JP7512034B2 - プリント配線板 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント配線板に関する。
特許文献1には、フローはんだ付けにより素子をはんだ付けすることができるプリント配線板が開示されている。フローはんだ付けは、電解コンデンサ等の熱容量が比較的大きい素子のはんだ付けに用いられる。また、リフローはんだ付けは、セラミックコンデンサやチップ抵抗等の熱容量が比較的小さい素子のはんだ付けに用いられる。
このため、熱容量の大きな素子と熱容量の小さな素子とをプリント配線板にはんだ付けする場合、フロー方式によるはんだ付けとリフロー方式のはんだ付けとを併用しなければならない。
特開2003-69202号公報
本発明は、熱容量の大きな素子及び熱容量の小さな素子のはんだ付けを簡略化できるプリント配線板を提供することを目的とする。
第1の発明は、プリント配線板であって、配線板本体と、第1接続部と、第2接続部とを備える。第1接続部は、配線板本体の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有し、配線板本体と第1素子とを接続する。第2接続部は、配線板本体の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有し、配線板本体と第2素子とを接続する。第1接続部は、表面受熱部と、裏面受熱部と、主熱伝導部と、副熱伝導部とを備える。表面受熱部は、配線板本体の表面に形成されたランドである。裏面受熱部は、配線板本体の裏面に形成される。主熱伝導部は、第1素子の端子が挿入され、表面受熱部と裏面受熱部とを接続するスルーホールである。副熱伝導部は、表面受熱部部と裏面受熱部とを接続する。第2接続部は、第2ランドを含む。第2ランドは、配線板本体の表面及び裏面のうち一方の面に形成され、一方の面と反対の面に形成された導体パターンと接続されない。表面受熱部は、遮蔽領域と、露出領域とを含み、露出領域の面積は遮蔽領域の面積よりも大きい。遮蔽領域は、第1素子の端子が第1接続部と接続された場合に第1素子により遮蔽され、主熱伝導部の端部と接続する。露出領域は、第1素子が第1接続部と接続された場合に露出し、副熱伝導部の端部と接続する。
第1の発明によれば、熱容量の大きな素子と、熱容量の小さな素子とを1回のリフローはんだ付けでプリント配線板に接続することができる。つまり、熱容量の大きな素子及び熱容量の小さな素子のはんだ付けを簡略化することができる。
第2の発明は、第1の発明であって、第1素子が第1接続部に接続された場合、所定の方向における主熱伝導部から表面受熱部の外縁までの距離は、所定の方向における第1素子の端子から第1素子の外縁までの距離よりも長い。所定の方向は、前記配線板本体の表面において、主熱伝導部から表面受熱部の外縁までの距離が最大となる方向である。
第2の発明によれば、第1素子の端子を主熱伝導部に挿入した際に、露出領域を表面受熱部に確保することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明であって、第1接続部は、さらに、内部熱伝導部を含む。内部熱伝導部は、配線板本体の内部に形成され、主熱伝導部と副熱伝導部とを接続する。
第3の発明によれば、裏面受熱部から表面受熱部までの熱伝導経路の数が増加するため、裏面受熱部が受けた熱をさらに速やかに表面受熱部に伝えることができる。
第4の発明は、第1~第3の発明のいずれかであって、プリント配線板は、複数の第1接続部を備える。複数の第1接続部に含まれる副熱伝導部の数が等しい。
第4の発明によれば、複数の第1接続部に含まれる複数の表面受熱部の温度上昇のばらつきが抑制される。複数の表面受熱部の温度がはんだの溶融温度に達するまでの時間のばらつきを抑制できるため、リフローはんだ付けにおける加熱時間の調整が容易となる。
第5の発明は、第1~第4の発明のいずれかであって、プリント配線板は、複数の第1接続部を備える。複数の第1接続部に含まれる複数の表面受熱部の外縁の長さが等しい。
第5の発明によれば、複数の第1接続部に含まれる複数の表面受熱部の温度上昇のばらつきが抑制される。複数の表面受熱部の温度がはんだの溶融温度に達するまでの時間のばらつきを抑制できるため、リフローはんだ付けにおける加熱時間の調整が容易となる。
第6の発明は、第1~第5の発明のいずれかであって、プリント配線板は、複数の第1接続部、を備える。複数の第1接続部の面積が等しい。
第6の発明によれば、複数の第1接続部に含まれる複数の表面受熱部の温度上昇のばらつきが抑制される。複数の表面受熱部の温度がはんだの溶融温度に達するまでの時間のばらつきを抑制できるため、リフローはんだ付けにおける加熱時間の調整が容易となる。
第7の発明は、第1~第6の発明のいずれかであって、プリント配線板は、複数の第1接続部を備える。複数の第1接続部の形状は、同じである。
第7の発明によれば、複数の第1接続部に含まれる複数の表面受熱部の温度上昇のばらつきが抑制される。複数の表面受熱部の温度がはんだの溶融温度に達するまでの時間のばらつきを抑制できるため、リフローはんだ付けにおける加熱時間の調整が容易となる。
本発明は、熱容量の大きな素子及び熱容量の小さな素子のはんだ付けを簡略化できるプリント配線板を提供することができる。
本発明の実施形態によるプリント配線板の断面図である。 図1に示す第1接続部のランドの形状を説明する図である。 図1に示す第1接続部のランドと電解コンデンサとの位置関係を示す図である。 本発明の実施形態によるはんだ付け方法を説明するためのフローチャートである。 図1に示した第1接続部の変形例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<1.構成>
<1.1.プリント配線板1の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るプリント配線板1の断面図である。図1に示すプリント配線板1は、例えば、JIS(Japanese Industrial Standards)5603に準拠する。
説明の便宜上、プリント配線板1における上方向及び下方向を定義する。上方向は、プリント配線板1が有する配線板本体10の裏面12から表面11に向かう方向である。下方向は、上方向の反対方向である。
図1を参照して、プリント配線板1は、配線板本体10と、第1接続部20A及び20Bと、第2接続部30A及び30Bとを備える。第1接続部20A及び20Bは、リフローはんだ付けにより、第1素子である電解コンデンサ51と接続される。第2接続部30A及び30Bは、リフローはんだ付けにより、第2素子であるチップ部品52と接続される。チップ部品52は、例えば、チップ抵抗、チップコンデンサ、チップインダクタ等である。本実施の形態において、電解コンデンサ51及びチップ部品52は、プリント配線板1の上面に配置される。なお、図1において、電解コンデンサ51及びチップ部品52は、リフローはんだ付けにより配線板本体10に固定されていない。
図1において、配線板本体10に形成される配線であって、第1接続部20A及び20Bと、第2接続部30A及び30Bとを除く配線の表示を省略している。
<1.2.配線板本体10>
配線板本体10は、平板状であり、樹脂層101~105が積層されることにより形成される。樹脂層101~105を形成する樹脂は、例えば、エポキシ樹脂である。
樹脂層101の上面は、配線板本体10の表面11である。樹脂層102の上面は、樹脂層101の下面に接する。樹脂層103の上面は、樹脂層102の下面に接する。樹脂層104の上面は、樹脂層103の下面に接する。樹脂層105の上面は、樹脂層104の下面に接する。樹脂層105の下面は、配線板本体10の裏面12である。
<1.3.第1接続部20A及び20B>
図1を参照して、第1接続部20A及び20Bの熱伝導率は、配線板本体10の熱伝導率よりも高い。具体的には、第1接続部20A及び20Bは、導電性を有する金属で形成される。
図2は、図1に示す第1接続部20A及び20Bの上面図である。図2において、配線板本体10と、第2接続部30A及び30Bの表示を省略している。図1に示す第1接続部20A及び20Bの断面は、図2に示す第1接続部20A及び20BのA-A断面である。第1接続部20A及び20Bは、基準線L1を含み、配線板本体10に垂直な平面を基準として面対称に配置される。
図2を参照して、第1接続部20A及び20Bは、同じ構成を備える。以下、第1接続部20Aの構成を説明し、第1接続部20Bの構成についての詳細な説明を省略する。
第1接続部20Aは、表面受熱部21と、裏面受熱部22と、主熱伝導部23と、複数の副熱伝導部24とを含む。なお、表面受熱部21は、配線板本体10の表面11上に形成されるランドである。主熱伝導部23は、配線板本体10に形成されるスルーホールである。以下の説明において、表面受熱部21を「ランド21」と記載し、主熱伝導部23を「スルーホール23」と記載する。
(ランド(表面受熱部)21)
図2を参照して、ランド21は、上から見て、略台形の形状であり、配線板本体10の表面11上に形成される。ランド21は、電解コンデンサ51が備える2つの端子511の一方とリフローはんだ付けされる。ランド21は、スルーホール23及び副熱伝導部24の各々の上端と接続される。
以下、ランド21の形状が台形であるとみなして、ランド21を説明する。ランド21において、縁部211は、基準線L1に平行な2つの縁部のうち、基準線L1に近い縁部である。縁部212は、上記の2つの縁部のうち、基準線L1から遠い縁部である。縁部211及び212は、台形の底辺に相当する。第1接続部20Aに含まれるランド21の縁部211は、第1接続部20Bのランド21の縁部211と対向する。縁部211は、縁部212よりも短い。
ランド21は、拡大領域215を含む。拡大領域215は、ランド21の上面のうち、縁部211から基準線L3までの領域である。基準線L3は、ランド21の上面を、縁部211を含む領域と、縁部212を含む領域とに2分割する。拡大領域215は、基準線L3により分割された2つの領域のうち、縁部211を含む領域である。本実施の形態では、基準線L3は、基準線L1に平行である。基準線L1の方向における拡大領域215のサイズは、基準線L1から離れるに従って増加する。拡大領域215のサイズは、基準線L1から離れるに従って増加するのであれば、ランド21の形状は特に限定されない。
図3は、電解コンデンサ51がプリント配線板1上に配置された場合における、電解コンデンサ51と第1接続部20A及び20Bとの位置関係を示す図である。図3において、一部の副熱伝導部24の符号の表示を省略している。
図3を参照して、ランド21の上面は、遮蔽領域213と、露出領域214とをさらに含む。遮蔽領域213及び露出領域214は、電解コンデンサ51がプリント配線板1上に配置された状態で定義される。電解コンデンサ51がプリント配線板1に配置される状態は、電解コンデンサ51が有する2つの端子511が第1接続部20A及び20Bのスルーホール23に挿入されていることを示す。この状態は、電解コンデンサ51がプリント配線板1にはんだ付けされているか否かを問わない。
遮蔽領域213は、ランド21の上面のうち、ランド21の縁部211と電解コンデンサ51の本体512の外縁との間の領域である。電解コンデンサ51が配置されたプリント配線板1を上から見た場合、遮蔽領域213は電解コンデンサ51により隠される。本実施の形態において、遮蔽領域213は、拡大領域215の一部である。
露出領域214は、ランド21の上面のうち、ランド21の縁部212と電解コンデンサ51の本体512の外縁との間の領域である。電解コンデンサ51が配置されたプリント配線板1を上から見た場合、露出領域214は、電解コンデンサ51により隠されることなく露出する。本実施の形態において、露出領域214は、拡大領域215の一部である。
以下、露出領域214が形成される条件について、さらに詳しく説明する。ランド21の縁に設定される2つの点P1は、ランド21の外縁のうち、スルーホール23の中心23Cからランド21の外縁までの距離が最大となる点である。線分Dは、ランド21の上面において、中心23Cから点P1まで延びる。図3において、線分Dを矢印で示している。電解コンデンサ51が配置された配線板本体10を上から見た場合において、点P1は、電解コンデンサ51に隠されることなく、露出している。つまり、点P1は、露出領域214上に位置する。
つまり、線分Dの長さが、線分Dの延びる方向において、電解コンデンサ51の端子511から電解コンデンサ51の本体512の外縁までの距離Eよりも大きい場合、露出領域214がランド21において形成される。
(裏面受熱部22)
図1を参照して、裏面受熱部22は、配線板本体10の裏面12に形成され、スルーホール23及び副熱伝導部24の各々の下端と接続される。裏面受熱部22の形状およびサイズは、特に限定されない。
(スルーホール23)
図1を参照して、スルーホール23は、ランド21と裏面受熱部22とを接続する。電解コンデンサ51が有する2つの端子511が、スルーホール23に挿入される。
スルーホール23は、導電膜231を含む。導電膜231は、配線板本体10を上下方向に貫通する孔232の壁面に形成される導体の膜であり、ランド21と裏面受熱部22とを接続する。
図2を参照して、スルーホール23の上端は、ランド21と接続される。スルーホール23は、ランド21の遮蔽領域213において開口する。
(副熱伝導部24)
図1を参照して、副熱伝導部24は、ランド21と裏面受熱部22とを接続する。副熱伝導部24は、いわゆるビアホールである。副熱伝導部24は、導電膜241を含む。導電膜241は、配線板本体10を上下方向に貫通する孔242の壁面に形成され、ランド21と裏面受熱部22とを接続する。
図2を参照して、複数の副熱伝導部24の上端は、ランド21の露出領域214と接続される。複数の副熱伝導部24は、ランド21の露出領域214において開口する。
(内部熱伝導部25及び26)
内部熱伝導部25及び26の各々は、配線板本体10の内部に形成され、スルーホール23と副熱伝導部24とを接続する。具体的には、内部熱伝導部25は、樹脂層101と樹脂層103との間に配置される。内部熱伝導部26は、樹脂層103と樹脂層105との間に配置される。
(第1接続部20A及び20Bの関係)
上述のように、第1接続部20A及び20Bは、基準線L1を含み、かつ、配線板本体10に垂直な平面に関して面対称である。
図2を参照して、第1接続部20Aに含まれるランド21の上面の形状は、第1接続部20Bに含まれるランド21の上面の形状と同じである。第1接続部20Aに含まれるランド21の上面の面積は、第1接続部20Bに含まれるランド21の上面の面積と同じである。第1接続部20Aに含まれるランド21の外縁の長さは、第1接続部20Bに含まれるランド21の外縁の長さと同じである。また、第1接続部20Aに含まれる副熱伝導部24の数は、第1接続部20Bに含まれる副熱伝導部24の数と同じである。
<1.4.第2接続部30A及び30B>
第2接続部30A及び30Bの熱伝導率は、配線板本体10の熱伝導率よりも高い。具体的には、第2接続部30A及び30Bは、導電性を有する金属で形成される。第2接続部30A及び30Bの各々は、ランド31を含む。
ランド31は、配線板本体10の表面11に形成される。ランド31は、チップ部品52の端子521とリフローはんだ付けされる。ランド31は、配線板本体10の裏面12に形成された導体パターンとは接続されない。
<2.プリント配線板1を用いたリフローはんだ付け>
図4は、図1に示すプリント配線板1を用いたはんだ付けのフローチャートである。図4を参照して、最初に、図1に示すプリント配線板1を準備する(ステップS1)。例えば、プリント配線板1が、定温乾燥機によりベーキングされる。
ステップS1で準備されたプリント配線板1のランド21及び31の上にはんだを配置する(ステップS2)。例えば、クリームはんだが、ランド21及び31の上に印刷される。
電解コンデンサ51及びチップ部品52を、はんだが配置されたプリント配線板1に配置する(ステップS3)。具体的には、電解コンデンサ51が備える2つの端子511を、第1接続部20A及び20Bに形成されたスルーホール23に挿入する。チップ部品52が、ランド31に載置される。
プリント配線板1に配置された電解コンデンサ51及びチップ部品52を、プリント配線板1にリフローはんだ付けする(ステップS4)。具体的には、リフロー炉が、配線板本体10の表面11及び裏面12に熱風を当てることにより、ランド21及び31に配置されたはんだが溶融する。はんだが溶融した後に、加熱されたプリント配線板1を冷却する。プリント配線板1を冷却することにより、ランド21及び31上で溶融したはんだが固化する。この結果、電解コンデンサ51及びチップ部品52は、プリント配線板1に物理的に固定される。
このように、プリント配線板1を用いることにより、熱容量の大きい電解コンデンサ51と、熱容量の小さいチップ部品52との両者を、1回のリフローはんだ付けでプリント配線板1に固定することができる。以下、この理由について詳しく説明する。
最初に、電解コンデンサ51とチップ部品52とを従来のプリント配線板にリフローはんだ付けすることが困難な理由を説明する。
電解コンデンサ51とチップ部品52とを従来のプリント配線板にリフローはんだ付けする場合、電解コンデンサ51と接続されたランドの温度は、リフロー炉から受ける熱風により上昇する。電解コンデンサ51の熱容量が非常に大きいため、電解コンデンサ51の本体512は、端子511を介してランドから熱を吸収する。チップ部品52と接続されたランドの温度は、リフロー炉から受ける熱風により上昇する。チップ部品52の熱容量は、電解コンデンサ51の熱容量に比べてはるかに小さい。チップ部品52と接続されたランドは、電解コンデンサ51と接続されたランドよりも早くはんだの溶融温度に達する。つまり、チップ部品52と接続されたランド上のはんだが溶融した時点で、電解コンデンサ51と接続されたランド上のはんだは、溶融していない。電解コンデンサ51と接続されたランド上のはんだが溶融するまで、従来のプリント配線板を加熱した場合、加熱時間が、チップ部品52の耐熱時間を超える虞がある。
リフロー炉の設定温度を上げることにより、電解コンデンサ51と接続されたランドの温度がはんだの溶融温度に達するまでの時間を短縮することが可能である。しかし、チップ部品52が、チップ部品52の耐熱温度を超えて加熱される虞があるため、リフロー炉の設定温度を上げることは現実的ではない。
このように、電解コンデンサ51とチップ部品52とを従来のプリント配線板にリフローはんだ付けする場合、チップ部品52が、加熱により破壊される虞がある。従って、電解コンデンサ51のような熱容量の大きな素子と、チップ部品52のような熱容量の小さな素子とを、同時に従来のプリント配線板にリフローはんだ付けすることは困難である。
一方、プリント配線板1を用いた場合、電解コンデンサ51及びチップ部品52を同時にリフローはんだ付けすることができる。ランド21の温度がはんだの溶融温度に達するまでの時間を短縮することができるためである。以下、詳しく説明する。
第1接続部20A及び20Bの熱伝導率は、配線板本体10の熱伝導率よりも高い。従って、第1接続部20A及び20Bは、リフロー炉からの熱風によって、配線板本体10よりも速やかに加熱される。
特に、ランド21の上面のうち、露出領域214は、熱風をリフロー炉から直接受けるため、遮蔽領域213よりも速やかに加熱される。基準線L1の延びる方向における拡大領域215のサイズは、基準線L1に従って小さくなる。露出領域214の面積は、遮蔽領域213の面積よりも大きい。この結果、露出領域214が受けた熱は、遮蔽領域213に集中するように移動する。
裏面受熱部22は、下からの熱風によって加熱される。スルーホール23の上端がランド21のうち遮蔽領域213に接続されているため、裏面受熱部22が受けた熱は、スルーホール23を経由して、遮蔽領域213に伝わる。
副熱伝導部24の上端がランド21のうち露出領域214に接続されているため、裏面受熱部22が受けた熱は、副熱伝導部24を経由して、露出領域214に達する。露出領域214は、上からの熱風だけでなく、裏面受熱部22が受けた熱によっても加熱される。この結果、露出領域214から遮蔽領域213に伝わる熱が増加する。
内部熱伝導部25及び26が、スルーホール23と副熱伝導部24とを接続するため、裏面受熱部22が受けた熱は、副熱伝導部24から内部熱伝導部25及び26に伝わる。内部熱伝導部25及び26に伝わった熱は、スルーホール23を経由して、遮蔽領域213に伝わる。
このように、プリント配線板1は、リフロー炉から受けた熱を様々な経路で遮蔽領域213に伝えることが可能である。遮蔽領域213の熱が電解コンデンサ51により吸収されたとしても、プリント配線板1は、様々な経路を介して大量の熱を遮蔽領域213に供給することができる。従って、プリント配線板1は、ランド21の上面に配置されたはんだの温度が溶融温度に上昇するまでの時間を短縮することができる。
第2接続部30A及び30Bにおいて、ランド31は、配線板本体10の裏面12に形成された導体パターンと接続されていないため、下からの熱風によって加熱されない。ランド31における温度上昇は、従来のプリント配線板に形成されたランドにおける温度上昇と同程度である。
従って、プリント配線板1は、ランド21においてはんだが溶融する時間とランド31においてはんだが溶融する時間との差を、従来のプリント配線板よりも短縮することができる。電解コンデンサ51とチップ部品52とを同時にリフローはんだ付けする場合において、プリント配線板1は、チップ部品52の破壊を防ぐことができる。言い換えれば、プリント配線板1は、熱風の温度を上げたり、加熱時間を長くしたりすることなく、電解コンデンサ51とチップ部品52とを同時にリフローはんだ付けすることができる。
また、第1接続部20A及び20Bは面対称に形成されている。2つのランド21において、一方のランド21に接続される副熱伝導部24の数は、他方のランド21に接続される副熱伝導部24の数と等しい。第1接続部20A及び20Bの各々に含まれるランド21の面積は等しい。第1接続部20A及び20Bの各々に含まれるランド21の外縁の長さは等しい。ランド21の外縁とは、ランド21の上面の外周である。これにより、2つのランド21における温度上昇のばらつきを抑制できるため、2つのランド21上に配置されたはんだが溶融するタイミングのばらつきを小さくすることができる。つまり、第1接続部20A及び20Bを面対称に形成することにより、リフロー炉による加熱時間の調整が容易となる。
(変形例1)
上記実施形態において、ランド31が配線板本体10の表面11に形成される例を説明したが、これに限られない。ランド31は、配線板本体10の裏面12に形成されてもよい。ランド31は、配線板本体10の表面11と裏面12の両方に形成されてもよい。いずれの場合であっても、配線板本体10の裏面12に形成されたランド31は、配線板本体10の表面11に形成された導体パターンと接続されない。表面11に形成された導体パターンは、ランド21と、表面11に形成されたランド31を含む。
(変形例2)
上記実施形態において、孔232及び242が配線板本体10に形成される例を説明したが、これに限定されない。孔232及び242以外の孔が、配線板本体10を上下に貫通してもよい。例えば、図5に示すように、配線板本体10を貫通する孔61が、第1接続部20Aと第1接続部20Bとの間に形成されてもよい。この場合、配線板本体10の下から吹き付けられる熱風が、孔61を通過して、遮蔽領域213に到達することができる。これにより、遮蔽領域213をさらに速やかに加熱することができる。
(変形例3)
上記実施形態において、2つのランド21が、面対称となるように配置される例を説明したが、本発明はこれに限定されない。図2に示す2つのランド21の形状が同じであれば、2つのランド21の配置は特に限定されない。2つのランド21の形状を同じにすることにより、2つのランド21における温度上昇のばらつきを小さくすることができる。
(その他の変形例)
第1接続部20A及び20Bの各々に含まれる副熱伝導部24の数は、特に限定されない。第1接続部20Aに含まれる副熱伝導部24のうち、少なくとも1つの上端が露出領域に形成されていればよい。第1接続部20Bに含まれる副熱伝導部24も同様である。
上記実施の形態において、2つのランド21の形状が同じである例を説明したが、これに限られない。2つのランド21の上面の面積が同じであれば、2つのランド21の形状は同じでなくてもよい。この場合であっても、2つのランド21における温度上昇のばらつきを小さくすることができる。2つのランド21の外縁の長さが同じであれば、2つのランド21の面積は同じでなくてもよい。この場合であっても、2つのランド21における温度上昇のばらつきを小さくすることができる。また、第1接続部20A及び20Bは、面対称でなくてもよい。
上記実施形態において、2つのランド21が露出領域214を含む例を説明したが、これに限られない。2つのランド21の各々は、電解コンデンサ51に完全に覆われていてもよい。
上記実施形態において、配線板本体10が5つの樹脂層を含む例を説明したが、これに限られない。配線板本体10に含まれる樹脂層の数は任意である。例えば、配線板本体10が3つの樹脂層を含む場合、第1接続部20A及び20Bは、1つの内部熱伝導部を含むことができる。配線板本体10が5つ以上の樹脂層を含む場合、第1接続部20A及び20Bは、2つ以上の内部熱伝導部を含むことができる。
1 :プリント配線板
10 :配線板本体
20A、20B :第1接続部
21、31 :ランド
22 :裏面受熱部
23 :スルーホール
24 :副熱伝導部
25、26:内部熱伝導部
30 :第2接続部

Claims (7)

  1. 配線板本体と、
    前記配線板本体の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有し、前記配線板本体と第1素子とを接続する第1接続部と、
    前記配線板本体の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有し、前記配線板本体と第2素子とを接続する第2接続部と、を備え、
    前記第1接続部は、
    前記配線板本体の表面に形成された第1ランドである表面受熱部と、
    前記配線板本体の裏面に形成された裏面受熱部と、
    前記第1素子の端子が挿入され、前記表面受熱部と前記裏面受熱部とを接続するスルーホールである主熱伝導部と、
    前記表面受熱部と前記裏面受熱部とを接続する副熱伝導部と、を含み、
    前記第2接続部は、
    前記配線板本体の表面及び裏面のうち一方の面に形成され、前記一方の面と反対の面に形成された導体パターンと接続されない第2ランド、を含み、
    前記表面受熱部は、
    前記第1素子の端子が前記第1接続部と接続された場合に前記第1素子により遮蔽され、前記主熱伝導部の端部と接続する遮蔽領域と、
    前記第1素子が前記第1接続部と接続された場合に露出し、前記副熱伝導部の端部と接続する露出領域と、を含み、
    前記露出領域の面積は前記遮蔽領域の面積よりも大きい、プリント配線板。
  2. 請求項1に記載のプリント配線板であって、
    前記第1素子が前記第1接続部に接続された場合、所定の方向における前記主熱伝導部から前記表面受熱部の外縁までの距離は、前記所定の方向における前記第1素子の端子から前記第1素子の外縁までの距離よりも長く、
    前記所定の方向は、前記配線板本体の表面において、前記主熱伝導部から前記表面受熱部の外縁までの距離が最大となる方向である、プリント配線板。
  3. 請求項1又は2に記載のプリント配線板であって、
    前記第1接続部は、さらに、
    前記配線板本体の内部に形成され、前記主熱伝導部と前記副熱伝導部とを接続する内部熱伝導部、を含むプリント配線板。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載のプリント配線板であって、
    前記プリント配線板は、
    複数の第1接続部、を備え、
    前記複数の第1接続部に含まれる副熱伝導部の数が等しい、プリント配線板。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載のプリント配線板であって、
    前記プリント配線板は、
    複数の第1接続部、を備え、
    前記複数の第1接続部に含まれる複数の表面受熱部の外縁の長さが等しい、プリント配線板。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載のプリント配線板であって、
    前記プリント配線板は、
    複数の第1接続部、を備え、
    前記複数の第1接続部の面積が等しい、プリント配線板。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載のプリント配線板であって、
    前記プリント配線板は、
    複数の第1接続部、を備え、
    前記複数の第1接続部の形状は、同じである、プリント配線板。
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