JP7508385B2 - アンカー構造体及びハーネス保護具 - Google Patents

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Description

この発明は、ワイヤーハーネスを配索する車体パネルのような装着箇所に設けられたアンカー孔に挿入し、被装着部材を取付けるアンカー構造体及びハーネス保護具に関する。
従来、例えば、ワイヤーハーネスを車体パネルに配索する場合、ワイヤーハーネスを内部に挿通するプロテクタやコルゲートパイプ等のハーネス挿通部と、このハーネス挿通部を車体パネルのアンカー孔に組み付けるアンカー部とを備えたものがある。
特許文献1には、前記アンカー部として、アンカー孔に挿入される軸部と、軸部の先端側に設けられて当該軸部の先端側から基端側に向けて軸部から徐々に離間する一対の弾性係止片と、軸部の基端側に設けられ基端側から先端側に向かう程、軸部から離間するように広がる球面状のフランジ部とを備えた構造が開示されている。
特許文献1に開示されたアンカー部において、一対の弾性係止片を車体パネルのアンカー孔に挿入すると、弾性係止片とフランジ部とで車体パネルの一方の面と他方の面とを挟持することができる。これにより、ガタ付きが防止された状態で、アンカー部を介してハーネス挿通部を車体パネルに組み付けることができる。しかしながら、アンカー構造体の構成によっては、前記フランジ部が設けられない場合もあった。
特開2018-17250号公報
そこで、この発明は、装着状態において装着箇所を確実に係止できるアンカー構造体及びハーネス保護具の提供を目的とする。
この発明は、装着箇所に設けられたアンカー孔に挿入し、被装着部材を取付けるアンカー構造体であって、装着状態において前記装着箇所と当接する台座部と、前記アンカー孔に挿入する挿入軸部、及び前記挿入軸部の先端側から基端側に向かって前記挿入軸部から徐々に離間するとともに、弾性を有する一対の係止アーム部とが備えられたアンカー部と、前記台座部と前記アンカー部とを連結するとともに、前記台座部に対して、前記アンカー部を反挿入方向に付勢する弾性連結部とで構成されたことを特徴とする。
この発明は、また、被装着部材がワイヤーハーネスであるとともに、装着箇所は、前記ワイヤーハーネスを配索する車体パネルであり、前記ワイヤーハーネスを内部に挿通するハーネス挿通部と、上述のアンカー構造体とで構成したハーネス保護具である。
前記装着状態とは、装着箇所にアンカー構造体を取り付けた状態を指す。
前記装着箇所は、前記アンカー構造を装着できる箇所であれば、特に限定はなく、例えば車体パネルに設定してもよい。また、前記被装着部材は、前記装着箇所に装着できれば限定はなく、例えばワイヤーハーネスや、ワイヤーハーネスを挿通するプロテクタなどとしてもよい。
前記弾性連結部は、前記アンカー部を反挿入方向に付勢できれば、特に限定されず、例えば、弾性を有する樹脂片や金属片、板バネやコイルバネなどのバネ材、ゴムなどで構成されていてもよい。
前記ハーネス挿通部は、ワイヤーハーネスの曲げ規制を行なうプロテクタであってもよく、又は、ワイヤーハーネスの配索自由度を有して当該ワイヤーハーネスを保護するコルゲートパイプであってもよく、あるいは、ワイヤーハーネスを保持するバンド体であってもよい。
この発明によると、台座部を装着箇所に当接させるとともに、弾性連結部の付勢力に抗して、挿入軸部の先端側及び係止アーム部をアンカー孔に挿入すると、弾性連結部の復元力により挿入軸部に反挿入方向への付勢力が作用する。これにより、係止アーム部と台座部とで装着箇所を強固に挟持できるため、装着状態において装着箇所を係止アーム部と台座部との間で確実に係止できる。したがって、アンカー構造体の全体をガタ付きなく装着箇所に取り付けることができ、振動による異音を防止できる。また、付勢力により挟持するため、装着箇所の板厚が異なる場合であっても確実に係止できる。
この発明の態様として、前記台座部は枠体であり、前記アンカー部は、前記枠体の内部に配置され、前記弾性連結部は、前記枠体の内面と、前記枠体の内部に配置された前記アンカー部とを連結してもよい。
この発明によると、アンカー部を挟んで対向する位置に枠体が配置されるため、装着状態において、枠体と係止アームとで装着箇所を安定して挟持できる。したがって、アンカー構造体を装着箇所に安定して係止できる。
またこの発明の態様として、非装着状態において、前記弾性連結部は、前記枠体の内面から前記アンカー部に向かって反挿入方向に傾斜してもよい。
前記非装着状態とは、装着箇所に対してアンカー構造体を取り付けていない状態を指す。
この発明により、非装着状態における弾性連結部が、枠体内面からアンカー部に向けて反挿入方向に傾斜しているため、装着状態において、アンカー部を反挿入方向に付勢する弾性連結部の充分な付勢力(復元力)を確保できる。
また、アンカー孔に挿入軸部を挿入する際に、弾性連結部がアンカー孔に干渉することを防止できるため、確実にアンカー孔にアンカー部を挿入し係止させることができる。さらにまた、アンカー部を枠体内部に配置できるため、挿入方向に対するコンパクト化を図ることができる。
またこの発明の態様として、前記アンカー部に、前記挿入軸部を前記アンカー孔に対して挿入方向に押圧操作する押圧操作部が設けられてもよい。
この発明により、前記押圧操作部を設けたことで、挿入軸部の押圧操作性の向上を図ることができる。
またこの発明の態様として、前記押圧操作部は、非装着状態において前記枠体より反挿入方向に突出していてもよい。
この発明により、より容易に挿入軸部を挿入方向に押圧操作することができる。
またこの発明の態様として、前記押圧操作部は、装着状態において前記枠体より反挿入方向に突出しない高さで形成されてもよい。
この発明により、装着状態において、押圧操作部が枠体よりも反挿入方向に突出していないことを目視できる。これにより、装着箇所に対して係止アーム部と台座部とが係止されていることを確実に認識することができる。また、例えば押圧操作部を目視しにくい箇所であっても、押圧操作部と枠体との段差に触れることで、装着箇所に対して係止アーム部と台座部とが係止されていることを確認できる。
またこの発明の態様として、前記枠体は長方形枠状に形成され、前記弾性連結部は、前記枠体の長手方向に沿って、前記枠体と前記アンカー部とを連結するように配置されてもよい。
この発明により、弾性連結部を枠体の短手方向に沿って設ける構造と比較して、当該弾性連結部を枠体の長手方向に沿って設けるので、該弾性連結部の長さを長く確保することができ、弾性連結部による変形量を確保でき、充分な復元力(反力)を確保することができる。
またこの発明の態様として、前記枠体における前記装着箇所側において、前記装着箇所と当接する当接凸部が当該枠体における互いに対向する辺に複数設けられてもよい。
上述の当接凸部は、装着箇所に線接触する線分状の当接凸部であってもよく、又は、装着箇所に点接触する円柱状、角柱状の当接凸部であってもよい。点接触する当接凸部とする場合には、4点接触構造とすることが好ましい。
この発明により、枠体が装着箇所に対して面接触する構造と比較して、当接凸部を装着箇所に対してより確実に当接させることができる。また、対向する辺に設けられた複数の当接凸部が接触箇所に対して当接することにより、装着箇所に対して枠体を安定して固定することができる。
またこの発明の態様として、前記弾性連結部における前記枠体の側の基部は、前記当接凸部の先端より反挿入方向側に配置されてもよい。
この発明によると、弾性連結部の枠体側の基部が当接凸部の先端より反挿入方向側に配置されるため、弾性連結部の枠体側の基部が当接凸部の先端と面一状の場合と比べて、確実に当接凸部を装着箇所に当接でき、当接凸部で枠体を確実に支持できる。したがって、装着状体における枠体の安定性を向上できる。また、弾性連結部の枠体側の基部を、当接凸部の先端より反挿入方向側に配置、いわゆるオフセット配置したことで、弾性連結部の変形代を充分確保することができる。
またこの発明の態様として、前記一対の係止アーム部は、前記挿入軸部に対して、前記枠体の長手方向に沿って配置されてもよい。
この発明により、一対の係止アーム部の充分な変形代を確保することができる。
またこの発明の態様として、前記アンカー部及び前記弾性連結部と、前記枠体の内面との間に隙間が設けられてもよい。
この発明により、アンカー部及び弾性連結部の動きが担保され、挿入軸部の先端側及び係止アーム部をアンカー孔に対して確実に挿入できるため、弾性連結部の復元力(付勢力)により装着箇所に対して確実に係止できる。
この発明によれば、装着箇所に対するアンカー構造体の装着状態において装着箇所を確実に係止できるアンカー構造体及びハーネス保護具の提供することができる。
ハーネス保護具の概略斜視図。 ハーネス保護具の平面図。 ハーネス保護具を底面側から視た概略斜視図。 ハーネス保護具の底面図。 ハーネス保護具の断面図。 アンカー構造体をアンカー孔に取り付ける過程を表す断面図。 他の実施形態におけるハーネス保護具の断面図。
この発明の一実施形態を以下図面とともに説明する。
図1はハーネス保護具10の概略斜視図を示し、図2はハーネス保護具10の平面図を示し、図3はハーネス保護具10の底面側から視た概略斜視図を示し、図4はハーネス保護具10の底面図を示す。図5は図2におけるA―A線矢視断面図を示し、図6はアンカー構造体20を車体パネル1に取り付ける過程を表す断面図を示す。図7は他の実施形態であるハーネス保護具10xにおけるA-A矢視断面図に対応する断面図を示す。
図6について詳述する。図6(a)は車体パネル1に対するアンカー構造体20の非装着状態を示す断面図を示し、図6(b)は車体パネル1に対するアンカー構造体20の装着途中状態を示す断面図を示し、図6(c)は車体パネル1に対するアンカー構造体20の装着状態を示す断面図を示す。なお、図6(a)乃至図6(c)における断面図は、図2におけるA―A線矢視断面図に対応する。
この実施形態のハーネス保護具10は、装着箇所としての車体パネル1に設けられたアンカー孔2に挿入し、被装着部材であるワイヤーハーネス3を取り付けるものである。
アンカー孔2は、図1に示すように、長円形状に形成されている。以下の説明においては、アンカー孔2の長手方向を第1方向Xとし、アンカー孔2の短手方向を第2方向Yとし、第1方向X及び第2方向Yのいずれにも直交する挿入軸部24の挿入方向、反挿入方向を高さ方向Zとする。特に、挿入軸部24の挿入方向を挿入方向Zdとし、挿入軸部24の反挿入方向を反挿入方向Zuとする。
ハーネス保護具10は、ハーネス挿通部としてのプロテクタ11と、アンカー構造体20とで一体に構成されている。
図1及び図5に示すように、プロテクタ11は、底壁12と、底壁12の両端から立上がる一対のプロテクタ側壁13,14とで凹状に形成しており、凹状に形成されたプロテクタ11の内部空間15にはワイヤーハーネス3が挿通される。このように構成されたプロテクタ11は第1方向Xに所定の長さに延びている。また、凹状に形成されたプロテクタ11における開口は、蓋部材16で覆われている。なお、プロテクタ11の構造を明確にするため、蓋部材16は図1及び図5において便宜上点線で表示し、図2乃至図4では図示を省略する。
また、本実施形態において、ハーネス挿通部としてはワイヤーハーネス3の曲げ規制を行なうプロテクタ11としているが、これに限定されない。例えばプロテクタ11に代えて、ワイヤーハーネス3の配索自由度を有しつつワイヤーハーネス3を保護するコルゲートや、ワイヤーハーネス3を保持するバンド体などとしてもよい。
プロテクタ11におけるプロテクタ側壁13の挿入方向Zd側の端部分には、プロテクタ11の第1方向Xの長さに対して、第1方向Xの長さが短いアンカー構造体20が備えられている。
アンカー構造体20は、装着状態(図6(c)参照)において車体パネル1に当接する台座部21と、先端側がアンカー孔2に挿入されるアンカー部22と、台座部21とアンカー部22とを連結するとともに、台座部21に対して、アンカー部22を反挿入方向Zuに付勢する一対の弾性連結部23,23とを備えている。
台座部21は、図1及び図2に示すように、長方形枠状の枠体27で形成されている。この枠体27の長手方向は、長円形状のアンカー孔2の第1方向Xと直交している。
詳述すると、枠体27(台座部21)は、平面視略長方形状に形成された枠状体であり、プロテクタ側壁13から第2方向Yに延びる枠体前壁27aと、枠体前壁27aに対して第1方向Xに間隔を隔てて枠体前壁27aと平行に延びる枠体後壁27bと、枠体前壁27aと枠体後壁27bとの外端同士を連結する枠体外側壁27cと、プロテクタ側壁13の一部を構成する枠体内側壁27dで一体に構成されている。
枠体内側壁27dは、図1及び図2に示すように、プロテクタ側壁13の中央部分を構成している。なお、枠体内側壁27dにおける第1方向Xの長さ及び高さ(高さ方向Zの長さ)は、第2方向Yに対向配置される枠体外側壁27cと同じである。
アンカー部22は、アンカー孔2に挿入する挿入軸部24と、挿入軸部24の先端側(挿入方向Zd側)から基端側(反挿入方向Zu側)に向かって挿入軸部24から徐々に離間するとともに、弾性を有する一対の係止アーム部25,25と、挿入軸部24をアンカー孔2に対して挿入方向Zdに押圧操作する押圧操作部26とで構成されている。
アンカー部22を構成する挿入軸部24は、図5に示すように、高さ方向Zに直線状に延びており、挿入軸部24の基端(反挿入方向Zu側の端部)は押圧操作部26における反挿入方向Zu側の端面と面一状になるように構成されている。
一対の係止アーム部25は、図3及び図5に示すように、挿入軸部24の先端(挿入方向Zd側の端部)から外方へ膨出した係止爪28を有する。係止爪28は、弾性連結部23と対向する側にある段部28aと、係止爪28には反挿入方向Zuに向けて延びるテーパ形状の凸部28bが備えられている。このテーパ形状の凸部28bは、段部28a側の板厚に対して段部28aと反対側の板厚が小さくなるように形成されている。
なお、車体パネル1のアンカー孔2に対するアンカー構造体20の装着時においては、係止爪28の段部28aとテーパ形状の凸部28bとの間の境界部が、車体パネル1裏面側においてアンカー孔2の孔縁に係止される(図6(c)参照)。
押圧操作部26は、図1及び図2に示すように、枠体27の内部に配置されている。押圧操作部26は、枠体27の枠体前壁27aと平行に第2方向Yに延びる前壁26aと、枠体27の枠体後壁27bと平行に第2方向Yに延びる後壁26bと、枠体27の枠体外側壁27cと平行に第1方向Xに延びる外側壁26cと、枠体内側壁27dと平行に第1方向Xに延びる内側壁26dとを備えている。
押圧操作部26を含むアンカー部22は、枠体27の内部に配置されている。押圧操作部26は、前壁26aと、後壁26bと、外側壁26cと、内側壁26dとを略正方形の枠状に一体形成したもので、押圧操作部26の第2方向Yの中央部には挿入軸部24の基端側が配置されている。
この押圧操作部26を含むアンカー部22は、台座部21を形成する枠体27に対して高さ方向Zに相対移動可能に構成されている。このため、押圧操作部26の前壁26a、後壁26b、外側壁26c、及び内側壁26dと、枠体27内面との間には、後述する隙間g1,g2が設けられている(図2参照)。
また押圧操作部26には、図2及び図5に示すように、枠状の押圧操作部26の先端側枠内において前壁26aに隣接し、かつ挿入軸部24を介して外側壁26cと内側壁26dとを第2方向Yに連結する連結部26eを設けている。同様に、押圧操作部26には、枠状の押圧操作部26の先端側枠内において後壁26bに隣接し、かつ挿入軸部24を介して外側壁26cと内側壁26dとを第2方向Yに連結する連結部26fを設けている。
この連結部26e及び連結部26fを設けることで、押圧操作部26の剛性を向上できるとともに、挿入軸部24の支持剛性を向上できる。
一対の係止アーム部25のテーパ形状の凸部28bの基端側の端部は、図5に示すように、連結部26e及び連結部26fの先端側の面に対して、高さ方向Zに離間する位置に設けられている。
また押圧操作部26には、図3及び図4に示すように、連結部26e及び連結部26fの先端側の面からZ1方向に延びて、一対の係止アーム部25の先端を支持する一対の支柱29,29が設けられている。一対の支柱29,29と各係止アーム部25との間には、図4に示すように、第1方向Xの隙間が設けられており、この隙間により係止アーム部25の弾性変形を許容すべく構成している。
一対の支柱29,29は、車体パネル1の長円形状のアンカー孔2に挿入可能な形状に形成されている。アンカー孔2を長円形状に形成すると、アンカー構造体20の取付けの向きを、一定の向きに規制することができる。
一対の弾性連結部23,23は、図2乃至図5に示すように、枠体27の先端側内面と、枠体27の内部に配置されたアンカー部22とを連結している。
詳しくは、図5に示すように、一方の弾性連結部23(図示左側の弾性連結部23)は、枠体27の枠体外側壁27cにおける先端側の内面と、押圧操作部26における外側壁26cの先端側とを斜め方向に連結している。他方の弾性連結部23(図示右側の弾性連結部23)は、枠体27の枠体内側壁27dにおける先端側の内面と、押圧操作部26における内側壁26dの先端側とを斜め方向に連結している。すなわち、一対の弾性連結部23,23は、枠体27の内面からアンカー部22に向かって反挿入方向Zuに傾斜している。
このように、アンカー部22(詳しくは、押圧操作部26と挿入軸部24の基端側)を枠体27内に配置し、弾性連結部23で枠体27の内面とアンカー部22(詳しくは、押圧操作部26)とを連結している。これにより、装着状態において、台座部21を確実に車体パネル1に当接し、弾性連結部23の復元力(付勢力)により、アンカー部22を反挿入方向Zuに付勢して、車体パネル1を一対の係止アーム部25,25と台座部21との間に係止できる。
詳述すると、一対の弾性連結部23,23は、図5に示すように、非装着状態において、枠体27の内面からアンカー部22に向かって反挿入方向Zuに傾斜している。換言すると、非装着状態において、一方の弾性連結部23は枠体27の枠体外側壁27c先端側の内面から押圧操作部26の外側壁26c先端側に向かって反挿入方向Zuに傾斜している。同様に、他方の弾性連結部23はプロテクタ側壁13の先端側の枠体内面から押圧操作部26の内側壁26d先端側に向かって反挿入方向Zuに傾斜している。
これにより、一対の弾性連結部23,23は、アンカー部22を反挿入方向Zuに付勢するのに充分な付勢力(復元力)を確保できる。
また、アンカー部22に、挿入軸部24を車体パネル1のアンカー孔2に対して挿入方向Zdに押圧操作する押圧操作部26を設けることで、挿入軸部24の押圧操作性を向上できる。
詳述すると、押圧操作部26は、非装着状態(図6(a)参照)において枠体27より反挿入方向Zuに突出するとともに、装着状態(図6(c)参照)において枠体27より反挿入方向Zuに突出しない高さで形成されている。
より詳しくは、図6(a)に示す非装着状態において、押圧操作部26の反挿入方向Zuの端面は、弾性連結部23の付勢力により枠体27の反挿入方向Zuの端面に対して、反挿入方向Zuに突出している。
また、図6(c)に示す装着状態において、押圧操作部26の反挿入方向Zu側の端面は、アンカー部22の係止アーム部25が車体パネル1のアンカー孔2に係止されることで、枠体27の反挿入方向Zu側の端面に対して、反挿入方向Zuに突出しない高さで形成されている。
すなわち、図6(c)に示す装着状態において、押圧操作部26の反挿入方向Zu側の端面は、枠体27の反挿入方向Zu側の端面に対して没入した位置に配置されるように形成されている。
これにより、非装着状態(図6(a)参照)において、押圧操作部26は枠体27の反挿入方向Zuの端面よりも突出しているため、装着時において押圧しやすい。また、装着状態(図6(c)参照)において、車体パネル1が係止アーム部25と台座部21との間で係止されていることを、押圧操作部26の反挿入方向Zu側の端面が枠体27の反挿入方向Zu側の端面に対して、反挿入方向Zuに突出していない状態を目視で確認できる。したがって、アンカー部22による係止状態を確実に認識することができる。
すなわち、押圧操作部26の反挿入方向Zu側の端面が枠体27の反挿入方向Zu側の端面に対して没入していない場合には、装着状態が不完全であること、又は、未装着であることを目視で確認することができる。
また、図2及び図4に示すように、枠体27は長辺と短辺とを有する長方形枠状に形成されている。また、一対の弾性連結部23,23は、図2及び図5に示すように、枠体27の長手方向に沿って、枠体27の内面とアンカー部22(詳しくは、押圧操作部26)とを連結するように配置されている。
これにより、一対の弾性連結部23,23を枠体27の短手方向に沿って設ける構造と比較して、弾性連結部23の長さを長く確保して、弾性連結部23による変形量を確保し、充分な復元力(反力)を確保するように構成している。
図1及び図3、図5に示すように、枠体27における車体パネル1側において、車体パネル1と当接する当接凸部30が枠体27の長手方向に間隔を隔てて複数設けられている。
詳述すると、枠体27には、平面視で互いに対向する辺である枠体外側壁27cと枠体内側壁27dの車体パネル1側には、装着時に車体パネル1と当接する線分形状の2条の当接凸部30,30が設けられている。
これにより、枠体外側壁27c及び枠体内側壁27dの底面が装着箇所に対して面接触する構造と比較して、当接凸部30,30を装着箇所としての車体パネル1に対してより確実に当接させ、台座部21を安定させることができる。
なお、一対の弾性連結部23,23における枠体27側の基部23a,23aは、図5に示すように、当接凸部30,30の車体パネル1側の先端よりも反挿入方向Zu側にオフセットして配置されている。
このように、弾性連結部23の枠体27側の基部23aが、当接凸部30の先端よりも反挿入方向Zu側に配置されることで、当接凸部30が浮くことなく確実に車体パネル1に当り、当接凸部30で枠体27を確実に支持し、枠体27(台座部21)の支持安定性を向上できる。また、弾性連結部23の枠体27側の基部23aを、当接凸部30の先端よりも反挿入方向Zu側に配置、いわゆるオフセット配置することで、弾性連結部23の変形代を充分確保できる。
ここで、弾性連結部23の板厚は、枠体27を形成する枠体前壁27a、枠体後壁27b、枠体外側壁27c、枠体内側壁27dの板厚、並びに、挿入軸部24の板厚に対して薄く形成されている。これにより、押圧操作部26の操作性を向上できるとともに、弾性連結部23の適切な弾性付勢力の確保することができる。
アンカー部22及び弾性連結部23と、枠体27内面との間には、図2及び図4に示すように、隙間g1,g2が設けられている。
詳しくは、一対の弾性連結部23,23、及び、アンカー部22を構成する押圧操作部26の前壁26aの外面と、枠体27における枠体前壁27aの内面との間には、隙間g1が設けられている。同様に、一対の弾性連結部23,23、及び、アンカー部22を構成する押圧操作部26の後壁26bの外面と、枠体27における枠体後壁27bの内面との間にも、隙間g2が設けられている。
この隙間g1,g2の形成により、アンカー部22及び弾性連結部23の動きが担保され、挿入軸部24の先端側及び係止アーム部25がアンカー孔2に確実に挿入でき、また、弾性連結部23の復元力(付勢力)により車体パネル1に対する確実な係止力が得られる。
一対の係止アーム部25,25は、図2及び図4、図5に示すように、挿入軸部24に対して、枠体27の長手方向に沿って配置されている。これにより、一対の係止アーム部25の長さを確保して、係止アーム部25の充分な変形代を確保できる。
なお、この実施形態では、挿入軸部24、係止アーム部25、押圧操作部26を備えたアンカー部22と、弾性連結部23と、当接凸部30を備えた台座部21(枠体27)と、プロテクタ11との全体が、ポリプロピレン(いわゆるPP)等の合成樹脂により、一体形成されている。なお、これらは、その他の合成樹脂により形成されてもよい。
つぎに、図6(a)、図6(b)、図6(c)を参照して、アンカー構造体20を車体パネル1のアンカー孔2周縁に取り付ける操作について説明する。
図6(a)に示す非装着状態においては、押圧操作部26の反挿入方向Zu側の端面が、一対の弾性連結部23,23の付勢力により、枠体27の反挿入方向Zu側の端面に対して、反挿入方向Zuに突出している。この状態下において、車体パネル1のアンカー孔2の位置に対して、係止アーム部25,25の位置を一致させる。
次に、図6(b)に示すように、枠体27の車体パネル1側の複数の当接凸部30,30を車体パネル1の表面に当接させるとともに、押圧操作部26を弾性連結部23の付勢力に抗して、挿入軸部24の挿入方向Zdに押圧する。
押圧操作部26が挿入方向Zdに押圧されると、弾性連結部23が撓んで挿入軸部24を介して係止アーム部25が押圧されるので、第2方向Yに開いていた一対の係止アーム部25,25がアンカー孔2により窄みながらアンカー孔2内に挿入される。そして、係止アーム部25部の外方へ膨出した係止爪28がアンカー孔2を貫通した時点で、係止爪28を含む係止アーム部25は弾性力により再び外方へ開く。
上述の係止爪28がアンカー孔2を貫通した時点で、押圧操作部26に対する押圧力を解除すると、図6(c)に示すように、弾性連結部23の復元力(図6(a)で示す元の位置に復帰しようとする力)によりアンカー部22には反挿入方向Zuへの付勢力が作用する。
これにより、車体パネル1を、係止アーム部25(詳しくは、段部28aとテーパ形状の凸部28bとの間の境界部)と当接凸部30との間で挟み込んで確実に挟持できる。また、押圧操作部26は弾性連結部23の復元力により、押圧操作部26の反挿入方向Zu側の端面が、枠体27の反挿入方向Zu側の端面よりも反挿入方向Zuに突出しない高さ位置まで戻る。
また、ハーネス保護具10は上述のアンカー構造体20を用いて、ハーネス挿通部としてのプロテクタ11を車体パネル1に対して適切な位置に容易かつ確実に固定することができ、これにより、所望の配索経路に対して、ワイヤーハーネス3を確実に配索することができる。
このように、装着箇所(車体パネル1)に設けられたアンカー孔2に挿入し、被装着部材(ワイヤーハーネス3)を取付けるアンカー構造体20は、装着状態において装着箇所(車体パネル1)と当接する台座部21と、アンカー孔2に挿入する挿入軸部24、及び挿入軸部24の先端側から基端側に向かって挿入軸部24から徐々に離間するとともに、弾性を有する一対の係止アーム部25とが備えられたアンカー部22と、台座部21とアンカー部22とを連結するとともに、台座部21に対して、アンカー部22を反挿入方向Zuに付勢する弾性連結部23とで構成されている。
このため、台座部21を装着箇所(車体パネル1)に当接させるとともに、弾性連結部23の付勢力に抗して、挿入軸部24の先端側及び係止アーム部25をアンカー孔2に挿入すると、弾性連結部23の復元力により挿入軸部24には反挿入方向Zuへの付勢力が作用する。これにより、係止アーム部25と台座部21とで装着箇所(車体パネル1)を強固に挟持できる。
この結果、従来構造のようなフランジ部が設けられない場合においても、装着箇所(車体パネル1)に対するアンカー構造体20の装着状態において装着箇所(車体パネル1)を係止アーム部25と台座部21との間で確実に係止できる。したがって、アンカー構造体20の全体をガタ付きなく装着箇所(車体パネル1)に取り付けることができ、振動による異音を防止できる。また、付勢力で挟持することから装着箇所の板厚が異なる場合であっても確実に係止できる。
また、台座部21は枠体27であり、アンカー部22は、枠体27内部に配置され、弾性連結部23は、枠体27の内面と、枠体27内部に配置されたアンカー部22とを連結している。
これにより、アンカー部22を挟んで対向するように枠体27が配置されるため、装着状態において、枠体27と係止アーム部25とで装着箇所(車体パネル1)を安定して挟持できる。したがって、アンカー構造体20を装着箇所(車体パネル1)に安定して係止できる。
さらに、非装着状態において、弾性連結部23は、枠体27の内面からアンカー部22に向かって反挿入方向Zuに傾斜しているため、装着状態においては、アンカー部22を反挿入方向Zuに付勢する弾性連結部23の充分な付勢力(復元力)を確保することができる。
また、アンカー孔2に挿入軸部24を挿入する際に、弾性連結部23がアンカー孔2に干渉することを防止できるため、確実にアンカー孔2にアンカー部22を挿入し係止させることができる。さらにまた、アンカー部22を枠体内部に配置できるため、高さ方向Zに対するコンパクト化を図ることができる。
さらにまた、アンカー部22に、挿入軸部24をアンカー孔2に対して挿入方向Zdに押圧操作する押圧操作部26が設けられたことにより、挿入軸部24の押圧操作性の向上を図ることができる。
加えて、押圧操作部26は、非装着状態において枠体27より反挿入方向Zuに突出するとともに、装着状態において枠体27より反挿入方向Zuに突出しない高さで形成されている。
これにより、より容易に挿入軸部24を挿入方向に押圧操作することができる。
また、装着状態において、装着箇所(車体パネル1)が係止アーム部25と台座部21との間で係止されていることを、押圧操作部26が枠体27よりも反挿入方向Zuに突出していない状態を目視で確認するができ、アンカー部22による係止状態を確実に認識することができる。
また、仮に押圧操作部26を目視しにくい箇所であっても、押圧操作部26と枠体27との段差に触れることで、装着箇所(車体パネル1)に対して係止アーム部25と台座部21とが係止されていることを確認できる。
また、枠体27は長方形枠状に形成され、弾性連結部23は、枠体27の長手方向に沿って、枠体27とアンカー部22とを連結するように配置されている。これにより、弾性連結部23を枠体27の短手方向に沿って設ける構造と比較して、弾性連結部23の長さを長く確保することができ、弾性連結部23による変形量を確保でき、充分な復元力(反力)を確保することができる。
さらに、枠体27における装着箇所(車体パネル1)側において、装着箇所(車体パネル1)と当接する当接凸部30が、底面視において、枠体27における互いに対向する辺に複数設けられている。これにより、枠体27が装着箇所(車体パネル1)に対して面接触する構造と比較して、当接凸部30を装着箇所(車体パネル1)に対してより確実に当接させることができる。また、対向する辺に設けられた複数の当接凸部30が接触箇所に対して当接することにより、装着箇所(車体パネル1)に対して枠体27を安定して固定することができる。
さらにまた、弾性連結部23における枠体27側の基部23aは、当接凸部30の先端より反挿入方向Zu側に配置されている。
例えば、弾性連結部23の枠体27側の基部23aが、仮に当接凸部30の先端と面一状の場合には、弾性連結部23が装着箇所(車体パネル1)に干渉して、当接凸部30が装着箇所(車体パネル1)から浮いて、台座部21の支持安定性が阻害される可能性がある。
これに対して、この実施形態では弾性連結部23の枠体27側の基部23aが当接凸部30の先端より反挿入方向Zu側に配置される。これにより、当接凸部30が確実に装着箇所(車体パネル1)に当り、当接凸部30で枠体27を確実に支持して、台座部21(枠体27)の支持安定性の向上を図ることができる。
また、弾性連結部23の枠体27側の基部23aを、当接凸部30の先端より反挿入方向Zu側に配置、いわゆるオフセット配置したことで、弾性連結部23の変形代を充分確保することができる。
加えて、一対の係止アーム部25は、挿入軸部24に対して、枠体27の長手方向に沿って配置されているので、一対の係止アーム部25の充分な変形代を確保することができる。
また、アンカー部22及び弾性連結部23と、枠体27の内面との間に隙間g1,g2が設けられている。これにより、アンカー部22及び弾性連結部23の動きが担保され、挿入軸部24の先端側及び係止アーム部25がアンカー孔2に確実に挿入でき、弾性連結部23の復元力(付勢力)により装着箇所(車体パネル1)に対する確実な係止力が得られる。
さらに、ハーネス保護具10は、被装着部材がワイヤーハーネス3であるとともに、装着箇所は、ワイヤーハーネス3を配索する車体パネル1であり、ワイヤーハーネス3を内部に挿通するプロテクタ11と、アンカー構造体20とで構成されている。このため、上述のアンカー構造体20を用いて、プロテクタ11を車体パネル1に対して適切な位置に容易かつ確実に固定することができ、所望の配索経路に対して、ワイヤーハーネス3を確実に配索することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の装着箇所は、実施形態の車体パネル1に対応し、以下同様に、
アンカー孔は、アンカー孔2に対応し、
被装着部材は、ワイヤーハーネス3に対応し、
ハーネス保護具は、ハーネス保護具10に対応し、
ハーネス挿通部は、プロテクタ11に対応し、
アンカー構造体は、アンカー構造体20に対応し、
台座部は、台座部21に対応し、
アンカー部は、アンカー部22に対応し、
弾性連結部は、弾性連結部23に対応し、
弾性連結部における枠体側の基部は、基部23aに対応し、
挿入軸部は、挿入軸部24に対応し、
係止アーム部は、係止アーム部25に対応し、
押圧操作部は、押圧操作部26に対応し、
枠体は、枠体27に対応し、
当接凸部は、当接凸部30に対応し、
隙間は、隙間g1,g2に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施形態を得ることができる。
例えば、上述の実施形態においては、一対の係止アーム部25,25でアンカー孔2の短手方向の孔縁を係止するように構成したが、一対の係止アーム部25,25でアンカー孔2の長手方向の孔縁を係止するように構成してもよい。
また、上述の実施形態においては、アンカー孔2を長円形状となしたが、アンカー孔2を真円形状に形成するとともに、真円形状に対応する仮想円の円周上120度の等間隔を隔てて形成した合計3つの係止アーム部を設け、係止アーム部を真円形状のアンカー孔の孔縁に係止するように構成してもよい。
ここで、アンカー孔2を長円形状に形成した場合には、アンカー孔2に対するアンカー構造体20の取付けの向きを、一定の向きに規制することができる。また、アンカー孔2を真円形状に形成した場合には、アンカー孔2に対するアンカー構造体20の取付けの向きの自由度拡大を図ることができる。
さらに、上述の実施形態においては、枠体27を長方形の枠状に形成したが、この構成に限定されない。例えば、枠体27を正方形の枠状に形成してもよい。また、枠体27は枠体前壁27aと枠体後壁27bとの反プロテクタ側の端部を、円弧形状の壁部で連結する構造と成してもよい。
さらにまた、上述の実施形態においては、装着箇所に線接触する線分状の当接凸部30を例示したが、当接凸部は装着箇所に点接触する円柱状又は角柱状の当接凸部としてもよく、この場合には、4点接触構造を採用することが好ましい。
加えて、上述の実施形態においては、押圧操作部26を正方形の枠状に形成したが、この押圧操作部は円筒形状又は角筒形状であってもよい。この場合には、押圧操作部の形状と対応して枠体の形状をも円筒形状又は角筒形状に成すとともに、枠体内面と押圧操作部外面とを単一又は複数の弾性連結部で連結してもよい。
また、ハーネス挿通部としてはワイヤーハーネス3の曲げ規制を行なうプロテクタ11を例示したが、ハーネス挿通部はプロテクタ11に代えて、ワイヤーハーネス3の配索自由度を有しつつワイヤーハーネス3を保護するコルゲートパイプであってもよく、あるいは、グロメットであってもよい。
さらに、上述の実施形態においては、アンカー構造体20の第2方向Yにプロテクタ11を設けたが、プロテクタ11を押圧操作部26における挿入軸部24の反挿入方向Zuに設けてもよい。この場合、プロテクタ11と押圧操作部26との対接部を円弧形状にしてもよい。このように、プロテクタ11を押圧操作部26の反挿入方向Zuに設けると、プロテクタ11内に配置したワイヤーハーネス3ごと、押圧操作部26を挿入方向Zdに押し込むことができる。
さらにまた、弾性連結部23,23は、アンカー部22を反挿入方向Zuに付勢できれば、特に限定されず、例えば、金属片で構成してもよいし、板バネやコイルバネなどのバネ材やゴムなどとしてもよい。
さらに、上述の実施形態では台座部21を高さ方向Zに挿通する中空状の枠体27で構成しているが、図7に示すように、中実の台座部21xとしてもよい。
詳述すると、ハーネス保護具10xにおけるアンカー構造体20xでは、平面視矩形状に構成された中実の台座部21xの下端と、アンカー部22(挿入軸部24)の上端とを、反挿入方向Zu側に例えばコルクバネ(弾性連結部23x)で連結されていてもよい。なお、図7に示す実施形態では、台座部21xの角部から当接凸部30xが挿入方向Zdに突出している。そして、アンカー部22をアンカー孔2に挿入するための押圧操作部26xが、台座部21xに設けた当接凸部30の間から第2方向Yに突出している。
1…車体パネル
2…アンカー孔
3…ワイヤーハーネス
10、10x…ハーネス保護具
11…プロテクタ
20…アンカー構造体
21、21x…台座部
22…アンカー部
23、23x…弾性連結部
23a…基部
24、24x…挿入軸部
25…係止アーム部
26,26x…押圧操作部
27…枠体
30,30x…当接凸部
g1,g2…隙間

Claims (12)

  1. 装着箇所に設けられたアンカー孔に挿入し、被装着部材を取付けるアンカー構造体であって、
    装着状態において前記装着箇所と当接する台座部と、
    前記アンカー孔に挿入する挿入軸部、及び前記挿入軸部の先端側から基端側に向かって前記挿入軸部から徐々に離間するとともに、弾性を有する一対の係止アーム部とが備えられたアンカー部と、
    前記台座部と前記アンカー部とを連結するとともに、前記台座部に対して、前記アンカー部を反挿入方向に付勢する弾性連結部とで構成された
    アンカー構造体。
  2. 前記台座部は枠体であり、
    前記アンカー部は、前記枠体の内部に配置され、
    前記弾性連結部は、
    前記枠体の内面と、前記枠体の内部に配置された前記アンカー部とを連結する
    請求項1に記載のアンカー構造体。
  3. 非装着状態において、
    前記弾性連結部は、
    前記枠体の内面から前記アンカー部に向かって反挿入方向に傾斜する
    請求項2に記載のアンカー構造体。
  4. 前記アンカー部に、
    前記挿入軸部を前記アンカー孔に対して挿入方向に押圧操作する押圧操作部が設けられた
    請求項2又は請求項3に記載のアンカー構造体。
  5. 前記押圧操作部は、
    非装着状態において前記枠体より反挿入方向に突出する
    請求項4に記載のアンカー構造体。
  6. 前記押圧操作部は、
    装着状態において前記枠体より反挿入方向に突出しない高さで形成された
    請求項4又は請求項5に記載のアンカー構造体。
  7. 前記枠体は長方形枠状に形成され、
    前記弾性連結部は、前記枠体の長手方向に沿って、前記枠体と前記アンカー部とを連結するように配置された
    請求項2乃至請求項6のうちいずれかに記載のアンカー構造体。
  8. 前記枠体における前記装着箇所側において、前記装着箇所と当接する当接凸部が当該枠体における互いに対向する辺に複数設けられた
    請求項7に記載のアンカー構造体。
  9. 前記弾性連結部における前記枠体の側の基部は、
    前記当接凸部の先端より反挿入方向側に配置された
    請求項8に記載のアンカー構造体。
  10. 前記一対の係止アーム部は、前記挿入軸部に対して、前記枠体の長手方向に沿って配置された
    請求項7乃至請求項9のうちいずれかに記載のアンカー構造体。
  11. 前記アンカー部及び前記弾性連結部と、前記枠体の内面との間に隙間が設けられた
    請求項7乃至請求項10のうちいずれかに記載のアンカー構造体。
  12. 被装着部材がワイヤーハーネスであるとともに、装着箇所は、前記ワイヤーハーネスを配索する車体パネルであり、
    前記ワイヤーハーネスを内部に挿通するハーネス挿通部と、
    請求項1乃至請求項11のうちいずれかに記載のアンカー構造体とで構成した
    ハーネス保護具。
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