JPH01142026A - リベット用線材の製造方法 - Google Patents
リベット用線材の製造方法Info
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- JPH01142026A JPH01142026A JP30184987A JP30184987A JPH01142026A JP H01142026 A JPH01142026 A JP H01142026A JP 30184987 A JP30184987 A JP 30184987A JP 30184987 A JP30184987 A JP 30184987A JP H01142026 A JPH01142026 A JP H01142026A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
この発明は、鉄心の締め付けなどに用いられるリベット
のための線材の製造方法に関する。
のための線材の製造方法に関する。
電磁接触器などに使用される電磁石の鉄心は、第3図に
示すように、積層したけい素鋼板を厚手の側板で挟んだ
積層体1をリベット2で締め付けることにより構成され
ている。 この場合、積層体1にあけられたリベット挿入孔3の内
径は、リベット2の軸部4を貫挿できるようにその外径
より若干大きくされている。その結果、リベット2の頭
部5の成形前は、リベット挿入孔3とリベット2の軸部
4との間に空隙が存在する。
示すように、積層したけい素鋼板を厚手の側板で挟んだ
積層体1をリベット2で締め付けることにより構成され
ている。 この場合、積層体1にあけられたリベット挿入孔3の内
径は、リベット2の軸部4を貫挿できるようにその外径
より若干大きくされている。その結果、リベット2の頭
部5の成形前は、リベット挿入孔3とリベット2の軸部
4との間に空隙が存在する。
ところがこの空隙のために、リベット2のかしめの際に
、材質によっては第3図のようにりリベット2の軸部4
が湾曲したり、第4図のようにリヘッ1へ2の頭部5に
近い部分のみ変形し、リベット2とリベット挿入孔3と
の間には空隙が大部分残存してしまう。 このため、積層体1へのリベット2の締付力は、頭部5
と積層体1との接触面を介して加わり、例えばこのよう
な鉄心を用いた電磁接触器では、開閉動作の繰り返しに
よる疲労から、リヘッ1−2の軸部4と頭部5との境界
部に応力が集中して亀裂が発生し、極端な場合にはリベ
ッ1へ2が破断して事故の原因となることがある。 このような亀裂の発生を防ぐには、第1図に示すように
、リベット挿入孔3とリベット2の軸部4とが密着し、
その間に空隙が存在しないことが望ましい。すなわち、
これにより積層された各々の板がリベット2で結合され
る状態が得られ、リベット2の頭部5に加わる力が小さ
くなって軸部4と頭部5との境界部への応力集中がなく
なる。 第1図に示すような状態を得るためには、軟らかい材質
を選定して、かしめの際にリベット2の軸部4が横に拡
がりリベット挿入孔3の断面を満たすようにすればよい
。 しかし、単に軟らかい材料を用いた場合には、引張応力
を小さくして伸びを抑えるために、リベット2の断面積
を大きくしなければならないので、その分鉄心の寸法が
大きくなる。 この発明は、かしめの際に変形してリベット挿入孔の内
面に密着するが強度が大きく、断面積を大きくすること
なく亀裂の発生を防止できるリベット用線材の製造方法
を提供することを目的とするものである。
、材質によっては第3図のようにりリベット2の軸部4
が湾曲したり、第4図のようにリヘッ1へ2の頭部5に
近い部分のみ変形し、リベット2とリベット挿入孔3と
の間には空隙が大部分残存してしまう。 このため、積層体1へのリベット2の締付力は、頭部5
と積層体1との接触面を介して加わり、例えばこのよう
な鉄心を用いた電磁接触器では、開閉動作の繰り返しに
よる疲労から、リヘッ1−2の軸部4と頭部5との境界
部に応力が集中して亀裂が発生し、極端な場合にはリベ
ッ1へ2が破断して事故の原因となることがある。 このような亀裂の発生を防ぐには、第1図に示すように
、リベット挿入孔3とリベット2の軸部4とが密着し、
その間に空隙が存在しないことが望ましい。すなわち、
これにより積層された各々の板がリベット2で結合され
る状態が得られ、リベット2の頭部5に加わる力が小さ
くなって軸部4と頭部5との境界部への応力集中がなく
なる。 第1図に示すような状態を得るためには、軟らかい材質
を選定して、かしめの際にリベット2の軸部4が横に拡
がりリベット挿入孔3の断面を満たすようにすればよい
。 しかし、単に軟らかい材料を用いた場合には、引張応力
を小さくして伸びを抑えるために、リベット2の断面積
を大きくしなければならないので、その分鉄心の寸法が
大きくなる。 この発明は、かしめの際に変形してリベット挿入孔の内
面に密着するが強度が大きく、断面積を大きくすること
なく亀裂の発生を防止できるリベット用線材の製造方法
を提供することを目的とするものである。
この発明は、0.10〜0.18%の炭素を含み、0.
10〜0.15%のシリコンを含むキルド低炭素鋼の素
線′ を軟質状態から18〜25%の範囲の加工度で冷
間伸線した後、600〜700℃で焼鈍するものである
。 焼鈍後に10%以下の仕上げ伸線を行えば、リベットの
寸法精度を向上する上で効果的である。
10〜0.15%のシリコンを含むキルド低炭素鋼の素
線′ を軟質状態から18〜25%の範囲の加工度で冷
間伸線した後、600〜700℃で焼鈍するものである
。 焼鈍後に10%以下の仕上げ伸線を行えば、リベットの
寸法精度を向上する上で効果的である。
この発明は、均一な結晶粒からなる金属組織を有する線
材が高い変形能と疲労強さを有するとの認識に基づいて
いる。この発明による線材にシリコンキルド鋼を用いる
理由は、リムド鋼に比して偏析やブローホールなどの欠
陥が少なく、リベット変形時に割れの発生がないことに
よる。 しかし、シリコンキルド鋼の金属組織は、伸線時の加工
度と焼鈍温度及び時間によって影響されやすく、結晶粒
が不均一であったり、あるいは外層部のみ結晶粒が粗大
化したりする。この発明は、最適な条件の加工、焼鈍に
よりシリコンキルド鋼で均一な金属組織を得るものであ
る。 第1表 第2表
材が高い変形能と疲労強さを有するとの認識に基づいて
いる。この発明による線材にシリコンキルド鋼を用いる
理由は、リムド鋼に比して偏析やブローホールなどの欠
陥が少なく、リベット変形時に割れの発生がないことに
よる。 しかし、シリコンキルド鋼の金属組織は、伸線時の加工
度と焼鈍温度及び時間によって影響されやすく、結晶粒
が不均一であったり、あるいは外層部のみ結晶粒が粗大
化したりする。この発明は、最適な条件の加工、焼鈍に
よりシリコンキルド鋼で均一な金属組織を得るものであ
る。 第1表 第2表
第1表は、使用した素線の成分を示しである。
また、第2表は、第1表の成分を有する熱間圧延した直
径5 、5 mmの素線を加工度9%、20%及び28
%で冷間伸線し、続いて650’Cの温度で4時間及び
6時間焼鈍し、その後600℃まで1時間当たり30℃
の冷却速度で降温し、次いで600″Cから空冷した結
果の引張強さ、疲れ強さ、絞り、ビッカース硬さ及び粒
度を示すものである。 第2表において、加工度9%の場合と20%の場合を比
較すると、20%の加工度で伸線した線材はフェライト
粒度が均一であり、硬さが低く、絞り性が増大して変形
能が向上しており、さらに疲れ強さで約40%上回って
いる。 加工度が28%になると、疲れ強さは大きく、硬さも低
いが、絞り性が低下し変形能が劣ってくることを示して
いる。実験の結果、加工度は25%以下が適しているこ
とが判明している。また加工度が18%より小さいとき
には、結晶粒が混粒になり、変形能及び疲れ強さが太き
(ないことも判明している。 最終焼鈍温度が600℃より低いと再結晶が十分起こら
ず、均一な金属組織が得られない。また700℃を超え
ると結晶粒の粗大化を来たし、あるいは脱炭が起きるこ
ともある。 素線の炭素量は、0.18%を超えると十分な変形が得
られない。 寸法精度を出すためには仕上げ伸線を行うとよい。その
場合、加工度が大きいと変形能が損なわれるので、加工
度は10%以下に抑えることが必要である。 この発明による線材をリベットとして使用した場合、第
2図に示すように、押型6によってリベット2を押圧す
ると、リベット2の軸部4における中央部4aが膨出し
て積層体1のリベット挿入孔3の内面に密着する。この
変形は連続的な座屈現象によりさらに両端に向かって進
行して、第1図に示すように、リベット挿入孔3の断面
を満たし、その後において初めて頭部5が形成される。 これにより、リベット2の軸部4と頭部5との応力差が
小さくなる上、このリベット線材の疲れ強さが大きいの
で、リベット2のかしめ時及び使用中に、軸部4と頭部
5との境界部に亀裂が発生ずることがない。また、両側
板7(第1図)の担持力が小さくなるので、場合によっ
ては側板7を省略することも可能である。
径5 、5 mmの素線を加工度9%、20%及び28
%で冷間伸線し、続いて650’Cの温度で4時間及び
6時間焼鈍し、その後600℃まで1時間当たり30℃
の冷却速度で降温し、次いで600″Cから空冷した結
果の引張強さ、疲れ強さ、絞り、ビッカース硬さ及び粒
度を示すものである。 第2表において、加工度9%の場合と20%の場合を比
較すると、20%の加工度で伸線した線材はフェライト
粒度が均一であり、硬さが低く、絞り性が増大して変形
能が向上しており、さらに疲れ強さで約40%上回って
いる。 加工度が28%になると、疲れ強さは大きく、硬さも低
いが、絞り性が低下し変形能が劣ってくることを示して
いる。実験の結果、加工度は25%以下が適しているこ
とが判明している。また加工度が18%より小さいとき
には、結晶粒が混粒になり、変形能及び疲れ強さが太き
(ないことも判明している。 最終焼鈍温度が600℃より低いと再結晶が十分起こら
ず、均一な金属組織が得られない。また700℃を超え
ると結晶粒の粗大化を来たし、あるいは脱炭が起きるこ
ともある。 素線の炭素量は、0.18%を超えると十分な変形が得
られない。 寸法精度を出すためには仕上げ伸線を行うとよい。その
場合、加工度が大きいと変形能が損なわれるので、加工
度は10%以下に抑えることが必要である。 この発明による線材をリベットとして使用した場合、第
2図に示すように、押型6によってリベット2を押圧す
ると、リベット2の軸部4における中央部4aが膨出し
て積層体1のリベット挿入孔3の内面に密着する。この
変形は連続的な座屈現象によりさらに両端に向かって進
行して、第1図に示すように、リベット挿入孔3の断面
を満たし、その後において初めて頭部5が形成される。 これにより、リベット2の軸部4と頭部5との応力差が
小さくなる上、このリベット線材の疲れ強さが大きいの
で、リベット2のかしめ時及び使用中に、軸部4と頭部
5との境界部に亀裂が発生ずることがない。また、両側
板7(第1図)の担持力が小さくなるので、場合によっ
ては側板7を省略することも可能である。
この発明は、シリコンキルド低炭素鋼を素材とし、適切
な加工度と熱処理により、均一な金属組織で高い変形能
と疲れ強さを持つリベット用線材を製造するもので、こ
の発明による線材は丸形、平形あるいは半円形などの任
意の頭部形状を持つ、例えば電磁接触器の鉄心締付用リ
ベットの製造に用いられ、かしめ時及び使用中のリベッ
トの亀裂の発生を防止し、機器の信転性の向上に極めて
有効である。
な加工度と熱処理により、均一な金属組織で高い変形能
と疲れ強さを持つリベット用線材を製造するもので、こ
の発明による線材は丸形、平形あるいは半円形などの任
意の頭部形状を持つ、例えば電磁接触器の鉄心締付用リ
ベットの製造に用いられ、かしめ時及び使用中のリベッ
トの亀裂の発生を防止し、機器の信転性の向上に極めて
有効である。
第1図はこの発明による線材を用いたリベットの締付状
態を示す断面図、第2図は第1図のリベットのかしめ時
の状態を説明する断面図、第3図及び第4図は従来の線
材を用いたりヘットの締付状態のそれぞれ異なる例を示
す断面図である。 ■=積層体、2:リベット、3:リベット挿入孔、4:
リベットの軸部、5:リベットの頭部、第1図 第2図 第3図 第4図
態を示す断面図、第2図は第1図のリベットのかしめ時
の状態を説明する断面図、第3図及び第4図は従来の線
材を用いたりヘットの締付状態のそれぞれ異なる例を示
す断面図である。 ■=積層体、2:リベット、3:リベット挿入孔、4:
リベットの軸部、5:リベットの頭部、第1図 第2図 第3図 第4図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)0.10〜0.18%の炭素を含み、0.10〜0
.15%のシリコンを含むキルド低炭素鋼の素線を軟質
状態から18〜25%の範囲の加工度で冷間伸線した後
、600〜700℃で焼鈍することを特徴とするリベッ
ト用線材の製造方法。 2)特許請求の範囲第1項記載の方法において、10%
以下の仕上げ伸線を施すリベット用線材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62301849A JPH086133B2 (ja) | 1987-11-30 | 1987-11-30 | リベット用線材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62301849A JPH086133B2 (ja) | 1987-11-30 | 1987-11-30 | リベット用線材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01142026A true JPH01142026A (ja) | 1989-06-02 |
JPH086133B2 JPH086133B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=17901899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62301849A Expired - Fee Related JPH086133B2 (ja) | 1987-11-30 | 1987-11-30 | リベット用線材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH086133B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102703666A (zh) * | 2012-05-27 | 2012-10-03 | 无锡天辰冷拉型钢有限公司 | 低碳合金钢球化方法 |
CN111375649A (zh) * | 2018-12-29 | 2020-07-07 | 东莞科力线材技术有限公司 | 一种汽车紧固件线材的制备方法 |
US11326816B2 (en) | 2017-04-13 | 2022-05-10 | Zhejiang Sanhua Automotive Components Co., Ltd. | Thermal expansion valve |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57206515A (en) * | 1981-06-15 | 1982-12-17 | Fuji Electric Co Ltd | Production of wire rod for rivet |
JPS59107063A (ja) * | 1982-12-10 | 1984-06-21 | Daido Steel Co Ltd | ボルト用線材の製造方法 |
-
1987
- 1987-11-30 JP JP62301849A patent/JPH086133B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57206515A (en) * | 1981-06-15 | 1982-12-17 | Fuji Electric Co Ltd | Production of wire rod for rivet |
JPS59107063A (ja) * | 1982-12-10 | 1984-06-21 | Daido Steel Co Ltd | ボルト用線材の製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102703666A (zh) * | 2012-05-27 | 2012-10-03 | 无锡天辰冷拉型钢有限公司 | 低碳合金钢球化方法 |
US11326816B2 (en) | 2017-04-13 | 2022-05-10 | Zhejiang Sanhua Automotive Components Co., Ltd. | Thermal expansion valve |
CN111375649A (zh) * | 2018-12-29 | 2020-07-07 | 东莞科力线材技术有限公司 | 一种汽车紧固件线材的制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH086133B2 (ja) | 1996-01-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |