JPH01132433A - 車両座席の慣性応答ロック装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は車両座席に関し、より詳細には、後座席への接
近をより良くするために背もたれをクッション上に揺動
しなければならない２ドア車の前座席に関する。

従来の技術 王妃の座席が、車両の状態に関わりなく乗客が車両へ迅
速に出入できるよう、全ての環境下で背もたれの容易且
つ簡単な揺動を可能にしなければならず、しかもまた、
とくに、急な減速若しくは衝撃、または単に急斜面上で
の座席の傾斜による背もたれの偶発的な揺動の危険性に
対して大きな安全性をその乗員に付与しな【プればなら
ないことは周知されている。

発明が解決しようとする課題 数多くのロック装置が提案されているが、それらは通常
、設置するのが複雑であり従って高価であるか、または
それの揺動のために可成りの努力と背もたれの困難な取
扱いとを必要とするかの何れかである、という欠点を有
し、それらは、後座席の乗客が迅速に車両を離れるべき
場合に極めて不利となる可能性がある。

本発明の目的は、大きな安全性をもたらし、しかも背も
たれの容易且つ楽な揺動を可能にさせる、簡単であり従
って安価な構造の慣性応答ロック装置を提供することに
ある。

課題を解決するための手段 従って本発明によれば、両端で関節接合され且つ背もた
れのフレームとクッションのフレームとを相互に連結さ
せるリンクと、下部で旋回自在に取り付けられ且つ、■
字の入口でせばめられ座席の前面に面し従って座席に加
えられる偶発的な力がロックを強化するのに役立つよう
にしたほぼＶ字状の形状を有する、リンクを背もたれに
関節接合するピンを受容し保持するためのくぼみを包含
するロック要素とを含む慣性応答ロック装置が得られる
。

ロック要素はなるべくなら、座席および車両の正常な状
態にあってはその旋回軸線を通過する鉛直線から座席の
後部に向かってその重心がずらされ、急な減速若しくは
衝撃または急傾斜による正面力がそれを前方へ、即ち更
に確実なロック位置に向かって揺動させようとし、一方
背もたれへの単純な圧力がそれを後方へ揺動させ且つ座
席の関節接合を解除させるように配設されることが童ま
しい。

本発明の別の特徴によれば、本装置が更に、ロック要素
の、後方への、即ちその開放位置へ向かっての旋回と、
同時にまたリンクを背もたれに関節接合するピンの、そ
れがくぼみを離れるまでの上昇とを生じさせる開放装置
を含む。

この開放装置は、クッションに関節接合され、一方では
リンクを背もたれに関節接合するピンを支え、使方では
ロック要素を揺動させるピンに固定したレバーを含む。

従って、例え衝撃またはその伯の力によりロック装置が
損傷されても、手動による開放は常に可能であり、後部
の乗客の安全は確保される。

非限定的な例として述べ且つ添付図面に示す次の一実施
例の説明により、本発明の諸利点と諸特徴とが明らかに
されよう。

実施例および作用 図は、車両の床上に固定的または可動的な態様で取り付
は得る座席ベースまたはクッション・フレーム要素１を
図解的に示す。その側方支柱の一方の下部のみを図に示
した背もたれフレーム２は、リンク４と、リンクをそれ
ぞれフレーム要素１と背もたれの支柱２とに連結する二
つの平行なピン６．８とによりフレーム要素１に連結さ
れる。第２図および第３図に更に詳細に示す如く、ピン
８がフレーム要素１を貫いて延び、リンク４と支柱２と
がこの要素の両側に位置する。但しこのピンは、上部が
開いてピンの上方への移動を可能にさせる切欠き１０内
に受容される。

図示の実施例においては、背もたれ２がその下端で、背
もたれ２の傾斜を調整し保持する装置１６の一部である
ロッド１２にも関節接合されるが、この装置は１４でク
ッションに関節接合され、クッションの切欠き１０内に
載っている関節接合ピン８の回りに背もたれ２を旋回さ
せるためのロッド１２の軸線方向の移動を生じさせる。

クッションは、クッションに取り付けられたピン２０へ
自由且つ旋回自在にその下部で取り付けられたロック要
素１８を、リンク４の反対側に支えている。このロック
要素１８は、はぼＶ字状の形状を有し座席の前面に向か
って開き且つ二つのカム輪郭で画定され、その中の輪郭
２３がわずかに凸状の形状を有する一方他の輪郭２４が
ほぼ直線状でわずかな凹形を備えるようにしたくぼみ２
２を含み、このくぼみはフック２６により入口でせばめ
られている。

ロック要素１８の形状は、第１図に示す座席および車両
の正常な状態にあってはそのピボット・ピン２０を通過
する鉛直線から後方へその重心Ｇがわずかにずらされる
ようなもので、この要素１８はピン８により、後方の開
放位置へのいかなる旋回に対しても保持されている。

その場合、背もたれの後側へ下向き且つ前向きの方向に
加えられる単純な圧力は背もたれを揺動させるに充分で
ある。事実それにより、ピン８を上昇させる際にピン６
の回りでリンク４が旋回されるが、不安定なロック要素
１８は後方へ揺動する傾向がある。従ってカム輪郭２３
は、ピン８がくぼみ２２を離脱し得るまでこのピン８上
を滑動する。当接部２８は、第４図に示す如く、ロック
要素１８の旋回をこの位置で停める。次いでピン８とリ
ンク４とが自由に移動し、後座席への接近を完全に果た
すように背もたれ２の揺動運動を続けることができる。

背もたれの、その上方位置への揺動が、ロッド１２上の
フレーム要素２とリンク４とをクッション上のリンクの
関節接合ピン６の回りに旋回させることにより、逆の態
様で行われる。関節接合ピン８はそれ自体、当接部２８
により固定されているロック要素１８のくほみ２２の入
口の前面に位置しく第４図）、次いでカム輪郭２３に沿
って滑動し、それによりロック要素１８が前方に旋回さ
れ、それが、第１図に示すその正常な作動位置へ徐々に
戻るようにされる。

また一方、正面衝突や急減速の場合には、ロック要素１
８の慣性が上方カム輪郭２４をピン８に向かって押し付
けつけるが、フック２６がピンをくぼみから出ないよう
にさせるので、背もたれの旋回はこのピン８のくぼみ２
２内での移動に限定される。背もたれの移動は従って遮
られる。

同様に、背もたれの調整、急斜面での車両の移動、正面
衝突またはその他何等かの力のような何れかの理由によ
り、第５図に示す如く座席のクッションの後部が持ち上
げられると、ロック要素１８が座席の前面に向かってピ
ン８の回りに旋回し、その重心Ｇがそのピボット・ピン
２０を通る鉛直線の反対側に移る。次いでこのロック要
素１８の慣性が、それを座席の前部に向かって揺動させ
ようとする。その結果として、ピン８がクッション１の
切欠き１０を離れると、それは、それがフック２６に当
たって遮られ、くぼみ２２から逸出しないようにされる
までカム輪郭２４に沿って移動する。背もたれ２はこう
して確実に保持され、背もたれがクッション上に揺動す
る、即ち座席の乗員を傷つけるいかなる危険性も決して
無い。

言うまでもなく本装置は、リンク４をクッション・フレ
ーム１に関節接合させるピン６に固定されたレバー３０
と、ロック要素１８に面するようにこのピン６の端部に
固定されたピン３２とを含む開放装置と結合されている
。リンク４を背もだれ２に関節接合させるピン８を受容
するため、レバー３０には切欠き３４が設けられる。第
２図および第３図に更に詳細に示す如く、レバー３０は
、リンク４の横に、即ちピン６．８の背もたれ２から遠
い端部に取り付けられる。更にまた、この要素と相対的
なリンク４とピン８との旋回を容易にさせるため、切欠
き３４は、クッション１の切欠き１０の如く、鉛直線に
対してなるべくわずかに傾斜していることが望ましい。

レバー３０は、座席の全ての位置において、その開放を
可能にさせる。事実、クッション１と相対的なレバーの
持上げ、またはより精確には旋回、は、第５図に鎖線で
示す如く、ピン８とリンク４との旋回と、且つまたピン
６と、従って当接部２８に向かってロック要素１８を押
圧するピン３２との旋回とを生じさせる。ピン８はここ
でくぼみ２２から離れることができ、背もたれ２を揺動
させることができる。

ロック要素は再び後方の開放位置へ揺動している。従っ
てレバー３ｏはその当初の位置に下降し、ロック要素１
８が自由に移動するという危険性は全くない。

背もたれは、その上方位置に向かい、概ね前述の態様で
移動されるが、背もたれは、フック２６の外側部３５に
沿い、次いでカム輪郭２３に沿ってピン８を滑動させる
ことにより、ピン８をくぼみ２２の入口まで若しくは少
なくともそれがこの外側部３５と接触するまで移動させ
、それにより、第１図および第５図に実線で示すロック
位置へのロック要素１８の旋回が生起される。

また一方、例えば車両が斜面上に駐車されているため背
もたれが揺動され且つ座席が傾斜している間に、背面衝
突のような何等かの偶発的な車外事故によってロック要
素１８の前方への揺動が生じ、そのため第５図の鎖線で
示す位置から実線で示す位置までそれが移動する場合に
は、背もたれの、その直立位置への揺動の際、ピン８が
カム輪郭３５と接触するに至り、その結果として、それ
がこのロック要素のくぼみ２２に入り得るまでロック要
素１８を後方に押圧する。次いでピン８が−１２＝ このくぼみの端におけるその当初の位置を回復し、ロッ
ク要素は、それが前面に向かって揺動するその当初の位
置を回復する。背もたれ２は再びロックされる。

上記の作動は極めて簡単であり、車両の状態とは関わり
なく背もたれの確実且つ迅速な移動を保証するものであ
る。こうしてロック装置が得られるが、それは、これが
車両の正面衝突、減速または傾斜の何れの影響を受けよ
うとも、背もたれの何等かの偶発的な揺動に対して座席
の乗客を防護し、しかもまた他方では、使用者がそのよ
うに望む場合および特に車両の後部を入り易くしなけれ
ばならない場合に開放と、はとんど即時の揺動とを可能
にさせるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による慣性応答ロック装置の図解的な側
面図、第２図は第１図の装置の平面図、第３図はこの装
置の分解図、第４図は開放された状態における本装置の
第１図と類似の図、第５図は減速、正面衝突または急斜
面による結果としての開放装置の作動を示す図である。 Ｇ・・・・・・重心、 １・・・・・・座席フレーム、クッション・フレーム、
２・・・・・・背もたれフレーム、 ４・・・・・・リンク、 ６．８・・・・・・関節接合ピン、 １０．３４・・・・・・切欠き、 １６・・・・・・装置、 １８・・・・・・ロック要素、 ２ｏ・・・・・・ピボット・ピン、 ２２・・・・・・くぼみ ２６・・・・・・フック、 ２８・・・・・・当接部、 ３０・・・・・・レバー、 ３２・・・・・・ピン、 ３５・・・・・・外側部。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. （１）車両座席の慣性応答ロック装置にして、両端で関
   節接合され且つ背もたれのフレームとクッションのフレ
   ームとを相互に連結させるリンクと、リンクを背もたれ
   に関節接合し且つロック要素の下部でクッションへ旋回
   自在に取り付けられたピンを受容し保持するための、入
   口でせばめられ座席の前面の方向に開いたＶ字形のくぼ
   みを有するロック要素とを含む装置。
2. （２）特許請求の範囲第１項に記載の装置にして、リン
   クを背もたれに関節接合させるピンの経路内に前記くぼ
   みの入口が置かれる開放位置へのロック要素の旋回を停
   止させる当接部を含む装置。
3. （３）特許請求の範囲第１項および第２項の何れか一項
   に記載の装置において、ロック要素のくぼみが、一方に
   保持フックが延伸する二つのカム輪郭により画定される
   ようにした装置。
4. （４）特許請求の範囲第１項から第３項の何れか一つの
   項に記載の装置において、ロック要素の重心が、正常な
   使用状態にあつてはそのピボット・ピンを通過する鉛直
   線からわずかにずれるが、正面力または急傾斜の影響下
   にあつては前記鉛直線の反対側に旋回するようにした装
   置。
5. （５）特許請求の範囲第１項から第４項の何れか一つの
   項に記載の装置において、ロック要素の外側部が、くぼ
   みの上方に、ロック要素が前方へ揺動した場合リンクを
   背もたれに関節接合するピンの経路内に位置するような
   カム輪郭を画定し、従つて上記の揺動に続いて背もたれ
   がその上方位置に戻されると前記ピンがそのカム輪郭と
   接触するに至り、前記くぼみに入つて背もたれを上方位
   置へロックすべく、ロック要素を後方へ押圧するように
   した装置。
6. （６）特許請求の範囲第１項から第５項の何れか一つの
   項に記載の装置において、それが正常な使用状態にある
   場合、リンクを背もたれに関節接合するピンが前記２要
   素間の座席フレームの切欠きを貫いて延びるようにした
   装置。
7. （７）特許請求の範囲第１項から第６項の何れか一つの
   項に記載の装置にして、リンクをクッションに関節接合
   するピンに連結され且つリンクを背もたれに関節連結す
   るピンを受容する切欠きを備える開放レバーを含む装置
   。
8. （８）特許請求の範囲第７項に記載の装置において、開
   放レバーがまた、リンクをクッションに関節接合するピ
   ンの対向端に固定されてロック要素と協働するピンと相
   対的に固定されるようにした装置。
9. （９）特許請求の範囲第１項から第８項の何れか一つの
   項に記載の装置において、背もたれフレームがその下端
   で、背もたれフレームの傾斜を調整する装置に連結され
   るようにした装置。