JP7498634B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品に関する。
吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配置された吸収体とを備え、吸収体は、トップシートを透過した尿等の体液を吸収及び保持する。吸収性物品としては、成人用又は幼児用を問わず、用途に応じて様々な種類が存在し、例えば、テープタイプ、パンツタイプ等の紙おむつ、尿取りパッド、軽失禁パッド等のパッド製品等が挙げられる。
従来から、吸収体としては、フラッフパルプと高吸収性ポリマー(Super Absorbent Polymer、以下「SAP」ともいう)とを組み合わせたフラッフパルプ吸収体が一般的に使用されている。一方、吸収性物品の大半を占める吸収体を薄肉化する観点から、2枚の不織布と、これらの間に配置され、SAPをホットメルト接着剤により固着担持した体液吸収層と、を含み、フラッフパルプ等の吸収性繊維を含有しない高吸収性シート(以下「SAPシート」ともいう)が開発され、種々の提案がなされている。
特許文献1には、吸収体の吸収性能を確保すること等を目的として、それぞれ一方の面が接着剤塗布面である第1、第2シートと、第1、第2シートの各接着剤塗布面の間に長手方向に延びてストライプ状に配置され、SAPを固着担持した複数の体液吸収層と、を備え、第2シートの接着剤塗布面における体液吸収層との対面領域では接着剤が間欠的に塗布され、かつ体液吸収層の幅方向両側で体液吸収層を介さずに直接対面する第1、第2シートの各接着剤塗布面には接着剤が長手方向に連続的に塗布された高吸収性シートが開示されている。
特許文献2には、装着者の股間へのフィット性を高めることを目的として、トップシートとバックシートとの間で幅方向の一方及び他方に配設された第1吸収体、及び第2吸収体を備え、第1吸収体、及び第2吸収体は、それぞれ、2枚の不織布と、その間に配置されたSAP粒子と含むSAPシートであり、かつ長手方向に延びて幅方向に対向する第1、第2の折り目で折り返された積層構造を有する、吸収性物品が開示されている。さらに、特許文献2には、SAPシートである第3吸収体を更に備え、第3吸収体が第1、第2吸収体の装着者肌側に配置された、SAPシートを2層重ね合わせた吸収体を備える、吸収性物品が開示されている。
特開2006-158676号公報 特開2013-042882号公報(請求項1、請求項5)
薄型で体液を高吸収するSAPシートを幅広に構成した幅広吸収体を含むワイドパッド製品は、日常生活で車イスを多用する、尿量が比較的多い被介護者に適している。しかしながら、ワイドパッド製品の装着者が車イスに長時間着座すると、車イスの振動により臀部から背中にかけて幅広吸収体に生じるズレやヨレ、しわ等が、余分なもたつきや浮きの原因になり、ワイドパッド製品の装着感やフィット感を低下させるという課題がある。また、SAPシート自体の剛さ(こわさ)、高吸収性ポリマー由来の固さ等が、装着者の身体を圧迫することで、長時間の装着時に腰部から背中にかけて皮膚へダメージを与えるという課題がある。したがって、SAPシートを用いた幅広吸収体を含み、車イスに長時間着座していても、幅広吸収体にズレやヨレ、しわ等が発生せず、装着者の皮膚にダメージを与えないワイドパッド製品が望まれている。
特許文献1及び特許文献2に記載のように、複数のSAPシートを積層して又は1枚のSAPシートを折り返して吸収体を構成することは知られている。しかしながら、特許文献1及び特許文献2では前述の2つの課題は考慮されていない。また、特許文献1及び特許文献2に記載の、複数のSAPシートを吸収体として含む吸収性物品は、車イスに長時間着座した状態での、吸収体のズレやヨレ、しわの発生、及び皮膚へのダメージを防止する構成を備えておらず、前述の2つの課題を解決することはできない。
本発明の目的は、SAPシートの2層構造を有し、車イスに長時間座ってもズレ等が発生しない薄型の吸収体を備え、皮膚にダメージを与えない吸収性物品を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、SAPシートとして、複数の起毛繊維が立設された起毛面を有する基体不織布と、複数の起毛繊維間に高吸収性ポリマーを固着担持させた体液吸収層と、これらの全体を包む親水性シートとを含む吸収性シートを肌側及び非肌側に重ね合わせた2層構造とし、該2層構造における装着者の主に臀部から背部に当接する領域に所定の構造を付与することで、所望の吸収性物品が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、下記の吸収性物品に係る。
(1)液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配置された吸収体と、を備える吸収性物品であって、
前記吸収体は、肌側に位置する肌側吸収性シートと、非肌側に位置する非肌側吸収性シートとを有し、前記肌側吸収性シート及び前記非肌側吸収性シートのいずれか一方又は両方の幅方向寸法が200mm以上300mm以下であり、
前記肌側吸収性シート及び前記非肌側吸収性シートは、それぞれ、非肌側面が複数の起毛繊維が立設された起毛面である親水性の基体不織布と、前記基体不織布の前記起毛面の前記起毛繊維間に高吸収性ポリマーを固着担持させた体液吸収層と、前記基体不織布及び前記体液吸収層の全体を包む親水性シートと、を備え、
前記肌側吸収性シートの後端部は、幅方向中心において25mm以上65mm以下の範囲内で、前記非肌側吸収性シートの長さ方向内側に配置され、前記非肌側吸収性シートが前記肌側吸収性シートに対し相対的に広い面積を有し、
前記肌側吸収性シート及び前記非肌側吸収性シートは、長さ方向後端部の幅方向中央において、前記吸収体長さ方向内部へ向かって凸状に15mm以上60mm以下の範囲で延伸する切り欠き部を有し、
前記切り欠き部の幅方向左右を形成する外形線は、前記非肌側吸収性シートが半径90mm以上150mm以下の曲率を有し、前記肌側吸収性シートが半径30mm以上70mm以下の曲率を有し、
前記非肌側吸収性シートは、最大部の幅60mm以上74mm以下であって、最大長さ/最大幅の比が1.4以上2.1以下の、ポリマー目付が低く設定された非肌側吸収性シート用の緩衝領域が後部の幅広部へ幅方向中心に対になるよう配置され、左右一対の前記非肌側吸収性シート用の前記緩衝領域は相互に交わらないよう構成されている、吸収性物品。
(2)前記肌側吸収性シートは、最大部の幅60mm以上74mm以下であって、最大長さ/最大幅の比が1.4以上2.1以下の、ポリマー目付が低く設定された肌側吸収性シート用の緩衝領域が後部の幅広部へ幅方向中心に対になるよう配置され、左右一対の前記肌側吸収性シート用の前記緩衝領域は相互に交わらないよう構成され、
前記非肌側吸収性シート用の前記緩衝領域と、前記肌側吸収性シート用の前記緩衝領域の少なくとも一部が厚み方向において重なり合うよう構成されている、上記(1)の吸収性物品。
(3)前記肌側吸収性シート用の前記緩衝領域及び/又は前記非肌側吸収性シート用の前記緩衝領域が、楕円状の平面視形状を有する、上記(1)又は(2)の吸収性物品。
本発明によれば、SAPシートの2層構造を有し、車イスに長時間座ってもズレ等が発生しない薄型の吸収体を備え、皮膚にダメージを与えない吸収性物品が提供される。
本発明の第1実施形態に係る吸収性物品の構成を示す模式平面図である。 図1に示すX-X切断線における幅方向模式断面図である。 図1に示すX-X切断線における幅方向模式断面図である。 本実施形態の吸収体の構成を示す模式平面図である。(a)は吸収体の2層構造を示し、(b)は肌側吸収性シートを示し、(c)は非肌側吸収性シートを示す。 図3を拡大して示す幅方向模式展開断面図である。 本実施形態の吸収性物品の装着者が車イスに座ったときの、吸収体の状態を示す斜視図である。
本明細書において、吸収性物品の装着とは、体液の吸収前後を問わず、吸収性物品を身体に装着した状態をいう。吸収性物品において、長さ方向(又は長手方向)とは吸収性物品を身体に装着したときに装着者の股間部を介して身体の前後に亘る、図中Yで示す方向であり、幅方向とは長さ方向に対して直交する、図中Xで示す方向であり、厚み方向とは各構成部材を積層する、図中Zで示す方向である。肌側面とは、吸収性物品を装着したときに、装着者の肌に当接する表面及び肌を臨む表面であり、非肌側面とは、装着者の衣服に接触する表面又は衣服を臨む表面である。体液とは、尿や血液、軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。
<吸収性物品>
以下、図面を参照しつつ、第1実施形態に係る吸収性物品50について説明する。図1乃至図3及び図5は、吸収性物品50を示す。図4は、吸収体20を示す。これらの図面は吸収性物品50中の各構成部材の形状や寸法、大小関係等を規定するものではない。
本実施形態の吸収性物品50は、ベビー用及び成人用の種々の吸収性物品として使用でき、例えば、軽失禁パッド、尿吸収パッド等のパッド製品、パンツ型、テープ止め型等の紙おむつ等が挙げられる。これらの中でも、吸収体20を幅広に構成したワイドパッド製品として好適に使用できる。また、アウターとしての各種紙おむつと、インナーとしてのパッド製品形態の吸収性物品50とを組み合わせてもよい。吸収性物品50の、長手方向の寸法、及び幅方向の寸法はいずれも特に限定されないが、例えば、100mm以上800mm以下の範囲、及び50mm以上500mm以下の範囲である。吸収性物品50の寸法を前記の範囲に調整すると、種々の形態の吸収性物品が容易に得られる。
吸収性物品50は、肌側に位置する、液透過性のトップシート10と、トップシート10に対向配置され、非肌側に位置する液不透過性のバックシート30と、トップシート10とバックシート30との間に配置された吸収体20と、トップシート10の肌側面に設けられた一対の立体ギャザー40と、を備える。
本実施形態によれば、高吸収性シート(SAPシート)の座位使用時のこわさ、固さを緩衝し、吸収性物品50の装着時のヨレ、浮き等により生じる座面の圧迫感及び吸収性物品50の装着者への圧迫感を軽減し、装着者と吸収性物品50との密着性を改善することができる。本実施形態では、所定の構造を有するSAPシートを肌側と非肌側とに所定の間隔で配置し、肌側及び非肌側の各SAPシートの装着者の臀部等に主に当接する端部にそれぞれ切り欠き部64、74を設けた2層構造の吸収体20を用いることで、背面側において車イスの背板と腰部とが接触する辺りの、装着時にアウター(衣服又はパンツ型紙おむつ)内で生じるヨレ、もたつきが身体側に突出して凸部を部分的に形成し、車イスの振動により肌や骨を圧迫したり擦ったりする従来技術の課題が解消される。また、座面の振動と高吸収性ポリマー12由来の固さによる臀部の擦れ、圧迫については、吸収体20の幅方向仮想中心線Aを対象軸にして、肌側及び/又は非肌側のSAPシートの後側部の所定の位置に配置される一対の緩衝領域62、63及び/又は緩衝領域72、73を設けている。緩衝領域62、63及び/又は緩衝領域72、73は、例えば図6に示すように、装着者の主に臀部と車イスの座板との間に介在するように構成されている。この構成によれば、装着者の身体、特に臀部への車イス座板等による圧迫感(負荷)を軽減し、合わせて座位の高体圧下での体液拡散性が付与される。
以下、シート状又は板状の各構成部材について、トップシート10、吸収体20、バックシート30及び立体ギャザー40の順でさらに詳しく説明する。これらの構成部材は、シート状及び板状以外の立体形状を有していてもよい。
<トップシート>
トップシート10は、吸収体20に向けて体液を速やかに通過させる液透過性のシート状部材であり、吸収体20を挟んで、バックシート30に対向して配置される。トップシート10は、装着者の肌に当接する場合があることから、柔らかな感触で、肌に刺激を与えない基材が好ましい。該基材としては、例えば、親水性シート、同種又は異種の親水性シートの積層体である複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム等が挙げられる。親水性シートとしては、例えば、ポリプロピレンやポリエチレン等の合成樹脂からなる合成繊維、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維等の1種又は2種以上を含む、エアスルー不織布、サーマルボンド不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布等が挙げられる。
トップシート10には、液透過性を向上させる観点から、公知の方法に従ってエンボス加工や穿孔加工を表面に施してもよい。トップシート10には、肌への刺激を低減させる観点から、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等の1種又は2種以上を含有させてもよい。トップシート10の坪量は、強度、加工性及び液戻り量の観点から、例えば、15g/m以上40g/m以下の範囲である。トップシート10の形状は特に制限されず、漏れがないように体液を吸収体20へと誘導するために必要とされる、吸収体20の一部又は全部を覆う形状であればよい。
<吸収体>
吸収体20は、例えば、トップシート10を透過してきた体液を吸収、及び保持する。本実施形態の吸収体20は、長さ方向一端から他端にかけて、装着者の下腹部に主に当接する前側部と、前端部に長さ方向に連設され、装着者の股間部に主に当接する股部と、股部に長さ方向に連設され、装着者の臀部及び背部(背中)に主に当接する後側部とに区分される。前側部の股部とは反対側の端部が吸収体20の長さ方向の一端部であり、後側部の股部とは反対側の端部が吸収体20の長さ方向の他端部である。後側部は、前側部及び股部よりも幅方向に広い幅広部として形成されている。後側部の、股部とは反対側の端部を、単に「後端部」ともいう。なお、後述する肌側吸収性シート60及び非肌側吸収性シート70は、吸収体20を構成する部材であることから、吸収体20の後端部とこれら各シートの後端部とは同義である。
本実施形態の吸収体20は、図1乃至図3に示すように、装着者の肌側(又はトップシート10側)に位置する肌側吸収性シート60と、装着者の非肌側(又はバックシート30側)に位置する非肌側吸収性シート70との、厚み方向の積層体として構成されている。肌側吸収性シート60と、非肌側吸収性シート70とは、各々の幅方向中心を長手方向に延びる仮想中心線Aが厚み方向に重なるように積層されている。肌側吸収性シート60及び/又は非肌側吸収性シート70の幅方向寸法は、200mm以上の範囲又は200mm以上300mm以下の範囲である。幅方向寸法が200mm未満では、吸収体20の体液吸収能力や、装着者の股間部等における吸収性物品50の収まり具合が不十分になる傾向があり、幅方向寸法が300mmを超えると、吸収性物品50を身体に装着した状態で、しわ、ヨレ等が発生して装着感が低下する傾向がある。
肌側吸収性シート60及び非肌側吸収性シート70は、図5に示すように、基体不織布11の非肌側(バックシート30側)の表面である起毛面11aに立設された複数の起毛繊維11x間に高吸収性ポリマー12が固着担持された体液吸収層が形成され、親水性シート13が基体不織布11と体液吸収層との全体をC折りで包んでいる。本実施形態のC折りとは、例えば、体液吸収層の表面が親水性シート13の幅方向中央付近に接するように基体不織布11を載置し、親水性シート13の幅方向両端部を基体不織布11の上方に被せて、基体不織布11及び体液吸収層の全体を包む折り方である。体液吸収層は、所定の領域に設けられた後述の緩衝領域62、63又は緩衝領域72、73と、その周囲を含む体液吸収層全体に設けられた通常領域61又は通常領域71とから構成される。通常領域61又は通常領域71の高吸収ポリマー12の目付(以下「SAP目付」ともいう)は例えば180g/m以上の範囲又は180g/m以上380g/m以下の範囲である。緩衝領域62、63又は緩衝領域72、73のSAP目付は、通常領域61又は通常領域71よりも低く設定され、例えば、70g/m以下の範囲である。
本実施形態の肌側吸収性シート60、及び非肌側吸収性シート70は、図3乃至図4等に示すように、後端部周辺において、肌側吸収性シート60及び非肌側吸収性シート70の各長さ方向寸法が所定の関係にあり、切り欠き部64、74が形成され、各々所定の曲率半径を有する突出部65a、65b及び突出部75a、75bが形成され、幅方向一対の緩衝領域62、63及び幅方向一対の緩衝領域72、73が形成されている。以下、これらの構成について詳しく説明する。
(後端部における吸収性シートの配置)
図4に示すように、吸収体20の後端部(幅広部)を肌面側(トップシート10側)から見たとき、肌側吸収性シート60は非肌側吸収性シート70よりも内側に配置されている。すなわち、後端部において、非肌側吸収性シート70は肌側吸収性シート60よりも長さ方向寸法が大きくなり、広い面積を有するように構成されている。この構成によれば、例えば、装着者の装着感や肌状態を向上させることができる。ここで、非肌側吸収性シート70が肌側吸収性シート60よりも長さ方向寸法が大きくなる領域は、幅方向中心において25mm以上65mm以下の範囲内又は30mm以上55mmの範囲内である。25mm未満である場合及び65mmを超える場合、この構成による装着者の装着感や肌状態を向上させる効果が不十分になる傾向がある。
(切り欠き部)
肌側吸収性シート60及び非肌側吸収性シート70は、それぞれ、後端部(後端)の幅方向中央(仮想中心線A)において、吸収体20の長さ方向内部(後端部から股部に向かう方向)へ向かって凸状(幅方向テーパ状)に延びる切り欠き部64、74を有している。切り欠き部64、74の形成により、吸収性物品50の装着感及び肌状態が顕著に向上する。切り欠き部64、74により、肌側吸収性シート60及び非肌側吸収性シート70の各後端部には、それぞれ、切り欠き部64、74の幅方向左右(幅方向両側)に連設された一対の突出部65a、65b及び一対の突出部75a、75bが形成される。
切り欠き部64、74の深さは、例えば、15mm以上60mm以下の範囲である。切り欠き部64の深さの別の範囲は、18mm以上35mm以下であり、切り欠き部74の深さの別の範囲は17mm以下30mmである。ここで、切り欠き部64、74の深さとは、切り欠き部64、74の頂点(先端部)から、突出部65a、65bの各頂点を結んだ幅方向に延びる仮想線及び突出部75a、75bの各頂点を結んだ幅方向に延びる仮想線に降ろした垂線の長さである。切り欠き部64、74の深さが15mm未満では吸収性物品50の装着感及び肌状態が不十分になる傾向がある。切り欠き部64、74の深さが60mmを超えると、吸収体20の機械的強度が低下し、しわ、ヨレ等が発生して装着感が低下する傾向があり、また吸収性物品50の装着安定性が低下し、ズレ等が生じる傾向がある。
(突出部)
上述のように、肌側吸収性シート60の後端部(又は後端)には、切り欠き部64の幅方向両側に、後端部外方に向かって突出する、平面視ドーム形状の突出部65a、65bが形成されている(図4(b))。また、非肌側吸収性シート70の後端部(又は後端)には、切り欠き部74の幅方向両側に、後端部斜め外方に突出する平面視流線形形状の突出部75a、75bが形成されている(図4(c))。本発明者の研究によれば、突出部65a、65b、及び突出部75a、75bの曲線部分の曲率半径が、吸収性物品50の装着感や肌状態に大きな影響を与えることが判明した。ここで、突出部65a、65bの曲線部分とは、ドーム状(又は半円状)の外形線(縁辺)であり、突出部75a、75bの曲線部分とは、非肌側吸収性シート70の後端において、切欠き部74の頂点から幅方向一端又は幅方向他端の各角部に至る外形線(縁辺)である。
本実施形態では、肌側吸収性シート60の突出部65a、65bの曲率半径は30mm以上70mm以下の範囲である。曲率半径が30mm未満及び70mmを超える場合には、吸収性物品50の装着感や肌状態が十分に向上しない傾向がある。また、非肌側吸収性シート70の突出部75a、75bの曲率半径は90mm以上150mm以下である。曲率半径が90mm未満及び150mmを超える場合には、吸収性物品50の装着感や肌状態が十分に向上しない傾向がある。
(緩衝領域)
図4に示すように、非肌側吸収性シート70の後部(後側部)の幅広部には、緩衝領域72、73が幅方向中心に対になるよう配置されている。好ましくは、非肌側吸収性シート70の幅方向中心を長さ方向に延びる仮想中心線Aを対象軸にして、平面視楕円形状の一対の緩衝領域72、73が対称な位置に互いに離隔して配置されている。緩衝領域72、73は、体液吸収層において高吸収性ポリマー12の目付が、緩衝領域72、73の周囲の通常領域71よりも低目付の領域である。緩衝領域72、73は、装着者の臀部の中心部分に主に当接し、高吸収性ポリマー12を固着担持しない領域として構成してもよい。非肌側吸収性シート70の緩衝領域72、73には、図5に示すように、複数の起毛繊維11xが基体不織布11の起毛面11aから立設され、クッション性を示す。また、高吸収性ポリマー12が低目付であることから、体液吸収を経た後でも、高吸収性ポリマー12が体液を吸収して膨潤した後に発現する硬さの度合いが低くなっている。また、緩衝領域72、73では高吸収性ポリマー12が低目付であることから、体液拡散性に優れた領域になっている。このため、吸収性物品50の装着者が車イスに長時間着座し、車イスの座板から圧を受けた状態でも、緩衝領域72、73のクッション性や比較的硬くない感触等により、臀部及びその周辺の痛みや肌荒れが大きく低減され、さらに体液の吸収性能や繰返し吸収時の吸収速度の高水準での維持が得られる。
緩衝領域72、73は、最大部の幅(すなわち最大幅、幅方向に最も長い長さ)が60mm以上74mm以下であり、最大長さ(長さ方向に最も長い長さ)/最大幅の比が1.4以上2.1以下である。最大幅が60mm未満では、装着者の臀部の車イス座板により高圧になる領域を十分にカバーできず、臀部中心の周辺に痛みや肌荒れが生じる傾向がある。最大幅が74mmを超えると、装着者の股間部付近での体液吸収能力が不十分になる傾向がある。最大長さ/最大幅比が1.4未満及び2.1を超える場合は、緩衝領域72、73の平面視形状が幅方向又は長さ方向に相対的に細長い楕円形状になり、装着者の臀部付近を十分にカバーできない傾向がある。緩衝領域72、73の平面視形状は本実施形態では楕円状であるが、装着者の臀部をカバーし、臀部の痛みや肌荒れ等を抑制できる形状であればよい。
緩衝領域72、73は、非肌側吸収性シート70のみに設けてもよいが、非肌側吸収性シート70の緩衝領域72、73とともに、肌側吸収性シート60の後部(後側部)の幅広部にも、一対の緩衝領域62、63を緩衝領域72、73と同様に配置してもよい。平面視楕円形状の一対の緩衝領域62,63は、肌側吸収性シート60の幅方向中心を長手方向に延びる仮想中心線Aを対象軸にして、幅方向に対称な位置に互いに離隔するように配置されている。緩衝領域62、63も緩衝領域72、73と同様に、肌側吸収性シート60の体液吸収層において、緩衝領域62、63の周囲に拡がる通常領域61よりも高吸収性ポリマー12の目付が低い領域である。緩衝領域62、63は、高吸収性ポリマー12を固着担持させない領域であってもよい。緩衝領域62、63の最大幅は60mm以上74mm以下であり、最大長さ/最大幅の比は1.4以上2.1以下である。これらの数値範囲の設定理由は、緩衝領域72、73と同様である。緩衝領域62、63の平面視形状は本実施形態では楕円状であるが、装着者の臀部をカバーし、臀部の痛みや肌荒れ等を抑制できる形状であればよい。
肌側吸収性シート60が緩衝領域62.63を有し、及び非肌側吸収性シート70が緩衝領域72、73を有する場合、好ましい実施形態では、肌側吸収性シート60の緩衝領域62、63と非肌側吸収性シート70が緩衝領域72、73との少なくとも一部が、厚み方向において重なり合うように構成されている。緩衝領域62、63と緩衝領域72、73とが厚み方向に重なると、これらの区域によるクッション性がさらに向上し、車イスへの長時間の着座による臀部への圧迫感や、肌状態の低下をより一層軽減できるとともに、これらの緩衝領域が引っ掛かりになって、肌側吸収性シート60や非肌側吸収性シート70のヨレ、ズレ等が抑制され、吸収性物品50の装着感が向上する。
次に、吸収体20を構成する肌側吸収性シート60及び非肌側吸収性シート70を構成する基体不織布11、高吸収性ポリマー12、親水性シート13について、この順で説明する。
(基体不織布)
図5に示すように、基体不織布11のバックシート30側の片側表面である起毛面11aには、基体不織布11を構成する繊維が起毛した起毛繊維11xが複数立設されている。そのため、不織布本来の嵩高さに加えて、肌側吸収性シート60や非肌側吸収性シート70に適度な厚みとやわらかさが付与され、良好なクッション性が発生し、着用時のフィット感が向上する。また、基体不織布11を起毛させると、起毛繊維11x間に高吸収性ポリマー12を分散させて固着担持させることができる。基体不織布11の片側表面11aを起毛させる方法としては、回転ノコ刃、ニードルパンチ等を用いる方法が挙げられ、インラインでの生産性やコストの観点から回転ノコ刃を用いる方法が好ましい。
基体不織布11における起毛の程度は特に限定されず、目視で起毛を確認できればよいが、例えば、起毛の程度としての起毛率が5%以上90%以下の範囲、又は8%以上80%以下の範囲である。起毛率とは、起毛加工による基体不織布11の厚さの増加率を意味する。起毛前の基体不織布11の厚さをT1、起毛後の基体不織布11の厚さをT2としたとき、起毛率(%)=[(T2―T1)/T1]×100である。厚さT1、T2は、ハイトゲージ((株)ミツトヨ製)を用いて無荷重下で測定される。また、基体不織布11の非起毛面11bでも、繊維を起毛させてもよい。
基体不織布11を構成する基材としては、例えば、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布等の不織布や、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布積層体、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布積層体等の複合不織布等が挙げられる。これらの不織布の中でも、嵩を高くする観点等から、エアスルー不織布が好ましい。
基体不織布11の厚さは特に限定されないが、着用感及び吸収性能のバランスの観点から、0.3mm以上11.0mm以下の範囲、0.5mm以上5.0mm以下の範囲又は0.5mm以上2.0mm以下の範囲である。また、基体不織布11の坪量は特に限定されないが、例えば、35g/m以上120g/m以下の範囲である。
基体不織布11としてエアスルー不織布を用いる場合、エアスルー不織布の坪量が35g/m以上120g/m以下の範囲である。好ましい実施形態では、エアスルー不織布を構成する繊維の太さが1.6dtex以上14dtex以下の範囲、1.8dtex以上9.0dtex以下の範囲又は2.0dtex以上6.0dtex以下の範囲である。エアスルー不織布を構成する繊維の太さを上述の範囲に調整することにより、エアスルー不織布の起毛繊維11x間に高吸収性ポリマー12を分散させて固着担持させやすくなり、起毛面11aにおける高吸収性ポリマー12の均一分散性が向上する。
(高吸収性ポリマー)
高吸収性ポリマー12としては、尿を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸塩、ポリアスパラギン酸塩、(デンプン・アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸・ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン・無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等が挙げられる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸塩が好ましく、ポリアクリル酸ナトリウムがより好ましい。肌側吸収性シート60及び非肌側吸収性シート70における高吸収性ポリマー12の坪量(目付)は、前述した範囲である。
粉体としての流動性が悪い微粉末の高吸収性ポリマー12の使用を避けると、吸収速度や吸収量等の吸収性能を高め、ごつごつとした触感の発生を低減できる。したがって、中位粒子径を有する粒子状の高吸収性ポリマー12が好ましい。中位粒子径は、例えば、50μm以上600μm以下の範囲又は100μm以上500μm以下の範囲である。
好ましい実施形態では、高吸収性ポリマー12は、ホットメルト接着剤により、起毛繊維11x間に固着担持される。ホットメルト接着剤は、基体不織布11の坪量が比較的低いとき等に、高吸収性ポリマー12の固着担持を補強する。ホットメルト接着剤の含有量は、高吸収性ポリマー12の吸収性及び着用時の肌触りを損なわない観点から、例えば10g/m2以下の範囲である。なお、高吸収性ポリマー12の吸収性を阻害せず、かつ、着用時の肌触りを損なわないという観点から、ホットメルト接着剤の含有量は例えば10g/m以下の範囲である。ホットメルト接着剤としては融点が100℃以上180℃以下のものを特に限定なく使用でき、例えば、スチレン-ブタジエン-スチレン系共重合体、スチレン-イソプレン-スチレン系共重合体等の合成ゴム系ホットメルト接着剤、エチレン-酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系ホットメルト接着剤等が挙げられる。ホットメルト接着剤の塗布方法としては、ノズルから溶融状態のホットメルト接着剤を非接触式で塗布するカーテンコート法やスパイラル法、接触式で塗布するスロット法等、公知の方法が利用できる。
(親水性シート)
親水性シート13は、例えば、体液吸収層全体に体液をほぼ均一に拡散させ、体液吸収層からの高吸収性ポリマー12の脱落を防止する。親水性シート13としては、この分野で常用されるものをいずれも使用でき、例えば、ティシュペーパー、吸収紙、親水性不織布等が挙げられる。親水性不織布としては、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、エアレイド不織布、エアスルー不織布、パルプ含有不織布等が挙げられる。これらの中でも、入手性やコスト等の観点から、ティシュペーパー、親水性不織布等が好ましく、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、パルプ含有不織布等の親水性不織布がより好ましく、エアスルー不織布、パルプ含有不織布、スパンボンド不織布等がさらに好ましい。
ここで、パルプ含有不織布とは、スパンボンド不織布と、スパンボンド不織布の少なくとも一方の表面にパルプ繊維ウェブを一体化した不織布である(例えば、米国特許第5284703号明細書)。パルプ含有不織布は、例えば、スパンボンド不織布に水流交絡法によりパルプ繊維を高圧水流下に打ち付けることにより製造される。この方法で得られたパルプ含有不織布は、スパンボンド不織布の繊維と、パルプ繊維ウェブのバルブパルプ繊維とが絡み合い、かつパルプ繊維の一部がスパンボンド不織布を厚み方向に貫通することで、スパンボンド不織布とパルプ繊維ウェブとを強固に一体化したものである。
親水性シート13の坪量は、例えば15g/m以上80g/m以下の範囲である。本実施形態の吸収体20中では、親水性シート13の坪量を前述の範囲から選択すると、吸収体20や全体としての体液拡散性が高水準に維持される。また、親水性シート13の坪量を前述の範囲にすると、その厚みを薄くすることが可能になり、吸収体20が必要以上に嵩高になることが防止される。その結果、吸収性物品50の良好な着用感が維持される。
(吸収体の寸法、形状)
肌側吸収性シート60と非肌側吸収性シート70とを厚み方向に重ね合わせた吸収体20は、長さ方向寸法が例えば100mm以上800mm以下の範囲、150mm以上650mm以下の範囲、又は270mm以上600mm以下の範囲であり、幅方向寸法が例えば50mm以上500mm以下の範囲、60mm以上400mm以下の範囲、又は90mm以上380mm以下の範囲である。また、吸収体20の平面視形状が砂時計型である場合は、長さ方向寸法が180mm以上580mm以下の範囲、前側部及び後側部の幅がともに180mm以上380mm以下の範囲であり、股部の幅が90mm以上200mm以下の範囲である。また、吸収体20の全面又は一部にエンボス加工を施してもよい。肌側吸収性シート60と非肌側吸収性シート70とを厚み方向に重ね合わせた吸収体20の平面視形状は、本実施形態では砂時計状であるが、Iの字状、長方形、4角が丸まった角丸四角形、長円等が挙げられる。また、本実施形態では肌側吸収性シート60の平面視形状は略長方形であり、非肌側吸収性シート70の平面視形状は砂時計状であるが(図4)、これに限定されず、後側部における寸法の規定を満たす範囲内で種々の平面視形状とすることができる。
また、SAP粒子の漏洩防止や吸収体20の形状のさらなる安定化を図るために、吸収体20、をキャリアシートで包んでもよい。キャリアシートの基材としては親水性を有するものであればよく、ティシュー、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布等が挙げられる。キャリアシートを複数備える場合は、複数のキャリアシートの基材は同一でも異なるものでもよい。
<吸収体の製造方法>
吸収体20の製造方法としては、特に制限はないが、以下の方法が一例として挙げられる。基体不織布11の片側表面を回転ノコ刃又はニードルパンチを用いて、起毛させる。その後、高吸収性ポリマー12を散布してホットメルト接着剤等により、基体不織布11の起毛面11aの起毛繊維11x間に固着担持させ、体液吸収層を形成する。このとき、SAP散布量(SAP目付)を、肌側吸収性シート60では通常領域61及び一対の緩衝領域62、63毎に所定の範囲にとし、非肌側吸収性シート70では通常領域71及び一対の緩衝領域72、73毎に所定の範囲とする。その後、基体不織布11の体液吸収層と親水性シート13とをホットメルト接着剤等で接着し、C折りして、肌側吸収性シート60及び非肌側吸収性シート70を作製する。この肌側吸収性シート60及び非肌側吸収性シート70を厚み方向に積層することにより、吸収体20が得られる。
<バックシート>
バックシート30には、吸収体20が保持する体液が衣類を濡らさないような液不透過性を有する基材を用いる。該基材としては、例えば、樹脂フィルム、樹脂フィルムと不織布との積層体である複合シート等が挙げられる。複合シートに用いられる不織布としては、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布の積層体である複合不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布の積層体である複合不織布、これらの2種以上の積層体である複合材料等が挙げられる。また、樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン等のフィルム、ポリエチレンとポリプロピレンとの複合フィルム等が挙げられる。
バックシート30の坪量は、例えば強度及び加工性の点から、15g/m以上40g/m以下の範囲である。また、着用時の蒸れを防止する観点から、通気性を有するバックシート30が好ましい。バックシート30に通気性を付与するには、例えば、樹脂フィルムにフィラーを配合する方法、バックシート30に穿孔のためにエンボス加工を施す方法等を利用できる。ここで、フィラーとしては炭酸カルシウムが挙げられ、フィラーを公知の方法に従って配合できる。
<立体ギャザー>
立体ギャザー40は、例えば、吸収性物品50の装着者が***した体液の横モレを防止するために、吸収性物品50の幅方向両端付近で吸収性物品50の長手方向に沿ってトップシート10の肌側面に固定される。立体ギャザー40は、弾性伸縮部材40aと、撥水性及び/又は防水性のシート部材40bと、を含む。
弾性伸縮部材40aは、シート部材40bの自由端(他端)付近に長手方向に沿って配設され、該自由端に起立性を付与し、シート部材40bの自由端及びその近傍領域を装着者の体型に合わせて変形可能にする。シート部材40bは、本実施形態では幅方向一端(固定端)がバックシート30の肌側面の幅方向両端付近に固定され、幅方向途中部がトップシート10の肌側面の幅方向両端付近に固定され、幅方向他端が起立性を有する自由端である。シート部材40bの固定端(幅方向一端)の固定位置は、本実施形態に限定されず、例えば、バックシート30の非肌側面、内部に吸収体20を収納したトップシート10とバックシート30との各縁辺の全部又は一部接合体の肌側面又は非肌側面の幅方向両端付近、トップシート10の肌側面の幅方向両端付近等が挙げられる。
シート部材40bは撥水性及び/又は防水性を有するシートであり、例えば不織布から構成される。第1シート部材用不織布としては、疎水性繊維にて形成された撥水性及び/又は防水性(液不透過性)の不織布を特に限定なく使用でき、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布積層体である複合不織布(SMS不織布)等が挙げられる。シート部材40bの坪量は、例えば、13g/m以上20g/m以下の範囲である。弾性伸縮部材40aとしては、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン等からなる、糸状、紐状、帯状のものを適宜使用することができる。
<トランスファシート>
吸収性物品50は、トランスファシート(不図示)を備えていてもよい。トランスファシーは、例えば、トップシート10と吸収体20との間に配置される。トランスファシートとしては透液性を有する基材であれば特に限定されないが、例えば、エアスルー不織布、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布等の不織布、サーマルボンド不織布/スパンボンド不織布積層体等の同種又は異種の不織布を積層した複合不織布、ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム等からなる発泡フィルム、これらの2種以上の積層体である複合シート等が挙げられる。これらの中でも、体液の立体ギャザー40への移行を防止する観点から、エアスルー不織布が好ましい。トランスファシートの坪量は例えば20g/m以上の範囲又は20g/m以上60g/m以下の範囲である。
<吸収性物品の製造方法>
吸収性物品50は、公知の製造方法により製造できるが、例えば、吸収体20をトップシート10とバックシート30との間に配置する工程と、トップシート10の縁辺とバックシート30の縁辺とを一部又は全周に亘ってホットメルト接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等を用いて固定する工程と、バックシート30及びトップシート10の所定位置に立体ギャザー40を設置する工程と、を含む製造方法が挙げられる。そして、吸収性物品50が尿取りパッドや軽失禁パッドである場合は、これを包装体に個別包装した後、長手方向に3つ折りにして折りたためばよい。また、吸収性物品50の用途や形態に応じて、レッグギャザー、ウエストギャザー、サイドフラップ等が適宜設けられる。
以上、本発明を、実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に記載の発明の範囲には限定されないことは言うまでもなく、上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
以下に本実施形態の実施例及び比較例を挙げ、本実施形態をより具体的に説明する。なお、表1及び表2において、「肌側吸収性シート」を「上層」、「非肌側吸収性シート」を「下層」ともいう。
(実施例1~5及び比較例1~7)
肌側吸収性シートの基体不織布として用いられるエアスルー不織布(表1)及び非肌側吸収性シートの基体不織布として用いられるエアスルー不織布(表2)の各片側表面を回転ノコ刃で物理的に起毛させ、毛羽立ち加工を施した(起毛後厚さ1.2mm、起毛率25%)。
表1に記載の片面起毛エアスルー不織布、表2に記載の片面起毛スパンボンド不織布、高吸収性ポリマー、及び親水性シート(スパンボンド不織布、坪量15g/m)を用い、表1に記載の構成を有する肌側吸収性シートと、表2に記載の構成を有する非肌側吸収性シートとを作製し、それぞれの幅方向中央を長手方向に延びる仮想中心線が厚み方向に重なるように積層した。なお、肌側吸収性シート及び非肌側吸収性シートの後側部の幅広部には、各シートの仮想中心線Aを対象軸にして、幅方向に対称な位置に、それぞれ一対の緩衝領域を形成した。肌側吸収性シート及び非肌側吸収性シートの各緩衝領域の最大幅及び最大長さを、表1及び表2では、それぞれ、領域幅及び領域長さとして示している。
トップシートとしてエアスルー不織布(坪量25g/m)を用い、上記で得られた吸収体を用い、液不透過性のバックシートとして、通気性ポリエチレンシート(坪量30g/m)を用い、立体ギャザーとして、スパンボンド不織布/メルトブローン不織布/スパンボンド不織布の積層体である複合不織布(坪量15g/m)を用いて、実施例1~5及び比較例1~7のパッドタイプ紙おむつである吸収性物品を作製した。
実施例1~5及び比較例1~7のパッドタイプ紙おむつについて、次の評価を実施した。結果を表2に示す。
<荷重下厚み>
35gf/cmの荷重下における吸収体中央の厚みを測定した。
<モニター評価>
実施例1~5及び比較例1~7のパッドタイプ紙おむつについて、車イス使用者モニター(被介護者モニター)及び介護者モニターの回答を得、装着感(車イス使用者回答)及、肌状態(介護者回答)及びモレの有無(介護者回答)を評価した。
介護施設において比較的尿量の多い8人の車イス使用者モニターの協力の下、実施例1~5及び比較例1~7のパッドタイプ紙おむつを装着してもらい、日中装着時の装着感を評価し、1週間使用を継続し、次の基準で評価した。
(装着感)
〇:「車イスに長時間座っていても、圧迫感が少なく、痛くならない」との評価が6人以上8人以下のとき。
△:「車イスに長時間座っていても、圧迫感が少なく、痛くならない」との評価が3人以上5人以下のとき。
×:「車イスに長時間座っていても、圧迫感が少なく、痛くならない」との評価が1人以上2人以下又はいないのとき。
(肌状態)
〇:「肌に赤み、擦り傷少なく、肌状態が良好である」との評価が6人以上8人以下のとき。
△:「肌に赤み、擦り傷少なく、肌状態が良好である」との評価が3人以上5人以下のとき。
×:「肌に赤み、擦り傷少なく、肌状態が良好である」との評価が1人以上2人以下又はいないのとき。
(モレの有無)
〇:「モレが少ない」との評価が6人以上8人以下のとき。
△:「モレが少ない」との評価が3人以上5人以下のとき。
×:「モレが少ない」との評価が1人以上2人以下又はいないのとき。
(吸収速度(繰返し吸収速度))
実施例1~5及び比較例1~7のパッドタイプ紙おむつを平面に伸ばして広げた状態で固定し、その肌側面の幅方向、長さ方向の中央に内径30mmの筒状の吸収速度治具を設置し、1回あたり150mlの0.9%生理食塩水を注入し、紙おむつ表面に液面が吸収されるまでの時間を計測した。吸収後から3分後に次の150mlを注入し、同様に吸収されるまでの時間を計測した。この操作を繰り返し、150ml×3回の吸収に要する時間の合計を吸収速度(秒)とした。吸収速度治具の重量により35g/cm加圧下で測定を行った。
(逆戻り量)
実施例1~5及び比較例1~7のパッドタイプ紙おむつを平面に伸ばして広げた状態で固定し、パッドタイプ紙おむつの肌側面の幅方向、長さ方向の中央に0.9%生理食塩水150mlを3分間隔で8回注水し、注水完了後10分間静置した。パッドタイプ紙おむつの肌側面の幅方向、長さ方向の中央に濾紙を置き、さらにその上へ35g/m荷重となる重りを置いて1分間静置した。その後に重りを取りのぞき、濾紙が吸収した0.9%生理食塩水の重量を、吸収前後の重量差より求め、逆戻り量(ウエットバック、g)とした。
(実施例1)吸収体後側部端部に切り欠き部を適正に配置することで、もたつきを抑え、緩衝領域が高吸収性ポリマーの固さを抑え、クッション性を付与することで肌へのダメージが少なかった。
(実施例2)切り欠き部の幅方向両側の突出部外形線の曲率を好ましい範囲内で小さくする以外は実施例1と同様に構成したところ、得られた吸収性物品は、座位時の背部の装着収まりが実施例1と変わらず、良好な結果が得られた。
(実施例3)切り欠き部の幅方向両側の突出部外形線の曲率を好ましい範囲内で大きくする以外は実施例1と同様に構成したところ、得られた吸収性物品は、座位時の背部の装着収まりが実施例1と変わらず、良好な結果が得られた。
(実施例4)切り欠き部の幅方向両側の突出部外形線の曲率を好ましい範囲内で小さくし、緩衝領域を好ましい範囲内で小さくする以外は実施例1と同様に構成したところ、得られた吸収性物品は、座位時の背部の装着収まりが実施例1と変わらず、良好な結果が得られた。
(実施例5)切り欠き部の幅方向両側の突出部外形線の曲率を好ましい範囲内で大きくし、緩衝領域を好ましい範囲内で大きくする以外は実施例1と同様に構成したところ、得られた吸収性物品は、ウエットバック防止性がわずかに低下したものの、実用可能な範囲内であり、座位時の背部の装着収まりが実施例1と変わらず、良好な結果が得られた。
(比較例1)装着者の背部に主に当接する吸収体後端部において、肌側吸収性シートと非肌側吸収性シートとが重なった吸収性物品は、座位の屈曲した状態では身体側に凸状のヨレが生じ、長時間の装着で圧迫感、擦れに至った。
(比較例2)吸収体後端部において、非肌側吸収性シートが肌側吸収性シートの内部に収まるように構成した吸収性物品は、座位の屈曲した状態で長さと配置のバランスが車イスの振動で悪化し装着感の低下に至った。
(比較例3)肌側吸収性シート及び非肌側吸収性シートの後端部の切り欠き部を設けない吸収性物品は、座位での装着時にアウターからの着圧と車イスの背板からの圧と車イスの振動とで背中に吸収性物品の凸部ができて傷を生じ、肌ダメージが顕著であった。
(比較例4)一対の緩衝領域が互いに離隔せず、幅方向に重なるように構成した吸収性物品は、装着感は問題なかったが、座位の狭い吸収域の中央に、高吸収性ポリマーの目付が低い緩衝領域が広く配置されて吸収が不足し顕著なモレに至った。
(比較例5)一対の緩衝領域を設けない吸収性物品は、車イスの振動により、座面から背側にかけて高吸収性ポリマーの固さが皮膚を圧迫し、肌状態が悪化するとともに、座位での高体圧と繰り返しの体液吸収の高吸収性ポリマーの膨潤により体液を十分に拡散できず、モレが見られた。
(比較例6)後端部の切り欠き部左右の凸状部外形線の曲率を好ましい範囲からわずかに外した吸収性物品は、長時間の車イスの振動と体圧とで、装着者の背部において肌側に突出したヨレが生じ、圧迫感に繋がった。
(比較例7)緩衝領域のサイズを好ましい範囲よりもわずかに小さく設定した吸収性物品は、長時間の車イス着座で臀部に若干の圧迫感が生じ、肌の赤みがみられた。
10 トップシート
20 吸収体
30 バックシート
40 立体ギャザー
40a 弾性伸縮部材
40b シート部材
50 吸収性物品
60 肌側吸収性シート
61 通常領域
62、63 緩衝領域
64 切欠き部
65a、65b 突出部
70 非肌側吸収性シート
71 通常領域
72、73 緩衝領域
74 切欠き部
75a、75b 突出部

Claims (3)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配置された吸収体と、を備える吸収性物品であって、
    前記吸収体は、肌側に位置する肌側吸収性シートと、非肌側に位置する非肌側吸収性シートとを有し、前記肌側吸収性シート及び前記非肌側吸収性シートのいずれか一方又は両方の幅方向寸法が200mm以上300mm以下であり、
    前記肌側吸収性シート及び前記非肌側吸収性シートは、それぞれ、非肌側面が複数の起毛繊維が立設された起毛面である親水性の基体不織布と、前記基体不織布の前記起毛面の前記起毛繊維間に高吸収性ポリマーを固着担持させた体液吸収層と、前記基体不織布及び前記体液吸収層の全体を包む親水性シートと、を備え、
    前記肌側吸収性シートの後端部は、幅方向中心において25mm以上65mm以下の範囲内で、前記非肌側吸収性シートの長さ方向内側に配置され、前記非肌側吸収性シートが前記肌側吸収性シートに対し相対的に広い面積を有し、
    前記肌側吸収性シート及び前記非肌側吸収性シートは、長さ方向後端部の幅方向中央において、前記吸収体長さ方向内部へ向かって凸状に15mm以上60mm以下の範囲で延伸する切り欠き部を有し、
    前記切り欠き部の幅方向左右を形成する外形線は、前記非肌側吸収性シートが半径90mm以上150mm以下の曲率を有し、前記肌側吸収性シートが半径30mm以上70mm以下の曲率を有し、
    前記非肌側吸収性シートは、最大部の幅60mm以上74mm以下であって、最大長さ/最大幅の比が1.4以上2.1以下の、ポリマー目付が低く設定された非肌側吸収性シート用の緩衝領域が後部の幅広部へ幅方向中心に対になるよう配置され、左右一対の前記非肌側吸収性シート用の前記緩衝領域は相互に交わらないよう構成されている、吸収性物品。
  2. 前記肌側吸収性シートは、最大部の幅60mm以上74mm以下であって、最大長さ/最大幅の比が1.4以上2.1以下の、ポリマー目付が低く設定された肌側吸収性シート用の緩衝領域が後部の幅広部へ幅方向中心に対になるよう配置され、左右一対の前記肌側吸収性シート用の前記緩衝領域は相互に交わらないよう構成され、
    前記非肌側吸収性シート用の前記緩衝領域と、前記肌側吸収性シート用の前記緩衝領域の少なくとも一部が厚み方向において重なり合うよう構成されている、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記肌側吸収性シート用の前記緩衝領域及び/又は前記非肌側吸収性シート用の前記緩衝領域が、楕円状の平面視形状を有する、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
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