JPH01149775A - 光学活性2−メチルピペラジンの製造方法 - Google Patents
光学活性2−メチルピペラジンの製造方法Info
- Publication number
- JPH01149775A JPH01149775A JP30885987A JP30885987A JPH01149775A JP H01149775 A JPH01149775 A JP H01149775A JP 30885987 A JP30885987 A JP 30885987A JP 30885987 A JP30885987 A JP 30885987A JP H01149775 A JPH01149775 A JP H01149775A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- methylpiperazine
- optically active
- water
- tartaric acid
- organic solvent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- JOMNTHCQHJPVAZ-UHFFFAOYSA-N 2-methylpiperazine Chemical compound CC1CNCCN1 JOMNTHCQHJPVAZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims description 27
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 6
- OKKJLVBELUTLKV-UHFFFAOYSA-N Methanol Chemical compound OC OKKJLVBELUTLKV-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 33
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 claims abstract description 23
- CSCPPACGZOOCGX-UHFFFAOYSA-N Acetone Chemical compound CC(C)=O CSCPPACGZOOCGX-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 21
- LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N Ethanol Chemical compound CCO LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 13
- FEWJPZIEWOKRBE-UHFFFAOYSA-N Tartaric acid Natural products [H+].[H+].[O-]C(=O)C(O)C(O)C([O-])=O FEWJPZIEWOKRBE-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 13
- 235000002906 tartaric acid Nutrition 0.000 claims abstract description 13
- 239000011975 tartaric acid Substances 0.000 claims abstract description 13
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 12
- 239000002904 solvent Substances 0.000 claims abstract description 12
- 239000003960 organic solvent Substances 0.000 claims abstract description 10
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 10
- KFZMGEQAYNKOFK-UHFFFAOYSA-N Isopropanol Chemical compound CC(C)O KFZMGEQAYNKOFK-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 9
- LRHPLDYGYMQRHN-UHFFFAOYSA-N N-Butanol Chemical compound CCCCO LRHPLDYGYMQRHN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 9
- BTANRVKWQNVYAZ-UHFFFAOYSA-N butan-2-ol Chemical compound CCC(C)O BTANRVKWQNVYAZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 9
- BDERNNFJNOPAEC-UHFFFAOYSA-N propan-1-ol Chemical compound CCCO BDERNNFJNOPAEC-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 9
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims abstract description 4
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims description 2
- UHOVQNZJYSORNB-UHFFFAOYSA-N Benzene Chemical compound C1=CC=CC=C1 UHOVQNZJYSORNB-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 63
- HEMHJVSKTPXQMS-UHFFFAOYSA-M Sodium hydroxide Chemical compound [OH-].[Na+] HEMHJVSKTPXQMS-UHFFFAOYSA-M 0.000 abstract description 27
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 abstract description 4
- 239000002994 raw material Substances 0.000 abstract description 4
- 239000003905 agrochemical Substances 0.000 abstract description 2
- 239000003814 drug Substances 0.000 abstract description 2
- 229940079593 drug Drugs 0.000 abstract 1
- 239000012808 vapor phase Substances 0.000 abstract 1
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 15
- FEWJPZIEWOKRBE-JCYAYHJZSA-N Dextrotartaric acid Chemical compound OC(=O)[C@H](O)[C@@H](O)C(O)=O FEWJPZIEWOKRBE-JCYAYHJZSA-N 0.000 description 12
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 10
- 229960001367 tartaric acid Drugs 0.000 description 10
- JOMNTHCQHJPVAZ-RXMQYKEDSA-N (2r)-2-methylpiperazine Chemical compound C[C@@H]1CNCCN1 JOMNTHCQHJPVAZ-RXMQYKEDSA-N 0.000 description 8
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 7
- 239000000243 solution Substances 0.000 description 7
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 5
- JOMNTHCQHJPVAZ-YFKPBYRVSA-N (2s)-2-methylpiperazine Chemical compound C[C@H]1CNCCN1 JOMNTHCQHJPVAZ-YFKPBYRVSA-N 0.000 description 4
- FEWJPZIEWOKRBE-LWMBPPNESA-N levotartaric acid Chemical compound OC(=O)[C@@H](O)[C@H](O)C(O)=O FEWJPZIEWOKRBE-LWMBPPNESA-N 0.000 description 4
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 4
- KWYUFKZDYYNOTN-UHFFFAOYSA-M Potassium hydroxide Chemical compound [OH-].[K+] KWYUFKZDYYNOTN-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 3
- YXFVVABEGXRONW-UHFFFAOYSA-N Toluene Chemical compound CC1=CC=CC=C1 YXFVVABEGXRONW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 239000007858 starting material Substances 0.000 description 3
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 229960001270 d- tartaric acid Drugs 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000012046 mixed solvent Substances 0.000 description 2
- 239000000178 monomer Substances 0.000 description 2
- 239000012452 mother liquor Substances 0.000 description 2
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 2
- 229940095064 tartrate Drugs 0.000 description 2
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- VPZXBVLAVMBEQI-GSVOUGTGSA-N Gly-D-Ala Chemical compound [O-]C(=O)[C@@H](C)NC(=O)C[NH3+] VPZXBVLAVMBEQI-GSVOUGTGSA-N 0.000 description 1
- QNAYBMKLOCPYGJ-REOHCLBHSA-N L-alanine Chemical compound C[C@H](N)C(O)=O QNAYBMKLOCPYGJ-REOHCLBHSA-N 0.000 description 1
- 235000004279 alanine Nutrition 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000007810 chemical reaction solvent Substances 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 1
- 238000002425 crystallisation Methods 0.000 description 1
- 230000008025 crystallization Effects 0.000 description 1
- 238000004821 distillation Methods 0.000 description 1
- -1 etc. Substances 0.000 description 1
- 239000000706 filtrate Substances 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 239000011259 mixed solution Substances 0.000 description 1
- 239000002244 precipitate Substances 0.000 description 1
- 230000001376 precipitating effect Effects 0.000 description 1
- 239000000047 product Substances 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 238000003786 synthesis reaction Methods 0.000 description 1
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上のオll13JL
本発明は光学活性2−メチルピペラジンの製造方法に関
するものである。
するものである。
本発明の方法により得られる光学活性2−メチルピペラ
ジンは医薬品あるいは農薬の合成原料として有用な化合
物で、今後の応用が期待されており、その工業的規模で
の製造方法が求められている。
ジンは医薬品あるいは農薬の合成原料として有用な化合
物で、今後の応用が期待されており、その工業的規模で
の製造方法が求められている。
従来の技術−
従来光学活性2−メチルピペラジンは、グリシル−(S
)−アラニンを環化して得られる(S)−3−メチル−
2,5−ピペラジノンを還元して(−)一体を得、同様
にグリシル−(R)−アラニンより(+)一体を得る方
法が知られている(ジャーナル・オブ・ケミカル・リサ
ーチ(シップシス) 、 4.i33,1980)。し
かし、この従来法は高価な原料を用いなければならず、
しがち収率が低いため、光学活性2−メチルピペラジン
の工業的な生産方法として決して満足できる方法ではな
い。
)−アラニンを環化して得られる(S)−3−メチル−
2,5−ピペラジノンを還元して(−)一体を得、同様
にグリシル−(R)−アラニンより(+)一体を得る方
法が知られている(ジャーナル・オブ・ケミカル・リサ
ーチ(シップシス) 、 4.i33,1980)。し
かし、この従来法は高価な原料を用いなければならず、
しがち収率が低いため、光学活性2−メチルピペラジン
の工業的な生産方法として決して満足できる方法ではな
い。
発明が解決しようとする問題。
本発明は、気相法等により安価に製造されている2−メ
チルピペラジンを出発原料として、高収率かつ簡便な光
学活性2−メチルピペラジンの工業的な製造方法を提供
することを目的とする。
チルピペラジンを出発原料として、高収率かつ簡便な光
学活性2−メチルピペラジンの工業的な製造方法を提供
することを目的とする。
問題76.を解決するための手段および作用上記目的は
、本発明方法により解決される。
、本発明方法により解決される。
すなわち、本発明は下記(a)〜(c)の工程から成る
ことを特徴とする光学活性2−メチルピペラジンの製造
方法に関するものである。
ことを特徴とする光学活性2−メチルピペラジンの製造
方法に関するものである。
(a) (±)−2−メチルピペラジンと光学活性酒
石酸を溶媒中で反応させて2種のジアステレオマー塩を
生成させる工程; (b) 上記反応液中の2種のジアステレオマー塩の
溶解度差を利用して相互に分割する工程; (c) 相互に分割されたジアステレオマー塩をフリ
ー化する工程。
石酸を溶媒中で反応させて2種のジアステレオマー塩を
生成させる工程; (b) 上記反応液中の2種のジアステレオマー塩の
溶解度差を利用して相互に分割する工程; (c) 相互に分割されたジアステレオマー塩をフリ
ー化する工程。
本発明の出発原料となる(±)−2−メチルピペラジン
は気相法により安価に得られるものである。(±)−2
−メチルピペラジンはく+)一体と(−)一体が当量台
まれているものに限らず、いずれか一方の光学活性体が
その対掌体に対して等量以上含まれているものでもよい
。
は気相法により安価に得られるものである。(±)−2
−メチルピペラジンはく+)一体と(−)一体が当量台
まれているものに限らず、いずれか一方の光学活性体が
その対掌体に対して等量以上含まれているものでもよい
。
本発明において使用される光学活性酒石酸は容易に入手
が可能であり、とくに(+)−d−酒石酸は安価な光学
分割剤として各方面で利用されている。
が可能であり、とくに(+)−d−酒石酸は安価な光学
分割剤として各方面で利用されている。
本発明方法は、まず水などのようなく±)−2−メチル
ピペラジンと光学活性酒石酸の両者を溶解しやすい溶媒
に、(±)−2−メチルピペラジンと光学活性酒石酸を
混合溶解して、(±)−2−メチルピペラジンの光学活
性酒石酸との2種のジアステレオマー塩を形成させる。
ピペラジンと光学活性酒石酸の両者を溶解しやすい溶媒
に、(±)−2−メチルピペラジンと光学活性酒石酸を
混合溶解して、(±)−2−メチルピペラジンの光学活
性酒石酸との2種のジアステレオマー塩を形成させる。
(±)−2−メチルピペラジンと光学活性酒石酸のモル
比は、(±)−2−メチルピペラジンに対し光学活性酒
石酸を2倍モル使用するのが最も効率がよく好ましい。
比は、(±)−2−メチルピペラジンに対し光学活性酒
石酸を2倍モル使用するのが最も効率がよく好ましい。
次いで、形成された2種のジアステレオマー塩の溶解度
差を利用して相互に分割するには、メタノール、エタノ
ール、アセトンのような前記反応溶媒に可溶で、しかも
ジアステレオマー塩の溶解性が低い溶媒を加えた後、静
置もしくは攪拌下に結晶を析出さればよい。2種のジア
ステレオマー塩は溶解性が異なるため、1種のジアステ
レオマー塩が優先的に析出する。なお、その他の分割方
法として、あらかじめジアステレオマー塩の溶解性の低
い溶媒中でく士)−2−メチルピペラジンと光学活性酒
石酸を反応させ、生成するジアステレオマー塩を析出さ
せてもよい。
差を利用して相互に分割するには、メタノール、エタノ
ール、アセトンのような前記反応溶媒に可溶で、しかも
ジアステレオマー塩の溶解性が低い溶媒を加えた後、静
置もしくは攪拌下に結晶を析出さればよい。2種のジア
ステレオマー塩は溶解性が異なるため、1種のジアステ
レオマー塩が優先的に析出する。なお、その他の分割方
法として、あらかじめジアステレオマー塩の溶解性の低
い溶媒中でく士)−2−メチルピペラジンと光学活性酒
石酸を反応させ、生成するジアステレオマー塩を析出さ
せてもよい。
分割の際に用いられる溶媒の種類、量を適宜選択するこ
とによって光学活性2−メチルピペラジンの収量、光学
純度を調整することができる。この時用いられる溶媒と
しては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、
2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノールお
よびアセトン等から選ばれる少なくとも1種の有機溶媒
またはこれらの有機溶媒と水との混合物が挙げられる。
とによって光学活性2−メチルピペラジンの収量、光学
純度を調整することができる。この時用いられる溶媒と
しては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、
2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノールお
よびアセトン等から選ばれる少なくとも1種の有機溶媒
またはこれらの有機溶媒と水との混合物が挙げられる。
工業的には水を主体とする混合溶媒が特に好ましい。
使用する溶媒の量は特に限定されないが、例えば水−ア
セトン(3:1)の混合溶媒を用いる場合、工業的には
5〜10倍量が好ましい。また、難溶性塩を析出させる
温度も溶媒の種類や量により、−10〜50℃位の範囲
で可能であるが、操作上の簡便さから室温付近が好まし
い。
セトン(3:1)の混合溶媒を用いる場合、工業的には
5〜10倍量が好ましい。また、難溶性塩を析出させる
温度も溶媒の種類や量により、−10〜50℃位の範囲
で可能であるが、操作上の簡便さから室温付近が好まし
い。
析出しな難溶性のジアステレオマー塩は濾過等の操作に
より分離し、必要に応じてこれを再結晶する。得られた
難溶性塩は水溶性の塩基で処理して分解しフリー化する
。この際用いられる塩基としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等であり、濾別したジアステレオマー塩
に対して4倍モル程度用いればよい。
より分離し、必要に応じてこれを再結晶する。得られた
難溶性塩は水溶性の塩基で処理して分解しフリー化する
。この際用いられる塩基としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等であり、濾別したジアステレオマー塩
に対して4倍モル程度用いればよい。
フリー化した液は、ベンゼン、トルエン等の有機溶媒で
抽出し、次いで常圧もしくは減圧下で有機溶媒を留去し
、必要ならさらに蒸留することにより、(+)また(−
)−2−メチルピペラジンが得られる。
抽出し、次いで常圧もしくは減圧下で有機溶媒を留去し
、必要ならさらに蒸留することにより、(+)また(−
)−2−メチルピペラジンが得られる。
一方、難溶性のジアステレオマー塩を濾別した後の濾液
は、水酸化ナトリウム等の塩基を加えて分解し、ベンゼ
ン等の有機溶媒で抽出した後溶媒を留去することにより
、難溶性のジアステレオマー塩と反対の光学活性2−メ
チルピペラジンを得ることができる。
は、水酸化ナトリウム等の塩基を加えて分解し、ベンゼ
ン等の有機溶媒で抽出した後溶媒を留去することにより
、難溶性のジアステレオマー塩と反対の光学活性2−メ
チルピペラジンを得ることができる。
得られた光学活性2−メチルピペラジンの光学純度が不
足している場合は、最初に使用した光学活性酒石酸と反
対の光学活性を有する酒石酸を使用して、同様の操作に
より最初に得られた光学活性2−メチルピペラジンと反
対の光学活性を有する2−メチルピペラジンを得ること
ができる。
足している場合は、最初に使用した光学活性酒石酸と反
対の光学活性を有する酒石酸を使用して、同様の操作に
より最初に得られた光学活性2−メチルピペラジンと反
対の光学活性を有する2−メチルピペラジンを得ること
ができる。
聚施1L
水600m1にd−酒石酸117.99g (0,78
6モル)とく±)−2−メチルピペラジン39.37g
(0,393モル)を室温下溶解し、さらにアセトン2
00m1を加え、攪拌しながら一晩放置した。析出した
結晶を濾取し、乾燥するとく+)−2−メチルピペラジ
ン・d−酒石酸塩(1:2)71.01gが得られた。
6モル)とく±)−2−メチルピペラジン39.37g
(0,393モル)を室温下溶解し、さらにアセトン2
00m1を加え、攪拌しながら一晩放置した。析出した
結晶を濾取し、乾燥するとく+)−2−メチルピペラジ
ン・d−酒石酸塩(1:2)71.01gが得られた。
このものの収率は45.1%であった。この結晶に40
%水酸化ナトリウム水溶液を加え、分離する油分をベン
ゼン50m1で2回抽出した。ベンゼン層を乾燥後、常
圧で濃縮してベンゼンを留去すると、残渣結晶として(
+)−2−メチルピペラジンが得られ、このもの(’)
比り光度ハ[a ]F = + 4.7 (C= 0.
4、メタノール)であった。なお、比旋光度の測定には
日本分光■製rDIP−140型ディジタツル旋光計を
用いた。
%水酸化ナトリウム水溶液を加え、分離する油分をベン
ゼン50m1で2回抽出した。ベンゼン層を乾燥後、常
圧で濃縮してベンゼンを留去すると、残渣結晶として(
+)−2−メチルピペラジンが得られ、このもの(’)
比り光度ハ[a ]F = + 4.7 (C= 0.
4、メタノール)であった。なお、比旋光度の測定には
日本分光■製rDIP−140型ディジタツル旋光計を
用いた。
先の(+)−2−メチルピペラジン・d−酒石酸塩(1
:2)を水−アセトン(1: 3)の混合溶液を溶媒と
して、常法に従って3回再結晶を繰り返した後、40%
水酸化ナトリウム水溶液を加えて分離してくる油分をベ
ンゼン50m1で2回抽出した。ベンゼン層を乾燥し、
常圧下で濃縮してベンゼンを留去すると、残渣結晶とし
て(+)−2−メチルピペラジンが得られ、このものの
比旋光度は[α]: =+5.4 (C=0.4、メタ
ノール)であった。この結晶をさらに数回再結晶を繰り
返しても、比旋光度は同じ値であった。
:2)を水−アセトン(1: 3)の混合溶液を溶媒と
して、常法に従って3回再結晶を繰り返した後、40%
水酸化ナトリウム水溶液を加えて分離してくる油分をベ
ンゼン50m1で2回抽出した。ベンゼン層を乾燥し、
常圧下で濃縮してベンゼンを留去すると、残渣結晶とし
て(+)−2−メチルピペラジンが得られ、このものの
比旋光度は[α]: =+5.4 (C=0.4、メタ
ノール)であった。この結晶をさらに数回再結晶を繰り
返しても、比旋光度は同じ値であった。
実施例2
水100m1にd−酒石酸30.0g(0,2モル〉と
く±)−2−メチルピペラジン10.0g(0,1モル
)を室温下溶解し、さらにエタノール70m1を加え攪
拌しながら一晩放置した。析出した結晶を濾取し、乾燥
すると(+)−2−メチルピペラジン・d−酒石酸塩(
1:2)24.9gが得られた。収率は62.5%であ
った。この結晶に40%水酸化ナトリウム水溶液を加え
て分離する油分をベンゼン50m1で2回抽出した。ベ
ンゼン層を乾燥後、常圧で濃縮してベンゼンを留去する
と、残渣結晶として(+)−2−メチルピペラジンが得
られ、このものの比旋光度は[αIH=+2.s(C=
0.5、メタノール)であった。また、結晶母液は濃
縮した後、40%水酸化ナトリウム水溶液を加えて分離
する油分をベンゼン50m1で2回抽出した。ベンゼン
層を乾燥後、常圧で濃縮してベンゼンを留去すると、残
渣として(−)−2−メチルピペラジンが得られ、この
ものの比旋光度ハ[α]F =−5,3(C=0.2、
メタノール)テあった。
く±)−2−メチルピペラジン10.0g(0,1モル
)を室温下溶解し、さらにエタノール70m1を加え攪
拌しながら一晩放置した。析出した結晶を濾取し、乾燥
すると(+)−2−メチルピペラジン・d−酒石酸塩(
1:2)24.9gが得られた。収率は62.5%であ
った。この結晶に40%水酸化ナトリウム水溶液を加え
て分離する油分をベンゼン50m1で2回抽出した。ベ
ンゼン層を乾燥後、常圧で濃縮してベンゼンを留去する
と、残渣結晶として(+)−2−メチルピペラジンが得
られ、このものの比旋光度は[αIH=+2.s(C=
0.5、メタノール)であった。また、結晶母液は濃
縮した後、40%水酸化ナトリウム水溶液を加えて分離
する油分をベンゼン50m1で2回抽出した。ベンゼン
層を乾燥後、常圧で濃縮してベンゼンを留去すると、残
渣として(−)−2−メチルピペラジンが得られ、この
ものの比旋光度ハ[α]F =−5,3(C=0.2、
メタノール)テあった。
実施例3
水500m1にd−酒石酸781g(0,52モル)と
く±)−2−メチルピペラジン26.1 g(0,26
モル)を室温下溶解し、さらにメタノール300m1、
アセトン100m1を加え攪拌しながら一晩放置した。
く±)−2−メチルピペラジン26.1 g(0,26
モル)を室温下溶解し、さらにメタノール300m1、
アセトン100m1を加え攪拌しながら一晩放置した。
析出した結晶を濾取し、乾燥すると(+)−2−メチル
ピペラジン・d−酒石酸塩1 : 2)42.8gが得
られた。収率は41.1%であった。この結晶に40%
水酸化ナトリウム水溶液を加えて分離する油分をベンゼ
ン100m1で2回抽出しな。ベンゼン層を乾燥後、常
圧下で濃縮してベンゼンを留去すると、残渣結晶として
(+)−2−メチルピペラジンが得られ、このものの比
旋光度は[α]F =+4.1 (C=0.3、メタノ
ール)であった。また晶析母液は残渣が250gになる
まで濃縮し、そこにアセトン200m1を加えて攪拌し
ながら一晩放置した。析出した結晶を濾取し、乾燥する
と(−)−2−メチルピペラジン・d−酒石酸塩(1:
2)56.4gが得られた。収率は54.2%であった
。この結晶に40%水酸化ナトリウム水溶液を加えて分
離する油分をベンゼン100m1で2回抽出した。ベン
ゼン層を乾燥後、常圧下で濃縮してベンゼンを留去する
と、残渣として(−)−2−メチルピペラジンが得られ
、このものの比旋光度は[αIF =−5゜0(C=0
.4、メタノール)であった。
ピペラジン・d−酒石酸塩1 : 2)42.8gが得
られた。収率は41.1%であった。この結晶に40%
水酸化ナトリウム水溶液を加えて分離する油分をベンゼ
ン100m1で2回抽出しな。ベンゼン層を乾燥後、常
圧下で濃縮してベンゼンを留去すると、残渣結晶として
(+)−2−メチルピペラジンが得られ、このものの比
旋光度は[α]F =+4.1 (C=0.3、メタノ
ール)であった。また晶析母液は残渣が250gになる
まで濃縮し、そこにアセトン200m1を加えて攪拌し
ながら一晩放置した。析出した結晶を濾取し、乾燥する
と(−)−2−メチルピペラジン・d−酒石酸塩(1:
2)56.4gが得られた。収率は54.2%であった
。この結晶に40%水酸化ナトリウム水溶液を加えて分
離する油分をベンゼン100m1で2回抽出した。ベン
ゼン層を乾燥後、常圧下で濃縮してベンゼンを留去する
と、残渣として(−)−2−メチルピペラジンが得られ
、このものの比旋光度は[αIF =−5゜0(C=0
.4、メタノール)であった。
発明の効果−
本発明方法により、気相法によって安価に得られる(±
)−2−メチルピペラジンを出発原料として、光学活性
2−メチルピペラジンが高収率かつ簡便に工業的規模で
生産できる。
)−2−メチルピペラジンを出発原料として、光学活性
2−メチルピペラジンが高収率かつ簡便に工業的規模で
生産できる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、下記(a)〜(c)の工程から成ることを特徴とす
る光学活性2−メチルピペラジンの製造方法。 (a)(±)−2−メチルピペラジンと光学活性酒石酸
を溶媒中で反応させて2種のジアステレオマー塩を生成
させる工程; (b)上記反応液中の2種のジアステレオマー塩の溶解
度差を利用して相互に分割する工程; (c)相互に分割されたジアステレオマー塩をフリー化
する工程。 2、前記工程(b)において、メタノール、エタノール
、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノー
ル、2−ブタノールおよびアセトンから選ばれる少なく
とも1種の有機溶媒またはこれらの有機溶媒と水との混
合物中で2種のジアステレオマー塩を相互に分割する特
許請求の範囲第1項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30885987A JPH01149775A (ja) | 1987-12-07 | 1987-12-07 | 光学活性2−メチルピペラジンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30885987A JPH01149775A (ja) | 1987-12-07 | 1987-12-07 | 光学活性2−メチルピペラジンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01149775A true JPH01149775A (ja) | 1989-06-12 |
Family
ID=17986117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30885987A Pending JPH01149775A (ja) | 1987-12-07 | 1987-12-07 | 光学活性2−メチルピペラジンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01149775A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04128270A (ja) * | 1990-05-08 | 1992-04-28 | Toray Ind Inc | 光学活性2―メチルピペラジンの製造方法 |
JP2016037495A (ja) * | 2014-08-08 | 2016-03-22 | 東レ・ファインケミカル株式会社 | 光学活性2−メチルピペラジンの製造方法 |
JP2018507173A (ja) * | 2014-12-23 | 2018-03-15 | セファロン、インク. | 縮合二環式2,4−ジアミノピリミジン誘導体を調整する方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4897801A (ja) * | 1972-02-25 | 1973-12-13 | ||
JPS51118711A (en) * | 1974-12-13 | 1976-10-18 | Merck & Co Inc | Dividing method and compound |
JPS51146487A (en) * | 1975-06-06 | 1976-12-16 | Hoffmann La Roche | Optically active dibenzo *b*f* thiepines |
-
1987
- 1987-12-07 JP JP30885987A patent/JPH01149775A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4897801A (ja) * | 1972-02-25 | 1973-12-13 | ||
JPS51118711A (en) * | 1974-12-13 | 1976-10-18 | Merck & Co Inc | Dividing method and compound |
JPS51146487A (en) * | 1975-06-06 | 1976-12-16 | Hoffmann La Roche | Optically active dibenzo *b*f* thiepines |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04128270A (ja) * | 1990-05-08 | 1992-04-28 | Toray Ind Inc | 光学活性2―メチルピペラジンの製造方法 |
JP2016037495A (ja) * | 2014-08-08 | 2016-03-22 | 東レ・ファインケミカル株式会社 | 光学活性2−メチルピペラジンの製造方法 |
KR20170039071A (ko) * | 2014-08-08 | 2017-04-10 | 도오레 화인케미칼 가부시키가이샤 | 광학 활성 2-메틸피페라진의 제조 방법 |
EP3178815A4 (en) * | 2014-08-08 | 2018-02-28 | Toray Fine Chemicals Co., Ltd. | Method for producing optically active 2-methylpiperazine |
JP2018507173A (ja) * | 2014-12-23 | 2018-03-15 | セファロン、インク. | 縮合二環式2,4−ジアミノピリミジン誘導体を調整する方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3996246A (en) | Resolution of racemic pantolactone | |
JPH01149775A (ja) | 光学活性2−メチルピペラジンの製造方法 | |
JP2555244B2 (ja) | 新規な光学活性tert−ロイシン・1−(4−メチルフェニル)エタンスルホン酸塩およびその製造法 | |
JP3888402B2 (ja) | 光学活性N−カルボベンゾキシ−tert−ロイシンの製造法 | |
JP2830364B2 (ja) | 光学活性1―ベンジル―3―ヒドロキシピロリジンの製造方法 | |
JP2007332050A (ja) | 光学活性N−tert−ブチルカルバモイル−L−tert−ロイシンの製造方法 | |
JPH03279375A (ja) | 光学活性2―メチルピペラジンの分割方法 | |
JPH05279326A (ja) | 光学活性3−ヒドロキシピロリジンの製法 | |
JPH09124595A (ja) | 光学分割剤およびそれを用いた光学活性3−アミノピロリジン誘導体の製造法 | |
JPH05279325A (ja) | 光学活性3−ヒドロキシピロリジンの製法 | |
JP2671572B2 (ja) | 光学活性1―(p―クロルフェニル)―1―(2―ピリジル)―3―ジメチルアミノプロパンの製造方法 | |
JP4768145B2 (ja) | 光学活性2−フェノキシプロピオン酸の光学精製方法 | |
JPH0816084B2 (ja) | 光学活性フェニルエチルアミン誘導体の製造法 | |
JP3663643B2 (ja) | 光学活性1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンの製造法 | |
JP2551216B2 (ja) | 光学活性1―(p―クロルフェニル)―1―(2―ピリジル)―3―ジメチルアミノプロパンの製法 | |
JPH10101629A (ja) | 光学活性酪酸誘導体の製造方法 | |
KR100389151B1 (ko) | 광학활성N-tert-부틸-2-피페라진카르복시아미드의제조방법및그라세미화법 | |
JP2001131157A (ja) | 光学活性2−メチルピペラジンの製造方法 | |
JPH04108766A (ja) | 光学活性1―メチル―3―フェニルプロピルアミンの製法 | |
JP3694923B2 (ja) | 光学活性 1−(2,4−ジクロロフェニル) エチルアミンの製造方法 | |
JPH10204027A (ja) | (±)−3,4−ジヒドロキシブタン酸の光学分割法 | |
JPH0418084A (ja) | 光学活性2―メチルピペラジンの製造法 | |
JPH0253755A (ja) | 光学活性1−メチル−3−フェニルプロピルアミンの製法 | |
JPH05320102A (ja) | 光学活性なα−(p−クロルフェニル)エチルアミンの製造方法および光学活性なα−(p−クロルフェニル)エチルアミン・p−クロルマンデル酸塩 | |
JPH10316644A (ja) | N置換アミノ酸エステルの製造法 |