JP7509592B2 - 樹脂構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに組み付けられる複数の樹脂体を備える樹脂構造体に関する。
従来から、車両に搭載される電気接続箱(例えば、リレーボックス)等のように、複数の樹脂体を互いに組み付けて構成される樹脂構造体が提案されている。例えば、従来の電気接続箱の一つは、電子部品などを保持する樹脂製の本体ケースと、本体ケースの下部に組み付けられる樹脂製のロアカバーと、を有している。この電気接続箱では、ロアカバーから本体ケースに向けて延びるロック片を本体部の係止孔に挿入して係止させることで、本体ケースにロアカバーが固定されるようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2004-064881号公報
上述した従来の樹脂構造体は、ロアカバーの外周壁から車両のフレーム等の取付対象に向けて延び、且つ、その取付対象にボルト締結などの方法で固定されることになる取付部(いわゆる取り付け足)を有する。ところが、例えば、取付部を取付対象に固定した後に樹脂構造体に過大な外力が及んだ場合、取付部に変形等の損傷が生じる可能性がある。樹脂構造体が取付対象に適正に固定された状態を維持する観点から、このような取付部の損傷を出来る限り抑制することが望ましい。
本発明の目的の一つは、樹脂構造体を取付対象に固定するための取付部の強度に優れた樹脂構造体の提供である。
前述した目的を達成するために、本発明に係る樹脂構造体は、下記[1]~[4]を特徴としている。
[1]
箱状の形状を有するとともに所定の取付対象に取り付けられることになる樹脂構造体であって、
第1樹脂体と、前記第1樹脂体の下端部に組み付けられる第2樹脂体と、当該樹脂構造体の箱内から箱外に向けて当該樹脂構造体の壁部から突出する筒状部と、を備え、
前記第1樹脂体は、
当該第1樹脂体から前記箱外に向けて突出して前記筒状部の部を構成する第1突出部を有し、
前記第2樹脂体は、
当該第2樹脂体から前記箱外に向けて突出して前記筒状部の部を構成する第2突出部と、当該第2樹脂体から前記取付対象に向けて延び且つ前記取付対象に取り付けられることになる取付部と、前記第2突出部から前記取付対象に向けて下方へ延びると共に前記第2突出部と前記取付部とを連結する連結部と、を有する、
樹脂構造体であること。
[2]
箱状の形状を有するとともに所定の取付対象に取り付けられることになる樹脂構造体であって、
第1樹脂体と、前記第1樹脂体に組み付けられる第2樹脂体と、当該樹脂構造体の箱内から箱外に向けて当該樹脂構造体の壁部から突出する筒状部と、を備え、
前記第1樹脂体は、
当該第1樹脂体から前記箱外に向けて突出して前記筒状部の一部を構成する第1突出部を有し、
前記第2樹脂体は、
当該第2樹脂体から前記箱外に向けて突出して前記筒状部の他部を構成する第2突出部と、当該第2樹脂体から前記取付対象に向けて延び且つ前記取付対象に取り付けられることになる取付部と、前記第2突出部と前記取付部とを連結する連結部と、を有し、
前記取付部と前記連結部との境界近傍の箇所を前記取付対象に向けて貫通する排水孔を、更に有する、
樹脂構造体であること。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の樹脂構造体において、
前記連結部は、
前記第2突出部から前記取付対象に向けて延びるように前記第2樹脂体の前記壁部から突出する、
樹脂構造体であること。
[4]
上記[2]記載の樹脂構造体において、
前記取付部は、
当該取付部の基端部から延出端部に向かうにつれて前記取付対象に近付くように傾斜する傾斜面を有し、
前記排水孔は、
前記傾斜面に隣接する位置に設けられる、
樹脂構造体であること。
上記[1]の構成の樹脂構造体によれば、樹脂構造体を構成する第2樹脂体から取付対象に向けて延びる取付部(例えば、取り付け足)と、樹脂構造体の壁部から突出する筒状部(例えば、電線の出入口)と、が連結部を介して連結される。これにより、取付部、連結部、及び、筒状部を含むひとかたまりの集合体が構成されることになる。そのため、従来の樹脂構造体のように取付部が独立している場合に比べ、取付部の剛性が高まるとともに、取付部に及ぼされた外力をその集合体の全体に分散させることで、取付部に局所的に過大な応力集中が生じることを抑制できる。したがって、本構成の樹脂構造体は、従来の樹脂構造体に比べ、取付部の強度に優れている。
他の効果として、上記同様の理由から、上述した集合体に含まれる筒状部の強度も向上する。よって、例えば、樹脂構造体に収容した各種の電子部品と外部機器とを電気的に接続するための電線束が筒状部に挿通されている状態で、電線束が筒状部に大きな力で押し付けられた場合であっても、筒状部に局所的に過大な応力集中が生じることを抑制できる。よって、筒状部を複数の部材(即ち、第1突出部および第2突出部)を組み付けて構成する場合であっても、筒状部の意図しない変形などを抑制できる。その結果、筒状部を構成する第1突出部および第2突出部の境界や第1樹脂体および第2樹脂体の境界が密閉された状態が、適正に維持される。したがって、本構成の樹脂構造体は、防水性においても優れている。
上記[2]の構成の樹脂構造体によれば、取付部と連結部との境界近傍に排水孔が設けられる。これにより、例えば、樹脂構造体が被水した場合であっても、その排水孔を通じて連結部の周辺の水が速やかに取り除かれ、連結部の周辺に水が滞留することが抑制される。よって、連結部の周辺にある上述した境界(例えば、第1樹脂体と第2樹脂体との境界や、筒状部を構成する第1突出部と第2突出部との境界)の隙間を通じて水が樹脂構造体の内部に侵入することが、抑制される。このように、本構成の樹脂構造体は、連結部によって取付部および筒状部の強度を高めながら、被水時に連結部が排水の妨げとなることを避けることができる。
上記[3]の構成の樹脂構造体によれば、連結部は、第2樹脂体の壁部から突出し、且つ、第2突出部から取付対象に向けて延びるように構成される。これにより、例えば、樹脂構造体を取付対象に固定する際、取付部に加えて連結部を取付対象に接触させることができる。換言すると、連結部を取付部の一部として用いることができる。その結果、取付部に局所的な応力集中が生じることを更に抑制できる。
上記[4]の構成の樹脂構造体によれば、取付対象に向けて傾くような傾斜面が取付部に設けられ、その傾斜面に隣接する位置に排水孔が設けられる。これにより、例えば、樹脂構造体が被水した場合、取付部の周辺の水を傾斜面に沿って速やかに上述した境界から遠ざけるとともに、傾斜面に残った水を排水孔を通じて取り除くことができる。その結果、樹脂構造体の防水性を更に向上できる。
このように、本発明によれば、脂構造体を取付対象に固定するための取付部の強度に優れた樹脂構造体を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る樹脂構造体の斜視図である。 図2は、本体ケースとロアカバーとが分離した状態にある図1に示す樹脂構造体の斜視図である。 図3(a)は、図1のA部の拡大図であり、図3(b)は、図1のA部を別の角度からみた斜視図である。 図4(a)は、図1のA部の正面図であり、図4(b)は、図4(a)のB-B断面図であり、図4(c)は、図4(b)のC-C断面図である。 図5は、図4(c)のD-D断面図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、図1に示す本発明の実施形態に係る樹脂構造体1について説明する。樹脂構造体1は、典型的には、車両のフレーム等(以下、「取付対象」と呼ぶ)に取り付けられ、リレー等の電子部品を収容するリレーボックス(電気接続箱)である。
図1及び図2に示すように、樹脂構造体1は、リレー等の電子部品(及び、その他の部品、図示省略)が収容されることになる本体ケース10と、本体ケース10の下端開口部を塞ぐように本体ケース10の下端部に組み付けられるロアカバー20と、を含んで構成される箱状体である。本体ケース10及びロアカバー20の各々は、樹脂成形体である。本体ケース10は、本発明の「第1樹脂体」に対応し、ロアカバー20は、本発明の「第2樹脂体」に対応している。
以下、説明の便宜上、図1~図5に示すように、「上下方向」、「周方向」、「内外方向」、「上」、「下」、「内」及び「外」を定義する。「上下方向」、「周方向」及び「内外方向」は、互いに直交している。樹脂構造体1の車両搭載時において、「上下方向」は、車両の上下方向に対応している。「周方向」は、本体ケース10の後述する周壁11及びロアカバー20の後述する周壁21における周方向に対応し、「内外方向」は、周壁11及び周壁21における厚み方向に対応している。以下、樹脂構造体1を構成する各部材について順に説明する。
まず、本体ケース10について説明する。本体ケース10は、図2に示すように、上下方向に延びる略矩形筒状の周壁11を有する。周壁11にて画成された本体ケース10の内部空間には、リレー等の電子部品(及び、その他の部品)を収容するための複数の収容部12が設けられている。
周壁11の略矩形枠状の下端縁部には、周方向の複数箇所(本例では、2箇所)にて、周壁11から外側へ突出する上側突出部13がそれぞれ設けられている。上側突出部13の下面側には、円弧状に上方に窪み且つ内外方向に延びる上側凹部14が形成されている。上側凹部14は、本体ケース10の内外を内外方向に連通している。本体ケース10とロアカバー20との組付完了状態(図1参照)にて、上側突出部13とロアカバー20の後述する下側突出部23とが互いに組み合わされることで、樹脂構造体1から外側へ突出する筒状部2が構成されることになる(図1等参照)。筒状部2は、樹脂構造体1の内外を連通する電線挿通孔3を画成する(図1等参照)。
周壁11の略矩形枠状の下端縁部の外面には、上側突出部13が設けられた箇所以外の周方向の複数箇所(本例では、6箇所)にて、上下方向に貫通する係止孔(図示省略)を周壁11との間に画成する係止部15がそれぞれ設けられている。同様の構造を有する係止部15は、各上側突出部13の周方向の両側面にもそれぞれ設けられている。本体ケース10とロアカバー20との組付完了状態(図1参照)にて、複数の係止部15の係止孔は、ロアカバー20に設けられた後述する複数のロック片25とそれぞれ係合することになる(図3等も参照)。
周壁11の外面には、周方向の1箇所にて、周壁11の外面から外側に延出する取り付け足16が設けられている。取り付け足16は、樹脂構造体1を構成する本体ケース10を取付対象に固定する際に使用される部位である。取り付け足16の先端部の下面は、取付対象の被取付部に接触する取付面17として機能する。取り付け足16の先端部には、上下方向に貫通し且つ取付面17に開口するボルト孔18が形成されている。
次いで、ロアカバー20について説明する。ロアカバー20は、図2に示すように、上下方向に延びる略矩形筒状の周壁21と、周壁21の下端開口部を塞ぐ略矩形平板状の底壁部22と、を一体に有する。なお、本例では、周壁21の周方向の一部分(図2では、紙面奥側にて横方向に延びる部分)における上端縁部を除く領域は、上下方向から傾斜して周方向に延びている。
周壁21の略矩形枠状の上端縁部には、本体ケース10の複数の上側突出部13に対応して、周方向の複数箇所(本例では、2箇所)にて、周壁21から外側へ突出する下側突出部23がそれぞれ設けられている。下側突出部23の上面側には、円弧状に下方に窪み且つ内外方向に延びる下側凹部24が形成されている。下側凹部24は、ロアカバー20の内外を内外方向に連通している。
周壁21の略矩形枠状の上端縁部の外面には、本体ケース10の複数の係止部15に対応して、下側突出部23が設けられた箇所以外の周方向の複数箇所(本例では、6箇所)にて、上方へ向けて舌状に延びるロック片25がそれぞれ設けられている。同様の構造を有するロック片25は、各下側突出部23の周方向の両側面にもそれぞれ設けられている。
周壁21の外面には、周方向の2箇所にて、周壁21の外面から外側且つ下側に延出する取り付け足26がそれぞれ設けられている。取り付け足26は、樹脂構造体1を構成するロアカバー20を取付対象に固定する際に使用される部位である。取り付け足26の先端部の下面は、取付対象の被取付部に接触する取付面27として機能する。取り付け足26の上面は、取り付け足26の基端部から先端部に向かうにつれて下側に(取付対象に近付くように)傾斜する傾斜面28となっている(図5も参照)。
取り付け足26の先端部には、傾斜面28の先端部を切り欠くように、下方に窪む座繰り穴29が形成されている。座繰り穴29の下部(取り付け足26の先端部)には、上下方向に貫通し且つ取付面27に開口するボルト孔31が形成されている。
図2に示すように、2つの取り付け足26のうちの一方(図2において右側)の取り付け足26は、2つの下側突出部23のうちの一方(図2において右側)の下側突出部23と、周方向に隣接するように配置されている。以下、説明の便宜上、周方向に互いに隣接して配置された下側突出部23及び取り付け足26をそれぞれ、「下側突出部23A」及び「取り付け足26A」と呼ぶことがある。
ロアカバー20は、下側突出部23Aと取り付け足26Aとを周方向に連結する連結部32を有している。具体的には、連結部32は、図3及び図4に示すように、下側突出部23Aから下方(取付対象)に向けて延び且つ周壁21から外側に突出する連結本体部33と、連結本体部33及び取り付け足26Aの対面する側端部同士を周方向に連結し且つ上下方向に延びる連結実行部34と、を一体に有する。連結本体部33の下端面は、取付対象の被取付部に接触する取付面35として機能する。
このように連結部32が設けられることによって、取り付け足26A、連結部32、及び、下側突出部23Aを含むひとかたまりの集合体が構成される。そのため、連結部32が設けられない場合に比べ、取り付け足26Aそのものの剛性が高まる。
更に、ロアカバー20では、図4(b)及び図4(c)に示すように、上下方向に貫通する排水孔36が、取り付け足26Aと、周壁21と、連結本体部33と、連結実行部34とによって画成されている。排水孔36の上端開口は、図3(a)に示すように、取り付け足26Aの傾斜面28の側端縁に連続している。以上、樹脂構造体1を構成する各部材について説明した。
次いで、本体ケース10とロアカバー20との組み付けについて説明する。本体ケース10とロアカバー20とを組み付けるためには、まず、図2に示すように、本体ケース10がロアカバー20の上方に位置するように、本体ケース10及びロアカバー20を配置する。
次いで、本体ケース10及びロアカバー20を上下方向に近づけて、本体ケース10の周壁11の下端縁部と、ロアカバー20の周壁21の上端縁部とを嵌合させる。この嵌合は、周壁11の下端縁部が周壁21の上端縁部の外側に位置するように、複数の係止部15の係合孔に複数のロック片25がそれぞれ挿入されるように、且つ、複数の上側突出部13と複数の下側突出部23とがそれぞれ組み合わされるように、進行していく。
この嵌合が進行し、係止部15の係止孔に設けられた係止突起15aとロック片25に設けられたロック突起25aとが係合すると(図4(c)参照)、本体ケース10とロアカバー20との組み付けが完了する。この結果、図1に示す樹脂構造体1が得られる。
本体ケース10とロアカバー20との組付完了状態(図1参照)では、係止突起15aとロック突起25aとが互いに係合していることで、本体ケース10とロアカバー20との上下方向への分離が防止される。
本体ケース10とロアカバー20との組付完了状態(図1参照)では、図3等に示すように、上側突出部13と下側突出部23とが上下方向に組み合わされることで、樹脂構造体1から外側へ突出する筒状部2が形成されている。筒状部2の内部には、上側突出部13の上側凹部14と下側突出部23の下側凹部24とが上下方向に組み合わされることで、樹脂構造体1の内外を連通する円筒状の電線挿通孔3が画成されている。電線挿通孔3には、樹脂構造体1の収容部12(図2参照)に収容した各種の電子部品等と外部機器とを電気的に接続するための電線束(図示省略)が挿通される。
筒状部2の電線挿通孔3に電線束が挿通された樹脂構造体1は、車両のフレーム等の取付対象に取り付けられる。樹脂構造体1を取付対象に取り付けるためには、本体ケース10に設けられた1つの取り付け足16のボルト孔18、及び、ロアカバー20に設けられた2つの取り付け足26のボルト孔31にそれぞれ、上側からボルト(図示省略)を装着し、1つの取り付け足16の取付面17、2つの取り付け足26の取付面27、及び、連結部32の取付面35が、取付対象の対応する被取付面とそれぞれ対面接触するように、それぞれのボルトを取付対象の対応する被取付部に締結固定する。これにより、樹脂構造体1が、1つの取り付け足16、2つの取り付け足26及び連結部32を介して取付対象に固定される。
<作用・効果>
以上より、本実施形態に係る樹脂構造体1によれば、樹脂構造体1を構成するロアカバー20から取付対象に向けて延びる取り付け足26Aと、樹脂構造体1の壁部から突出する下側突出部23A(即ち、筒状部2)と、が連結部32を介して連結される。これにより、取り付け足26A、連結部32、及び、下側突出部23A(即ち、筒状部2)を含むひとかたまりの集合体が構成される。そのため、上述した従来の樹脂構造体のような単独の取り付け足に比べ、取り付け足26Aそのものの剛性が高まるとともに、取り付け足26Aに及ぼされた外力をその集合体の全体に分散させることで、取り付け足26Aに局所的に過大な応力集中が生じることを抑制できる。したがって、本実施形態に係る樹脂構造体1は、従来の樹脂構造体に比べ、取り付け足26Aの強度に優れている。
他の効果として、上記同様の理由から、上述した集合体に含まれる下側突出部23A(即ち、筒状部2)の強度も向上する。よって、例えば、樹脂構造体1に収容した各種の電子部品と外部機器とを電気的に接続するための電線束を筒状部2に挿通する際、筒状部2に電線束が大きな力で押し付けられても、筒状部2に局所的に過大な応力集中が生じることを抑制できる。よって、筒状部2が上側突出部13及び下側突出部23という2つの部材で構成される場合であっても、筒状部2の強度が高められていることで、筒状部2の意図しない変形などを抑制できる。その結果、筒状部2を構成する上側突出部13及び下側突出部23の境界や本体ケース10とロアカバー20との境界(例えば、図5に示すような、周壁11と周壁21とが付き合わされている箇所)が密閉された状態が、適正に維持される。したがって、本実施形態に係る樹脂構造体1は、防水性においても優れている。
更に、本実施形態に係る樹脂構造体1によれば、取り付け足26Aと連結部32との境界近傍に排水孔36が設けられる。これにより、例えば、樹脂構造体1が被水した場合であっても、その排水孔36を通じて連結部32の周辺の水が速やかに排出され、連結部32の周辺に水が滞留することが抑制される。よって、連結部32の周辺にある上述した境界(例えば、本体ケース10とロアカバー20との境界や、筒状部2を構成する上側突出部13と下側突出部23との境界)の隙間を通じて水が樹脂構造体1の内部に侵入することが、抑制される。このように、本実施形態に係る樹脂構造体1は、連結部32によって取り付け足26A及び下側突出部23A(即ち、筒状部2)の強度を高めながら、被水時に連結部32が排水の妨げとなることを抑制できる。
更に、本実施形態に係る樹脂構造体1によれば、連結部32は、ロアカバー20の周壁21から突出し、且つ、下側突出部23から取付対象に向けて下方に延びるように構成される。これにより、例えば、樹脂構造体1を取付対象に固定する際、取り付け足26Aの取付面27だけでなく連結部32の取付面35をも取付対象に接触させることができる。その結果、取り付け足26Aに外力が及ぼされた場合に取り付け足26Aに局所的な応力集中が生じることを、より確実に抑制できる。
更に、本実施形態に係る樹脂構造体1によれば、取付対象に向けて下方に傾くような傾斜面28が取り付け足26Aに設けられ、その傾斜面28に隣接する位置に排水孔36が設けられる。これにより、例えば、樹脂構造体1が被水した場合、取り付け足26Aの周辺の水を傾斜面28に沿って速やかに上述した境界から遠ざけるとともに、傾斜面28に残った水を排水孔36を通じて排出できる。その結果、樹脂構造体1の防水性を更に向上できる。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を発揮できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、ロアカバー20において、上下方向に貫通する排水孔36が、取り付け足26Aと、周壁21と、連結本体部33と、連結実行部34とによって画成されている。これに対し、このような排水孔36が形成されていなくてもよい。
更に、上記実施形態では、連結部32が、下側突出部23から取付対象に向けて下方に延びて、その下端面が取付対象に接触する取付面35として機能している。これに対し、連結部32が、下側突出部23から取付対象に向けて下方に延びる形状を有さず、且つ、その下端面が取付対象に接触しない構成を有していてもよい。
ここで、上述した本発明に係る樹脂構造体1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
箱状の形状を有するとともに所定の取付対象に取り付けられることになる樹脂構造体(1)であって、
第1樹脂体(10)と、
前記第1樹脂体(10)に組み付けられる第2樹脂体(20)と、
当該樹脂構造体(1)の箱内から箱外に向けて当該樹脂構造体(1)の壁部から突出する筒状部(2)と、を備え、
前記第1樹脂体(10)は、
当該第1樹脂体(10)から前記箱外に向けて突出して前記筒状部(2)の一部を構成する第1突出部(13)を有し、
前記第2樹脂体(20)は、
当該第2樹脂体(20)から前記箱外に向けて突出して前記筒状部(2)の他部を構成する第2突出部(23A)と、当該第2樹脂体(20)から前記取付対象に向けて延び且つ前記取付対象に取り付けられることになる取付部(26A)と、前記第2突出部(23A)と前記取付部(26A)とを連結する連結部(32)と、を有する、
樹脂構造体(1)。
[2]
上記[1]に記載の樹脂構造体(1)であって、
前記取付部(26A)と前記連結部(32)との境界近傍の箇所を前記取付対象に向けて貫通する排水孔(36)を、更に有する、
樹脂構造体(1)。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の樹脂構造体(1)において、
前記連結部(32)は、
前記第2突出部(23A)から前記取付対象に向けて延びるように前記第2樹脂体(20)の前記壁部から突出する、
樹脂構造体(1)。
[4]
上記[2]又は上記[3]の何れか一つに記載の樹脂構造体(1)において、
前記取付部(26A)は、
当該取付部(26A)の基端部から延出端部に向かうにつれて前記取付対象に近付くように傾斜する傾斜面(28)を有し、
前記排水孔(36)は、
前記傾斜面(28)に隣接する位置に設けられる、
樹脂構造体(1)。
1 樹脂構造体
2 筒状部
10 本体ケース(第1樹脂体)
13 上側突出部(第1突出部)
20 ロアカバー(第2樹脂体)
23A 下側突出部(第2突出部)
26A 取り付け足(取付部)
28 傾斜面
32 連結部
36 排水孔

Claims (4)

  1. 箱状の形状を有するとともに所定の取付対象に取り付けられることになる樹脂構造体であって、
    第1樹脂体と、前記第1樹脂体の下端部に組み付けられる第2樹脂体と、当該樹脂構造体の箱内から箱外に向けて当該樹脂構造体の壁部から突出する筒状部と、を備え、
    前記第1樹脂体は、
    当該第1樹脂体から前記箱外に向けて突出して前記筒状部の部を構成する第1突出部を有し、
    前記第2樹脂体は、
    当該第2樹脂体から前記箱外に向けて突出して前記筒状部の部を構成する第2突出部と、当該第2樹脂体から前記取付対象に向けて延び且つ前記取付対象に取り付けられることになる取付部と、前記第2突出部から前記取付対象に向けて下方へ延びると共に前記第2突出部と前記取付部とを連結する連結部と、を有する、
    樹脂構造体。
  2. 箱状の形状を有するとともに所定の取付対象に取り付けられることになる樹脂構造体であって、
    第1樹脂体と、前記第1樹脂体に組み付けられる第2樹脂体と、当該樹脂構造体の箱内から箱外に向けて当該樹脂構造体の壁部から突出する筒状部と、を備え、
    前記第1樹脂体は、
    当該第1樹脂体から前記箱外に向けて突出して前記筒状部の一部を構成する第1突出部を有し、
    前記第2樹脂体は、
    当該第2樹脂体から前記箱外に向けて突出して前記筒状部の他部を構成する第2突出部と、当該第2樹脂体から前記取付対象に向けて延び且つ前記取付対象に取り付けられることになる取付部と、前記第2突出部と前記取付部とを連結する連結部と、を有し、
    前記取付部と前記連結部との境界近傍の箇所を前記取付対象に向けて貫通する排水孔を、更に有する、
    樹脂構造体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の樹脂構造体において、
    前記連結部は、
    前記第2突出部から前記取付対象に向けて延びるように前記第2樹脂体の前記壁部から突出する、
    樹脂構造体。
  4. 請求項2記載の樹脂構造体において、
    前記取付部は、
    当該取付部の基端部から延出端部に向かうにつれて前記取付対象に近付くように傾斜する傾斜面を有し、
    前記排水孔は、
    前記傾斜面に隣接する位置に設けられる、
    樹脂構造体。
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