JP7442119B2 - 照明器具 - Google Patents

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Description

本開示は、照明器具に関し、より詳細には、周囲の状況に応じて光源の点灯制御を行う照明器具に関する。
従来例として特許文献1記載の照明器具を例示する。特許文献1記載の照明器具(以下、従来例という。)は、階段の踊り場の壁面に設置される階段灯(階段通路誘導灯)である。従来例は、常時用光源を含む光源ユニットと、各々が非常用光源を含む二つの非常用光源ユニットと、二次電池と、人検知ユニットと、非常用点灯装置と、制御装置と、器具本体とを備える。
器具本体は、長尺の矩形平板状に形成される背板と、各々が長尺の矩形平板状である上板及び下板とを有する。背板は、長手方向の両端を除く部分で上板及び下板と繋がっている。器具本体は、背板の上板及び下板と繋がっていない背板の中央部分と、上板と、下板とで第1本体部を構成し、第1本体部を除く背板の長手方向の両端部分で第2本体部を構成している。
光源ユニットは、器具本体の第1本体部に取り付けられる。二つの非常用光源ユニットは、器具本体の二つの第2本体部のうちの対応する第2本体部に一つずつ取り付けられて光源ユニットの長手方向の両端に配置される。
人検知ユニットは、電波センサと、センサ取付台と、を備える。電波センサは、電波を媒体として人(移動体)を検知し、人を検知したときに人検知信号を制御装置に出力するように構成されている。センサ取付台は、電波センサを保持し、器具本体の下板における長手方向の中央に取り付けられる。制御装置は、人検知ユニットから人検知信号が出力されているとき、光源ユニットを定格点灯させ、人検知信号が出力されなくなってから所定の待機時間が経過したとき、光源ユニットを所定の調光レベル(例えば、50%)で点灯させる。
非常用点灯装置は、常用電源が停電したときに二次電池から供給される電力で二つの非常用光源ユニットを非常点灯させる。
特開2017-228427号公報
ところで、上記従来例では、センサ装置(人検知ユニット)及び二つの非常用光源(非常用光源ユニット)が器具本体の外に露出しているため、スリム化及び短縮化が困難であった。
本開示の目的は、スリム化及び短縮化を図ることができる照明器具を提供することである。
本開示の一態様に係る照明器具は、周囲の状況を検出するセンサ装置と、前記センサ装
置が検出する前記周囲の状況に応じて点灯する第1の光源と、前記センサ装置が検出する前記周囲の状況に関わらずに点灯する第2の光源とを備える。前記照明器具は、前記センサ装置、前記第1の光源及び前記第2の光源を収容して建物の壁に固定される器具本体と、前記第1の光源と対向して前記器具本体に取り付けられるカバーとを備える。前記器具本体は、上下の壁を含む複数の壁で囲った箱状に形成されている。前記第2の光源は、前記複数の壁のうちの下側の壁と前記センサ装置に挟まれた空間に配置されている。
本開示の照明器具は、スリム化及び短縮化を図ることができるという効果がある。
図1は、本開示の実施形態に係る照明器具の斜視図である。 図2Aは、同上の照明器具の正面図である。図2Bは、同上の照明器具の平面図である。図2Cは、同上の照明器具の下面図である。図2Dは、同上の照明器具の左側面図である。 図3は、同上の照明器具の前方斜め下から見た分解斜視図である。 図4は、同上の照明器具の後方斜め上から見た分解斜視図である。 図5Aは、同上の照明器具における常用光源ユニットの正面図である。図5Bは、同上の常用光源ユニットの背面図である。 図6は、同上の照明器具における常用光源ユニットの分解斜視図である。 図7は、同上の照明器具を示し、一部省略した断面図である。 図8は、同上の照明器具のカバーを省略した一部の正面図である。 図9は、同上の照明器具におけるカバーの一部省略した斜視図である。 図10は、同上の照明器具の断面図である。 図11は、同上の照明器具の回路構成図である。 図12Aは、本開示の実施形態2に係る照明器具の前面図である。図12Bは、同上の実施形態2に係る照明器具の下面図である。図12Cは、同上の実施形態2に係る照明器具の左側面図である。 図13は、同上の実施形態2に係る照明器具の分解斜視図である。 図14は、同上の実施形態2に係る照明器具の分解斜視図である。 図15は、同上の実施形態2に係る照明器具における常用光源ユニットの前面図である。 図16は、同上の常用光源ユニットの上面図である。 図17は、同上の常用光源ユニットの下面図である。 図18は、同上の常用光源ユニットの後面図である。 図19は、同上の常用光源ユニットの一部省略した前面図である。 図20は、同上の実施形態2に係る照明器具におけるカバーエンドの斜視図である。 図21は、同上の実施形態2に係る照明器具における非常用光源ユニットの分解斜視図である。 図22は、同上の非常用光源ユニットの下面図である。 図23は、同上の非常用光源ユニットの前面図である。 図24は、同上の非常用光源ユニットの上面図である。 図25は、同上の非常用光源ユニットの後面図である。 図26は、同上の非常用光源ユニットの一部省略した右側面図である。 図27は、同上の非常用光源ユニットの左側面図である。 図28は、同上の非常用光源ユニットの右側面図である。 図29は、同上の非常用光源ユニットの断面図である。 図30は、同上の非常用光源ユニットにおける要部の斜視図である。 図31は、同上の非常用光源ユニットにおける要部の断面図である。 図32Aは、同上の実施形態2に係る照明器具の第2器具本体を外した状態の上面図である。図31Bは、同上の実施形態2に係る照明器具の第2器具本体を外した状態の右側面図である。 図33Aは、同上の実施形態2に係る照明器具の第2器具本体を外し、かつ、常用照明ユニットを第1器具本体に対して回転させた状態の上面図である。図33Bは、同上の実施形態2に係る照明器具の第2器具本体を外し、かつ常用照明ユニットを第1器具本体に対して回転させた状態の右側面図である。 図34Aは、同上の実施形態2に係る照明器具の第2器具本体を外した状態の上面図である。図34Bは、同上の実施形態2に係る照明器具の第2器具本体を外した状態の右側面図である。 図35は、同上の実施形態2に係る照明器具の一部省略した断面図である。 図36は、同上の実施形態2に係る照明器具の一部省略した断面図である。
本開示の実施形態に係る照明器具について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、下記の実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさ及び厚さのそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。なお、以下の実施形態で説明する構成は本開示の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態1)
本開示の実施形態1に係る照明器具(以下、照明器具と略す。)X1は、例えば、建物の避難経路となる階段の踊り場の壁に設置される、いわゆる階段通路誘導灯である。ただし、本開示の実施形態に係る照明器具は階段通路誘導灯に限定されない。以下の説明では、特に断りのない限り、図1に矢印で示す向きにおいて照明器具X1の前後、上下、左右の各方向を規定する。すなわち、鉛直方向を照明器具X1の上下方向とし、壁の法線方向を照明器具の前後方向とし、壁に正対したときの左右方向を照明器具X1の左右方向とする。
照明器具X1は、図1~図4に示すように、器具本体1、カバー2、常用光源ユニット3、非常用光源ユニット4、センサ装置5、回路ブロック6、非常用電源7及びスイッチブロック8を備える。以下、それぞれの構成要素について詳細に説明する。
[1.常用光源ユニット3]
常用光源ユニット3は、二つの第1LEDモジュール30、二つのレンズブロック31、取付板32、常用点灯装置33及び二つの引掛金具34を有する(図5及び図6参照)。
[1-1.第1LEDモジュール30]
二つの第1LEDモジュール30はそれぞれ、長尺の長方形状に形成されている基板300と、基板300の表面(前面)に実装されている複数のLED301とを有する(図6参照)。複数のLED301の各々は、例えば、パッケージ型の照明用白色LEDである。これら複数のLED301は、基板300の前面に間隔を空けて一列に並ぶように実装されている。また、基板300の前面における長手方向の両端に、それぞれレセプタクルコネクタ302が一つずつ実装されている。さらに、基板300の前面には複数のLED301同士及びこれら複数のLED301と二つのレセプタクルコネクタ302をそれぞれ電気的に接続するための導体(銅はく)が形成されている。なお、基板300の前面は、例えば、白色の顔料を含む合成樹脂製のレジストで覆われることが好ましい。レジストは、導体及び基板300を保護するとともにLED301から放射される光を前方に反射することで発光効率の向上に寄与する。
[1-2.レンズブロック31]
二つのレンズブロック31はそれぞれ、図6に示すように、ベース部310と、複数のレンズ311を有している。ベース部310は、長尺の長方形状に形成されている。ベース部310の短手方向(上下方向)の両端のそれぞれに、固定ねじが挿通される穴3100が二つずつ貫通している。また、ベース部310の長手方向(左右方向)の両端における上側の角に、凹部3101が一つずつ設けられている。これらの凹部3101は、ベース部310の後面から前方に向かって凹んでいる。つまり、各凹部3101は、ベース部310の前面から前方へ突出している。
複数のレンズ311はそれぞれ、ベース部310の前面から前方へ突出し、かつ、ベース部310の長手方向に沿って間隔を空けて一列に並ぶように設けられている。なお、一つのベース部310に設けられるレンズ311の個数は、一つの基板300の前面に実装されるLED301の個数に等しい。複数のレンズ311はそれぞれ、一対一に対応するLED301から放射される照明光の配光特性を制御する。ただし、複数のレンズ311のそれぞれの配光特性(レンズ311の形状)はすべて同じであってもよいが、後述するように一部のレンズ311の配光特性が残りのレンズ311の配光特性と異なっていても構わない。
複数のレンズ311とベース部310は、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂材料の成形体として一体に形成されることが好ましい。ただし、レンズブロック31は、石英ガラス又はケイ酸塩ガラスなどの無機ガラスで形成されても構わない。
[1-3.取付板32]
取付板32は、二つの第1LEDモジュール30が取り付けられる取付部320と、カバー2が固定される一対の固定片321とを有する(図6及び図7参照)。
取付部320は、長方形の平板状に形成されている。取付部320の長手方向(左右方向)の寸法は、二つのレンズブロック31の長手方向の寸法の合計よりも長い。また、取付部320の短手方向(上下方向)の寸法は、二つのレンズブロック31の短手方向の寸法よりも長い。取付部320の長手方向の中央に、四角形状の窓孔322が設けられている。窓孔322は、取付部320を厚み方向(前後方向)に貫通している。
一対の固定片321はそれぞれ、長方形の平板状に形成されている。各固定片321は、取付部320の上端縁と下端縁から一つずつ後方に向かって突出している(図6及び図7参照)。各固定片321の長手方向(左右方向)の中央及び両端のそれぞれにねじ孔323が一つずつ設けられている。なお、取付部320と一対の固定片321は、一枚の金属板が打ち抜き加工及び曲げ加工されることによって一体に形成されることが好ましい。
[1-4.常用点灯装置33]
常用点灯装置33は、系統電源などの常用電源PS(図11参照)から供給される交流電力を直流電力に電力変換し、当該直流電力を第1LEDモジュール30に供給して第1LEDモジュール30を点灯させるように構成される。常用点灯装置33は、金属製のケース330を有する(図4、図5B及び図6参照)。ケース330にはプリント回路が収容されている。プリント回路は、電力変換を行う電力変換回路、第1LEDモジュール30に供給する直流電流を定電流化する定電流回路などを構成している。
[1-5.引掛金具34]
二つの引掛金具34はそれぞれ、帯状の金属板が曲げ加工されることでJ字状に形成されている。より詳細には、引掛金具34は、引掛片340、支持片341及び連結片342を有する(図6参照)。連結片342は、長方形状に形成されている。連結片342の下端が引掛片340とつながり、連結片342の上端が支持片341とつながっている。支持片341は、長方形状に形成され、連結片342の上端から後方に突出している。引掛片340は、長方形状に形成され、かつ、先端(後端)部分がV字状に曲げられている。また、引掛片340の長手方向(前後方向)の中央が僅かに上向きに折り曲げられている。
二つの第1LEDモジュール30及び二つのレンズブロック31はそれぞれ、取付板32の取付部320の前面に取り付けられる。レンズブロック31のベース部310に設けられた複数の穴3100にそれぞれ固定ねじが挿通される。これら複数本の固定ねじのそれぞれが、ベース部310に設けられている複数のねじ孔に一本ずつねじ込まれることにより、レンズブロック31が取付部320に固定される。一方、第1LEDモジュール30は、レンズブロック31が取付部320に固定される際、取付部320とレンズブロック31のベース部310に挟まれることで取付部320に取り付けられる(図7参照)。
ここで、第1LEDモジュール30の複数のLED301の各々は、前方からみて、レンズブロック31の複数のレンズ311の各々と一つずつ重なっている(図8参照)。つまり、個々のLED301から放射される照明光の配光特性は、個々のレンズ311によって制御される。また、基板300の前面に実装されている二つのレセプタクルコネクタ302は、それぞれレンズブロック31の凹部3101内に収まる(図7参照)。
常用点灯装置33は、取付部320の後面にケース330がねじ止めされることで取付板32に取り付けられる(図4及び図5B)。
二つの引掛金具34はそれぞれ、取付部320の後面に連結片342が固定されることで取付板32に取り付けられる(図4及び図5B参照)。なお、連結片342は、ねじ止め又は溶接などの適宜の方法で取付部320に固定されることが好ましい。
[2.カバー2]
また、取付板32にはカバー2が取り付けられる。カバー2は、カバー本体20と一対の突壁21を有する(図3及び図4参照)。カバー本体20は、前壁200、上側壁201、下側壁202、左側壁203及び右側壁204を有して後面が開口した長尺の箱状に形成されている。前壁200は、左右方向を長手方向とする長尺の長方形状に形成されている。上側壁201は、長尺の長方形状に形成されて前壁200の長手方向に沿った上端から後方に突出している。下側壁202は、長尺の長方形状に形成されて前壁200の長手方向に沿った下端から後方に突出している。左側壁203は、カバー本体20の長手方向の一方の端(左端)に設けられている。右側壁204は、カバー本体20の長手方向の他方の端(右端)に設けられている。左側壁203及び右側壁204はそれぞれ、四角形状に形成されて前壁200、上側壁201及び下側壁202とつながっている。
一対の突壁21はそれぞれ、四角形状に形成されている。一方の突壁21は、カバー本体20の左側壁203の後端から後方に突出している。他方の突壁21は、カバー本体20の右側壁204の後端から後方に突出している。
ここで、カバー2は、第1部材2Aと、一対の第2部材2Bとで構成されることが好ましい(図3及び図4参照)。第1部材2Aは、カバー本体20の前壁200、上側壁201及び下側壁202を構成している。第2部材2Bの一方は、カバー本体20の左側壁203と左側壁203から突出する突壁21を構成している(図9参照)。第2部材2Bの他方は、カバー本体20の右側壁204と右側壁204から突出する突壁21を構成している。第1部材2A及び一対の第2部材2Bはそれぞれ、透光性を有する合成樹脂(例えば、ポリカーボネート樹脂又はアクリル樹脂など)の成形体で構成されているが、石英ガラス又はケイ酸塩ガラスなどの合成樹脂以外の透光性材料で構成されてもよい。第1部材2Aと一対の第2部材2Bとは、接着剤による接着、超音波溶着又はレーザ溶着などの適宜の方法で接合される。
カバー本体20の上側壁201の後端及び下側壁202の後端のそれぞれに、長穴状のねじ挿通穴205が二つずつ設けられている(図4参照)。これらのねじ挿通穴205のそれぞれに取付ねじが一本ずつ挿通される。そして、一対の固定片321のそれぞれに設けられている複数のねじ穴のそれぞれに取付ねじが一本ずつねじ込まれることにより、カバー2が取付板32に取り付けられる(図7参照)。カバー2が取付板32に取り付けられた状態では、カバー本体20の後面が取付板32で塞がれる。そして、二つの第1LEDモジュール30から放射される照明光は、カバー本体20を透過して空間(階段室の踊り場及び階段など)に照射される。
[3.器具本体1]
器具本体1は、図3及び図4に示すように、複数の壁(背板10、上側板11及び下側板12)で囲った箱状に形成されている。背板10、上側板11及び下側板12はそれぞれ、互いに長さの等しい長尺の長方形状に形成されている。上側板11は、背板10の長手方向に沿った一方の端(上端)から前方へ突出し、下側板12は、背板10の長手方向に沿った他方の端(下端)から前方へ突出している。ただし、背板10、上側板11及び下側板12は、一枚の金属板が曲げ加工されることで一体に形成されることが好ましい。
背板10は、図4に示すように、複数(図示例では二つ)の丸孔100と、複数(図示例では四つ)の長穴101が設けられている。二つの丸孔100には、常用電源から常用電力が供給される電源線、及び建物に設置されている自動火災報知設備から自火報連動信号を受信するための信号線が挿通される。また、四つの長穴101のうちの少なくとも左右両側の二つの長穴101にアンカーボルトが挿通される。アンカーボルトは、階段室の踊り場の壁(コンクリート壁)に埋め込まれている。長穴101に挿通されたアンカーボルトにナットが締め付けられることにより、器具本体1が壁に固定される。
また、背板10の前面に二つの受け金具13が設けられている(図3参照)。二つの受け金具13はそれぞれ、四角形状の枠部130と、枠部130の上端及び下端のそれぞれから後方に突き出た一対の脚部131とを有している。なお、枠部130と一対の脚部131は、一枚の金属板が曲げ加工されることで一体に形成されている。受け金具13は、一対の脚部131の後端が背板10の前面に接合されることにより、枠部130が背板10から離れた状態で背板10に固定されている。
下側板12の長手方向の中央に第1窓121が設けられ、下側板12の左端に第2窓122が設けられている(図3参照)。第1窓121及び第2窓122はそれぞれ、長手方向を下側板12の長手方向(左右方向)に一致させた長尺の角穴状に形成されている。
背板10の前面における中央付近に複数の端子台14、15が取り付けられている(図3参照)。右側(丸孔100に近い方)の端子台14の一次側の端子に、丸孔100から引き込まれる電源線が電気的に接続される。左側の端子台15の一次側の端子は、端子台14の一次側の端子から送り配線されることで電源線と電気的に接続される。右側の端子台14の二次側の端子は、常用点灯装置33の入力端子と電気的に接続される。左側の端子台15の二次側の端子は、回路ブロック6の入力端子と電気的に接続される。
[4.非常用光源ユニット4]
非常用光源ユニット4は、図3、図4及び図10に示すように、二つの第2LEDモジュール40、二つのLEDホルダ41、導光体43、二つの放熱板44、反射体45及びパネル46を有する。
[4-1.第2LEDモジュール40]
二つの第2LEDモジュール40はそれぞれ、チップ・オン・ボード(Chip on Board)型の照明用白色LEDである。二つの第2LEDモジュール40はそれぞれ、LEDホルダ41に保持されて放熱板44に取り付けられる(図10参照)。二つの放熱板44のそれぞれに、LEDホルダ41に保持された第2LEDモジュール40が一つずつ取り付けられる。放熱板44はそれぞれ、アルミ板のような熱の良導体で形成され、第2LEDモジュール40が発する熱を効率的に放熱する。
[4-2.導光体43]
導光体43は、例えば、石英ガラス又はケイ酸塩ガラスなどの無機ガラスによって角柱状に形成されている。あるいは、導光体43は、ポリカーボネート樹脂又はアクリル樹脂などの透光性を有する合成樹脂材料で形成されても構わない。
[4-3.反射体45]
反射体45は、三つの反射板(第1反射板451、第2反射板452及び第3反射板453)を有して角とい状に形成されている(図10参照)。第1反射板451、第2反射板452及び第3反射板453はそれぞれ、長方形の平板状に形成されている。なお、第1反射板451、第2反射板452及び第3反射板453は、金属板が曲げ加工されることで一体に形成されている。
反射体45は、三つの反射板に囲まれた空間に導光体43を収容する。第1反射板451は、導光体43の前方に配置される。第2反射板452は、導光体43の上方に配置される。第3反射板453は、導光体43の後方に配置される。
[4-4.パネル46]
パネル46は、透光性を有する不燃材料、例えば、石英ガラス又はケイ酸塩ガラスなどの無機ガラスによって長方形の平板状に形成されている(図3参照)。パネル46は、第1窓121を覆うように下側板12の上面における長手方向(左右方向)の中央に配置される(図10参照)。
非常用光源ユニット4は、パネル46を介して第1窓121に導光体43を対向させるようにして器具本体1の長手方向の中央に収容される(図3、図4及び図10参照)。非常用光源ユニット4は、二つの第2LEDモジュール40から放射される照明光を導光体43の二つの底面から導光体43に入射させる。導光体43に入射した照明光は、導光体43内を進行しつつ導光体43の側面から出射する。つまり、二つの第2LEDモジュール40と導光体43によってライン状の光源が構成されている。導光体43から出射する照明光の一部は、反射体45で反射せずにパネル46及び第1窓121を通して器具本体1の下方に照射される。また、導光体43から出射する照明光の残りは、反射体45で反射して器具本体1の下方に照射される。
[5.センサ装置5]
センサ装置5は、周囲の状況として人の存在を検出する。例えば、センサ装置5は、ドップラー効果を利用した電波式センサである。センサ装置5は、送信アンテナからマイクロ波帯(24GHz帯)の無変調連続波の電波(送信波)を送信し、物体に反射した電波(反射波)を受信アンテナで受信する。送信波が移動体で反射した場合、ドップラー効果によって送信波と反射波の間に移動体の移動速度に応じた周波数差が生じる。センサ装置5は、前記周波数差に基づいて移動体(主に階段を昇降する人であるが、人によって開閉される階段室の扉も含まれる。)の存在を検出する。センサ装置5は、移動体の存在を検出しているときに制御装置60に検出信号を出力する。ただし、センサ装置5は、周波数変調された送信波を送信アンテナから送信させ、受信アンテナで受信する受信波と送信波を乗算して位相検波することにより、送信波を反射した物体までの距離を測距して人の存在を検出してもよい。
センサ装置5は、送信アンテナ、受信アンテナ及び信号処理回路を含むセンサ回路と、センサ回路を収容する外郭50とを有する(図3、図4及び図10参照)。センサ回路は、送信アンテナ、受信アンテナ及び信号処理回路が1枚のプリント配線板に実装されたプリント回路で構成される。外郭50は、例えばポリスチレン(polystyrene)、ポリプロピレン(polypropylene)、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)等の合成樹脂材料によって直方体状に形成されている。センサ回路は、送信アンテナ及び受信アンテナを外郭50の第1底面(前面)501に対向させるように外郭50内に収容されている。つまり、送信アンテナから送信される電波は、外郭50の第1底面501を通して放射される。同様に、物体に反射した電波(反射波)は、外郭50の第1底面501を通して受信アンテナに受信される。
外郭50の第2底面(後面)502に取付台51が取り付けられる(図10参照)。取付台51は、器具本体1の内底面(背板10の前面)に固定される第1板511と、第1板511の下端から前方へ突出する第2板512と、第2板512の前端から斜め上向きに突出する第3板513とを有する。第1板511、第2板512及び第3板513はそれぞれ、四角形の平板状に形成されている。ただし、第1板511、第2板512及び第3板513は、1枚の金属板が曲げ加工されることで一体に形成されている。
外郭50は、第3板513の前面に取り付けられる。ここで、第3板513は、第1板511に対して、所定の傾き角θだけ前方に傾いている(図10参照)。したがって、器具本体1が階段室の壁面に設置される場合、センサ装置5の前面(外郭50の第1底面501)は、壁面の法線方向(水平方向)に対して傾き角θだけ下方に傾くことになる。なお、この傾き角は、例えば、23°から24°程度が好ましい。
センサ装置5は、器具本体1の長手方向(左右方向)の中央に収容される。詳細には、背板10の前面において非常用光源ユニット4の上に取付台51の第1板511が固定される(図10参照)。そして、センサ装置5の前端部分が常用光源ユニット3の取付板32の窓孔322を通して取付部320の前方へ突出する。つまり、センサ装置5は、金属製の取付板32に遮られることなく、カバー2を通して電波を送受信することができる。
[6.非常用電源7]
非常用電源7は、例えば、複数本の蓄電池と、これら複数本の蓄電池を収容した電池ケース70を有する(図3参照)。複数本の蓄電池はそれぞれ、例えば、乾電池型のニッケル水素蓄電池である。電池ケース70は、合成樹脂などの電気絶縁性を有する材料で筒状に形成されている。非常用電源7は、例えば、器具本体1の左端に収容される(図3参照)。
[7.スイッチブロック8]
スイッチブロック8は、合成樹脂製のハウジング80内に回路基板を収容して構成されている(図3参照)。当該回路基板には、二つの押しボタンスイッチ、モニタランプ、赤外線受光素子などが実装されている。モニタランプは、例えば、緑色光を放射するLEDチップを有している。赤外線受光素子は、赤外線を通信媒体とする制御信号を受信(受光)し、受信した制御信号から送信フレームを復調するように構成されている。この制御信号は、定期点検の作業を行う作業者に操作されるリモートコントローラから送信される。
ハウジング80は、合成樹脂材料によって箱状に形成されている。ハウジング80の下面に四つの孔が開口している。これら四つの孔のうちの二つの孔に操作部材81が一つずつはめ込まれている。これら二つの操作部材81は、ハウジング80の下面に対して押し込み可能となるようにハウジング80に支持されている。したがって、一方の操作部材81が押し込まれると一方の押しボタンスイッチがオンされ、他方の操作部材81が押し込まれると他方の押しボタンスイッチがオンされる。また、残り二つの孔に、モニタランプと赤外線受光素子がそれぞれ一対一で対向している。つまり、モニタランプから放射される緑色光が一方の孔を通してハウジング80の外に出射される。また、リモートコントローラから送信される制御信号が他方の孔を通して赤外線受光素子で受信(受光)される。
スイッチブロック8は、器具本体1内において非常用電源7の右隣に収容される。ただし、スイッチブロック8は、下側板12の第2窓122からハウジング80の下面(二つの操作部材81及び二つの孔)を器具本体1の外に露出させる(図2C参照)。
[8.回路ブロック6]
回路ブロック6は、図11に示すように、制御装置60、充電装置61及び非常用点灯装置62を備える。充電装置61は、系統電源などの常用電源PSから供給される常用電力(交流電力)を直流電力に電力変換し、電力変換した直流電力で非常用電源7を充電する。非常用点灯装置62は、制御装置60からの指示に従い、充電装置61を介して非常用電源7から供給される非常用電力(直流電力)で非常用光源ユニット4の二つの第2LEDモジュール40を点灯させる。
制御装置60は、例えば、マイクロコントローラを有している。制御装置60は、常用点灯装置33に入力する電圧を二つの抵抗器R1、R2で分圧して検出することによって常用電源PSが停電しているか否かを判断する。制御装置60は、常用電源PSが停電していないと判断すれば、充電装置61に非常用電源7を充電させ、かつ、常用点灯装置33に常用光源ユニット3の二つの第1LEDモジュール30を点灯させる。また、制御装置60は、充電装置61に非常用電源7を充電させている間、スイッチブロック8のモニタランプを点灯させる。一方、制御装置60は、常用電源PSが停電していると判断すれば、充電装置61に非常用電源7の充電を中止させ、かつ、非常用点灯装置62に非常用光源ユニット4の二つの第2LEDモジュール40を点灯させる。
また、制御装置60は、センサ装置5から検出信号が入力されていない場合、常用点灯装置33を制御して二つの第1LEDモジュール30に供給する電流を定格値の約半分とする。一方、制御装置60は、センサ装置5から検出信号が入力されている場合、常用点灯装置33を制御して二つの第1LEDモジュール30に供給する電流を定格値とする。なお、制御装置60は、センサ装置5から検出信号が入力されなくなった時点から所定時間が経過するまでは常用点灯装置33を制御して二つの第1LEDモジュール30に供給する電流を定格値に維持することが好ましい。
さらに、制御装置60は、スイッチブロック8の二つの押しボタンスイッチのいずれかがオンしたとき、充電装置61に非常用電源7の充電を中止させ、かつ、非常用点灯装置62に非常用光源ユニット4の二つの第2LEDモジュール40を点灯させる。ただし、制御装置60は、一方の押しボタンスイッチがオンしている間だけ非常用点灯装置62に非常用光源ユニット4の二つの第2LEDモジュール40を点灯させる。制御装置60は、他方の押しボタンスイッチがオンされると自己点検を開始し、所定時間(30分又は60分)が経過するまで非常用点灯装置62に非常用光源ユニット4の二つの第2LEDモジュール40を点灯させる。なお、制御装置60は、スイッチブロック8の赤外線受光素子が制御信号を受信した場合も前記自己点検を開始する。
回路ブロック6は、金属製のケース63を有する(図3参照)。ケース63内にプリント回路板が収容されている。プリント回路板は、制御装置60、充電装置61及び非常用点灯装置62を構成している。回路ブロック6は、器具本体1内における非常用光源ユニット4の左隣に収容される(図3参照)。回路ブロック6のケース63は、器具本体1の上側板11の下面にねじ止めによって固定されることが好ましい。ただし、回路ブロック6のケース63は、背板10又は下側板12に固定されても構わない。
[9.照明器具X1の施工手順]
上述のように構成される照明器具X1は、以下に説明する手順で踊り場の壁に設置される。
まず、設置作業を行う作業者は、常用光源ユニット3を取り外した器具本体1を壁に取り付ける。すなわち、作業者は、壁に埋め込まれている二本のアンカーボルトを器具本体1の長穴101に通し、これら二本のアンカーボルトにナットを締め付けて器具本体1を壁に固定する。それから、作業者は、器具本体1の丸孔100に挿通した電源線を端子台14の一次側の端子に電気的に接続する。
続いて、作業者は、常用光源ユニット3を器具本体1に取り付ける。すなわち、作業者は、常用光源ユニット3の常用点灯装置33の入力端子と、端子台14の二次側の端子を電線で電気的に接続する。それから、作業者は、常用光源ユニット3の二つの引掛金具34の引掛片340をそれぞれ、器具本体1の二つの受け金具13の枠部130に一つずつ引っ掛けて器具本体1の前面に常用光源ユニット3を取り付ける。このとき、器具本体1の前面の開口がカバー2のカバー本体20で塞がれる(図1及び図2A参照)。また、器具本体1の長手方向の両端の開口はそれぞれ、カバー2の一対の突壁21によって塞がれる(図2B及び図2C参照)。
以上の手順で照明器具X1が壁に設置される。ここで、照明器具X1は、施工の作業性向上を図るため、二つの第1LEDモジュール30を取り付けた取付板32を、壁に取り付けられる器具本体1に対して着脱可能に分離する構造を採用している。ただし、常用光源ユニット3が器具本体1に取り付けられた状態において、常用光源ユニット3の取付板32は、背板10、上側板11及び下側板12とともに器具本体1を構成するとみなすことができる。さらに、背板10、上側板11、下側板12及び取付板32からなる器具本体1の長手方向両端の開口を塞ぐカバー2の左側壁203及び右側壁204も、器具本体1を構成するとみなすことができる。つまり、器具本体1は、背板10、上側板11、下側板12、取付板32、カバー2の左側壁203及びカバー2の右側壁204により、長尺の箱状に形成されていると考えてもよい。
[10.実施形態1に係る照明器具X1の特徴]
以下、照明器具X1の特徴について、更に詳しく説明する。
従来例は、人検知ユニット及び二つの非常用光源ユニットが器具本体の外に露出しているため、照明器具全体のスリム化(短手方向の幅寸法の短縮化)及び短縮化(長手方向の長さ寸法の短縮化)が困難であった。
これに対して、照明器具X1は、センサ装置5、常用光源ユニット3及び非常用光源ユニット4を器具本体1に収容している(図1-図4参照)。つまり、照明器具X1は、常用光源ユニット3を収容する器具本体1に非常用光源ユニット4とセンサ装置5を一緒に収容しているので、従来例に比べて、照明器具X1全体のスリム化及び短縮化を図ることができる。また、照明器具X1は、二つの第1LEDモジュール30とセンサ装置5を一列に並べ、かつ、センサ装置5を二つの第1LEDモジュール30に挟まれる位置に配置することにより、更なるスリム化を図っている。さらに、照明器具X1では、器具本体1の前方から見て、常用光源ユニット3、非常用光源ユニット4及びセンサ装置5を覆うように器具本体1の前面にカバー2が取り付けられる。つまり、照明器具X1は、常用光源ユニット3、非常用光源ユニット4及びセンサ装置5をカバー2で覆い隠すことにより、外観上の見栄えの向上を図ることができる。またさらに、照明器具X1では、器具本体1の側方(左右方向)から見て、器具本体1及びカバー2が常用光源ユニット3、非常用光源ユニット4及びセンサ装置5を覆っている。つまり、照明器具X1は、側方から見たときの外観上の見栄えの向上を図ることができる。なお、照明器具X1では、器具本体1の下側板12の下面とパネル46の下面がほぼ同一平面となっているが、パネル46の一部が下側板12の下面から僅かに突出していても構わない。
ところで、センサ装置5の外郭50が水平方向に対して傾き角θだけ下方に傾くように器具本体1に取り付けられている。そのため、外郭50の下側面と器具本体1の下側板12の間に空間(デッドスペース)S2が生じる(図10参照)。そこで、照明器具X1では、非常用光源ユニット4を空間S2に配置している。つまり、照明器具X1は、器具本体1内に生じるデッドスペース(空間S2)に非常用光源ユニット4を配置することにより、器具本体1の更なるスリム化を図ることができる。
また、非常用光源ユニット4は、二つの第2LEDモジュール40と導光体43によってライン状に光を放射するように構成されている。つまり、非常用光源ユニット4は、従来例における非常用光源ユニットのようにドーム状のレンズを使わずに器具本体1の左右方向に照明光を配光することにより、器具本体1の更なるスリム化を図ることができる。
さらに、導光体43から出射する照明光は、器具本体1の下側板12に設けられている第1窓121を通して器具本体1の外に放射される。この第1窓121は、透光性を有するパネル46で塞がれている。つまり、光が放射される第1窓121をパネル46で塞ぐことにより、虫などの異物が器具本体1内に侵入することを妨げることができる。なお、照明器具X1において、パネル46が不燃材料で形成されれば、火災発生時において、金属製の器具本体1とともにパネル46によって非常用光源ユニット4を保護し、所定時間(30分又は60分)の非常用照明を確保することができる。
ここで、第1窓121は、器具本体1の前後方向において、センサ装置5の前端(外郭50の第1底面501の下辺)よりも後方に配置されている(図10参照)。つまり、第1窓121の位置は導光体43の位置と関係しており、第1窓121の位置をセンサ装置5の前端よりも前方とした場合、導光体43の収容スペースを確保するためにセンサ装置5と下側板12の距離を拡げる必要がある。したがって、照明器具X1は、第1窓121をセンサ装置5の前端よりも後方に配置することによってもスリム化を図ることができる。
(実施形態2)
本開示の実施形態2に係る照明器具(以下、照明器具と略す。)X2は、階段通路誘導灯である。照明器具X2の基本構成は、実施形態1に係る照明器具X1と共通である。したがって、以下の説明においては、照明器具X2の構成要素のうち、形状及び大きさなどが多少異なっていても、照明器具X1の構成要素と機能が共通する構成要素については、照明器具X1の構成要素と共通の符号を付している。また、以下の説明では、特に断りのない限り、図13に矢印で示す向きにおいて照明器具X2の前後、上下、左右の各方向を規定する。すなわち、鉛直方向を照明器具X2の上下方向とし、壁の法線方向を照明器具X2の前後方向とし、壁に正対したときの左右方向を照明器具X2の左右方向とする。
照明器具X2は、図12~図14に示すように、器具本体1及び常用照明ユニット9を備える。常用照明ユニット9は、カバー2、常用光源ユニット3及びセンサ装置5を備える。以下、それぞれの構成要素について詳細に説明する。
[11.常用光源ユニット3]
常用光源ユニット3は、二つの第1LEDモジュール30、二つのレンズブロック31、取付板32及び常用点灯装置33を有する(図13、図15-図19参照)。
[11-1.第1LEDモジュール30]
二つの第1LEDモジュール30はそれぞれ、長尺の長方形状に形成されている基板300と、基板300の表面(前面)に実装されている複数のLED301とを有する。基板300の長手方向の第1端部3001には、四つのLED301A、301B、301C及び301Dがマトリクス状に並べて実装されている(図19参照)。また、基板300の長手方向の第2端部3002には、四つのLED301がマトリクス状に並べて実装されている。そして、基板300の第1端部3001及び第2端部3002を除く部分には、残りの複数のLED301が一定の間隔を空けて一列に並ぶように実装されている(図15及び図19参照)。
[11-2.レンズブロック31]
二つのレンズブロック31はそれぞれ、図15-図18に示すように、ベース部310と、第1レンズ312と、第2レンズ313と、第3レンズ314とを有している。ベース部310は、長尺の長方形状に形成されている。第1レンズ312は、ベース部310の長手方向の第1端(取付部320の長手方向の中央に近い方の端)に設けられている。第2レンズ313は、ベース部310の長手方向の第2端(取付部320の長手方向の両端)に設けられている。第3レンズ314は、ベース部310の第1端と第2端の間に設けられている。
第1レンズ312及び第2レンズ313は、概ね非球面平凸レンズとして構成されている。また、第3レンズ314は、概ね非球面シリンドリカルレンズとして構成されている。第3レンズ314は、入射した光を幅方向(上下方向)に拡げるような配光特性を有している。一方、第1レンズ312及び第2レンズ313は、入射した光を幅方向(上下方向)だけでなく長さ方向(左右方向)に拡げるような配光特性を有している。
ベース部310、第1レンズ312、第2レンズ313及び第3レンズ314は、ポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂によって一体に形成されている。ここで、ベース部310の第1端には円形のねじ挿通孔が複数(二つ)設けられている。また、ベース部310の第1端を除く部分において、ベース部310の短手方向(上下方向)の両端のそれぞれに長円形のねじ挿通孔3102が複数設けられている(図15及び図19参照)。
[11-3.取付板32]
取付板32は、二つの第1LEDモジュール30が取り付けられる取付部320と、カバー2が固定される一対の固定片321と、器具本体1に取り付けるための一対の取付片324とを有する(図15-図19参照)。
取付部320は、長方形の平板状に形成されている。取付部320の長手方向の中央に、四角形状の窓孔322が設けられている(図15参照)。窓孔322は、取付部320を厚み方向(前後方向)に貫通している。
一対の固定片321はそれぞれ、長方形の平板状に形成されている。各固定片321は、取付部320の上端縁と下端縁から一つずつ後方に向かって突出している(図16-図19参照)。各固定片321の長手方向(左右方向)の中央及び両端のそれぞれにねじ孔323が一つずつ設けられている(図16-図17参照)。なお、取付部320と一対の固定片321は、一枚の金属板が打ち抜き加工及び曲げ加工されることによって一体に形成されている。
一対の取付片324はそれぞれ、取付部320の長手方向の第1端及び第2端から後方に突出している(図13、図16-図17参照)。各取付片324は、長方形状の溝3240と、二つのねじ穴3241を有している(図13参照)。また、各取付片324の後端部分は、上下方向から見てL字状に曲げられている(図16-図18参照)。さらに、各取付片324のL字状に曲げられた部分の先端(後端)にはねじ孔が設けられている。そして、このねじ孔にねじ325がねじ込まれている。ねじ325の先端は、取付部320の長手方向に沿って取付片324の外側(取付部320の窓孔322から離れる側)に飛び出している。なお、一対の取付片324はそれぞれ、取付部320と別体に形成されて取付部320にねじ止めされている。ただし、一対の取付片324はそれぞれ、取付部320と一体に形成されても構わない。
[11-4.常用点灯装置33]
常用点灯装置33は、実施形態1に係る照明器具X1の常用点灯装置33と共通である。常用点灯装置33は、取付部320の後面に取り付けられる(図16-図18参照)。
[11-5.常用光源ユニット3の組立て]
二つの第1LEDモジュール30及び二つのレンズブロック31はそれぞれ、取付板32の取付部320の前面に取り付けられる。レンズブロック31のベース部310に設けられた複数のねじ挿通孔3102にそれぞれ固定ねじ315が1本ずつ挿通される(図15及び図19参照)。これら複数本の固定ねじ315のそれぞれが、ベース部310に設けられている複数のねじ孔に一本ずつねじ込まれることにより、レンズブロック31が取付部320に固定される。一方、第1LEDモジュール30は、レンズブロック31が取付部320に固定される際、取付部320とレンズブロック31のベース部310に挟まれることで取付部320に取り付けられる(図19参照)。
ここで、基板300の第1端部3001に実装されている四つのLED301A、301B、301C及び301Dは、前方から見て、レンズブロック31の第1レンズ312と重なっている(図19参照)。また、基板300の第2端部3002に実装されている四つのLED301は、前方から見て、レンズブロック31の第2レンズ313と重なっている(図15参照)。さらに、基板300の第1端部3001及び第2端部3002を除く部分に実装されている残りの複数のLED301は、前方から見て、レンズブロック31の第3レンズ314と重なっている(図15及び図19参照)。つまり、基板300の第1端部3001に実装されている四つのLED301A-301Dから放射される照明光の配光特性は、第1レンズ312によって制御される。また、基板300の第2端部3002に実装されている四つのLED301から放射される照明光の配光特性は、第2レンズ313によって制御される。さらに、基板300の第1端部3001及び第2端部3002を除く部分に実装されている残りの複数のLED301から放射される照明光の配光特性は、第3レンズ314によって制御される。
[12.センサ装置5]
センサ装置5は、実施形態1に係る照明器具X1のセンサ装置5と共通である。センサ装置5は、取付台52を介して常用光源ユニット3の取付板32に取り付けられる(図16-図18参照)。
取付台52は、前面が開放された箱体521と、箱体521の左側面及び右側面から突出する一対の固定突片522とを有する。箱体521の底壁に一対の孔5210が貫通している(図16及び図18参照)。センサ装置5の外郭50は、外郭50の後端から後方に突出する一対の引掛片523を備えている。
しかして、センサ装置5は、外郭50の一対の引掛片523を取付台52の底壁の一対の孔に一つずつ挿通し、底壁における孔の縁に引掛片523を引っ掛けることにより、取付台52の底壁に取り付けられる(図16及び図18参照)。
取付台52は、一対の固定突片522を取付板32の取付部320にねじ止めすることで取付板32に取り付けられる(図18参照)。なお、一対の固定突片522はそれぞれ、取付部320の後面における窓孔322の左右両隣にねじ止めされる。したがって、取付台52に取り付けられたセンサ装置5は、外郭50の前端部分を取付板32の窓孔322を通して取付部320の前方へ突出させる(図13及び図15参照)。その結果、センサ装置5は、金属製の取付板32に遮られることなく、電波を送受信することができる。また、センサ装置5の前面は、壁面の法線方向(水平方向)に対して傾き角だけ下方に傾くように取付部320に取り付けられる。なお、この傾き角は、例えば、23°から24°程度が好ましい。
[13.カバー2]
カバー2は、カバー本体20と一対のカバーエンド22を有する(図13及び図14参照)。カバー本体20は、前壁200、上側壁201及び下側壁202を有して後面及び左右の両側面が開口した長尺の角とい状に形成されている。前壁200は、左右方向を長手方向とする長尺の長方形状に形成されている。上側壁201は、長尺の長方形状に形成されて前壁200の長手方向に沿った上端から後方に突出している。下側壁202は、長尺の長方形状に形成されて前壁200の長手方向に沿った下端から後方に突出している。カバー本体20は、透光性を有する合成樹脂(例えば、ポリカーボネート樹脂又はアクリル樹脂など)の成形体で構成されている。
カバー本体20の上側壁201の後端及び下側壁202の後端のそれぞれに、長穴状のねじ挿通穴205が三つずつ設けられている(図13参照)。これらのねじ挿通穴205のそれぞれに取付ねじ23が一本ずつ挿通される。そして、一対の固定片321のそれぞれに設けられている複数のねじ穴3210に取付ねじ23が一本ずつねじ込まれることにより、カバー本体20が取付板32に取り付けられる(図14参照)。カバー本体20が取付板32に取り付けられた状態では、カバー本体20の後面が取付板32によって塞がれる。
一対のカバーエンド22はそれぞれ、同一の形状及び寸法に形成されている。カバーエンド22は、図20に示すように、カバーエンド本体220、側壁221、第1引掛部222及び第2引掛部223を有する。なお、カバーエンド本体220、側壁221、第1引掛部222及び第2引掛部223は、例えば、90%以上の光反射率を有する合成樹脂の成形体として一体に形成されることが好ましい。
カバーエンド本体220は、長方形の平板状に形成されている。側壁221は、カバーエンド本体220の二つの長辺(上端と下端)及び一つの短辺(前端)から側方に突出している。
第1引掛部222は、横片2220と縦片2221を有する。横片2220及び縦片2221はそれぞれ、長手方向の長さが互いに等しい矩形の平板状に形成されている。横片2220は、カバーエンド本体220の内底面における中央から上端及び下端の側壁221と平行するように突出している。縦片2221は、横片2220の先端から横片2220の上下両側に突出している。しかして、第1引掛部222は、カバーエンド本体220の長手方向(前後方向)から見て、丁字状に形成されている。
一対の第2引掛部223はそれぞれ、長尺の台形状に形成されている。一対の第2引掛部223は、第1引掛部222を挟んで互いに対向するようにカバーエンド本体220の内底面から突出している。各第1引掛部222は、カバーエンド本体220の後端から前端に向かって、カバーエンド本体220の内底面からの突出量を徐々に増やすように傾斜する傾斜部2230を有する。また、各第1引掛部222における傾斜部2230の前方に、半円形状の凹部2231を有する。さらに、各第1引掛部222の前端部分には、カバーエンド本体220の厚み方向(左右方向)に突出する突部2232が設けられている。
これら一対のカバーエンド22は、後述するように器具本体1に着脱可能に取り付けられてカバー本体20の左右両側面を塞ぐように構成されている(図12C参照)。そして、二つの第1LEDモジュール30から放射される照明光は、カバー本体20を透過して空間(階段室の踊り場及び階段など)に照射される。ただし、二つの第1LEDモジュール30から放射される照明光の一部は、一対のカバーエンド22に反射した後、カバー本体20を透過して空間に照射される。
[14.器具本体1]
器具本体1は、図13に示すように、第1器具本体16と第2器具本体17を有する。第2器具本体17は、第1器具本体16に対して着脱可能に結合される。そして、第1器具本体16と第2器具本体17が結合されることによって、前面が開口した長尺箱状の器具本体1が構成される。
[14-1.第1器具本体16]
第1器具本体16は、背板160、底板161及び一対の支持板162を有している(図13参照)。ただし、背板160、底板161及び一対の支持板162は、一枚の金属板が曲げ加工されることで一体に形成されている。背板160と底板161はそれぞれ、互いに長さの等しい長尺の矩形平板状に形成されている。底板161は、背板160の長手方向に沿った一端(下端)から前方へ突出している。また、背板160の長手方向に沿った他端(上端)から前方へ補強片1610が突出している。ただし、補強片1610の長さは、背板160の長さよりも短くされている。つまり、背板160の上端における左側の端部には補強片1610が設けられていない(図13参照)。
各支持板162は、矩形の平板状に形成されている。各支持板162は、第1溝1621、第2溝1622及び第3溝1623を有している(図13参照)。第1溝1621は、各支持板162の上端から上下方向のほぼ中央に至る直線状に形成されている。第2溝1622は、第1溝1621の下端から後方に延びる直線状に形成されている。第3溝1623は、第1溝1621の下端から斜め上前方に延びる直線状に形成されている。また、各支持板162における第1溝1621、第2溝1622及び第3溝1623の下方に円形のねじ挿通穴1624が貫通している。
背板160は、図13に示すように、二つの丸孔1600と、四つの長穴1601が設けられている。二つの丸孔1600には、常用電源から常用電力が供給される電源線、及び建物に設置されている自動火災報知設備から自火報連動信号を受信するための信号線が挿通される。また、四つの長穴1601のうちの少なくとも左右両側の二つの長穴1601にアンカーボルトが挿通される。アンカーボルトは、階段室の踊り場の壁(コンクリート壁)に埋め込まれている。長穴1601に挿通されたアンカーボルトにナットが締め付けられることにより、第1器具本体16が壁に固定される。
また、背板160の前面に固定部材163が取り付けられる(図13参照)。固定部材163は、矩形平板状の第1固定板1631と、第1固定板1631の長手方向に沿った一端(上端)から前方へ突出する平板状の第2固定板1632とを有する。
第1固定板1631は、背板160に固定される。また、第1固定板1631の前面の右端に複数の端子台14、15が取り付けられる。さらに、第1固定板1631の前面の左端にスイッチブロック8が取り付けられる。第2固定板1632の下面に回路ブロック6が取り付けられる。なお、第1器具本体16の左端に非常用電源7が収められる。ただし、回路ブロック6、非常用電源7及びスイッチブロック8は、実施形態1に係る照明器具X1の回路ブロック6、非常用電源7及びスイッチブロック8と共通するので説明を省略する。
底板161の長手方向の中央に第1窓1611が設けられ、底板161の左端に第2窓1612が設けられている(図12B参照)。第1窓1611及び第2窓1612はそれぞれ、長手方向を底板161の長手方向(左右方向)に一致させた長尺の角穴状に形成されている。スイッチブロック8の一部が第2窓1612を通して器具本体1の外に露出する(図12B参照)。
[14-2.第2器具本体17]
第2器具本体17は、天板170と、一対の側板171と、天板170と一対の側板171を連結する連結板172とを有している(図13-図14参照)。ただし、天板170と一対の側板171と連結板172は、一枚の金属板が曲げ加工されることで一体に形成されている。
天板170は、長尺の矩形平板状に形成されている。連結板172は、逆U字状に形成されている。連結板172は、天板170の長手方向に沿った後端から下向きに突出している。
一対の側板171はそれぞれ、四角形状に形成されている。一対の側板171は、連結板172の長手方向の両端(左端及び右端)から前方に突出している。各側板171は、縦溝1711、横溝1712、一対の突起1713及びねじ挿通穴1714を有している(図13-図14参照)。縦溝1711は、各側板171の下端から上下方向の中央まで直線状に延びている。横溝1712は、各側板171の前端から前後方向の中央まで直線状に延びている。一対の突起1713はそれぞれ、半円筒状に形成されている。一対の突起1713は、側板171の外側の側面における中央部において、上下方向と平行し、かつ、直線上に並ぶように各側板171と一体に形成されている。ねじ挿通穴1714は、縦溝1711と下側の突起1713の間の位置に設けられている。
[15.非常用光源ユニット4]
非常用光源ユニット4は、図21-図26に示すように、二つの第2LEDモジュール40、二つの導光体43、二つの放熱板44、パネル46、ホルダ47、取付枠48を有している。
[15-1.第2LEDモジュール40]
二つの第2LEDモジュール40はそれぞれ、チップ・オン・ボード(Chip on Board)型の照明用白色LEDである。二つの第2LEDモジュール40はそれぞれ、ホルダ47に支持される。
[15-2.放熱板44]
二つの放熱板44は、熱の良導体である金属材料(例えば、アルミ又はアルミ合金)によって、互いに同一の形状及び寸法に形成されている。各放熱板44は、平板状の第1固定片441と、第1固定片441の下端から階段状に突出する第2固定片442とを有している(図21参照)。第1固定片441は、角穴からなる三つの引掛穴443と、丸孔からなる三つの位置決め穴444とを有している。三つの引掛穴443は、第1固定片441の上部において前後方向に直線状に並ぶように第1固定片441を厚み方向(左右方向)に貫通している。三つの位置決め穴444は、第1固定片441の引掛穴443から下側の部位において三角形の頂点に位置するように第1固定片441を厚み方向に貫通している。なお、第2固定片442の先端部分には、二つのねじ挿通穴4420が貫通している。
[15-3.導光体43]
一対の導光体43はそれぞれ、石英ガラス又はケイ酸塩ガラスなどの無機ガラスによって角すい台状に形成されている。なお、各導光体43の斜面(上面)には、複数の溝が各導光体43の軸方向(長手方向)に沿って等間隔に並ぶように形成されることが好ましい。なお、各導光体43は、ポリカーボネート樹脂又はアクリル樹脂などの透光性を有する合成樹脂材料で形成されても構わない。
[15-4.パネル46]
パネル46は、透光性を有する不燃材料、例えば、石英ガラス又はケイ酸塩ガラスなどの無機ガラスによって長方形の平板状に形成されている(図21参照)。なお、パネル46の下面における周縁にシール部材460が密着される。
[15-5 ホルダ47]
ホルダ47は、二つのLED支持部470、導光体支持部471、パネル収容部472、第1反射部473及び第2反射部474を有している。
[15-5-1 LED支持部470]
二つのLED支持部470はそれぞれ、第2LEDモジュール40を一つずつ支持する。各LED支持部470は、第2LEDモジュール40を収容する凹所4700を備えている(図21及び図27参照)。凹所4700の側面には、三角状の複数の突起4701が間隔を空けて突出している(図27参照)。第2LEDモジュール40は、複数の突起4701を押し潰すようにして凹所4700に圧入されることによって、凹所4700に収容された状態に維持される。
各LED支持部470において、凹所4700の底面には、第2LEDモジュール40から放射される照明光を通過させるための開口部4704が貫通している。さらに、各LED支持部470の凹所4700に、たわみ片4705が形成されている。たわみ片4705は、直方体状に形成されている。たわみ片4705は、長手方向の一端部(後端部)においてLED支持部470に片持ち支持されている。しかして、たわみ片4705の先端部は、開口部4704内において、LED支持部470の厚み方向(左右方向)に沿って変位可能である。
また、各LED支持部470には、二つの引掛爪4702と、二つの突起4703が設けられている。二つの引掛爪4702はそれぞれ、放熱板44の第1固定片441に設けられた三つの引掛穴443のうちの二つの引掛穴443に挿通された状態で、第1固定片441における引掛穴443の周囲に引っ掛かるように構成されている(図28-図29参照)。また、二つの突起4703はそれぞれ、第1固定片441に設けられた三つの位置決め穴444のうちの二つの位置決め穴444に挿通された後に熱かしめされる。しかして、各LED支持部470は、二つの引掛爪4702と二つの突起4703によって第1固定片441に固定される。ただし、第1固定片441と第2LEDモジュール40の間には熱伝導シート400が挟み込まれる。つまり、第2LEDモジュール40は、熱伝導シート400を介して放熱板44と熱的に結合される。
[15-5-2 導光体支持部471]
導光体支持部471は、二つの収容凹部4710と、橋架部4711と、二つの突部4712とを有する(図21及び図29参照)。
二つの収容凹部4710はそれぞれ、長尺の角とい状に形成されている。また、二つの収容凹部4710は、直線状に並ぶように一体に形成されている。各収容凹部4710の長手方向の第1端がLED支持部470と結合している。各収容凹部4710の内部の空間は、LED支持部470の凹所4700の開口部4704とつながっている。また、各収容凹部4710の底面は、長手方向に沿って開口部4704から離れるに連れて、収容凹部4710の開口面(下面)に近付くように傾斜している(図29参照)。
橋架部4711は、直方体状に形成されている。橋架部4711は、二つの収容凹部4710のそれぞれの長手方向の第2端において、各収容凹部4710を幅方向にまたいでいる(図21参照)。
二つの突部4712はそれぞれ、直方体状に形成されている。各突部4712は、橋架部4711の内側面(二つの収容凹部4710の底面と対向する面)及び各収容凹部4710の内側面から突出している(図29参照)。
導光体43は、LED支持部470の開口部4704から収容凹部4710内に挿入される。このとき、導光体43は、導光体43の先端面が導光体支持部471の突部4712に当たる位置で止まる(図29参照)。導光体43の斜面の後端部に爪430が設けられている(図30及び図31参照)。LED支持部470のたわみ片4705は、導光体43が収容凹部4710に挿入される過程において、爪430に押されてたわむ。そして、導光体43の先端面が突部4712に当たると、たわみ片4705の先端が爪430を乗り越えて元の状態(たわんでいない状態)に復帰する。その結果、導光体43は、たわみ片4705の先端が爪430に引っ掛かることによって、収容凹部4710に収容された状態で導光体支持部471に支持される(図30及び図31参照)。
[15-5-3 第1反射部473及び第2反射部474]
第1反射部473及び第2反射部474はそれぞれ、長尺の矩形平板状に形成されている(図21参照)。第1反射部473の長手方向に沿った一方の縁は、二つの収容凹部4710の長手方向に沿った一方の縁とつながっている。第1反射部473の長手方向に沿った他方の縁は、第2反射部474の長手方向に沿った一方の縁とつながっている。第1反射部473及び第2反射部474のそれぞれの表面(下面)は、例えば、白色に着色されることによって反射率が高められている。
[15-5-4 パネル収容部472]
パネル収容部472は、二つの収容凹部4710、第1反射部473及び第2反射部474を囲むように矩形の枠状に形成されている(図21参照)。
[15-6 取付枠48]
取付枠48は、枠体480、二つの第1固定板481、第2固定板482及び二つの補強板483を有している(図21-図26参照)。なお、枠体480、第1固定板481、第2固定板482及び二つの補強板483は、一枚の金属板によって一体に形成されている。
枠体480は、中央に窓4800を有して長尺の矩形枠状に形成されている。枠体480の長手方向に沿った両端のそれぞれから補強板483が一つずつ曲げ起こされている。つまり、二つの補強板483は、枠体480を補強して機械的強度を向上させている。なお、二つの補強板483のそれぞれの長手方向の両端は、枠体480の長手方向の両端から枠体480の長手方向に沿って枠体480の外に突出している。
二つの第1固定板481はそれぞれ、平板部4810と一対の脚部4811とを有している(図21及び図22参照)。平板部4810は矩形平板状に形成されている。一対の脚部4811はそれぞれ、矩形平板状に形成され、平板部4810の長手方向の両端と一つずつつながっている。一対の脚部4811は、平板部4810に対して傾いている。各脚部4811の先端は、二つの補強板483のそれぞれの長手方向の端とつながっている。
第2固定板482は、二つの補強板483のうちの後側の補強板483の上縁から上向きに突出している(図25参照)。第2固定板482の長手方向(左右方向)の両端に円形のねじ挿通穴4820が設けられている。
二つの第1固定板481のそれぞれの平板部4810に、放熱板44の第2固定片442が一つずつねじ止めされることにより、二つの放熱板44を介してホルダ47が取付枠48に取り付けられる。ここで、ホルダ47が取付枠48に取り付けられると、ホルダ47のパネル収容部472に収容されているパネル46が、取付枠48の枠体480の窓4800と対向する。ただし、枠体480とパネル46の間の隙間が矩形枠状のシール部材460によってシールされる(図29参照)。
[15-7 非常用光源ユニット4の取付構造]
非常用光源ユニット4は、取付枠48の第2固定板482を固定部材163の第1固定板1631の前面にねじ止めすることにより、固定部材163を介して第1器具本体16(器具本体1)に取り付けられる(図13参照)。ここで、非常用光源ユニット4が第1器具本体16に取り付けられると、第1器具本体16の底板161の第1窓1611と取付枠48の枠体480の窓4800が上下方向に重なる。その結果、パネル46を透過した照明光が第1窓1611を通して器具本体1の外(踊り場の床面など)に照射される。
[16.照明器具X2の施工手順]
上述のように構成される照明器具X2は、以下に説明する手順で踊り場の壁に設置される(図32-図35参照)。
まず、設置作業を行う作業者は、壁に埋め込まれている二本のアンカーボルトを第1器具本体16の背板160の長穴1601に通し、これら二本のアンカーボルトにナットを締め付けて第1器具本体16を壁に固定する。それから、作業者は、第1器具本体16の丸孔1600に挿通した電源線を端子台14の一次側の端子に電気的に接続する。
続いて、作業者は、常用照明ユニット9を第1器具本体16に取り付ける。まず、作業者は、常用光源ユニット3の取付板32に取り付けられている2本のねじ325の先端を、第1器具本体16の二つの支持板162の第1溝1621のそれぞれの上端から挿入し、第1溝1621の下端まで移動させる(図32B参照)。さらに、作業者は、2本のねじ325の先端を、第3溝1623の下端からそれぞれの上端まで移動させる(図33B参照)。このとき、常用照明ユニット9は、カバー本体20の下側壁202において、第1器具本体16の底板161の前端と接触している部分を回転軸として回転する。その結果、カバー本体20の上側壁201の後端と第1器具本体16の背板160の上端との間隔D1が広がる(図32A及び図33A参照)。そして、作業者は、カバー本体20の上側壁201の後端と第1器具本体16の背板160の上端の隙間(開口)から手を入れて常用光源ユニット3の常用点灯装置33の入力端子と、端子台14の二次側の端子を電線で電気的に接続する。その後、作業者は、常用照明ユニット9を逆方向に回転させ、2本のねじ325の先端を第3溝1623の上端からそれぞれの下端まで移動させる(図32B参照)。さらに、作業者は、2本のねじ325の先端が第3溝1623の下端から第2溝1622の後端に達するまで常用照明ユニット9を後方に移動させる(図34B参照)。
続いて、作業者は、第1器具本体16に第2器具本体17を結合させる。まず、作業者は、第2器具本体17の二つの側板171の縦溝1711に、2本のねじ325の先端をそれぞれ一つずつ挿入し、各ねじ325の先端が縦溝1711の上端に達するまで第2器具本体17を下向きに移動させる。次に、作業者は、各側板171のねじ挿通穴1714、及び第1器具本体16の支持板162のねじ挿通穴1624にねじ18を挿通する(図12及び図13参照)。さらに、作業者は、二つのねじ挿通穴1714、1624に挿通したねじ18を、常用光源ユニット3の取付板32の取付片324が有するねじ穴3241にねじ込む。その結果、第1器具本体16、第2器具本体17及び常用光源ユニット3の取付板32が2本のねじ18によって固定される。
最後に、作業者は、一対のカバーエンド22を器具本体1に取り付ける。まず、作業者は、カバーエンド22を器具本体1の側面に沿って後方へ移動させ、カバーエンド本体220の第1引掛部222の横片2220を、器具本体1の前方から、第2器具本体17の側板171の横溝1712に挿入する。このとき、第1引掛部222の縦片2221は、常用光源ユニット3の取付片324の溝3240に挿入される(図35参照)。そして、作業者がカバーエンド22を更に後方へ移動させると、第2器具本体17の側板171の一対の突起1713が、カバーエンド22の一対の第2引掛部223の凹部2231に嵌まる(図36参照)。これにより、一対のカバーエンド22がそれぞれ、器具本体1の長手方向の両端に一つずつ取り付けられる。
以上の手順で照明器具X2が壁に設置される。
[17.非常用電源7の交換手順]
次に、照明器具X2の非常用電源7を交換する際の手順を説明する。まず、交換作業を行う作業者は、カバーエンド22を器具本体1の前方へ引っ張り、取付片324の溝3240から第2器具本体17の側板171の突起1713を離し、器具本体1からカバーエンド22を取り外す。
続いて、作業者は、ねじ18を外した後、第2器具本体17を第1器具本体16から取り外す。それから、作業者は、2本のねじ325の先端を第3溝1623の下端からそれぞれの上端まで移動させるように常用照明ユニット9を回転させる(図33B参照)。そして、作業者は、常用照明ユニット9のカバー本体20の上側壁201の後端と第1器具本体16の背板160の上端の隙間(開口)から手を入れて非常用電源7を取り出し、新しい非常用電源7を第1器具本体16内に収容する。その後、作業者は、常用照明ユニット9を逆方向に回転させ、2本のねじ325の先端を第3溝1623の上端からそれぞれの下端まで移動させる(図32B参照)。さらに、作業者は、2本のねじ325の先端が第3溝1623の下端から第2溝1622の後端に達するまで常用照明ユニット9を後方に移動させる(図34B参照)。
最後に、作業者は、一対のカバーエンド22を器具本体1に取り付ける。以上の手順で非常用電源7の交換作業が完了する。
[18.実施形態2に係る照明器具X2の特徴]
以下、実施形態2に係る照明器具X2の特徴を更に詳しく説明する。ただし、実施形態2に係る照明器具X2の特徴のうち、実施形態1に係る照明器具X1の特徴と共通の特徴については説明を省略する。
照明器具X2において、器具本体1は、第1器具本体16と第2器具本体17を有している。第1器具本体16は、造営材(踊り場の壁)に取り付けられる背板160と、背板160の下端縁から前方へ突出する底板161とを有している。第2器具本体17は、第1器具本体16と離脱可能に結合され、第1器具本体16と結合された状態において底板161と対向する天板170を有している。つまり、第1器具本体16と第2器具本体17が結合されることによって、前面が開放された箱形の器具本体1が構成される。
照明器具X2は、第2器具本体17を離脱させた状態で第1器具本体16を造営材に取り付けることができるので、造営材に対する器具本体1の取付作業における作業性の向上を図ることができる。また、照明器具X2は、第1器具本体16から第2器具本体17を離脱させることによって、器具本体1内に収容される非常用電源7の交換作業における作業性の向上を図ることができる。
また、照明器具X2において、センサ装置5は、器具本体1ではなく、常用光源ユニット3の取付板32に取り付けられている。センサ装置5が取付板32に取り付けられることにより、センサ装置5を器具本体1に取り付ける場合に比べて、センサ装置5と第1LEDモジュール30の位置関係のずれが生じにくい。その結果、照明器具X2は、センサ装置5と第1LEDモジュール30の位置関係のずれの抑制を図ることができる。
[19.その他]
上述した照明器具X1、X2において、カバー2は、第1LEDモジュール30とセンサ装置5の前方、上方、下方、左方及び右方を覆うように構成されているが、少なくとも第1LEDモジュール30とセンサ装置5の前方を覆うように構成されればよい。また、照明器具X1、X2は、照明光を透過しないカバーで第1LEDモジュール30とセンサ装置5の前方、左方及び右方を覆い、第1LEDモジュール30の上方及び下方に照明光を照射するように構成されても構わない。
[20.まとめ]
上述のように第1の態様に係る照明器具(X1;X2)は、周囲の状況を検出するセンサ装置(5)と、センサ装置(5)が検出する周囲の状況に応じて点灯する第1の光源(常用光源ユニット3)とを備える。第1の態様に係る照明器具(X1;X2)は、センサ装置(5)が検出する周囲の状況に関わらずに点灯する第2の光源(第2LEDモジュール40及び導光体43)と、センサ装置(5)、第1の光源及び第2の光源を収容する器具本体(1)とを備える。第1の態様に係る照明器具(X1;X2)は、第1の光源と対向して器具本体(1)に取り付けられるカバー(2)を備える。器具本体(1)は、複数の壁(背板10;背板160、上側板11;天板170、下側板12;底板161)で囲った箱状に形成されている。第2の光源は、複数の壁のうちの一つの壁(下側板12;底板161)とセンサ装置(5)に挟まれた空間(S2)に配置されている。
第1の態様に係る照明器具(X1;X2)は、第1の光源を収容する器具本体(1)に第2の光源とセンサ装置(5)を一緒に収容するので、従来例に比べて、スリム化及び短縮化を図ることができる。
第2の態様に係る照明器具(X1;X2)は、第1の態様との組合せにより実現され得る。第2の態様に係る照明器具(X1;X2)において、センサ装置(5)は、直方体状の外郭(50)を有することが好ましい。センサ装置(5)は、一つの壁(下側板12;底板161)に対して、外郭(50)の側面を傾けて配置されていることが好ましい。空間(S2)は、一つの壁と外郭(50)の側面の間に形成されていることが好ましい。
第2の態様に係る照明器具(X1;X2)は、器具本体(1)内に生じる空間(S2)に第2の光源が配置されることにより、更なるスリム化を図ることができる。
第3の態様に係る照明器具(X1;X2)は、第1又は第2の態様のいずれかとの組合せにより実現され得る。第3の態様に係る照明器具(X1;X2)において、第2の光源は、ライン状に光を放射するように構成されていることが好ましい。
第3の態様に係る照明器具(X1;X2)は、レンズを使わずに光を配光することにより、更なるスリム化を図ることができる。
第4の態様に係る照明器具(X1;X2)は、第3の態様との組合せにより実現され得る。第4の態様に係る照明器具(X1;X2)において、器具本体(1)は、第2の光源が放射するライン状の光を通過させる窓(第1窓121;第1窓1611)を有することが好ましい。透光性を有する材料で板状に形成され、窓を塞ぐように器具本体(1)に取り付けられるパネル(46)を備えることが好ましい。
第4の態様に係る照明器具(X1;X2)は、パネル(46)によって器具本体(1)の窓を塞ぐことにより、虫などの異物が器具本体(1)内に侵入することを妨げることができる。
第5の態様に係る照明器具(X1;X2)は、第4の態様との組合せにより実現され得る。第5の態様に係る照明器具(X1;X2)において、窓は、一つの壁(下側板12;底板161)に設けられ、かつ、器具本体(1)の前後方向において、センサ装置(5)の前端よりも後方に配置されていることが好ましい。
第5の態様に係る照明器具(X1;X2)は、窓をセンサ装置(5)の前端よりも前方に設ける場合に比べて、更なるスリム化を図ることができる。
第6の態様に係る照明器具(X1;X2)は、第1-第5の態様のいずれかとの組合せにより実現され得る。第6の態様に係る照明器具(X1)において、器具本体(1)は、長尺の箱状に形成されることが好ましい。センサ装置(5)は、器具本体(1)の長手方向に沿って第1の光源と一列に並ぶように配置されていることが好ましい。
第6の態様に係る照明器具(X1;X2)は、センサ装置(5)を器具本体(1)の長手方向に沿って第1の光源と一列に並ぶように配置することにより、更なるスリム化を図ることができる。
第7の態様に係る照明器具(X1;X2)は、第1-第6の態様のいずれかとの組合せにより実現され得る。第7の態様に係る照明器具(X1;X2)において、カバー(2)は、器具本体(1)の前方から見て第1の光源とセンサ装置(5)と第2の光源を覆うように器具本体(1)に取り付けられることが好ましい。
第7の態様に係る照明器具(X1;X2)は、第1の光源、第2の光源及びセンサ装置(5)をカバー(2)で覆い隠すことにより、外観上の見栄えの向上を図ることができる。
第8の態様に係る照明器具(X1;X2)は、第7の態様との組合せにより実現され得る。第8の態様に係る照明器具(X1;X2)において、器具本体(1)及びカバー(2)は、器具本体(1)の側方向(左右方向)から見て第1の光源とセンサ装置(5)と第2の光源を覆っていることが好ましい。
第8の態様に係る照明器具(X1;X2)は、器具本体(1)の側方から見たときの外観上の見栄えの向上を図ることができる。
第9の態様に係る照明器具(X1;X2)は、第1-第8の態様のいずれかとの組合せにより実現され得る。第9の態様に係る照明器具(X1;X2)は、常用電源(PS)から供給される常用電力で第1の光源を点灯させる常用点灯装置(33)と、常用電力で充電される非常用電源(7)とを備えることが好ましい。常用電源(PS)の停電時に非常用電源(7)から供給される非常用電力で第2の光源を点灯させる非常用点灯装置(62)を備えることが好ましい。常用点灯装置(33)、非常用電源(7)及び非常用点灯装置(62)は器具本体(1)内に収容されていることが好ましい。
第9の態様に係る照明器具(X1;X2)は、平常時には常用点灯装置(33)で第1の光源を点灯させて常用照明を行い、非常時には非常用電源(7)の非常用電力で非常用点灯装置(62)に第2の光源を点灯させて非常用照明を行うことができる。
第10の態様に係る照明器具(X2)は、第9の態様との組合せにより実現され得る。第10の態様に係る照明器具(X2)において、器具本体(1)は、第1器具本体(16)と第2器具本体(17)を有することが好ましい。第1器具本体(16)は、造営材に取り付けられる背板(160)と、背板(160)の端縁から背板(160)の厚み方向に沿って前方へ突出する第1側板(底板161)とを有することが好ましい。第2器具本体(17)は、第1器具本体(16)と離脱可能に結合されることが好ましい。第2器具本体(17)は、第1器具本体(16)に結合された状態において第1側板と対向する第2側板(天板170)を有することが好ましい。
第10の態様に係る照明器具(X2)は、第2器具本体(17)を離脱させた状態で第1器具本体(16)を造営材に取り付けることができる。その結果、第10の態様に係る照明器具(X2)は、造営材に対する器具本体(1)の取付作業における作業性の向上を図ることができる。
第11の態様に係る照明器具(X1;X2)は、第9又は第10の態様との組合せにより実現され得る。第11の態様に係る照明器具(X1;X2)は、第1の光源、カバー(2)及び常用点灯装置(33)が取り付けられる取付板(32)を備えることか好ましい。取付板(32)は、器具本体(1)に対して着脱可能に取り付けられることが好ましい。
第11の態様に係る照明器具(X1;X2)は、第1の光源、カバー(2)及び常用点灯装置(33)を取付板(32)と一体的に器具本体(1)に着脱することができるので、組立作業の作業性の向上を図ることができる。
第12の態様に係る照明器具(X2)は、第11の態様との組合せにより実現され得る。第12の態様に係る照明器具(X2)において、センサ装置(5)は、取付板(32)に取り付けられていることが好ましい。
第12の態様に係る照明器具(X2)は、センサ装置(5)と第1の光源の位置関係のずれの抑制を図ることができる。
X1;X2 照明器具
1 器具本体
2 カバー
3 常用光源ユニット(第1の光源)
5 センサ装置
7 非常用電源
10 背板(壁)
11 上側板(壁)
12 下側板(壁)
16 第1器具本体
17 第2器具本体
30 第1LEDモジュール(光源モジュール)
32 取付板
33 常用点灯装置
40 第2LEDモジュール(第2の光源)
43 導光体(第2の光源)
46 パネル
50 外郭
62 非常用点灯装置
121 第1窓(窓)
160 背板(壁;第1側板)
161 底板(壁)
170 天板(壁;第2側板)
S2 空間
PS 常用電源

Claims (12)

  1. 周囲の状況を検出するセンサ装置と、
    前記センサ装置が検出する前記周囲の状況に応じて点灯する第1の光源と、
    前記センサ装置が検出する前記周囲の状況に関わらずに点灯する第2の光源と、
    前記センサ装置、前記第1の光源及び前記第2の光源を収容して建物の壁に固定される器具本体と、
    前記第1の光源と対向して前記器具本体に取り付けられるカバーと、
    を備え、
    前記器具本体は、上下の壁を含む複数の壁で囲った箱状に形成されており、
    前記第2の光源は、前記複数の壁のうちの下側の壁と前記センサ装置に挟まれた空間に配置されている、
    照明器具。
  2. 前記センサ装置は、直方体状の外郭を有し、前記下側の壁に対して、前記外郭の側面を傾けて配置されており、
    前記空間は、前記下側の壁と前記外郭の前記側面の間に形成されている、
    請求項1記載の照明器具。
  3. 前記第2の光源は、ライン状に光を放射するように構成されている、
    請求項1又は2記載の照明器具。
  4. 前記器具本体は、前記第2の光源が放射するライン状の光を通過させる窓を有し、
    透光性を有する材料で板状に形成され、前記窓を塞ぐように前記器具本体に取り付けられるパネルを備える、
    請求項3記載の照明器具。
  5. 前記窓は、前記下側の壁に設けられ、かつ、前記器具本体の前後方向において、前記センサ装置の前端よりも後方に配置されている、
    請求項4記載の照明器具。
  6. 前記器具本体は、長尺の箱状に形成され、
    前記センサ装置は、前記器具本体の長手方向に沿って前記第1の光源と一列に並ぶように配置されている、
    請求項1-5のいずれか1項に記載の照明器具。
  7. 前記カバーは、前記器具本体の前方から見て前記第1の光源と前記センサ装置と前記第2の光源を覆うように前記器具本体に取り付けられる、
    請求項1-6のいずれか1項に記載の照明器具。
  8. 前記器具本体及び前記カバーは、前記器具本体の側方から見て前記第1の光源と前記センサ装置と前記第2の光源を覆っている、
    請求項7記載の照明器具。
  9. 常用電源から供給される常用電力で前記第1の光源を点灯させる常用点灯装置と、
    前記常用電力で充電される非常用電源と、
    前記常用電源の停電時に前記非常用電源から供給される非常用電力で前記第2の光源を点灯させる非常用点灯装置と、
    を備え、
    前記常用点灯装置、前記非常用電源及び前記非常用点灯装置は前記器具本体内に収容されている、
    請求項1-8のいずれか1項に記載の照明器具。
  10. 前記器具本体は、第1器具本体と第2器具本体を有し、
    前記第1器具本体は、造営材に取り付けられる背板と、前記背板の端縁から前記背板の厚み方向に沿って前方へ突出する第1側板とを有し、
    前記第2器具本体は、前記第1器具本体と離脱可能に結合され、前記第1器具本体に結合された状態において前記第1側板と対向する第2側板を有する、
    請求項9記載の照明器具。
  11. 前記第1の光源、前記カバー及び前記常用点灯装置が取り付けられる取付板を備え、
    前記取付板は、前記器具本体に対して着脱可能に取り付けられる、
    請求項9又は10記載の照明器具。
  12. 前記センサ装置は、前記取付板に取り付けられている、
    請求項11記載の照明器具。
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