JP7505399B2 - ロボット制御システム、ロボット制御方法、及びプログラム - Google Patents

ロボット制御システム、ロボット制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本開示は、ロボット制御システム、ロボット制御方法、及びプログラムに関する。
特許文献1には、医療福祉施設内を移動する搬送ロボットシステムが開示されている。
特開平9-267276号公報
このような搬送ロボットシステムでは、ロボットを適切に制御することが望まれる。
本開示は、このような問題を解決するためになされたものであり、ロボットが適切制御することができるロボット制御システム、ロボット制御方法、及びプログラムを提供するものである。
本実施の形態にかかる制御システムは、施設内を自律移動可能な移動ロボットを制御するロボット制御システムであって、前記移動ロボットの進行方向前方の走行エリアに存在する人の属性情報を取得し、前記属性情報に応じて、前記移動ロボットの動作強度の上限値を設定し、前記上限値に応じて、前記移動ロボットの動作を制御する。
上記の制御システムにおいて、前記動作強度の上限値が前記移動ロボットの移動速度の速度上限値であってもよい。
上記の制御システムにおいて、前記走行エリアをカメラによって撮像し、前記カメラの画像に基づいて、前記属性情報が取得されていてもよい。
上記の制御システムにおいて、前記カメラが前記施設内に設けられている環境カメラであってもよい。
上記の制御システムにおいて、前記カメラが、前記移動ロボットに搭載されているロボットカメラであってもよい。
上記の制御システムにおいて、前記施設が医療福祉関連施設であり、前記属性情報が、医療関係者か否かを示す情報を含んでいてもよい。
上記の制御システムにおいて、前記属性情報が、健常者、又は非健常者であるかの情報を含んでいてもよい。
上記の制御システムにおいて、前記属性情報が、年齢に関する情報を含んでいてもよい。
本実施の形態にかかる制御方法は、施設内を自律移動可能な移動ロボットを制御するロボット制御方法であって、前記移動ロボットの進行方向前方の走行エリアに存在する人の属性情報を取得し、前記属性情報に応じて、前記移動ロボットの動作強度の上限値を設定し、前記上限値に応じて、前記移動ロボットの動作を制御する。
上記の制御方法において、前記動作強度の上限値が前記移動ロボットの移動速度の速度上限値であってもよい。
上記の制御方法において、前記走行エリアをカメラによって撮像し、前記カメラの画像に基づいて、前記属性情報が取得されていてもよい。
上記の制御方法において、前記カメラが前記施設内に設けられている環境カメラであってもよい。
上記の制御方法において、前記カメラが、前記移動ロボットに搭載されているロボットカメラであってもよい。
上記の制御方法において、前記施設が医療福祉関連施設であり、前記属性情報が、医療関係者か否かを示す情報を含んでいてもよい。
上記の制御方法において、前記属性情報が、健常者、又は非健常者であるかの情報を含んでいてもよい。
上記の制御方法において、前記属性情報が、年齢に関する情報を含んでいてもよい。
本実施の形態にかかるプログラムは、施設内を自律移動可能な移動ロボットを制御するロボット制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記ロボット制御方法は、前記移動ロボットの進行方向前方の走行エリアに存在する人の属性情報を取得し、前記属性情報に応じて、前記移動ロボットの動作強度の上限値を設定し、前記上限値に応じて、前記移動ロボットの動作を制御する。
上記のプログラムにおいて、前記動作強度の上限値が前記移動ロボットの移動速度の速度上限値であってもよい。
上記のプログラムにおいて、前記走行エリアをカメラによって撮像し、前記カメラの画像に基づいて、前記属性情報が取得されていてもよい。
上記のプログラムにおいて、前記カメラが前記施設内に設けられている環境カメラであってもよい。
上記のプログラムにおいて、前記カメラが、前記移動ロボットに搭載されているロボットカメラであってもよい。
上記のプログラムにおいて、前記施設が医療福祉関連施設であり、前記属性情報が、医療関係者か否かを示す情報を含んでいてもよい。
上記のプログラムにおいて、前記属性情報が、健常者、又は非健常者であるかの情報を含んでいてもよい。
上記のプログラムにおいて、前記属性情報が、年齢に関する情報を含んでいてもよい。
本発明により、適切に移動ロボットを制御することができるロボット制御システム、ロボット制御方法、及びプログラムを提供することができる。
本実施形態に係る移動ロボットが利用されるシステムの全体構成を説明するための概念図である。 本実施形態に係る制御システムの制御ブロック図である。 移動ロボットの一例を示す概略図である。 実施例1を説明するための図である。 実施例2を説明するための図である。 実施例3を説明するための図である。 本実施形態に係る制御方法を示すフローチャートである。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。
(概略構成)
図1は、本実施形態に係る移動ロボット20が利用されるシステム1の全体構成を説明するための概念図である。例えば、移動ロボット20は、搬送物の搬送をタスクとして実行する搬送ロボットである。移動ロボット20は、病院、リハビリセンタ、介護施設、高齢者入居施設などの医療福祉施設内において、搬送物を搬送するために自律走行する。また、本実施の形態にかかるシステムは、ショッピングモールなどの商業施設等にも利用可能である。
ユーザU1は、移動ロボット20に搬送物を収容して、搬送を依頼する。移動ロボット20は、設定された目的地まで自律的に移動して、搬送物を搬送する。つまり、移動ロボット20は荷物の搬送タスク(以下、単にタスクともいう)を実行する。以下の説明では、搬送物を搭載する場所を搬送元とし、搬送物を届ける場所を搬送先とする。
例えば、移動ロボット20が複数の診療科がある総合病院内を移動するものとする。移動ロボット20は、複数の診療科間で備品、消耗品、医療器具等を搬送する。例えば、移動ロボットは、搬送物をある診療科のナースステーションから、別の診療科へのナースステーションに届ける。あるいは、移動ロボット20は、備品や医療器具の保管庫から診療科のナースステーションまで搬送物を届ける。また、移動ロボット20は、調剤科で調剤された薬品を使用予定の診療科や患者まで届ける。
搬送物の例としては、薬剤、包袋などの消耗品、検体、検査器具、医療器具、病院食、文房具などの備品等が挙げられる。医療機器としては、血圧計、輸血ポンプ、シリンジポンプ、フットポンプ、ナースコール、離床センサ、フットポンプ、低圧持続吸入器心電図モニタ、医薬品注入コントローラ、経腸栄養ポンプ、人工呼吸器、カフ圧計、タッチセンサ、吸引器、ネブライザ、パルスオキシメータ、血圧計、人工蘇生器、無菌装置、エコー装置などが挙げられる。また、病院食、検査食などの食事を搬送しても良い。さらに、移動ロボット20は、使用済みの機器や食器などを搬送しても良い。これにより、使用済みの機器や食器などを回収することができる。搬送先が異なる階にある場合、移動ロボット20はエレベータなどを利用して移動してもよい。
システム1は、移動ロボット20と、上位管理装置10と、ネットワーク600と、通信ユニット610と、ユーザ端末400と、を備えている。ユーザU1又はユーザU2は、ユーザ端末400を用いて、搬送物の搬送依頼を行うことができる。例えば、ユーザ端末400は、タブレットコンピュータやスマートフォンなどである。ユーザ端末400は、無線又は有線で通信可能な情報処理装置であればよい。
本実施形態においては、移動ロボット20とユーザ端末400は、ネットワーク600を介して上位管理装置10を接続されている。移動ロボット20及びユーザ端末400は、通信ユニット610を介して、ネットワーク600と接続される。ネットワーク600は有線又は無線のLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)である。さらに、上位管理装置10は、ネットワーク600と有線又は無線で接続されている。通信ユニット610はそれぞれの環境に設置された例えば無線LANユニットである。通信ユニット610は、例えば、WiFiルータなどの汎用通信デバイスであってもよい。
ユーザU1、U2のユーザ端末400から発信された各種信号は、ネットワーク600を介して一旦、上位管理装置10へ送られ、上位管理装置10から対象となる移動ロボット20へ転送される。同様に、移動ロボット20から発信される各種信号は、ネットワーク600を介して一旦、上位管理装置10へ送られ、上位管理装置10から対象となるユーザ端末400へ転送される。上位管理装置10は各機器と接続されたサーバであり、各機器からのデータを収集する。また、上位管理装置10は、物理的に単一な装置に限られるものではなく、分散処理を行う複数の装置を有していてもよい。また、上位管理装置10は、移動ロボット20等のエッジデバイスに分散して配置されていても良い。例えば、システム1の一部又は全部が移動ロボット20に搭載されていても良い。
ユーザ端末400と移動ロボット20は、上位管理装置10を介さずに、信号を送受信してもよい。例えば、ユーザ端末400と移動ロボット20は、無線通信により直接信号を送受信してもよい。あるいは、ユーザ端末400と移動ロボット20は、通信ユニット610を介して、信号を送受信してもよい。
ユーザU1又はユーザU2は、ユーザ端末400を用いて搬送物の搬送を依頼する。以下、ユーザU1が搬送元にいる搬送依頼者であり、ユーザU2が搬送先(目的地)にいる受領予定者であるとして説明を行う。もちろん、搬送先にいるユーザU2が搬送依頼を行うことも可能である。また、搬送元又は搬送先以外の場所にいるユーザが搬送依頼を行ってもよい。
ユーザU1が搬送依頼を行う場合、ユーザ端末400を用いて、搬送物の内容、搬送物の受取先(以下、搬送元ともいう)、搬送物の届け先(以下、搬送先ともいう)、搬送元の到着予定時刻(搬送物の受取時刻)、搬送先への到着予定時間(搬送期限)等を入力する。以下、これらの情報を搬送依頼情報ともいう。ユーザU1は、ユーザ端末400のタッチパネルを操作することで、搬送依頼情報を入力することができる。搬送元は、ユーザU1がいる場所でも良く、搬送物の保管場所などであってもよい。搬送先は、使用予定のユーザU2や患者がいる場所である。
ユーザ端末400は、ユーザU1によって入力された搬送依頼情報を上位管理装置10に送信する。上位管理装置10は、複数の移動ロボット20を管理する管理システムである。上位管理装置10は、移動ロボット20に搬送タスクを実行するための動作指令を送信する。上位管理装置10は搬送依頼毎に、搬送タスクを実行する移動ロボット20を決定する。そして、上位管理装置10は、その移動ロボット20に対して動作指令を含む制御信号を送信する。移動ロボット20が、動作指令に従って、搬送元から搬送先に到着するように移動する。
例えば、上位管理装置10は、搬送元又はその近傍の移動ロボット20に搬送タスクを割り当てる。あるいは、上位管理装置10は、搬送元又はその近傍に向かっている移動ロボット20に搬送タスクを割り当てる。タスクを割り当てられた移動ロボット20が搬送元まで搬送物を取りに行く。搬送元は、例えば、タスクを依頼したユーザU1がいる場所である。
移動ロボット20が搬送元に到着すると、ユーザU1又はその他の職員が移動ロボット20に搬送物を載せる。搬送物を搭載した移動ロボット20が搬送先を目的地として自律移動する。上位管理装置10は、搬送先のユーザU2のユーザ端末400に対して信号を送信する。これにより、ユーザU2は、搬送物が搬送中であることや、その到着予定時間を知ることができる。設定された搬送先に移動ロボット20が到着すると、ユーザU2は、移動ロボット20に収容されている搬送物を受領することができる。このようにして、移動ロボット20が、搬送タスクを実行する。
このような全体構成においては、制御システムの各要素を、移動ロボット20、ユーザ端末400および上位管理装置10に分散して全体として制御システムを構築することができる。また、搬送物の搬送を実現するための実質的な要素を一つの装置に集めて構築することもできる。上位管理装置10は、1又は複数の移動ロボット20を制御する。
(制御ブロック図)
図2は、システム1の制御系を示す制御ブロック図を示す。図2に示すように、システム1は、上位管理装置10、移動ロボット20、環境カメラ300を有する。
このシステム1は、所定の施設内において移動ロボット20を自律的に移動させながら、複数の移動ロボット20を効率的に制御する。そのため、施設内には、複数個の環境カメラ300が設置されている。例えば、環境カメラ300は、施設内の通路、ホール、エレベータ、出入り口等に設置されている。
環境カメラ300は、移動ロボット20が移動する範囲の画像を取得する。なお、システム1では、環境カメラ300で取得された画像やそれに基づく情報は、上位管理装置10が収集する。あるいは、環境カメラ300で取得された画像等が直接移動ロボットに送信されてもよい。環境カメラ300は、施設内の通路や出入り口に設けられた監視カメラなどであってもよい。環境カメラ300は、施設内の混雑状況の分布を求めるために使用されていてもよい。
実施の形態1にかかるシステム1では、上位管理装置10が搬送依頼情報に基づいて、ルート計画を行う。上位管理装置10が作成したルート計画情報に基づいて、それぞれの移動ロボット20に行き先を指示する。そして、移動ロボット20は、上位管理装置10から指定された行き先に向かって自律移動する。移動ロボット20は、自機に設けられたセンサ、フロアマップ、位置情報等を用いて行き先(目的地)に向かって自律移動する。
例えば、移動ロボット20は、その周辺の機器、物体、壁、人(以下、まとめて周辺物体とする)に接触しないように、走行する。具体的には、移動ロボット20は、周辺物体までの距離を検知し、周辺物体から一定の距離(距離閾値とする)以上離れた状態で走行する。周辺物体までの距離が距離閾値以下になると、移動ロボット20が減速または停止する。このようにすることで、移動ロボット20が、周辺物体に接触せずに走行可能となる。接触を回避することができるため、安全かつ効率的な搬送が可能となる。
上位管理装置10は、演算処理部11、記憶部12、バッファメモリ13、通信部14を有する。演算処理部11は、移動ロボット20を制御及び管理するための演算を行う。演算処理部11は、例えば、コンピュータの中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)等のプログラムを実行可能な装置として実装可能である。そして、各種機能はプログラムにより実現することもできる。図2では、演算処理部11において特徴的なロボット制御部111、属性情報取得部114、ルート計画部115のみを示したが、その他の処理ブロックも備えられる。
ロボット制御部111は、移動ロボット20を遠隔で制御するための演算を行い、制御信号を生成する。ロボット制御部111は、後述するルート計画情報125などに基づいて制御信号を生成する。さらに、環境カメラ300や移動ロボット20から得られた各種情報に基づいて、制御信号を生成する。制御信号は、後述するフロアマップ121、ロボット情報123及びロボット制御パラメータ122等の更新情報を含んでいてもよい。つまり、ロボット制御部111は、各種情報が更新された場合、その更新情報に応じた制御信号を生成する。
属性情報取得部114は、環境カメラ300や移動ロボット20のカメラ25により取得された画像に基づいて、属性情報を取得する。属性情報については後述する。ロボット制御部111は、属性情報に基づいて、制御信号を生成しても良い。通信部14は、ロボット制御部111で生成された制御信号をそれぞれの移動ロボット20に送信する。
ルート計画部115は、各移動ロボット20のルート計画を行う。搬送タスクが入力されると、ルート計画部115は、搬送依頼情報に基づいて、当該搬送物を搬送先(目的地)までの搬送するためのルート計画を行う。具体的には、ルート計画部115は、記憶部12に既に記憶されているルート計画情報125やロボット情報123等を参照して、新たな搬送タスクを実行する移動ロボット20を決定する。出発地は、移動ロボット20の現在位置や、直前の搬送タスクの搬送先、搬送物の受取先などである。目的地は、搬送物の搬送先、待機場所、充電場所などである。
ここでは、ルート計画部115は、移動ロボット20の出発地から目的地までの通過ポイントを設定している。ルート計画部115は、移動ロボット20毎に、その通過ポイントの通過順を設定する。通過ポイントは、例えば、分岐点、交差点、エレベータ前のロビーやこれらの周辺に設定されている。また、幅の狭い通路では、移動ロボット20のすれ違いが困難となることもある。このような場合、幅の狭い通路の手前を通過ポイントして設定してもよい。通過ポイントの候補は、予めフロアマップ121に登録されていてもよい。
ルート計画部115は、システム全体として効率良くタスクを実行できるように、複数の移動ロボット20の中から、各搬送タスクを行う移動ロボット20を決定する。ルート計画部115は、待機中の移動ロボット20や搬送元に近い移動ロボット20に搬送タスクを優先的に割り当てる。
ルート計画部115は、搬送タスクが割り当てられた移動ロボット20について、出発地及び目的地を含む通過ポイントを設定する。例えば、搬送元から搬送先までの2以上の移動経路がある場合、より短時間で移動できるように通過ポイントを設定する。そのため、上位管理装置10は、カメラの画像等に基づいて、通路の混雑状況を示す情報を更新する。具体的には、他の移動ロボット20が通過している場所、人が多い場所は混雑度が高い。したがって、ルート計画部115は、混雑度が高い場所を避けるように、通過ポイントを設定する。
移動ロボット20は、左回りの移動経路又は右回りの移動経路のいずれでも目的地まで移動できるような場合がある。このような場合、ルート計画部115は、混雑していないほうの移動経路を通過するように通過ポイントを設定する。ルート計画部115が、目的地までの間に、1又は複数の通過ポイントを設定することで、移動ロボット20が混雑していない移動経路で移動することができる。例えば、分岐点、交差点で通路が分かれている場合、ルート計画部115は、適宜、分岐点、交差点、曲がり角及びその周辺に通過ポイントを設定する。これにより、搬送効率を向上することができる。
ルート計画部115は、エレベータの混雑状況や、移動距離などを考慮して、通過ポイントを設定してもよい。さらに、上位管理装置10は、移動ロボット20がある場所を通過する予定時刻における、移動ロボット20の数や人の数を推定してもよい。そして、推定された混雑状況に応じて、ルート計画部115が通過ポイントを設定してもよい。また、ルート計画部115は、混雑状況の変化に応じて、通過ポイントを動的に変えてもよい。ルート計画部115は、搬送タスクを割り当てた移動ロボット20について、通過ポイントを順番に設定する。通過ポイントは、搬送元や搬送先を含んでいてもよい。後述するように、移動ロボット20が、ルート計画部115により設定された通過ポイントを順番に通過するように自律移動する。
記憶部12は、ロボットの管理及び制御に必要な情報を格納する記憶部である。図2の例では、フロアマップ121、ロボット情報123、ロボット制御パラメータ122、属性情報124、ルート計画情報125を示したが、記憶部12に格納される情報はこれ以外にあっても構わない。演算処理部11では、各種処理を行う際に記憶部12に格納されている情報を用いた演算を行う。また、記憶部12に記憶されている各種情報は適宜更新可能である。
フロアマップ121は、移動ロボット20を移動させる施設の地図情報である。このフロアマップ121は、予め作成されるものでもよいし、移動ロボット20から得た情報から生成されるものでもよく、また、予め作成された基本地図に移動ロボット20から得た情報から生成された地図修正情報を加えたものであってもよい。
ロボット情報123は、上位管理装置10が管理する移動ロボット20のID、型番、仕様等が記述される。ロボット情報123は、移動ロボット20の現在位置を示す位置情報を含んでいてもよい。ロボット情報123は、移動ロボット20がタスクを実行中か、待機中かの情報を含んでいてもよい。また、ロボット情報123は、移動ロボット20が動作中か、故障中か等を示す情報を含んでいてもよい。また、ロボット情報123は、搬送可能な搬送物、搬送不可な搬送物の情報を含んでいてもよい。
ロボット制御パラメータ122は、上位管理装置10が管理する移動ロボット20についての周辺物体との閾値距離等の制御パラメータが記述される。閾値距離は、人を含む周辺物体との接触を回避するためのマージン距離となる。さらに、ロボット制御パラメータ122は、移動ロボット20の移動速度の速度上限値などの動作強度に関する情報を含んでいても良い。
ロボット制御パラメータ122は、後述するように、属性情報に基づいて更新されてもよい。ロボット制御パラメータ122は、収納庫291の収容スペースの空き状況や使用状況を示す情報を含んでいてもよい。ロボット制御パラメータ122は、搬送可能な搬送物や、搬送不可能な搬送物の情報を含んでいても良い。ロボット制御パラメータ122は、それぞれの移動ロボット20に対して、上記の各種情報が対応付けられている。
属性情報124は、属性情報取得部114で取得された属性情報である。ここでは、施設にいる人の属性情報124が、その位置情報に対応付けて格納されている。
ルート計画情報125は、ルート計画部115で計画されたルート計画情報を含んでいる。ルート計画情報125は、例えば、搬送タスクを示す情報を含んでいる。ルート計画情報125は、タスクが割り当てられた移動ロボット20のID、出発地、搬送物の内容、搬送先、搬送元、搬送先への到着予定時間、搬送元への到着予定時間、到着期限などの情報を含んでいても良い。ルート計画情報125では、搬送タスク毎に、上述した各種情報が対応付けられていてもよい。ルート計画情報125は、ユーザU1から入力された搬送依頼情報の少なくとも一部を含んでいても良い。
さらに、ルート計画情報125は、それぞれの移動ロボット20や搬送タスクについて、通過ポイントに関する情報を含んでいてもよい。例えば、ルート計画情報125は、それぞれの移動ロボット20についての通過ポイントの通過順を示す情報を含んでいる。ルート計画情報125は、フロアマップ121における各通過ポイントの座標や、通過ポイントを通過したか否かの情報を含んでいてもよい。
なお、ルート計画部115は、記憶部12に記憶されている各種情報を参照して、ルート計画を策定する。例えば、フロアマップ121、ロボット情報123、ロボット制御パラメータ122、ルート計画情報125に基づいて、タスクを実行する移動ロボット20を決定する。そして、ルート計画部115は、フロアマップ121等を参照して、搬送先までの通過ポイントとその通過順を設定する。フロアマップ121には、予め通過ポイントの候補が登録されている。そして、ルート計画部115が混雑状況等に応じて、通過ポイントを設定する。また、タスクを連続処理する場合などは、ルート計画部115が搬送元及び搬送先を通過ポイントして設定してもよい。
なお、1つの搬送タスクについて、2つ以上の移動ロボット20が割り当てられていてもよい。例えば、搬送物が移動ロボット20の搬送可能容量よりも大きい場合、1つの搬送物を2つに分けて、2つの移動ロボット20に搭載する。あるいは、搬送物が移動ロボット20の搬送可能重量よりも重い場合、1つの搬送物を2つに分けて、2つの移動ロボット20に搭載する。このようにすることで、1つの搬送タスクを2つ以上の移動ロボット20が分担して実行することができる。もちろん、異なるサイズの移動ロボット20を制御する場合、搬送物を搬送可能な移動ロボット20が搬送物を受け取るようにルート計画を行ってもよい。
さらには、1つの移動ロボット20が、2つ以上の搬送タスクを並行して行ってもよい。例えば、1つの移動ロボット20が2つ以上の搬送物を同時に搭載して、異なる搬送先に順次搬送してもよい。あるいは、1つ移動ロボット20が1つの搬送物を搬送中に、他の搬送物を搭載してもよい。また、異なる場所で搭載された搬送物の搬送先は同じであってもよく、異なっていてもよい。このようにすることで、タスクを効率よく実行することができる。
このような場合、移動ロボット20の収容スペースについて、使用状況又は空き状況を示す収容情報を更新するようにしてもよい。つまり、上位管理装置10が空き状況を示す収容情報を管理して、移動ロボット20を制御してもよい。例えば、搬送物の搭載又は受取が完了すると、収容情報が更新される。搬送タスクが入力されると、上位管理装置10は、収容情報を参照して、搬送物を搭載可能な空きがある移動ロボット20を受け取りに向かわせる。このようにすることで、1つの移動ロボット20が、同時に複数の搬送タスクを実行することや、2つ以上の移動ロボット20が搬送タスクを分担して実行することが可能になる。例えば、移動ロボット20の収容スペースにセンサを設置して空き状況を検出しても良い。また、搬送物毎にその容量や重さが予め登録されていてもよい。
バッファメモリ13は、演算処理部11における処理において生成される中間情報を蓄積するメモリである。通信部14は、システム1が用いられる施設に設けられる複数の環境カメラ300及び少なくとも1台の移動ロボット20と通信するための通信インタフェースである。通信部14は、有線通信と無線通信の両方の通信を行うことができる。例えば、通信部14は、それぞれの移動ロボット20に対して、その移動ロボット20の制御に必要な制御信号を送信する。また、通信部14は、移動ロボット20や環境カメラ300で収集された情報を受信する。
移動ロボット20は、演算処理部21、記憶部22、通信部23、近接センサ(例えば、距離センサ群24)、カメラ25、駆動部26、表示部27、操作受付部28を有する。なお、図2では、移動ロボット20に備えられている代表的な処理ブロックのみを示したが、移動ロボット20には図示していない他の処理ブロックも多く含まれる。
通信部23は、上位管理装置10の通信部14と通信を行うための通信インタフェースである。通信部23は、例えば、無線信号を用いて通信部14と通信を行う。距離センサ群24は、例えば、近接センサであり、移動ロボット20の周囲に存在する物又は人との距離を示す近接物距離情報を出力する。カメラ25は、例えば、移動ロボット20の周囲の状況を把握するための画像を撮影する。また、カメラ25は、例えば、施設の天井等に設けられる位置マーカーを撮影することもできる。この位置マーカーを用いて移動ロボット20に自機の位置を把握させてもよい。
駆動部26は、移動ロボット20に備え付けられている駆動輪を駆動する。なお、駆動部26は、駆動輪やその駆動モータの回転回数を検出するエンコーダなどを有していてもよい。エンコーダの出力に応じて、自機位置(現在位置)が推定されていても良い。移動ロボット20は、自身の現在位置を検出して、上位管理装置10に送信する。
表示部27及び操作受付部28はタッチパネルディスプレイにより実現される。表示部27は、操作受付部28となるユーザーインタフェース画面を表示する。また、表示部27には、移動ロボット20の行き先や移動ロボット20の状態を示す情報を表示させても構わない。操作受付部28は、ユーザからの操作を受け付ける。操作受付部28は、表示部27に表示されるユーザーインタフェース画面に加えて、移動ロボット20に設けられる各種スイッチを含む。
演算処理部21は、移動ロボット20の制御に用いる演算を行う。演算処理部21は、例えば、コンピュータの中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)等のプログラムを実行可能な装置として実装可能である。そして、各種機能はプログラムにより実現することもできる。演算処理部21は、移動命令抽出部211、駆動制御部212、属性情報取得部214を有する。なお、図2では、演算処理部21が有する代表的な処理ブロックのみを示したが、図示しない処理ブロックも含まれる。演算処理部21は、通過ポイント間の経路を経路探索しても良い。
移動命令抽出部211は、上位管理装置10から与えられた制御信号から移動命令を抽出する。例えば、移動命令は、次の通過ポイントに関する情報を含んでいる。例えば、制御信号は、通過ポイントの座標や、通過ポイントの通過順に関する情報を含んでいてもよい。そして、移動命令抽出部211が、これらの情報を移動命令として抽出する。
さらに、移動命令は、次の通過ポイントへの移動が可能になったことを示す情報を含んでいてもよい。通路幅が狭いと、移動ロボット20がすれ違うことできない場合がある。また、一時的に通路を通行できない場合がある。このような場合、制御信号は、停止すべき場所の手前の通過ポイントで、移動ロボット20を停止させる命令を含んでいる。そして、他の移動ロボット20が通過した後や通行可能となった後に、上位管理装置10が移動ロボット20に移動可能なことになったことを知らせる制御信号を出力する。これにより、一時的に停止していた移動ロボット20が移動を再開する。
駆動制御部212は、移動命令抽出部211から与えられた移動命令に基づいて、移動ロボット20を移動させるように、駆動部26を制御する。例えば、駆動部26は、駆動制御部212からの制御指令値に応じて回転する駆動輪を有している。移動命令抽出部211は、上位管理装置10から受信した通過ポイントに向かって移動ロボット20が移動するように、移動命令を抽出する。そして、駆動部26が駆動輪を回転駆動する。移動ロボット20は、次の通過ポイントに向かって自律移動する。このようにすることで、通過ポイントを順番に通過して、搬送先に到着する。また、移動ロボット20は、自機位置を推定して、通過ポイントを通過したことを示す信号を上位管理装置10に送信しても良い。これにより、上位管理装置10が、各移動ロボット20の現在位置や搬送状況を管理することができる。
属性情報取得部214は、属性情報取得部114と同様に、人の属性情報を取得する。属性情報取得部214は、移動ロボット20のカメラ25により取得された画像に基づいて、移動ロボット20の周辺にいる人の属性情報を取得する。なお、以下の説明では、主に上位管理装置10の属性情報取得部114が単独で属性情報を取得する処理を行っているとして説明するが、移動ロボット20の属性情報取得部214が属性情報を取得する処理を行ってもよい。あるいは、属性情報取得部114及び属性情報取得部214が協働又は分担して属性情報を取得する処理を行ってもよい。また、属性情報取得部114、及び属性情報取得部214の少なくとも一方は設けられていなくてもよい。
記憶部22には、フロアマップ221とロボット制御パラメータ222とが格納される。図2に示したのは、記憶部22に格納される情報の一部で有り、図2に示したフロアマップ221とロボット制御パラメータ222以外の情報も含まれる。フロアマップ221は、移動ロボット20を移動させる施設の地図情報である。このフロアマップ221は、例えば、上位管理装置10のフロアマップ121をダウンロードしたモノである。なお、フロアマップ221は、予め作成されたものであってもよい。また、フロアマップ221は、施設全体の地図情報ではなく、移動予定の領域を部分的に含む地図情報であってもよい。
ロボット制御パラメータ222は、移動ロボット20を動作させるためのパラメータである。ロボット制御パラメータ222には、例えば、周辺物体との距離閾値が含まれる。さらに、ロボット制御パラメータ222は、移動ロボットの動作強度の上限値を設定する設定部となる。具体的には、ロボット制御パラメータ222には、移動ロボット20の速度上限値が含まれている。あるいは、移動ロボット20がロボットアームを有する場合、動作強度はロボットアームの動作速度であってもよい。
駆動制御部212は、ロボット制御パラメータ222を参照して、距離センサ群24から得られた距離情報が示す距離が距離閾値を下回ったことに応じて動作を停止或いは減速をする。駆動制御部212は、速度上限値以下の速度で走行するように、駆動部26を制御する。駆動制御部212は、速度上限値以上の速度で移動ロボット20が移動しないように、駆動輪の回転速度を制限する。
属性情報224は、属性情報124と同様の情報であり、属性情報取得部214又は属性情報取得部114で取得されている。属性情報224は、移動ロボット20の進行方向前方にある走行エリアに存在する人の属性情報である。したがって、属性情報224は、属性情報124のうちの移動ロボット20の近傍にいる一部の人のみの属性情報であってもよい。
(移動ロボット20の構成)
ここで、移動ロボット20の外観について説明する。図3は、移動ロボット20の概略図を示す。図3に示す移動ロボット20は、移動ロボット20の態様の1つであり、他の形態であってもよい。なお、図3では、x方向が移動ロボット20の前進方向及び後進方向、y方向が移動ロボット20の左右方向であり、z方向が移動ロボット20の高さ方向である。
移動ロボット20は、本体部290と、台車部260とを備えている。台車部260の上に、本体部290が搭載されている。本体部290と、台車部260とそれぞれ直方体状の筐体を有しており、この筐体内部に各構成要素が搭載されている。例えば、台車部260の内部には駆動部26が収容されている。
本体部290には、収容スペースとなる収納庫291と、収納庫291を密封する扉292とが設けられている。収納庫291には、複数段の棚が設けられており、段毎に空き状況が管理される。例えば、各段に重量センサ等の各種センサを配置することで、空き状況を更新することができる。移動ロボット20は、収納庫291に収納された搬送物を上位管理装置10から指示された目的地まで自律移動により搬送する。本体部290は図示しない制御ボックスなどを筐体内に搭載していても良い。また、扉292は電子キーなどで施錠可能となっていても良い。搬送先に到着するとユーザU2が電子キーで扉292を開錠する。あるいは、搬送先に到着した場合、自動で扉292が開錠してもよい。
図3に示すように、移動ロボット20の外装には、距離センサ群24として前後距離センサ241及び左右距離センサ242が設けられる。移動ロボット20は、前後距離センサ241により移動ロボット20の前後方向の周辺物体の距離を計測する。また、移動ロボット20は、左右距離センサ242により移動ロボット20の左右方向の周辺物体の距離を計測する。
例えば、前後距離センサ241は、本体部290の筐体の前面及び後面にそれぞれ配置される。左右距離センサ242は、本体部290の筐体の左側面及び右側面にそれぞれ配置される。前後距離センサ241及び左右距離センサ242は例えば、超音波距離センサやレーザレンジファインダである。周辺物体までの距離を検出する。前後距離センサ241又は左右距離センサ242で検出された周辺物体までの距離が、距離閾値以下となった場合、移動ロボット20が減速または停止する。
駆動部26には、駆動輪261及びキャスタ262が設けられる。駆動輪261は移動ロボット20を前後左右に移動させるための車輪である。キャスタ262は、駆動力は与えられず、駆動輪261に追従して転がる従動輪である。駆動部26は、図示しない駆動モータを有しており、駆動輪261を駆動する。
例えば、駆動部26は、筐体内に、それぞれが走行面に接地する2つの駆動輪261と2つのキャスタ262を支持している。2つの駆動輪261は、互いに回転軸芯が一致するように配設されている。それぞれの駆動輪261は、不図示のモータによって独立して回転駆動される。駆動輪261は、図2の駆動制御部212からの制御指令値に応じて回転する。キャスタ262は、従動輪であり、駆動部26から鉛直方向に延びる旋回軸が車輪の回転軸から離れて車輪を軸支するように設けられており、駆動部26の移動方向に倣うように追従する。
移動ロボット20は、例えば、2つの駆動輪261が同じ方向に同じ回転速度で回転されれば直進し、逆方向に同じ回転速度で回転されれば2つの駆動輪261のほぼ中央を通る鉛直軸周りに旋回する。また、2つの駆動輪261を同じ方向と異なる回転速度で回転させることで、左右に曲がりながら進むことができる。例えば、左の駆動輪261の回転速度を右の駆動輪261の回転速度より高くすることで、右折することができる。反対に、右の駆動輪261の回転速度を左の駆動輪261の回転速度より高くすることで、左折することができる。すなわち、移動ロボット20は、2つの駆動輪261の回転方向、回転速度がそれぞれ制御されることにより、任意の方向へ並進、旋回、右左折等することができる。
また、移動ロボット20では、本体部290の上面に表示部27、操作インタフェース281が設けられる。表示部27には、操作インタフェース281が表示される。ユーザが表示部27に表示された操作インタフェース281をタッチ操作することで、操作受付部28がユーザからの指示入力を受け付けることができる。また、非常停止ボタン282が表示部27の上面に設けられる。非常停止ボタン282及び操作インタフェース281が操作受付部28として機能する
表示部27は、例えば液晶パネルであり、キャラクターの顔をイラストで表示したり、移動ロボット20に関する情報をテキストやアイコンで呈示したりする。表示部27にキャラクターの顔を表示すれば、表示部27が擬似的な顔部であるかの印象を周囲の観察者に与えることができる。移動ロボット20に搭載されている表示部27等をユーザ端末400として用いることも可能である。
本体部290の前面には、カメラ25が設置されている。ここでは、2つのカメラ25がステレオカメラとして機能する。つまり、同じ画角を有する2つのカメラ25が互いに水平方向に離間して配置されている。それぞれのカメラ25で撮像された画像を画像データとして出力する。2つのカメラ25の画像データに基づいて、被写体までの距離や被写体の大きさを算出することが可能である。演算処理部21は、カメラ25の画像を解析することで、移動方向前方に人や障害物などを検知することができる。進行方向前方に人や障害物などがいる場合、移動ロボット20は、それらを回避しながら、経路に沿って移動する。また、カメラ25の画像データは、上位管理装置10に送信される。
移動ロボット20は、カメラ25が出力する画像データや、前後距離センサ241及び左右距離センサ242が出力する検出信号を解析することにより、周辺物体を認識したり、自機の位置を同定したりする。カメラ25は、移動ロボット20の進行方向前方を撮像する。移動ロボット20は、図示するように、カメラ25が設置されている側を自機の前方とする。すなわち、通常の移動時においては矢印で示すように、自機の前方が進行方向となる。
(属性情報)
次に、図2の属性情報取得部114で取得される属性情報124について説明する。属性情報は、施設内にいる人の属性を示す情報である。施設内には、施設職員、施設利用者、訪問者等の不特定多数の人が利用する。施設職員は、医師、看護師、介護士、薬剤師、技師、理学療法士などである。また、IT部門スタッフなどの医療関係者以外の施設職員もいる。利用者は、入院患者、通院患者などである。さらに、入院患者の面会者、通院患者の付き添い者も施設を利用する。訪問者は、機器、備品、薬品などの納入業者などである。
病院などの医療福祉施設では、障害者などの非健常者の利用も多い。例えば、車椅子、松葉づえ、歩行器、手すり、歩行車、杖等を使って歩行する人も多い。さらには、点滴スタンドとともに歩行する人もいる。このような歩行困難者は、健常者に比べて歩行速度も遅い。また、高齢者や子どもも歩行速度が遅いことがある。従って、歩行困難者等に移動ロボット20が近づいたとしても、歩行困難者等がとっさに回避することできない場合もある。
よって、本実施の形態では、属性情報取得部114が移動ロボット20の周辺に存在する人の属性情報を取得している。ロボット制御部111が、属性情報に応じて、移動ロボット20の速度上限値を可変にしている。例えば、松葉杖を使用して歩行する歩行困難者が移動ロボット20の近辺にいる場合、移動ロボット20速度上限値を低くする。このようにすることで、移動ロボット20が、歩行困難者が安心して移動ロボット20の近くを移動することができる。
具体的には、環境カメラ300やロボットのカメラ25が移動ロボット20の移動方向前方にある走行エリアの画像を撮像する。そして、属性情報取得部114がカメラ25や環境カメラ300の画像データに基づいて、走行エリアに存在する人物の属性情報を取得する。例えば、属性情報取得部114が画像解析により、画像内の人物を検出する。そして、属性情報取得部114が画像内に存在する人が器具を使用しているか否かを判定する。属性情報取得部114が歩行器、松葉杖、杖等の歩行補助具を画像解析による特定する。また、属性情報取得部114が車椅子や点滴スタンドなどを特定する。属性情報取得部114が属性情報をそれぞれ取得することができる。さらに、使用している器具に応じて、速度上限値を決定しても良い。
属性情報は、医療関係者か否かを示す情報を含んでいてもよい。属性情報取得部114が、人物を検出した場合は、その人物が医療関係者か否かを推定する。あるいは、医療関係者に近距離無線通信用の非接触ICチップを携帯させれば、処理負荷の高い物体検出を省略できる可能性がある。
例えば、医療関係者は通常ユニフォームを着ているため、画像解析により容易に判別することができる。医療関係者は、医師、看護師、介護士、薬剤師、理学療法士等の職員である可能性が高いため、通常の歩行速度で歩行できる可能性が高い。施設に勤務する医療関係者は、移動ロボット20の動作について熟知している。医療関係者である場合は、ロボット制御部111が高い速度上限値を維持する。あるいは、医療関係者である職員が装着している名札を検出した場合、属性情報取得部114が名札を有する人を医療関係者と判別する。医療関係者が所持する聴診器などの医療機器を検出した場合、属性情報取得部114が医療機器を所持する人を医療関係者と判別する。これらの場合も、ロボット制御部111が、高い速度上限値を維持する。
人が、医療関係者以外の一般利用者である場合、ロボット制御部111が、速度上限値を下げる。また、医療関係者以外の一般利用者は、移動ロボット20の動作についての知識が無いため、とっさに移動ロボット20に接近しまうことがある。よって、一般利用者の近くを移動する移動ロボット20については、ロボット制御部111が低い速度上限値を設定する。これにより、安全かつ効率良くタスクを実行することができる。
また、属性情報が、年齢に関する情報を含んでいる。例えば、一般利用者である場合、その年齢に応じて、速度上限値を可変としても良い。属性情報取得部114は、一般利用者の年齢を推定する。そして、属性情報取得部114は、一般利用者の年齢に応じて、さらに制限速度を下げてもよい。属性情報取得部114は、年齢に応じて、幼児、児童、未成年、高齢者、成人等を判別してもよい。例えば、高齢者や幼児がいる場合、速度上限値をさらに下げる。つまり、年齢に応じて、人を分類して、高齢者や幼児がいる場合のみ、速度上限値をさらに下げる。
また、属性情報が、健常者、又は非健常者であるかの情報を含んでいてもよい。走行エリアに存在する人が、杖、松葉づえ、歩行器、ギブス、点滴スタンド、車椅子等を利用している場合、速度上限値を更に下げる。属性情報取得部114は、画像解析により歩行補助器具や車椅子を使用している人を検出した場合、その人を歩行困難者とする。そして、ロボット制御部111が、速度上限値を最も低くする。また、特定の機器や人物を検出した場合には、移動ロボット20の速度上限値を0としてもよい。つまり、特定の機器や人物を検出した場合には、移動ロボット20が一時停止しても良い。
このように、走行エリアに存在する人物の属性情報に応じて、ロボット制御部111が速度上限値を設定する。そして、上位管理装置10が、速度上限値をその移動ロボット20に送信する。送信された速度上限値は、ロボット制御パラメータ222に格納される。移動ロボット20は、速度上限値以下の速度で走行する。例えば、移動ロボット20が、歩行困難者の近傍では、速度上限値以下の速度で移動するように、駆動制御部212が駆動輪261の回転速度を制御する。このようにすることで、より安全性を高めることができるとともに、効率的なタスク処理が可能となる。医療福祉施設内の人の状況に見合った効率的な制御が可能となる。
ロボット制御部111が、属性情報に応じて速度上限値を多段階に設定している。医療関係者のみしかいない場合では、高速モードとなる。高速モードでは、例えば、速度上限値が3kmとする。杖、松葉づえ、ギブス、点滴スタンド、車椅子を利用する歩行困難者が一人でもいる場合は、低速モードとなる。また、幼児、高齢者が一人でもいる場合、低速モードとなる。低速モードでは、例えば、時速0.5km程度となる。一般利用者がいるが、歩行困難者、老人、幼児が一人もいない場合、中速モードとなる。中速モードでは時速1km程度となる。もちろん、本実施形態は、上記の段階設定や速度上限値に限られるものでない。
また、施設内の領域毎に、速度上限値が可変となっていても良い。予め施設を複数の領域に分けておいて、それぞれの領域毎に速度上限値を設定しても良い。例えば、フロアマップ121、221に速度上限値に関する情報が含まれていても良い。医療関係者しか出入りしない職員専用領域では速度上限値が高くなり、医療関係者以外の一般利用者が存在する領域では、速度上限値が低くなっていても良い。具体的には、施設の入口や受付周辺の一般者開放領域では速度上限値が低く設定される。また、医療関係者がIDを提示することで入室できる領域などを、職員専用領域とすればよい。
また、複数の環境カメラ300や複数の移動ロボット20のカメラ25の画像を収集することで、フロアマップ121、221に含まれる速度上限値が随時更新されていても良い。たとえば、歩行困難者、高齢者、子どもが検出された検出地点では、フロアマップ上において、検出地点とその周辺の速度上限値を下げれば良い。そして、歩行困難者、高齢者、子どもが移動していなくなった場合、フロアマップ上の速度上限値の設定を戻せば良い。上位管理装置10は、速度上限値の情報を含むフロアマップを移動ロボット20に送信する。上位管理装置10は、移動ロボット20の近傍のフロアマップを部分的に送信する。移動ロボット20は、フロアマップ221から速度上限値を読み取れば良い。
属性情報取得部114の処理の少なくとも一部は環境カメラ300や移動ロボット20で行われていてもよい。例えば、環境カメラ300や移動ロボット20に搭載されたプロセッサが画像解析を行って、人の属性を判別しても良い。そして、上位管理装置10が、環境カメラ300や移動ロボット20から属性情報を受信してもよい。
(実施例1)
図4は、属性情報を取得する実施例1を説明するための図である。図4では、移動ロボット20に搭載されたカメラ25の画像に基づいて、属性情報が求められている。移動ロボット20が通過ポイントM1から通過ポイントM2までの経路Rに沿って移動しているとする。移動方向前方の走行エリアAには、人P1と人P2が存在する。なお、走行エリアAは、移動ロボット20の前方であって、移動ロボット20から所定の距離までのエリアとなっている。
カメラ25は、移動方向前方の走行エリアAを撮像する。したがって、カメラ25の画像には、人P1と人P2が含まれている。上位管理装置10がカメラ25の画像データを受信する。属性情報取得部114が、カメラ25の画像を解析することで、人P1及び人P2の属性情報を取得する。例えば、人P2が歩行補助具を使用している場合、最も低い速度上限値を設定する。走行エリアAにいる人P1、人P2が全て医療関係者である場合、最も高い速度上限値を設定する。
なお、実施例1では、移動ロボット20が、単独で速度上限値を設定することができる。この場合、移動ロボット20内の属性情報取得部214が属性情報を取得する。カメラ25は、移動ロボット20の移動方向前方の画像を撮像している。演算処理部21が、カメラ25の画像を解析することで、属性情報取得部214が走行エリアに存在する人物の属性情報を取得しても良い。
(実施例2)
図5は、属性情報を取得する実施例2を説明するための図である。実施例2では、移動ロボット20が通過ポイントM1から通過ポイントM2までの経路Rに沿って移動しているとする。より具体的には、移動ロボット20が経路Rに沿って曲がり角を右折する。
よって、施設に設置された環境カメラ300の画像に基づいて、属性情報取得部114が人P1、人P2の属性情報を取得している。例えば、交差点や曲がり角では、移動方向前方の走行エリアAにカメラ25の死角ができてしまう。従って、実施例2では曲がり角に設置された環境カメラ300の画像に基づいて、属性情報取得部114が属性情報を取得している。このようにすることで、移動ロボット20が曲がり角に到達する前に、速度上限値を設定することが可能になる。
例えば、上位管理装置10が環境カメラ300の画像データを受信する。属性情報取得部114が、環境カメラ300の画像を解析することで、走行エリアAにいる人P1の属性情報を取得する。例えば、人P1が歩行補助具を使用している場合、低速モードとなる。環境カメラ300の画像に含まれる人P1が医療関係者である場合、高速モードとなる。もちろん、実施例2においても、移動ロボット20のカメラ25の画像を用いて、属性情報を判別しても良い。
移動ロボット20の属性情報取得部214が環境カメラ300の画像データに対して画像処理を損なうことで、属性情報を生成しても良い。この場合、環境カメラの画像データが移動ロボット20に送信される。
(実施例3)
図6は、属性情報を取得する実施例3を説明するための図である。実施例3では、図5の構成に加えて、移動ロボット20Aが反対方向から経路RAに沿って曲がり角を左折する例が示されている。また、走行エリアAには人P3が存在している。実施例3では、環境カメラ300と、移動ロボット20のカメラ25と、移動ロボット20Aのカメラ25Aの画像に基づいて、属性情報取得部114が人P1~P3の属性情報をそれぞれ取得している。つまり、走行エリアAを複数の方向から撮像した画像に基づいて、属性情報取得部114が属性情報を取得している。
図6では、走行エリアAには人P1~人P3が存在している。環境カメラ300と人P3との間には、人P2がいる。したがって、環境カメラ300は、人P3を部分的にしか撮像できないおそれがある。人P3が部分的にしか撮像されない場合、画像解析による属性の判別が困難になる。そこで、本実施の形態では、移動ロボット20Aのカメラ25Aの画像に基づいて、属性情報取得部114が属性情報を取得している。
このようにすることで、走行エリアAに存在する全ての人P1~P3の属性を精度良く判別することができる。換言すると、反対方向から走行エリアAを移動する移動ロボット20Aがいない場合、人P3の画像を撮像することができない。このように、撮像方向の異なる複数のカメラを用いることで、画像解析処理による属性の判別精度を向上することができる。
なお、移動ロボット20Aのカメラ25Aで撮像した画像から属性情報を取得しても良い。そして、移動ロボット20Aは、属性情報を人P3の位置情報とともに直接移動ロボット20に送信しても良い。もちろん、移動ロボット20Aが属性情報は上位管理装置10に送信してもよい。そして、移動ロボット20の現在位置を管理する上位管理装置10が、移動ロボット20に人P3の属性情報を送信しても良い。
例えば、人P1、人P2が医療関係者であり、人P3が歩行困難者である場合、ロボット制御部111が速度上限値を最も低く設定する。このように複数のカメラを用いることで、死角を減らすことができる。よって、人の属性情報の判別精度が高くなる。よって、より安全かつ効率良く移動ロボット20が搬送タスクを実行することができる。
図7は、本実施の形態にかかる制御方法を示すフローチャートである。図7は、搬送依頼に応じたルート計画後の処理を示している。つまり、図7は、上位管理装置10か移動ロボット20が移動中の処理を示している。
まず、属性情報取得部114が属性情報を取得する(S701)。例えば、環境カメラ300及びカメラ25が進行方向前方にある走行エリアを撮像する。上位管理装置10が、環境カメラ300及びカメラ25からの画像を受信する。上位管理装置10は、画像に基づいて、走行エリアに存在する人の属性情報を取得する。
次に、演算処理部11が属性情報に基づいて、移動ロボット20の動作の上限値を設定する(S702)。例えば、医療従事者以外の一般利用者が走行エリアにいる場合、演算処理部11が速度上限値を下げる。また、一般利用者が歩行困難者である場合、演算処理部11が速度上限値をさらに下げる。
そして、設定された上限値に基づいて、ロボット制御部111がロボット制御を行う(S703)。つまり、速度上限値が更新された場合、上位管理装置10が移動ロボット20に速度上限値を送信する。移動ロボット20は、速度上限値以下の移動速度で移動する。
このようにすることで、適切に移動ロボットを制御することができる。例えば、走行エリアに、歩行困難者、高齢者、又は幼児がいる場合、移動ロボット20が低速モードで移動する。また、走行エリアに医療従事者しかいない場合、移動ロボット20が高速モードで移動する。よって、安全かつ効率的にタスクを処理することができる。
また、上述した上位管理装置10、又は移動ロボット20等における処理の一部又は全部は、コンピュータプログラムとして実現可能である。このようなプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の実施の形態は病院内を搬送ロボットが自律移動するシステムについて説明したが、上述のシステムは、ホテル、レストラン、オフィスビル、イベント会場または複合施設において所定の物品を荷物として搬送できる。
1 システム
10 上位管理装置
11 演算処理部
12 記憶部
13 バッファメモリ
14 通信部
20 移動ロボット
21 演算処理部
22 記憶部
23 通信部
24 距離センサ群
25 カメラ
26 駆動部
27 表示部
28 操作受付部
111 ロボット制御部
114 属性情報取得部
115 ルート計画部
121 フロアマップ
122 ロボット制御パラメータ
123 ロボット情報
125 ルート計画情報
211 移動命令抽出部
212 駆動制御部
222 ロボット制御パラメータ
221 フロアマップ
241 前後距離センサ
242 左右距離センサ
260 台車部
261 駆動輪
262 キャスタ
281 操作インタフェース
290 本体部
291 収納庫
292 扉
400 ユーザ端末
610 通信ユニット
A 走行エリア
M1 通過ポイント
M2 通過ポイント
R 経路

Claims (12)

  1. 医療福祉関連施設内を自律移動可能な移動ロボットを制御するロボット制御システムであって、
    前記移動ロボットの進行方向前方の走行エリアに存在する人の属性情報を取得し、
    前記属性情報に応じて、前記移動ロボットの動作強度の上限値を設定し、
    前記上限値に応じて、前記移動ロボットの動作を制御し、
    前記動作強度の上限値が前記移動ロボットの移動速度の速度上限値であり、
    前記走行エリアをカメラによって撮像し、
    前記カメラの画像を解析することで、前記属性情報が取得され
    前記画像の解析結果に基づいて前記人がユニフォームを着ているか否かを判定し、ユニフォームを着ている人を医療関係者とし、前記ユニフォームを着ていない人を一般利用者であるとして前記属性情報が取得され、
    前記一般利用者の年齢を推定することで、前記一般利用者の属性情報が高齢者又は子どもであるか否かを分類し、
    前記画像の解析結果に基づいて前記一般利用者が杖、松葉杖、歩行器、ギブス、点滴スタンド、又は車椅子を使用しているか否かを判定し、前記一般利用者が杖、松葉杖、歩行器、ギブス、点滴スタンド、又は車椅子を使用している場合に、前記一般利用者が歩行困難者であるとして属性情報が取得され、
    前記走行エリアに前記医療関係者しかいない場合、高速モードとして、第1の速度上限値を設定し、
    前記走行エリアに前記歩行困難者、子ども、又は高齢者が1人でもいる場合、低速モードとして、前記第1の速度上限値よりも低い第2の速度上限値を設定し、
    前記走行エリアにいる一般利用者が前記歩行困難者、子ども、又は高齢者でない場合、中速モードとして、第1の速度上限値よりも小さく、かつ第2の速度上限値よりも大きい第3の速度上限値を設定する、
    ロボット制御システム。
  2. 前記カメラが前記医療福祉関連施設内に設けられている環境カメラである、請求項に記載のロボット制御システム。
  3. 前記カメラが、前記移動ロボットに搭載されているロボットカメラである、請求項に記載のロボット制御システム。
  4. 前記医療福祉関連施設内に設けられている環境カメラをさらに備え、
    前記環境カメラは、前記ロボットカメラの死角となる箇所を撮像し、
    前記環境カメラの画像を解析することで、前記人の属性情報が取得される請求項3に記載のロボット制御システム。
  5. 医療福祉関連施設内を自律移動可能な移動ロボットを制御するロボット制御方法であって、
    前記移動ロボットの進行方向前方の走行エリアに存在する人の属性情報を取得し、
    前記属性情報に応じて、前記移動ロボットの動作強度の上限値を設定し、
    前記上限値に応じて、前記移動ロボットの動作を制御し、
    前記動作強度の上限値が前記移動ロボットの移動速度の速度上限値であり、
    前記走行エリアをカメラによって撮像し、
    前記カメラの画像を解析することで、前記属性情報が取得され
    前記画像の解析結果に基づいて前記人がユニフォームを着ているか否かを判定し、ユニフォームを着ている人を医療関係者とし、前記ユニフォームを着ていない人を一般利用者であるとして前記属性情報が取得され、
    前記一般利用者の年齢を推定することで、前記一般利用者の属性情報が高齢者又は子どもであるか否かを分類し、
    前記画像の解析結果に基づいて前記一般利用者が杖、松葉杖、歩行器、ギブス、点滴スタンド、又は車椅子を使用しているか否かを判定し、前記一般利用者が杖、松葉杖、歩行器、ギブス、点滴スタンド、又は車椅子を使用している場合に、前記一般利用者が歩行困難者であるとして属性情報が取得され、
    前記走行エリアに前記医療関係者しかいない場合、高速モードとして、第1の速度上限値を設定し、
    前記走行エリアに前記歩行困難者、子ども、又は高齢者が1人でもいる場合、低速モードとして、前記第1の速度上限値よりも低い第2の速度上限値を設定し、
    前記走行エリアにいる一般利用者が前記歩行困難者、子ども、又は高齢者でない場合、中速モードとして、第1の速度上限値よりも小さく、かつ第2の速度上限値よりも大きい第3の速度上限値を設定する、
    ロボット制御方法。
  6. 前記カメラが前記医療福祉関連施設内に設けられている環境カメラである、請求項に記載のロボット制御方法。
  7. 前記カメラが、前記移動ロボットに搭載されているロボットカメラである、請求項に記載のロボット制御方法。
  8. 前記医療福祉関連施設内に環境カメラが設けられており、
    前記環境カメラは、前記ロボットカメラの死角となる箇所を撮像し、
    前記環境カメラの画像を解析することで、前記人の属性情報が取得される請求項7に記載のロボット制御方法。
  9. 医療福祉関連施設内を自律移動可能な移動ロボットを制御するロボット制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記ロボット制御方法は、
    前記移動ロボットの進行方向前方の走行エリアに存在する人の属性情報を取得し、
    前記属性情報に応じて、前記移動ロボットの動作強度の上限値を設定し、
    前記上限値に応じて、前記移動ロボットの動作を制御し、
    前記動作強度の上限値が前記移動ロボットの移動速度の上限値であり、
    前記走行エリアをカメラによって撮像し、
    前記カメラの画像を解析することで、前記属性情報が取得され
    前記画像の解析結果に基づいて前記人がユニフォームを着ているか否かを判定し、ユニフォームを着ている人を医療関係者とし、前記ユニフォームを着ていない人を一般利用者であるとして前記属性情報が取得され、
    前記一般利用者の年齢を推定することで、前記一般利用者の属性情報が高齢者又は子どもであるか否かを分類し、
    前記画像の解析結果に基づいて前記一般利用者が杖、松葉杖、歩行器、ギブス、点滴スタンド、又は車椅子を使用しているか否かを判定し、前記一般利用者が杖、松葉杖、歩行器、ギブス、点滴スタンド、又は車椅子を使用している場合に、前記一般利用者が歩行困難者であるとして属性情報が取得され、
    前記走行エリアに前記医療関係者しかいない場合、高速モードとして、第1の速度上限値を設定し、
    前記走行エリアに前記歩行困難者、子ども、又は高齢者が1人でもいる場合、低速モードとして、前記第1の速度上限値よりも低い第2の速度上限値を設定し、
    前記走行エリアにいる一般利用者が前記歩行困難者、子ども、又は高齢者でない場合、中速モードとして、第1の速度上限値よりも小さく、かつ第2の速度上限値よりも大きい第3の速度上限値を設定する、
    プログラム。
  10. 前記カメラが前記医療福祉関連施設内に設けられている環境カメラである、請求項に記載のプログラム。
  11. 前記カメラが、前記移動ロボットに搭載されているロボットカメラである、請求項に記載のプログラム。
  12. 前記医療福祉関連施設内に環境カメラが設けられており、
    前記環境カメラは、前記ロボットカメラの死角となる箇所を撮像し、
    前記環境カメラの画像を解析することで、前記人の属性情報が取得される請求項11に記載のプログラム。
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