JP7501049B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクを吐出して画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、インクジェットプリンタ等の画像形成装置において、ノズルの吐出不良が発生した場合に、ノズルをクリーニングするか否かを判定する技術が開示されている。
例えば、特許文献1には、ノズルの吐出不良が検出されたときに、ノズル検査の結果、及び吐出不良状態と印刷結果である画質値とを重み付けて対応付けた情報である重付情報を用いてノズルの吐出不良状態でのポイント数(画質値)を計算し、このポイント数が許容範囲内であるときにはクリーニングを実行せずに許容印刷処理を実行することが開示されている。
特開2010-179577号公報
吐出不良のノズルのクリーニングを実行せずに印刷をした場合には、クリーニングを実行しない分、速やかに印刷を開始できるが、吐出不良のノズルが印刷する予定だった画像は印刷されない。ここで一般に、画像が印刷されない領域が局所的に存在する場合には、ユーザーは敏感に気付くが、例えば新聞等のように均一に印刷されない領域が存在する場合だと、ユーザーが印刷されない領域に気付きにくい傾向にある。
上記特許文献1では、上記傾向を考慮しておらず、画像によっては印刷されない領域がユーザーに気付かれる印刷を行ってしまい、印刷の品質が低下する可能性があった。
本発明の一態様は、吐出異常のノズルがある場合でも、印刷の品質を低下させることなく、速やかに印刷を開始することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像形成装置は、インクを吐出する複数のノズルを有するヘッドと、前記複数のノズルの吐出状態に応じて信号を出力する信号出力部と、制御部とを備え、前記制御部は、媒体へのインクの吐出を行わせる指令を受信した後、前記媒体へのインクの吐出を行わせる前に、前記ヘッドを駆動させ、前記信号出力部からの前記信号に基づいて、前記複数のノズルのそれぞれについて、吐出状態に異常があるか否かの判定を行い、前記複数のノズルのうち、前記吐出状態について異常と判定されたものを特定ノズルとし、前記吐出状態について異常ではないと判定されたものを正常ノズルとして、前記特定ノズルと、前記正常ノズルの一部とを含めて、インクを吐出しない非吐出ノズルに設定し、当該設定に基づいて、前記媒体へのインクの吐出を行わせるように、前記ヘッドを制御することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、吐出異常のノズルがある場合でも、印刷の品質を低下させることなく、速やかに印刷を開始することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。 図1に示す画像形成装置が備えるキャップ部付近の接続関係を示す概略図である。 図1に示す画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。 吐出異常検知の処理手順を説明するためのフローチャートである。 ノズルを間引いた印刷の処理手順を説明するためのフローチャートである。 ノズルを間引いた印刷の処理手順を説明するためのフローチャートである。 印字マスクのマスクパターンの一例を示す図である。 印字マスクのマスクパターンの他の一例を示す図である。
<画像形成装置1の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の構成を示す概略図である。図1に示すように、画像形成装置1は、キャリッジ2と、サブタンク3と、インクジェットヘッド4と、プラテン5と、搬送ローラ(搬送機構)6,7と、メンテナンスユニット8(パージ機構を含む。)と、ガイドレール9,10と、カートリッジホルダ11と、インクカートリッジ12と、を備えている。
ここで、キャリッジ2から後述する廃液貯留部63に向かう方向をX方向とし、搬送ローラ6から搬送ローラ7に向かう方向をY方向とし、プラテン5からキャリッジ2に向かう方向をZ方向とする。また、Z方向を上方向とし、Z方向とは反対方向を下方向とする。Y方向は、用紙(媒体)Pの搬送方向である。
キャリッジ2は、走査方向に延びた2本のガイドレール9,10に支持されている。走査方向は、X方向である。また、走査方向は、用紙Pの搬送方向に直交し、かつ、後述するノズル面4Bに平行な方向である。キャリッジ2は、図示しないベルト等を介して後述するキャリッジモータ31に接続されている。後述する制御部23によってキャリッジモータ31が駆動されると、キャリッジ2は、ガイドレール9,10に沿って走査方向に移動する。これにより、インクジェットヘッド4は、キャップ部61と対向するメンテナンス位置と、キャップ部61と対向しない非メンテナンス位置と、の間を移動する。いわゆる、シリアルヘッド方式が用いられる。
サブタンク3は、キャリッジ2に搭載されている。ここで、画像形成装置1には、カートリッジホルダ11が設けられており、カートリッジホルダ11に4つのインクカートリッジ12が取り外し可能に装着されている。4つのインクカートリッジ12には、それぞれ、液体の一例としてのブラック、イエロー、シアン及びマゼンタのインクが貯留されている。サブタンク3は、4本のチューブ13を介して4つのインクカートリッジ12と接続されている。これにより、4つのインクカートリッジ12からサブタンク3に4色のインクが供給される。
インクジェットヘッド4は、キャリッジ2に搭載されている。インクジェットヘッド4は、ヘッドユニットの一例である。インクジェットヘッド4には、サブタンク3から4色のインクが供給される。インクジェットヘッド4は、インクを吐出する複数のノズル4Aを有する。ノズル4Aは、インクジェットヘッド4の下面であるノズル面4Bに形成されている。なお、本発明は、複数のノズル4Aを有するインクジェットヘッド4を備える画像形成装置1に適用範囲が限定されるものではなく、1つのノズルを有するインクジェットヘッドを備える画像形成装置にも適用されるものである。また、インクジェットヘッド4が吐出するインクの色は4色よりも多くてもよい。
プラテン5は、インクジェットヘッド4の下方に配置され、ノズル4A及びノズル面4Bと対向している。プラテン5は、走査方向に用紙Pの全長に亘って延び、用紙Pを下方から支持する。搬送ローラ6は、インクジェットヘッド4及びプラテン5よりも搬送方向の上流側に配置されている。搬送ローラ7は、インクジェットヘッド4及びプラテン5よりも搬送方向の下流側に配置されている。搬送ローラ6,7は、図示しないギア等を介して後述する搬送モータ32に接続されている。制御部23によって搬送モータ32が駆動されると、搬送ローラ6,7が回転し、用紙Pが搬送方向に搬送される。
<メンテナンスユニット8の構成>
メンテナンスユニット8は、ノズル4Aの吐出状態を回復させるメンテナンスを行う。メンテナンスユニット8は、キャップ部61と、吸引部62と、廃液貯留部63と、第1電極E1と、第2電極E2と、を有している。キャップ部61は、プラテン5に対して走査方向にずれて配置されている。キャリッジ2が、プラテン5に対して走査方向に移動することにより上記メンテナンス位置に配置されると、ノズル4A及びノズル面4Bがキャップ部61と対向する。
図2は、図1に示す画像形成装置1が備えるキャップ部61付近の接続関係を示す概略図である。図2に示すように、インクジェットヘッド4は、第1ノズル41N及び第2ノズル42Nの少なくとも2つのノズルを有する。つまり、インクジェットヘッド4は、少なくとも1つの第1ノズル41Nと、少なくとも1つの第2ノズル42Nと、を有する。
第1ノズル41Nは、カラーのインクとしてのイエロー、シアン及びマゼンタのインクを吐出する。第2ノズル42Nは、ブラックのインクを吐出する。つまり、ノズル4Aは、第1ノズル41Nと第2ノズル42Nとに分けられる。なお、本発明は、カラーのインク及びブラックのインクを吐出する画像形成装置1に適用範囲が限定されるものではなく、1色のインクを吐出する画像形成装置にも適用されるものである。
キャップ部61は、第1キャップ部61Aと、第2キャップ部61Bと、を有している。キャップ部61は、インクジェットヘッド4に対向した位置に配置され、インクジェットヘッド4のノズル4Aを覆うことにより、ノズル4Aを封止するためのものである。
第1キャップ部61Aは、インクジェットヘッド4の第1ノズル41Nを覆うことにより、第1ノズル41Nを封止するためのものであり、第1リップ61Dを有する。第1リップ61Dは、キャップ部61の底部61Cから上方に突出しており、第1電極E1を囲んでいる。
第2キャップ部61Bは、第1キャップ部61Aの第1リップ61Dの一部を共有して隣り合い、インクジェットヘッド4の第2ノズル42Nを覆うことにより、第2ノズル42Nを封止するためのものであり、第2リップ61Eを有する。第1リップ61D及び第2リップ61Eは、第1キャップ部61Aと第2キャップ部61Bとの境界部分を共有している。第2リップ61Eは、キャップ部61の底部61Cから上方に突出しており、第2電極E2を囲んでいる。
キャップ部61は、後述するキャップ変位部33に接続される。キャップ変位部33は、モータ(図示省略)と、当該モータに接続されたギア(図示省略)と、当該ギアによって駆動するカム(図示省略)と、を有する。制御部23により当該モータが駆動されることにより上記ギア及び上記カムが駆動される。キャップ変位部33は、上記ギア及び上記カムが駆動されることにより、キャップ部61を昇降するよう変位させる。
キャリッジ2が上記メンテナンス位置に配置され、ノズル4Aとキャップ部61とが対向した状態で、キャップ変位部33によりキャップ部61が上昇させられると、キャップ部61の第1リップ61D及び第2リップ61Eがノズル面4Bに密着する。これにより、ノズル4Aがキャップ部61に覆われる。つまり、第1ノズル41Nが第1キャップ部61Aに覆われ、第2ノズル42Nが第2キャップ部61Bに覆われる。
なお、キャップ部61はノズル面4Bに密着することでノズル4Aを覆うものには限られない。キャップ部61は、インクジェットヘッド4のノズル面4Bの周囲に配置される図示しないフレーム等に密着することで、ノズル4Aを覆うものであってもよい。
吸引部62は、吸引ポンプ62Pと、切替部62Vと、を有している。吸引ポンプ62Pは、チューブポンプ等であり、ギアにより図示しないモータに接続されている。切替部62V、吸引ポンプ62P及び廃液貯留部63は、チューブ64を介して接続されている。切替部62Vは、チューブ64を介して第1キャップ部61A及び第2キャップ部61Bに切替可能に接続されている。切替部62Vは、ゴム製のバルブであり、ギアにより図示しないモータに接続されている。
切替部62Vは、第1キャップ部61Aから吸引ポンプ62Pへの流路と、第2キャップ部61Bから吸引ポンプ62Pへの流路と、をモータの駆動により切り替える。吸引部62は、切替部62Vによって第1キャップ部61A及び第2キャップ部61Bの内部のインクを選択的に排出する。つまり、吸引部62は、キャップ部61の内部のインクを排出する。
メンテナンスユニット8では、制御部23によって吸引ポンプ62Pが駆動されると、第1キャップ部61Aの内部のインク及び第2キャップ部61Bの内部のインクは、廃液貯留部63に排出される。廃液貯留部63は、吸引部62によりキャップ部61の内部から排出されたインクを貯留する。換言すると、廃液貯留部63は、吸引部62により第1キャップ部61A及び第2キャップ部61Bの内部から排出されたインクを貯留する。
第1電極E1は、第1キャップ部61Aの内部に配置され、第1電極E1には、第1ノズル41Nから吐出されたインクが着弾しうる。第2電極E2は、第2キャップ部61Bの内部に配置され、第2電極E2には、第2ノズル42Nから吐出されたインクが着弾しうる。キャリッジ2が上記メンテナンス位置に配置されると、第1電極E1は、第1ノズル41Nと対向し、第2電極E2は、第2ノズル42Nと対向する。第1電極E1及び第2電極E2は、キャップ部61の内部に配置され、底部61Cに設けられる。
画像形成装置1は、図2に示す、高電圧回路21と、信号出力部22と、制御部23と、をさらに備えている。第1電極E1及び第2電極E2は、矩形の平面形状を有し、導電性材料から構成されており、高電圧回路21に接続されている。第1電極E1及び第2電極E2には、高電圧回路21により所定の正の電位が印加される。一方、インクジェットヘッド4は、グランドGNDに接続されている。これにより、インクジェットヘッド4と、第1電極E1及び第2電極E2と、の間に所定の電位差が生じる。高電圧回路21は、グランドGNDに接続されている。
信号出力部22は、第1検知部22Aと、第2検知部22Bと、を有する。第1検知部22Aは、第1電極E1に電気的に接続され、第1ノズル41Nから第1電極E1に向けてインクが吐出されたことを検知する。第2検知部22Bは、第2電極E2に電気的に接続され、第2ノズル42Nから第2電極E2に向けてインクが吐出されたことを検知する。信号出力部22によるインクの検知において、第1電極E1にインクが着弾する場合について以下に詳細に説明する。第2電極E2にインクが着弾する場合は、第1電極E1にインクが着弾する場合と同様であるため、説明を省略する。
インクジェットヘッド4はグランドGNDに接続されており、インクジェットヘッド4の電位は、限りなく0Vに近い状態が維持される。第1電極E1には、高電圧回路21より600Vの電位が与えられる。これにより、インクジェットヘッド4と第1電極E1との間には600Vの電位差が生じる。
キャリッジ2が上記メンテナンス位置に配置された状態で、インクジェットヘッド4が第1ノズル41Nから第1電極E1に向けてインクを吐出させると、負の電荷を帯びたインクが第1電極E1に近づく。第1電極E1にインクが着弾すると、第1電極E1に負の電荷が受け渡され、第1電極E1の電圧値は降下する。より簡単に説明すれば、吐出されたインクを介して、第1電極E1からインクジェットヘッド4に電流が流れることと同様の現象が発生する。
このような原理を用いて、信号出力部22は、ノズル4Aから電極にインクが吐出されたか否かを判定する。また、上記に説明したインクの検知においては、吐出の有無だけではなく、ノズル4Aの様々な状態を把握することができる。例えば、信号出力部22が検知した電圧波形の大小や、制御部23による吐出信号の出力からインクの着弾までの時間の大小に応じて、インクジェットヘッド4から吐出されたインクが正常な大きさであるか否かを確認することができる。当該吐出信号は、インクジェットヘッド4にインクの吐出を指令する信号である。
さらに、信号出力部22による検知結果によって、ノズル4Aの閉塞状況、インクの粘度上昇、しぶきの有無、インクの曲がりやインクへの気泡の混入状態などを確認することができる。
一方、第1ノズル41Nからインクが吐出されない場合、第1電極E1の電圧値は、ほとんど変化しない。なお、ここでは、高電圧回路21により、第1電極E1及び第2電極E2に正の電位が印加されているが、高電圧回路21により、第1電極E1及び第2電極E2に負の電位が印加されていてもよい。
また、ここでは、キャップ部61が、第1キャップ部61A及び第2キャップ部61Bを有する場合について説明したが、これに限られない。キャップ部61が、全てのノズル4Aをまとめて覆い、吸引部62によりキャップ部61の内部のインクを排出させるものであってもよい。この場合、吸引部62は、切替部62Vを有さず、吸引ポンプ62Pのみを有する。また、キャップ部61の内部には、少なくとも1つの電極が配置され、信号出力部22は、当該少なくとも1つの電極と接続される。
さらに、キャップ部61の内部に2つ以上の電極が配置されるときでも、画像形成装置1は、信号出力部22として第1検知部22A及び第2検知部22Bのいずれか1つを備えてもよい。この場合、信号出力部22は、2つ以上の電極の電圧値の平均値を算出して、当該平均値を制御部23に出力する構成でもよい。また、信号出力部22は、信号出力部22が2つ以上の電極の電圧値のそれぞれを検知するタイミングをずらしてインクの吐出を検知するように、制御部23によって制御される構成でもよい。
また、キャップ変位部33は、モータの駆動によりキャップ部61を昇降するよう変位させる構成となっているが、キャリッジ2またはインクジェットヘッド4を昇降するよう変位させる構成であってもよい。これにより、キャップ変位部33は、キャリッジ2またはインクジェットヘッド4の移動により相対的にキャップ部61を変位させる機構となる。
<画像形成装置1の電気的構成>
図3は、図1に示す画像形成装置1の電気的構成を示すブロック図である。図3に示すように、画像形成装置1は、インクジェットヘッド4と、キャリッジモータ31と、搬送モータ32と、キャップ変位部33と、を備えている。画像形成装置1の動作は、制御部23によって制御される。
制御部23は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)41と、CPU(Central Processing Unit)42と、ROM(Read Only Memory)43と、RAM(Random Access Memory)44と、フラッシュメモリ45と、を有している。ASIC41及びCPU42は、制御部の一例であり、ROM43、RAM44及びフラッシュメモリ45は、記憶部の一例である。
ASIC41は、CPU42から出力されるアドレス信号、バス制御信号等に基づいて、ROM43、RAM44およびフラッシュメモリ45へのアクセスを制御するための制御信号を生成して出力する。これにより、CPU42は、ROM43、RAM44及びフラッシュメモリ45からの命令コードのフェッチやデータ読み出し、RAM44及びフラッシュメモリ45へのデータ書き込みが可能となる。
また、ASIC41は、CPU42から出力されるアドレス信号、バス制御信号等に基づいて、インクジェットヘッド4、キャリッジモータ31、搬送モータ32、キャップ変位部33、吸引ポンプ62P、切替部62V、高電圧回路21及び信号出力部22を制御するための制御信号を生成して各部に出力する。
ROM43は、ブートプログラムや画像形成装置1を制御するための制御プログラム等を記憶している。RAM44は、作業データ等を記憶する。また、RAM44は、ROM43に記憶される制御プログラムが転送され、CPU42がRAM44に記憶される制御プログラムを実行するようにしてもよい。フラッシュメモリ45は、画像形成装置1の電源供給が切断された場合でもデータを保持できるため、制御プログラムが毎回参照するようなデータや次回以降の処理で必要となるデータ等を記憶させることができる。
CPU42は、ROM43またはRAM44に記憶される制御プログラムを実行することにより、画像形成装置1内のキャリッジモータ31、搬送モータ32、キャップ変位部33、吸引ポンプ62P、切替部62V、高電圧回路21及び信号出力部22を制御して、画像形成装置1の制御部23の機能を実現する。また、制御部23は、キャップ変位部33と吸引部62とを駆動することによってキャップ部61の内部に残るインクを排出する排出処理を実行させる。
なお、制御部23は、CPU42のみが各種処理を行うものであってもよいし、ASIC41のみが各種処理を行うものであってもよいし、CPU42とASIC41とが協働して各種処理を行うものであってもよい。また、制御部23は、1つのCPU42が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のCPU42が処理を分担して行うものであってもよい。また、制御部23は、1つのASIC41が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のASIC41が処理を分担して行うものであってもよい。
また、画像形成装置1は、ディスプレイ等の図示しない表示部と、スイッチ及びタッチパネル等を含む図示しない操作部と、をさらに備えていてもよい。制御部23は、当該表示部の制御も行い、当該操作部は、ユーザーによる操作に応じた信号を制御部23に送信する。
キャリッジモータ31は、キャリッジ2をガイドレール9,10に沿って走査方向に移動させる。搬送モータ32は、搬送ローラ6,7を回転させることにより、用紙Pを搬送方向に搬送する。キャップ変位部33は、第1リップ61D及び第2リップ61Eをインクジェットヘッド4に当接、及び離隔させるよう第1キャップ部61A及び第2キャップ部61Bを変位させる。換言すると、キャップ変位部33は、キャップ部61のリップをインクジェットヘッド4に当接、及び離隔させるようキャップ部61を変位させる。
<画像形成装置1の処理>
図4は、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御部23は、信号出力部22を制御してノズル4Aのブラック(K)、イエロー(Y)、シアン(C)及びマゼンタ(M)に対応するノズル列のインク吐出検知を行う。制御部23は、信号出力部22から出力される信号を受信し、4つの色に対応するノズル列の中の各ノズルの吐出状態を記憶する(S1)。この処理の詳細は、後述する。
次に、制御部23は、印字部分がブラックのノズル列を用いたモノクロ印刷であるか、ブラック、イエロー、シアン及びマゼンタのノズル列を用いたカラー印刷であるかを判定する(S2)。モノクロ印刷であれば(S2,モノクロ印刷)、制御部23は、信号出力部22によって検知されたブラックのノズル列に関する検知結果を取得し、吐出異常のノズル数が所定値(閾値)よりも多いか否かを判定する(S3)。なお、吐出異常と判定されたノズルを異常ノズル(特定ノズル)とも呼び、吐出異常と判定されなかったノズルを正常ノズルとも呼ぶ。
ブラックのノズル列の吐出異常ノズル数が所定値よりも多ければ(S3,Yes)、制御部23は、メンテナンスが必要であると判断し、メンテナンスユニット8を用いたフラッシング処理やパージ処理等のメンテナンス制御を行い(S4)、ノズルを間引かずにそのまま印刷処理を行う(S5)。また、ブラックのノズル列の吐出異常ノズル数が所定値以下であれば(S3,No)、メンテナンスユニット8を用いたフラッシング処理やパージ処理等のメンテナンス制御を行わずに、ブラックのノズル列の中のノズルを間引いた印刷処理を行う(S6)。このノズルの間引き印刷の詳細については、後述する。
また、カラー印刷の場合(S2,カラー印刷)、制御部23は、信号出力部22によって検知されたブラック、イエロー、シアン及びマゼンタのそれぞれのノズル列に関する検知結果を取得し、それぞれのノズル列の吐出異常のノズル番号に基づいて、カラー印刷時の吐出異常のノズル番号を作成して記憶する(S7)。以下、それぞれのノズル列は、100のノズルを有するものとして説明する。
たとえば、ブラックのノズル列の中の10ノズル目、及び20ノズル目が吐出異常と判定され、イエローのノズル列の中の10ノズル目、及び30ノズル目が吐出異常と判定されたとする。さらに、シアンのノズル列の中の40ノズル目が吐出異常と判定され、マゼンタのノズル列の20ノズル目、及び50ノズル目が吐出異常であると判定されたとする。この場合、1つでも吐出異常と判定されているノズル番号を吐出異常と判断し、カラー印刷時の吐出異常のノズル番号を、10、20、30、40、50とする。
次に、制御部23は、吐出異常のノズル番号から吐出異常のノズル数を算出し、カラー印刷時の吐出異常のノズル数とする(S8)。そして、制御部23は、カラー印刷時の吐出異常のノズル数が所定値(閾値)よりも多いか否かを判定する(S9)。
カラー印刷時の吐出異常のノズル数が所定値よりも多ければ(S9,Yes)、制御部23は、メンテナンスが必要であると判断し、メンテナンスユニット8を用いたフラッシング処理やパージ処理等のメンテナンス制御を行い(S10)、ノズルを間引かずにそのまま印刷処理を行う(S11)。また、カラー印刷時の吐出異常のノズル数が所定値以下であれば(S9,No)、メンテナンスユニット8を用いたフラッシング処理やパージ処理等のメンテナンス制御を行わずに、カラー印刷時のノズル列の中のノズルを間引いた印刷処理を行う(S12)。なお、カラー印刷時においては、4つの色のノズル列に対して同じ間引き方が適用される。このノズルの間引き印刷の詳細については、後述する。
図5は、吐出異常検知(S1)の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御部23は、信号出力部22を制御して、ブラック(K)の1ノズルから100ノズルまでの中に吐出異常があるかを検知する(S21)。そして、制御部23は、吐出異常があったブラックのノズルのノズル番号を記憶する(S22)。
同様にして、制御部23は、信号出力部22を制御して、イエロー(Y)の1ノズルから100ノズルまでの中に吐出異常があるかを検知する(S23)。そして、制御部23は、吐出異常があったイエローのノズルのノズル番号を記憶する(S24)。
同様にして、制御部23は、信号出力部22を制御して、シアン(C)の1ノズルから100ノズルまでの中に吐出異常があるかを検知する(S25)。そして、制御部23は、吐出異常があったシアンのノズルのノズル番号を記憶する(S26)。
同様にして、制御部23は、信号出力部22を制御して、マゼンタ(M)の1ノズルから100ノズルまでの中に吐出異常があるかを検知する(S27)。そして、制御部23は、吐出異常があったマゼンタのノズルのノズル番号を記憶する(S28)。
図6及び図7は、ノズルを間引いた印刷(S6,S12)の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御部23は、印字部分がテキスト印刷であるかベタ印刷であるか判定する(S31)。例えば、印字部分の印字デューティの比率が所定値よりも低い場合はテキスト印刷であると判断し、印字デューティの比率が所定値よりも高い場合はベタ印刷であると判断する。
ここで、印字デューティとは、印字されている用紙全体の面積をSa、印字部分の積算面積をSbとすると、Sb/Sa×100(%)で算出される。また、印刷データのプリンター記述言語(コマンド)から、印字部分がテキスト印刷であるかベタ印刷であるかを判断するようにしてもよい。
印字部分がベタ印刷であれば(S31,ベタ印刷)、図7のステップS34に処理が進む。また、印字部分がテキスト印刷であれば(S31,テキスト印刷)、制御部23は、様々なマスクパターンの印字マスクの中から、搬送方向に等間隔に印字マスクするノズル間引き印字用の印字マスクを選択する(S32)。ここで、テキスト印刷用の印字マスクとして、ノズル方向の印字マスク距離が狭いマスクパターンが選択される。これにより、吐出可能ノズルと非吐出ノズルとの周期が小さくなるように、正常ノズルをマスクすることができる。
次に、制御部23は、選択した印字マスクで印字データをマスクして(ノズルを間引いて)、印刷処理を行う(S33)。図6の右側に示すように、吐出異常ノズルが4ノズル目及び5ノズル目の場合、印字マスク1を使用してマスク後のノズル(非吐出ノズル)を決定する。印字マスク1は、〇がマスクしないことを示し、×がマスクすることを示している。したがって、マスク後のノズル(非吐出ノズル)は、偶数番号のノズルと、5番目のノズルとなる。ここで、マスク後に〇となっている印字可能なノズルを吐出可能ノズルと呼ぶ。すなわち、印字マスク1は、吐出可能ノズルと非吐出ノズルとの周期が最も小さくなるように正常ノズルをマスクするパターンであると言える。
印字部分がベタ印刷であれば(S31,ベタ印刷)、制御部23は、搬送方向に等間隔に印字マスクする複数のノズル間引き印字用の印字マスクの中で、ノズル方向の印字マスク距離が狭い方の印字マスクを選択し、印字数/(印字数+非印字数)の最大値(MAX値)及び最小値(MIN値)を算出する(S34)。
図7の右側に示すように、吐出異常ノズルが4ノズル目及び5ノズル目の場合、印字マスク1を使用してマスク後のノズル(非吐出ノズル)を決定する。そして、制御部23は、上から順番に、印字数/(印字数+非印字数)の値(以下、印字率と呼ぶことにする。)を算出する。まず、1ノズル目が吐出可能ノズルであり、2ノズル目が非吐出ノズルであるため、印字率は0.5となる。また、3ノズル目が吐出可能ノズルであり、4から6ノズル目が非吐出ノズルであるため、印字率は0.25となる。同様の処理を繰り返すと、印字率の最大値が0.5となり、最小値が0.25となる。したがって、最大値と最小値との差が0.25となる。
次に、制御部23は、搬送方向に等間隔に印字マスクする複数のノズル間引き印字用の印字マスクの中で、ノズル方向の印字マスク距離が広い方の印字マスクを選択し、印字率の最大値及び最小値を算出する(S35)。
図7の右側に示すように、吐出異常ノズルが4ノズル目及び5ノズル目の場合、印字マスク2を使用してマスク後のノズル(非吐出ノズル)を決定する。そして、制御部23は、上から順番に、印字率を算出する。まず、1から3ノズル目が吐出可能ノズルであり、4から5ノズル目が非吐出ノズルであるため、印字率は0.6となる。また、6から7ノズル目が吐出可能ノズルであり、8ノズル目が非吐出ノズルであるため、印字率は0.66となる。同様の処理を繰り返すと、印字率の最大値が0.75となり、最小値が0.6となる。したがって、最大値と最小値との差が0.15となる。
このように、印字マスク1を使用した場合と比べて、印字マスク2を使用した方が印字率の最大値と最小値との差が小さいため、制御部23は、印字マスク2を使用した方がベタ印刷の品質が低下しないとして、印字マスク2でマスクした方の吐出可能ノズル及び非吐出ノズルを採用する。
最後に、制御部23は、印字率の最大値と最小値との差が小さい方の印字マスクを用いて印字データをマスクして(吐出可能ノズルと非吐出ノズルとを用いて)印刷を行う(S36)。
<印字マスクのマスクパターン例>
図8は、印字マスクのマスクパターンの一例を示す図である。MP1-1は、図6及び図7に示す印字マスク1のマスクパターンと同様である。また、MP1-2は、MP1-1の逆の配置となっている。このMP1-1とMP1-2とが、印字マスクの距離が最も狭いマスクパターンである。制御部23は、印字マスクの距離が最も狭い(吐出可能ノズルと非吐出ノズルとの周期が最も小さくなるように正常ノズルをマスクする)マスクパターンを使用する場合には、適宜これら2つのマスクパターンのいずれかを選択して使用することになる。
また、MP2-1からMP2-3は、印字マスクの距離が2番目に狭いマスクパターンであり、それぞれ印字マスクの位置が異なるマスクパターンである。さらに、MP3-1からMP3-4は、印字マスクの距離がその次に狭い(吐出可能ノズルと非吐出ノズルとの周期が次に小さくなるように正常ノズルをマスクする)マスクパターンであり、それぞれ印字マスクの位置が異なるマスクパターンである。
図9は、印字マスクのマスクパターンの他の一例を示す図である。MP4-1からMP4-4は、印字マスクと非印字マスクとが2つずつ並ぶマスクパターンであり、それぞれ印字マスク及び非印字マスクの位置が異なるマスクパターンである。また、MP5-1からMP5-5は、2つの印字マスクと3つの非印字マスクとが並ぶマスクパターンであり、それぞれ印字マスク及び非印字マスクの位置が異なるマスクパターンである。なお、これら複数のマスクパターンは、ROM43、フラッシュメモリ45等に記憶されている。
このように、制御部23は、図8及び図9に示す様々な印字マスクを用いて、図7に示す処理を行うことにより、印字率の最大値と最小値との差が小さい印字マスクを選択し、ベタ印刷の品質が低下しないように印刷を行う。なお、印字マスクのマスクパターンは、図8及び図9に示すものに限定されず、これら以外の印字マスクであってもよい。
また、制御部23は、印字部分に印刷する際に、吐出ノズルが非吐出ノズルに隣接しない場合には第1の液滴量を吐出し、非吐出ノズルに隣接する場合には第1の液滴量よりも多い第2の液滴量を吐出するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、吐出状態に関わらず、吐出状態の異常があるか否かの判定を行った後、別の処理をすることなく、媒体へのインクの吐出を行わせることができる。このとき、正常ノズルの一部を非吐出ノズルに含めることにより、インクが吐出されない領域が媒体上に分散して存在させることができる。これにより、インクが吐出されない領域が媒体上に局所的に存在する場合に比べて、吐出されない領域が目立つことがない。その為、画像の品質を低下させることなく、速やかに印刷を開始することができる。
また、メンテナンス(フラッシング、パージ)処理前に印刷を開始するので、速やかに印刷を開始することができる。
また、非吐出ノズルの並びが均一になるように非吐出ノズルを設定するので、局所的にインクが吐出されない領域を少なくし、インクが吐出されない領域を均一的に存在させることができる。これにより、例えば、ベタ印刷の場合にユーザーが薄いベタ印刷と認識させることができる。
また、特にインクが吐出されない領域が局所的になり目立つような、印字デューティが閾値以上の場合に、非吐出ノズルを設定するので、インクが吐出されない領域がユーザーに認識され易い画像の印刷を避けることができる。
また、印刷する領域の印字デューティに応じて、ベタ印刷であるか文字印刷であるかを判定し、マスクのパターンを決定するので、非吐出ノズルの配置が最適となるようにすることができる。
また、カラー印刷の場合には、色の3原色(イエロー、シアン、マゼンタ)に対応する複数のインク吐出ノズル列における非吐出ノズルの並びを同じにするので、色ムラ等を抑制でき、カラー印刷の品質の低下を防ぐことができる。
また、非吐出ノズルに隣接する吐出可能ノズルから吐出される液滴量を、非吐出ノズルに隣接しない場合と比べて多くするので、液滴が欠落する領域を小さくすることができ、印刷の品質の低下を防ぐことができる。
さらには、ヘッドがシリアルヘッド方式であるので、ヘッドの構造を簡単にすることができる。
また、以上では、ノズル4Aからインクを吐出して記録用紙Pに記録を行うプリンターに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。Tシャツ、屋外広告用のシート、スマートフォン等の携帯端末のケース、段ボール、樹脂部材など、記録用紙以外の被記録媒体に画像を記録するプリンターにも適用され得る。また、インク以外の液体、例えば、液体状にした樹脂や金属を吐出する液体吐出装置にも適用され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変
更が可能であり、実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる構成についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 画像形成装置
4 インクジェットヘッド
4A 複数のノズル
8 メンテナンスユニット
22 信号出力部
23 制御部

Claims (8)

  1. インクを吐出する複数のノズルを有するヘッドと、
    前記複数のノズルの吐出状態に応じて信号を出力する信号出力部と、
    記憶部と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、
    媒体へのインクの吐出を行わせる指令を受信した後、前記媒体へのインクの吐出を行わせる前に、前記ヘッドを駆動させ、前記信号出力部からの前記信号に基づいて、前記複数のノズルのそれぞれについて、吐出状態に異常があるか否かの判定を行い、
    前記複数のノズルのうち、前記吐出状態について異常と判定されたものを特定ノズルとし、前記吐出状態について異常ではないと判定されたものを正常ノズルとして、前記特定ノズルと、前記正常ノズルの一部とを含めて、インクを吐出しない非吐出ノズルに設定し、
    当該設定に基づいて、前記媒体へのインクの吐出を行わせるように、前記ヘッドを制御し、
    前記記憶部は、前記正常ノズルの一部をマスクすることにより非吐出ノズルに設定するための複数パターンのマスクを記憶し、
    前記制御部は、
    インクを吐出する領域の印字デューティを算出し、
    前記非吐出ノズルを設定するときには、該印字デューティの比率が閾値以上の場合に、前記記憶部に記憶される複数パターンのマスクの中で、前記非吐出ノズルとインクを吐出する吐出可能ノズルとの周期が小さくなる前記マスクを適用することを特徴とする画像形成装置。
  2. インクを吐出する複数のノズルを有するヘッドと、
    前記複数のノズルの吐出状態に応じて信号を出力する信号出力部と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、
    媒体へのインクの吐出を行わせる指令を受信した後、前記媒体へのインクの吐出を行わせる前に、前記ヘッドを駆動させ、前記信号出力部からの前記信号に基づいて、前記複数のノズルのそれぞれについて、吐出状態に異常があるか否かの判定を行い、
    前記複数のノズルのうち、前記吐出状態について異常と判定されたものを特定ノズルとし、前記吐出状態について異常ではないと判定されたものを正常ノズルとして、前記特定ノズルと、前記正常ノズルの一部とを含めて、インクを吐出しない非吐出ノズルに設定し、
    当該設定に基づいて、前記非吐出ノズルと設定されていないノズルが、前記非吐出ノズルに隣接しない場合には、ノズルから吐出される液滴量を第1の液滴量に設定し、前記非吐出ノズルに隣接する場合には、ノズルから吐出される液滴量を前記第1の液滴量よりも多い第2の液滴量に設定しつつ、前記媒体へのインクの吐出を行わせるように、前記ヘッドを制御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    前記複数のノズルから液体を排出させるフラッシング処理を行うように、前記ヘッドを制御し、
    前記判定を行った後、判定の結果に関わらず、前記フラッシング処理を行わせることなく、媒体へのインクの吐出を開始させるように、前記ヘッドを制御することを特徴とする、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記複数のノズルから液体を排出させるパージ処理を行うパージ機構を更に備え、
    前記制御部は、
    前記判定を行った後、判定の結果に関わらず、前記パージ機構に前記パージ処理を行わせることなく、媒体へのインクの吐出を開始させるように、前記ヘッドを制御することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記複数のノズルは、所定の方向に並んで配置されており、
    前記制御部は、前記非吐出ノズルの並びが、前記所定の方向に均一になるように、前記非吐出ノズルを設定することを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、
    前記印字デューティが前記閾値以上の場合には、前記複数のパターンのマスクの中の、前記非吐出ノズルと前記吐出可能ノズルとの間隔が所定間隔の第1のパターンのマスクと、前記非吐出ノズルと前記吐出可能ノズルとの間隔が前記所定間隔よりも小さい第2のパターンのマスクとを適用して前記非吐出ノズルを設定し、
    前記印字デューティが前記閾値より小さい場合には、前記第2のパターンのマスクのみを適用して前記非吐出ノズルを設定することを特徴とする、請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記ヘッドは、前記複数のノズルが所定の方向に並んで構成されるノズル列を複数有し、
    前記複数のノズル列は、イエロー、シアン、マゼンタのインクをそれぞれ吐出し、
    前記制御部は、前記複数のインク吐出ノズル列のそれぞれにおいて、前記所定の方向における前記非吐出ノズルの位置が同じになるように前記非吐出ノズルを設定する、請求項1からのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、
    前記ヘッドを搭載し、前記搬送方向と直交する走査方向に移動可能なキャリッジと、を更に備えることを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載の画像形成装置。
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