JP7504147B2 - 無人フォークリフトの初期設定方法、調整用パレット、無人フォークリフトの調整システム - Google Patents

無人フォークリフトの初期設定方法、調整用パレット、無人フォークリフトの調整システム Download PDF

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Description

本開示は、無人フォークリフトの初期設定方法、調整用パレット、無人フォークリフトの調整システムに関する。
特許文献1には、一対のフォ-クに、リ-チ方向パレットずれ検出装置と、左右方向パレットずれ検出装置とを設け、フォ-ク上のパレットの前後方向と左右方向のずれ及び回転ずれを検出可能にした無人フォ-クリフトの構成が開示されている。このような構成では、パレットをピックアップする場合、保持したパレットをラック等に降ろす場合、パレットを保持した状態で無人フォークリフトが走行している場合等に、フォークに対するパレットのずれを検出する。
特開平9-12297号公報
ところで、無人フォークリフトは、予め設定された動作プログラムに基づいて、倉庫や工場等の施設内を走行し、所定の位置に設定されるパレット載置部に対し、パレットの荷取り動作、荷下ろし動作を実行する。無人フォークリフトを新たに施設に導入する場合、無人フォークリフトの移動経路、パレット載置部の位置座標等の初期設定情報を、動作プログラムに設定する必要がある。無人フォークリフトの移動経路、パレット載置部の位置座標等の情報は、施設や、施設内に設置されるラック等の設計データに基づいて取得される。
しかしながら、例えば、施設内に設置されるラックは、ラック自体の組み付け精度、ラックの据え付け精度等に起因して、設計データに対して位置ずれが生じることがある。このため、無人フォークリフトの新規導入時には、無人フォークリフトの正式稼働に先立ち、予め設定された動作プログラムに基づいて、無人フォークリフトを作動させる試験走行が行われる。この試験走行では、無人フォークリフトで実際にパレットをラックのパレット載置部に荷下ろしする。荷下ろしされたパレットの実際の置き位置と、パレット載置部に対する位置ずれ量を作業員が計測し、計測した位置ずれ量に基づき、動作プログラム中のパレット載置部の位置座標等の情報を補正する必要がある。このため、荷下ろしされたパレットの位置ずれ量の計測に手間が掛かり、無人フォークリフトの導入に、時間、及びコストが掛かってしまう。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、無人フォークリフトの導入を容易に行い、正式稼働前の試験走行に要する時間、及びコストを抑えることができる無人フォークリフトの初期設定方法、調整用パレット、無人フォークリフトの調整システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る無人フォークリフトの初期設定方法は、ラック構造物を備えた施設に無人フォークリフトを導入する際の初期設定方法であって、予め設定された動作プログラムに基づいて、前記無人フォークリフトにより、前記ラック構造物のパレット載置部に調整用パレットを載置するステップと、前記調整用パレットが備える位置情報取得部により、前記調整用パレットと前記ラック構造物との相対位置情報を取得するステップと、前記相対位置情報に基づいて、前記ラック構造物に載置される前記調整用パレットの前記パレット載置部に対するずれ量を算出するステップと、を含む。
本開示に係る調整用パレットは、上記したような無人フォークリフトの初期設定方法で用いられる調整用パレットであって、前記無人フォークリフトのフォークで支持可能、かつラック構造物上に載置可能なパレット本体と、前記パレット本体に設けられ、前記調整用パレットが載置される前記ラック構造物との相対位置情報を取得する前記位置情報取得部と、を備える。
本開示に係る無人フォークリフトの調整システムは、上記したような調整用パレットと、前記位置情報取得部で取得される前記相対位置情報に基づき、前記ラック構造物に載置される前記調整用パレットの前記パレット載置部に対するずれ量を算出する算出部と、を備える。
本開示の無人フォークリフトの初期設定方法、調整用パレット、無人フォークリフトの調整システムによれば、無人フォークリフトの導入を容易に行い、正式稼働前の試験走行に要する時間、及びコストを抑えることができる。
本開示の実施形態に係る無人フォークリフトの初期設定方法、調整用パレット、無人フォークリフトの調整システムが適用される施設の無人搬送フォークリフトシステムの概略構成を示す平面図である。 上記施設内に設置されるラック設備の側面図である。 上記ラック設備の平面図である。 本開示の第一実施形態に係る無人フォークリフトの調整システムの構成を示す平面図である。 上記無人フォークリフトの調整システムを構成する調整用パレットを示す平面図である。 図5のI-I矢視断面図である。 上記調整用パレットが、第一方向における位置ずれが少ない状態であるときに、第一のレーザ変位計でレーザの検知を行っていることを示す平面図である。 上記調整用パレットが、第一方向の第二側に大きく位置ずれした状態で、第二のレーザ変位計でレーザの検知を行っていることを示す平面図である。 上記調整用パレットが、第一方向の第一側に大きく位置ずれした状態で、中間レーザ変位計でレーザの検知を行っていることを示す平面図である。 上記調整用パレットが、第二方向において図7とは反対側に位置している状態を示す平面図である。 上記無人フォークリフトの調整システムを構成する処理端末のハードウェア構成を示す図である。 上記処理端末の機能ブロック図である。 本開示の実施形態に係る無人フォークリフトの初期設定方法の手順を示すフローチャートである。 本開示の第一実施形態に係る無人フォークリフトの調整システムで用いるパレット位置調整台の構成を示す図である。 相対位置情報を取得するため、レーザ変位計でラック構造物の一部との距離を計測している状態を示す平面図である。 調整用パレットが図15とは反対方向に傾いた場合に、相対位置情報を取得するため、レーザ変位計でラック構造物の一部との距離を計測している状態を示す平面図である。 調整用パレットが図15とは第二方向の反対側のパレット載置部に載置された場合に、相対位置情報を取得するため、レーザ変位計でラック構造物の一部との距離を計測している状態を示す平面図である。 本開示の第二実施形態に係る無人フォークリフトの調整システムの構成を示す平面図である。 図5のII-II矢視断面図である。 ラック構造物に設定された基準位置表示部としてのマークの例を示す平面図である。 上記無人フォークリフトの調整システムを構成するカメラで撮影した画像の一例を示す平面図である。 本開示の第三実施形態に係る無人フォークリフトの調整システムの調整用パレットを示す平面図である。 上記調整用パレットの側断面図である。 上記調整用パレットを無人フォークリフトのフォークで支持した状態を示す断面図である。 上記調整用パレットを無人フォークリフトのフォークで支持した状態を示す平面図である。 上記無人フォークリフトの調整システムを構成する処理端末のハードウェア構成を示す図である。 上記処理端末の機能ブロック図である。 本開示の第三実施形態に係る無人フォークリフトの初期設定方法の手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本開示による無人フォークリフトの初期設定方法、調整用パレット、無人フォークリフトの調整システムを実施するための形態を説明する。しかし、本開示はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
<第一実施形態>
(無人フォークリフトシステムの構成)
ここで、無人フォークリフトの調整システム10Aの説明に先立ち、無人フォークリフトの調整システム10Aが適用される無人搬送フォークリフトシステム(AGF:Automated Guided Forklift)1について説明する。図1に示すように、無人搬送フォークリフトシステム1が設置される施設としては、例えば、倉庫、工場、商業施設、貨物取扱施設等が挙げられる。倉庫では、例えば、パレットに搭載した各種の物品を保管する。工場では、例えば、パレットに搭載した各種の部品や資材を、工場内の工程間で搬送する。商業施設では、パレットに搭載した商品を、例えば、商品陳列棚に陳列する。貨物取扱施設では、例えば、パレットに搭載した貨物の一時的な保管、貨物の送付先に向けての仕分け等を行う。ここで、パレットには、無人フォークリフトで運搬可能なコンテナを含んでもよい。
無人搬送フォークリフトシステム1は、施設内に設定される所定の経路Rに沿って、無人フォークリフト2が自動的に走行し、パレット5に搭載した各種の物品を施設内で搬送する。無人搬送フォークリフトシステム1は、経路Rに沿って走行移動可能とされる1台以上の無人フォークリフト2と、システムコントローラ3と、を備える。
(ラック構造物の構成)
このような施設内には、物品、部品、商品、貨物等を搭載可能なパレット5が載置可能なラック構造物100を備える。ラック構造物100は、無人フォークリフト2の経路Rに沿って複数配置される。図2に示すように、ラック構造物100は、例えば、上下に複数層に構成される。図2、図3に示すように、ラック構造物100は、床面F上に設けられる複数本の支柱102と、隣り合う支柱102間に架設されるビーム材103と、を備える。支柱102、及びビーム材103は、例えば鉄骨材から形成される。
複数本の支柱102は、水平面内で経路Rが延びる方向(以下、この方向を第二方向Dyと称する)に所定の間隔をあけて配置される。複数本の支柱102は、水平面内で経路Rが延びる第二方向Dyに直交する第一方向Dxに間隔をあけて、前部支柱102Fと、後部支柱102Rとが対をなして配置される。前部支柱102Fは、第一方向Dxにおいて経路Rに近い第一側Dx1に配置される。後部支柱102Rは、第一方向Dxにおいて経路Rから離れた第二側Dx2に配置される。
本実施形態において、ビーム材103は、例えば、ラック構造物100の上下方向Dvに間隔をあけて複数層に配置されている。ビーム材103は、前部ビーム材103Fと、後部ビーム材103Rと、側部ビーム材103Sと、を備える。前部ビーム材103Fは、第二方向Dyに延び、隣り合う前部支柱102F同士を連結する。後部ビーム材103Rは、第二方向Dyに延び、隣り合う後部支柱102R同士を連結する。側部ビーム材103Sは、第一方向Dxに延び、隣り合う前部ビーム材103Fと後部ビーム材103Rとを接続する。ラック構造物100の上層部100tにおいて、各支柱102は、前部ビーム材103F、後部ビーム材103R、及び側部ビーム材103Sよりも上方に延びる。
ラック構造物100には、複数のパレット載置部Sが備えられる。各パレット載置部Sは、パレット5が搭載可能とされる。パレット載置部Sは、ビーム材103上に設定される。本実施形態において、パレット載置部Sは、ラック構造物100の上下方向Dvの上層部100t、中層部100m、及び下層部100bの、上下3層に配置される。ラック構造物100の上下方向Dvの上層部100t、及び中層部100mに設定されるパレット載置部Sでは、パレット5を前部ビーム材103Fと後部ビーム材103Rとの上面に架け渡すようにして載置する。前部ビーム材103Fと、後部ビーム材103Rとの間には、第一方向Dxに延びる補助ビーム(図示無し)を備えるようにしてもよい。ラック構造物100の上下方向Dvの下層部100bに設定されるパレット載置部Sでは、パレット5を、床面F上に直接載置する。ラック構造物100の下層部100bに設定されるパレット載置部Sにおいては、パレット載置部Sとしての床面Fが、ラック構造物100の一部として機能する。
図3に示すように、本実施形態において、ラック構造物100には、上下3層のそれぞれにおいて、第二方向Dyで隣り合う前部支柱102F同士、後部支柱102R同士の間に、2つのパレット載置部Sが第二方向Dyに並んで設定されている。すなわち、ラック構造物100の上層部100t、中層部100m、下層部100bのそれぞれにおいて、第二方向Dyで隣り合う前部支柱102F同士、後部支柱102R同士の間には、第二方向Dyの第一側Dy1(経路R側から見て左側)のパレット載置部SLと、第二方向Dyの第二側Dy2(経路R側から見て右側)のパレット載置部SRとが配置されている。
(無人フォークリフトの構成)
図2、図3に示すように、無人フォークリフト2は、フォークリフト本体21と、二本一対のフォーク22と、フォークリフト制御部23と、を備える。
フォークリフト本体21は、フォークリフト制御部23の制御に基づいて、施設内で経路Rに沿って走行移動可能に構成される。フォークリフト本体21は、ジャイロやレーザを用いることで施設内における無人フォークリフト2自体の位置を認識しながら走行するガイドレス式、又は、経路Rに沿って敷設されるガイドに沿って走行するガイド式によって、経路Rに沿って走行する。
二本一対のフォーク22は、フォークリフト本体21に上下方向Dvに昇降可能に備えられる。二本一対のフォーク22は、パレット5に形成されるフォーク挿通部(図示無し)に挿入可能である。無人フォークリフト2は、フォークリフト制御部23の制御に基づいて、二本一対のフォーク22をフォーク挿通部(図示無し)に挿入させた状態で、二本一対のフォーク22を上昇させることで、パレット5を二本一対のフォーク22上で保持する。
フォークリフト制御部23は、予め設定された動作プログラムに基づいて、無人フォークリフト2の動作を制御する。フォークリフト制御部23は、システムコントローラ3との間で、無線LAN(Local Area Network)等の無線通信手段を介したデータの送受信が可能とされる。フォークリフト制御部23は、無線通信手段を介し、システムコントローラ3から、フォーク22上にパレット5を積む荷取り位置、またはフォーク22上に積載したパレット5の荷下ろし位置となるパレット載置部Sの位置情報を含む指令を受信する。ここで、パレット載置部Sの位置情報とは、パレット載置部Sの位置を示す座標情報等である。
フォークリフト制御部23は、システムコントローラ3から受信した指令に基づき、荷取り位置、又は荷下ろし位置となるパレット載置部Sに向けて、フォークリフト本体21を、経路Rに沿って走行移動させる。フォークリフト制御部23は、荷取り位置、又は荷下ろし位置となるパレット載置部Sで、フォーク22を作動させ、パレット5のフォーク22上への荷取り、又はパレット5のパレット載置部Sへの荷下ろしを行う。無人フォークリフト2は、パレット載置部Sに対して荷取り又は荷下ろしを行う際、ラック構造物100に対し、水平面内で経路Rの延伸方向に交差する方向(第一方向Dx)に進退する。
(無人フォークリフトの調整システムの構成)
図4に示す無人フォークリフトの調整システム10Aは、上記の無人フォークリフト2、及び無人搬送フォークリフトシステム1を、新たに施設に導入する際に適用される。無人フォークリフトの調整システム10Aは、調整用パレット50Aと、処理端末60Aと、を備える。
(調整用パレットの構成)
図4~図6に示すように、調整用パレット50Aは、パレット本体51Aと、位置情報取得部53Aと、を備える。調整用パレット50Aは、ラック構造物100のパレット載置部Sに実際に載置される、荷物を搭載したパレット5を模して、例えば1t(トン)の重さを有するように形成するのが好ましい。無人フォークリフト2のフォークリフト本体21は、荷物を搭載したパレット5を保持した状態でフォーク22を上昇させると、その荷重により前方に撓み変形することがある。つまり、無人フォークリフト2で、ラック構造物100の上下方向Dvの異なる層のパレット載置部Sにパレット5を載置した場合、フォークリフト本体21の撓み変形の影響により、ラック構造物100に対するパレット5の位置が、第一方向Dxで異なる可能性がある。そこで、調整用パレット50Aを、実際に使用するパレット5と同等の重さに設定することで、フォークリフト本体21の撓み変形を加味して、後に詳述する無人フォークリフト2の事前調整を行うのが好ましい。
パレット本体51Aは、平面視矩形状で、無人搬送フォークリフトシステム1で用いられるパレットと平面視で同サイズのものが用いられる。また、パレット本体51Aは、無人搬送フォークリフトシステム1で用いられるパレットよりも、平面視で小さいサイズのものを用いてもよい。例えば、パレット本体51Aは、第二方向Dyのずれによって前部支柱102F、後部支柱102Rとの接触衝突を避けるため、第二方向Dyのサイズを短くしてもよい。パレット本体51Aは、無人フォークリフト2のフォーク22が挿入される挿入孔52を有する。これにより、パレット本体51Aは、無人フォークリフト2のフォーク22で支持可能に構成される。パレット本体51Aは、ラック構造物100のパレット載置部Sに載置可能である。
位置情報取得部53Aは、パレット本体51Aに設けられる。位置情報取得部53Aは、パレット載置部Sに調整用パレット50Aが載置された状態における、調整用パレット50Aとラック構造物100との相対位置情報を取得する。本実施形態において、位置情報取得部53Aは、レーザ変位計55と、データ送信部56と、を備える。
レーザ変位計55は、レーザをラック構造物100の一部に照射することで、ラック構造物100との距離を計測する。ラック構造物100側には、各パレット載置部Sに、レーザ変位計55で発するレーザを反射する反射部105が設定される。反射部105は、例えば、前部支柱102F、後部支柱102Rの表面の一部に設定される。レーザ変位計55で発せられたレーザを、前部支柱102F、後部支柱102Rの表面に照射すると、前部支柱102F、後部支柱102Rの表面でレーザがレーザ変位計55に向けて反射される。この場合、前部支柱102F、後部支柱102Rの表面は、レーザ変位計55で発せられたレーザを反射することで反射部105として機能する。すなわち、ラック構造物100側に反射部105として機能する反射物を別途設置することなく、ラック構造物100の一部を反射部105として利用する。また、反射部105として、レーザを反射する素材から形成されたリフレクタを、無人フォークリフト2の初期設定を行う際に、例えばマグネット等により、ラック構造物100の所定位置に装着するようにしてもよい。
本実施形態において、レーザ変位計55は、第一のレーザ変位計551と、第二のレーザ変位計552と、中間レーザ変位計553と、第三のレーザ変位計554、555と、を備える。第一のレーザ変位計551、第二のレーザ変位計552、及び中間レーザ変位計553は、パレット本体51Aにおいて、第二方向Dyの両側にそれぞれ配置される。
第一のレーザ変位計551は、パレット本体51Aにおいて、ラック構造物100に対する無人フォークリフト2の進退方向(第一方向Dx)の第一側(経路Rに近い側)に配置される。第二のレーザ変位計552は、パレット本体51Aにおいて、第一方向Dxの第二側Dx2(経路Rから離れる側)に配置される。中間レーザ変位計553は、パレット本体51Aにおいて、第一のレーザ変位計551と第二のレーザ変位計552との間に配置される。中間レーザ変位計553は、第一方向Dxにおいて、第二のレーザ変位計552よりも第一のレーザ変位計551側に偏った位置に配置される。
第一のレーザ変位計551、第二のレーザ変位計552、及び中間レーザ変位計553は、それぞれ、パレット本体51Aに対して第二方向Dyに位置するラック構造物100の一部を検出する。第一のレーザ変位計551、第二のレーザ変位計552、及び中間レーザ変位計553は、ラック構造物100の一部である支柱102(前部支柱102F、後部支柱102R)に設けられた反射部105で反射されたレーザを検出する。第一のレーザ変位計551、第二のレーザ変位計552、及び中間レーザ変位計553は、それぞれ、反射部105で反射されたレーザを検出した場合、反射部105までの距離を検出する。本実施形態において、反射部105は、例えば、前部支柱102F、後部支柱102R、及び後部ビーム材103Rに配置される。反射部105は、前部支柱102F、後部支柱102Rにおいて、第二方向Dyでパレット載置部S側を向く側面に配置される。
第一のレーザ変位計551、第二のレーザ変位計552、及び中間レーザ変位計553は、無人フォークリフト2により、調整用パレット50Aをパレット載置部Sに搭載した状態で、第二方向Dyの側方に位置する前部支柱102F、後部支柱102Rに配置された反射部105を検出する。
例えば、図7に示すように、第一方向Dxにおけるパレット載置部Sに対する調整用パレット50Aの位置ずれが小さい場合、第一のレーザ変位計551のみが前部支柱102Fの反射部105を検出し、第二のレーザ変位計552、及び中間レーザ変位計553では、レーザが前部支柱102F、後部支柱102Rに当たらずに透過する。
例えば、図8に示すように、パレット載置部Sに対して調整用パレット50Aが第一方向Dxの第二側Dx2(経路Rから離れる側)に大きく位置ずれしている場合、第二のレーザ変位計552のみが後部支柱102Rの反射部105を検出し、第一のレーザ変位計551、及び中間レーザ変位計553では、レーザが前部支柱102Fに当たらずに透過する。
例えば、図9に示すように、パレット載置部Sに対して調整用パレット50Aが第一方向Dxの第一側Dx1(経路R側)に大きく位置ずれしている場合、中間レーザ変位計553のみが前部支柱102Fの反射部105を検出し、第一のレーザ変位計551、及び第二のレーザ変位計552では、レーザが前部支柱102F、後部支柱102Rに当たらずに透過する。
第一のレーザ変位計551、第二のレーザ変位計552、及び中間レーザ変位計553は、それぞれ、予め定められた距離の範囲内でのみ、ラック構造物100の存在の有無を検出可能である。図7に示すように、第二方向Dyで隣り合う前部支柱102F同士、後部支柱102R同士の間で、調整用パレット50Aが、第二方向Dyの第一側Dy1(経路R側から見て左側)のパレット載置部SLに搭載された場合、第二方向Dyの第一側Dy1に配置された第一のレーザ変位計551、第二のレーザ変位計552、及び中間レーザ変位計553でのみ、反射部105で反射されたレーザを受ける。図10に示すように、第二方向Dyで隣り合う前部支柱102F同士、後部支柱102R同士の間で、調整用パレット50Aが、第二方向Dyの第二側Dy2(経路R側から見て左側)のパレット載置部SRに搭載された場合、第二方向Dyの第二側Dy2に配置された第一のレーザ変位計551、第二のレーザ変位計552、及び中間レーザ変位計553でのみ、反射部105で反射されたレーザを受ける。
図5、図6に示すように、第三のレーザ変位計554、555は、ラック構造物100に対する無人フォークリフト2の進退方向に沿った第一方向Dxの第二側Dx2に向かって斜め下方にレーザを発する。第三のレーザ変位計554、555は、例えば、パレット本体51Aの底部に配置される。ただし、製品の形状や大きさ次第では、フォーク22と干渉しないような位置、例えばパレットの上部に設置してもよい。第三のレーザ変位計554、555は、第二方向Dyに間隔をあけて配置される。第三のレーザ変位計554、555は、それぞれ、第一方向Dxの第二側Dx2に向かって斜め下方に発したレーザが、後部ビーム材103Rに第一方向Dxの第一側Dx1を向くよう装着された反射部105で反射された場合に、反射部105までの距離を検出する。
データ送信部56は、レーザ変位計55(第一のレーザ変位計551、第二のレーザ変位計552、中間レーザ変位計553、第三のレーザ変位計554、555)のそれぞれで検出した距離を示すデータを、調整用パレット50Aとラック構造物100との相対位置情報として出力する。図4に示すように、データ送信部56は、相対位置情報を、例えば無線LAN等の無線通信を介し、処理端末60Aに送信する。
(処理端末の構成)
処理端末60Aは、調整用パレット50Aから送信された相対位置情報に基づき、調整用パレット50Aのパレット載置部Sに対するずれ量を算出する処理を実行する。処理端末60Aは、例えば、図5に示すように、調整用パレット50Aに設定されたパレット側基準位置Psと、パレット載置部S側に設定されたラック側基準位置Q1とのずれ量を算出する。本実施形態において、パレット側基準位置Psは、例えば、パレット本体51Aにおいて第一方向Dxの第一側Dx1の端面における、第二方向Dyの中央部に設定される。本実施形態において、ラック側基準位置Q1は、例えば、各パレット載置部Sにおいて第一方向Dxの第一側Dx1の端部における、第二方向Dyの中央部に設定される。なお、図5においては、調整用パレット50Aが、パレット載置部Sに位置ずれなくされて、パレット側基準位置Psとラック側基準位置Q1とが合致している。
(ハードウェア構成図)
図11に示すように、処理端末60Aは、CPU61(Central Processing Unit)、ROM62(Read Only Memory)、RAM63(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置64、信号送受信モジュール65を備えるコンピュータである。処理端末60Aは、例えば、タブレット端末、スマートフォン、ノートブック型パーソナルコンピュータ等、可搬性を有するコンピュータ端末である。
(機能ブロック図)
図12に示すように、処理端末60AのCPU61は予め自装置で記憶するプログラムを実行することにより、入力部71、算出部72A、出力部73の各構成を備える。
入力部71は、ハードウェア的には信号送受信モジュール65であり、調整用パレット50Aからのデータを受信する。算出部72Aは、相対位置情報に基づき、調整用パレット50Aのパレット載置部Sに対するずれ量を算出する処理を実行する。出力部73は、ハードウェア的には信号送受信モジュール65であり、算出されたずれ量を、無線LAN等の無線通信を介してシステムコントローラ3に送信する。
(無人フォークリフトの初期設定方法の手順)
図13に示すように、本開示の実施形態に係る無人フォークリフト2の初期設定方法S11は、調整用パレット50Aをパレット載置部Sに載置するステップS12、相対位置情報を取得するステップS13、調整用パレット50Aのパレット載置部Sに対するずれ量を算出するステップS14、及び無人フォークリフトの動作プログラムを補正するステップS15を含む。
無人フォークリフト2の初期設定方法S11を実行する際、調整用パレット50Aをパレット載置部Sに載置するステップS12に先立ち、無人フォークリフト2の二本一対のフォーク22を、調整用パレット50Aの挿入孔52に挿入し、調整用パレット50Aを支持する。このとき、二本一対のフォーク22に対し、調整用パレット50Aの位置ずれがなるべく小さくなるようにするのが好ましい。このため、図14に示すように、調整用パレット50Aを、パレット位置調整台200上に載せた状態で、二本一対のフォーク22を、調整用パレット50Aの挿入孔52に挿入するのが好ましい。
パレット位置調整台200は、調整台本体201と、複数の球状ローラ202と、を備える。調整台本体201は、床面Fに設置される。複数の球状ローラ202は、調整台本体201の上面に配置される。各球状ローラ202は、いわゆるボールベアリングのボールであり、調整台本体201に回転自在に支持される。このようなパレット位置調整台200の複数の球状ローラ202上に調整用パレット50Aを載せた状態で、調整用パレット50Aの挿入孔52に、二本一対のフォーク22を挿入する。このとき、第二方向Dyにおける二本一対のフォーク22の中心に、調整用パレット50Aの中心を合わせるように、複数の球状ローラ202上で調整用パレット50Aの位置を調整する。調整用パレット50Aは、前述したように1t程度の重さを有していても、複数の球状ローラ202により、人力で、水平方向における位置調整が可能となる。
調整用パレット50Aをパレット載置部Sに載置するステップS12では、予め設定された動作プログラムに基づいて動作する無人フォークリフト2により、施設内の複数のラック構造物100に設定された複数のパレット載置部Sのうち、初期設定を行う対象のパレット載置部Sに、調整用パレット50Aを載置する。これには、システムコントローラ3からの指令により、パレット載置部Sの位置座標を目的地として無人フォークリフト2に伝達する。無人フォークリフト2は、フォーク22上に調整用パレット50Aを搭載した状態で、経路Rに沿って目的地のパレット載置部Sに向けて移動する。無人フォークリフト2は、目的地のパレット載置部Sに到達した後、パレット載置部Sに対向するよう、フォークリフト本体21の向きを変える。続いて、無人フォークリフト2は、フォーク22を昇降させ、フォーク22上に搭載した調整用パレット50Aを、目的地のパレット載置部Sの高さに合わせる。無人フォークリフト2を、第一方向Dxの第一側Dx1(経路R側)から第二側に向けて前進させ、目的地のパレット載置部Sの位置座標で、搭載した調整用パレット50Aをパレット載置部S上に載置する。
相対位置情報を取得するステップS13では、位置情報取得部53Aの複数のレーザ変位計55により、載置された調整用パレット50Aとラック構造物100との相対位置情報を取得する。これにはまず、図15に示すように、第一のレーザ変位計551で、前部支柱102Fに設けられた反射部105までの距離L11を検出する。なお、第一のレーザ変位計551で反射部105からの反射が検出できない場合、第二のレーザ変位計552、又は中間レーザ変位計553で、反射部105からの反射を検出することで、後部支柱102R、又は前部支柱102Fに配置された反射部105までの距離を検出してもよい。
また、ステップS13では、第三のレーザ変位計554、555により、後部ビーム材103Rに設けられた反射部105までの距離L12、L13を検出する。ステップS13では、位置情報取得部53Aにより、相対位置情報として、調整用パレット50Aが載置されたラック構造物100との距離L11、L12、L13を非接触で計測する。
ステップS13では、第一のレーザ変位計551、第三のレーザ変位計554、555で検出した距離L11、L12、L13のデータを、相対位置情報としてデータ送信部56により処理端末60Aに送信する。処理端末60Aでは、入力部71により、相対位置情報として距離L11、L12、L13のデータを受信する。
調整用パレット50Aのパレット載置部Sに対するずれ量を算出するステップS14では、算出部72Aにより、位置情報取得部53Aで取得された相対位置情報に基づき、ラック構造物100に載置された調整用パレット50Aのパレット載置部Sに対するずれ量を算出する。ステップS14では、調整用パレット50Aのパレット側基準位置Psに対する、パレット載置部Sのラック側基準位置Q1のずれ量として、第一方向Dxのずれ量ΔX、第二方向Dyのずれ量ΔY、及び鉛直軸周りの回転方向Dcのずれ量Δθを算出する。
ステップS14では、まず、第三のレーザ変位計554、555で検出した距離L12、L13に基づき、下式(1)により、調整用パレット50Aの回転方向Dcのずれ量Δθを算出する。
Δθ=tan-1(L12-L13)/D1 ・・・(1)
ここで、D1は、第二方向Dyにおける第三のレーザ変位計554、555の間隔(既知)である。ここで、図16に示すように、第三のレーザ変位計554で検出した距離L12よりも第三のレーザ変位計555で検出した距離L13が大きければ、Δθは負の値となる。
ステップS14では、続いて、第一のレーザ変位計551で検出した距離L11に基づき、調整用パレット50Aのパレット側基準位置Psのラック側基準位置Q1に対するずれ量ΔY、ΔXを算出する。図15、図16に示すように、パレット載置部Sが、第二方向Dyの第一側Dy1に位置するパレット載置部SLである場合、ずれ量ΔY、ΔXは、下式(2)、(3)により算出される。
ΔY=L11・cosΔθ+D3・cosΔθ-D2・sin(-Δθ)-D4 ・・・(2)
ΔX={(L12-L12_0)・cosΔθ+(L13-L13_0)・cosΔθ }/2 ・・・(3)
ここで、D2は、第一のレーザ変位計551とパレット側基準位置Psとの第二方向Dyにおける間隔(既知)である。D3は、第一のレーザ変位計551とパレット側基準位置Psとの第一方向Dxにおける間隔(既知)である。D4は、前部支柱102Fとラック側基準位置Q1との第二方向Dyにおける間隔(既知)である。L12_0、L13_0は、調整用パレット50A(50B、50C)が、正しいパレット載置部S(SL、SR)に荷下しした際の距離L12、L13の距離である。
また、図17に示すように、パレット載置部Sが、第二方向Dyの第二側Dy2に位置するパレット載置部SRである場合、ずれ量ΔYは、下式(4)、(5)により算出される。
ΔY=D4-L11・cosΔθ-D3・cosΔθ+D2・sin(Δθ) ・・・(4)
ΔX={(L12-L12_0)・cosΔθ+(L13-L13_0)・cosΔθ }/2 ・・・(5)
算出された調整用パレット50Aのパレット載置部Sに対するずれ量(ΔX、ΔY、Δθ)のデータは、出力部73により、システムコントローラ3に無線通信により出力される。
無人フォークリフトの動作プログラムを補正するステップS15では、算出されたずれ量に基づき、無人フォークリフト2の動作プログラムを補正する。ステップS15では、システムコントローラ3で、処理端末60Aから出力されたずれ量のデータを受信する。システムコントローラ3では、受信したずれ量のデータに基づき、無人フォークリフト2の動作プログラムにおける、パレット載置部Sの位置座標を補正する。このとき、無人フォークリフト2の動作プログラムにおけるパレット載置部Sの位置座標の補正は、システムコントローラ3のプログラムが自動的に行ってもよいし、システムコントローラ3のオペレータが、パレット載置部Sの位置座標を補正するための数値等を手動で入力してもよい。また、ずれ量が0となる数値を入力してもよいし、ずれ量を別途保存し、制御の際にその値を補正して動作することでもよい。
上記したステップS12~S15の一連の処理を、施設内の全てのパレット載置部Sに対して実施することで、全てのパレット載置部Sの初期設定が行える。
(作用効果)
上記構成の無人フォークリフト2の初期設定方法S11では、ラック構造物100を備えた施設に無人フォークリフト2を導入する際、無人フォークリフト2でラック構造物100のパレット載置部Sに、実際に調整用パレット50Aを載置する。パレット載置部Sに載置された調整用パレット50Aとラック構造物100との相対位置情報を、位置情報取得部53Aにより取得する。取得された相対位置情報に基づいて、調整用パレット50Aのパレット載置部Sに対するずれ量を算出する。これにより、無人フォークリフト2で物品を載せたパレット5をラック構造物100のパレット載置部Sに載置する場合のずれ量を把握することができる。把握したずれ量に基づいて、無人フォークリフト2の動作プログラムを補正することで、施設に無人フォークリフト2を導入する際の初期設定を容易に行うことができる。また、位置情報取得部53Aは、調整用パレット50Aに備えられているので、ラック構造物100に複数設定されるパレット載置部Sのそれぞれにおいて、ラック構造物100側に、調整用パレット50Aとのずれ量を検出するためのセンサーなどを設ける必要が無い。したがって、無人フォークリフト2の導入を容易に行い、正式稼働前の試験走行に要する時間、及びコストを抑えることができる。
また、位置情報取得部53Aにより、相対位置情報として、ラック構造物100との距離を非接触で計測するようにした。これにより、相対位置情報を、容易かつ迅速に取得することができる。
また、算出するステップS14では、ずれ量として、第一方向Dxのずれ量ΔXと、第二方向Dyのずれ量ΔYと、を算出する。
これにより、調整用パレット50Aの、パレット載置部Sに対する水平面内でのずれ量ΔX、ΔYを取得することができる。
また、算出するステップS14では、ずれ量として、鉛直軸周りの回転方向Dcのずれ量Δθを算出する。
これにより、水平面内のずれ量ΔX、ΔYに加えて、回転方向Dcのずれ量Δθを取得することができる。したがって、無人フォークリフト2の動作プログラムを、より高精度に補正することが可能となる。
また、算出された調整用パレット50Aのパレット載置部Sに対するずれ量に基づいて、無人フォークリフト2の動作プログラムを補正する。これにより、補正後には、動作プログラムに基づいて動作する無人フォークリフト2によってパレット5をパレット載置部Sに高精度に位置合わせすることが可能となる。
上記構成の調整用パレット50Aは、調整用パレット50Aが載置されるラック構造物100との相対位置情報を取得する位置情報取得部53Aを備える。
このような調整用パレット50Aを用いることで、上記したような無人フォークリフト2の初期設定方法S11を実施することができる。位置情報取得部53Aは、調整用パレット50Aに備えられているので、ラック構造物100に複数設定されるパレット載置部Sのそれぞれにおいて、ラック構造物100側に、調整用パレット50Aとのずれ量を検出するためのセンサーなどを設ける必要が無い。したがって、無人フォークリフト2の導入を容易に行い、正式稼働前の試験走行に要する時間、及びコストを抑えることができる。
また、位置情報取得部53Aは、レーザ変位計55を備える。
これにより、レーザ変位計55により、相対位置情報として、ラック構造物100との距離を非接触で計測することができる。したがって、相対位置情報を、容易かつ迅速に取得することができる。
また、調整用パレット50Aは、第一方向Dxの第一側Dx1に配置された第一のレーザ変位計551でラック構造物100の一部である前部支柱102Fを検出し、第一方向Dxの第二側Dx2に配置された第二のレーザ変位計552とで、ラック構造物100の他の一部である後部支柱102Rを検出する。これにより、第一のレーザ変位計551、及び第二のレーザ変位計552における検出結果に基づいて、ラック構造物100に対する第一方向Dxにおける調整用パレット50Aの位置を、相対位置情報として取得することができる。
また、第一のレーザ変位計551、及び第二のレーザ変位計552が、第二方向Dyの両側に設けられているので、第二方向Dyの両側で、パレット本体51Aのラック構造物100に対する相対位置情報を取得することができる。このとき、第一のレーザ変位計551、及び第二のレーザ変位計552のそれぞれは、定められた距離の範囲内でのみ、ラック構造物100の存在の有無を検出できる。第二方向Dyの両側のうち、第一のレーザ変位計551、及び第二のレーザ変位計552とラック構造物100との距離が、第一のレーザ変位計551、及び第二のレーザ変位計552でラック構造物100の存在が検出できる範囲内にある場合に、調整用パレット50Aとラック構造物100との相対位置情報が取得できる。調整用パレット50Aが、第二方向Dyの第一側Dy1のパレット載置部SLに載置された場合、第二方向Dyの第一側Dy1に配置された第一のレーザ変位計551、及び第二のレーザ変位計552で、第二方向Dyの第一側Dy1のラック構造物100の部材を検出する。また、調整用パレット50Aが、第二方向Dyの第二側Dy2のパレット載置部SRに載置された場合、第二方向Dyの第二側Dy2に配置された第一のレーザ変位計551、及び第二のレーザ変位計552で、第二方向Dyの第二側Dy2のラック構造物100の部材を検出する。このようにして、一つの調整用パレット50Aで、第二方向Dyの第一側Dy1のパレット載置部Sと、第二方向Dyの第二側Dy2のパレット載置部Sとの双方における、調整用パレット50Aのずれ量の取得を行うことができる。
また、位置情報取得部53Aは、第三のレーザ変位計555をさらに備える。
第三のレーザ変位計555は、第一方向Dxの第二側Dx2に向かってレーザを発する。これにより、調整用パレット50Aの第一方向Dxの第二側Dx2の斜め下方に位置するラック構造物100の部材の存在を、第三のレーザ変位計555によって検出することができる。これにより、調整用パレット50Aの第一方向Dxの第二側Dx2の斜め下方に位置するラック構造物100の部材に対する、ラック構造物100の相対位置情報を取得することができる。
上記構成の無人フォークリフト2の調整システム10Aは、調整用パレット50Aと、位置情報取得部53Aで取得された相対位置情報に基づき、ラック構造物100に載置された調整用パレット50Aのパレット載置部Sに対するずれ量を算出する算出部72Aと、を備える。
この無人フォークリフト2の調整システム10Aは、調整用パレット50Aの位置情報取得部53Aによって取得された、調整用パレット50Aとラック構造物100との相対位置情報に基づき、算出部72Aにより、ラック構造物100に載置された調整用パレット50Aのパレット載置部Sに対するずれ量を算出することができる。したがって、無人フォークリフト2の導入を容易に行い、正式稼働前の試験走行に要する時間、及びコストを抑えることができる。
<第二実施形態>
次に、本開示に係る無人フォークリフトの初期設定方法、調整用パレット、無人フォークリフトの調整システムの第二実施形態について説明する。なお、以下に説明する第二実施形態においては、上記第一実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。第二実施形態では、調整用パレットの構成が第一実施形態と異なっている。
(無人フォークリフトの調整システムの構成)
無人フォークリフトの調整システム10Bは、無人フォークリフト2、及び無人搬送フォークリフトシステム1を、新たに施設に導入する際に適用される。図18に示すように、無人フォークリフトの調整システム10Bは、調整用パレット50Bと、処理端末60Bと、を備える。
(調整用パレットの構成)
図18、図19に示すように、調整用パレット50Bは、パレット本体51Bと、位置情報取得部53Bと、を備える。パレット本体51Bは、平面視矩形状で、無人搬送フォークリフトシステム1で用いられるパレットと平面視で同サイズのものが用いられる。パレット本体51Bは、無人フォークリフト2のフォーク22が挿入される挿入孔52を有する。これにより、パレット本体51Bは、無人フォークリフト2のフォーク22で支持可能に構成される。パレット本体51Bは、ラック構造物100のパレット載置部Sに載置可能である。
位置情報取得部53Bは、パレット本体51Bに設けられる。位置情報取得部53Bは、パレット載置部Sに調整用パレット50Bが載置された状態における、ラック構造物100との相対位置情報を取得する。本実施形態において、位置情報取得部53Bは、カメラ57と、データ送信部56と、を備える。
カメラ57は、ラック構造物100におけるラック側基準位置を示す基準位置表示部Mを撮影する。基準位置表示部Mは、ラック構造物100に設定される。図20に示すように、本実施形態において、基準位置表示部Mは、ラック構造物100に設定されたマークM1、M2を有する。マークM1、M2は、例えば、各パレット載置部Sに対応する、前部ビーム材103Fの上面に形成される。マークM1、M2は、マークM1とマークM2との識別が可能となるよう、形状、寸法等が互いに異なるのが好ましい。本実施形態では、例えば、一方のマークM1を平面視円形とし、他方のマークM2を平面視矩形状とする。マークM1、M2は、無人フォークリフト2の初期設定を行う際に、例えばマグネット等により、ラック構造物100の所定位置に装着すればよい。
本実施形態において、カメラ57は、パレット載置部Sに調整用パレット50Bを載置した状態で、マークM1、M2を撮影可能となるように配置される。例えば、本実施形態において、パレット本体51Bには、パレット載置部Sに調整用パレット50Bを載置した状態で、マークM1,M2が上方に向けて露出するよう、切欠き凹部51kが形成される。カメラ57は、パレット本体51Bに、支持部材59を介して支持される。カメラ57は、マークM1、M2を鉛直上方から撮影するよう配置される。図21に示すように、カメラ57は、ラック構造物100におけるラック側基準位置を示す基準位置表示部Mを含む領域の画像300を撮影する。
データ送信部56は、カメラ57で撮影した画像300のデータを、調整用パレット50Bとラック構造物100との相対位置情報として出力する。データ送信部56は、相対位置情報を、例えば無線LAN等の無線通信を介し、処理端末60Bに送信する。
(処理端末の構成)
処理端末60Bは、調整用パレット50Bから送信された相対位置情報に基づき、調整用パレット50Bのパレット載置部Sに対するずれ量を算出する処理を実行する。処理端末60Bは、例えば、調整用パレット50Bに設定されたパレット側基準位置Ptと、パレット載置部S側に設定されたラック側基準位置Q2とのずれ量を算出する。本実施形態において、パレット側基準位置Ptは、例えば、カメラ57で撮影する画像300中に設定される。パレット側基準位置Ptは、調整用パレット50Bがパレット載置部Sに対するずれ量が0である場合に、ラック側基準位置Q2に合致する位置に設定される。本実施形態において、ラック側基準位置Q2は、例えば、一方のマークM1の中心点と他方のマークM2の中心点との中心位置に設定される。
(ハードウェア構成図)
図11に示すように、処理端末60Bは、CPU61(Central Processing Unit)、ROM62(Read Only Memory)、RAM63(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置64、信号送受信モジュール65を備えるコンピュータである。処理端末60Bは、例えば、タブレット端末、スマートフォン、ノートブック型パーソナルコンピュータ等、可搬性を有するコンピュータ端末である。
(機能ブロック図)
図12に示すように、処理端末60BのCPU61は予め自装置で記憶するプログラムを実行することにより、入力部71、算出部72B、出力部73の各構成を備える。
入力部71は、ハードウェア的には信号送受信モジュール65であり、調整用パレット50Bからのデータを受信する。算出部72Bは、相対位置情報に基づき、調整用パレット50Bのパレット載置部Sに対するずれ量を算出する処理を実行する。出力部73は、ハードウェア的には信号送受信モジュール65であり、算出されたずれ量を、無線LAN等の無線通信を介してシステムコントローラ3に送信する。
(無人フォークリフトの初期設定方法の手順)
図13に示すように、本開示の実施形態に係る無人フォークリフト2の初期設定方法S21は、調整用パレット50Bをパレット載置部Sに載置するステップS22、相対位置情報を取得するステップS23、調整用パレット50Bのパレット載置部Sに対するずれ量を算出するステップS24、及び無人フォークリフトの動作プログラムを補正するステップS25を含む。
調整用パレット50Bをパレット載置部Sに載置するステップS22では、予め設定された動作プログラムに基づいて動作する無人フォークリフト2により、施設内の複数のラック構造物100に設定された複数のパレット載置部Sのうち、初期設定を行う対象のパレット載置部Sに、調整用パレット50Bを載置する。これには、システムコントローラ3からの指令により、パレット載置部Sの位置座標を目的地として無人フォークリフト2に伝達する。無人フォークリフト2は、フォーク22上に調整用パレット50Bを搭載した状態で、経路Rに沿って目的地のパレット載置部Sに向けて移動する。無人フォークリフト2は、目的地のパレット載置部Sに到達した後、パレット載置部Sに対向するよう、フォークリフト本体21の向きを変える。続いて、無人フォークリフト2は、フォーク22を昇降させ、フォーク22上に搭載した調整用パレット50Bを、目的地のパレット載置部Sの高さに合わせる。無人フォークリフト2を、第一方向Dxの第一側Dx1(経路R側)から第二側に向けて前進させ、目的地のパレット載置部Sの位置座標で、搭載した調整用パレット50Bをパレット載置部S上に載置する。
相対位置情報を取得するステップS23では、位置情報取得部53Bのカメラ57により、載置された調整用パレット50Bとラック構造物100との相対位置情報を取得する。これには、カメラ57により、ラック構造物100の前部ビーム材103Fの上面に配置された基準位置表示部MとしてのマークM1、M2を含む領域の画像300を撮影する。このように、ステップS23では、位置情報取得部53Bにより、相対位置情報としての画像300を、非接触で取得する。
ステップS23では、カメラ57で撮影した画像300のデータを、相対位置情報としてデータ送信部56により処理端末60Bに送信する。処理端末60Bでは、入力部71により、相対位置情報として画像300のデータを受信する。
調整用パレット50Bのパレット載置部Sに対するずれ量を算出するステップS24では、算出部72Bにより、位置情報取得部53Bで取得された相対位置情報に基づき、ラック構造物100に載置された調整用パレット50Bのパレット載置部Sに対するずれ量を算出する。ステップS24では、図21に示すように、画像300のデータに基づき、パレット側基準位置Ptとラック側基準位置Q2とのずれ量を算出する。調整用パレット50Bのパレット載置部Sに対するずれ量として、第一方向Dxのずれ量ΔX、第二方向Dyのずれ量ΔY、及び鉛直軸周りの回転方向Dcのずれ量Δθを算出する。
ステップS24では、まず、算出部72Bにより、カメラ57で撮影した画像300に対して画像処理することで、画像300中のパレット側基準位置Ptを原点とした、マークM1の中心位置座標(X21、Y21)と、マークM2の中心位置座標(X22、Y22)を算出する。
続いて、算出部72Bにより、ラック側基準位置Q2であるマークM1とマークM2との中心点の位置座標(Xc、Yc)を、下式(6)、(7)により算出する。
ΔX=Xc=(X21+X22)/2 ・・・(6)
ΔY=Yc=(Y21+Y22)/2 ・・・(7)
さらに、算出部72Bにより、パレット載置部Sに対する調整用パレット50Bの鉛直軸周りの回転方向Dcのずれ量Δθcを、下式(8)により算出する。
Δθc=tan-1((X21-X22)/D11) ・・・(8)
ここで、D11は、マークM1の中心点とマークM2の中心点との第二方向Dyにおける間隔である。
算出された調整用パレット50Bのパレット載置部Sに対するずれ量のデータは、出力部73により、システムコントローラ3に無線通信により出力される。
無人フォークリフトの動作プログラムを補正するステップS25では、算出されたずれ量に基づき、無人フォークリフト2の動作プログラムを補正する。ステップS25では、システムコントローラ3で、処理端末60Bから出力されたずれ量のデータを受信する。システムコントローラ3では、受信したずれ量のデータに基づき、無人フォークリフト2の動作プログラムにおける、パレット載置部Sの位置座標を補正する。このとき、無人フォークリフト2の動作プログラムにおけるパレット載置部Sの位置座標の補正は、システムコントローラ3のプログラムが自動的に行ってもよいし、システムコントローラ3のオペレータが、パレット載置部Sの位置座標を補正するための数値等を手動で入力してもよい。
上記したステップS22~S25の一連の処理を、施設内の全てのパレット載置部Sに対して実施することで、全てのパレット載置部Sの初期設定が行える。
(作用効果)
上記構成の無人フォークリフト2の初期設定方法S21では、ラック構造物100を備えた施設に無人フォークリフト2を導入する際、無人フォークリフト2でラック構造物100のパレット載置部Sに、実際に調整用パレット50Bを載置する。パレット載置部Sに載置された調整用パレット50Bとラック構造物100との相対位置情報を、位置情報取得部53Bにより取得する。取得された相対位置情報に基づいて、調整用パレット50Bのパレット載置部Sに対するずれ量を算出する。これにより、無人フォークリフト2で、物品を載せたパレットをラック構造物100のパレット載置部Sに載置した場合に生じるずれ量を把握することができる。把握したずれ量に基づいて、無人フォークリフト2の動作プログラムを補正することで、施設に無人フォークリフト2を導入する際の初期設定を容易に行うことができる。また、位置情報取得部53Bは、調整用パレット50Bに備えられているので、ラック構造物100に複数設定されるパレット載置部Sのそれぞれにおいて、ラック構造物100側に、調整用パレット50Bとのずれ量を検出するためのセンサーなどを設ける必要が無い。したがって、無人フォークリフト2の導入を容易に行い、正式稼働前の試験走行に要する時間、及びコストを抑えることができる。
また、位置情報取得部53Bにより、相対位置情報として、ラック構造物100に設定された基準位置表示部Mを含む画像300を撮影することで、調整用パレット50Bに設定されたパレット側基準位置Ptに対するラック側基準位置Q2のずれ量を算出することができる。
また、ラック構造物100に、基準位置表示部MとしてマークM1、M2を設定しておくことで、調整用パレット50Bの、パレット載置部Sに対する水平面内でのずれ量を取得することができる。
また、ラック構造物100に、基準位置表示部Mとして複数のマークM1、M2を設定しておくことで、調整用パレット50Bの、パレット載置部Sに対する水平面内のずれ量に加えて、回転方向Dcのずれ量Δθcを取得することができる。したがって、無人フォークリフト2の動作プログラムを、より高精度に補正することが可能となる。
上記構成の調整用パレット50Bは、調整用パレット50Bが載置されるラック構造物100との相対位置情報を取得する位置情報取得部53Bを備える。
このような調整用パレット50Bを用いることで、上記したような無人フォークリフト2の初期設定方法S21を実施することができる。位置情報取得部53Bは、調整用パレット50Bに備えられているので、ラック構造物100に複数設定されるパレット載置部Sのそれぞれにおいて、ラック構造物100側に、調整用パレット50Bとのずれ量を検出するためのセンサーなどを設ける必要が無い。したがって、無人フォークリフト2の導入を容易に行い、正式稼働前の試験走行に要する時間、及びコストを抑えることができる。
また、位置情報取得部53Bは、マークM1、M2を撮影するカメラ57を備える。
これにより、カメラ57により、マークM1、M2を含む画像300を撮影することによって、調整用パレット50Bの、パレット載置部Sに対するずれ量を取得することができる。したがって、相対位置情報を、容易かつ迅速に取得することができる。
上記構成の無人フォークリフト2の調整システム10Bは、調整用パレット50Bと、位置情報取得部53Bで取得された相対位置情報に基づき、ラック構造物100に載置された調整用パレット50Bのパレット載置部Sに対するずれ量を算出する算出部72Bと、を備える。
この無人フォークリフト2の調整システム10Bは、調整用パレット50Bの位置情報取得部53Bによって取得された、調整用パレット50Bとラック構造物100との相対位置情報に基づき、算出部72Bにより、ラック構造物100に載置された調整用パレット50Bのパレット載置部Sに対するずれ量を算出することができる。したがって、無人フォークリフト2の導入を容易に行い、正式稼働前の試験走行に要する時間、及びコストを抑えることができる。
<第三実施形態>
次に、本開示に係る無人フォークリフトの初期設定方法、調整用パレット、無人フォークリフトの調整システムの第三実施形態について説明する。なお、以下に説明する第三実施形態においては、上記第一、第二実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。第三実施形態では、調整用パレットと無人フォークリフトとの位置ずれを調整する構成が、第一、第二実施形態と異なっている。
(無人フォークリフトの調整システムの構成)
図4に示す無人フォークリフトの調整システム10Cは、無人フォークリフト2、及び無人搬送フォークリフトシステム1を、新たに施設に導入する際に適用される。無人フォークリフトの調整システム10Cは、調整用パレット50Cと、システムコントローラ3Cと、を備える。
(調整用パレットの構成)
図22、図23に示すように、調整用パレット50Cは、パレット本体51Aと、位置情報取得部53Cと、を備える。調整用パレット50Cは、ラック構造物100のパレット載置部Sに実際に載置される、荷物を搭載したパレット5(図2参照)を模して、例えば1t(トン)程度の重さを有するように形成するのが好ましい。
位置情報取得部53Cは、パレット本体51Aに設けられる。位置情報取得部53Cは、上記第一実施形態と同様、パレット載置部Sに調整用パレット50Cが載置された状態における、ラック構造物100との相対位置情報を取得する。また、本実施形態における位置情報取得部53Cは、調整用パレット50Cを荷取りした状態における、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との相対位置情報を取得する。本実施形態において、位置情報取得部53Cは、レーザ変位計55Cと、データ送信部56Cと、変位計コントローラ58と、を備える。
本実施形態において、レーザ変位計55Cは、第一のレーザ変位計551と、第二のレーザ変位計552と、中間レーザ変位計553と、第三のレーザ変位計554、555と、第四のレーザ変位計556と、第五のレーザ変位計557と、を備える。第一のレーザ変位計551、第二のレーザ変位計552、中間レーザ変位計553、及び第四のレーザ変位計556は、パレット本体51Aにおいて、第二方向Dyの両側にそれぞれ配置される。
第一のレーザ変位計551、第二のレーザ変位計552、及び中間レーザ変位計553は、上記第一実施形態と同様、レーザをラック構造物100の一部に照射することで、ラック構造物100との距離を計測する。図5に示すように、ラック構造物100側には、各パレット載置部Sに、第一のレーザ変位計551、第二のレーザ変位計552、及び中間レーザ変位計553で発するレーザを反射する反射部105が設定される。反射部105は、例えば、前部支柱102F、後部支柱102Rの表面の一部に設定される。
図24、図25に示すように、第四のレーザ変位計556、及び第五のレーザ変位計557は、無人フォークリフト2の一部にレーザを照射することで、調整用パレット50Cを荷取りした状態における、調整用パレット50Cの無人フォークリフト2に対する位置ずれ量を計測する。第四のレーザ変位計556、及び第五のレーザ変位計557は、パレット本体51Aにおいて、第一方向Dxの第一側Dx1に配置される。
第四のレーザ変位計556、及び第五のレーザ変位計557は、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との相対位置情報として、無人フォークリフト側基準位置表示部90までの距離を測定する。無人フォークリフト側基準位置表示部90は、無人フォークリフト2に設定され、無人フォークリフト2における無人フォークリフト側基準位置を示す。本実施形態では、無人フォークリフト側基準位置表示部90として、前向面91と、横向き面92とが設定される。
前向面91は、無人フォークリフト2のフォーク22に設定される。無人フォークリフト2の各フォーク22は、フォークリフト本体21の幅方向(第二方向Dy)から見た際に、L字状に形成される。各フォーク22は、パレット本体51Aの挿入孔52に挿入されるパレット支持部22aと、パレット支持部22aの基端部から上方に延び、フォークリフト本体21に昇降可能に支持されるフォーク基部22bと、を有する。無人フォークリフト側基準位置表示部90としての前向面91は、フォーク基部22bにおいて、第一方向Dxの第一側Dx1(前方)を向く面である。
また、無人フォークリフト2のフォークリフト本体21において、床面に沿うストラドルレッグ21sには、板状の反射部材93が備えられる。反射部材93は、ストラドルレッグ21sから上方に立ち上がる。無人フォークリフト側基準位置表示部90としての横向き面92は、反射部材93において第二方向Dyを向いて形成される。
第四のレーザ変位計556、及び第五のレーザ変位計557は、それぞれ、荷取り時における調整用パレット50Cの無人フォークリフト2に対する位置ずれ量を計測するため、無人フォークリフト2の一部を検出する。
図25に示すように、第四のレーザ変位計556は、レーザを、第一方向Dxの第二側Dx2に沿って、無人フォークリフト側基準位置表示部90としての前向面91に照射することで、二本一対のフォーク22の前向面91までの距離Bx1、Bx2を計測する。本実施形態において、第四のレーザ変位計556は、二本一対のフォーク22に合わせ、第二方向Dyに間隔をあけて一対が配置される。一対の第四のレーザ変位計556で計測される、各フォーク22の前向面91までの距離Bx1、Bx2の差から、調整用パレット50Cの無人フォークリフト2に対する鉛直軸周りの回転方向のずれを検出することもできる。
第五のレーザ変位計557は、フォークリフト本体21において、第二方向Dyの少なくとも一方側(図25の例では、例えば第一側Dy1)に配置される。各第五のレーザ変位計557は、第二方向Dyの第二側Dy2にレーザを照射し、無人フォークリフト側基準位置表示部90としての反射部材93の横向き面92までの距離Byを計測する。なお本実施形態では、第五のレーザ変位計557は、第1のレーザ変位計551を兼ねる。もちろん、第五のレーザ変位計557と、第1のレーザ変位計551とを個別に備えてもよい。
第四のレーザ変位計556、及び第五のレーザ変位計557は、無人フォークリフト側基準位置表示部90である前向面91、横向き面92で反射されたレーザを検出する。第四のレーザ変位計556、及び第五のレーザ変位計557は、それぞれ、前向面91、横向き面92で反射されたレーザを検出した場合、前向面91、横向き面92までの距離を検出する。
位置情報取得部53Cとしての第四のレーザ変位計556、及び第五のレーザ変位計557は、調整用パレット50Cが無人フォークリフト2のフォーク22に支持された状態で、作動するよう構成される。このため、図24に示すように、フォーク22は、調整用パレット50Cを荷取りしたことを検出するパレットセンサー27を備える。パレットセンサー27は、調整用パレット50Cがフォーク22の前向面91に突き当たったことを検出する第一パレットセンサー27Aと、調整用パレット50Cがフォーク22のパレット支持部22a上に載ったことを検出する第二パレットセンサー27Bと、を備える。
第一パレットセンサー27Aは、前向面22fから突出し、第一方向Dxに出没可能に配置される。第一パレットセンサー27Aは、調整用パレット50Cを荷取りする際、調整用パレット50Cがフォーク22の前向面91に突き当たるときに押し込まれ、調整用パレット50Cを検出したことを示す信号を出力する。第二パレットセンサー27Bは、パレット支持部22aから上方に突出し、上下方向に出没可能に配置される。第二パレットセンサー27Bは、調整用パレット50Cを荷取りする際、調整用パレット50Cがパレット支持部22a上に載置されると下方に押し込まれ、調整用パレット50Cを検出したことを示す信号を出力する。第一パレットセンサー27A、第二パレットセンサー27Bは、出力した信号を、無線通信により変位計コントローラ58に送信する。
また、フォーク22で支持した調整用パレット50Cをパレット載置部Sに搭載する際、調整用パレット50Cに対してフォーク基部22bが相対的に下方に変位する。これにより、第二パレットセンサー27Bがパレット支持部22aから上方に突出し、調整用パレット50Cが荷下ろしされたことを示す信号を、無線通信により変位計コントローラ58に送信するようにしてもよい。
変位計コントローラ58は、第一のレーザ変位計551、第二のレーザ変位計552、中間レーザ変位計553、第三のレーザ変位計554、555、第四のレーザ変位計556、及び第五のレーザ変位計557の動作を制御する。変位計コントローラ58は、第一パレットセンサー27A、第二パレットセンサー27Bから、調整用パレット50Cが荷取りされたことを示す信号を受信した場合、第四のレーザ変位計556、及び第五のレーザ変位計557を作動させ、調整用パレット50Cの無人フォークリフト2に対する位置ずれ量を計測する。
変位計コントローラ58は、調整用パレット50Cがパレット載置部Sに荷下ろしされたことを示す信号を第二パレットセンサー27Bから受信した場合、第一のレーザ変位計551、第二のレーザ変位計552、及び中間レーザ変位計553を作動させ、調整用パレット50Cのラック構造物100に対する位置ずれ量を計測するようにしてもよい。
データ送信部56Cは、第一のレーザ変位計551、第二のレーザ変位計552、中間レーザ変位計553、第三のレーザ変位計554、555のそれぞれで検出した距離を示すデータを、調整用パレット50Cとラック構造物100との相対位置情報として出力する。データ送信部56Cは、第四のレーザ変位計556、及び第五のレーザ変位計557のそれぞれで検出した距離を示すデータを、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との相対位置情報として出力する。図4に示すように、データ送信部56Cは、相対位置情報を、例えば無線LAN等の無線通信を介し、システムコントローラ3Cに送信する。
(システムコントローラの構成)
システムコントローラ3Cは、無人フォークリフトの調整システム10Cにおける無人フォークリフト2の動作を制御する。システムコントローラ3Cは、無人フォークリフト2を、フォーク22上にパレット5を積む荷取り位置、またはフォーク22上に積載したパレット5の荷下ろし位置へと移動させる。システムコントローラ3Cは、荷取り位置では、フォーク22を作動させ、所定の荷取り動作を実行させる。システムコントローラ3Cは、荷下ろし位置において、フォーク22を作動させ、所定の荷下ろし動作を実行させる。システムコントローラ3Cは、調整用パレット50Cから送信される相対位置情報に基づき、荷下ろし時における調整用パレット50Cのパレット載置部Sに対するずれ量を算出する処理、及び荷取り時における調整用パレット50Cの無人フォークリフト2に対するずれ量を算出する処理、を実行する。
(ハードウェア構成図)
図26に示すように、システムコントローラ3Cは、CPU301(Central Processing Unit)、ROM302(Read Only Memory)、RAM303(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置304、信号受信モジュール305を備えるコンピュータである。
(機能ブロック図)
図27に示すように、システムコントローラ3CのCPU301は予め自装置で記憶するプログラムを実行することにより、入力部311、フォークリフト制御部312、算出部314、出力部315の各構成を備える。
入力部311は、ハードウェア的には信号受信モジュール305であり、調整用パレット50Cからのデータを受信する。フォークリフト制御部312は、無人フォークリフト2の動作を制御する。フォークリフト制御部312は、無線LAN等の無線通信手段を介して、無人フォークリフト2のフォークリフト制御部23に対し、荷取り位置、荷下ろし位置等の位置情報を含む動作指令を出力する。算出部314は、相対位置情報に基づき、調整用パレット50Cのパレット載置部Sに対するずれ量、及び調整用パレット50Cのパレット載置部Sに対するずれ量を算出する処理を実行する。算出部314は、算出されたずれ量に基づき、無人フォークリフト2の動作プログラムを補正する。出力部315は、ハードウェア的には信号受信モジュール305であり、無線LAN等の無線通信手段を介して無人フォークリフト2に指令信号等を送信する。
(無人フォークリフトの初期設定方法の手順)
図28に示すように、本開示の実施形態に係る無人フォークリフト2の初期設定方法S30は、事前準備を行うステップS31と、無人フォークリフト2をホームポジションに移動させるステップS32と、調整用パレット50Cを荷取りするステップS33と、無人フォークリフト2に対する調整用パレット50Cのずれ量を取得するステップS34と、無人フォークリフト2をパレット載置部Sに移動させるステップS35と、調整用パレット50Cをパレット載置部Sに載置するステップS36と、調整用パレット50Cのパレット載置部Sに対するずれ量を取得するステップS37と、パレット載置部Sから調整用パレット50Cを荷取りするステップS38と、無人フォークリフト2に対する調整用パレット50Cのずれ量を取得するステップS39と、全てのパレット載置部Sにおけるずれ量の取得が終了したか確認するステップS40と、無人フォークリフトの動作プログラムを補正するステップS41と、を含む。
事前準備を行うステップS31では、無人フォークリフト2に、反射部材93を取り付ける。また、システムコントローラ3Cに、無人フォークリフト2のホームポジション、ラック構造物100の各パレット載置部Sの位置情報(位置座標)、無人フォークリフト2の移動経路等の情報を含む動作プログラムを設定しておく。
無人フォークリフト2をホームポジションに移動させるステップS32では、まず、システムコントローラ3Cの制御により、無人フォークリフト2を、ホームポジションに移動させる。ホームポジションは、ラック構造物100以外の位置に設定される。ホームポジションには、調整用パレット50Cが配置されている。
調整用パレット50Cを荷取りするステップS33では、ホームポジションに移動させた無人フォークリフト2のフォーク22で、調整用パレット50Cを荷取りする。調整用パレット50Cを荷取りする際、第一パレットセンサー27A、及び第二パレットセンサー27Bが調整用パレット50Cによって押し込まれると、第一パレットセンサー27A、第二パレットセンサー27Bは、調整用パレット50Cを荷取りしたことを示す信号を、無線通信により変位計コントローラ58に送信する。すると、変位計コントローラ58は、ステップS34を実行する。
無人フォークリフト2に対する調整用パレット50Cのずれ量を取得するステップS34では、変位計コントローラ58が第四のレーザ変位計556、及び第五のレーザ変位計557を作動させ、調整用パレット50Cの無人フォークリフト2に対する位置ずれ量を計測する。第四のレーザ変位計556では、レーザを前向面91に照射することで、フォーク22の前向面91までの距離Bx1、Bx2を計測する。第五のレーザ変位計557は、反射部材93の横向き面92までの距離Byを計測する。前向面91までの距離Bx1、Bx2、及び横向き面92までの距離Byから、無人フォークリフト2に対する調整用パレット50Cのずれ量が検出される。このとき、第五のレーザ変位計557で、反射部材93の横向き面92までの距離Byを計測する際、必要に応じてフォーク22を下降させ、調整用パレット50Cの第五のレーザ変位計557を、反射部材93に対向させる。
また、ステップS34では、第四のレーザ変位計556、及び第五のレーザ変位計557で検出した、前向面91までの距離Bx1、Bx2、及び横向き面92までの距離Byのデータを、相対位置情報としてデータ送信部56Cによりシステムコントローラ3Cに送信する。システムコントローラ3Cでは、入力部311により、相対位置情報として距離Bx1、Bx2、Byのデータを受信する。システムコントローラ3Cでは、算出部314により、距離Bx1、Bx2、Byに基づいて、ホームポジションにおける、無人フォークリフト2に対する調整用パレット50Cのずれ量を算出する。また、フォーク22をチルトさせ、フォーク22を先端に向けて斜め上方に傾斜させている場合、フォーク22を水平に戻す。
無人フォークリフト2をパレット載置部Sに移動させるステップS35では、ホームポジションで荷取りした調整用パレット50Cを保持する無人フォークリフト2を、施設内の複数のラック構造物100に設定された複数のパレット載置部Sのうち、1番目に初期設定を行うよう設定されたパレット載置部Sに移動させる。これには、システムコントローラ3Cからの指令により、パレット載置部Sの位置座標を目的地として無人フォークリフト2に伝達する。無人フォークリフト2は、フォーク22上に調整用パレット50Cを搭載した状態で、経路Rに沿って目的地のパレット載置部Sに向けて移動する。
調整用パレット50Cをパレット載置部Sに載置するステップS36では、初期設定を行う対象のパレット載置部Sに、調整用パレット50Cを載置する(荷下ろしする)。これには、目的地のパレット載置部Sに到達した無人フォークリフト2の向きを、パレット載置部Sに対向するよう変える。続いて、無人フォークリフト2は、フォーク22を昇降させ、フォーク22上に搭載した調整用パレット50Cを、目的地のパレット載置部Sの高さに合わせる。無人フォークリフト2を、第一方向Dxの第一側Dx1(経路R側)から第二側に向けて前進させ、目的地のパレット載置部Sの位置座標で、搭載した調整用パレット50Cをパレット載置部S上に載置する。
調整用パレット50Cのパレット載置部Sに対するずれ量を取得するステップS37では、位置情報取得部53Cの複数のレーザ変位計55Cにより、載置された調整用パレット50Cとラック構造物100との相対位置情報を取得する。これにはまず、図15に示すように、第一のレーザ変位計551で、前部支柱102Fに設けられた反射部105までの距離L11を検出する。なお、第一のレーザ変位計551で反射部105からの反射が検出できない場合、第二のレーザ変位計552、又は中間レーザ変位計553で、反射部105からの反射を検出することで、後部支柱102R、又は前部支柱102Fに配置された反射部105までの距離を検出してもよい。
また、第三のレーザ変位計554、555により、後部ビーム材103Rに設けられた反射部105までの距離L12、L13を検出する。ステップS37では、位置情報取得部53Cにより、相対位置情報として、調整用パレット50Cが載置されたラック構造物100との距離L11、L12、L13を非接触で計測する。
また、ステップS37では、第一のレーザ変位計551、第三のレーザ変位計554、555で検出した距離L11、L12、L13のデータを、相対位置情報としてデータ送信部56Cによりシステムコントローラ3Cに送信する。システムコントローラ3Cでは、入力部311により、相対位置情報として距離L11、L12、L13のデータを受信する。
調整用パレット50Cのパレット載置部Sに対するずれ量を取得するステップS37では、上記第一実施形態と同様、算出部314により、位置情報取得部53Cで取得された相対位置情報に基づき、ラック構造物100に載置された調整用パレット50Cのパレット載置部Sに対するずれ量を取得(検出)する。
パレット載置部Sから調整用パレット50Cを荷取りするステップS38では、パレット載置部Sに載置された調整用パレット50Cを、無人フォークリフト2のフォーク22で荷取りする。調整用パレット50Cを荷取りする際、第一パレットセンサー27A、及び第二パレットセンサー27Bが調整用パレット50Cによって押し込まれると、第一パレットセンサー27A、第二パレットセンサー27Bは、調整用パレット50Cを検出したことを示す信号を、無線通信により変位計コントローラ58に送信する。すると、変位計コントローラ58は、ステップS39を実行する。
無人フォークリフト2に対する調整用パレット50Cのずれ量を取得するステップS39では、ステップS34と同様、変位計コントローラ58が第四のレーザ変位計556、及び第五のレーザ変位計557を作動させ、パレット載置部Sで荷取りした際の調整用パレット50Cの無人フォークリフト2に対する位置ずれ量を計測する。第四のレーザ変位計556では、レーザを前向面91に照射することで、フォーク22の前向面91までの距離Bx1、Bx2を計測する。第五のレーザ変位計557は、反射部材93の横向き面92までの距離Byを計測する。前向面91までの距離Bx1、Bx2、及び横向き面92までの距離Byから、無人フォークリフト2に対する調整用パレット50Cのずれ量が取得される。
このとき、第五のレーザ変位計557で、反射部材93の横向き面92までの距離Byを計測する際、必要に応じてフォーク22を下降させ、調整用パレット50Cの第五のレーザ変位計557を、反射部材93に対向させる。また、ステップS39では、第四のレーザ変位計556、及び第五のレーザ変位計557で検出した、前向面91までの距離Bx1、Bx2、及び横向き面92までの距離Byのデータを、相対位置情報としてデータ送信部56Cによりシステムコントローラ3Cに送信する。システムコントローラ3Cでは、入力部311により、相対位置情報として距離Bx1、Bx2、Byのデータを受信する。システムコントローラ3Cでは、算出部314により、距離Bx1、Bx2、Byに基づいて、パレット載置部Sにおける、無人フォークリフト2に対する調整用パレット50Cのずれ量を算出する。
続いて、全てのパレット載置部Sにおけるずれ量の取得が終了したか否かを確認する(ステップS40)。その結果、全てのパレット載置部Sにおけるずれ量の取得が終了していなければ、ステップS35に戻り、次に初期設定を行う対象のパレット載置部Sに移動させる。このとき、無人フォークリフト2は、ホームポジションに戻すことなく、次に初期設定を行う対象のパレット載置部Sに移動させればよい。
一方、ステップS40において、全てのパレット載置部Sにおけるずれ量の取得が終了した場合、ステップS41に移行する。
無人フォークリフトの動作プログラムを補正するステップS41では、各荷取り位置、各荷下ろし位置で算出されたずれ量に基づき、無人フォークリフト2の動作プログラムを補正する。ステップS41では、算出された、各荷取り位置、各荷下ろし位置におけるずれ量のデータに基づき、無人フォークリフト2の動作プログラムにおける、無人フォークリフト2の位置座標、パレット載置部Sの位置座標等を補正する。このとき、無人フォークリフト2の動作プログラムにおけるパレット載置部Sの位置座標の補正は、システムコントローラ3Cのプログラムが自動的に行ってもよいし、システムコントローラ3Cのオペレータが、パレット載置部Sの位置座標を補正するための数値等を手動で入力してもよい。また、ずれ量が0となる数値を入力してもよいし、ずれ量を別途保存し、制御の際にその値を補正して動作することでもよい。
(作用効果)
上記構成の無人フォークリフト2の初期設定方法S30では、無人フォークリフト2で調整用パレット50Cを実際に荷取りし、荷取りした調整用パレット50Cと、無人フォークリフト2との相対位置情報を、位置情報取得部53Cにより取得する。取得された相対位置情報に基づいて、無人フォークリフト2に対する調整用パレット50Cのずれ量を算出する。これにより、無人フォークリフト2で、パレットを荷取りした場合の、ずれ量を把握することができる。把握したずれ量に基づいて、無人フォークリフト2の動作プログラムを補正することで、施設に無人フォークリフト2を導入する際の初期設定を容易に行うことができる。
また、無人フォークリフト2に対する調整用パレット50Cのずれ量として、調整用パレット50Cに対する無人フォークリフト2の進退方向のずれ量と、水平面内で進退方向に交差する無人フォークリフト2の幅方向のずれ量と、を算出する。
これにより、調整用パレット50Cの無人フォークリフト2に対する水平面内でのずれ量を取得することができる。
また、無人フォークリフト2に設定された無人フォークリフト側基準位置表示部90までの距離Bx1、Bx2、Byを測定することによって、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との相対位置情報を取得することができる。
また、無人フォークリフト側基準位置表示部90を、フォーク22の前向面91に設定し、無人フォークリフト2に設定された無人フォークリフト側基準位置表示部90までの距離Bx1、Bx2を測定することによって、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との、無人フォークリフト2の進退方向における相対位置情報を取得することができる。
さらに、無人フォークリフト側基準位置表示部90を、無人フォークリフト2のフォークリフト本体21に設けられて幅方向を向く横向き面92を有した反射部材93に設定することによって、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との、無人フォークリフト2の幅方向における相対位置情報を取得することができる。
また、位置情報取得部53Cは、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との相対位置情報を取得する。
これにより、位置情報取得部53Cによって、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との相対位置情報を取得することができる。したがって、無人フォークリフト2で、パレットを荷取りした場合の、ずれ量を把握することができる。把握したずれ量に基づいて、無人フォークリフト2の動作プログラムを補正することで、施設に無人フォークリフト2を導入する際の初期設定を容易に行うことができる。
また、第四のレーザ変位計556で、フォーク22の前向面91までの距離Bx1、Bx2を計測することで、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との、無人フォークリフト2の進退方向における相対位置情報を取得することができる。また、第五のレーザ変位計557で、無人フォークリフト2の横向き面92を有した反射部材93までの距離Dyを測定することによって、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との、無人フォークリフト2の幅方向における相対位置情報を取得することができる。したがって、調整用パレット50Cの無人フォークリフト2に対する水平面内でのずれ量を取得することができる。
上述したような無人フォークリフト2の調整システム10Cでは、位置情報取得部53Cにより取得される、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との相対位置情報に基づき、無人フォークリフト2に対する調整用パレット50Cのずれ量を算出する。
これにより、無人フォークリフト2で、パレットを荷取りした場合の、ずれ量を把握することができる。把握したずれ量に基づいて、無人フォークリフト2の動作プログラムを補正することで、施設に無人フォークリフト2を導入する際の初期設定を容易に行うことができる。
また、無人フォークリフト2は、調整用パレット50Cを荷取りしたことを検出するパレットセンサー27を備え、パレットセンサー27が、調整用パレット50Cを荷取りしたことを検出した場合、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との相対位置情報の取得を開始する。
これにより、パレットセンサー27が、調整用パレット50Cを荷取りしたことを検出した場合、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との相対位置情報の取得を自動的に開始させることができる。
また、上記実施形態と同様、施設に無人フォークリフト2を導入する際、無人フォークリフト2でラック構造物100のパレット載置部Sに、実際に調整用パレット50Cを載置する。パレット載置部Sに載置された調整用パレット50Cとラック構造物100との相対位置情報を、位置情報取得部53Cにより取得する。取得された相対位置情報に基づいて、調整用パレット50Cのパレット載置部Sに対するずれ量を算出する。これにより、無人フォークリフト2で物品を載せたパレット5をラック構造物100のパレット載置部Sに載置する場合のずれ量を把握することができる。把握したずれ量に基づいて、無人フォークリフト2の動作プログラムを補正することで、施設に無人フォークリフト2を導入する際の初期設定を容易に行うことができる。また、位置情報取得部53Cは、調整用パレット50Cに備えられているので、ラック構造物100に複数設定されるパレット載置部Sのそれぞれにおいて、ラック構造物100側に、調整用パレット50Cとのずれ量を検出するためのセンサーなどを設ける必要が無い。したがって、無人フォークリフト2の導入を容易に行い、正式稼働前の試験走行に要する時間、及びコストを抑えることができる。
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、上記実施形態では、ステップS14、S24で、算出されたずれ量のデータを、システムコントローラ3に無線通信により出力するようにしたが、これに限られない。例えば、処理端末60A、60Bで算出されたずれ量のデータを、オペレータがシステムコントローラ3に手入力することで、無人フォークリフト2の動作プログラムを補正してもよい。
また、上記第一、第二実施形態において、処理端末60A、60Bと、システムコントローラ3とを一体化した構成とすることも可能である。
また、上記第一、第三実施形態では、位置情報取得部53A、53Cとして、複数のレーザ変位計55を備える構成としたが、その設置数、設置位置は適宜変更可能である。
また、上記第二実施形態では、位置情報取得部53Bとして、カメラ57を備える構成としたが、その設置位置は、基準位置表示部Mを撮影できるのであれば、適宜変更可能である。
上記実施形態では、基準位置表示部Mとして、マークM1、M2を備える構成としたが、その形状、大きさ、数、配置等は適宜変更可能である。例えば、基準位置表示部Mとして、マークM1、M2等を付すのではなく、各パレット載置部Sに対する位置関係が一定となるラック構造物100の特定部位(例えば、支柱102とビーム材103との接合部等を、基準位置表示部Mとして採用することも可能である。
<付記>
各実施形態に記載の無人フォークリフト2の初期設定方法S11、S21、S30、調整用パレット50A~50C、無人フォークリフト2の調整システムは、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る無人フォークリフト2の初期設定方法S11、S21、S30は、ラック構造物100を備えた施設に無人フォークリフト2を導入する際の初期設定方法S11、S21、S30であって、予め設定された動作プログラムに基づいて、無人フォークリフト2により、ラック構造物100のパレット載置部Sに調整用パレット50A~50Cを載置するステップS12、S22、S36と、調整用パレット50A~50Cが備える位置情報取得部53A、53Cにより、調整用パレット50A~50Cとラック構造物100との相対位置情報を取得するステップS13、S23と、相対位置情報に基づいて、ラック構造物100に載置された調整用パレット50A~50Cのパレット載置部Sに対するずれ量を算出するステップS14、S24と、を含む。
施設の例としては、倉庫や工場、商業施設、貨物取扱施設が挙げられる。
この無人フォークリフト2の初期設定方法S11、S21、S30は、ラック構造物100を備えた施設に無人フォークリフト2を導入する際、無人フォークリフト2でラック構造物100のパレット載置部Sに、実際に調整用パレット50A~50Cを載置する。パレット載置部Sに載置された調整用パレット50A~50Cとラック構造物100との相対位置情報を、位置情報取得部53Aにより取得する。取得された相対位置情報に基づいて、調整用パレット50A~50Cのパレット載置部Sに対するずれ量を算出する。これにより、無人フォークリフト2で、物品を載せたパレットをラック構造物100のパレット載置部Sに載置した場合の、ずれ量を把握することができる。把握したずれ量に基づいて、無人フォークリフト2の動作プログラムを補正することで、施設に無人フォークリフト2を導入する際の初期設定を容易に行うことができる。また、位置情報取得部53A~53Cは、調整用パレット50A~50Cに備えられているので、ラック構造物100に複数設定されるパレット載置部Sのそれぞれにおいて、ラック構造物100側に、調整用パレット50A~50Cとのずれ量を検出するためのセンサーなどを設ける必要が無い。したがって、無人フォークリフト2の導入を容易に行い、正式稼働前の試験走行に要する時間、及びコストを抑えることができる。
(2)第2の態様に係る無人フォークリフト2の初期設定方法S11、S30は、(1)の無人フォークリフト2の初期設定方法S11、S30であって、位置情報を取得するステップS13、S37では、位置情報取得部53A、53Cにより、相対位置情報として、調整用パレット50A、50Cが載置されたラック構造物100との距離を非接触で計測する。
これにより、位置情報取得部53A、53Cにより、相対位置情報として、ラック構造物100との距離を非接触で計測するようにした。これにより、相対位置情報を、容易かつ迅速に取得することができる。
位置情報取得部53A、53Cにより、ラック構造物100との距離を非接触で計測する例としては、レーザをラック構造物100に照射することで、ラック構造物100との距離を計測するレーザ変位計55や、超音波、赤外線等を用いた距離計測器が挙げられる。
(3)第3の態様に係る無人フォークリフト2の初期設定方法S11、S30は、(2)の無人フォークリフト2の初期設定方法S11、S30であって、算出するステップS14では、ずれ量として、ラック構造物100に対する無人フォークリフト2の進退方向に沿った第一方向Dxのずれ量ΔXと、水平面内で第一方向Dxに交差する第二方向Dyのずれ量ΔYと、を算出する。
これにより、調整用パレット50A、50Cの、パレット載置部Sに対する水平面内でのずれ量ΔX、ΔYを取得することができる。
(4)第4の態様に係る無人フォークリフト2の初期設定方法S11、S30は、(3)の無人フォークリフト2の初期設定方法S11、S30であって、算出するステップS14、S37では、ずれ量として、鉛直軸周りの回転方向Dcのずれ量Δθ、をさらに算出する。
これにより、調整用パレット50A、50Cの、パレット載置部Sに対する鉛直軸周りの回転方向Dcのずれ量Δθを取得することができる。水平面内のずれ量ΔX、ΔYに加えて、回転方向Dcのずれ量Δθを取得することで、無人フォークリフト2の動作プログラムを、より高精度に補正することが可能となる。
(5)第5の態様に係る無人フォークリフト2の初期設定方法S21は、(1)の無人フォークリフト2の初期設定方法S21であって、位置情報を取得するステップS23では、位置情報取得部53Bにより、相対位置情報として、ラック構造物100に設定されてラック構造物100におけるラック側基準位置を示す基準位置表示部Mを含む画像300を撮影し、算出するステップS24では、相対位置情報に基づいて、調整用パレット50Bに設定されたパレット側基準位置Ptに対する、画像300中のラック側基準位置Q2のずれ量を算出する。
これにより、位置情報取得部53Bにより、相対位置情報として、ラック構造物100に設定された基準位置表示部Mを含む画像300を撮影することで、調整用パレット50Bに設定されたパレット側基準位置Ptに対する画像300中のラック側基準位置Q2のずれ量を算出することができる。
(6)第6の態様に係る無人フォークリフト2の初期設定方法S21は、(5)の無人フォークリフト2の初期設定方法S21であって、位置情報を取得するステップS23では、位置情報取得部53Bにより、ラック構造物100に基準位置表示部Mとして設定されたマークM1、M2を含む画像300を撮影し、算出するステップS24では、ずれ量として、マークM1、M2に対するパレット側基準位置Ptの、ラック構造物100に対する無人フォークリフト2の進退方向に沿った第一方向Dxのずれ量ΔX、及び水平面内で第一方向Dxに交差する第二方向Dyのずれ量ΔY、を算出する。
これにより、ラック構造物100に、基準位置表示部MとしてマークM1、M2を設定しておくことで、調整用パレット50Bの、パレット載置部Sに対する水平面内でのずれ量を取得することができる。
(7)第7の態様に係る無人フォークリフト2の初期設定方法S21は、(6)の無人フォークリフト2の初期設定方法S21であって、相対位置情報を取得するステップS23では、ラック構造物100に設定された複数のマークM1、M2を撮影し、算出するステップS24では、複数のマークM1、M2に対するパレット側基準位置Ptの鉛直軸周りの回転方向Dcのずれ量Δθcをさらに算出する。
これにより、ラック構造物100に、基準位置表示部Mとして複数のマークM1、M2を設定しておくことで、調整用パレット50Bの、パレット載置部Sに対する水平面内のずれ量に加えて、回転方向Dcのずれ量Δθcを取得することができる。したがって、無人フォークリフト2の動作プログラムを、より高精度に補正することが可能となる。
(8)第8の態様に係る無人フォークリフト2の初期設定方法S30は、(1)から(7)の何れか一つの無人フォークリフト2の初期設定方法S30であって、予め設定された動作プログラムに基づいて、調整用パレット50Cを、無人フォークリフト2で荷取りするステップS33、S38と、調整用パレット50Cが備える位置情報取得部53Cにより、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との相対位置情報を取得するステップS34、S39と、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との相対位置情報に基づいて、無人フォークリフト2に対する調整用パレット50Cのずれ量を算出するステップS34、S39と、をさらに含む。
このように、無人フォークリフト2で調整用パレット50Cを実際に荷取りし、荷取りした調整用パレット50Cと、無人フォークリフト2との相対位置情報を、位置情報取得部53Cにより取得する。取得された相対位置情報に基づいて、無人フォークリフト2に対する調整用パレット50Cのずれ量を算出する。これにより、無人フォークリフト2で、パレット5を荷取りした場合のずれ量を把握することができる。把握したずれ量に基づいて、無人フォークリフト2の動作プログラムを補正することで、施設に無人フォークリフト2を導入する際の初期設定を容易に行うことができる。
(9)第9の態様に係る無人フォークリフト2の初期設定方法S30は、(8)の無人フォークリフト2の初期設定方法S30であって、無人フォークリフト2に対する調整用パレット50Cのずれ量を算出するステップS34、S39では、調整用パレット50Cに対する無人フォークリフト2の進退方向のずれ量と、水平面内で進退方向に交差する無人フォークリフト2の幅方向のずれ量と、を算出する。
これにより、調整用パレット50Cの無人フォークリフト2に対する水平面内でのずれ量を取得することができる。
(10)第10の態様に係る無人フォークリフト2の初期設定方法S30は、(8)又は(9)の無人フォークリフト2の初期設定方法S30であって、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との相対位置情報を取得するステップS34、S37では、位置情報取得部53Cにより、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との相対位置情報として、無人フォークリフト2に設定されて無人フォークリフト2における無人フォークリフト側基準位置を示す無人フォークリフト側基準位置表示部90までの距離Bx1、Bx2、Byを測定する。
これにより、無人フォークリフト2に設定された無人フォークリフト側基準位置表示部90までの距離Bx1、Bx2、Byを測定することによって、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との相対位置情報を取得することができる。
(11)第11の態様に係る無人フォークリフト2の初期設定方法S30は、(10)の無人フォークリフト2の初期設定方法S30であって、無人フォークリフト側基準位置表示部90は、無人フォークリフト2において、フォークリフト本体21に対して上下方向に昇降可能に設けられ、調整用パレット50Cを支持するフォーク22において、無人フォークリフト2の進退方向の前方を向く前向面91に設定される。
これにより、無人フォークリフト側基準位置表示部90を、フォーク22の前向面91に設定し、無人フォークリフト2に設定された無人フォークリフト側基準位置表示部90までの距離Bx1、Bx2を測定することによって、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との、無人フォークリフト2の進退方向における相対位置情報を取得することができる。
(12)第12の態様に係る無人フォークリフト2の初期設定方法S30は、(10)又は(11)の無人フォークリフト2の初期設定方法S30であって、無人フォークリフト側基準位置表示部90は、無人フォークリフト2のフォークリフト本体21に設けられ、幅方向を向く横向き面92を有した反射部材93に設定される。
これにより、無人フォークリフト側基準位置表示部90を、無人フォークリフト2のフォークリフト本体21に設けられて幅方向を向く横向き面92を有した反射部材93に設定し、無人フォークリフト2に設定された無人フォークリフト側基準位置表示部90までの距離Byを測定することによって、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との、無人フォークリフト2の幅方向における相対位置情報を取得することができる。
(13)第13の態様に係る無人フォークリフト2の初期設定方法S11、S21、S30は、(1)から(12)の何れか一つの無人フォークリフト2の初期設定方法S11、S21、S30であって、算出されたずれ量に基づき、無人フォークリフト2の動作プログラムを補正するステップS15、S25、S41をさらに含む。
これにより、算出された調整用パレット50A~50Cのパレット載置部Sに対するずれ量に基づいて、無人フォークリフト2の動作プログラムを補正することで、補正後には、動作プログラムに基づいて動作する無人フォークリフト2によってパレットをパレット載置部Sに高精度に荷卸しすることが可能となる。
(14)第14の態様に係る調整用パレット50Aは、(1)から(13)の何れか一つの無人フォークリフト2の初期設定方法S11、S21、S30で用いられる調整用パレット50A~50Cであって、無人フォークリフト2のフォーク22で支持可能、かつラック構造物100上に載置可能なパレット本体51Aと、パレット本体51Aに設けられ、調整用パレット50A~50Cが載置されるラック構造物100との相対位置情報を取得する位置情報取得部53A~53Cと、を備える。
このような調整用パレット50A~50Cを用いることで、上記したような無人フォークリフト2の初期設定方法S11、S21、S30を実施することができる。位置情報取得部53A~53Cは、調整用パレット50A~50Cに備えられているので、ラック構造物100に複数設定されるパレット載置部Sのそれぞれにおいて、ラック構造物100側に、調整用パレット50A~50Cとのずれ量を検出するためのセンサーなどを設ける必要が無い。したがって、無人フォークリフト2の導入を容易に行い、正式稼働前の試験走行に要する時間、及びコストを抑えることができる。
(15)第15の態様に係る調整用パレット50A、50Cは、(14)の調整用パレット50A、50Cであって、位置情報取得部53A、53Cは、レーザをラック構造物100に照射することでラック構造物100との距離を計測するレーザ変位計55を備える。
これにより、レーザ変位計55により、相対位置情報として、ラック構造物100との距離を非接触で計測することができる。これにより、相対位置情報を、容易かつ迅速に取得することができる。
(16)第16の態様に係る調整用パレット50A、50Cは、(15)の調整用パレット50A、50Cであって、位置情報取得部53A、53Cは、ラック構造物100に対する無人フォークリフト2の進退方向に沿った第一方向Dxの第一側Dx1に配置され、パレット本体51Aに対して水平面内で第一方向Dxに交差する第二方向Dyに位置するラック構造物100の一部を検出する第一のレーザ変位計551と、第一方向Dxの第二側Dx2に配置され、パレット本体51Aに対して第二方向Dyに位置するラック構造物100の他の一部を検出する第二のレーザ変位計552と、を備える。
この調整用パレット50Aは、第一方向Dxの第一側Dx1に配置された第一のレーザ変位計551でラック構造物100の一部を検出し、第一方向Dxの第二側Dx2に配置された第二のレーザ変位計552でラック構造物100の他の一部を検出する。これにより、第一のレーザ変位計551、及び第二のレーザ変位計552における検出結果に基づいて、ラック構造物100に対する第一方向Dxにおける調整用パレット50A、50Cの位置を、相対位置情報として取得することができる。
(17)第17の態様に係る調整用パレット50A、50Cは、(16)の調整用パレット50A、50Cであって、第一のレーザ変位計551、及び第二のレーザ変位計552は、パレット本体51Aに対して第二方向Dyの両側にそれぞれ設けられ、第一のレーザ変位計551、及び第二のレーザ変位計552のそれぞれは、定められた距離の範囲内でのみ、ラック構造物100の存在の有無を検出可能である。
これにより、第一のレーザ変位計551、及び第二のレーザ変位計552が、第二方向Dyの両側に設けられているので、第二方向Dyの両側で、パレット本体51Aのラック構造物100に対する相対位置情報を取得することができる。このとき、第一のレーザ変位計551、及び第二のレーザ変位計552のそれぞれは、定められた距離の範囲内でのみ、ラック構造物100の存在の有無を検出できる。つまり、第二方向Dyの両側のうち、第一のレーザ変位計551、及び第二のレーザ変位計552とラック構造物100との距離が、第一のレーザ変位計551、及び第二のレーザ変位計552でラック構造物100の存在が検出できる範囲内にある場合に、調整用パレット50A、50Cとラック構造物100との相対位置情報が取得できる。第二方向Dyの両側に位置するラック構造物100を構成する部材同士の間隔が広い場合、調整用パレット50A、50Cが、第二方向Dyの第一側Dy1のパレット載置部Sに載置された場合、第二方向Dyの第一側Dy1に配置された第一のレーザ変位計551、及び第二のレーザ変位計552で、第二方向Dyの第一側Dy1のラック構造物100の部材を検出する。また、調整用パレット50A、50Cが、第二方向Dyの第二側Dy2のパレット載置部Sに載置された場合、第二方向Dyの第二側Dy2に配置された第一のレーザ変位計551、及び第二のレーザ変位計552で、第二方向Dyの第二側Dy2のラック構造物100の部材を検出する。このようにして、一つの調整用パレット50A、50Cで、第二方向Dyの第一側Dy1のパレット載置部Sと、第二方向Dyの第二側Dy2のパレット載置部Sとの双方における、調整用パレット50A、50Cのずれ量の取得を行うことができる。
(18)第18の態様に係る調整用パレット50A、50Cは、(17)の調整用パレット50Aであって、位置情報取得部53A、53Cは、ラック構造物100に対する無人フォークリフト2の進退方向に沿った第一方向Dxの第二側Dx2に向かってレーザを発する第三のレーザ変位計555、をさらに備える。
この調整用パレット50A、50Cは、第三のレーザ変位計555が、無人フォークリフト2の進退方向に沿った第一方向Dxの第二側Dx2に向かってレーザを発する。これにより、調整用パレット50A、50Cの第一方向Dxの第二側Dx2の斜め下方に位置するラック構造物100の部材の存在を、第三のレーザ変位計555によって検出することができる。これにより、調整用パレット50A、50Cの第一方向Dxの第二側Dx2の斜め下方に位置するラック構造物100の部材に対する、ラック構造物100の相対位置情報を取得することができる。
(19)第19の態様に係る調整用パレット50Bは、(14)の調整用パレット50Bであって、位置情報取得部53Bは、ラック構造物100に設定されたマークM1、M2を撮影するカメラ57を備える。
これにより、位置情報取得部53Aのカメラ57で、マークM1、M2を含む画像300を撮影することによって、調整用パレット50Bの、パレット載置部Sに対するずれ量を取得することができる。
(20)第20の態様に係る調整用パレット50Cは、(14)から(19)の何れか一つの調整用パレット50Cであって、位置情報取得部53Cは、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との相対位置情報を取得する。
これにより、位置情報取得部53Cによって、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との相対位置情報を取得することができる。したがって、無人フォークリフト2で、パレットを荷取りした場合の、ずれ量を把握することができる。把握したずれ量に基づいて、無人フォークリフト2の動作プログラムを補正することで、施設に無人フォークリフト2を導入する際の初期設定を容易に行うことができる。
(21)第21の態様に係る調整用パレット50Cは、(20)の調整用パレット50Cであって、位置情報取得部53Cは、無人フォークリフト2のフォーク22に支持された状態で、フォーク22において無人フォークリフト2の進退方向の前方を向く前向面91までの距離を計測する第四のレーザ変位計556と、無人フォークリフト2のフォークリフト本体21に設けられ、幅方向を向く横向き面92を有した反射部材93までの距離を計測する第五のレーザ変位計557と、を備える。
これにより、第四のレーザ変位計556で、フォーク22の前向面91までの距離を計測することで、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との、無人フォークリフト2の進退方向における相対位置情報を取得することができる。また、第五のレーザ変位計557で、無人フォークリフト2の横向き面92を有した反射部材93までの距離を測定することによって、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との、無人フォークリフト2の幅方向における相対位置情報を取得することができる。したがって、調整用パレット50Cの無人フォークリフト2に対する水平面内でのずれ量を取得することができる。
(22)第22の態様に係る無人フォークリフト2の調整システム10A~10Cは、(14)から(21)の何れか一つの調整用パレット50A~50Cと、位置情報取得部53A~53Cで取得された相対位置情報に基づき、ラック構造物100に載置された調整用パレット50A~50Cのパレット載置部Sに対するずれ量を算出する算出部72A、72B、314と、を備える。
この無人フォークリフト2の調整システムは、調整用パレット50A~50Cの位置情報取得部53A~53Cによって取得された、調整用パレット50A~50Cとラック構造物100との相対位置情報に基づき、算出部72A、72B、314により、ラック構造物100に載置された調整用パレット50A~50Cのパレット載置部Sに対するずれ量を算出することができる。したがって、無人フォークリフト2の導入を容易に行い、正式稼働前の試験走行に要する時間、及びコストを抑えることができる。
(23)第23の態様に係る無人フォークリフト2の調整システム10Cは、(22)の無人フォークリフト2の調整システム10Cであって、算出部314は、位置情報取得部53Cにより取得される、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との相対位置情報に基づき、無人フォークリフト2に対する調整用パレット50Cのずれ量を算出する。
これにより、無人フォークリフト2で、パレットを荷取りした場合の、ずれ量を把握することができる。把握したずれ量に基づいて、無人フォークリフト2の動作プログラムを補正することで、施設に無人フォークリフト2を導入する際の初期設定を容易に行うことができる。
(24)第24の態様に係る無人フォークリフト2の調整システム10Cは、(23)の無人フォークリフト2の調整システム10Cであって、無人フォークリフト2は、調整用パレット50Cを荷取りしたことを検出するパレットセンサー27を備え、パレットセンサー27が、調整用パレット50Cを荷取りしたことを検出した場合、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との相対位置情報の取得を開始する。
これにより、パレットセンサー27が、調整用パレット50Cを荷取りしたことを検出した場合、調整用パレット50Cと無人フォークリフト2との相対位置情報の取得を自動的に開始させることができる。
1…無人搬送フォークリフトシステム
2…無人フォークリフト
3、3C…システムコントローラ
10A~10C…調整システム
21…フォークリフト本体
21s ストラドルレッグ
22…フォーク
23…フォークリフト制御部
27A…第一パレットセンサー(パレットセンサー)
27B…第二パレットセンサー(パレットセンサー)
50A~50C…調整用パレット
51A、51B…パレット本体
51k…切欠き凹部
52…挿入孔
53A~53C…位置情報取得部
55、55C…レーザ変位計
551…第一のレーザ変位計
552…第二のレーザ変位計
553…中間レーザ変位計
554、555…第三のレーザ変位計
556…第四のレーザ変位計
557…第五のレーザ変位計
56、56C…データ送信部
57…カメラ
58…変位計コントローラ
59…支持部材
60A、60B…処理端末
61、301…CPU
62、302…ROM
63、303…RAM
64、304…記憶装置
65、305…信号送受信モジュール
71…入力部
72A、72B…算出部
73…出力部
90…無人フォークリフト側基準位置表示部
91…前向面
92…横向き面
93…反射部材
100…ラック構造物
100b…下層部
100m…中層部
100t…上層部
102…支柱
102F…前部支柱
102R…後部支柱
103…ビーム材
103F…前部ビーム材
103R…後部ビーム材
103S…側部ビーム材
105…反射部
200…パレット位置調整台
201…調整台本体
202…球状ローラ
300…画像
Dc…回転方向
Dc…周方向
Dv…上下方向
Dx…第一方向
Dx1…第一側
Dx2…第二側
Dy…第二方向
Dy1…第一側
Dy2…第二側
F…床面
Bx1、Bx2、By…距離
L11…距離
L12…距離
L13…距離
M…基準位置表示部
M1…マーク
M2…マーク
Ps、Pt…パレット側基準位置
Q1、Q2…ラック側基準位置
R…経路
S、SL、SR…パレット載置部
S11、S21、S30…無人フォークリフトの初期設定方法
S12、S22…調整用パレットをパレット載置部に載置するステップ
S13、S23…相対位置情報を取得するステップ
S14、S24…調整用パレットのパレット載置部に対するずれ量を算出するステップ
S15、S25…無人フォークリフトの動作プログラムを補正するステップ
S31…事前準備を行うステップ
S32…無人フォークリフトをホームポジションに移動させるステップ
S33…調整用パレットを荷取りするステップ
S34…無人フォークリフトに対する調整用パレットのずれ量を取得するステップ
S35…無人フォークリフトをパレット載置部に移動させるステップ
S36…調整用パレットをパレット載置部に載置するステップ
S37…調整用パレットのパレット載置部に対するずれ量を取得するステップ
S38…パレット載置部から調整用パレットを荷取りするステップ
S39…無人フォークリフトに対する調整用パレットのずれ量を取得するステップ
S40…全てのパレット載置部におけるずれ量の取得が終了したか確認するステップ
S41…無人フォークリフトの動作プログラムを補正するステップ
ΔX…第一方向のずれ量
ΔY…第二方向のずれ量
Δθ、Δθc…回転方向のずれ量

Claims (24)

  1. ラック構造物を備えた施設に無人フォークリフトを導入する際の初期設定方法であって、
    予め設定された動作プログラムに基づいて、前記無人フォークリフトにより、前記ラック構造物のパレット載置部に調整用パレットを載置するステップと、
    前記調整用パレットが備える位置情報取得部により、前記調整用パレットと前記ラック構造物との相対位置情報を取得するステップと、
    前記相対位置情報に基づいて、前記ラック構造物に載置される前記調整用パレットの前記パレット載置部に対するずれ量を算出するステップと、
    を含む無人フォークリフトの初期設定方法。
  2. 前記位置情報を取得するステップでは、前記位置情報取得部により、前記相対位置情報として、前記調整用パレットが載置される前記ラック構造物との距離を計測する、
    請求項1に記載の無人フォークリフトの初期設定方法。
  3. 前記算出するステップでは、前記ずれ量として、
    前記ラック構造物に対する前記無人フォークリフトの進退方向に沿った第一方向のずれ量と、
    水平面内で前記第一方向に交差する第二方向のずれ量と、を算出する
    請求項2に記載の無人フォークリフトの初期設定方法。
  4. 前記算出するステップでは、前記ずれ量として、
    鉛直軸周りの回転方向のずれ量、をさらに算出する
    請求項3に記載の無人フォークリフトの初期設定方法。
  5. 前記位置情報を取得するステップでは、前記位置情報取得部により、前記相対位置情報として、前記ラック構造物に設定されて前記ラック構造物におけるラック側基準位置を示す基準位置表示部を含む画像を撮影し、
    前記算出するステップでは、前記相対位置情報に基づいて、前記調整用パレットに設定されるパレット側基準位置に対する、前記画像中の前記ラック側基準位置のずれ量を算出する
    請求項1に記載の無人フォークリフトの初期設定方法。
  6. 前記位置情報を取得するステップでは、前記ラック構造物に前記基準位置表示部として設置されるマークを含む前記画像を撮影し、
    前記算出するステップでは、前記ずれ量として、
    前記ラック構造物に対する前記無人フォークリフトの進退方向に沿った第一方向のずれ量と、
    水平面内で前記第一方向に交差する第二方向のずれ量と、を算出する
    請求項5に記載の無人フォークリフトの初期設定方法。
  7. 前記相対位置情報を取得するステップでは、前記ラック構造物に設定される複数のマークを撮影し、
    前記算出するステップでは、前記パレット側基準位置と複数の前記マークとの位置関係に基づき、鉛直軸周りの回転方向のずれ量をさらに算出する
    請求項6に記載の無人フォークリフトの初期設定方法。
  8. 予め設定された動作プログラムに基づいて、前記調整用パレットを、前記無人フォークリフトで荷取りするステップと、
    前記調整用パレットが備える位置情報取得部により、前記調整用パレットと前記無人フォークリフトとの相対位置情報を取得するステップと、
    前記調整用パレットと前記無人フォークリフトとの相対位置情報に基づいて、前記無人フォークリフトに対する前記調整用パレットのずれ量を算出するステップと、をさらに含む
    請求項1から7の何れか一項に記載の無人フォークリフトの初期設定方法。
  9. 前記無人フォークリフトに対する前記調整用パレットのずれ量を算出するステップでは、
    前記調整用パレットに対する前記無人フォークリフトの進退方向のずれ量と、
    水平面内で前記進退方向に交差する前記無人フォークリフトの幅方向のずれ量と、を算出する
    請求項8に記載の無人フォークリフトの初期設定方法。
  10. 前記調整用パレットと前記無人フォークリフトとの相対位置情報を取得するステップでは、前記位置情報取得部により、前記調整用パレットと前記無人フォークリフトとの相対位置情報として、前記無人フォークリフトに設定されて前記無人フォークリフトにおける無人フォークリフト側基準位置を示す無人フォークリフト側基準位置表示部までの距離を測定する
    請求項8又は9に記載の無人フォークリフトの初期設定方法。
  11. 前記無人フォークリフト側基準位置表示部は、前記無人フォークリフトにおいて、フォークリフト本体に対して上下方向に昇降可能に設けられ、前記調整用パレットを支持するフォークにおいて、前記無人フォークリフトの進退方向の前方を向く前向面に設定される
    請求項10に記載の無人フォークリフトの初期設定方法。
  12. 前記無人フォークリフト側基準位置表示部は、前記無人フォークリフトのフォークリフト本体に設けられ、前記無人フォークリフトの幅方向を向く横向き面を有した反射部材に設定される
    請求項10又は11に記載の無人フォークリフトの初期設定方法。
  13. 算出された前記ずれ量に基づき、前記無人フォークリフトの前記動作プログラムを補正するステップをさらに含む
    請求項1から12の何れか一項に記載の無人フォークリフトの初期設定方法。
  14. 請求項1から13の何れか一項に記載の無人フォークリフトの初期設定方法で用いられる調整用パレットであって、
    前記無人フォークリフトのフォークで支持可能、かつラック構造物上に載置可能なパレット本体と、
    前記パレット本体に設けられ、前記調整用パレットが載置される前記ラック構造物との相対位置情報を取得する前記位置情報取得部と、を備える
    調整用パレット。
  15. 前記位置情報取得部は、レーザを前記ラック構造物に照射することで前記ラック構造物との距離を計測するレーザ変位計を備える
    請求項14に記載の調整用パレット。
  16. 前記位置情報取得部は、
    前記ラック構造物に対する前記無人フォークリフトの進退方向に沿った第一方向の第一側に配置され、前記パレット本体に対して水平面内で前記第一方向に交差する第二方向に位置する前記ラック構造物の一部を検出する第一のレーザ変位計と、
    前記第一方向の第二側に配置され、前記パレット本体に対して前記第二方向に位置する前記ラック構造物の他の一部を検出する第二のレーザ変位計と、を備える
    請求項15に記載の調整用パレット。
  17. 前記第一のレーザ変位計、及び前記第二のレーザ変位計は、前記パレット本体に対して前記第二方向の両側にそれぞれ設けられ、
    前記第一のレーザ変位計、及び前記第二のレーザ変位計のそれぞれは、定められた距離の範囲内でのみ、前記ラック構造物の存在の有無を検出可能である
    請求項16に記載の調整用パレット。
  18. 前記位置情報取得部は、
    前記ラック構造物に対する前記無人フォークリフトの進退方向に沿った第一方向の第二側に向かってレーザを発する第三のレーザ変位計、をさらに備える
    請求項17に記載の調整用パレット。
  19. 前記位置情報取得部は、前記ラック構造物に設定されるマークを撮影するカメラを備える
    請求項14に記載の調整用パレット。
  20. 前記位置情報取得部は、前記調整用パレットと前記無人フォークリフトとの相対位置情報を取得する
    請求項14から19の何れか一項に記載の調整用パレット。
  21. 前記位置情報取得部は、
    前記無人フォークリフトのフォークに支持された状態で、前記フォークにおいて前記無人フォークリフトの進退方向の前方を向く前向面までの距離を計測する第四のレーザ変位計と、
    前記無人フォークリフトのフォークリフト本体に設けられ、前記無人フォークリフトの幅方向を向く横向き面を有した反射部材までの距離を計測する第五のレーザ変位計と、を備える
    請求項20に記載の調整用パレット。
  22. 請求項14から21の何れか一項に記載の調整用パレットと、
    前記位置情報取得部で取得される前記相対位置情報に基づき、前記ラック構造物に載置される前記調整用パレットの前記パレット載置部に対するずれ量を算出する算出部と、を備える
    無人フォークリフトの調整システム。
  23. 前記算出部は、前記位置情報取得部により取得される、前記調整用パレットと前記無人フォークリフトとの相対位置情報に基づき、前記無人フォークリフトに対する前記調整用パレットのずれ量を算出する
    請求項22に記載の無人フォークリフトの調整システム。
  24. 前記無人フォークリフトは、前記調整用パレットを荷取りしたことを検出するパレットセンサーを備え、
    前記パレットセンサーが、前記調整用パレットを荷取りしたことを検出した場合、前記調整用パレットと前記無人フォークリフトとの相対位置情報の取得を開始する
    請求項23に記載の無人フォークリフトの調整システム。
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