、官能
塁としてカルボキシル基、メヂロール阜を各々2.5モ
ル%導入した数平均分子量か50万の水分散性アクリル
系樹脂と、S Oq O−X+のX+イオンとして)」
“を有し重量平均分子量が約7万のスルホン化ポリスチ
レンとしてVER8A−TL72(カネボウ・エヌエス
シー■製)を固形分の比率にして各々変更して(その比
率は表中に示した)サイ5する。該塗布層を乾燥しつつ
110’Cで横方向に3.5倍延伸した後、215°C
で5%弛緩しつつ熱処理を行なった。この際得られたフ
ィルムの厚みは14μmJ5層厚さは0.07μmであ
った。
表にみる如く本発明範囲にある場合のみ接着性、密着性
と透明性のバランスにすぐれていることが判る。
実施例7 ポリエチレンテレフタレートと混合する化合物としてス
ルホン化ポリスチレン(ただしナトリウム塩の形となっ
ているもの)を添加 実施例1と同様にして製膜評価し
た。同様すぐれた透明性、密着性を示すことが判る。
[発明の効果コ 本発明においては基材ポリエステルフィルム表層におけ
るスルホン酸あるいはスルホン酸塩の)農度を0.00
2〜2.0重■%とじたので、次のように優れた効果を
得ることができた。
(1)基材との密着性、特に耐もみ性が向上した。
(2)優れた透明性を示すフィルムとなった。
(3)優れた帯電防止性を示す。
(4)インキ、種々のバインダーとの易接着性が向上し
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)表層におけるスルホン酸あるいはスルホン酸塩の
    濃度が0.002〜2.0%であるポリエステルフィル
    ムの少なくとも一方の表面に、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、Rは水素又はメチル基、Mは水素、アルカリ金
    属、アルカリ土類又はアンモニウム、R_1、R_2、
    R_3、R_4は各々水素、ハロゲン、アルキル基又は
    アルコキシ基) なる繰返し単位を主要構成成分とする重合体を5重量%
    以上95重量%以下含有する層を塗布した後、延伸する
    ことを特徴とする複合フィルム。
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