JPH01101440A - 路面摩擦係数検出装置 - Google Patents

路面摩擦係数検出装置

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JPH01101440A
JPH01101440A JP62260457A JP26045787A JPH01101440A JP H01101440 A JPH01101440 A JP H01101440A JP 62260457 A JP62260457 A JP 62260457A JP 26045787 A JP26045787 A JP 26045787A JP H01101440 A JPH01101440 A JP H01101440A
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JP
Japan
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friction coefficient
road surface
vehicle
surface friction
output
Prior art date
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Application number
JP62260457A
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English (en)
Inventor
Shoichi Kamimura
上村 昭一
Kenichi Watanabe
憲一 渡辺
Akihiko Miyoshi
三好 晃彦
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Priority to DE8888117133T priority patent/DE3877118T2/de
Publication of JPH01101440A publication Critical patent/JPH01101440A/ja
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両のタイヤと路面との間の路面摩擦係数を
検出する摩擦係数検出装置に係り、特に車両の動特性に
応じた路面摩擦係数を検出するようにしたものに関する
(従来の技術) 従来より、車両のタイヤと路面との間の路面摩擦係数を
検出する摩擦係数検出装置として、例えば特開昭59−
148769号公報に開示される如く、前輪の舵角に応
じて路面摩擦係数の値を複数個予測し、該予測された摩
擦係数にそれぞれ対応する横加速度を演算して、該演算
された横加速度と実測された横加速度とを比較し、最も
近い値に対応する予測摩擦係数を選択することにより、
実際の摩擦係数を推定し、この推定した摩擦係数を用い
て旋回走行時の後輪舵角を制御しようとするものが知ら
れている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、通常、車両の制御装置には各種の装置類
の作動や走行条件による外乱が加わり、また、各センサ
類の検出値にもバラツキがある。
さらに、タイヤに対する路面のグリップ力は断続的に大
きく変動しているので、車両の横加速度の変動も大きい
ことが多い。かかる場合、路面摩擦係数の演算値の誤差
、特にその変動が大きくなる。
したがって、上記従来のものでは、そのような因子が生
じる条件下で十分安定した制御を行うことができないと
いう問題がある。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目
的は、路面摩擦係数の演算値を平準化する手段を講する
ことにより、旋回走行時等の路面摩擦係数の演算値の変
動を滑らかにして、円滑な走行制御を行うに有用な路面
摩擦係数検出装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため本発明の解決手段は、第1図に
示すように、車両のタイヤと路面との間の摩擦係数μを
検出する路面摩擦係数検出装置を対象とする。
そして、車両重心点の横加速度等の車両の運動状態を検
出する運動状態検出手段51と、ハンドル舵角などの操
舵状態を検出する操舵状態検出手段37と、車両の走行
速度Vを検出する車速検出手段53と、車両のスタビリ
テイファクタを記憶する記憶手段31と、上記運動状態
検出手段51、操舵状態検出手段37および車速検出手
段53の検出値と記憶手段31の記憶内容とに応じて路
面摩擦係数μを演算する摩擦係数演算手段39と、該摩
擦係数演算手段39での出力を受け、その値を所定幅の
不感帯を有する出力に変換する出力変換手段40とを設
ける構成としたものである。
(作用) 以上の構成により、本発明では、車両の旋回走行時等に
おいて、記憶手段31に記憶された車両のスタビリテイ
ファクタと、運動状態検出手段51、操舵状態検出手段
37および車速検出手段53で検出された車両重心点の
横加速度、前後輪舵角および車速などの変数とに応じて
、摩擦係数演算手段39により、路面摩擦係数μが算出
される。
そして、出力変換手段40により、上記摩擦係数演算手
段39の出力が所定幅の不感帯を有する出力に変換され
る。その結果、センサ類の誤動作等による突発的な外乱
が除去されるので、路面摩擦係数μの推定値の変動が抑
制され平準化される。
よって、このように出力変換された路面摩擦係数μ値を
車両の旋回走行制御等に利用することにより、例えば圧
雪路の旋回走行等においても円滑な走行制御を行うこと
ができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について、第2図以下の図面に基
づき説明する。
第2図は、本発明を適用した車両の4輪操舵装置の全体
構成を示し、2,2は車両の左右の前輪、3.3は左右
の後輪である。5は上記前輪2,2の舵角δFを調節す
る前輪操舵機構である。該前輪操舵機構5は、前輪2,
2を回転自在に支持するとともにジヨイント部6aを介
して車体に支持された左右一対のナックル部材6,6と
、該ナックル部材6,6のナックルアーム部6b、6b
にそれぞれ一端が連結された左右一対のタイロッド8.
8と、該一対のタイロッド8.8の各他端同士をそれぞ
れ両端で連結してなるラック軸9と、ハンドル4の回転
をピニオンおよびラック(いずれも図示せず)を介して
上記ラック軸9の左右の移動に変換させるステアリング
ギヤ機構10とを主要部材として構成されている。
そして、該前輪操舵機構5において、ハンドル4が一定
の操舵角θで回転されると、ステアリングギヤ機構10
によりラック軸9を介してタイロッド8.8が左右方向
に移動し、その移動により、ナックル部材6,6がジヨ
イント部5a、5aの回りにそれぞれ回動させられて、
前輪2.2がフロントギヤ比Z(−θ/δF)に応じた
前輪舵角δFで転舵させられるようになされている。
また、上記゛後輪3,3側には、左右の後輪3゜3を上
記前輪操舵機構5による前輪2.2の転舵に伴なって転
舵させるための後輪操舵機構12が設けられている。該
後輪操舵機構12は、上記前輪操舵機構5と同じ機能を
有する各要素、つまり一対のナックル部材13.13と
、タイロッド14.14と、ラック軸15とを有すると
ともに、該ラック軸15のラック部15aに先端のピニ
オン部16aで噛合するピニオン軸16と、該ピニオン
軸16の他端に取付けられた傘歯車18と、該傘歯車1
8に噛合する傘歯車19を出力軸に取付けてなるパルス
モータ20とを主要部材として構成されている。
そして、上記前輪操舵機構5による前輪舵角δFの調節
に応じて、後述の制御ユニット21によりパルスモータ
20が駆動されると、パルスモータ20の回転駆動力が
2つの傘歯車19.18、ビニオン部16aおよびラッ
ク部15aを介してラック軸15の左右方向の運動に変
換されるようになされている。
さらに、上記後輪操舵機構12のラック軸15には、そ
の車幅方向の往復運動をアシストするためのパワーシリ
ンダ23が配設されていて、該パワーシリンダ23は、
ラック軸15に一体的に取付けられたピストン23aと
、該ピストン23aによって仕切られる2つの油圧室2
3 b、  23 cとを有している。また、該油圧室
23b、23cはそれぞれ油圧通路24.25を介して
コントロールバルブ26に連通している。該コントロー
ルバルブ26は、油供給通路27および油戻し通路28
を介してポンプ駆動用モータ30により回転駆動される
油圧ポンプ29に連通されている。
上記コントロールバルブ26は、ピニオン軸16の回転
方向に応じてパワーシリンダ23の油圧室23b、23
cに対する油圧の供給を制御するものである。すなわち
、パルスモータ20の回転駆動力により、後輪3.3を
転舵すべく、傘歯車18.19およびピニオン軸16を
介してラック軸15が車幅方向に移動させられるとき、
後輪3゜3の転舵方向に応じて、油圧供給通路27およ
び油圧戻し通路28と、各油圧通路24.25と、各油
圧室23b、23cとの連通関係を切換え、パワーシリ
ンダ23の油圧室23b、23Cに対する圧油の給排に
より、ラック軸15の車幅方向の移動を助成し、後輪3
,3を所定の後輪舵角−δRだけ転舵させるようになさ
れている。
次に、21は、上記パルスモータ20およびポンプ駆動
用モータ30を制御する制御ユニットであって、該制御
ユニット21には、下記各センサ51〜53の信号が入
力されている。すなわち、51は車両の旋回走行時等に
おいて車体に作用する車幅方向の力つまり横力から横加
速度avを検出する運動状態検出手段としての横力セン
サ、52はハンドル舵角θを検出するための舵角センサ
、53は左方の前輪2の回転数に基づき車速Vを検出す
る車速検出手段としての車速センサである。
そして、上記制御ユニット21は、第3図に示すように
、車両の重11m5車両の重心点と前輪軸との距離a1
車両の重心点と後車輪との距離b1標準状態における前
輪および後輪のタイヤコーナリングパワーKF、KR,
車両のヨー慣性モーメントエなどの車両のスタビリテイ
ファクタ、後述の路面摩擦係数μの演算式、転舵比特性
などの制御に必要なデータを記憶する記憶手段としての
記憶部31と、外部スイッチSWの切換えを検知し穂、
車両の横滑り角βが零の制御を行う側になっているか否
かを判別するとともに、その判別結果に応じて上記記憶
部31に設定されている路面摩擦係数μの演算式を切換
える切換器32と、該切換器32の判別結果および選択
された路面摩擦係数μの演算式に基づき上記各センサ類
の出力に応じて、路面とタイヤとの間の路面摩擦係数μ
を演算する摩擦係数演算部33と、該摩擦係数演算部3
3の出力に応じて記憶部31に記憶された転舵特性から
適正な転舵特性を選択する転舵比特性選択部34と、該
転舵比特性選択部34の選択された転舵比哀に基づき転
舵比Rつまり後輪舵角δRを演算する後輪舵角演算部3
5と、該後輪舵角演算部35の出力を受け、上記パルス
モータ20およびポンプ駆動用モータ30を駆動するた
めのパルス信号を形成するパルス信号形成部36と、該
パルス信号形成部36から得られたパルス信号に基づい
てパルスモータ20およびポンプ駆動用30を駆動する
駆動部MCとで構成されている。上記舵角センサ52お
よび後輪舵角演算部35により、前後輪舵角などの操舵
状態を検出する操舵状態検出手段37が構成されている
ここに、本発明の特徴として、上記記憶部31には、以
下のようにして定められた路面摩擦係数μの演算式が設
定されている。
すなわち、第4図に示すように、車両の旋回時において
タイヤに働く力の釣り合いから、下記に示す基本的な運
動方程式 %式%(1) [2) ただし、 ■(β+γ) −ay      (5)(
ここで、FF、FRはそれぞれ前輪2.後輪3のコーナ
リングフォース、γはヨーレイトである)を得る。上記
(1)〜(5)式からFF、FR,β、γ。
テを消去すると、 [m・I−V’−s”+ 2 p−V (m (a”K
 F + b”KR) +I−K)・s + 4 c’
KF−KR・μ’ −2u−m−V’ (a−Kp−b
−KR)] aY− 2u十V’ (KF・δF + KR・6 R)・s’
+ 4 μ’V・KF−KR−c(b・δF+a・δR
)・s + 4 μ’V’KF・KR−C(δF−δR
)             [6)を得る(ただし、
Sはラプラス演算子、K−Kt=+kRSc−a+b)
ここで、Sの二乗項は過渡応答の高周波成分であって、
通常無視し得るので零とおき、上式の両辺をμで除する
ことにより、 u= [V (m (a”KF+b’KR) + I・
K1−5−m−V”(a−KF−b−KR) ] ay
/2 c−KrニーKRiV (b4F+a・6R)・
S+V’(δF−δR)−c−avl        
  (刀を得る。
また、特に4輪操舵などでβを零とする制御を行うよう
なものでは、上記方程式(1)〜(5)においてβ−0
とすれば、より簡単な式、 μmm−aY/2 1KF・δF+KR−δR−(av
/ V’)  (a−KF−b−KR) l     
(8)、を得る。
本実施例では、4輪操舵で横滑り角βが零となる制御を
行っており、上記(8)式をさらに変形して、μmm−
aY/ ((KF +R−KR)(θ/Z)−(ay/
V’)(a−KF−b−KR)l    (9)を得る
すなわち、路面摩擦係数μが、車速V、重車両慣性質量
m、車両重心点と前輪軸間の距離a、車両重心点と後輪
軸間の距離す、標準状態における前輪2及び後輪3のコ
ーナリングフォースKF。
KR,ヨー慣性モーメント!およびフロントギヤ比2な
どのスタビリテイファクタと、車両重心点の横加速度a
y、ハンドル舵角θ、転舵比Rおよび車速Vなどの変数
とから求まることになる。
また、上記記憶部31には、上記転舵比特性選択部34
で選択すべき転舵比特性が設定されている。すなわち、
この転舵比特性は、第6図に示すように、基本的に、転
舵比Rを車速Vが小さいときには逆位相側に、車速Vが
大きいときには同位相側にそれぞれなるように連続的に
変化させるとともに、路面摩擦係数μの変化に応じて、
3種類の転舵比特性に切換えるものである。例えば、路
面摩擦係数μが標準的な値の時には、図中曲線r2のご
とくなるのに対し、路面摩擦係数μが比較的小さいとき
には、図中曲線r1のごとく転舵比Rが同位相側に逆転
する車速v1の値を上記標準特性の同車速v2よりも低
く、逆に路面摩擦係数μが比較的大きいときには、図中
曲線r3のごとく位相逆転の車速値v3を高い側にそれ
ぞれ設定されている。
次に、第5図は、上記摩擦係数演算部33において所定
のサンプリング周期で行われる路面摩擦係数μの演算手
順を示す。まず、ステップS1で上記車速センサ53、
横力センサ51、舵角センサ52および後輪舵角演算部
35の信号から車速v1車両重心点の横加速度a Y 
%ハンドル舵角θ、転舵比Rを読取り、ステップS2〜
S4で車速v1ハンドル舵角θ、横加速度aYがそれぞ
れ所定の設定値以上か否かを順に判別し、各判別がYE
Sであれば、適正な走行条件にあると判断して順にステ
ップS5まで進み、上記(9)式に基づいて路面摩擦係
数μを算出したのちステップS7に進む。
一方、上記ステップ82〜S4における判別がいずれも
NOlつまり車速Vの値、ハンドル舵角θの絶対値およ
び車両の横加速度aYの絶対値がそれぞれ設定値よりも
低い場合には、上記(9)式の右辺の分母が零に近付き
誤差が増大する虞れがあるため、路面摩擦係数μの演算
を行わずに、ステップS6で前回のサンプリングで算出
したμの値をμとして設定し、ステップS7に移行する
。このステップS7では、路面摩擦係数μが負か否かを
判別し、判別がμく0のYESであれば、路面摩擦係数
μの特性からして不合理であるのでステップS8でμ−
〇に再設定する一方、ステップS7における判別がμ≧
0のNoであるときにはそのままでステップS9に進む
そして、ステップS9では、制御を円滑に行うために、 μ′−μ/(1+τ・S) (ただし、μ′はμを積分化処理した新しい積分化摩擦
係数、τは積分時定数、Sはラプラス演算子)に基づき
路面摩擦係数μの積分化処理を行って、ステップSIQ
に進む。
ステップSIOでは、第7図に示すように、上記ステッ
プS9からの路面摩擦係数μ(実際には、積分化路面摩
擦係数μ′)の値に対して所定幅μ0の不感帯を有する
変換特性をもって出力する。
例えば、前回のサンプリング時の路面摩擦係数μの推定
値がμmで、今回のサンプリングによる推定値がμm以
上の場合、推定値μがμmに不感帯幅μ0を加算した値
μ2 (μ2−μm+μ0)よりも大きくないときには
出力が前回の推定値μmのまま変わらず、μ2を越えて
初めて出力が変化し、以下、図中の特性線■に沿ってリ
ニアに増加するが、常に入力値μに対して所定幅μ0の
分だけ小さな値μ−μ0を出力する。また、推定値μが
減少するとき(例えばμ3から)には、μ3から所定幅
μ0を減じた値μ4 (−μ3−μ0)以下になって初
めて出力値が変化し、以下、図中の特性線■に沿って入
力値と同じ値を出力しながらリニアに減少する。すなわ
ち、図中の原点から所定幅μ0分だけ出力を一定にして
延びたベースライン■と、該ベースライン■の右端部か
らリニアに出力値を増加させながら入力値が1十μ0に
なるまで延びた増加側変化直線■と、該直線部■の上端
から出力値μを一定値1.に維持しながら入力値が1に
なるまで延びたトップライン■と、該トップライン■の
左端から原点に向かってリニアに減少する減少側変化直
線■とで囲まれた領域において、所定幅μ0を有するヒ
ステリシスループ状に変化する出力値を生成する。なお
、上記実施例では、ヒステリシスループの原点を入出力
値共に0.1の点としている。
よって、上記ステップS5により、上記横力センサ(運
動状態検出手段)51.舵角センサ(操舵状態検出手段
)52および車速センサ(車速検出手段)53の検出値
と記憶部(記憶手段)31の記憶内容とに応じて路面摩
擦係数μを演算する摩擦係数演算手段39が構成され、
また、ステップSIOにより、該摩擦係数演算手段39
で演算された路面摩擦係数μの値を所定幅μ0の不感帯
を有する出力値に変換する出力変換する出力変換手段4
0が構成されている。
そして、車両の旋回走行時等に、各センサ51〜53の
出力を受けて、上記摩擦係数演算部33により、上記の
ようにして算出された路面摩擦係数μ(以下、積分化さ
れた路面摩擦係数μ′をいう)が演算されると、上記転
舵比特性選択部34により、路面摩擦係数μの値の大小
に応じて、予め上記記憶部31に設定された第6図の転
舵比特性曲線「1〜r3のうちいずれかが選択される。
次に、上記後輪舵角演算部35により、上記転舵比選択
部34で選択された転舵比R1上記舵角センサ52で検
出されたハンドル舵角θおよび上記車速センサ53で検
出された車速Vの値に応じて、適切な後輪舵角δRが演
算される。さらに、パルス信号形成部36でその演算値
に応じたパルス信号が出力され、駆動部MCにより、該
パルス信号に応じて上記パルスモータ20およびポンプ
駆動用モータ30が駆動されて、後輪3,3が所定の舵
角δRになるよう駆動される。
したが°って、上記実施例では、車両の旋回走行時、タ
イヤと路面との間の路面摩擦係数μを各検出手段51〜
53で検出された車両重心点の横加速度aY、ハンドル
舵角θおよび車速Vに応じて、基本的な運動方程式から
導出された(9)式に基づき演算したのち、出力変換手
段40により、その演算値を所定幅μOの不感帯を有す
る出力値に変換するようにしたので、各検出手段からの
大きな変動が平準化される。すなわち、通常、車両の走
行中には、センサ類の誤動作や機器類の作動、停止など
による突発的な外乱がたえず発生している。
そのために、各検出手段の出力に応じて推定演算した路
面摩擦係数μをそのまま走行制御に使用した場合、その
推定値は激しく振動的に変化しているので、制御が不安
定になる。かかる場合、本発明では、出力変換手段40
により、その推定値を所定幅μ0の不感帯を有する出力
値に変換するので、突発的な外乱が除去されて路面摩擦
係数μ推定値の変動を抑制することができ、よって、例
えば圧雪路の旋回走行等においても安定した走行を行う
ことができるのである。
次に、上記実施例の制御装置により、JWS車でβが零
となる旋回走行制御を行った実験例について、第8図に
基づき説明する。第8図(イ)〜(ハ)は、圧雪路(平
均路面摩擦係数μm0.2〜0.3と推定されるいわゆ
る低μ路)での旋回走行制御を行ったデータであって、
第7図(イ)−はハンドル舵角θの時間に対する変化、
同(ロ)は上記ハンドル舵角θの変化に対応してμ推定
後に出力変換を行わなかったときの路面摩擦係数μの値
の変化特性、同(ハ)は同じノ)ンドル舵角θの変化に
対応してμ推定後に出力変換を行ったときの路面摩擦係
数μの変化特性を示す。なお、いずれの場合も演算後の
積分化処理を行っている。
出力変換を行わないときには、路面摩擦係数μの演算値
が振動的な変動を生じる上にμの値が負になることも多
いのに対し、出力変換を行った場合には、その変動が平
滑化されて全体的な大きな変化のみを得ることが示され
ている。なお、このデータは、上記実施例における演算
を中止すべきノーンドル舵角θをごく微小な値に設定し
ている。
・なお、上記実施例では、路面摩擦係数μを演算したの
ち積分化処理してから出力変換するようにしたが、必ず
しも前もって積分化処理する必要はなく、省略すること
も可能である。
ただし、上記のように積分化処理と出力変換とを併用し
た場合、積分化処理による応答性の劣化を抑制できると
いう著効を発揮する。すなわち、路面摩擦係数μ推定の
変動を抑制するためには、積分化処理を行うのが効果的
であり、そのときに積分時定数τを大きくすればその抑
制効果が増大する。しかし、反面、積分化処理により車
両の走行状態の変化に対する応答性が悪化し、積分時定
数τを大きくすれば益々応答性が悪くなる。かかる場合
、所定幅の不感帯を設けた出力変換を行うことにより、
積分処理による応答性の劣化を抑制し、積分時定数τの
大きさとの兼ね合いにより、路面摩擦係数μ推定の安定
性と応答性とを適度に調節することができるのである。
なお、本発明の適用は上記実施例のような4輪操舵の制
御のみに限定されるものではなく、例えば2輪操舵の制
御にも適用可能である。その場合、本発明の路面摩擦係
数検出装置で検出された路面摩擦係数μを利用して、低
摩擦係数を有する路面で走行する場合等に利用されるい
わゆるアンチロック・ブレーキ・システムに適用すれば
、旋回走行時等に実際の路面摩擦係数μの変化に対応し
たブレーキ力の制御を行うことができ、制御効果を向上
させることができるものである。
さらに、上記実施例に示すように、車両の基本的な運動
方程式(1)〜(5)から路面摩擦係数μを計算式を導
き出す場合、上述の(刀または(8)式、つまり下記の
一般的な式 %式%(17) に変形するだけでなく、 μ−G’  (s)  ・γ/H(s)  ・θ   
(18)のように、ヨーレイトγとハンドル舵角θとの
関数とすることもできる。あるいは、 μ−G’  (s)  ・β/H(s)  ・θ   
09)のように、横滑り角βとハンドル舵角θとの関数
に変形することもでき、それらの変数γ、θまたはβ、
θの値に応じて路面摩擦係数μを検出するような構成と
することも可能である。
なお、本発明は、上記実施例のような車両の基本的な運
動方程式から導出される上記一般式濶〜09)で表され
る演算式に基づいて路面摩擦係数μを演算するものに限
定されるものではない。すなわち、上記従来の装置や、
路面摩擦係数μを路面の光の反射状態から演算推定する
ようにしたものなどについても適用することができ、そ
れらの場合にも、センサ類の誤動作などの突発的な外乱
による推定μ値の変動を抑制することにより、円滑な走
行制御に供することができる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の路面摩擦係数検出装置に
よれば、車両の旋回走行時等における横加速度、車輪の
舵角、車速等の運転状態に応じて、タイヤと路面との間
の路面摩擦係数を演算するとともに、その演算値を所定
幅の不感帯を有する出力値に変換するようにしたので、
センサ類の誤動作などの突発的な外乱による路面摩擦係
数推定値の変動を抑制することができ、安定した車両の
旋回走行制御等に供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図である。 第2図以下は本発明の実施例を示し、第2図は車両の全
体構成図、第3図は車両の制御装置の構成図、第4図は
車両が旋回走行時に作用する力の関係を示す図、第5図
は路面摩擦係数演算部における制御を示すフローチャー
ト図、第6図は記憶部に設定された選択されるべき転舵
比特性を示す図、第7図は出力変換手段の特性図、第8
図は圧雪路における実験データを示す実験結果図である
。 31・・・記憶部(記憶手段)、37・・・操舵状態検
出手段、39・・・摩擦係数演算手段、40・・・出力
変換手段、51・・・横力センサ(運動状態検出手段)
、52・・・舵角センサ、53・・・車速センサ(車速
検出手段)。 特 許 出 願 人   マツダ株式会社代  理  
人    弁理士 前 1) 仏事2図 第1図 第6図 1ヨ=イf【1m 第5図 第7図 第8図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車両のタイヤと路面との間の摩擦係数μを検出す
    る路面摩擦係数検出装置であって、車両重心点の横加速
    度等の車両の運動状態を検出する運動状態検出手段と、
    前後輪舵角などの操舵状態を検出する操舵状態検出手段
    と、車両の走行速度を検出する車速検出手段と、車両の
    スタビリティファクタを記憶する記憶手段と、上記運動
    状態検出手段、操舵状態検出手段および車速検出手段の
    検出値と記憶手段の記憶内容とに応じて路面摩擦係数μ
    を演算する摩擦係数演算手段と、該摩擦係数演算手段の
    出力を受け、その値を所定幅の不感帯を有する出力に変
    換する出力変換手段とを備えたことを特徴とする路面摩
    擦係数検出装置。
JP62260457A 1987-10-15 1987-10-15 路面摩擦係数検出装置 Pending JPH01101440A (ja)

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US07/260,890 US4951198A (en) 1987-10-15 1988-10-14 Friction detecting device for vehicles
EP88117133A EP0312096B1 (en) 1987-10-15 1988-10-14 Friction detecting device for vehicles
DE8888117133T DE3877118T2 (de) 1987-10-15 1988-10-14 Vorrichtung zum ermitteln des reibungsfaktors fuer fahrzeuge.

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN117516961A (zh) * 2024-01-05 2024-02-06 安徽中科星驰自动驾驶技术有限公司 一种自动驾驶汽车侧向稳定测试装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117516961A (zh) * 2024-01-05 2024-02-06 安徽中科星驰自动驾驶技术有限公司 一种自动驾驶汽车侧向稳定测试装置
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