JPH01123389A - 硬貨識別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は自動販売機等で用いられる硬貨識別装置に関し
、特に硬貨の特性を測定してそれにより得られる信号の
値が所定の許容範囲内であるかを判別することで、硬貨
の適正を判別する硬貨識別装置に関する。

（ロ）従来の技術 かかる硬貨識別装置の従来技術としては、特公昭５９−
１１１５４号公報に開示されている技術がある。これは
硬貨の特性を試験して得られる信号を、デジタルメモリ
に記憶している硬貨検査のための基準値の上限値及び下
限値と順次比較していき、この信号が上限値と下限値の
間にあるときに検査硬貨を適正と判別する構成である。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記の従来技術によると以下に述べる欠点
がある。

１）ｆＭｒｉ定センサーにより硬貨を測定する場合にほ
測定センサーと硬貨との間の相対位置が問題となるが、
装置ごとに機構的なバラツキがあるためにこの位置関係
は一定しない。したがって同じ硬貨を測定しても装置ご
とに測定出力が異るために、これに応じた許容範囲を設
定しなければならない。

２）硬貨識別装置を市場にて使用しているときに、偽似
硬貨対策等で許容範囲を変更しようとする場合にメモリ
に新たな修正データを書込む必要があってそのためには
専用のライター等の設備が必要で、市場での変更は不可
能である。

したがって本発明は、許容範囲のデータをボリューム回
路に設定することで、データの設定及び変更を容易にし
た硬貨識別装置を提供するものである。

（ニ）問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決するために、本発明による硬貨識別
装置は、測定センサーの出力信号の案分値を出力するよ
う該測定センサーに接続されており、硬貨通路に検査硬
貨が存在しないときの該測定センサーの出力電圧の分圧
値を許容範囲の中心値を示すように設定される第１可変
抵抗回路と、供給される一定電圧を分圧しその分圧値が
許容範囲の幅を示すように設定される第２可変抵抗回路
と、待機時において前記第１可変抵抗回路及び第２可変
抵抗回路の出力を導入して許容範囲を検出しておき、硬
貨が硬貨通路を通過すると前記測定センサーが出力する
前記硬貨特性信号を導入して、この硬貨の適正を判別す
る判定装置とを具備している。

（ホ）作用 判定装置は、待機時における第１可変抵抗回路による測
定センサーの出力電圧の分圧値にて許容範囲の中心値を
検出し、第２可変抵抗回路による分圧値にて許容範囲の
幅を検出する。そして硬貨が硬貨通路を通過し、測定セ
ンサーが硬貨特性信号を検出すると、判定装置は硬貨特
性信号の値が許容範囲内かを判定してこの硬貨の適正を
判別する。

（へ）実施例 本例の硬貨識別装置は、発振磁界を形成している測定セ
ンサー（２〉に検査硬貨を近づけ、それによるセンサー
（２）への影響度を電圧にて検出して硬貨の特性を測定
するもので、測定センサー（２）は発振器（３）の発振
周波数による磁界を形成する発信コイル（２Ａ）と、こ
の磁界の強さに応じた重圧を誘起する受信コイル（２Ｂ
）とから成る。そして測定センサー（２）は、硬貨〈８
）が通過したときの渦電流損による受信コイル（２Ｂ）
の誘起電圧の変化を硬貨特性信号として出力する。受信
コイル（２Ｂ）の出力側はアンプ回路（９）を通して検
波回路（１０〉にて接続される。第１可変抵抗回路り４
）は検波回路（１０）に接続されてそれによる供給電圧
を分圧するが、硬貨が測定センサー（２）に存在しない
ときの分圧値は許容範囲の中心値を示すように調整され
る。第２可変抵抗回路（５）は電圧ＶＣＣを分圧するが
、この分圧値は許容範囲の幅の値を示すように調整され
る。Ａ／Ｄ変換装置（１１）は検波回路（１０）、第１
可変抵抗回路（４）及び第２可変抵抗回路（５）に接読
されて、判定装置（６）の制御にてそれぞれからの入力
電圧をデジタル量に変換して判定装置（６）に出力する
ものである０判定装置（６）は信号線（１２）　、　（
１３）に３通りのコード信号を出力することで、導入す
る入力電圧の種類を判定装置（６）に対して指定する。

硬貨（８）が硬貨通路（１〉に存在しないときの待機状
態において、受信コイル（２Ｂ）の誘起電圧信号ａは発
振器（３）の発振周波数にしたがって一定の変化を示し
ているが、この信号を検波する検波回路（１０）の出力
電圧すはｖｌを示す。そして第１可変抵抗回路（４）は
出力電圧Ｖ、を分圧し、そのときの分圧値は許容範囲の
中心値を示している。判定装置（６）はＡ／Ｄ変換装置
（１１）にて示される第１可変抵抗回路（４）の出力電
圧値がｖｌの略近傍であれば待機状態であることを検出
して、次に第１可変抵抗回路（４）及び第２可変抵抗回
路（５）の出力電圧値をＡ／Ｄ変換装置（１１）から入
力して許容範囲の中心値と幅とを検出する。

硬貨（８）が測定センサー（２）を通過して発信コイ、
Ｌ　（２Ａ　）　ｔ！：　受信コイル（２Ｂ〉の間に入
ると、硬貨（８）の内部に生ずる渦電流によって誘起電
圧信号ａが減衰して検波回路（１０）の出力電圧すは下
降する。

したがって判定装置（６）は出力電圧すのＶ、からの降
下により硬貨（８）の通過を検出して許容範囲の中心値
と幅との取込みを停止し、以後、検波回路（１０）から
の出力のみを取込むようにＡ／Ｄ変換装置（１１）を制
御する。そして判定装置（６）は逐次入力する検波回路
（１０）から出力電圧から最小電圧Ｖ、を検出して、■
、を既に取込んである中心値と幅とで比較して硬貨（８
）の適正を判別する。

硬貨（８）が測定センサー（２）から離れて検波回路（
１０）の出力電圧すが再びｖｌを示すと、判定装置（６
）は待機状態に復帰したことを判断して、検波回路（１
０）からの出力の取込みとともに、第１可変抵抗回路（
４）及び第２可変抵抗回路（５）の出力も取込むように
Ａ／Ｄ変換装置（１１）を制御する。

このような判別動作において、回路素子のドリフトによ
り検波回路（１０）の待機状態における出力電圧が変動
すると、硬貨（８〉が入ったときもそれに応じて変動す
ることになる。しかしながら第１可変抵抗回路（４）は
検波回路（１０）に接読されているために、電圧の変動
に応じた中心値を示す電圧を待機状態において判定装置
（６）に出力するために、かかるドリフトによる識別誤
りは防止される。

本例では１通りの許容範囲しか設定していないが、複数
種類の硬貨を識別する場合には、それに応じて第１可変
抵抗回路（４）及び第２可変抵抗回路〈５）を設ければ
よい。このとき硬貨種類に応じて中心値データは変わる
ものの硬貨のバラツキである幅データが同じである場合
には、その分第２可変抵抗回路（５）を省略できる。

一般に硬貨識別装置を工場で組立てたときには、無作為
に抽出した多数の硬貨を各硬貨識別装置で測定してみて
、許容範囲を設定する必要がある。本発明は許容範囲を
中心値と幅とにより設定することを特徴としており、こ
れは許容範囲を上限値と下限値とで設定する従来技術と
比べると非常に有効となる。なぜならば多数の硬貨によ
り得られた測定データは基本的には正規分布を示してお
り、中心値と幅とで許容範囲を捉えれば統計的処理の面
で有利だからである。すなわち個々の硬貨識別装置に許
容範囲を設定したときの中心値と幅データの記録を工場
に残しておくことで装置自体のバラツキが各中心値によ
り把握でき、更に幅データにより硬貨のバラツキの変化
も常に監視できるために、市場に設置してからの再調整
に利用できるのである。

（ト）発明の効果 本発明に依ると可変抵抗回路により許容範囲を設定する
ために、データの設定及び変更を容易に行なうことがで
きる。そして許容範囲を中心値と幅とで捉えることで統
計的処理の面で有効となり、許容範囲の再調整が容易に
行なえる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に依る硬貨識別装置の構成図、第２図は
測定センサーの出力波形図、第３図は検波回路の出力波
形図である。 （１）・・・硬貨通路、　（２）・・・測定センサー、
　（４）・・・第１可変抵抗回路、　（５）・・・第２
可変抵抗回路、　（６）・・・判定装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、硬貨通路を通過する硬貨を測定センサーにより検査
   してその特性に依存する硬貨特性信号を検出するととも
   に、この硬貨特性信号の値が所定の許容範囲内であれば
   検査硬貨を適正と判別する硬貨識別装置において、前記
   測定センサーの出力電圧の分圧値を出力するよう該測定
   センサーに接続されており、前記硬貨通路に検査硬貨が
   存在しないときの該測定センサーの出力電圧の分圧値が
   前記許容範囲の中心値を示すように設定される第１可変
   抵抗回路と、供給される一定電圧を分圧しその分圧値が
   前記許容範囲の幅を示すように設定される第２可変抵抗
   回路と、待機時において前記第１可変抵抗回路及び第２
   可変抵抗回路の出力を導入して前記許容範囲を検出して
   おき、硬貨が硬貨通路を通過すると前記測定センサーが
   出力する前記硬貨特性信号を導入して、この硬貨の適正
   を判別する判定装置とから成る硬貨識別装置。