JPH01149775A - 光学活性2−メチルピペラジンの製造方法 - Google Patents

光学活性2−メチルピペラジンの製造方法

Info

Publication number
JPH01149775A
JPH01149775A JP30885987A JP30885987A JPH01149775A JP H01149775 A JPH01149775 A JP H01149775A JP 30885987 A JP30885987 A JP 30885987A JP 30885987 A JP30885987 A JP 30885987A JP H01149775 A JPH01149775 A JP H01149775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methylpiperazine
optically active
water
tartaric acid
organic solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30885987A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Takanashi
高梨 宏司
Masahiro Yasaka
矢坂 正大
Kunio Kataoka
片岡 邦雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Ihara Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Ihara Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawaken Fine Chemicals Co Ltd, Ihara Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Priority to JP30885987A priority Critical patent/JPH01149775A/ja
Publication of JPH01149775A publication Critical patent/JPH01149775A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上のオll13JL 本発明は光学活性2−メチルピペラジンの製造方法に関
するものである。
本発明の方法により得られる光学活性2−メチルピペラ
ジンは医薬品あるいは農薬の合成原料として有用な化合
物で、今後の応用が期待されており、その工業的規模で
の製造方法が求められている。
従来の技術− 従来光学活性2−メチルピペラジンは、グリシル−(S
)−アラニンを環化して得られる(S)−3−メチル−
2,5−ピペラジノンを還元して(−)一体を得、同様
にグリシル−(R)−アラニンより(+)一体を得る方
法が知られている(ジャーナル・オブ・ケミカル・リサ
ーチ(シップシス) 、 4.i33,1980)。し
かし、この従来法は高価な原料を用いなければならず、
しがち収率が低いため、光学活性2−メチルピペラジン
の工業的な生産方法として決して満足できる方法ではな
い。
発明が解決しようとする問題。
本発明は、気相法等により安価に製造されている2−メ
チルピペラジンを出発原料として、高収率かつ簡便な光
学活性2−メチルピペラジンの工業的な製造方法を提供
することを目的とする。
問題76.を解決するための手段および作用上記目的は
、本発明方法により解決される。
すなわち、本発明は下記(a)〜(c)の工程から成る
ことを特徴とする光学活性2−メチルピペラジンの製造
方法に関するものである。
(a)  (±)−2−メチルピペラジンと光学活性酒
石酸を溶媒中で反応させて2種のジアステレオマー塩を
生成させる工程; (b)  上記反応液中の2種のジアステレオマー塩の
溶解度差を利用して相互に分割する工程; (c)  相互に分割されたジアステレオマー塩をフリ
ー化する工程。
本発明の出発原料となる(±)−2−メチルピペラジン
は気相法により安価に得られるものである。(±)−2
−メチルピペラジンはく+)一体と(−)一体が当量台
まれているものに限らず、いずれか一方の光学活性体が
その対掌体に対して等量以上含まれているものでもよい
本発明において使用される光学活性酒石酸は容易に入手
が可能であり、とくに(+)−d−酒石酸は安価な光学
分割剤として各方面で利用されている。
本発明方法は、まず水などのようなく±)−2−メチル
ピペラジンと光学活性酒石酸の両者を溶解しやすい溶媒
に、(±)−2−メチルピペラジンと光学活性酒石酸を
混合溶解して、(±)−2−メチルピペラジンの光学活
性酒石酸との2種のジアステレオマー塩を形成させる。
(±)−2−メチルピペラジンと光学活性酒石酸のモル
比は、(±)−2−メチルピペラジンに対し光学活性酒
石酸を2倍モル使用するのが最も効率がよく好ましい。
次いで、形成された2種のジアステレオマー塩の溶解度
差を利用して相互に分割するには、メタノール、エタノ
ール、アセトンのような前記反応溶媒に可溶で、しかも
ジアステレオマー塩の溶解性が低い溶媒を加えた後、静
置もしくは攪拌下に結晶を析出さればよい。2種のジア
ステレオマー塩は溶解性が異なるため、1種のジアステ
レオマー塩が優先的に析出する。なお、その他の分割方
法として、あらかじめジアステレオマー塩の溶解性の低
い溶媒中でく士)−2−メチルピペラジンと光学活性酒
石酸を反応させ、生成するジアステレオマー塩を析出さ
せてもよい。
分割の際に用いられる溶媒の種類、量を適宜選択するこ
とによって光学活性2−メチルピペラジンの収量、光学
純度を調整することができる。この時用いられる溶媒と
しては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、
2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノールお
よびアセトン等から選ばれる少なくとも1種の有機溶媒
またはこれらの有機溶媒と水との混合物が挙げられる。
工業的には水を主体とする混合溶媒が特に好ましい。
使用する溶媒の量は特に限定されないが、例えば水−ア
セトン(3:1)の混合溶媒を用いる場合、工業的には
5〜10倍量が好ましい。また、難溶性塩を析出させる
温度も溶媒の種類や量により、−10〜50℃位の範囲
で可能であるが、操作上の簡便さから室温付近が好まし
い。
析出しな難溶性のジアステレオマー塩は濾過等の操作に
より分離し、必要に応じてこれを再結晶する。得られた
難溶性塩は水溶性の塩基で処理して分解しフリー化する
。この際用いられる塩基としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等であり、濾別したジアステレオマー塩
に対して4倍モル程度用いればよい。
フリー化した液は、ベンゼン、トルエン等の有機溶媒で
抽出し、次いで常圧もしくは減圧下で有機溶媒を留去し
、必要ならさらに蒸留することにより、(+)また(−
)−2−メチルピペラジンが得られる。
一方、難溶性のジアステレオマー塩を濾別した後の濾液
は、水酸化ナトリウム等の塩基を加えて分解し、ベンゼ
ン等の有機溶媒で抽出した後溶媒を留去することにより
、難溶性のジアステレオマー塩と反対の光学活性2−メ
チルピペラジンを得ることができる。
得られた光学活性2−メチルピペラジンの光学純度が不
足している場合は、最初に使用した光学活性酒石酸と反
対の光学活性を有する酒石酸を使用して、同様の操作に
より最初に得られた光学活性2−メチルピペラジンと反
対の光学活性を有する2−メチルピペラジンを得ること
ができる。
聚施1L 水600m1にd−酒石酸117.99g (0,78
6モル)とく±)−2−メチルピペラジン39.37g
(0,393モル)を室温下溶解し、さらにアセトン2
00m1を加え、攪拌しながら一晩放置した。析出した
結晶を濾取し、乾燥するとく+)−2−メチルピペラジ
ン・d−酒石酸塩(1:2)71.01gが得られた。
このものの収率は45.1%であった。この結晶に40
%水酸化ナトリウム水溶液を加え、分離する油分をベン
ゼン50m1で2回抽出した。ベンゼン層を乾燥後、常
圧で濃縮してベンゼンを留去すると、残渣結晶として(
+)−2−メチルピペラジンが得られ、このもの(’)
比り光度ハ[a ]F = + 4.7 (C= 0.
4、メタノール)であった。なお、比旋光度の測定には
日本分光■製rDIP−140型ディジタツル旋光計を
用いた。
先の(+)−2−メチルピペラジン・d−酒石酸塩(1
:2)を水−アセトン(1: 3)の混合溶液を溶媒と
して、常法に従って3回再結晶を繰り返した後、40%
水酸化ナトリウム水溶液を加えて分離してくる油分をベ
ンゼン50m1で2回抽出した。ベンゼン層を乾燥し、
常圧下で濃縮してベンゼンを留去すると、残渣結晶とし
て(+)−2−メチルピペラジンが得られ、このものの
比旋光度は[α]: =+5.4 (C=0.4、メタ
ノール)であった。この結晶をさらに数回再結晶を繰り
返しても、比旋光度は同じ値であった。
実施例2 水100m1にd−酒石酸30.0g(0,2モル〉と
く±)−2−メチルピペラジン10.0g(0,1モル
)を室温下溶解し、さらにエタノール70m1を加え攪
拌しながら一晩放置した。析出した結晶を濾取し、乾燥
すると(+)−2−メチルピペラジン・d−酒石酸塩(
1:2)24.9gが得られた。収率は62.5%であ
った。この結晶に40%水酸化ナトリウム水溶液を加え
て分離する油分をベンゼン50m1で2回抽出した。ベ
ンゼン層を乾燥後、常圧で濃縮してベンゼンを留去する
と、残渣結晶として(+)−2−メチルピペラジンが得
られ、このものの比旋光度は[αIH=+2.s(C=
 0.5、メタノール)であった。また、結晶母液は濃
縮した後、40%水酸化ナトリウム水溶液を加えて分離
する油分をベンゼン50m1で2回抽出した。ベンゼン
層を乾燥後、常圧で濃縮してベンゼンを留去すると、残
渣として(−)−2−メチルピペラジンが得られ、この
ものの比旋光度ハ[α]F =−5,3(C=0.2、
メタノール)テあった。
実施例3 水500m1にd−酒石酸781g(0,52モル)と
く±)−2−メチルピペラジン26.1 g(0,26
モル)を室温下溶解し、さらにメタノール300m1、
アセトン100m1を加え攪拌しながら一晩放置した。
析出した結晶を濾取し、乾燥すると(+)−2−メチル
ピペラジン・d−酒石酸塩1 : 2)42.8gが得
られた。収率は41.1%であった。この結晶に40%
水酸化ナトリウム水溶液を加えて分離する油分をベンゼ
ン100m1で2回抽出しな。ベンゼン層を乾燥後、常
圧下で濃縮してベンゼンを留去すると、残渣結晶として
(+)−2−メチルピペラジンが得られ、このものの比
旋光度は[α]F =+4.1 (C=0.3、メタノ
ール)であった。また晶析母液は残渣が250gになる
まで濃縮し、そこにアセトン200m1を加えて攪拌し
ながら一晩放置した。析出した結晶を濾取し、乾燥する
と(−)−2−メチルピペラジン・d−酒石酸塩(1:
2)56.4gが得られた。収率は54.2%であった
。この結晶に40%水酸化ナトリウム水溶液を加えて分
離する油分をベンゼン100m1で2回抽出した。ベン
ゼン層を乾燥後、常圧下で濃縮してベンゼンを留去する
と、残渣として(−)−2−メチルピペラジンが得られ
、このものの比旋光度は[αIF =−5゜0(C=0
.4、メタノール)であった。
発明の効果− 本発明方法により、気相法によって安価に得られる(±
)−2−メチルピペラジンを出発原料として、光学活性
2−メチルピペラジンが高収率かつ簡便に工業的規模で
生産できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記(a)〜(c)の工程から成ることを特徴とす
    る光学活性2−メチルピペラジンの製造方法。 (a)(±)−2−メチルピペラジンと光学活性酒石酸
    を溶媒中で反応させて2種のジアステレオマー塩を生成
    させる工程; (b)上記反応液中の2種のジアステレオマー塩の溶解
    度差を利用して相互に分割する工程; (c)相互に分割されたジアステレオマー塩をフリー化
    する工程。 2、前記工程(b)において、メタノール、エタノール
    、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノー
    ル、2−ブタノールおよびアセトンから選ばれる少なく
    とも1種の有機溶媒またはこれらの有機溶媒と水との混
    合物中で2種のジアステレオマー塩を相互に分割する特
    許請求の範囲第1項記載の方法。
JP30885987A 1987-12-07 1987-12-07 光学活性2−メチルピペラジンの製造方法 Pending JPH01149775A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30885987A JPH01149775A (ja) 1987-12-07 1987-12-07 光学活性2−メチルピペラジンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30885987A JPH01149775A (ja) 1987-12-07 1987-12-07 光学活性2−メチルピペラジンの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01149775A true JPH01149775A (ja) 1989-06-12

Family

ID=17986117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30885987A Pending JPH01149775A (ja) 1987-12-07 1987-12-07 光学活性2−メチルピペラジンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01149775A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04128270A (ja) * 1990-05-08 1992-04-28 Toray Ind Inc 光学活性2―メチルピペラジンの製造方法
JP2016037495A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 東レ・ファインケミカル株式会社 光学活性2−メチルピペラジンの製造方法
JP2018507173A (ja) * 2014-12-23 2018-03-15 セファロン、インク. 縮合二環式2,4−ジアミノピリミジン誘導体を調整する方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4897801A (ja) * 1972-02-25 1973-12-13
JPS51118711A (en) * 1974-12-13 1976-10-18 Merck & Co Inc Dividing method and compound
JPS51146487A (en) * 1975-06-06 1976-12-16 Hoffmann La Roche Optically active dibenzo *b*f* thiepines

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4897801A (ja) * 1972-02-25 1973-12-13
JPS51118711A (en) * 1974-12-13 1976-10-18 Merck & Co Inc Dividing method and compound
JPS51146487A (en) * 1975-06-06 1976-12-16 Hoffmann La Roche Optically active dibenzo *b*f* thiepines

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04128270A (ja) * 1990-05-08 1992-04-28 Toray Ind Inc 光学活性2―メチルピペラジンの製造方法
JP2016037495A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 東レ・ファインケミカル株式会社 光学活性2−メチルピペラジンの製造方法
KR20170039071A (ko) * 2014-08-08 2017-04-10 도오레 화인케미칼 가부시키가이샤 광학 활성 2-메틸피페라진의 제조 방법
EP3178815A4 (en) * 2014-08-08 2018-02-28 Toray Fine Chemicals Co., Ltd. Method for producing optically active 2-methylpiperazine
JP2018507173A (ja) * 2014-12-23 2018-03-15 セファロン、インク. 縮合二環式2,4−ジアミノピリミジン誘導体を調整する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3996246A (en) Resolution of racemic pantolactone
JPH01149775A (ja) 光学活性2−メチルピペラジンの製造方法
JP2555244B2 (ja) 新規な光学活性tert−ロイシン・1−(4−メチルフェニル)エタンスルホン酸塩およびその製造法
JP3888402B2 (ja) 光学活性N−カルボベンゾキシ−tert−ロイシンの製造法
JP2830364B2 (ja) 光学活性1―ベンジル―3―ヒドロキシピロリジンの製造方法
JP2007332050A (ja) 光学活性N−tert−ブチルカルバモイル−L−tert−ロイシンの製造方法
JPH03279375A (ja) 光学活性2―メチルピペラジンの分割方法
JPH05279326A (ja) 光学活性3−ヒドロキシピロリジンの製法
JPH09124595A (ja) 光学分割剤およびそれを用いた光学活性3−アミノピロリジン誘導体の製造法
JPH05279325A (ja) 光学活性3−ヒドロキシピロリジンの製法
JP2671572B2 (ja) 光学活性1―(p―クロルフェニル)―1―(2―ピリジル)―3―ジメチルアミノプロパンの製造方法
JP4768145B2 (ja) 光学活性2−フェノキシプロピオン酸の光学精製方法
JPH0816084B2 (ja) 光学活性フェニルエチルアミン誘導体の製造法
JP3663643B2 (ja) 光学活性1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンの製造法
JP2551216B2 (ja) 光学活性1―(p―クロルフェニル)―1―(2―ピリジル)―3―ジメチルアミノプロパンの製法
JPH10101629A (ja) 光学活性酪酸誘導体の製造方法
KR100389151B1 (ko) 광학활성N-tert-부틸-2-피페라진카르복시아미드의제조방법및그라세미화법
JP2001131157A (ja) 光学活性2−メチルピペラジンの製造方法
JPH04108766A (ja) 光学活性1―メチル―3―フェニルプロピルアミンの製法
JP3694923B2 (ja) 光学活性 1−(2,4−ジクロロフェニル) エチルアミンの製造方法
JPH10204027A (ja) (±)−3,4−ジヒドロキシブタン酸の光学分割法
JPH0418084A (ja) 光学活性2―メチルピペラジンの製造法
JPH0253755A (ja) 光学活性1−メチル−3−フェニルプロピルアミンの製法
JPH05320102A (ja) 光学活性なα−(p−クロルフェニル)エチルアミンの製造方法および光学活性なα−(p−クロルフェニル)エチルアミン・p−クロルマンデル酸塩
JPH10316644A (ja) N置換アミノ酸エステルの製造法