JPH01129298A - 電子楽器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はアナログ信号をデジタル信号に変換した波形デ
ータをメモリに記憶し、押鍵等の発音指示に従って記憶
した波形データを指示された音高で読み出すいわゆるサ
ンプリング方式を用いた電子楽器に関するものである。

従来の技術 近年、デジタル楽音合成方式としては種々の合成方式が
試みられているが、任意の楽器音或いは自然音の出力が
可能ないわゆるサンプリング方式を用いた電子楽器が多
くのメーカから商品化されている。

以下、図面を参照しながら従来のサンプリング方式を用
いた電子楽器について説明する。

第６図は従来のサンプリング方式を用いた電子楽器の構
成を示すブロック図である。

第６図において、１は楽器音或いは自然音等のアナログ
信号を特定のクロック周期に従ってデジタル化した波形
データに変換（以下Ａ／Ｄ変換と呼ぶ）するＡ／Ｄ変換
部、１２は前記波形データを記憶する波形メモリ部、１
３は押鍵等の操作により発音開始或いは音高等の情報を
指示する出力指示部、１４は出力指示部１３によって指
示された音高に関する情報に従ったタイミングで波形メ
モリ部１２から波形データを順次読み出し、かつその結
果を後述するＤ／Ａ変換部１１に出力する制御部、１１
は制御部１４から送出されるデジタルの波形データをア
ナログ信号に変換（以下Ｄ／Ａ変換と呼ぶ）し、その結
果を出力波形として出力するＤ／Ａ変換部である。

以上のように構成された電子楽器について、以下その動
作について説明する。

まず、楽器音或いは自然音等のアナログ信号がＡ／Ｄ変
換部１に入力されると、Ａ／Ｄ変換部１は予め定められ
たクロック周期でアナログ信号をＡ／Ｄ変換し、その結
果得られた波形データを順次波形メモリ部１２に送出す
る。Ａ／Ｄ変換部１から順次送られる波形データを波形
メモリ部１２によって記憶することにより、いわゆる録
音が行われることとなる。

ここで録音の終了、即ちＡ／Ｄ変換の終了は波形メモリ
部１２の容量を満たすまで、或いは予め定められた時間
まで等によって制御される。

一方、−旦録音した波形データを再生する場合、まず押
鍵等の操作に基づいて出力指示部１３は出力する楽音の
音高等の発音に関する情報を制御部１４へ送出する。

次に制御部１４はその情報に従ったクロック周期、或い
は読み出し幅で波形メモリ部１２から波形データを順次
読み出し、その読み出した波形データをＤ／Ａ変換部１
１へ送出する。Ｄ／Ａ変換部１１は波形データをＤ／Ａ
変換し、その結果のアナログ信号を出力波形信号として
出力する。

尚、以上の動作を出力指示部１３が楽音の出力を指示し
ている間くり返すことにより、鍵盤操作に対応した発音
の制御が可能となる。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上述したような構成ではＡ／Ｄ変換した
波形データの持つエンベロープの包絡がそのまま再生さ
れるだけであり、例えば−旦Ａ／Ｄ変換した楽器音の立
ち上υ時間を遅くしようとする場合、別の楽器音を用意
して再びＡ／Ｄ変換しなければならず、単調でかつ非常
に扱い難いという問題があった。

本発明は上記問題点に濫みて、楽音の出力時、即ち再生
時に任意のエンベロープを付加することのできる電子楽
器を提供するものである。

問題点を解決するための手段 この目的を達成する為に本発明の電子楽器は、楽器音或
いは自然音等のアナログ信号をデジタル信号に変換する
Ａ／Ｄ変換部と、前記変換されたデジタル信号を記憶す
る波形メモリ部と、前記波形メモリ部に記憶されたデジ
タル信号のエンベロープを抽出するエンベロープ抽出部
と、前記抽出されたエンベロープを記憶するエンベロー
プメモリ部と、任意のエンベロープを指示するエンベロ
ープ指示部とから構成される。

作　　用 この構成によって、Ａ／Ｄ変換部から出力された後に波
形メモリ部にデジタル信号を記憶するとともに、そのデ
ジタル信号のエンベロープをエンベロープ抽出部によっ
て抽出した後エンベロープメモリ部に記憶しておき、一
方エンベローブ指示部によって所望のエンベロープ包絡
を指示する。

又、楽音出力、即ち再生時にはエンベロープメモリ部に
記憶したエンベロープとエンベロープ指示部によって指
示したエンベロープとの差分をエンベロープデータとし
て用い、そのエンベロープデータと波形メモリ部に記憶
した波形データとを乗算することにより出力波形信号が
得られるので、楽音出力、即ち再生時にはエンベロープ
指示部によって任意に設定したエンベロープ包絡を付加
した出力波形信号を得ることとなる。

実施例 以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。

第１図は本発明の一実施例における電子楽器の構成を示
したブロック図である。第１図において、２はＡ／Ｄ変
換部１によってＡ／Ｄ変換されたデジタル信号（以下、
波形データと呼ぶ）を記憶する波形メモリ部、３は波形
メモリ部２に記憶した波形データを読み込み、かつその
波形データのエンベロープを抽出するエンベロープ抽出
部、４は抽出したエンベロープを記憶するエンベロープ
メモリ部、５は任意のエンベロープ包絡を指示するエン
ベロープ指示部、６は指示されたエンベロープを記憶す
る指示エンベロープメモリ部、７は押鍵等の操作によシ
発音開始或いは音高等の情報を後述する波形制御部８及
びエンベロープ制御部９にそれぞれ出力する出力指示部
、８は出力指示部７から送出された音高に関する情報に
従ったタイミングで波形メモリ部２から波形データを順
次読み出す波形制御部、９は出力指示部７から送出され
た発音開始に関する情報に従ってエンベロープメモリ部
４及び指示エンベロープメモリ部６からそれぞれエンベ
ロープ及び指示エンベロープを読み出した後エンベロー
プと指示エンベロープとの差分エンベロープを順次算出
するエンベロープ制御部、１０は波形制御部８から出力
される波形データとエンベロープ制御部９から出力され
る差分エンベロープとを順次乗算する乗算部である。

尚、１はＡ／Ｄ変換部、１１はＤ／Ａ変換部で、これら
は従来例の構成と同じものである。

以上のように構成された本実施例について、以下にその
動作について説明する。

まず、Ａ／Ｄ変換部１によって楽器音、或いは自然音等
のアナログ信号がデジタル信号に変換され、その信号は
波形データとして波形メモリ部２に順次記憶される。

以上の動作は従来例に示したＡ／Ｄ変換部１及び波形メ
モリ部１２と同じ動作をするものとする。

この時波形メモリ２に記憶される波形データは例えば第
２図に示すものである。

次にエンベロープ抽出部３は波形メモリ部２に順次記憶
した波形データを読み出し、かつその波形データの持つ
エンベロープを抽出した後その結果をエンベロープメモ
リ部４に記憶する。この時エンベロープメモリ部４に記
憶されるエンベロープは例えば第３図に示すものである
。

一方、エンベロープ指示部６は楽音の出力、即ち再生時
に付加しようとするエンベロープが入力された後、その
エンベロープを指示エンベロープとして指示エンベロー
プメモリ部６へ送出し記憶する。この時の指示エンベロ
ープメモリ部６の指示エンベロープは例えば第４図に示
すものである。

以上の動作によってＡ／Ｄ変換、即ち録音の動作が完了
する。

次に押鍵等の操作により発音開始或いは音高等の情報が
出力指示部７に入力されると出力指示部７は波形制御部
８に波形データの読み出し開始及び音高等の波形読み出
しに関する情報を出力すると共に、エンベロープ制御部
９にエンベロープの読み出しを開始するための信号を出
力する。

波形読み出しに関する情報を入力された波形側座部８は
指示された音高に対応したタイミングで波形メモリ部２
から波形データを順次読み出し、かつその波形データを
乗算部１０に送出する。更にエンベロープの読み出しを
開始するだめの信号を入力されたエンベロープ制御部９
は予め定められたタイミングでエンベロープメモリ部４
からエンベロープを順次読み出すと共に指示エンベロー
プメモリ部６から指示エンベロープを順次読み出し、か
つ読み出す毎にエンベロープと指示エンベロープとの差
分を算出してその結果を差分エンベロープとして乗算部
１０に送出する。その後乗算部１０は入力された波形デ
ータと差分エンベロープとを順次乗算し、その結果をＤ
／Ａ変換部１１に出力する。Ｄ／Ａ変換部１１は入力し
たデジタル信号をアナログ信号に変換してその結果を出
力波形信号として出力する。

以上の動作は押鍵等の発音指示が出力指示部７から出力
されている間繰り返されることにより第５図に示すよう
な出力波形信号が得られる。

尚、本実施例では波形制御部８は音高に対応したタイミ
ングで波形データを読み出すようにしたが、音高に対応
した読み幅によって波形データを読み出しても良い。

以上のように本実施例によれば、Ａ／Ｄ変換部１によっ
てデジタル信号に変換し波形メモリ部２に記ｆｆｌ　Ｌ
７’ｃ波形テータのエンベロープをエンベロープメモリ
部４に記憶しておき、楽音の出力即ち再生時には予めエ
ンベロープ指示部５によって任意に設定し指示エンベロ
ープメモリ部６に記憶した指示エンベロープとエンベロ
ープメモリ部４に記憶したエンベロープとの差分を波形
データに乗算するようにしたので、所望のエンベロープ
包絡を付加した出力波形信号を得ることができる。

発明の効果 本発明はＡ／Ｄ変換した波形データのエンベロープと外
部から任意に設定した指示エンベロープとの差分と波形
データとを乗算して出力波形信号を得るようにしたので
、Ａ／Ｄ変換した波形データのエンベロープ包絡に関係
なく楽音出力、即ち再生時には任意に設定したエンベロ
ープ包絡を付加するようにしたため、−旦Ａ／Ｄ変換し
た波形データを予め加工することなく任意なエンベロー
プ包絡を付加した出力波形信号を得ることのできる電子
楽器を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における電子楽器のグロック
図、第２図〜第５図は本発明の一実施例の動作を示す波
形図、第６図は従来の電子楽器のブロック図である。 １・・・・・・Ａ／Ｄ変換部、２．１２・・・・・・波
形メモリ部、３・・・・・・エンベローフ抽出部、４・
・・・・・エンベローフ”メモリ部、６・・・・・・エ
ンベロープ’ｌｆ３示部ｓ　６・・・・・・指示エンベ
ロープメモリ部、７．１３・・・・・・出力指示部、８
・・・・・・波形制御部、９・・・・・・エンベロープ
制御部、１ｏ・・・・・・乗算部、１１・・・・・・Ｄ
／Ａ変換部、１４・・・・・・制御部。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第２
図 第３図 第　４　図 時間 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 楽器音或いは自然音等のアナログ信号をデジタル信号に
   変換するＡ／Ｄ変換部と、前記変換されたデジタル信号
   を記憶する波形メモリ部と、前記波形メモリ部に記憶さ
   れたデジタル信号のエンベロープを抽出するエンベロー
   プ抽出部と、前記抽出されたエンベロープを記憶するエ
   ンベロープメモリ部と、任意のエンベロープを指示する
   エンベロープ指示部とから成り、前記エンベロープメモ
   リ部に記憶したエンベロープと前記エンベロープ指示部
   によって指示したエンベロープとの差分を、前記波形メ
   モリ部に記憶したデジタル信号に乗算することを特徴と
   する電子楽器。