JP7496690B2 - 水含有硬化性組成物、繊維強化硬化性材料、ライニング材およびライニング施工体 - Google Patents

水含有硬化性組成物、繊維強化硬化性材料、ライニング材およびライニング施工体 Download PDF

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本発明は、水含有硬化性組成物、繊維強化硬化性材料、ライニング材およびライニング施工体に関する。
従来、スチレンモノマーなどの重合性単量体を含有する硬化性組成物を、各種産業製品に利用することが知られている。重合性単量体は、通常、揮発性および可燃性を有している。そのため、重合性単量体が、硬化性組成物から揮発して、空気との可燃性混合物を形成するおそれがあるため、取り扱いが煩雑である。
そこで、硬化性組成物に水を含有させて、安全性の向上を図ることが検討されている。
例えば、金属含有化合物と、チオール化合物と、ラジカル重合性化合物と、界面活性剤と、水と、ラジカル重合開始剤とを含有するラジカル重合性含水樹脂組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
そのようなラジカル重合性含水樹脂組成物は、水を含有した状態で硬化する。水は、ラジカル重合性含水樹脂組成物の硬化物中に固液分離することなく取り込まれる。
国際公開第2016/171150号
しかし、特許文献1に記載のラジカル重合性含水樹脂組成物の硬化物は、水の存在により、白濁するおそれがある。そのため、特許文献1に記載のラジカル重合性含水樹脂組成物の硬化物は、透明性が要求される用途に利用することが困難である。
本発明は、硬化物における白濁を抑制することができる水含有硬化性組成物、繊維強化硬化性材料、ライニング材およびライニング施工体を提供する。
本発明[1]は、水酸基含有単官能(メタ)アクリレート、および/または、4つ以上のオキシアルキレン基を有するアルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートと、水と、を含有する、水含有硬化性組成物を含む。
本発明[2]は、前記水酸基含有単官能(メタ)アクリレートの引火点、および、前記アルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートの引火点が、100℃を超過する、上記[1]に記載の水含有硬化性組成物を含む。
本発明[3]は、前記水酸基含有(メタ)単官能アクリレートおよび前記アルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートとは異なる他の(メタ)アクリレートをさらに含有する、上記[1]または[2]に記載の水含有硬化性組成物を含む。
本発明[4]は、ポリエステル(メタ)アクリレートおよび/またはエポキシ(メタ)アクリレートをさらに含有する、上記[1]~[3]のいずれか一項に記載の水含有硬化性組成物を含む。
本発明[5]は、芳香族3級アミンを含む硬化促進剤をさらに含有する、上記[1]~[4]のいずれか一項に記載の水含有硬化性組成物を含む。
本発明[6]は、上記[1]~[5]のいずれか一項に記載の水含有硬化性組成物と、前記水含有硬化性組成物が含浸する強化繊維と、を含む、繊維強化硬化性材料を含む。
本発明[7]は、上記[1]~[5]のいずれか一項に記載の水含有硬化性組成物、または、上記[6]に記載の繊維強化硬化性材料を含む、ライニング材を含む。
本発明[8]は、ライニング対象物と、上記[7]に記載のライニング材の硬化物を含み、前記ライニング対象物上に配置されるライニング層と、を備える、ライニング施工体を含む。
本発明の水含有硬化性組成物は、水酸基含有単官能(メタ)アクリレート、および/または、4つ以上のオキシアルキレン基を有するアルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートを含有する。そのため、水含有硬化性組成物が、水を含有しても、水含有硬化性組成物を硬化させることができ、水含有硬化性組成物の硬化物において、白濁を抑制することができる。
本発明の繊維強化硬化性材料は、上記した水含有硬化性組成物と、強化繊維とを含む。そのため、繊維強化硬化性材料の硬化物において、白濁を抑制することができながら、強度の向上を図ることができる。
本発明のライニング材は、上記した水含有硬化性組成物または繊維強化硬化性材料を含む。そのため、ライニング材の硬化物において、白濁を抑制することができる。
本発明のライニング施工体は、ライニング対象物と、上記したライニング材の硬化物を含むライニング層とを備える。ライニング層は、上記したライニング材の硬化物を含んでおり、白濁が抑制されている。そのため、ライニング施工体の外部から、ライニング層を介して、ライニング対象物の状態を確認することができる。
図1Aは、本発明のライニング材の一実施形態がライニング対象物に塗工された状態を示す側断面図である。図1Bは、本発明のライニング施工体の一実施形態の側断面図を示す。
1.水含有硬化性組成物
本発明の水含有硬化性組成物は、必須成分として、水酸基含有単官能(メタ)アクリレート、および/または、4つ以上のオキシアルキレン基を有するアルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートと、水とを含有する。なお、(メタ)アクリレートは、メタクリレートおよび/またはアクリレートと同義である(以下同様)。
(1-1)水酸基含有単官能(メタ)アクリレート
水酸基含有単官能(メタ)アクリレートは、1つ以上の水酸基と、1つの(メタ)アクリロイルオキシ基とを含む。水酸基含有単官能(メタ)アクリレートは、好ましくは、1つの水酸基と、1つの(メタ)アクリロイルオキシ基と、水酸基および(メタ)アクリロイルオキシ基と結合する炭素数1~8のアルキレン基とを含む。
アルキレン基として、例えば、直鎖アルキレン基(例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、へキシレン基など)、分岐アルキレン基(例えば、イソプロピレン基、イソブチレン基など)などが挙げられ、好ましくは、直鎖アルキレン基が挙げられ、より好ましくは、炭素数1~6の直鎖アルキレン基が挙げられる。
水酸基含有単官能(メタ)アクリレートとして、好ましくは、下記一般式(1)に示される水酸基末端単官能(メタ)アクリレート、下記一般式(2)に示される水酸基側鎖単官能(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
一般式(1)
Figure 0007496690000001
[一般式(1)において、Rは、水素原子またはメチル基を示す。nは、1~8の整数を示す。]
上記一般式(1)において、Rは、水素原子またはメチル基を示し、好ましくは、メチル基を示す。
上記一般式(1)において、nは、1以上、好ましくは、2以上、8以下、好ましくは、6以下、より好ましくは、4以下である。
上記一般式(1)により示される水酸基末端単官能(メタ)アクリレートとして、具体的には、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
一般式(2)
Figure 0007496690000002
[一般式(2)において、Rは、水素原子またはメチル基を示す。mは、1~7の整数を示す。Rは、m=1の場合、水酸基を示し、m≧2の場合、少なくとも1つが水酸基を示し、残りが水素原子を示す。]
上記一般式(2)において、Rは、水素原子またはメチル基を示し、好ましくは、メチル基を示す。
上記一般式(2)において、mは、1以上、好ましくは、2以上、7以下、好ましくは、5以下、より好ましくは、3以下である。
上記一般式(2)において、m=1である場合、Rは、水酸基を示す。一般式(2)において、m≧2である場合、複数のRのうち、少なくとも1つのRが水酸基を示し、好ましくは、1つのRが水酸基を示し、残りのRが水素原子を示す。
上記一般式(2)により示される水酸基側鎖単官能(メタ)アクリレートとして、具体的には、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
水酸基含有単官能(メタ)アクリレートは、単独使用または2種類以上併用できる。
水酸基含有単官能(メタ)アクリレートの分子量は、例えば、100以上、好ましくは、110以上、例えば、400以下、好ましくは、300以下である。
水酸基含有単官能(メタ)アクリレートの引火点は、例えば、95℃以上、好ましくは、100℃以上、より好ましくは、100℃を超過し、さらに好ましくは、105℃以上である。
なお、引火点は、JIS K 2265-4記載の測定方法、クリーブランド開放式により測定できる(以下同様)。
水酸基含有単官能(メタ)アクリレートの引火点が上記下限以上であれば、水含有硬化性組成物の安全性の向上を確実に図ることができる。とりわけ、水酸基含有単官能(メタ)アクリレートの引火点が水の沸点である100℃を超過すると、水酸基含有単官能(メタ)アクリレートが水よりも先に揮発(沸騰)することがなく、水が先に揮発(沸騰)する。そのため、水含有硬化性組成物の引火性の低減を確実に図ることができ、水含有硬化性組成物の安全性の向上をより確実に図ることができる。
水含有硬化性組成物における水酸基含有単官能(メタ)アクリレートの含有割合は、例えば、0質量%以上、好ましくは、1質量%以上、より好ましくは、15質量%以上である。
水酸基含有単官能(メタ)アクリレートの含有割合は、水酸基含有単官能(メタ)アクリレートと、アルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートと、水との総和に対して、例えば、0質量%以上、好ましくは、40質量%以上、例えば、98質量%以下、好ましくは、95質量%以下である。
水酸基含有単官能(メタ)アクリレートの含有割合が上記範囲であると、水含有硬化性組成物の硬化物における白濁を確実に低減することができる。また、水含有硬化性組成物が水酸基含有単官能(メタ)アクリレートを含有する場合(水酸基含有単官能(メタ)アクリレートの含有割合が0質量%を超過する場合)、水含有硬化性組成物の硬化物の引張り強度の向上を図ることができる。
(1-2)アルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレート
アルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレート(以下、AO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートとする。)は、4つ以上のオキシアルキレン基と、1つ以上の(メタ)アクリロイルオキシ基と、1つ以上のビスフェノール骨格(BP骨格)とを含む。
オキシアルキレン基として、例えば、炭素数1~8のオキシアルキレン基(例えば、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基など)などが挙げられ、好ましくは、オキシエチレン基およびオキシプロピレン基などが挙げられ、より好ましくは、オキシエチレン基が挙げられる。
ビスフェノール骨格(BP骨格)として、例えば、ビスフェノールA骨格(BPA骨格)、ビスフェノールF骨格などが挙げられ、好ましくは、ビスフェノールA骨格(BPA骨格)が挙げられる。
AO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートは、好ましくは、AO変性BP骨格含有多官能(メタ)アクリレートである。AO変性BP骨格含有多官能(メタ)アクリレートは、4つ以上のオキシアルキレン基と、2つ以上の(メタ)アクリロイルオキシ基と、1つ以上のビスフェノール骨格(BP骨格)とを含む。
AO変性BP骨格含有多官能(メタ)アクリレートとして、より好ましくは、下記一般式(3)に示されるAO変性BP骨格含有ジ(メタ)アクリレートが挙げられる。
一般式(3)
Figure 0007496690000003
[一般式(3)において、Rは、水素原子またはメチル基を示す。Rは、炭素数2~4のアルキレン基を示す。Rは、水素原子またはメチル基を示す。nは、1~10の整数を示す。mは、1~10の整数を示す。nとmとの総和は、4以上の整数を示す。]
上記一般式(3)において、Rは、水素原子またはメチル基を示し、好ましくは、メチル基を示す。上記一般式(3)において、複数(2つ)のRは、互いに同じであってもよく、互いに異なっていてもよい。複数(2つ)のRは、好ましくは、互いに同じである。
上記一般式(3)において、Rは、炭素数2~4のアルキレン基を示し、好ましくは、エチレン基およびプロピレン基を示し、より好ましくは、エチレン基を示す。
上記一般式(3)において、Rは、水素原子またはメチル基を示し、好ましくは、メチル基を示す。
上記一般式(3)において、nとmとの総和は、4以上、好ましくは、8以上である。
nとmとの総和が上記下限以上であると、AO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートと水との親和性の向上を図ることができ、水含有硬化性組成物の硬化物における白濁を抑制できる。
上記一般式(3)により示されるAO変性BP骨格含有ジ(メタ)アクリレートとして、具体的には、エチレンオキシド変性BPA骨格含有ジ(メタ)アクリレート(n=2,m=2)、エチレンオキシド変性BPA骨格含有ジ(メタ)アクリレート(n=5,m=5)、プロピレンオキシド変性BPA骨格含有ジ(メタ)アクリレート(n=5,m=5)などが挙げられる。
AO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートは、単独使用または2種類以上併用できる。
AO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートの引火点は、例えば、95℃以上、好ましくは、100℃以上、より好ましくは、100℃を超過し、さらに好ましくは、105℃以上である。
AO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートの引火点が上記下限以上であれば、水含有硬化性組成物の安全性の向上をより確実に図ることができる。とりわけ、AO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートの引火点が水の沸点である100℃を超過すると、AO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートが水よりも先に揮発(沸騰)せず、水が先に揮発(沸騰)する。そのため、安全性の向上をより確実に図ることができる。
水含有硬化性組成物におけるAO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートの含有割合は、例えば、0質量%以上、好ましくは、1質量%以上、より好ましくは、15質量%以上、例えば、98質量%以下、好ましくは、96質量%以下、より好ましくは、80質量%以下である。
AO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートの含有割合は、水酸基含有単官能(メタ)アクリレートと、AO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートと、水との総和に対して、例えば、0質量%以上、好ましくは、40質量%以上、例えば、99質量%以下、好ましくは、96質量%以下である。
より詳しくは、水含有硬化性組成物が、AO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートを含み、水酸基含有単官能(メタ)アクリレートを含まない場合、AO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートの含有割合は、AO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートと水との総和に対して、例えば、60質量%以上、好ましくは、70質量%以上、より好ましくは、80質量%以上、例えば、98質量%以下、好ましくは、96質量%以下である。
また、水含有硬化性組成物が、AO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートおよび水酸基含有単官能(メタ)アクリレートを含む場合、AO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートの含有割合は、水酸基含有単官能(メタ)アクリレートと、AO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートと、水との総和に対して、例えば、20質量%以上、好ましくは、30質量%以上、より好ましくは、40質量%以上、例えば、70質量%以下、好ましくは、60質量%以下、より好ましくは、50質量%以下である。
AO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートの含有割合が上記範囲であると、水含有硬化性組成物の硬化物における白濁をより確実に低減することができる。
(1-3)水
水含有硬化性組成物における水の含有割合は、例えば、1質量%以上、好ましくは、2質量%以上、より好ましくは、3質量%以上、例えば、60質量%以下、好ましくは、50質量%以下、より好ましくは、40質量%以下である。
水の含有割合は、水酸基含有単官能(メタ)アクリレートと、AO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートと、水との総和に対して、例えば、1質量%以上、好ましくは、2質量%以上、より好ましくは、3質量%以上、とりわけ好ましくは、5質量%以上、特に好ましくは、9質量%以上、例えば、50質量%以下、好ましくは、40質量%以下、より好ましくは、30質量%以下、さらに好ましくは、20質量%以下である。
水の含有割合が上記下限以上であると、水含有硬化性組成物の安全性の向上を確実に図ることができる。
(1-4)他の(メタ)アクリレート
また、水含有硬化性組成物は、任意成分として、上記した水酸基含有単官能(メタ)アクリレートおよびAO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートとは異なる他の(メタ)アクリレート(以下、単に他の(メタ)アクリレートとする。)を含有する。
他の(メタ)アクリレートとして、例えば、単官能(メタ)アクリレート、多官能(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
単官能(メタ)アクリレートは、水酸基およびBP骨格を含有しておらず、1つの(メタ)アクリロイル基を含有する。単官能(メタ)アクリレートとして、例えば、アルキルモノ(メタ)アクリレート、シクロアルキルモノ(メタ)アクリレート、アラルキルモノ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
アルキルモノ(メタ)アクリレートは、1つのオキシ(メタ)アクリロイル基と、そのオキシ(メタ)アクリロイル基と結合するアルキル基とを含有する。
アルキルモノ(メタ)アクリレートとして、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t-ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
シクロアルキルモノ(メタ)アクリレートは、1つのオキシ(メタ)アクリロイル基と、そのオキシ(メタ)アクリロイル基が結合する脂肪族環とを含有する。
シクロアルキルモノ(メタ)アクリレートとして、例えば、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
アラルキルモノ(メタ)アクリレートは、1つのオキシ(メタ)アクリロイル基と、そのオキシ(メタ)アクリロイル基と結合する芳香脂肪族基とを含有する。
アラルキルモノ(メタ)アクリレートとして、例えば、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
単官能(メタ)アクリレートは、単独使用または2種以上併用することができる。
このような単官能(メタ)アクリレートのなかでは、好ましくは、アラルキルモノ(メタ)アクリレートが挙げられ、より好ましくは、ベンジル(メタ)アクリレートおよびフェノキシエチル(メタ)アクリレートが挙げられる。
多官能(メタ)アクリレートは、BP骨格を含有しておらず、2つ以上の(メタ)アクリロイル基を含有する。多官能(メタ)アクリレートとして、例えば、ジ(メタ)アクリレート、トリ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
ジ(メタ)アクリレートとして、例えば、アルカングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリオキシアルキレンジ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
アルカングリコールジ(メタ)アクリレートは、分子の両末端に位置する2つの(メタ)アクリロイル基と、それら(メタ)アクリロイル基とエステル結合を形成する1つのアルカングリコールユニット(オキシアルキレン基)とを含有する。
アルカングリコールジ(メタ)アクリレートとして、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
ポリオキシアルキレンジ(メタ)アクリレートは、2つの(メタ)アクリロイル基と、それら(メタ)アクリロイル基の間において繰り返し単位として位置するポリオキシアルキレンユニット(2つ以上のオキシアルキレン基)とを含有する。
ポリオキシアルキレンジ(メタ)アクリレートとして、例えば、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
トリ(メタ)アクリレートとして、例えば、アルカントリオールトリ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
アルカントリオールトリ(メタ)アクリレートは、3つの(メタ)アクリロイル基と、それら(メタ)アクリロイル基とエステル結合を形成するアルカントリオールユニットとを含有する。
アルカントリオールトリ(メタ)アクリレートとして、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリエチルプロパノールトリ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
多官能(メタ)アクリレートは、単独使用または2種以上併用することができる。
このような多官能(メタ)アクリレートのなかでは、好ましくは、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレートおよびトリエチルプロパノールトリ(メタ)アクリレートが挙げられる。
このような他の(メタ)アクリレートの分子量は、例えば、90以上、好ましくは、120以上、さらに好ましくは、150以上、例えば、500以下、好ましくは、400以下、好ましくは、250以下である。
このような他の(メタ)アクリレートの引火点は、例えば、95℃以上、好ましくは、100℃以上、より好ましくは、100℃を超過し、さらに好ましくは、105℃以上である。
水含有硬化性組成物における他の(メタ)アクリレートの含有割合は、例えば、60質量%以下、好ましくは、50質量%以下である。
(1-5)ベース樹脂
水含有硬化性組成物は、任意成分として、ベース樹脂を含有することができる。
ベース樹脂として、例えば、ビニルエステル、不飽和ポリエステルなどが挙げられる。
ビニルエステルは、不飽和二重結合およびエステル結合を含有する。ビニルエステルは、エポキシ樹脂と不飽和モノカルボン酸との付加反応物である。
エポキシ樹脂は、1つ以上のエポキシ基を含有する。エポキシ樹脂として、例えば、ビスフェノール型エポキシ樹脂(例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂など)、ノボラック型エポキシ樹脂(例えば、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、臭素化ノボラック型エポキシ樹脂など)、脂肪族型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、水添ビスフェノール型エポキシ樹脂、アミン型エポキシ樹脂などが挙げられる。
エポキシ樹脂は、単独使用または2種以上併用することができる。
エポキシ樹脂のなかでは、好ましくは、ビスフェノール型エポキシ樹脂が挙げられ、より好ましくは、ビスフェノールA型エポキシ樹脂が挙げられる。
不飽和モノカルボン酸は、1つ以上の不飽和二重結合と、1つ以上のカルボキシル基とを含有する。不飽和モノカルボン酸として、例えば、不飽和モノ脂肪酸(例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、ソルビン酸など)、芳香族不飽和モノカルボン酸(例えば、ケイ皮酸など)、エステル結合含有不飽和モノカルボン酸(例えば、酸無水物と不飽和アルコールとの反応物など)などが挙げられる。
不飽和モノカルボン酸は、単独使用または2種以上併用することができる。
不飽和モノカルボン酸のなかでは、好ましくは、不飽和モノ脂肪酸が挙げられ、より好ましくは、(メタ)アクリル酸が挙げられ、さらに好ましくは、メタクリル酸が挙げられる。
このようなビニルエステルは、上記したエポキシ樹脂と上記した不飽和一塩基酸とを、公知の反応条件下において、開環付加反応することにより調製される。
また、ビニルエステルには、変性されていないビニルエステル(無変性ビニルエステル)に加え、無変性ビニルエステルから誘導される酸変性ビニルエステルが含まれる。
酸変性ビニルエステルは、酸変性されたビニルエステルであり、ビニルエステルの側鎖にカルボキシル基が導入されている。酸変性ビニルエステルは、例えば、上記した無変性ビニルエステルと酸無水物との反応生成物である。
酸無水物として、例えば、無水マレイン酸、無水コハク酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット酸などが挙げられる。酸無水物は、単独使用または2種以上併用することができる。酸無水物のなかでは、好ましくは、無水マレイン酸が挙げられる。
そして、酸変性ビニルエステルは、例えば、上記した無変性ビニルエステルが含有する水酸基と酸無水物の酸無水物基とを、公知の反応条件下において反応させることにより調製される。水酸基と酸無水物基との反応により、エステル結合が形成するとともに、カルボキシル基が生成する。
ビニルエステルは、単独使用または2種以上併用することができる。
このようなビニルエステルのなかでは、好ましくは、上記したエポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸との付加反応物であるエポキシ(メタ)アクリレートが挙げられる。エポキシ(メタ)アクリレートには、上記した酸無水物により酸変性されたエポキシ(メタ)アクリレートが含まれる。
不飽和ポリエステルは、多塩基酸と多価アルコールとの縮合生成物(縮合物)である。
多塩基酸は、エチレン性不飽和二重結合を有する多塩基酸(以下、エチレン性不飽和含有多塩基酸とする。)を少なくとも含む。
エチレン性不飽和含有多塩基酸として、例えば、不飽和脂肪族ジカルボン酸(例えば、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸など)、不飽和脂肪族ジカルボン酸から誘導される酸無水物(例えば、無水マレイン酸、無水イタコン酸など)などが挙げられる。エチレン性不飽和含有多塩基酸は、単独使用または2種以上併用することができる。
エチレン性不飽和含有多塩基酸のなかでは、好ましくは、不飽和脂肪族ジカルボン酸の酸無水物が挙げられ、より好ましくは、無水マレイン酸が挙げられる。
また、多塩基酸は、エチレン性不飽和含有多塩基酸に加えて、エチレン性不飽和二重結合を有しない多塩基酸(以下、エチレン性不飽和不含多塩基酸とする。)をさらに含むことができる。エチレン性不飽和不含多塩基酸として、例えば、飽和脂肪族ジカルボン酸(例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸など)、芳香族ジカルボン酸(例えば、オルソフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸など)、飽和脂環族ジカルボン酸(例えば、ヘキサヒドロフタル酸など)、それらジカルボン酸から誘導される酸無水物などが挙げられる。
多塩基酸において、エチレン性不飽和含有多塩基酸の含有割合は、例えば、60mol%以上、好ましくは、70mol%以上、例えば、100mol%以下、好ましくは、90mol%以下である。
多価アルコールとして、例えば、アルカンジオール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールなど)、ポリオキシアルキレングリコール(例えば、ジエチレングリコールなどのポリエチレングリコール、ジプロピレングリコールなどのポリプロピレングリコールなど)、脂環族ジオール(例えば、シクロヘキサンジオール、水素化ビスフェノールAなど)、芳香族ジオール(例えば、ビスフェノールAなどのビスフェノールのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド付加体)などが挙げられる。多価アルコールは、単独使用または2種以上併用することができる。
多価アルコールのなかでは、好ましくは、ポリオキシアルキレングリコールが挙げられ、好ましくは、ジエチレングリコールが挙げられる。
このような不飽和ポリエステルは、上記した多塩基酸と上記した多価アルコールとを、公知の反応条件下において、縮合重合することにより調製される。
また、不飽和ポリエステルは、酸価を有する。
不飽和ポリエステルの調製方法として、例えば、多価アルコールに対して過剰な多塩基酸を縮合重合させる方法、多塩基酸と多価アルコールとの縮合重合反応を所望の酸価となった段階で停止する方法などが挙げられる。
不飽和ポリエステルの酸価は、例えば、1mgKOH/g以上、好ましくは、5mgKOH/g以上、例えば、90mgKOH/g以下、好ましくは、70mgKOH/g以下である。なお、酸価は、JIS K 6901に準拠して測定できる(以下同様)。
また、不飽和ポリエステルには、変性されていない不飽和ポリエステル(無変性不飽和ポリエステル)に加え、無変性不飽和ポリエステルに(メタ)アクリロイル基が導入されたポリエステル(メタ)アクリレートが含まれる。
ポリエステル(メタ)アクリレートは、例えば、上記した無変性不飽和ポリエステルと、エポキシ基含有(メタ)アクリレートとの反応生成物である。
エポキシ基含有(メタ)アクリレートとして、例えば、グリシジル(メタ)アクリレートが挙げられる。
そして、ポリエステル(メタ)アクリレートは、例えば、上記した無変性不飽和ポリエステルが含有するカルボキシル基とエポキシ基含有(メタ)アクリレートのエポキシ基とを、公知の反応条件下において反応させることにより調製される。
このような不飽和ポリエステルのなかでは、好ましくは、上記したポリエステル(メタ)アクリレートが挙げられる。
このようなベース樹脂は、単独使用または2種以上併用することができる。
ベース樹脂のなかでは、好ましくは、上記したエポキシ(メタ)アクリレートおよび上記したポリエステル(メタ)アクリレートが挙げられる。
水含有硬化性組成物におけるベース樹脂の含有割合は、例えば、90質量%以下、好ましくは、80質量%以下である。
(1-5)硬化促進剤
また、水含有硬化性組成物は、任意成分として、硬化促進剤をさらに含有することができる。なお、硬化促進剤は、水含有硬化性組成物に予め添加されていてもよく、後述する硬化剤と同様に、水含有硬化性組成物の使用直前に、水含有硬化性組成物に添加されてもよい。
硬化促進剤として、例えば、脂肪族アミン(例えば、トリエタノールアミン、エチルアミン、メチルアミン、トリエチルアミンなど)、芳香族1級アミン(例えば、アニリンなど)、芳香族3級アミン(例えば、N,N-ジメチルアニリン、N,N-ジエチルアニリン、N,N-ジメチルパラトルイジン、2-ヒドロキシエチルパラトルイジンなど)などが挙げられる。
後述する硬化剤で過酸化ベンゾイル以外の硬化剤を使用する場合、金属石鹸やイオウ化合物のような不飽和ポリエステルに使用する既知の促進剤を使用、または、上記硬化促進剤と併用する事ができる。
硬化促進剤は、単独使用または2種以上併用することができる。
硬化促進剤のなかでは、好ましくは、芳香族3級アミンが挙げられ、より好ましくは、N,N-ジメチルアニリンが挙げられる。
言い換えれば、水含有硬化性組成物は、好ましくは、芳香族3級アミンを含む硬化促進剤を含有する。水含有硬化性組成物が芳香族3級アミンを含む硬化促進剤をさらに含有すると、硬化をより促進できる。
水含有硬化性組成物における硬化促進剤の含有割合は、例えば、0質量%以上、好ましくは、0.005質量%以上、より好ましくは、0.01質量%以上、例えば、4質量%以下、好ましくは、3質量%以下である。
硬化促進剤の含有割合は、水酸基含有単官能(メタ)アクリレートと、AO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートと、水との総和100質量部に対して、例えば、0質量部以上、好ましくは、0.01質量部以上、例えば、3質量部以下、好ましくは、2質量部以下である。
(1-6)乳化剤
また、水含有硬化性組成物は、任意成分として、乳化剤をさらに含有することができる。
乳化剤として、例えば、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられる。
乳化剤は、単独使用または2種類以上併用できる。乳化剤のなかでは、陰イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤が挙げられる。
陰イオン性界面活性剤として、例えば、アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミンなど)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミンなど)、スルホン酸塩類(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルナフタレンスルフォン酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウムなど)、脂肪酸塩(例えば、ステアリン酸ソーダ石鹸、オレイン酸カリ石鹸、ヒマシ油カリ石鹸など)、ナフタレンスルフォン酸ホルマリン縮合物、特殊高分子系などが挙げられる。
非イオン性界面活性剤として、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなど)、ポリオキシエチレン誘導体(例えば、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレントリベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンクミルフェニルエーテルなど)、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル(例えば、ソルビタンモノラウリレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレートなど)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテートなど)、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル(例えば、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビットなど)、グリセリン脂肪酸エステル(例えば、グリセリンモノステアレート、グリセリンモノオレエートなど)などが挙げられる。
水含有硬化性組成物における乳化剤の含有割合は、例えば、30質量%以下、好ましくは、20質量%以下である。
(1-7)その他の添加剤
また、水含有硬化性組成物は、任意成分として、その他の添加剤を適宜の割合で含有することができる。その他の添加剤として、例えば、消泡剤、紫外線吸収剤、充填材、シリカ、界面活性剤など、通常不飽和ポリエステル樹脂またはビニルエステル樹脂に添加される添加剤が挙げられる。その他の添加剤は、単独使用または2種以上併用することができる。
2.水含有硬化性組成物の用途
このような水含有硬化性組成物は、必須成分(水酸基含有単官能(メタ)アクリレートおよび/または4つ以上のオキシアルキレン基を有するAO変性BP骨格含有(メタ)アクリレートと、水)と、必要に応じて任意成分とを混合することにより調製される。
このような水含有硬化性組成物の粘度(at 25℃)は、用途の成形性に適した粘度に設定することが好ましい。なお、粘度(at 25℃)は、例えば、B型粘度計により測定できる(以下同様)。
水含有硬化性組成物の用途として、例えば、ライニング材(例えば、防水材、剥落防止剤、被覆材など)、浄化槽・便槽、浴槽、船舶・舟艇、タンク・容器などが挙げられ、好ましくは、ライニング材が挙げられる。言い換えれば、ライニング材は、上記した水含有硬化性組成物を含む。
次に、ライニング材の使用方法について説明する。
ライニング材は、使用直前において、硬化剤が添加される。
硬化剤として、例えば、ペルオキシド化合物(例えば、クメンヒドロペルオキシド、t-ブチルヒドロペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ-t-ブチルペルオキシドなど)、有機過酸化物(例えば、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、ケトンパーオキシド、パーオキシケタール、ハイドロパーオキシド、ジアルキルパーオキシド、パーオキシジカーボネイト、パーオキシエステルなど)などが挙げられる。
硬化剤は、単独使用または2種類以上併用できる。硬化剤のなかでは、好ましくは、有機過酸化物が挙げられ、より好ましくは、過酸化ベンゾイルが挙げられる。
硬化剤の添加割合は、水含有硬化性組成物100質量部に対して、例えば、0.5質量部以上、好ましくは、0.8質量部以上、例えば、5質量部以下、好ましくは、3質量部以下である。
また、ライニング材は、公知の紫外線重合開始剤および/または可視光重合開始剤を添加し、光硬化させることもできる。
また、ライニング材は、強化繊維を含むことができる。
強化繊維として、例えば、無機繊維(例えば、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミック繊維など)、有機繊維(例えば、ポリビニルアルコール系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、フッ素樹脂系繊維、フェノール系繊維など)、天然繊維(例えば、麻、ケナフなど)などが挙げられる。強化繊維は、単独使用または2種以上併用することができる。
このような強化繊維のなかでは、好ましくは、無機繊維が挙げられ、より好ましくは、ガラス繊維が挙げられる。
水含有硬化性組成物を上記強化繊維に含浸させて使用してもよいが、水含有硬化性組成物に強化繊維を練り込んだ状態にして使用してもよい。その場合はコテなどを用い、施工場所に塗り込むように使用する。
強化繊維の長さおよび強化繊維の配合割合は、水含有硬化性組成物の用途に応じて適宜変更される。
強化繊維の添加割合は、水含有硬化性組成物100質量部に対して、例えば、5質量部以上、好ましくは、10質量部以上、例えば、90質量部以下、好ましくは、70質量部以下である。
そして、図1Aに示すように、ライニング材は、硬化剤が添加され、必要に応じて、強化繊維が添加された後、ライニング対象物1(例えば、高速道路の外壁、トンネルの内壁、橋げたなど)に塗工される。
ライニング材の塗膜2の厚みは、例えば、1mm以上10mm以下である。
その後、外気温において、ライニング材を硬化させるが、硬化をより促進するために、温風などで温度をかけてもよい。
以上によって、ライニング対象物1と、ライニング対象物1上に配置されるライニング層3とを備えるライニング施工体4が調製される。ライニング層3は、ライニング材の硬化物を含む。
4.作用効果
上記した水含有硬化性組成物は、水酸基含有単官能(メタ)アクリレート、および/または、4つ以上のオキシアルキレン基を有するアルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートを含有する。そのため、水含有硬化性組成物が、水を含有しても、水含有硬化性組成物を硬化させることができ、水含有硬化性組成物の硬化物において、白濁を抑制することができる。
また、上記した繊維強化硬化性材料は、上記した水含有硬化性組成物と、上記した強化繊維とを含む。そのため、繊維強化硬化性材料の硬化物において、白濁を抑制することができながら、強度の向上を図ることができる。
また、上記したライニング材は、上記した水含有硬化性組成物または繊維強化硬化性材料を含む。そのため、ライニング材の硬化物において、白濁を抑制することができる。
また、図1Bに示すように、上記したライニング施工体4は、ライニング対象物1と、ライニング材の硬化物を含むライニング層3とを備える。ライニング層3は、ライニング材の硬化物を含んでおり、白濁が抑制されている。そのため、ライニング施工体4の外部から、ライニング対象物1の状態を確認することができる。
以下の記載において用いられる配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなどの具体的数値は、上記の「発明を実施するための形態」において記載されている、それらに対応する配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなど該当記載の上限値(「以下」、「未満」として定義されている数値)または下限値(「以上」、「超過」として定義されている数値)に代替することができる。また、以下の記載において特に言及がない限り、「部」および「%」は質量基準である。
実施例および比較例で用いる(メタ)アクリレートを以下に示す。
<<水酸基含有単官能(メタ)アクリレートA~D>>
A:2-ヒドロキシプロピルメタクリレート、引火点108℃、
B:2-ヒドロキシエチルメタクリレート、引火点107℃、
C:4-ヒドロキシブチルアクリレート、引火点110℃、
D:2-ヒドロキシブチルメタクリレート、
<<アルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートE~G>>
E:エチレンオキサイド(EO)変性ビスフェノールA骨格含有ジメタクリレート(ビスフェノールA4EOジメタクリレート)、
F:エチレンオキサイド(EO)変性ビスフェノールA骨格含有ジメタクリレート(ビスフェノール10EOジメタクリレート)、引火点195℃、
G:プロピレンオキサイド(PO)変性ビスフェノールA骨格含有ジメタクリレート(ビスフェノールA10POジメタクリレート)、引火点200℃以上、
<<他の(メタ)アクリレートH~L>>
H:ベンジルメタクリレート、引火点107℃、
I:ジエチレングリコールジメタクリレート、引火点145℃、
J:エチレングリコールジメタクリレート、引火点101℃、
K:フェノキシエチルメタクリレート、引火点100℃、
L:トリエチルプロパノールトリメタクリレート、引火点149℃、
<エポキシメタクリレート(ビニルエステル)の調製>
合成例1
還流管、温度計、酸素導入管、攪拌装置を備える2リットル5つ口コルベン中で、重合禁止剤としてのハイドロキノン0.8gと、触媒としてのトリエチルベンジルアンモニウムクロライド(TEBAC)6.2gとの存在下において、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量188)1021gと、メタクリル酸479gとを、125℃で反応させて、エポキシメタクリレートを得た。
合成例2
還流管、温度計、酸素導入管、攪拌装置を備える2リットル5つ口コルベン中で、ハイドロキノン0.7gと、TEBAC6.1gとの存在下において、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量188)1295gと、メタクリル酸606gとを、125℃で反応させて、エポキシメタクリレートを得た。
次いで、エポキシメタクリレートを110℃に調整した後、エポキシメタクリレートに無水マレイン酸226gを加え、酸価の低下がなくなるまで反応させて、酸変性エポキシメタクリレートを得た。
<ポリエステルメタクリレート(不飽和ポリエステル)の調製>
合成例3
還流管、温度計、窒素ガス導入管、攪拌装置を備えた5リットル5つ口コルベン中で、無水フタル酸100molと、ジエチレングリコール89molとを、200℃で酸価70mgKOH/gまで反応させた。その後、115℃に調整し、グリシジルメタクリレートを30mol添加し、酸価が4mgKOH/g以下となるまで反応させて、ポリエステルメタクリレートを得た。
<水含有硬化性組成物の調製>
実施例1~実施例3、比較例6~比較例14、実施例11
表1に示すように、水酸基含有単官能(メタ)アクリレートと、水と、必要に応じて、アルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートと、ベース樹脂と、他の(メタ)アクリレートとを、表1に示す処方で攪拌混合して、水含有硬化性組成物を得た。
実施例17、実施例18、比較例15~比較例18
表2に示すように、アルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートと、水と、必要に応じて、ベース樹脂とを、表2に示す処方で攪拌混合して、水含有硬化性組成物を得た。
比較例1~5
表3に示すように、他の(メタ)アクリレートと、水と、必要に応じて、ベース樹脂と、スチレンモノマーとを、表3に示す処方で攪拌混合して、水含有硬化性組成物を得た。
<評価>
(透明性)
表1~表3に示すように、各実施例および各比較例の水含有硬化性組成物に、過酸化ベンゾイル1質量部と、硬化促進剤0.4質量部とを添加および混合して、水含有硬化性組成物を、常温(25℃)において、厚さ3mmの板状に注型成形して硬化させた。これにより、水含有硬化性組成物の成形板(硬化物)を得た。
そして、成形板の透明性を以下の基準により目視にて評価した。その結果を表1~表3に示す。
〇:成形板に濁り(白濁)がない。
×:成形板に濁り(白濁)がある。または、硬化しない。あるいは、硬化前に水が完全に分離する。
(強度)
実施例1~実施例3、実施例11、実施例17、実施例18、比較例6~比較例18の水含有硬化性組成物のそれぞれに、過酸化ベンゾイル1質量部と、硬化促進剤0.4質量部とを添加および混合した後、厚さ3mmになるように調整したガラスケース内部に、水含有硬化性組成物を注入した。その後、24時間、室内に静置した後、110℃に調温したエアオーブン中に、2時間入炉して、水含有硬化性組成物を硬化させた。
出炉後、ガラスケースを外し、JIS K6911に従った試験片サイズに切り出した。これにより、水含有硬化性組成物の試験片(硬化物)を得た。
実施例2および比較例1の水含有硬化性組成物のそれぞれに、過酸化ベンゾイル2質量部と、硬化促進剤0.4質量部とを添加および混合した。その後、水含有硬化性組成物を、ガラス繊維が表2に示す処方となるように、PETフィルム上で#450ガラスマット3枚に含浸させた。これによって、実施例20および比較例19の繊維強化硬化性材料を調製した。その後、繊維強化硬化性材料の上面をPETフィルムで覆った。
次いで、実施例20および比較19の繊維強化硬化性材料のそれぞれを、2枚のPETフィルムによって空気を遮断した状態で、24時間、室内に静置した後、110℃に調温したエアオーブン中に、2時間入炉して、繊維強化硬化性材料を硬化させた。
出炉後、2枚のPETフィルムを、繊維強化硬化性材料の硬化物から剥離した後、JIS K6911に従った試験片サイズに切り出した。これにより、繊維強化硬化性材料の試験片(硬化物)を得た。
その後、JIS K6911に従って、各試験片の引張り強度および引張り伸び率を、オートグラフ精密万能試験機(島津製作所社製)を用いて測定した。その結果を、表1および表2に示す。
Figure 0007496690000006

Claims (10)

  1. 水酸基含有単官能(メタ)アクリレート、および/または、4つ以上のオキシアルキレン基を有するアルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートと、
    水と、を含有し、
    前記水酸基含有単官能(メタ)アクリレートが、下記式(1)または下記式(2)で示され、
    前記アルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートが、下記式(3)で示され、
    前記水の含有割合が、前記水酸基含有単官能(メタ)アクリレートと、前記アルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートと、前記水との総和に対して、16.7質量%以上25.9質量%以下であることを特徴とする、水含有硬化性組成物。

    上記式(1)において、Rは、水素原子またはメチル基を示す。nは、1~8の整数を示す。

    上記式(2)において、Rは、水素原子またはメチル基を示す。mは、1~7の整数を示す。Rは、m=1の場合、水酸基を示し、m≧2の場合、少なくとも1つが水酸基を示し、残りが水素原子を示す。

    上記式(3)において、Rは、水素原子またはメチル基を示す。Rは、炭素数2~4のアルキレン基を示す。Rは、水素原子またはメチル基を示す。nは、1~10の整数を示す。mは、1~10の整数を示す。nとmとの総和は、4以上の整数を示す。
  2. 前記水酸基含有単官能(メタ)アクリレートの引火点、および、前記アルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートの引火点が、100℃を超過することを特徴とする、請求項1に記載の水含有硬化性組成物。
  3. 前記水酸基含有(メタ)単官能アクリレートおよび前記アルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートとは異なる他の(メタ)アクリレートをさらに含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の水含有硬化性組成物。
  4. ポリエステル(メタ)アクリレートおよび/またはエポキシ(メタ)アクリレートをさらに含有することを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の水含有硬化性組成物。
  5. 芳香族3級アミンを含む硬化促進剤をさらに含有することを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の水含有硬化性組成物。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の水含有硬化性組成物と、
    前記水含有硬化性組成物が含浸する強化繊維と、を含むことを特徴とする、繊維強化硬化性材料。
  7. 請求項1~5のいずれか一項に記載の水含有硬化性組成物、または、請求項6に記載の繊維強化硬化性材料を含むことを特徴とする、ライニング材。
  8. ライニング対象物と、
    請求項7に記載のライニング材の硬化物を含み、前記ライニング対象物上に配置されるライニング層と、を備えることを特徴とする、ライニング施工体。
  9. 水含有硬化性組成物と、
    前記水含有硬化性組成物が含浸する強化繊維と、を含み、
    前記水含有硬化性組成物が、水酸基含有単官能(メタ)アクリレート、および/または、4つ以上のオキシアルキレン基を有するアルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートと、水と、を含有し、かつ、芳香環を有し(メタ)アクリロイル基を有しないエポキシ樹脂を含有せず、
    前記水含有硬化性組成物が、前記アルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートを含む場合には、前記アルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートの含有割合は、前記水含有硬化性組成物において、15質量%以上であり、
    前記水酸基含有単官能(メタ)アクリレートが、下記式(1)または下記式(2)で示され、
    前記アルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートが、下記式(3)で示されることを特徴とする、繊維強化硬化性材料。

    上記式(1)において、Rは、水素原子またはメチル基を示す。nは、1~8の整数を示す。

    上記式(2)において、Rは、水素原子またはメチル基を示す。mは、1~7の整数を示す。Rは、m=1の場合、水酸基を示し、m≧2の場合、少なくとも1つが水酸基を示し、残りが水素原子を示す。

    上記式(3)において、Rは、水素原子またはメチル基を示す。Rは、炭素数2~4のアルキレン基を示す。Rは、水素原子またはメチル基を示す。nは、1~10の整数を示す。mは、1~10の整数を示す。nとmとの総和は、4以上の整数を示す。
  10. 水含有硬化性組成物、または、繊維強化硬化性材料を含み、
    前記水含有硬化性組成物が、水酸基含有単官能(メタ)アクリレート、および/または、4つ以上のオキシアルキレン基を有するアルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートと、水と、を含有し、
    前記水含有硬化性組成物が、前記アルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートを含む場合には、前記アルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートの含有割合は、前記水含有硬化性組成物において、15質量%以上であり、
    前記繊維強化硬化性材料が、前記水含有硬化性組成物と、前記水含有硬化性組成物が含浸する強化繊維と、を含み、
    前記水酸基含有単官能(メタ)アクリレートが、下記式(1)または下記式(2)で示され、
    前記アルキレンオキシド変性ビスフェノール骨格含有(メタ)アクリレートが、下記式(3)で示されることを特徴とする、ライニング材。

    上記式(1)において、Rは、水素原子またはメチル基を示す。nは、1~8の整数を示す。

    上記式(2)において、Rは、水素原子またはメチル基を示す。mは、1~7の整数を示す。Rは、m=1の場合、水酸基を示し、m≧2の場合、少なくとも1つが水酸基を示し、残りが水素原子を示す。

    上記式(3)において、Rは、水素原子またはメチル基を示す。Rは、炭素数2~4のアルキレン基を示す。Rは、水素原子またはメチル基を示す。nは、1~10の整数を示す。mは、1~10の整数を示す。nとmとの総和は、4以上の整数を示す。
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