以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。また、以下の説明において、特に明示しない限り、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」は、各図において矢印で示した方向を基準として用いる。但し、以下の実施の形態での各構成の向きは、一例にすぎず、任意の向きに変更することができる。
図1は、実施の形態に係る搬送装置の概略斜視図である。図1に示すように、搬送装置1は、元容器としての製品番重T1が多段に重ねて搬入される段ばらし部2と、段ばらし部2から供給される製品番重T1を右から左方向に搬送する製品番重搬送部3とを備えている。また、搬送装置1は、搬出容器としての出荷番重T2を後から前方へ搬送する出荷番重搬送部4と、物品Wを保持して移送可能な移送部5と、物品Wを検出するための検出部6とを備えている。
特に限定されるものでないが、本実施の形態では、搬送対象となる物品Wを、弁当や惣菜等の調理品が収容された容器とし、利用者の把持等によって変形が生じる可撓性を有するものとする。また、段ばらし部2に搬入される製品番重T1には、複数の物品Wが収容されており、同一箇所に上下に複数段重ねて収容される場合もある。
本実施の形態において、製品番重T1及び出荷番重T2は、同一形態に形成されており、底壁及び周壁を備えて上部を開放する形状に設けられている。また、本実施の形態では、搬送装置1において、製品番重T1及び出荷番重T2は、上から見て短辺及び長辺を有する概略長方形状に形成され、各番重T1、T2の短辺が前後方向と平行に、長辺が左右方向と平行に配設されている。
図2は、図1の右側面図であり、図3は、図1の正面図である。段ばらし部2は、不図示の筐体によって囲われ、該筐体の右側(図2の紙面手前側)には不図示の搬入扉が設けられる。図1に加え、図2及び図3にも示すように、段ばらし部2は、製品番重T1が複数段積みされて配置される上昇分離機構21と、上昇分離機構21の下方に配設されたセット用台車22及びコンベア23とを備えている。セット用台車22は床面(不図示)を走行し、コンベア23は床面より若干上方に離れた位置に配設され、セット用台車22によって搬送装置1の外部から複数段積みされた製品番重T1がコンベア23上に運搬される。なお、コンベア23の左側には、製品番重T1を上昇分離機構21に受け渡した後のセット用台車22を右側に押し込むプッシャ(不図示)を設置してもよい。
上昇分離機構21では、セット用台車22に複数段積みされた製品番重T1全てを保持してからコンベア23上に載置する。そして、上昇分離機構21は、コンベア23上に段積みされた製品番重T1のうち、最下段の製品番重T1から1段ずつばらして製品番重搬送部3に供給可能に構成される。なお、各図面において、上昇分離機構21は、簡略化して図示しており、詳細な構成の図示、説明は省略する。
製品番重搬送部3は、上部に製品番重T1が載置されて左右方向に延出する製品番重コンベア(元容器搬送路)31と、製品番重コンベア31と段ばらし部2との間に設けられたリフタ搬送機構32とを備えている。製品番重コンベア31は、不図示の筐体やフレームによって床面から所定距離離れた高さ位置に支持される。製品番重コンベア31は、延出方向となる右から左に向かう方向に製品番重T1を搬送するよう駆動され、かかる方向が製品番重コンベア31での搬送方向に設定される。
製品番重コンベア31の搬送方向は、製品番重T1の長辺の延出方向と平行に設定される。言い換えると、製品番重コンベア31の幅(前後幅)は製品番重T1の短辺長さより若干大きく形成され、製品番重コンベア31の搬送方向と製品番重T1の長辺の延出方向とが揃うように製品番重T1が載置及び搬送される。
製品番重コンベア31は、その右端側が仕分元位置31Aとされる。仕分元位置31Aは、各図面にて図示した製品番重T1のうち、括弧書きで符号「31A」を併記した製品番重T1の位置とされる。製品番重コンベア31は、仕分元位置31Aに製品番重T1が搬送された状態で駆動停止すると共にクランプ(不図示)にて製品番重T1を挟み込むことで製品番重T1を仕分元位置31Aに位置決め可能に設けられる。
リフタ搬送機構32は、製品番重T1が載置されるリフタ用コンベア34と、リフタ用コンベア34を昇降させるシリンダ35と、シリンダ35におけるロッド35aの先端とリフタ用コンベア34とを連結する連結体36とを備えている。リフタ搬送機構32は、シリンダ35の駆動によってリフタ用コンベア34を昇降させる。かかる昇降におけるリフタ用コンベア34の上限位置は、製品番重コンベア31と同一高さとされ、下限位置(図1、3にて二点鎖線で図示)は段ばらし部2のコンベア23と同一高さとされる。従って、段ばらし部2のコンベア23から下限位置のリフタ用コンベア34に製品番重T1を左方向に搬送することができる。かかる搬送後、リフタ用コンベア34及び製品番重T1を上限位置に上昇し、リフタ用コンベア34から製品番重コンベア31に製品番重T1を左方向に搬送することができる。
なお、製品番重コンベア31の下流側となる左端側に搬送された製品番重T1は、不図示の回収機構や作業者によって回収される。
図4は、段ばらし部を省略した図1の左側面図である。図1及び2に加え、図4に示すように、出荷番重搬送部4は、上部に出荷番重T2が載置されて所定方向となる前後方向に延出する出荷番重コンベア(搬出容器搬送路)41を備えている。出荷番重コンベア41は、本実施の形態では延出方向に3分割された構造とされる。また、出荷番重コンベア41は、不図示の筐体やフレームによって床面から所定距離離れた高さ位置であって、図4に加えて図1及び図3にも示すように、製品番重コンベア31より下方に配設される。言い換えると、製品番重コンベア31が出荷番重コンベア41の上方にて立体的に配設される。
図5は、図1の平面図である。図4及び図5に示すように、出荷番重コンベア41は、延出方向となる後ろから前に向かう方向に出荷番重T2を搬送するよう駆動され、かかる方向が出荷番重コンベア41での搬送方向に設定される。また、出荷番重コンベア41の延出方向及び搬送方向と製品番重コンベア31の延出方向及び搬送方向とは、上方から見て概略直交する方向に交差するよう異なって配設されている。しかも、製品番重コンベア31及び出荷番重コンベア41は異なる高さとして立体的に配設されるので、それらは立体的に交差する位置に配設される。
出荷番重コンベア41の搬送方向は、出荷番重T2の短辺の延出方向と平行に設定される。言い換えると、出荷番重コンベア41の幅(左右幅)は出荷番重T2の長辺長さに対して若干異なる大きさに形成され、出荷番重コンベア41の搬送方向と出荷番重T2の短辺の延出方向とが揃うように出荷番重T2が載置及び搬送される。製品番重コンベア31で搬送される製品番重T1及び出荷番重コンベア41で搬送される出荷番重T2の上から見た向きは同一とされる(図5参照)。
ここで、製品番重コンベア31の上述した仕分元位置31Aは、製品番重コンベア31における出荷番重コンベア41との交差位置とされる。また、出荷番重コンベア41にて、仕分元位置31Aに対し搬送方向となる前方に隣り合う位置が仕分先位置41Aとされる。仕分先位置41Aは、各図面にて図示した出荷番重T2のうち、括弧書きで符号「41A」を併記した出荷番重T2の位置とされる。
移送部5は、本実施の形態では2台設けられ、図示省略したが床面上に設置されるベースによって支持される。2台の移送部5は、出荷番重コンベア41における仕分先位置41Aの左右両側であって、製品番重コンベア31の前方近傍に配設される。よって、2台の移送部5は、仕分先位置41A及び仕分元位置31Aの両方に対して近傍となる位置に配設される。
移送部5は、物品Wを上方から保持する保持部51と、保持部51を直交三軸方向及び回転方向に移動する移動機構52とを備えている。保持部51は、物品Wを保持できる限りにおいて、種々の構成を採用でき、物品Wの上面を吸着する機構や、物品Wを挟んで把持する機構等が例示できる。移動機構52は、複数のリンクを連結したアームを有する6軸多関節ロボットで構成されるが、シリンダや直動モータ、リニアモータ、送りねじ構造等を組み合わせた機構としてもよい。
移送部5は、保持部51で物品Wを保持してから移動機構52を駆動することで、物品Wを移送可能に設けられる。具体的には、製品番重コンベア31にて搬送されて仕分元位置31Aに位置する製品番重T1から、出荷番重コンベア41にて搬送されて仕分先位置41Aに位置する出荷番重T2へ物品Wを移送可能とされる(図4の太線矢印参照)。従って、移送部5は、製品番重コンベア31と出荷番重コンベア41とが立体的に交差する位置(仕分元位置31A)及びその周り(仕分先位置41A)にて物品Wを移送することができる。
検出部6は、カメラ等の撮像手段によってそれぞれ構成される移送前物品検出部61、移送中物品検出部62及び移送後物品検出部63を備えている。各検出部61~63は、不図示の筐体やフレームによって支持され、移送前物品検出部61は仕分元位置31Aの上方、移送後物品検出部63は仕分先位置41Aの上方に配設される。また、移送中物品検出部62は、前後方向において仕分元位置31Aと仕分先位置41Aとの間に配設され(図5参照)、上下方向においても仕分元位置31Aと仕分先位置41Aとの間に配設される(図4参照)。
移送前物品検出部61は、仕分元位置31Aの製品番重T1に収容された物品Wを撮像し、該物品Wの収容数、収容位置及び向きを計測するための撮像データを出力する。移送後物品検出部63は、仕分先位置41Aの出荷番重T2に収容された物品Wを撮像し、該物品Wの収容数、収容位置及び向きを計測るための撮像データを出力する。
移送中物品検出部62は、移送部5による移送にて仕分元位置31Aと仕分先位置41Aとの間を通過中(移送中)の物品Wを下方から撮像し、その物品Wの保持された位置や向きを計測するための撮像データを出力する。
図6は、実施の形態に係る搬送装置の構成を示すブロック図である。搬送装置1は、画像処理装置71、制御装置72及び警告部73を備えている。
画像処理装置71は、中央処理装置(CPU)や、RAM、ROM等の記憶装置を含むコンピュータ等によって構成される。画像処理装置71は、各検出部61~63に撮像条件等の指令を出力し、各検出部61~63から出力された撮像データを入力する。また、画像処理装置71は、制御装置72からの要求指令に応じた応答データを出力する。
画像処理装置71は、記憶装置に記憶される移送前物品認識アルゴリズム71a、保持位置計測アルゴリズム71b及び移送後物品認識アルゴリズム71cを用いる。
移送前物品認識アルゴリズム71aは、移送前物品検出部61から出力された撮像データに基づき、仕分元位置31Aの製品番重T1に収容された物品Wの収容数、収容位置及び向きを計測する。移送前物品認識アルゴリズム71aは、制御装置72から要求される指令、具体的には、製品番重T1における物品Wの収容位置等の認識指令に応じ、その応答データ(計測データ)を出力する。
保持位置計測アルゴリズム71bは、制御装置72から要求される指令、具体的には、移送部5で移送中の物品Wの保持位置等の認識指令に応じ、その応答データ(計測データ)を出力する。具体的には、保持位置計測アルゴリズム71bは、移送中物品検出部62から出力された撮像データに基づき、移送部5で移送中に保持された物品Wの位置及び向きを計測する。そして、保持位置計測アルゴリズム71bは、所望の保持位置に対する移送部5に保持された物品Wの位置及び向きのずれ量を計測し、該ずれ量を応答データとして出力する。
移送後物品認識アルゴリズム71cは、移送後物品検出部63から出力された撮像データに基づき、仕分先位置41Aの出荷番重T2に収容された物品Wの収容数、収容位置及び向きを計測する。移送後物品認識アルゴリズム71cは、制御装置72から要求される指令、具体的には、出荷番重T2における物品Wの収容位置等の認識指令に応じ、その応答データ(計測データ)を出力する。
ここにおいて、画像処理装置71は、各検出部61~63の撮像データに基づき物品Wの位置を計測する位置認識装置を含んで構成される。
制御装置72は、中央処理装置(CPU)や、RAM、ROM等の記憶装置を含むコンピュータ等によって構成され、搬送装置1全体を制御する。制御装置72は、記憶装置に記憶されるプログラムや事前配置計画等のデータに基づき、段ばらし部2、製品番重搬送部3、出荷番重搬送部4、移送部5の駆動を制御する。制御装置72は、ずれ検知部72a、完了通知部72b、移送制御部72c及び物品検出部72dを備えている。
ずれ検知部72aには、物品Wの事前配置計画として、事前に計画された出荷番重T2における物品Wの収容数、収容位置及び向きが後述する統括制御装置110から予め入力される。そして、ずれ検知部72aは、かかる物品Wの事前配置計画と、移送後物品認識アルゴリズム71cから出力された応答データとを対比し、出荷番重T2に収容された物品Wの位置や向きにずれがあるか否かを検知する。また、ずれ検知部72aは、かかる対比にて、出荷番重T2に収容された物品Wの位置や向きにずれがある場合、物品Wの再配置計画を要求する指令を統括制御装置110に出力する。
完了通知部72bは、移送部5の駆動によって出荷番重T2の物品Wの収容予定数がなしとなった場合、出荷番重T2毎の物品移送完了通知を統括制御装置110に出力する。
移送制御部72cは、移送部5の駆動を制御する。具体的には、移送制御部72cは、仕分元位置31Aと仕分先位置41Aとの間で物品Wを移送すべく、移送部5の移動機構52に駆動指令を出力し、移送部5からの駆動完了の信号を入力する。
ここで、移送制御部72cは、駆動指令の出力にあたり、画像処理装置71からの出力に基づき移動機構52の駆動指令を補正する。例えば、移送制御部72cは、保持位置計測アルゴリズム71bにて計測した移送部5で移送中の物品Wの位置及び向きのずれ量に基づき、該ずれ量に応じてオフセットすることで駆動指令を補正する。他の例としては、移送制御部72cは、移送後物品認識アルゴリズム71cにて計測した出荷番重T2における物品Wの収容位置及び向きに基づき、該物品Wに対し、移送によって収容する物品Wが接触しないようオフセットした移送となるように駆動指令を補正する。移送制御部72cでの駆動指令の補正は、上記2例のうちの両方を実施してもよいし、何れか一方を実施してもよい。
物品検出部72dは、移送中物品検出部62の撮像データに基づく画像処理装置71の保持位置計測アルゴリズム71bの応答データから、移送部5で移送中の物品Wの有無を検出する。物品検出部72dは、移送部5で移送中の物品Wが有る(正常に保持されている)と検出した場合、物品Wを移送すべく移送部5の駆動を継続する。一方、移送部5で移送中の物品Wが無いと検出した場合、物品Wが移送中に落下したこととなる。この場合、物品検出部72dは、移送部5を含む搬送装置1全体の動作を一時停止する指令を出力し、表示灯やブザー等からなる警告部73に作動指令を出力する。警告部73による報知に基づき、作業員が落下した物品Wを回収した後、作業員の操作によって搬送装置1全体の動作の一時停止が解除される。
図7は、実施の形態に係る搬送システムの説明図である。図7では、段ばらし部2等の一部構成の図示を省略している。図7に示すように、搬送システム100においては、3台の搬送装置1を備えて構成されている。3台の搬送装置1は、出荷番重T2の搬送方向となる前後方向に並んで配設されており、ここでは、後から前方に向かって第1搬送装置1A、第2搬送装置1B、第3搬送装置1Cの順に配置される。
3台の搬送装置1A~1Cの各出荷番重搬送部4は、同一線上となる搬送ラインL上に並んで配設されている。言い換えると、搬送ラインLは、複数の搬送装置1A~1C全てに出荷番重T2を搬送する。搬送ラインLは後から前方向が延出方向となり、搬送方向となる。従って、搬送システム100では、第1搬送装置1Aから搬送される出荷番重T2は、第2搬送装置1B及び第3搬送装置1Cを通って搬送され、第2搬送装置1Bから搬送される出荷番重T2は、第3搬送装置1Cを通って搬送される。
本実施の形態の搬送システム100では、3台の搬送装置1A~1Cで3種類の物品Wを出荷番重T2に移送可能となり、搬送装置1A~1C毎に移送する物品Wの種類が異なっている。例を挙げると、第1搬送装置1Aで物品WとしてA容器、第2搬送装置1Bで物品WとしてB容器、第3搬送装置1Cで物品WとしてC容器を移送する。それぞれの出荷番重T2にA容器~C容器の何れを収容するかは、後述する各種条件に応じて計画される。
図8は、実施の形態に係る搬送システムの構成を示すブロック図である。搬送システム100は、3台の搬送装置1A~1C及び搬送ラインLに加え、統括制御装置110と、物品配置計画装置120、報知部131を備えた複数の物品棚130と、表示装置140とを備えている。
統括制御装置110は、中央処理装置(CPU)や、RAM、ROM等の記憶装置を含むコンピュータ等によって構成され、搬送システム100全体を制御する。
統括制御装置110は、記憶装置に記憶されるプログラム等に基づき、3台の搬送装置1A~1Cの制御装置72との間で上述した指令や通知、データ等の入出力を行い、また、物品配置計画装置120との間で指令や通知、データ等の入出力を行う。
物品配置計画装置120は、中央処理装置(CPU)等からなり、統括制御装置110、報知部131、表示装置140等との間で指令や通知、データ等の入出力を行う。
物品棚130は、搬送ラインLの近傍であって、3台の搬送装置1A~1Cより搬送方向下流側に設けられている。物品棚130は、作業員による手作業で収容される物品Wが収容される。物品棚130の棚や間口毎にデジタル表示器等からなる報知部131が設けられ、該報知部131が点滅等することで、作業員に対し、収容する物品Wとその数量を通知できる。また、報知部131は、通知内容の収容を完了したことを進捗管理部124に通知可能な通知部を有し、該通知部は作業員により操作可能に設けられる。
表示装置140は、搬送ラインLの近傍であって、3台の搬送装置1A~1Cと物品棚130との間に設けられる。表示装置140は、各搬送装置1A~1Cを経た出荷番重T2に対し、入れ替えが必要な物品Wの名称及び個数と該出荷番重T2を表示し、作業員に知らせることができる。
図9は、物品配置計画装置の構成を示すブロック図である。物品配置計画装置120は、入力部121、演算部122、記憶部123及び進捗管理部124を備えている。
入力部121は、物品Wや物品Wの移送に関する各種条件が入力される。かかる条件としては、搬送ラインLの搬送方向における搬送装置1A~1Cの順序、物品Wのリスト、物品Wの移送の制約等を挙げることができる。搬送装置1A~1Cの順序は、各搬送装置1A~1Cにて移送する物品Wの種類が異なるので、搬送方向における物品Wの並び順となる。物品リストは、物品Wの名称、物品Wのサイズ、物品Wの重量等を含む。物品Wの移送の制約は、物品Wの積載条件、移送部5における保持部51や移動機構52の機構的制約、出荷番重T2に収容された物品Wの納品先となる店舗等(以下、「店舗等」とする)における出荷番重T2内の収容指定条件等を含む。
演算部122は、物品Wの配置計画アルゴリズムを用い、店舗等の物品Wの注文リストと、入力部121からの各種条件に基づき、出荷番重T2内での物品Wの事前配置計画を作成する。また、演算部122には、統括制御装置110からの再配置計画の指令が進捗管理部124を介して入力される。そして、再配置計画の指令を統括制御装置110に出力した搬送装置1A~1Cにおける出荷番重T2に収容された物品Wの収容位置の計測データに基づき、演算部122は、事前配置計画を補正した再配置計画を作成する。再配置計画では、出荷番重T2に収容される物品W同士の接触が回避され、また、物品Wの収容数を維持するために事前配置計画に比べて出荷番重T2の数が増える場合がある。
記憶部123は、演算部122で作成された事前配置計画、再配置計画をリストとして記憶する。リストとしては、店舗等毎の出荷番重リストと、出荷番重T2毎における物品Wの配置計画リストとすることができる。出荷番重リストは、例えば、ファイル名を店舗等の名称やIDとし、出荷番重T2の個数と、全ての出荷番重T2のIDとをデータとして含む。配置計画リストは、例えば、ファイル名を出荷番重T2IDとし、物品Wの名称と配置位置(座標値)とを関連付けたデータを含む。
進捗管理部124は、演算部122に統括制御装置110からの再配置計画の指令を出力し、記憶部123に記憶された物品Wの事前配置計画、再配置計画を入力する。進捗管理部124は、統括制御装置110に対し、物品Wの事前配置計画及び再配置計画を出力する。また、進捗管理部124には、統括制御装置110から搬送装置1A~1Cの出荷番重T2毎の収容完了通知が入力される。
進捗管理部124は、物品Wの事前配置計画及び再配置計画に応じ、物品棚130から出荷番重T2に収容すべき物品Wを求め、該物品Wの名称及び個数と収容すべき出荷番重T2を報知部131に出力する。また、進捗管理部124は、物品Wの事前配置計画及び再配置計画に応じ、各搬送装置1A~1Cを経た出荷番重T2に対し、入れ替えが必要な物品Wを求め、該物品Wの名称及び個数と入れ替えすべき出荷番重T2を表示装置140に出力する。
次いで、本実施の形態の搬送装置1における搬送動作について、図10及び図11を参照して説明する。図10及び図11は、搬送装置における搬送動作の流れを示すフローチャートである。なお、以下の搬送動作の説明は、後述する一部のステップを除き3台の搬送装置1A~1Cにおいて共通している。また、ここでは、製品番重コンベア31にて製品番重T1を仕分元位置31Aまで搬送してから位置決めしたあるものとする。
図10のフローチャートにおいて、ステップST01では、制御装置72において、対象の出荷番重T2への物品Wの収容に関する事前配置計画のデータを統括制御装置110から入力する。ステップST02では、制御装置72にて入力した事前配置計画にて、該事前配置計画が終了しているかを判定する。終了している場合(ステップST02:Yes)、搬送終了となり、終了していない場合(ステップST02:No)、ステップST03に進む。
ステップST03では、出荷番重搬送部4の出荷番重コンベア41にて、対象の出荷番重T2を仕分先位置41Aまで搬送してから位置決めする。ステップST04では、対象の出荷番重T2における物品Wの収容予定数がなしか否かを判定する。
物品Wの収容予定数がなしの場合(ステップST04:Yes)、ステップST05に進み、ステップST05では、制御装置72の完了通知部72bから物品移送完了通知を統括制御装置110に出力する。ステップST06では、出荷番重コンベア41にて仕分先位置41Aから搬送方向下流側に対象の出荷番重T2を搬送する。かかる搬送先は、図8に示すように、第3搬送装置1Cでは、出荷番重T2が搬送ラインLの下流側における物品棚130や表示装置140が配置された作業員の作業エリアとされる。第1搬送装置1A及び第2搬送装置1Bでは、搬送方向下流側に隣り合う第2搬送装置1B及び第3搬送装置1Cが出荷番重T2の搬送先とされる。
物品Wの収容予定数がある(残っている)場合(ステップST04:No)、ステップST07に進み、ステップST07では、仕分先位置41Aの出荷番重T2における物品Wの収容位置及び向きの認識指令を制御装置72が出力する。ステップST08では、ステップST07の認識指令に基づき、移送後物品検出部63にて仕分先位置41Aの出荷番重T2に収容された物品Wを撮像する。ステップST09では、移送後物品検出部63から出力された撮像データに基づき、移送後物品認識アルゴリズム71cにて、出荷番重T2に収容された物品Wの収容数、収容位置及び向きを計測する。
ステップST10では、制御装置72のずれ検知部72aにて、移送後物品認識アルゴリズム71cの計測データと、事前配置計画とを比べ、出荷番重T2に収容された物品Wの収容位置等にずれがあるか否かを検知する。ずれがある場合(ステップST10:Yes)、ステップST11に進み、ずれがない場合(ステップST10:No)、ステップST13(図11参照)に進む。
ステップST11では、物品Wの収容位置等におけるずれに対応する。ステップST11の具体的なフローについては、図12のフローF1にて後述する。ステップST12では、対象の出荷番重T2への物品Wの収容に関する再配置計画のデータを統括制御装置110から入力する。
図11のフローチャートにおいて、ステップST13では、仕分元位置31Aの製品番重T1における物品Wの収容位置及び向きの認識指令を制御装置72が出力する。ステップST14では、ステップST13の認識指令に基づき、移送前物品検出部61にて仕分元位置31Aの製品番重T1に収容された物品Wを撮像する。ステップST15では、移送前物品検出部61から出力された撮像データに基づき、移送前物品認識アルゴリズム71aにて、製品番重T1に収容された物品Wの収容数、収容位置及び向きを計測する。
ステップST16では、制御装置72の移送制御部72cから移送部5の移動機構52に駆動指令を出力し、移動機構52を駆動して製品番重T1内の物品Wを保持部51で保持する。かかる保持後、図4の太線矢印で示すように、移動機構52の駆動によって保持部51に保持された物品Wを仕分先位置41Aの出荷番重T2に向かって移送する。
ステップST17では、ステップST10における物品Wの移送中に、保持部51での物品Wの落下や保持した物品Wの位置ずれに対応する。ステップST17の具体的なフローについては、図13のフローF2にて後述する。ステップST18では、物品Wの移送中に、保持部51での物品Wの落下の有無を判定する。落下している場合(ステップST18:Yes)、ステップST04に戻り、落下していない場合(ステップST18:No)、ステップST19に進む。
ステップST19では、制御装置72の移送制御部72cから移送部5の移動機構52に駆動指令を出力し、移動機構52を駆動して保持した物品Wを仕分先位置41Aの出荷番重T2に移送して収容する。その後、ステップST04に戻る。ステップST04に戻ることで、出荷番重T2への物品Wの移送が事前配置計画や再配置計画の搬送数に達するまで繰り返され、該搬送数に達した出荷番重T2が下流へと搬送されて新たな出荷番重T2への物品Wの移送が開始される。
続いて、ステップST11における動作について、図12を参照して説明する。図12は、出荷番重内の物品のずれ対応の流れを示すフローチャートである。図12に示す動作は、搬送システム100全体の動作となる。
図12のフローチャート(フローF1)において、ステップST31は、ステップST10にて、移送後物品認識アルゴリズム71cの計測データと、事前配置計画とを比べ、出荷番重T2に収容された物品Wの収容位置等にずれがある場合に開始する。ステップST31では、制御装置72のずれ検知部72aにて、出荷番重T2に収容する物品Wの再配置計画を要求する指令を統括制御装置110に出力する。ステップST32では、統括制御装置110からの再配置計画を要求する指令を、物品配置計画装置120の進捗管理部124を介して演算部122に入力する。
ステップST33では、演算部122にて、事前配置計画を補正した再配置計画を作成する。ステップST34では、補正前の事前配置計画における出荷番重T2の数と、再配置計画における出荷番重T2の数とを対比する。出荷番重T2の数が増加した場合(ステップST34:Yes)、ステップST35に進み、ステップST35では、再配置計画にて出荷番重T2の数が増加したことを、出荷番重リストに含めて記憶部123で記憶する。その後、ステップST12に進み、ステップST34にて出荷番重T2の数が増加しない場合(ステップST34:No)もステップST12に進む。
続いて、ステップST17における動作について、図13を参照して説明する。図13は、移送部で保持した物品の落下及び位置ずれ対応の流れを示すフローチャートである。
図13のフローチャート(フローF2)において、ステップST41は、ステップST16にて、移動機構52の駆動により製品番重T1内の物品Wを保持部51で保持して取り出した後に開始する。ステップST41では、制御装置72の移送制御部72cから移送部5の移動機構52に駆動指令を出力し、移動機構52の駆動にて保持部51で保持した物品Wを移送中物品検出部62で撮像可能な範囲を通過させる。
ステップST42では、制御装置72にて、移送部5で移送中に保持部51で保持された物品Wの保持位置等を計測する指令を画像処理装置71に出力する。ステップST43では、移送中物品検出部62にて、移送部5で移送中に保持部51で保持された物品Wを撮像する。
ステップST44では、物品検出部72dにて、移送中物品検出部62の撮像データに基づき移送部5で移送中の物品Wの有無を検出する。移送部5にて移送中の物品Wがある場合(ステップST44:Yes)、ステップST45に進む。
ステップST45では、移送中物品検出部62から出力された撮像データに基づき、保持位置計測アルゴリズム71bにて移送部5で移送中に保持された物品Wの位置及び向きを計測する。更に、ステップST45では、保持位置計測アルゴリズム71bにて、所望の保持位置に対する移送中の物品Wの位置及び向きのずれ量を計測する。ステップST46では、移送制御部72cにて、ステップST45にて計測したずれ量に基づき該ずれ量に応じてオフセットすることで駆動指令を補正する。かかる補正によって、ステップST19における出荷番重T2への物品Wの収容にて、移送部5における物品Wの保持位置のずれに起因する物品W同士や物品Wと出荷番重T2との接触が回避される。
ステップST44にて、移送部5にて移送中の物品Wがない場合(ステップST44:No)、移送中に物品Wが保持部51から落下したこととなり、ステップST47に進む。ステップST47では、物品検出部72dにて、物品Wの落下が発生した搬送装置1の動作を一時停止する指令を出力する。ここで、複数台の搬送装置1において、移送中の物品Wがないことが検出された搬送装置1だけが一時停止し、それ以外の搬送装置1は通常運転を継続する。
ステップST48では、物品検出部72dにて、表示灯やブザー等からなる警告部73に作動指令を出力し、警告部73で報知する。警告部73による報知に基づき、作業員は落下した物品Wを回収した後、作業員の操作により搬送装置1の動作の一時停止を解除し、ステップST49に進む。ステップST49では、作業員の操作に基づき、搬送装置1の動作を再開し、ステップST18に進む。
続いて、作業員の動作及び該動作に関連する搬送システム100の動作について、図14を参照して説明する。図14は、作業員の動作関連の流れを示すフローチャートである。なお、ここでの説明は、物品棚130や表示装置140が配置されたエリアにおける作業員の動作に関し、再配置計画に基づく作業及び動作である。また、図14のフローを開始するにあたり、ステップST71に対応する動作がなされているものとする。具体的には、再配置計画に応じて物品棚130から出荷番重T2に収容すべき物品Wを求め、該物品Wの名称及び個数と収容すべき出荷番重T2が報知部131に出力されている。
図14のフローチャートにおいて、ステップST61では、統括制御装置110にて入力した再配置計画にて、該再配置計画が終了しているかを判定する。終了している場合(ステップST01:Yes)、搬送終了となり、終了していない場合(ステップST61:No)、ステップST62に進む。
ステップST62では、演算部122にて、店舗等における事前配置計画と再配置計画とで出荷番重T2の増加の有無を検出し、増加している場合に出荷番重T2にて入れ替えが必要な物品Wを進捗管理部124にて求める。更に、ステップST62では、進捗管理部124にて、入れ替えが必要な物品Wの名称及び個数と入れ替えすべき出荷番重T2を表示装置140に出力する。かかる出力によって、表示装置140の表示が更新される。
ステップST63では、作業員が表示装置140の表示更新を確認する。ステップST64では、作業員が表示装置140に入れ替えの指示があるか否かを確認する。指示がある場合(ステップST64:Yes)、ステップST65に進み、ステップST65では、作業員が表示装置140の指示に従って物品Wを入れ替える。かかる入れ替えによって、出荷番重T2の物品Wの充填率を高めることができ、店舗等あたりの出荷番重T2の数を減らすことができる。ステップST65の後、ステップST66に進み、ステップST64にて入れ替えの指示がない場合(ステップST64:No)もステップST66に進む。
ステップST66では、進捗管理部124にて、報知部131からの通知内容に対する収容完了の通知を入力し、複数の報知部131全てから収容完了の通知があるか否かを判定する。全ての報知部131から収容完了の通知がない場合(ステップST66:No)、ステップST67に進み、ステップST67では、作業員が報知部131の通知を確認する。
ステップST68では、報知部131の通知内容に従い、作業員が物品棚130から出荷番重T2に物品Wを収容する。報知部131の通知内容の物品Wの収容を完了後、ステップST69では、作業員が報知部131における通知部を操作し、通知内容の収容を完了したことを進捗管理部124に通知する。その後、ステップST66に戻る。
ステップST66にて、全ての報知部131から収容完了の通知がある場合(ステップST66:Yes)、ステップST70に進む。この状態では、再配置計画での手作業による物品Wの収容が全て完了となり、ステップST70では、搬送ラインLから出荷番重T2を排出する。そして、ステップST71は、進捗管理部124にて、次の店舗等の出荷番重T2に備え、再配置計画に応じて物品棚130から出荷番重T2に収容すべき物品Wを求め、該物品Wの名称及び個数と収容すべき出荷番重T2を報知部131に出力する。その後、ステップST61に戻り、上記の動作が繰り返される。
このような実施の形態によれば、移送部5で移送中の物品Wの位置と、出荷番重T2に収容された物品Wの位置とを計測することができる。これにより、移送部5で移送中の物品Wや出荷番重T2に収容された物品Wに位置ずれが生じても、出荷番重T2に物品Wを収容する際に物品Wが他の物品Wや出荷番重T2に接触することを回避することができる。このように接触を回避することで、物品Wが移送された出荷番重T2に対し、作業員が目視で確認する作業をなくすことができ、搬送効率の低下を抑制することができる。
また、本実施の形態では、3種の検出部61~63を使用している。搬送装置1の運転前に、それぞれの検出部61~63の座標系と移送部5の座標系との関係をキャリブレーションにより既知とすることで、検出部61~63の座標値から移送部5の座標値に変換し、移送部5を駆動することができる。
ここで、搬送装置1自身の振動等で、検出部61~63の位置、移送部5の位置にずれが生じ、それらの座標系の関係にもずれが生じる。この状態を放置する、つまり、本実施の形態のように検出部61~63の撮像データに基づき移送部5の駆動を補正しないと、物品Wの移送毎に、ある方向にずれた位置で物品Wを保持したりする不具合が発生する。この結果、出荷番重T2に物品Wを収容する際に物品Wが他の物品Wや出荷番重T2に接触する可能性が高くなる。
この点、本実施の形態では、移送部5で移送中の物品Wの位置と、出荷番重T2に収容された物品Wの位置とを計測し、それらのずれ量、ずれ方向の傾向を統計的に処理することができる。これにより、検出部61~63及び移送部5の取り付け位置の修正や、検出部61~63の座標系と移送部5の座標系との関係の再キャリブレーション時期をシステマチックに管理することができる。
例えば、出荷番重T2での配置の位置ずれに傾向がある場合、移送中物品検出部62、移送後物品検出部63、移送部5の位置関係にすれが発生していることを示唆する。また、移送部5で移送中の物品Wの位置ずれに傾向がある場合、移送前物品検出部61と移送部5との位置関係にすれが発生していることを示唆する。
また、本実施の形態では、再配置計画を作成、実施するので、搬送装置1を停止させずに自動復旧して運転継続でき、搬送システム100の稼働率低下を防ぐことができる。また、本実施の形態では、再配置計画により出荷番重T2の個数が増加した場合のみ、表示装置140及び報知部131を介して作業員に指示し、手作業で出荷番重T2の充填率を高め、出荷番重T2の個数を抑制することができる。
また、移送部5で移送中の物品Wの有無を検出する物品検出部72dを有するので、物品Wの落下に対して速やかに対応でき、搬送効率の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。更には、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。従って、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
上記実施の形態では、支持する物品Wを調理品用の容器としたが、移送部5によって移送できる物品であれば何ら限定されるものでない。例えば、サンドイッチやパン、弁当等の他の食品、各種の電気機器、装置、それらの部品としたり、弁当容器以外の箱やトレイによって梱包されたものとしたりしてもよい。更に、物品Wにおいて、保持部51による保持箇所は、上面に限られず、物品Wの側面や縁部、下面から側面に亘って形成される凹凸部分、傾斜部分、突出部分等とすることができる。
また、搬出容器及び元容器として番重T1、T2を用いた場合を説明したが、これに限られるものでなく、収容する物品等に応じて種々の容器を用いることができる。また、各番重T1、T2に収容される物品Wは上下に重ねた状態としても重ねていない状態としてもよい。
また、移送部5の保持部51による物品Wの最大保持個数は2個以上にする等、変更してもよい。
また、移送部5の保持部51が物品Wの上面をパッドで真空吸着して保持する場合、物品検出部72dは、パッドと真空圧源との経路間に設置した真空圧計や流量計の出力データに基づいて移送中の物品Wの有無を検出してもよい。この場合、設定した圧力以上、もしくは設定した流量以上の出力データが物品検出部72dに入力された場合、物品Wを保持していないと検出する。
また、製品番重搬送部3及び出荷番重搬送部4は、上記実施の形態に対し、上下の位置関係を逆にして製品番重搬送部3が出荷番重搬送部4の下方に配設されるようにしてもよい。但し、上記実施の形態の方が、製品番重T1からの物品Wの取り出し時に、物品Wの下降移動量より上昇移動量を小さくできる点で有利となる。
また、移送部5の設置位置は、床面に限定されずに天井や筐体(不図示)としてもよく、移送部5の設置数は2台に限定されず、1台あるいは3台以上としてもよい。
また、上記実施の形態では、搬送システム100における搬送装置1の台数を3台としたが、2台や4台以上の複数台としてもよい。