JP7502556B2 - 駆動力伝達機構 - Google Patents

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Description

本開示は、駆動力伝達機構に関する。
例えば、特許文献1には、互いに噛み合って回転する歯車を備える動力伝達装置が開示されている。
特開2003-269579号公報
ここで、互いに噛み合って回転する歯車間の隙間(バックラッシュともいう)が大きい場合、歯車が互いに衝突することによる騒音が発生したり、振動が発生したりする原因となってしまう。そのため、静音性が求められる環境下における使用が制限されてしまうこととなる。また、バックラッシュ分、駆動力の伝達にロスが生じてしまう。一方で、歯車間の隙間を小さくする場合、歯車の寸法精度が求められることとなってしまう。また、歯車ではなく、互いに圧接される外周面を有する2つの回転体(摩擦車ともいう)を用いて駆動力を伝達する構成を採用することも考えられるが、そのような構成においては回転体の外周面がスリップしてしまい、駆動力を正常に伝達できない場合がある。
本開示で提案する駆動力伝達機構は、第1外周面を有し、第1回転軸を回転中心として回転する第1回転体と、前記第1外周面に圧接される第2外周面を有し、前記第1外周面との間に生じる摩擦力により、第2回転軸を回転中心として回転する第2回転体と、前記第1回転軸を回転中心として、前記第1回転体と一体に回転する第1歯車と、前記第2回転軸を回転中心として、前記第2回転体と一体に回転する第2歯車と、を有し、前記第1歯車と前記第2歯車は、前記第2外周面が前記第1外周面に対してスリップした場合に、互いに噛み合うように設けられている。この駆動力伝達機構によると、駆動力をロス無く伝達すると共に、静音性が求められる環境下で使用することができる。
本実施形態に係る駆動力伝達機構の全体構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る駆動力伝達機構の全体構成を示す平面図である。 本実施形態の固定ユニットの回転体と駆動ユニットの回転体を示す平面図である。 本実施形態の第1の歯車及び第2の歯車を示す平面図である。 回転体の回転に伴って回転している第1の歯車と第2の歯車を示す拡大平面図である。 回転体間にスリップが発生することにより、第2の歯車が第1の歯車に衝突した様子を示す拡大平面図である。 第1の歯車と第2の歯車とが噛み合って回転する様子を示す拡大平面図である。
以下、本開示の実施形態(以下、本実施形態という)について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る駆動力伝達機構の全体構成を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る駆動力伝達機構の全体構成を示す平面図である。図3は、本実施形態の固定ユニットの回転体と駆動ユニットの回転体を示す平面図である。図4は、本実施形態の第1の歯車及び第2の歯車を示す平面図である。図5は、回転体の回転に伴って回転している第1の歯車と第2の歯車を示す拡大平面図である。図6は、回転体間にスリップが発生することにより、第2の歯車が第1の歯車に衝突した様子を示す拡大平面図である。図7は、第1の歯車と第2の歯車とが噛み合って回転する様子を示す拡大平面図である。
なお、図5~図7においては、説明の都合上、第1の歯車13の歯部13aと第2の歯車23の歯部23aとの隙間(バックラッシュとも呼ばれる)を実際よりも大きく示しているが、第1の歯車13の歯部13aと第2の歯車23の歯部23aとの隙間は、それら歯車が互いに噛み合って回転できる程度の大きさであればよい。
[駆動力伝達機構100の概要]
駆動力伝達機構100は、不図示のモータ等の動力源から入力される駆動力を伝達することでエンドエフェクタ232を駆動する装置である。駆動力伝達機構100は、例えば、人型又は動物型のロボットの腕や脚の関節に用いられるとよい。また、駆動力伝達機構100は、人型又は動物型のロボットの外装を構成するハウジング内に収容して用いられるとよい。
[駆動力伝達機構100の構成]
以下、図1、図2を参照して、駆動力伝達機構100の構成について説明する。駆動力伝達機構100は、固定ユニット10と、駆動ユニット20と、リンク機構30とを有している。
[駆動力伝達機構100の構成:固定ユニット10]
固定ユニット10は、アダプタ131を含み、アダプタ131が駆動力伝達機構100以外の他の部材に固定するよう接続して用いられる。アダプタ131は、例えば、人型又は動物型のロボットの胴体部分に接続されているとよい。
固定ユニット10は、図1に示すように、回転体11と、回転体12と、歯車13とを含んでいる。歯車13は、回転軸ax1が延びる方向において、回転体11と回転体12に挟まれて設けられている。回転体11、回転体12、及び歯車13は、回転軸ax1を回転中心として一体に回転するように、互いに固定されている。
回転体11及び回転体12は、互いに径の長さが同じ円盤形状である。また、回転体11は、少なくとも外周面11aが弾性を有する部材からなる。回転体12についても同様である。
固定ユニット10の中心部には、リンク機構30の入力支持部31が挿通される軸孔が形成されている。すなわち、回転体11、回転体12、及び歯車13の中心部にはそれぞれ、回転軸ax1が延びる方向に貫通する軸孔が形成されている。
また、歯車13は、図4に示すように、回転軸ax1の周方向における可動範囲に応じた複数の歯部13aが部分的に形成されており、周方向の他の部分には歯部が形成されていない。歯車13のうち歯部13aが形成されていない部分には、上述のアダプタ131が設けられている。なお、図5~図7においては複数の歯部13aの一部のみに符号を付しており、また、図4においてはアダプタ131を省略している。
[駆動力伝達機構100の詳細:駆動ユニット20]
駆動ユニット20は、図1に示すように、回転体21と、回転体22と、歯車23とを含んでいる。歯車23は、回転軸ax2が延びる方向において、回転体21と回転体22に挟まれて設けられている。回転体21、回転体22、及び歯車23は、回転軸ax2を回転中心として一体に回転するように、互いに固定されている。
回転体21及び回転体22は、互いに径の長さが同じ円盤形状である。また、回転体21は、少なくとも外周面21aが弾性を有する部材からなる。回転体22についても同様である。
回転体21は、回転体11に圧接して設けられている。同様に、回転体22は、回転体12に圧接して設けられている。
駆動ユニット20の中心部には、リンク機構30の出力支持部32が挿通される軸孔が形成されている。すなわち、回転体21、回転体22、及び歯車23の中心部にはそれぞれ、回転軸ax2が延びる方向に貫通する軸孔が形成されている。
また、歯車23は、回転軸ax2の周方向における可動範囲に応じた複数の歯部23aが部分的に形成されており、周方向の他の部分には歯部が形成されていない。歯車23のうち歯部23aが形成されていない部分には、上述のアダプタ231が設けられている。アダプタ231には、エンドエフェクタ232が取り付けられる。図1、図2においては、一例として、棒状の先端に球体が設けられる形状のエンドエフェクタ232を示しているが、これに限られない。エンドエフェクタ232は、例えば、ハンド型や足型であってもよい。なお、図5~図7においては複数の歯部23aの一部のみに符号を付しており、また、図4においてはアダプタ231の図示については省略している。
[駆動力伝達機構100の詳細:リンク機構30]
リンク機構30は、入力支持部(第1支持部)31と、出力支持部(第2支持部)32と、入力支持部31と出力支持部32とを接続する接続部33とを含んでいる。
入力支持部31には、不図示のモータ等の駆動源からの回転力が入力される。入力支持部31は、固定ユニット10の軸孔に挿通されており、固定ユニット10を支持している。出力支持部32は、駆動ユニット20の軸孔に挿通されており、駆動ユニット20を支持している。
リンク機構30は、接続部33として、接続部33Aと接続部33Bとを含んでいる。接続部33Aは、回転軸ax1と回転軸ax2とを繋ぐ線に沿って延びると共に、回転軸ax1が延びる方向における入力支持部31の一端側と、回転軸ax2が延びる方向における出力支持部32の一端側とを接続している。接続部33Bは、回転軸ax1と回転軸ax2とを繋ぐ線に沿って延びると共に、回転軸ax1が延びる方向における入力支持部31の他端側と、回転軸ax2が延びる方向における出力支持部32の他端側とを接続している。すなわち、固定ユニット10及び駆動ユニット20は、回転軸ax1(回転軸ax2)が延びる方向において、接続部33Aと接続部33Bとに挟まれるように設けられている。
[駆動力伝達機構100の動作]
次に、駆動力伝達機構100の動作について説明する。
まず、リンク機構30の入力支持部31に、モータ等の動力源から駆動力(回転力)が入力される。それにより、入力支持部31は、回転軸ax1を回転中心として図2に示すR1方向に回転する。入力支持部31が回転することにより、入力支持部31と一体に構成される出力支持部32が、回転軸ax1を回転中心として図2に示すR2方向に回転する。
出力支持部32が回転軸ax1を回転中心として図2に示すR2方向に回転するのに伴い、駆動ユニット20もR2方向に回転する。すなわち、駆動ユニット20が、回転軸ax1を回転中心として、固定ユニット10の外形に沿うように回転する。言い換えると、駆動ユニット20が、回転体11及び回転体12の外周面に沿うように、回転軸ax1の周方向において固定ユニット10に対して相対的に移動する。
この際、図3に示すように、互いに圧接して設けられる回転体11と回転体21との間に摩擦力(動摩擦力)Fが発生する。図示は省略するが、同様に回転体12と回転体22との間にも摩擦力(動摩擦力)Fが発生する。この摩擦力Fにより、回転体21及び回転体22が回転軸ax2を回転中心として図2及び図3に示すr2方向に回転すると共に、回転体11及び回転体12が回転軸ax1を回転中心として図2及び図3に示すr1方向に回転する。なお、摩擦力Fの大きさは、例えば、回転体の外周面の表面粗さにより調整されているとよい。
この際、回転体11及び回転体12と一体に構成される歯車13も、回転軸ax1を回転中心としてr1方向に回転する。また、回転体21及び回転体22と一体に構成される歯車23も、回転軸ax2を回転中心として図2に示すr2方向に回転する。すなわち、固定ユニット10がr1方向に回転すると共に、駆動ユニット20がr2方向に回転する。
本実施形態においては、回転体11と回転体21との間、及び回転体12と回転体22との間に摩擦力Fが発生することにより、固定ユニット10がr1方向に回転すると共に、駆動ユニット20がr2方向に回転する際、歯車13と歯車23は互いに非接触の状態を維持しつつ回転する。図5においては、歯車13が、歯車23と非接触の状態を維持しつつr1方向に回転すると共に、歯車23が、歯車13と非接触の状態を維持しつつr2方向に回転する様子を示している。
また、駆動ユニット20が、回転軸ax2を回転中心として図2中のr2方向に回転するのに伴い、歯車23のアダプタ231に取り付けられるエンドエフェクタ232が、回転軸ax2を回転中心として図2に示すR3方向に回転する。
以上説明したように、駆動力伝達機構100においては、駆動ユニット20を、回転軸ax1の周方向において固定ユニット10に対して相対的に移動させると共に、回転軸ax2を回転中心として回転させることができる。これにより、エンドエフェクタ232を駆動させることができる。なお、説明は省略するが、入力支持部31を、回転軸ax1を回転中心として図2に示すR1方向の反対方向に回転させた場合、上記の動作と逆の動きをすることとなる。すなわち、駆動ユニット20が、回転軸ax1を回転中心として固定ユニット10の外形に沿って図2に示すR2方向の反対方向に回転すると共に、エンドエフェクタ232が回転軸ax2を回転中心として図2に示すR3方向の反対方向に回転することとなる。
ここで、回転体11と回転体21との間、及び回転体12と回転体22との間(以下、単に「回転体間」ともいう)に発生する摩擦力Fよりも大きな外力が回転体間に働いた場合、回転体11に対して回転体21がスリップしてしまう場合がある。ここで、スリップとは、回転体11の外周面11aに対して回転体21の外周面21aが滑ってずれることであって、回転体11の外周面11aと回転体21の外周面21aとの周方向における位置関係が変位することをいう。なお、回転体11に対して回転体21がスリップした場合、回転体22も同様に回転体12に対してスリップすることとなる。
回転体間にスリップが生じると、駆動ユニット20が回転軸ax1を回転中心として固定ユニット10の外形に沿うように回転する際に、固定ユニット10が回転軸ax1を回転中心とする回転をせず、駆動ユニット20が回転軸ax2を回転中心とする回転をしないこととなってしまう。それにより、エンドエフェクタ232が、回転軸ax2を回転中心とする回転をしないこととなり、所望の駆動を行うことができないこととなってしまう。
そこで、本実施形態においては、上述のように、固定ユニット10が回転体11及び回転体12に加えて歯車13を含み、駆動ユニット20が回転体21及び回転体22に加えて歯車23を含む構成を採用している。
図6においては、回転体間にスリップが生じた場合における歯車13と歯車23を示している。なお、図6に示す破線は、回転体間にスリップが生じていない場合における、歯車13と歯車23を示している。すなわち、図6に示す破線は、回転体間でスリップが生じていない場合における、歯車13と歯車23の位置関係を示している。
回転体間にスリップが生じた場合、歯車13と歯車23とが、互いに非接触状態を維持しつつ回転する状態から変位する。歯車13と歯車23との位置関係が変位することにより、歯車23が、歯車13に衝突する。図6においては、駆動ユニット20が回転軸ax1を回転中心として固定ユニット10の外形に沿うように矢印R2方向に回転することで、歯車23が歯車13に対して衝突する様子を示している。歯車23が歯車13に衝突することにより、歯車13には、図6中の矢印で示す方向に押圧力f1が加えられることとなる。より具体的には、図6においては、歯車13の歯部13aのうちr1方向(図参照)の下流側の側面に対して、歯車23の歯部23aのうちr2方向の上流側の側面が衝突した様子を示している。
歯車23は、歯車13に衝突することにより、歯車13から図7に示す方向に働く反力f2を受ける。図7においては、歯車23が歯車13から反力f2を受けることにより、回転軸ax2を回転中心としてr2方向に回転する様子を示している。歯車23がr2方向に回転することにより、歯車23と噛み合う歯車13は、図7に示すr1方向に回転することとなる。
その結果、固定ユニット10が回転軸ax1を回転中心としてr1方向に回転すると共に、駆動ユニット20が回転軸ax2を回転中心として回転することとなる。なお、スリップ後、再び回転体間に摩擦力Fが働くこととなった場合、再び回転体の回転により駆動力が伝達されることとなる。
以上説明した駆動力伝達機構100においては、回転体間に外力が働いていない場合においては、回転体の回転により駆動力が伝達され、外力が働くことで回転体間にスリップが生じた場合においては、歯車同士が噛み合って駆動力が伝達されることとなる。そのため、回転体間に外力が働いていない場合においては、歯車の衝突音等が生じることがなく、静音性が保たれる。また、歯車が噛み合うことで回転する場合と比較して、バックラッシュによるロスが無い分、所望のタイミングでエンドエフェクタ232を駆動させることができる。一方、回転体間に外力が働いた場合においては、歯車同士が噛み合うことで駆動力を伝達することができる。このように、駆動力伝達機構100においては、駆動力をロス無く伝達すると共に、静音性が求められる環境下で使用することができる。
なお、本実施形態においては、固定ユニット10の径と、駆動ユニット20の径とが同じ例について示したが、これらの径は互いに異なっていても構わない。径を異ならせることにより、回転軸ax2を中心とする駆動ユニット20の回転の速さを減速又は増速させることができる。
また、本実施形態においては、回転体11と回転体21の外周面が共に弾性を有しており、それらが互いに弾性的に圧接されている例を説明したが、これに限らず、少なくとも回転体11と回転体21との間に摩擦力が生じるものであればよい。例えば、回転体11と回転体21いずれか一方の外周面が弾性を有し、いずれか他方の外周面が剛体であってもよい。互いに圧接する回転体12と回転体22の外周面についても同様である。
また、本実施形態においては、各回転体が円盤状の部材である例について説明したが、互いに圧接する外周面を有するものであれば、これに限られない。例えば、回転体として、互いに外周面が圧接して設けられるベルトを用いてもよい。
また、本実施形態においては、固定ユニット10が歯車13を挟む2つの回転体を含み、駆動ユニット20が歯車23を挟む2つの回転体を含む例について説明した。固定ユニット10の回転体と駆動ユニット20の回転体とは互いに弾性的に圧接されていることより、回転体間に反力が生じている。本実施形態においては、回転軸ax1(回転軸ax2)の延びる方向において対称の構成を有することより、回転体11と回転体21との間に働く反力と、回転体12と回転体22との間に働く反力とが打ち消し合い、固定ユニット10及び駆動ユニット20の姿勢が安定する。ただし、固定ユニット10に含まれる回転体は1つのみであってもよい。すなわち、固定ユニット10は、回転体11及び歯車13を有し、回転体12を有していなくてもよい。この場合、駆動ユニット20は、回転体21及び歯車23を有し、回転体22を有していなくてもよい。
また、回転軸ax1方向における歯車13の厚みは、回転体11の厚みよりも小さいとよい。同様に、回転軸ax2方向における歯車23の厚みは、回転体21の厚みよりも小さいとよい。これにより、固定ユニット10及び駆動ユニット20の厚みを薄くすると共に、回転体11の外周面11aと回転体21の外周面21aの接触面積を確保することができる。その結果、駆動力伝達機構100を小型化することができると共に、回転体間に摩擦力Fを発生しやすくすることができる。なお、この場合、回転体12の厚みは回転体11と同じであり、回転体22の厚みは回転体21と同じであるとよい。
また、本実施形態においては、駆動力伝達機構100が、リンク機構30を有する例について説明したが、これに限られない。例えば、固定ユニット10の軸孔に挿通されると共に、その端部が駆動力伝達機構100を収容するハウジングに支持される第1支持部と、駆動ユニット20の軸孔に挿通される第2支持部とが設けられており、第1支持部と第2支持部とが互いに接続される構成であってもよい。
また、本実施形態においては、リンク機構30が回転軸ax1を回転中心として回転することにより、駆動ユニット20が固定ユニット10の外形に沿うように回転する構成を説明したが、これに限られない。すなわち、駆動ユニット20が固定ユニット10に対して相対的に移動しない構成であってもよい。この場合、固定ユニット10と駆動ユニット20とがその相対位置を維持しつつ、駆動ユニット20が回転軸ax2を回転中心として回転することで、エンドエフェクタ232が駆動することとなる。

Claims (7)

  1. 第1外周面を有し、第1回転軸を回転中心として回転する第1回転体と、
    前記第1外周面に圧接される第2外周面を有し、前記第1外周面との間に生じる摩擦力により、第2回転軸を回転中心として回転する第2回転体と、
    前記第1回転軸を回転中心として、前記第1回転体と一体に回転する第1歯車と、
    前記第2回転軸を回転中心として、前記第2回転体と一体に回転する第2歯車と、
    第3外周面を有し、前記第1回転軸が延びる方向において前記第1回転体と共に前記第1歯車を挟み、前記第1回転軸を回転中心として前記第1回転体及び前記第1歯車と一体に回転する第3回転体と、
    前記第3外周面に圧接される第4外周面を有し、前記第2回転軸が延びる方向において前記第2回転体と共に前記第2歯車を挟むと共に、前記第3外周面との間に生じる摩擦力により、前記第2回転軸を回転中心として前記第2回転体及び前記第2歯車と一体に回転する第4回転体と、
    を有し、
    前記第1歯車と前記第2歯車は、前記第2外周面が前記第1外周面に対してスリップした場合に、互いに噛み合うように設けられている、
    駆動力伝達機構。
  2. 前記第1回転軸を回転中心として前記第1回転体及び前記第1歯車を回転可能に支持する第1支持部と、
    前記第2回転軸を回転中心として前記第2回転体及び前記第2歯車を回転可能に支持する第2支持部と、
    前記第1回転軸と前記第2回転軸とを繋ぐ線に沿って延びており、前記第1支持部と前記第2支持部とを接続する接続部と、
    を有する、
    請求項に記載の駆動力伝達機構。
  3. 前記第1支持部は、動力源からの駆動力により前記第1回転軸を回転中心として回転可能に設けられており、
    前記第2支持部は、前記第1回転軸を回転中心とする前記第1支持部の回転に伴って、前記第1回転軸を回転中心として前記第1外周面に沿うように前記第2回転体を回転させる、
    請求項に記載の駆動力伝達機構。
  4. 前記第1歯車と前記第2歯車は、前記第1回転体が前記第1回転軸を回転中心として回転すると共に前記第2回転体が前記第2回転軸を回転中心として回転する際に、互いに非接触状態を維持して回転可能に設けられている、
    請求項1~のいずれか1項に記載の駆動力伝達機構。
  5. 前記第1回転軸が延びる方向における前記第1歯車の厚みは前記第1回転体よりも小さい、
    請求項1~のいずれか1項に記載の駆動力伝達機構。
  6. 前記第1外周面及び前記第2外周面の少なくとも一方は、弾性を有しており、他方に対して弾性的に圧接されている、
    請求項1~のいずれか1項に記載の駆動力伝達機構。
  7. 前記第1歯車は、前記第1回転軸の周方向における可動範囲に応じた歯部が部分的に形成されている、
    請求項1~のいずれか1項に記載の駆動力伝達機構。
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