JP7499460B2 - 照明器具 - Google Patents
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常用光源ユニット3は、二つの第1LEDモジュール30、二つのレンズブロック31、取付板32及び常用点灯装置33を有する(図2、図4-図8参照)。
二つの第1LEDモジュール30はそれぞれ、長尺の長方形状に形成されている基板300と、基板300の表面(前面)に実装されている複数のLED301とを有する(図8参照)。基板300の長手方向の第1端部3001には、四つのLED301A、301B、301C及び301Dがマトリクス状に並べて実装されている(図4及び図8参照)。また、基板300の長手方向の第2端部3002には、四つのLED301がマトリクス状に並べて実装されている。そして、基板300の第1端部3001及び第2端部3002を除く部分には、残りの複数のLED301が一定の間隔を空けて一列に並ぶように実装されている。
二つのレンズブロック31はそれぞれ、図4-図7に示すように、ベース部310と、第1レンズ312と、第2レンズ313と、第3レンズ314とを有している。ベース部310は、長尺の長方形状に形成されている。第1レンズ312は、ベース部310の長手方向の第1端(取付部320の長手方向の中央に近い方の端)に設けられている。第2レンズ313は、ベース部310の長手方向の第2端(取付部320の長手方向の両端)に設けられている。第3レンズ314は、ベース部310の第1端と第2端の間に設けられている。
取付板32は、二つの第1LEDモジュール30が取り付けられる取付部320と、カバー2が固定される一対の固定片321と、器具本体1に取り付けるための一対の取付片324とを有する(図4-図8参照)。
常用点灯装置33は、系統電源などの常用電源PS(図24参照)から供給される交流電力を直流電力に電力変換し、当該直流電力を第1LEDモジュール30に供給して第1LEDモジュール30を点灯させるように構成される。常用点灯装置33は、金属製のケース330を有する(図5-図7参照)。ケース330にはプリント回路が収容されている。プリント回路は、電力変換を行う電力変換回路、第1LEDモジュール30に供給する直流電流を定電流化する定電流回路などを構成している。
二つの第1LEDモジュール30及び二つのレンズブロック31はそれぞれ、取付板32の取付部320の前面に取り付けられる。レンズブロック31のベース部310に設けられた複数のねじ挿通孔3102にそれぞれ固定ねじ315が1本ずつ挿通される(図4及び図8参照)。これら複数本の固定ねじ315のそれぞれが、ベース部310に設けられている複数のねじ孔に一本ずつねじ込まれることにより、レンズブロック31が取付部320に固定される。一方、第1LEDモジュール30は、レンズブロック31が取付部320に固定される際、取付部320とレンズブロック31のベース部310に挟まれることで取付部320に取り付けられる(図8参照)。
センサ装置5は、周囲の状況として人の存在を検出する。例えば、センサ装置5は、ドップラー効果を利用した電波式センサである。センサ装置5は、送信アンテナからマイクロ波帯(24GHz帯)の無変調連続波の電波(送信波)を送信し、物体に反射した電波(反射波)を受信アンテナで受信する。送信波が移動体で反射した場合、ドップラー効果によって送信波と反射波の間に移動体の移動速度に応じた周波数差が生じる。センサ装置5は、前記周波数差に基づいて移動体(主に階段を昇降する人であるが、人によって開閉される階段室の扉も含まれる。)の存在を検出する。センサ装置5は、移動体の存在を検出しているとき、後述する制御装置60に対して検出信号を出力する。ただし、センサ装置5は、周波数変調された送信波を送信アンテナから送信させ、受信アンテナで受信する受信波と送信波を乗算して位相検波することにより、送信波を反射した物体までの距離を測距して人の存在を検出してもよい。
カバー2は、カバー本体20と一対のカバーエンド22を有する(図2及び図3参照)。カバー本体20は、前壁200、上側壁201及び下側壁202を有して後面及び左右の両側面が開口した長尺の角とい状に形成されている。前壁200は、左右方向を長手方向とする長尺の長方形状に形成されている。上側壁201は、長尺の長方形状に形成されて前壁200の長手方向に沿った上端から後方に突出している。下側壁202は、長尺の長方形状に形成されて前壁200の長手方向に沿った下端から後方に突出している。カバー本体20は、透光性を有する合成樹脂、例えば、ポリカーボネート樹脂又はアクリル樹脂(ポリメタクリル酸メチル樹脂(Polymethyl methacrylate:PMMA)などの成形体で構成されている。
器具本体1は、図2に示すように、第1器具本体16と第2器具本体17を有する。第2器具本体17は、第1器具本体16に対して着脱可能に結合される。そして、第1器具本体16と第2器具本体17が結合されることによって、前面が開口した長尺箱状の器具本体1が構成される。
第1器具本体16は、背板160、底板161及び一対の支持板162を有している(図2参照)。ただし、背板160、底板161及び一対の支持板162は、一枚の金属板が曲げ加工されることで一体に形成されている。背板160と底板161はそれぞれ、互いに長さの等しい長尺の矩形平板状に形成されている。底板161は、背板160の長手方向に沿った一端(下端)から前方へ突出している。また、背板160の長手方向に沿った他端(上端)から前方へ補強片1610が突出している。ただし、補強片1610の長さは、背板160の長さよりも短くされている。つまり、背板160の上端における左側の端部には補強片1610が設けられていない(図2参照)。
第2器具本体17は、天板170と、一対の側板171と、天板170と一対の側板171を連結する連結板172とを有している(図2-図3参照)。ただし、天板170と一対の側板171と連結板172は、一枚の金属板が曲げ加工されることで一体に形成されている。
非常用光源ユニット4は、図12-図17に示すように、二つの第2LEDモジュール40、二つの導光体43、二つの放熱板44、パネル46、ホルダ47、取付枠48を有している。
二つの第2LEDモジュール40はそれぞれ、チップ・オン・ボード(Chip on Board)型の照明用白色LEDである。二つの第2LEDモジュール40はそれぞれ、ホルダ47に支持される。
二つの放熱板44は、熱の良導体である金属材料(例えば、アルミ又はアルミ合金)によって、互いに同一の形状及び寸法に形成されている。各放熱板44は、平板状の第1固定片441と、第1固定片441の下端から階段状に突出する第2固定片442とを有している(図12参照)。第1固定片441は、角穴からなる三つの引掛穴443と、丸孔からなる三つの位置決め穴444とを有している。三つの引掛穴443は、第1固定片441の上部において前後方向に直線状に並ぶように第1固定片441を厚み方向(左右方向)に貫通している。三つの位置決め穴444は、第1固定片441の引掛穴443から下側の部位において三角形の頂点に位置するように第1固定片441を厚み方向に貫通している。なお、第2固定片442の先端部分には、二つのねじ挿通穴4420が貫通している。
一対の導光体43はそれぞれ、石英ガラス又はケイ酸塩ガラスなどの無機ガラスによって角すい台状に形成されている。なお、各導光体43の斜面(上面)には、複数の溝が各導光体43の軸方向(長手方向)に沿って等間隔に並ぶように形成されることが好ましい。なお、各導光体43は、ポリカーボネート樹脂又はアクリル樹脂などの透光性を有する合成樹脂材料で形成されても構わない。
パネル46は、透光性を有する不燃材料、例えば、石英ガラス又はケイ酸塩ガラスなどの無機ガラスによって長方形の平板状に形成されている(図12参照)。なお、パネル46の下面における周縁にシール部材460が密着される。
ホルダ47は、二つのLED支持部470、導光体支持部471、パネル収容部472、第1反射部473及び第2反射部474を有している。
二つのLED支持部470はそれぞれ、第2LEDモジュール40を一つずつ支持する。各LED支持部470は、第2LEDモジュール40を収容する凹所4700を備えている(図12及び図17参照)。凹所4700の側面には、三角状の複数の突起4701が間隔を空けて突出している(図17参照)。第2LEDモジュール40は、複数の突起4701を押し潰すようにして凹所4700に圧入されることによって、凹所4700に収容された状態に維持される。
導光体支持部471は、二つの収容凹部4710と、橋架部4711と、二つの突部4712とを有する(図12及び図20参照)。
第1反射部473及び第2反射部474はそれぞれ、長尺の矩形平板状に形成されている(図12参照)。第1反射部473の長手方向に沿った一方の縁は、二つの収容凹部4710の長手方向に沿った一方の縁とつながっている。第1反射部473の長手方向に沿った他方の縁は、第2反射部474の長手方向に沿った一方の縁とつながっている(図9参照)。第1反射部473及び第2反射部474のそれぞれの表面(下面)は、例えば、白色に着色されることによって反射率が高められている。
パネル収容部472は、二つの収容凹部4710、第1反射部473及び第2反射部474を囲むように矩形の枠状に形成されている(図12参照)。
取付枠48は、枠体480、二つの第1固定板481、第2固定板482及び二つの補強板483を有している(図12-図17参照)。なお、枠体480、第1固定板481、第2固定板482及び二つの補強板483は、一枚の金属板によって一体に形成されている。
非常用光源ユニット4は、取付枠48の第2固定板482を固定部材163の第1固定板1631の前面にねじ止めすることにより、固定部材163を介して第1器具本体16(器具本体1)に取り付けられる(図2及び図9参照)。ここで、非常用光源ユニット4が第1器具本体16に取り付けられると、第1器具本体16の底板161の第1窓1611と取付枠48の枠体480の窓4800が上下方向に重なる。その結果、パネル46を透過した照明光が第1窓1611を通して器具本体1の外(踊り場の床面など)に照射される。
非常用電源7は、例えば、複数本の蓄電池と、これら複数本の蓄電池を収容した電池ケース70を有する(図2参照)。複数本の蓄電池はそれぞれ、例えば、乾電池型のニッケル水素蓄電池である。電池ケース70は、合成樹脂などの電気絶縁性を有する材料で筒状に形成されている。非常用電源7は、例えば、器具本体1の左端に収容される(図2参照)。
スイッチブロック8は、合成樹脂製のハウジング80内に回路基板を収容して構成されている(図2参照)。当該回路基板には、二つの押しボタンスイッチ、モニタランプ、赤外線受光素子などが実装されている。モニタランプは、例えば、緑色光を放射するLEDチップを有している。赤外線受光素子は、赤外線を通信媒体とする制御信号を受信(受光)し、受信した制御信号から送信フレームを復調するように構成されている。この制御信号は、定期点検の作業を行う作業者に操作されるリモートコントローラから送信される。
回路ブロック6は、図24に示すように、制御装置60、充電装置61及び非常用点灯装置62を備える。充電装置61は、系統電源などの常用電源PSから供給される常用電力(交流電力)を直流電力に電力変換し、電力変換した直流電力で非常用電源7を充電する。非常用点灯装置62は、制御装置60からの指示に従い、充電装置61を介して非常用電源7から供給される非常用電力(直流電力)で非常用光源ユニット4の二つの第2LEDモジュール40を点灯させる。
上述のように構成される照明器具X1は、以下に説明する手順で踊り場の壁に設置される(図25-図29参照)。
次に、照明器具X1の非常用電源7を交換する際の手順を説明する。まず、交換作業を行う作業者は、カバーエンド22を器具本体1の前方へ引っ張り、取付片324の溝3240から第2器具本体17の側板171の突起1713を離し、器具本体1からカバーエンド22を取り外す。
以下、照明器具X1の特徴について、更に詳しく説明する。
したがって、カバー本体20の厚みD2は、3λd/8(≒3.0mm)以上、かつ、5λd/8(≒4.9mm)以下の値、例えば、3.2mmに設定されることが好ましい。ただし、カバー本体20の厚みD2は、3.2mmに限定されるものではない。カバー本体20の厚みD2は、カバー本体20を形成する材料の種類、及びカバー本体20に必要とされる機械的強度などの条件に応じた値に設定されることが好ましい。
上述した照明器具X1において、カバー2は、第1LEDモジュール30とセンサ装置5の前方、上方、下方、左方及び右方を覆うように構成されているが、少なくとも第1LEDモジュール30とセンサ装置5の前方を覆うように構成されればよい。また、照明器具X1は、照明光を透過しないカバーで第1LEDモジュール30とセンサ装置5の前方、左方及び右方を覆い、第1LEDモジュール30の上方及び下方に照明光を照射するように構成されても構わない。
上述のように本開示の第1の態様に係る照明器具(X1)は、器具本体(1)と、器具本体(1)の前面に配置される光源(常用光源ユニット3)と、器具本体(1)の前面に配置され、電波を媒体として周囲の状況を検出するセンサ装置(5)とを備える。第1の態様に係る照明器具(X1)は、器具本体(1)の前方から見て器具本体(1)の前面を覆うカバー(2)を備える。センサ装置(5)は、カバー(2)を通して電波を送受信する。カバー(2)は、電波を透過する材料で形成されている。電波が透過する方向に沿ったカバー(カバー本体20)の厚み(D2)は、少なくとも電波の周波数及び材料の比誘電率を含むパラメータに基づいて算出した値を含む範囲内の値に設定されている。
1 器具本体
2 カバー
3 常用光源ユニット(光源)
5 センサ装置
20 カバー本体(カバー)
D2 カバー本体の厚み
Claims (1)
- 器具本体と、
前記器具本体の前面に配置される光源と、
前記器具本体の前面に配置され、電波を媒体として周囲の状況を検出するセンサ装置と、
前記器具本体の前方から見て前記器具本体の前記前面を覆うカバーと、
を備え、
前記センサ装置は、前記カバーを通して前記電波を送受信し、
前記カバーは、前記電波を透過する材料で形成されており、
前記電波が透過する方向に沿った前記カバーの厚みは、少なくとも前記電波の周波数及び前記材料の比誘電率を含むパラメータに基づいて算出した値を含む範囲内の値に設定されており、
前記範囲は、前記カバーを透過する際の前記電波の波長の8分の3以上、かつ、前記波長の8分の5以下の範囲内において前記電波の波長の2分の1を除いた範囲である、
照明器具。
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