JPH01132601A - マクロモノマーの製造方法 - Google Patents

マクロモノマーの製造方法

Info

Publication number
JPH01132601A
JPH01132601A JP28929387A JP28929387A JPH01132601A JP H01132601 A JPH01132601 A JP H01132601A JP 28929387 A JP28929387 A JP 28929387A JP 28929387 A JP28929387 A JP 28929387A JP H01132601 A JPH01132601 A JP H01132601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
macromonomer
reaction
polymerization
parts
prepolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28929387A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Tsuda
隆 津田
Takashiro Azuma
東 貴四郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd filed Critical Toagosei Co Ltd
Priority to JP28929387A priority Critical patent/JPH01132601A/ja
Publication of JPH01132601A publication Critical patent/JPH01132601A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は、それ自体或いはそれから得られるグラフトポ
リマーが、各種高分子材料の高機能化の為の有力な素材
となるマクロモノマーの製造方法に関するものである。
〔従来の技術とその問題点〕
各種高分子材料の高機能化の為に、ブロックポリマーや
グラフトポリマーを利用する試みはかなり以前から行わ
れており、かかる目的で使用されるブロックポリマー或
いはグラフトポリマーとしては、イオン重合によって製
造されたブロックポリマーや幹とするポリマーの存在下
に幹ポリマーとは異種の単量体”単位からなる技ポリマ
ーを形成すべく単量体′をラジカル重合して得られるグ
ラフトポリマー等が知られている。
しかしながら、イオン重合によるブロックポリマーにお
いては、製造可能なポリマーの種類、つまりその化学構
造が比較的狭い範囲に限られ、多様なポリマー構造のブ
ロックポリマーが求められるという現実の要求に対応し
きれないという問題があった。また、前記方法によって
製造されるグラフトポリマーに関しては、例えば■枝及
び幹成分のホモポリマーの含有量が多い、■枝幹両成分
の分子量、組成のコントロールが困難である等の問題点
があった。
これに対して、Milkovichらの研究によるマク
ロモノマーを使用する方法によって得られるグラフトポ
リマーが最近注目を浴びている。マクロモノマーとは分
子末端に重合性官能基を有するオリゴマーまたはポリマ
ーを意味し、例えば末端に官能基を有する直鎖状重合体
を製造する工程(重合反応)、および該官能基と反応し
うる反応性基とビニル重合性基の両方を分子内に有する
化合物と前記直鎖状重合体との反応(以下マクロモノマ
ー化反応という)によりマクロモノマーを製造する工程
からなる製造方法等により得ることができ、彼等は、こ
れと他の共重合性単量体とを共重合することによりグラ
フトポリマーを製造する方法を提案している(例えば特
公昭50−116586号公報)。
マクロモノマーに関しては、他にも多数の提案がなされ
ており、例えば英国ICI社は連鎖移動剤としてメルカ
プト酢酸の存在下に、メチルメタクリレート等のラジカ
ル重合性モノマーを重合させて得た末端カルボン酸型の
オリゴマーと、メタクリル酸グリシジルとを反応させる
ことによってマクロモノマーを製造するという提案を行
っている(特公昭43−11224号公報、特公昭43
−16147号公報等)。
かかるマクロモノマーを使用する方法によって製造され
るグラフトポリマー(以下マクロモノマー法によるグラ
フトポリマーという)は、構造が明確に規制されたもの
であり、またその製造方法自体が容易であるために、工
業的に重要視され始めている。
しかしながら、従来行われていたマクロモノマー法によ
るグラフトポリマーの製造方法では、マクロモノマーの
製造段階およびマクロモノマーと他の共重合性モノマー
との重合によるグラフトポリマーの製造段階において、
有機溶剤が反応溶媒として使用されており、該有機溶剤
に起因する毒性による火災や中毒が心配されること並び
にグラフトポリマーを単離するとき、貧溶剤を使用した
沈澱精製や乾燥機を用いた有機溶剤の除去等の操作が必
要であり、製造コストが高くつくため、工業的な製造方
法としては不満足なものであって、製造工程の改良が望
まれていた。
(ロ)発明の構成 〔問題点を解決する為の手段〕 本発明者らは、前記問題点に鑑み鋭意検討した結果、マ
クロモノマー製造時のマクロモノマー化反応を、後工程
のグラフトポリマー製造においてマクロモノマーと共重
合させるために使用するとニルモノマー中で行えば、従
来法における問題点を解決できるであろうとの着想を得
て、マクロモノマー化反応それ自体は、ビニルモノマー
からなる溶媒中で円滑に進行することを確認するに至っ
たが、マクロモノマー化反応に適した条件下においては
、ビニルモノマーの重合という望ましくな・い反応が起
きるという新しい問題に遭遇するに至った。そこで更に
検討を進めた結果、マクロモノマー化反応をこれに適し
た温度、例えば前記ビニルモノマーの重合温度近辺の高
い温度で行っても、ビニルモノマーは重合せず、一方マ
クロモノマー化反応はまったく阻害されない技術的手段
を見出し本発明を完成した。
即ち、本発明は、片末端に官能基を有する直鎖状重合体
(以下プレポリマーという)と、該官能基と反応性の基
を有するビニル化合物とを、これらの反応によって生成
するマクロモノマーと共重合性であり、かつ該マクロモ
ノマーが可溶性のビニル単量体を溶媒として用い、該溶
媒中で重合禁止剤の存在下に、分子状酸素含有ガスを吹
き込みながら反応させることを特徴とするマクロモノマ
ーの製造方法である。
なお、本発明におけるマクロモノマーとは、数平均分子
量が1000〜50000であるプレポリマーと、その
分子鎖の片末端にある官能基と反応しうる反応性の基お
よびビニル重合性基の両方を分子内に有する化合物との
反応(マクロモノマー化反応)によって製造されるマク
ロモノマーをいう。
以下、本発明について更に詳しく説明する。
〔プレポリマー〕
本発明において使用するプレポリマーは、ビニル単量体
単位からなり、片末端に官能基を有する、数平均分子量
が1000〜50000程度の直鎖状重合体であり、か
かるプレポリマーを形成するのに使用できるビニル単量
体としては、酢酸ビニルの如き有機酸のビニルエステル
、スチレン、スチレン置換体並びにビニルピリジン、ビ
ニルナフタレンの如きビニル芳香族化合物、(メタ)ア
クリル酸エステル、(メタ)アクリロニトリル、アクロ
レイン、N−ビニルピロリドン及びN−ビニルカプロラ
クタムの如きN−ビニル化合物、無水マレイン酸の如き
不飽和酸無水物、N−フェニルマレイミドの如きN−置
換マレイミド、塩化ビニル、塩化ビニリデンの如き不飽
和ハロゲン化物等が挙げられ、これらの単量体は単独で
或いは2種類以上併用して使用することができる。
好ましい単量体としては、プレポリマー中の官能基がプ
レポリマーのマクロモノマー化反応において副反応を起
こし難い点で、スチレン、スチレン置換体、(メタ)ア
クリル酸エステルおよび(メタ)アクリロニトリル等が
挙げられる。
プレポリマーの分子末端に存在すべき官能基としては、
カルボキシル基が好ましく、そのプレポリマーへの導入
は、プレポリマーの製造時に、例えばメルカプト酢酸、
2−メルカプトプロピオン酸および3−メルカプトプロ
ピオン酸等のごときメルカプタン系連鎖移動剤を使用す
ることによって、容易に行うことができる。
本発明におけるプレポリマーの分子量は、これを原料と
して製造されるマクロモノマーが重合性を損なうことが
ない範囲であれば良く、数平均分子量で1000〜50
000であり、好ましくは2000〜40000である
。分子量が1000未満ではポリマー単位としての重合
度が低すぎ、グラフトポリマーを製造した場合に、マク
ロモノマーの物性が該グラフトポリマーの物性に反映さ
れず、一方5ooooを超えるとグラフトポリマー製造
時の重合性が低く、反応系の相分離を起こし易くなる等
の不都合を生じ易い。
上記マクロモノマーの数平均分子量は、ゲルパーミェー
ションクロマトグラフィー(以下GPCという)による
ポリスチレン換算分子量であり、測定条件は次のとおり
である。
装置:高速液体クロマトグラフィー(例えば東洋曹達工
業■製画品名11LC−802UR)カラム:ポリスチ
レンのゲル(例えば東洋曹達工業■製画品名G4000
H8及びG3000H8)溶出溶媒:テトラヒドロフラ
ン 流出速度: 1.0 ml/lll1n力ラム温度:4
0°C 検出器:R■検出器 プレポリマーの製造法としては、ラジカル重合法および
イオン重合法が挙げられるが、厳密な精製操作の必要が
なく工業的に有利であるという理由から、ラジカル重合
法が好ましい。
ラジカル重合法によるプレポリマーの製法において、ラ
ジカル重合開始剤の存在下或いは不存在下で公知の溶液
重合法、バルク重合法、懸濁重合法又はエマルジョン重
合法のいずれの方法も採用できるが、官能基の導入に寄
与する連鎖移動剤が、プレポリマーの分子末端に結合す
る確率が高い点および有機溶病を使用する必要がない点
で、バルク重合法および懸濁重合法が好ましい。
好ましい重合法である懸濁重合法を例にとってプレポリ
マーの製法を説明すると、例えば所定量の水、分散剤お
よび界面活性剤を仕込んだ重合器中に、撹拌下、重合開
始剤を少量添加してなるビニル単量体を滴下した後、5
0〜90″Cに昇温しで数時間重合する。得られたプレ
ポリマーは濾過、水洗等の操作を経て粉体状で単離する
ことができる。
上記分散剤としては、ポリビニルアルコール、部分ケン
化ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アクリル酸重合
体、ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸−酢酸ビニ
ル共重合体等の合成高分子物質、デンプン、ゼラチン、
アラビアゴム等の天然高分子物質、カルシウム、バリウ
ム、ストロンチウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄
又はコバルトの燐酸塩のような難溶性の燐酸金属塩(た
だし2成分以上縮合したポリリン酸を含む)の1種類又
は2種類以上の混合物を挙げることができる。好ましく
用いられる分散剤として、ポリビニルアルコール、部分
ケン化ポリビニルアルコール、メチルセルロース、難溶
性燐酸金属塩がある。
界面活性剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、ナトリウムオクチルスルフアート、ナトリウム
スルホコハク酸のジオクチルエステル、アルカリラウリ
ルスルフアート又は脂肪酸のアルカリ塩等のアニオン系
界面活性剤や、カチオン系、ノニオン系界面活性剤が挙
げられ、これらの1種類又は2種類以上の混合物を使用
することができる。好ましくはドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウムが使用される。
重合開始剤としては、−量的に懸濁重合法において使用
されているラジカル重合開始剤である、水不溶性のアゾ
系開始剤や過酸化物開始剤が挙げられるが、メルカプタ
ン系連鎖移動剤との反応を起こさないアゾ系開始剤が好
ましい。アゾ系開始剤としては、2.2−アゾビスイソ
ブチロニトリル(以下AIBNと略記する) 、4.4
−アゾビス−4−シアノバレリックアシド(以下ACV
Aと略記する)、1−アゾビス−1−シクロヘキサンカ
ルボニトリル(以下ACINと略記する)等が挙げられ
る。
〔マクロモノマー化反応〕 本発明のマクロモノマー化反応において使用する、前記
プレポリマーの片末端官能基と反応しうる反応性基を有
するビニル化合物としては、プレポリマーの末端官能基
がカルボキシル基の場合には、カルボキシル基と反応性
の高いエポキシ基とビニル重合性基の双方を有する化合
物が代表例として挙げられ、具体的には、グリシジル(
メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル、クロ
ルメチルビニルベンゼン等がある。
上記ビニル化合物は、好ましくはプレポリマーの片末端
官能基に対して0.8〜5.0倍モル、更に好ましくは
0.9〜3.0倍モルとなる割合でプレポリマーと反応
させる。この割合が0.8倍モル以下では、未反応のプ
レポリマーが得られるマクロモノマー中に多量に残り易
いため好ましくなく、5゜0倍モル以上では、得られた
マクロモノマーから製造されるグラフトポリマーの幹成
分に、ビニル化合物単位が不純物的に混入する量が増加
する為好ましくない。
マクロモノマー化反応において、溶媒として使用される
ビニル単量体としては、生成するマクロモノマーを溶解
することができ、マクロモノマーとの共重合性を有する
ものが使用される。さらに具体的には、プレポリマーの
製造原料として先に例示した単量体の中から、前記の要
件を具備しており、引き続くグラフトポリマー製造の際
に、マクロモノマーと共重合させたいビニル単量体を使
用すればよい。
プレポリマーとビニル単量体の量的比率は、プレポリマ
ーとビニル単量体の合計量に対し、プレポリマーの量が
5〜70重量%が好ましく、10〜60重量%が更に好
ましい、プレポリマーの仕込み量が5重量%以下では、
グラフトポリマーを製造した場合に、該グラフトポリマ
ーの枝成分となるマクロモノマー成分が不足する為、グ
ラフトポリマーにマクロモノマーの物性が反映しないの
で好ましくな(、またプレポリマーの仕込み量が70重
景%以上になると、溶液粘度が高(なりすぎる結果、マ
クロモノマーの溶液中での自由な分子運動が阻害されマ
クロモノマーが均一な状態で共重合したグラフトポリマ
ーが得られ難いため好ましくない。
本発明におけるマクロモノマー化反応は、重合禁止剤の
存在下、分子状酸素またはこれを含むガスを反応溶液内
に吹き込みながら行う必要がある。
重合禁止剤としては、フェノチアジン、ハイドロキノン
或いはハイドロキノンモノメチルエーテル等のような公
知の重合禁止剤が使用でき、その好ましい使用量は20
00ppm+〜10pp+mであり、更に好ましくは1
000ppa+〜10ppmであり、特に好ましくは1
00〜500pp翔である。
上記重合禁止剤の使用量が2000ppmを超えると、
グラフトポリマーを製造する際に重合開始が困難となり
、一方10pp+s未満であると、マクロモノマー化反
応において溶媒であるビニル単量体の重合が起こ修易く
なる。
分子状酸素を含むガスの代表例は空気であるが、その他
に酸素を数%含有させた窒素ガス等も用いることができ
、これらのガスの最適吹き込み量は前記重合禁止剤の使
用量および反応温度等により異なっており、具体的な反
応条件に応じて反応系内で重合が発生しないように適宜
決定することができる。
マクロモノマー化反応においては、例えば末端にカルボ
キシル基を有するプレポリマーとエポキシ基含有ビニル
化合物との反応であれば、反応触媒として、三級アミン
、四級アンモニウム塩等を反応溶液全体に対して0.1
〜3重量%使用することが好ましい。触媒量が0.1重
量%以下では反応速度が遅く、3%重量以上では得られ
るマクロモノマーをグラフトポリマーとして或いは高分
子材料として利用する際の不純物として不都合を生じ易
い為、いずれも好ましくない。
反応温度としては室温〜150℃が好ましく、50〜1
00℃が更に好ましい。反応温度が室温以下では反応速
度が遅く、150℃を越えるととニルモノマーが沸騰し
たり重合反応が起こり易くなる。
〔マクロモノマーの利用〕
本発明におけるマクロモノマーは、ビニル単量体溶液と
して得られる。このものはそのままで硬化性組成物とし
て工業的に利用することもでき、また引き続きそのまま
重合させてグラフトポリマーを得るための中間生成物と
して使用することもできる。
本発明によるマクロモノマーからグラフトポリマーを製
造する場合の重合方法としては、有機溶剤を使用しない
点で、バルク重合法、懸濁重合法および乳化重合法が好
ましいが、マクロモノマーは乳化安定性があまり良くな
いので、バルク重合法、懸濁重合法がより適しており、
マクロモノマー化反応において使用するアミン化合物等
の触媒が、水中に溶解して行きグラトポリマー中の残留
量が減少する点で、懸濁重合法が最適である。
本発明の方法で製造されるマクロモノマーを使用して、
最適の方法である懸濁重合法によってグラフトポリマー
を製造する場合について、以下に説明する。
所定量の水、分散剤および界面活性剤を仕込んり重合器
中に、撹拌下、マクロモノマーのビニル単量体溶液また
はこれに必要に応じてビニル単量体と重合開始剤を追加
した重合性溶液を滴下した後、所定温度に加熱しラジカ
ル重合させる。
ビニル単量体を追加する場合、その種類はマクロモノマ
ー化反応時に使用したビニル単量体と同種のものでも異
種のものでも良く、反応性の官能基を有しているために
、マクロモノマー化反応時に使用出来ないビニル単量体
を、この時点で追加することができる。
なお、上記懸濁重合法において使用する分散剤および界
面活性剤は、前記プレポリマーの懸濁重合法において例
示した具体的化合物を使用することができる。重合開始
剤としては、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、t
−ブチルパーベンゾエート、t−ブチルパーオクトエー
ト等の過酸化物、AIBN、 ACVASACHN等の
アゾ系化合物を用いることができるが、マクロモノマー
中の連鎖移動剤結合部の酸化分解の可能性がない点で、
好ましいものはアゾ系化合物である。
重合温度は、30°C〜100°Cが適しており、50
°C〜90°Cであることが更に好ましい0反応部度が
30°C以下では重合速度が小さすぎ、一方100°C
を超えると分散媒体が沸騰し易く懸濁安定性が低下する
ので好ましくない。
得られた重合体含有水性液を濾過した後、濾別された粉
体を水洗する等して、グラフトポリマーを単離すること
ができる。
懸濁重合法或いはバルク重合法により製造したプレポリ
マーを用い、本発明の方法によってマクロモノマーを製
造し、得られるマクロモノマーのビニル単量体溶液を使
用して懸濁重合法によりグラフトポリマーを製造するな
らば、一連の全工程において有機溶剤を使用する必要が
一切ないために、有機溶剤を使用する従来の製造方法と
比べ、製造工程は簡素化され製造コストを低減でき、更
に製造されるグラフトポリマー自体もその品位において
、少なくとも同等の、通常はより優れたものとなる点に
おいて、本発明の価値は大きい。
以上のようにして製造されたグラフトポリマーはそれ自
体で接着剤や塗料、成形材料、エラストマーその他の高
分子材料として利用できる。また改質剤として、利用し
、−船釣な高分子材料の高機能、高性能化の手段として
利用することもできる。
改質剤として用いる例としては、各種高分子材料の表面
及び界面改質剤、ポリマーブレンド相溶化剤、分散剤、
乳化剤、生体適合性材料や選択的透過膜材料等の機能材
料等、グラフトポリマーの持つ界面活性や多相構造を利
用した用途を挙げることができる。
〔参考例、実施例及び応用例〕
以下に参考例、実施例及び応用例を挙げ本発明をより具
体的に説明する。なお各側に記載の%はすべて重量%を
表し、部は重量部を表す。
参考例1 メチルメタクリレート単位からなるプレポリ
マー(以下MMAプレポリマーという)の製造■ 撹拌基、還流冷却器9滴下ロート及び温度計を取りつけ
たガラスフラスコに、蒸溜水400部、ポリビニルアル
コール(クラレ■製ポバール420)の5%水溶液4部
、燐酸カルシウム懸濁液(日本化学工業■製スーパータ
イト10) 10部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム(花王■製エマール2F)の5χ水溶液0.2部
を仕込んだ。メチルメタクリレート(以下MMAと略称
する)98部、3−メルカプトプロピオン酸4.24部
、AIBN O,05部を含む混合溶液を滴下ロートに
入れた。フラスコを加熱昇温しで内液の温度を80°C
に設定した後、滴下ロートよりモノマー混合物を1分か
けて滴下した。80℃で10時間保ち、重合を完結させ
た。この間撹拌機の回転数は300 rpmに保った。
反応中はブロッキング等の不都合は生じなかった。反応
後、濾過、水洗して、減圧乾燥させ、固体状のMMAプ
レポリマー91部を得た。GPCによるポリスチレン換
算分子量は、Mn=9,400 Mw=20,000で
あった。また、KOI(の0.1規定エタノール溶液を
用いた滴定によって求めた、このMMAプレポリマーの
酸価は、0.169meq/gであった。
参考例2  MMAプレポリマーの製造■3−メルカプ
トプロピオン酸を2.12部使用すること以外は参考例
1と全く同様の方法で行い、固体状のMMAプレポリマ
ー90部を得た。GPCによるポリスチレン換算分子量
は、Mn=22.OOOMw=43゜000であった。
また、酸価は0.0855+meq/gであった。
参考例3  MMAプレポリマーの製造■3−メルカプ
トプロピオン酸を1.06部使用すること以外は参考例
1と全く同様の方法で行い、固体状のMMAプレポリマ
ー91部を得た。GPCによるポリスチレン換算分子量
は、Mn=46.000 Mw=102.000であっ
た。また、酸価は0.0420meq/gであった。
参考例4  MMAプレポリマーの製造■撹拌機、還流
冷却器、滴下ロート2本、ガス吹き込み口及び温度計を
備えつけたガラスフラスコに、MMA30部及び3−メ
ルカプトプロピオン酸1.06部を仕込み、一方の滴下
ロート(滴下ロートAとする)にMMA70部、もう一
方の滴下ロート(滴下ロートBとする)にAIBN 1
部、トルエン70部を入れた。窒素ガス導入後フラスコ
を加熱昇温しで反応液を90°Cに保った状態で滴下ロ
ートAを2時間、滴下ロートBを5時間かけて滴下した
。反応系に存在するAIBNを分解する為更に2時間加
熱した。反応液を80°Cで減圧乾燥させ、固体状のM
MAプレポリマー96部を得た。GPCによるポリスチ
レン換算分子量は、Mn・11,000 Mw=22.
200であった。
実施例1 メチルメタクリレート単位からなるマクロモ
ノマー(以下MMAマクロモノマーという)の製造I 撹拌機、還流冷却器、空気導入管及び温度計を取りつけ
たガラスフラスコに、参考例1で製造したMMAプレポ
リマー80部、スチレンモノマー187部、テトラブチ
ルアンモニウムプロミド1.34部、0MA2.32部
、ハイドロキノン七ツメチルエーテル0.05部を仕込
んだ後、フラスコを加熱昇温しで内液の温度を90°C
に設定し、この温度で6時間反応させた。反応中は重合
反応を防ぐため空気をバブリングした。反応後、KOH
の0.1規定エタノール溶液による滴定から酸価を測定
し反応転化率を求めると、98.8%であった。反応液
のGPCチャートに特に変化は見られず、安定にマクロ
モノマーが生成したことがわかった。
実施例2  MMAマクロモノマーの製造■プレポリマ
ーとして参考例2で製造したものを80部、GMAを1
.46部使用すること以外は実施例1と全く同様の方法
で行った。反応転化率は98.7%であり、反応液のG
PCチャートに特に変化は見られず、安定にマクロモノ
マーが生成したことがわかった。
実施例3  MMAマクロモノマーの製造■プレポリマ
ーとして参考例3で製造したものを80部、GMAを0
.96部使用すること以外は実施例1と全く同様の方法
で行った。反応転化率は97.9%であり、反応液のG
PCチャートに特に変化は見られず、安定にマクロモノ
マーが生成したことがわかった。
実施例4  MMAマクロモノマーの製造■、 プレポ
リマーとして参考例4で製造したものを80部、GMA
を1.46部使用すること以外は実施例1と全く同様の
方法で行った。反応転化率は97.5%であり、反応液
のGPCチャートに特に変化は見られず、安定にマクロ
モノマーが生成したことがわかった。
実施例5  MMA’マ゛クロモノマーの製造■スチレ
ンモノマーの替わりにn−ブチルアクリレートを187
部使用すること以外は実施例1と全く同様の方法でおこ
なった。反応転化率は98.5%であり、反応液のGP
Cチャートに特に変化は見られず、安定にマクロモノマ
ーが生成したことがわかった。
応用例1 スチレン−MMA  グラフトポリマーの製
造■ 撹拌基、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を取りつけ
たガラスフラスコに、蒸溜水400部、ポリビニルアル
コール(クラレ■製ポバール420)の5%水溶液4部
、燐酸カルシウム懸濁液(日本化学工業■製スーパータ
イ) 10) 10部、ドデシルベンゼンスルホン酸す
トリウム(花王■製エマ−・ル2F)の5χ水溶液0.
2部を仕込んだ。実施例2でaJ 造L タM M A
マクロモノマーのスチレンモノマー溶液を100部、A
IBN 0.5部を含む溶液を滴下ロートに入れた。フ
ラスコを加熱昇温しで内液の温度を80°Cに設定した
後、滴下ロートよりモノマー混合物を1分かけて滴下し
た。80℃で10時間保ち、重合を完結させた。この間
撹拌機の回転数は300rpmに保った。反応中はブロ
ッキング等の不都合は生じなかった。反応後、濾過、酸
洗して、減圧乾燥させ、固体状のスチレン−MMAグラ
フトポリマー93部を得た。GPCによるポリスチレン
換算分子量は、Mn=84,000 Mw=400,0
00であった。また、GPCチャートにマクロモノマー
のピークは見られず、効率的にグラフトポリマーが生成
したことが判った。
応用例2 スチレン−MMA  グラフトポリマーの製
造■ 撹拌基、還流冷却器9滴下ロート及び温度計を取りつけ
たガラスフラスコに、蒸溜水400部、ポリビニルアル
コール(クラレ■製ポバール420)の5%水溶液4部
、燐酸カルシウム懸濁液(日本化学工業■製スーパータ
イ) 10) 10部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム(花王■製エマール2F)の5χ水溶液0.2
部を仕込んだ。実施例2で製造したMMAマクロモノマ
ーのスチレンモノマー溶液を66.7部、スチレンモノ
マーの追加分33.3部、AIBN O,5部を含む溶
液を滴下ロートに入れた。
フラスコを加熱昇温して内液の温度を80°Cに設定し
た後、滴下ロートよりモノマー混合物を1分かけて滴下
した。80’Cで10時間保ち、重合を完結させた。こ
の間撹拌機の回転数は300 rpmに保った。
反応中はブロッキング等の不都合は生じなかった。
反応後、濾過、酸洗して、減圧乾燥させ、固体状のスチ
レン−MMAグラフトポリマー94部を得た。GPCに
よるポリスチレン換算分子量は、Mn=75.000 
M%1−311.000であった。また、GPCチャー
トにマクロモノマーのピークは見られず、効率的にグラ
フトポリマーが生成したことが判った。
応用例3 スチレン−MMA  グラフトポリマーの製
造■ 撹拌基、還流冷却器2滴下ロート及び温度計を取りつけ
たガラスフラスコに、蒸溜水400部、ボリビニルアル
コール(クラレ■製ポバール220B)の5%水溶液4
部、燐酸カルシウム懸濁液(日本化学工業■製スーパー
タイ) 10) 10部、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム(花王■製エマール2F)の5χ水溶液0.
2部を仕込んだ。実施例3で製造したMMAマクロモノ
マーのスチレンモノマー溶液を66.7部、スチレンモ
ノマーの追加分33.3部、ACIN 0.5部を含む
溶液を滴下ロートに入れた。フラスコを加熱昇温して内
液の温度を90”Cに設定した後、滴下ロートよりモノ
マー混合物を1分かけて滴下した。90”Cで20時間
保ち、重合を完結させた。この間撹拌機の回転数は30
0 rpn+に保った。反応中はブロッキング等の不都
合は生じなかった。反応後、濾過、酸洗して、減圧乾燥
させて固体状のスチレン−MMAグラフトポリマー88
部を得た。GPCによるポリスチレン換算分子量は、M
n=150,000 M%1=494.000 テあっ
た。また、GPCチャートにマクロモノマーのピークは
見られず、効率的にグラフトポリマーが生成したことが
判った。
(ハ)発明の効果 本発明によれば、有機溶剤を必要としない製造方法によ
る高純度のマクロモノマー及びグラフトポリマーの製造
が可能となり、火災、中毒といった有機溶剤が原因とな
り発生する製造時の危険性を大幅に軽減することができ
る結果、特殊な乾燥設備が不要となり、またそれ以外の
点でも製造工程の簡素化ができるため、製造コスト的に
極めて有利となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、片末端に官能基を有する直鎖状重合体と、該官能基
    と反応性の基を有するビニル化合物とを、これらの反応
    によって生成するマクロモノマーと共重合性であり、か
    つ該マクロモノマーが可溶性のビニル単量体を溶媒とし
    て用い、該溶媒中で重合禁止剤の存在下に、分子状酸素
    含有ガスを吹き込みながら反応させることを特徴とする
    マクロモノマーの製造方法。
JP28929387A 1987-11-18 1987-11-18 マクロモノマーの製造方法 Pending JPH01132601A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28929387A JPH01132601A (ja) 1987-11-18 1987-11-18 マクロモノマーの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28929387A JPH01132601A (ja) 1987-11-18 1987-11-18 マクロモノマーの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01132601A true JPH01132601A (ja) 1989-05-25

Family

ID=17741305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28929387A Pending JPH01132601A (ja) 1987-11-18 1987-11-18 マクロモノマーの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01132601A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010006945A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Bridgestone Corp 変性液状ゴム組成物の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010006945A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Bridgestone Corp 変性液状ゴム組成物の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5395903A (en) Conjugated diene chain-transfer agents for polymerization of olefinically unsaturated (co)monomers
JPH0562125B2 (ja)
JPH02281013A (ja) ジケトン化合物系共重合体
JP3321209B2 (ja) 架橋型カルボキシル基含有重合体の製造方法
JP2847242B2 (ja) カルボキシル基含有マクロモノマーの製造方法
JPH01132601A (ja) マクロモノマーの製造方法
JPH01108209A (ja) グラフトポリマーの製造方法
JPH01318027A (ja) 水性樹脂組成物の製造方法
EP1290036A1 (en) Water soluble ampiphilic heteroarm star polymers and their use as emulsion stabilizers in emulsion polymerization
JPS62232408A (ja) 片末端に官能基を有するアクリル系ポリマ−の製造法
JP3193422B2 (ja) エポキシ基末端を有する重合体の製造法
JPH01294722A (ja) ラジカル重合性マクロモノマーの製造方法
JP2890758B2 (ja) マクロモノマーの製造方法
JPH03221502A (ja) シクロデキストリンポリマーの合成方法及びシクロデキストリン膜の製造方法
JP2622676B2 (ja) 新規なマクロモノマー及びその製造法
JPH11140127A (ja) 両末端に官能基を有するアクリル系重合体の製造方法
JPH0770242A (ja) 側鎖にアリル基を有するビニル共重合体およびその製造方法
JPH10279528A (ja) イタコン酸エステルおよび重合体
JP3377916B2 (ja) ビニルエステル系重合体及びその製造方法
JP3275714B2 (ja) ペルオキシド、ビニル系単量体の重合開始剤及びそれを用いる重合方法
JPS61231003A (ja) 逆相懸濁重合用分散剤
JP3209594B2 (ja) ビニル重合体の製造方法
JPS6189208A (ja) ポリビニルアルコール系マクロモノマーの製造方法
JPH05202112A (ja) ハロメチル基を有するアゾ系重合開始剤及びこの重合剤を用いて得た高分子重合開始剤とこれ等の重合開始剤を用いたブロック重合体の製造方法
JPH08183760A (ja) マクロモノマー、グラフトポリマー及びそれらの製造法