JP7499193B2 - 電気掃除機 - Google Patents
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Description
前記一対の回転ブラシは、それらの先端部の間に隙間部が設けられるように対向すると共に、それらの基端部から前記先端部に向かって細くなる略円錐台形に形成されており、
前記制御部は、前記一対の回転ブラシの状態が異なるように前記一対の駆動モータをそれぞれ異なる状態に個別に制御可能である、ことを特徴とする電気掃除機が提供される。
これらの構成要素を備える電気掃除機としては、ユーザが使用することによって掃除が行われる非自走式の電気掃除機と、自律的に掃除を行う自走式の電気掃除機とが含まれ、非自走式の電気掃除機としてはハンディ型、スティック型、キャニスター型、アップライト型等が含まれる。
以下、各種態様の電気掃除機について具体的に説明する。
図1は本発明の第1実施形態の電気掃除機を示す斜視図であり、図2は第1実施形態の電気掃除機の電気的構成を示すブロック図である。
駆動装置20は、電動送風機11や制御部12を構成する回路基板等を収納する電気部品収納部21aと、電気部品収納部21aに連設されたハンドル部21b、バッテリ装着部21cおよびとパイプ部21dと、ハンドル部21bに連設された操作部21eとを有する。
延長管60に吸込口体70を接続した状態において、延長管60の導電ケーブルはバッテリ40から吸込口体70の後述の第1駆動モータ74および第2駆動モータ75(図2参照)へ電力を供給可能である。
図3は第1実施形態の電気掃除機における吸込口体の底面側を示す一部端面底面図である。なお、図1と図3において、吸込口体70を使用するユーザから視た吸込口体70の前後左右上下方向を矢印にて示している。吸込口体70の構造をこれに基づいて説明する。
清掃中に吸込口体70の第1および第2回転ブラシ72、73に巻き付いた繊維状ダストの大部分は、第1および第2回転ブラシ72、73が回転する(例えば、左側から視て反時計回りに回転する)ことによって先端部72b、73b側の隙間部71sへ移動するため吸引除去可能である。なお、繊維状ダストには、糸屑、髪の毛、動物(ペット)の毛等が含まれる。
第2動力伝達機構77は、第2回転ブラシ73を回転軸心P2を中心として回転可能に筐体71に枢支する支軸77aと、支軸77aに固定された第1プーリ77bと、第2駆動モータ75の出力軸に固定された第2プーリ77cと、第1プーリ77bと第2プーリ77cとを連結するタイミングベルト77dとを有する。
なお、第1および第2動力伝達機構76、77は、プーリ・ベルト方式に限定されず、複数のギアを含むギア方式であってもよい。
図1~3に示すように、電気掃除機1では、電動送風機11のファンが回転することにより、吸込口71aから外気をダストと一緒に電気掃除機1内に吸込み、床、畳、絨毯などの被掃除面を掃除することができる。吸込口71aから電気掃除機1内に吸い込んだ空気は、空気流路を流れ集塵装置30に流入し、空気と共に吸い込んだダストは集塵容器30a内に集塵され、空気中のダストが取り除かれる。集塵容器30aからフィルタ部30bを通過した後の空気は、駆動装置20の電機部品収納部21aに設けられた図示しない排気口から排出される。
また、第1回転ブラシ72の回転数は、制御部12に設けられた第2調節部15により電源部14から電源回路17を介して第1駆動モータ74に供給する電力又は電流を調節することにより制御することができる。
また、第2回転ブラシ73の回転数は、制御部12に設けられた第3調節部16により電源部14から電源回路17を介して第2駆動モータ75に供給する電力又は電流を調節することにより制御することができる。
電源部14が直流電源部である場合、電源部14はバッテリ40を備えることができ、バッテリ40から直流電力を電動送風機11などに供給することができる。バッテリ40の種類は、充放電が可能な二次電池であれば特に限定されないが、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池などである。また、制御部12は、バッテリ40の放電又は充電を制御するように設けられた電源回路17を備えることができる。
操作部21eは、ユーザがハンドル部21bを握った状態で親指を使って複数のスイッチ21ea、21eb、21ecのボタンを押すことができる位置に配置することができる。
制御部12は、複数の制御基板から構成されてもよい。これらの複数の制御基板は信号線又は電力線で接続することができる。制御部12は、例えば、電動送風機用駆動回路を備えた制御基板、回転ブラシ用駆動回路を備えた制御基板、電源回路17を備えた制御基板、マイクロコントローラなどから構成される。また、これらの回路などは、同じ制御基板に搭載されていてもよい。
第2調節部15は、トランジスタを有するPWM回路を含むことができる。このトランジスタのオンオフを繰り返す周期又はデューティー比を調節することにより、電源部14から第1駆動モータ74に供給する電力を調節することができる。また、第2調節部15は、電源部14から第1駆動モータ74への電力の供給を停止するように設けることができる。
また、第2調節部15は、双方向サイリスタを有する位相制御回路を含んでもよい。
第2調節部15は、例えば、安定運転時において第1駆動モータ74の回転数が実質的に一定となるように第1駆動モータ74へ供給する電力又は電流を調節することができる。
また、第2調節部15は、制御パラメータに対応する測定値に基づきフィードバック制御をすることができる。
第3調節部16は、トランジスタを有するPWM回路を含むことができる。このトランジスタのオンオフを繰り返す周期又はデューティー比を調節することにより、電源部14から第2駆動モータ75に供給する電力を調節することができる。また、第3調節部16は、電源部14から第2駆動モータ75への電力の供給を停止するように設けることができる。
また、第3調節部16は、双方向サイリスタを有する位相制御回路を含んでもよい。
第3調節部16は、例えば、安定運転時において第2駆動モータ75の回転数が実質的に一定となるように第2駆動モータ75へ供給する電力又は電流を調節することができる。
また、第3調節部16は、制御パラメータに対応する測定値に基づきフィードバック制御をすることができる。
本実施形態では、操作部21eに3つのスイッチ21ea、21eb、21ecが設けられており、例えば、スイッチ21eaは「運転/停止スイッチ」であり、スイッチ21ebは「ハイパワーモードスイッチ」であり、スイッチ21ecは「毛玉除去モードスイッチ」である。なお、これらのスイッチ21ea、21eb、21ecの配置順は図1に示された配置順に限定されるものではなく自由に設定可能である。
通常運転モードでは、電動送風機11、第1および第2駆動モータ74、75が通常の出力で駆動する。
また、運転停止モードでは、後述するように所定制御時間の間に毛玉除去が行われ、所定制御時間経過すると運転が停止する。なお、「所定制御時間」について詳しくは後述する。
毛玉除去動作を含む運転停止モード(以下、単に「運転停止モード」という場合がある)は、以下の表1~4で示すように複数の運転停止モードが挙げられる。なお、表1~4で示された時間(秒数)は一例であり、任意の時間に設定することができる。
まず、表1に示す第1の運転停止モードについて説明すると、第1の運転停止モードでは、制御部12は、所定の操作の開始から所定制御時間の間、電動送風機11の駆動を維持しながら第1および第2駆動モータ74、75を制御する。
また、この操作をすると、第1駆動モータ74および第1回転ブラシ72が停止する。
また、この操作をすると、第2駆動モータ75および第2回転ブラシ73は通常回転数(通常出力)で0.5秒回転した後に停止する。
「所定制御時間」とは、このように(例えば、表1のように)予め記憶した毛玉除去に関するプログラムにしたがって電動送風機11、第1駆動モータ74および第2駆動モータ75の駆動と停止を制御部12が制御する期間であり、表1の場合は第1の運転停止モードを実行する期間である。なお、以下で説明する各種の運転停止モードおよび毛玉除去モードにおいても同様である。
次に、表2に示す第2の運転停止モードについて説明すると、第2の運転停止モードでは、制御部12は、所定の操作の開始から所定制御時間の間、第1および第2回転ブラシ72、73のうちの少なくとも一方の回転数が変化した後、第1および第2回転ブラシ72、73の停止タイミングが異なるように第1および第2駆動モータ74、75を制御する。
また、この操作をすると、第1駆動モータ74および第1回転ブラシ72は通常回転数(通常出力)よりも高回転数(例えば、通常回転数の1.3~1.5倍程度)で0.5秒回転した後に停止する。
また、この操作をすると、第2駆動モータ75および第2回転ブラシ73は通常回転数(通常出力)よりも高回転数(例えば、通常回転数の1.3~1.5倍程度)で1.0秒回転した後に停止する。
次に、表3に示す第3の運転停止モードについて説明すると、第3の運転停止モードでは、制御部12は、所定の操作の開始から所定制御時間の間、第1および第2回転ブラシ72、73の回転数の変化タイミングおよび停止タイミングが異なるように第1および第2駆動モータ74、75を制御する。
また、この操作をすると、第1駆動モータ74および第1回転ブラシ72は通常回転数(通常出力)よりも高回転数(例えば、通常回転数の1.3~1.5倍程度)で0.5秒回転した後に停止する。
また、この操作をすると、第2駆動モータ75および第2回転ブラシ73は通常回転数(通常出力)で0.5秒回転した後、通常回転数よりも高回転数(例えば、通常回転数の1.3~1.5倍程度)で0.5秒回転し、その後停止する。
次に、表4に示す第4の運転停止モードについて説明すると、第4の運転停止モードでは、制御部12は、所定の操作の開始から所定制御時間の間、出力を増加させるように電動送風機11を制御する。
また、この操作をすると、第1駆動モータ74および第1回転ブラシ72は通常回転数(通常出力)よりも高回転数(例えば、通常回転数の1.3~1.5倍程度)で0.5秒回転した後に停止する。
また、この操作をすると、第2駆動モータ75および第2回転ブラシ73は通常回転数(通常出力)で0.5秒回転した後、通常回転数よりも高回転数(例えば、通常回転数の1.3~1.5倍程度)で0.5秒回転し、その後停止する。
1.第4の運転停止モードにおいて、第1駆動モータ74(第1回転ブラシ72)および第2駆動モータ75(第2回転ブラシ73)の回転数の変化タイミングや停止タイミングは、第1~3の運転停止モードに準じて制御してもよい。
2.第2~4の運転停止モードにおいて、第1駆動モータ74(第1回転ブラシ72)および第2駆動モータ75(第2回転ブラシ73)の回転数の変化タイミングでは、通常回転数よりも低回転(例えば、通常回転数の0.8~0.5倍程度)であってもよい。
3.第1~4の運転停止モードにおいて、第1および第2駆動モータ74、75が異なる状態に制御されて毛玉除去動作を行っている間、電動送風機11は停止状態にあってもよい。この場合、毛玉除去動作が終了した後に、例えば1~2秒間電動送風機11が通常出力または高出力で駆動し、その後停止するように制御することが好ましい。
例えば、第1~第4の運転停止モードにおいて、第1駆動モータ74と第2駆動モータ75の回転方向は通常運転モードと同じ方向の回転であるが、第1駆動モータ74と第2駆動モータ75の回転方向は運転停止モード時において通常運転モードと逆方向の回転であってもよい。
あるいは、第1~第4の運転停止モードにおいて、第1駆動モータ74と第2駆動モータ75のいずれか一方の回転方向は通常運転モードと同じ方向の回転とし、他方は通常運転モードと逆方向の回転としてもよい。
あるいは、第1~第4の運転停止モードにおいて、一定時間が経過するまでは通常運転モードと同じ方向の回転とし、一定時間が経過すると通常運転モードと逆方向の回転となるようにしてもよいし、一定時間が経過するまでは通常運転モードと逆方向の回転とし、一定時間が経過すると通常運転モードと同じ方向の回転となるようにしてもよい。なお、第1駆動モータ74と第2駆動モータ75のいずれか一方または両方がこのように制御されてもよく、さらには第1駆動モータ74と第2駆動モータ75とが互いに逆方向に回転するようにしてもよい。
このように、第1~4の運転停止モードにおいて、第1および第2駆動モータ74、75の回転方向は、通常時とは逆方向の回転を含んでいてもよい。
次に、図1~3を参照しながら、運転中にスイッチ21ec(毛玉除去モードスイッチ)が押されたときの毛玉除去動作をについて説明する。
毛玉除去モードでは、通常運転モードまたはハイパワーモードで清掃しているときにスイッチ21ec(毛玉除去モードスイッチ)が押されると、第1~4の運転停止モードおよび他の運転停止モードで説明した動作制御(電動送風機11、第1および第2駆動モータ74、75の動作制御)が所定制御時間行われ、所定制御時間が経過すると運転を停止するのではなく、再び通常運転モードまたはハイパワーモードに戻って掃除を継続可能とする。
図4は第2実施形態の電気掃除機の底面側を示す一部端面底面図であり、図5は第2実施形態の電気掃除機の電気的構成を示すブロック図である。
第2実施形態の電気掃除機101は、自律的に掃除を行う自走式の電気掃除機である。なお、図4において、床面清掃時の状態視た電気掃除機101の前後左右方向を矢印にて示している。電気掃除機101の構造をこれに基づいて説明する。
第1実施形態ではスティック型の電気掃除機1の掃除機本体10に操作部21eを設け(図1参照)、操作部21eを操作すると、制御部12が吸込口体70の第1および第2回転ブラシ72、73が異なる状態となるように第1および第2駆動モータ74、75を個別に制御する場合を説明したが、このような制御はキャニスター型の電気掃除機においても同様に行うことができる。
この場合、キャニスター型の電気掃除機は、電動送風機および制御部を内蔵する駆動部と集塵部とを有する掃除機本体と、延長管および手元管からなる接続パイプを介して掃除機本体と接続される吸込口体とを備え、吸込口体は第1実施形態と同様に構成されると共に、手元管には第1実施形態と同様に構成された操作部が設けられる。また、このキャニスター型の電気掃除機においても、制御部によって第1実施形態と同様に第1および第2回転ブラシが異なる状態となるように第1および第2駆動モータを個別に制御すること、さらには電動送風機も含めて制御することが可能である。なお、この場合のキャニスター型の電気掃除機には、サイクロン方式、紙パック方式などの各種の集塵方式が含まれる。
図6は他の実施形態の電気掃除機における吸込口体の上方から視た概略断面図である。なお、図6において、吸込口体270を使用するユーザから視た吸込口体270の前後左右上下方向を矢印にて示している。吸込口体270の構造をこれに基づいて説明する。
本実施形態の電気掃除機は、第1実施形態の電気掃除機1(図1参照)とは、吸込口体270の構成および制御部の構成が異なる以外は、概ね第1実施形態と同様である。以下、本実施形態における第1実施形態とは異なる点を主に説明する。
また、第1および第2回転ブラシ272、273は、それらの芯部272k、273kの基端部272a、273aが連結軸277によって左右方向の同一回転軸心P3を中心として一体回転可能に連結されている。
以上に述べたように、
(1)本発明による電気掃除機は、吸込口に設けられた左右一対の回転ブラシと、前記一対の回転ブラシをそれぞれ個別に回転させる一対の駆動モータと、電動送風機と、前記電動送風機にて前記吸込口から吸引したダストを空気と共に集塵する集塵部と、前記一対の駆動モータおよび前記電動送風機を制御可能な制御部とを備え、
前記一対の回転ブラシは、それらの先端部の間に隙間部が設けられるように対向すると共に、それらの基端部から前記先端部に向かって細くなる略円錐台形に形成されており、
前記制御部は、前記一対の回転ブラシの状態が異なるように前記一対の駆動モータをそれぞれ異なる状態に個別に制御可能であるものである。
また、隙間部に集まった繊維状ダストが毛玉となって隙間部に挟まり吸引除去しにくくなった場合でも、一対の回転ブラシの状態が異なるように一対の駆動モータを制御可能であるため、この制御によって毛玉が隙間部から抜けやすくなって吸引除去されやすくなる。つまり、例えば、一対の回転ブラシについて、それらの停止タイミングを異ならせる、回転数を異ならせる、回転数の上昇タイミングを異ならせるなどして、一対の回転ブラシの状態が異なるようする。これにより、隙間部に挟まった毛玉が捻じられて各回転ブラシの先端部から抜け(離れ)やすくなり、その結果、吸引除去されやすくなる。
したがって、吸込口体のメンテナンス(各回転ブラシの清掃作業)にかかる手間を大幅に抑えることができる。なお、仮に隙間部に挟まった毛玉が吸引除去されない場合でも、毛玉をピンセット等で摘んで簡単に取り除くことができる。
また、この電気掃除機によれば、吸込口体の吸込口の左右中間位置には特許文献1のような仕切り部が存在しないため、吸込口の左右中間位置の開口面積が小さくならず、吸引性能を低下させることがない。
(2)前記電動送風機および前記制御部を内蔵する駆動部と前記集塵部とを有する掃除機本体と、前記掃除機本体と直接または接続パイプを介して接続される吸込口体とを備え、
前記吸込口体は、底部に前記吸込口が設けられた筐体と、前記筐体における前記吸込口の左側端部と右側端部に回転可能に取り付けられた前記基端部をそれぞれ有する前記一対の回転ブラシと、前記筐体内に設けられた前記一対の駆動モータとを有し、
前記掃除機本体または前記接続パイプは、操作部を有しており、
前記制御部は、運転中に前記操作部による所定の操作が行われると、前記一対の駆動モータをそれぞれ前記異なる状態に個別に制御してもよい。
この構成によれば、ハンディタイプ、スティックタイプ、キャニスタータイプ等の電気掃除機に本発明を適用することができる。また、電気掃除機の前記所定の操作は、例えば、操作部に設けられた「毛玉除去スイッチ」、「停止スイッチ」または「運転・停止スイッチ」を押すことであってもよい。なお、運転中、「毛玉除去スイッチ」を押すと、一対の回転ブラシが異なる状態となって毛玉除去動作した後、通常運転に戻り、「停止スイッチ」または「運転・停止スイッチ」を押すと、一対の回転ブラシが異なる状態となって毛玉除去動作した後、運転が停止する。
前記筐体は、前記吸込口の左側端部と右側端部に回転可能に取り付けられた前記基端部をそれぞれ有する前記一対の回転ブラシと、前記一対の駆動モータとを有し、
前記筐体は、前記筐体に設けられた操作部または前記筐体とは別体の操作部によって操作可能であり、
前記制御部は、運転中に前記操作部による所定の操作が行われると、前記一対の駆動モータをそれぞれ前記異なる状態に個別に制御してもよい。
この構成によれば、自走式の電気掃除機に本発明を適用することができる。また、電気掃除機の前記所定の操作は、例えば、操作部および/またはリモートコントローラに設けられた「毛玉除去スイッチ」、「停止スイッチ」または「運転・停止スイッチ」を押すことであってもよい。なお、運転中、「毛玉除去スイッチ」を押すと、一対の回転ブラシが異なる状態となって毛玉除去動作した後、通常運転に戻り、「停止スイッチ」または「運転・停止スイッチ」を押すと、一対の回転ブラシが異なる状態となって毛玉除去動作した後、運転が停止する。
この構成によれば、例えば、多くの繊維状ダストが付着したカーペットの清掃中に所定の操作をする(例えば、「毛玉除去スイッチ」を押す)ことによって、一対の回転ブラシの間の隙間部に挟まった毛玉を一旦吸引除去した後、引き続き清掃を継続することができる。すなわち、掃除性能を維持しながら清掃を継続することができる。また、例えば、清掃終了時に所定の操作をする(例えば、「停止スイッチ」または「運転・停止スイッチ」を押す)ことによって、一対の回転ブラシの間の隙間部に挟まった毛玉を吸引除去してから清掃を終えることができる。
この構成によれば、一対の回転ブラシの停止タイミングをずらすことによって各回転ブラシの状態を異ならせる、つまり、所定制御時間の間に一対の回転ブラシのうちの一方は回転させ他方は停止させて状態を異ならせることができる。なお、所定制御時間内には一方の回転ブラシも停止する。
この構成によれば、一対の回転ブラシのうちの少なくとも一方の回転数を通常回転数よりも増加または減少させた後、一対の回転ブラシの停止タイミングをずらすことにより、一対の回転ブラシの間の隙間部に挟まった毛玉をより抜けやすくすることができる。
この構成によれば、例えば、一方の回転ブラシの回転数が上昇し、次いで他方の回転ブラシの回転数が上昇すると同時に一方の回転ブラシが停止し、その後、他方の回転ブラシも停止するというように制御することができ、これによって一対の回転ブラシの間の隙間部に挟まった毛玉をより抜けやすくすることができる。
この構成によれば、一対の回転ブラシについての繊維状ダストの除去を同じ程度にすることができる。
この構成によれば、通常運転時の吸引力よりも強い吸引力で一対の回転ブラシの間の隙間部に挟まった毛玉を吸引除去することができる。
前記制御部は、前記所定制御時間経過後に停止させるよう前記電動送風機を制御してもよい。
この構成によれば、一対の回転ブラシの間の隙間部から毛玉を吸引除去した状態(掃除性能を維持した状態)で清掃を終えることができる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
Claims (10)
- 吸込口に設けられた左右一対の回転ブラシと、前記一対の回転ブラシをそれぞれ個別に回転させる一対の駆動モータと、電動送風機と、前記電動送風機にて前記吸込口から吸引したダストを空気と共に集塵する集塵部と、前記一対の駆動モータおよび前記電動送風機を制御可能な制御部とを備え、
前記一対の回転ブラシは、それらの先端部の間に隙間部が設けられるように対向すると共に、それらの基端部から前記先端部に向かって細くなる略円錐台形に形成されており、
前記制御部は、前記一対の回転ブラシの状態が異なるように前記一対の駆動モータをそれぞれ異なる状態に個別に制御可能であり、
前記電動送風機および前記制御部を内蔵する駆動部と前記集塵部とを有する掃除機本体と、前記掃除機本体と直接または接続パイプを介して接続される吸込口体とを備え、
前記吸込口体は、底部に前記吸込口が設けられた筐体と、前記筐体における前記吸込口の左側端部と右側端部に回転可能に取り付けられた前記基端部をそれぞれ有する前記一対の回転ブラシと、前記筐体内に設けられた前記一対の駆動モータとを有し、
前記掃除機本体または前記接続パイプは、操作部を有しており、
前記制御部は、運転中に前記操作部による所定の操作が行われると、前記所定の操作の開始から所定制御時間の間、前記一対の回転ブラシのそれぞれの停止タイミングが異なるように前記一対の駆動モータのそれぞれを制御する、ことを特徴とする電気掃除機。 - 吸込口に設けられた左右一対の回転ブラシと、前記一対の回転ブラシをそれぞれ個別に回転させる一対の駆動モータと、電動送風機と、前記電動送風機にて前記吸込口から吸引したダストを空気と共に集塵する集塵部と、前記一対の駆動モータおよび前記電動送風機を制御可能な制御部とを備え、
前記一対の回転ブラシは、それらの先端部の間に隙間部が設けられるように対向すると共に、それらの基端部から前記先端部に向かって細くなる略円錐台形に形成されており、
前記制御部は、前記一対の回転ブラシの状態が異なるように前記一対の駆動モータをそれぞれ異なる状態に個別に制御可能であり、
前記電動送風機および前記制御部を内蔵する駆動部と前記集塵部とを有する掃除機本体と、前記掃除機本体と直接または接続パイプを介して接続される吸込口体とを備え、
前記吸込口体は、底部に前記吸込口が設けられた筐体と、前記筐体における前記吸込口の左側端部と右側端部に回転可能に取り付けられた前記基端部をそれぞれ有する前記一対の回転ブラシと、前記筐体内に設けられた前記一対の駆動モータとを有し、
前記掃除機本体または前記接続パイプは、操作部を有しており、
前記制御部は、運転中に前記操作部による所定の操作が行われると、前記所定の操作の開始から所定制御時間の間、前記一対の回転ブラシのうちの少なくとも一方の回転数が変化した後、前記一対の回転ブラシのそれぞれの停止タイミングが異なるように前記一対の駆動モータのそれぞれを制御する、ことを特徴とする電気掃除機。 - 吸込口に設けられた左右一対の回転ブラシと、前記一対の回転ブラシをそれぞれ個別に回転させる一対の駆動モータと、電動送風機と、前記電動送風機にて前記吸込口から吸引したダストを空気と共に集塵する集塵部と、前記一対の駆動モータおよび前記電動送風機を制御可能な制御部とを備え、
前記一対の回転ブラシは、それらの先端部の間に隙間部が設けられるように対向すると共に、それらの基端部から前記先端部に向かって細くなる略円錐台形に形成されており、
前記制御部は、前記一対の回転ブラシの状態が異なるように前記一対の駆動モータをそれぞれ異なる状態に個別に制御可能であり、
前記電動送風機および前記制御部を内蔵する駆動部と前記集塵部とを有する掃除機本体と、前記掃除機本体と直接または接続パイプを介して接続される吸込口体とを備え、
前記吸込口体は、底部に前記吸込口が設けられた筐体と、前記筐体における前記吸込口の左側端部と右側端部に回転可能に取り付けられた前記基端部をそれぞれ有する前記一対の回転ブラシと、前記筐体内に設けられた前記一対の駆動モータとを有し、
前記掃除機本体または前記接続パイプは、操作部を有しており、
前記制御部は、運転中に前記操作部による所定の操作が行われると、前記所定の操作の開始から所定制御時間の間、前記一対の回転ブラシのそれぞれの回転数の変化タイミングおよびそれぞれの停止タイミングが異なるように前記一対の駆動モータのそれぞれを制御する、ことを特徴とする電気掃除機。 - 吸込口に設けられた左右一対の回転ブラシと、前記一対の回転ブラシをそれぞれ個別に回転させる一対の駆動モータと、電動送風機と、前記電動送風機にて前記吸込口から吸引したダストを空気と共に集塵する集塵部と、前記一対の駆動モータおよび前記電動送風機を制御可能な制御部とを備え、
前記一対の回転ブラシは、それらの先端部の間に隙間部が設けられるように対向すると共に、それらの基端部から前記先端部に向かって細くなる略円錐台形に形成されており、
前記制御部は、前記一対の回転ブラシの状態が異なるように前記一対の駆動モータをそれぞれ異なる状態に個別に制御可能であり、
前記電動送風機と前記集塵部と前記制御部とを有すると共に、底部に前記吸込口を有する床面上を走行可能な筐体を備え、
前記筐体は、前記吸込口の左側端部と右側端部に回転可能に取り付けられた前記基端部をそれぞれ有する前記一対の回転ブラシと、前記一対の駆動モータとを有し、
前記筐体は、前記筐体に設けられた操作部または前記筐体とは別体の操作部によって操作可能であり、
前記制御部は、運転中に前記操作部による所定の操作が行われると、前記所定の操作の開始から所定制御時間の間、前記一対の回転ブラシのそれぞれの停止タイミングが異なるように前記一対の駆動モータのそれぞれを制御する、ことを特徴とする電気掃除機。 - 吸込口に設けられた左右一対の回転ブラシと、前記一対の回転ブラシをそれぞれ個別に回転させる一対の駆動モータと、電動送風機と、前記電動送風機にて前記吸込口から吸引したダストを空気と共に集塵する集塵部と、前記一対の駆動モータおよび前記電動送風機を制御可能な制御部とを備え、
前記一対の回転ブラシは、それらの先端部の間に隙間部が設けられるように対向すると共に、それらの基端部から前記先端部に向かって細くなる略円錐台形に形成されており、
前記制御部は、前記一対の回転ブラシの状態が異なるように前記一対の駆動モータをそれぞれ異なる状態に個別に制御可能であり、
前記電動送風機と前記集塵部と前記制御部とを有すると共に、底部に前記吸込口を有する床面上を走行可能な筐体を備え、
前記筐体は、前記吸込口の左側端部と右側端部に回転可能に取り付けられた前記基端部をそれぞれ有する前記一対の回転ブラシと、前記一対の駆動モータとを有し、
前記筐体は、前記筐体に設けられた操作部または前記筐体とは別体の操作部によって操作可能であり、
前記制御部は、運転中に前記操作部による所定の操作が行われると、前記所定の操作の開始から所定制御時間の間、前記一対の回転ブラシのうちの少なくとも一方の回転数が変化した後、前記一対の回転ブラシのそれぞれの停止タイミングが異なるように前記一対の駆動モータのそれぞれを制御する、ことを特徴とする電気掃除機。 - 吸込口に設けられた左右一対の回転ブラシと、前記一対の回転ブラシをそれぞれ個別に回転させる一対の駆動モータと、電動送風機と、前記電動送風機にて前記吸込口から吸引したダストを空気と共に集塵する集塵部と、前記一対の駆動モータおよび前記電動送風機を制御可能な制御部とを備え、
前記一対の回転ブラシは、それらの先端部の間に隙間部が設けられるように対向すると共に、それらの基端部から前記先端部に向かって細くなる略円錐台形に形成されており、
前記制御部は、前記一対の回転ブラシの状態が異なるように前記一対の駆動モータをそれぞれ異なる状態に個別に制御可能であり、
前記電動送風機と前記集塵部と前記制御部とを有すると共に、底部に前記吸込口を有する床面上を走行可能な筐体を備え、
前記筐体は、前記吸込口の左側端部と右側端部に回転可能に取り付けられた前記基端部をそれぞれ有する前記一対の回転ブラシと、前記一対の駆動モータとを有し、
前記筐体は、前記筐体に設けられた操作部または前記筐体とは別体の操作部によって操作可能であり、
前記制御部は、運転中に前記操作部による所定の操作が行われると、前記所定の操作の開始から所定制御時間の間、前記一対の回転ブラシのそれぞれの回転数の変化タイミングおよびそれぞれの停止タイミングが異なるように前記一対の駆動モータのそれぞれを制御する、ことを特徴とする電気掃除機。 - 前記制御部は、前記所定の操作の開始から前記所定制御時間の間、前記電動送風機の駆動を維持しながら前記一対の駆動モータのそれぞれを制御する、請求項1~6のいずれか1つに記載の電気掃除機。
- 前記制御部は、前記一対の回転ブラシについての前記変化タイミングの先後順または前記停止タイミングの先後順が、前記所定の操作が所定回数行われる毎に交互に変わるように制御する、請求項3または6に記載の電気掃除機。
- 前記制御部は、前記所定の操作の開始から前記所定制御時間の間、出力を増加させるように前記電動送風機を制御する、請求項1~8のいずれか1つに記載の電気掃除機。
- 前記所定の操作が運転停止操作であり、
前記制御部は、前記所定制御時間経過後に運転を停止させるよう前記電動送風機を制御する、請求項1~9のいずれか1つに記載の電気掃除機。
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